修士・博士のための海外渡航費助成金報告書 広域科学専攻 生命環境科学系 長谷川寿一研究室 修士 2 年 高橋奈々 7/30~8/4 にエストリル(ポルトガル,リスボン)にて開催された behaviour 2017 に参加 した。本学会は,第 35 回国際行動生態学会大会および 2017 年度動物行動学会議の合同国 際会議であり,2 年に 1 度開催されている。本合同学会では行動生態学や比較心理学,動物 学など動物行動に関する幅広い分野の研究者が 参加した。エストリルはヨーロッパのリゾート地 として発展した街であり,非常に美しい街で 1 週 間にわたる国際会議が行われた。 ヨーロッパは行動生態学発祥の地ということ もあり,行動生態学や動物学に関する研究が日本 に比べて活発である印象を受けた。筆者の研究対 象は鳥類であり,国内では鳥類の行動生態学研究 はどちらかといえば少数である。本学会では,口 頭発表,ポスター発表とも鳥類の研究者が多数参 加しており自身の研究に還元できるような知見を 多数得られた。本学会では鳥類の比較認知に関す るセッションが 2 セッション設定されており,非 常に鳥類研究が盛んであることに感銘を受けた。 各セッションでは,同じ動物種を対象とした研究 であっても各研究者の専門分野やアプローチによ って独自の視点が提供され,合同学会で様々な学 問領域の研究者が一堂に会することの重要性を実 感した。ディスカッションでは,すでにある学問 分野同士の連携が次の研究課題になるのではないか,といったような学問分野全体に対す る意見が出る場面もあり,自身の研究アプローチについて考えさせられた。 筆者にとって本学会は初の国際学会参加であった。英語で自分の研究を紹介し,他の研 究者と意見交換を行うことの難しさと意義を実感した。同じような研究テーマを研究して いる参加者からは,尤もだと思えるような指摘を得たり,互いの研究状況を共有すること ができ,有意義な時間となった。一方で,自身の研究テーマやアプローチと異なる背景を 持つであろう参加者に対しては,自身の研究の意義を伝えきれなかったという実感があり, データの洗練とそれを伝える力を高めようという動機につながった。 写真 1 学会会場の様子 写真 2 エストリルの街並
Behaviour 2017 参加報告
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