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ポスターをつくる―学校生活をよりよくするために―

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Academic year: 2021

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- 美術 1 - 第2学年F組 美術科学習指導案 指導者 石崎千津子 展開場所 美術室 1 題材名 ポスターをつくる―学校生活をよりよくするために― 2 題材について (1)題材観 [共通事項] (1)「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して、次の事項を指導する。 ア 形や色彩、材料、光などがもたらす性質や感情を理解すること。 イ 形や色彩の特徴などを基に、対象のイメージをとらえること。 ポスターは情報やメッセージを他の人々に色や形による造形表現によって伝えるものである。コピ ーを入れることで言葉によって内容をよりわかりやすくすることもできる。制作にあたっては、テー マの設定が重要となってくる。生徒にとって関わりの深い学校生活の中から考えさせることで個々が テーマを設定しやすくなると考えた。 本題材では、共通事項(ア)にもとづいて、テーマに沿った考えや思いを形や色彩がもたらす感情 を生かしたデザインを発想させることをねらいとしている。1年で悲しい、楽しいといった感情を色 や形で表現することを学習しているが、本題材では自分が生活している場面で考えたり感じたりする ことを表現する経験を通してコミュニケーションの手段のひとつとして造形的方法のよさを感じ取 らせていきたい。さらに、共通事項(イ)については相互に作品鑑賞をすることで、自分が感じ取っ た印象が形や色から受けていることにも気づかせていきたい。 (2)児童生徒の実態 1年では、スケッチブックの表紙を装飾する課題において、基本的な書体である明朝体とゴシック 体を学習し、自分の名前をレタリングした。装飾は色彩の基本事項を学習し、混色の経験をさせるた めグラデーションを取り入れた表紙絵を制作した。また、人の感情を色や形で表す課題とした制作を 経験している。表紙絵の制作では、明度が高く鮮明な印象の色使いが多く見られたので、より色彩表 現が広がるように、感情の表現では明度や彩度の低い混色の経験の場を設けた。これらの制作では、 アクリル絵の具を使用し、混色カードを使った色作りや平塗りを経験してきた。 本題材では、学校生活の中から各自のテーマを考えさせている。2学年F組35名の内容の内訳は 学習に関するもの16名、生活に関するもの10名、部活動に関するもの4名、行事や委員会に関す るものが4名となっている。進級し、学習・生活面を充実させていきたいという意欲が感じられる。 しかし、テーマを制作につなげるとなると何を描いたら良いのかわからないと戸惑う姿がみられる。 そのような生徒に対しては、個々に思いを聞き、考えを整理し構想へとつなげられるよう支援してい き制作の意欲へとつなげていきたい。

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- 美術 2 - (3)指導観 絵を描くというと実物そっくりに描けないといって敬遠する姿がみられることがある。絵を描くこ とへの苦手意識から制作をあきらめさせないように、いわゆる棒人間を用いた表現も取り入れていく。 単純なかたちではあるが苦手意識のある生徒には人の動きを表すには難しさが軽減されると考える。 また、写実的な表現の出来不出来にこだわらないように配色の工夫でイメージを表現する意識を持た せたい。これらを踏まえ、アイデアスケッチを描く中で、個々の描写力を見極めて表現可能なポイン トをみつけ、そこを中心にイメージを色や形にするよう支援をしていく。彩色の方法としては平塗り を中心としていくが、水彩画的な水分量を多くした表現も取り入れていく。完成した作品を相互に鑑 賞させ、伝えたい内容をどのように表現しているかなど感じ取らせ、鑑賞カードに記入させ作品の理 解を深めさせていく手立てとしたい。 3 題材の目標 ・自分の思いや考えを、形(図柄)や色を工夫して意欲的に表現する。(関心・意欲・態度) ・思いや考えを図柄や色の組み合わせで発想することができる。(発想や構想の能力) ・発想したイメージをかたちや色を表すために、彩色の方法を工夫しながら制作することができる。 (創造的な技能) ・自分と友達の作品の良さを感じ取り、言葉で表現することができる。(鑑賞の能力) 4 指導計画(12 時間扱い) 時配 主な学習活動 評価基準(方法) 0.5 ○テーマについて考える ワークシートにテーマとなる言葉を書き出 し、関連する事柄を連想する。 課題に対して意欲的に取り組むことがで きる。(関)[ワークシート] 0.5 ○コピーについて考える ポスターで表現する内容にふさわしいコピ ーを考える。 ひとつだけでなく、思いついた言葉を複数 書き出そうとする。(関)[ワークシート] 3 〇自分が決定したテーマについてアイデア スケッチを描く ポスターにする内容を絵で表し、コピーの 配置も考えてスケッチする。 配色を考え、色鉛筆で彩色する。 自分が表現しようとする内容を図柄や色 で工夫して表そうとする。(発)[アイデア スケッチ] 7 (本時 1/7) 〇アイデアスケッチを基に下描きする。 〇コピーの文字をレタリングする。 〇計画に沿ってアクリル絵の具の特徴を生 かすよう彩色する。 完成を想定して丁寧に描くことができる。 書体や大きさを工夫してレタリングがで きる。 イメージに合うように彩色の方法を工夫 して制作することができる。(創)[作品] 1 ・自分の作品と友達の作品の良いところ、 工夫点を見つけ、ワークシートに記入する。 自分の作品や友達の作品の良い点や工夫 点を見つけ、言葉にすることができる。 (鑑)[ワークシート]

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- 美術 3 - 5 本時の指導 (1)目標 ・アイデアスケッチを基に完成を想定して図柄や文字を工夫して下描きをすることができる。(創造 的な技能) (2)展開 時配 学習内容と学習活動 指導・支援 ○評価 資料・用具 5 40 5 本時の学習内容について説明を聞 き、自分の行う作業について考え る。 アイデアスケッチを基に彩色を考 えて図柄の下描きをする。 ・完成を考えて図柄と文字の大き さや配置を工夫して下描きする。 ・文字のレタリングと図柄の下描 きとの制作手順を考える。 ・配置のバランスや大きさを考え てレタリングを行う。 次回の作業内容を確認し、後片付け を始める。 文字と図柄の位置、絵の具で 彩色するために図柄小さく ならないよう注意するよう 説明する。 〇アイデアスケッチを参考 にどのように完成させてい くかを考えてスケッチを写 すのではなく、図柄の大きさ や文字の書体や配置などを 工夫して下描きをする。(関) [観察・対話] ・鉛筆で描く際、図柄が小さ くなりがちなので、彩色の効 果が生かせるように大きさ に留意させる。 ・レタリングには、方眼用紙 の利用も考えさせる。 ・文字もイメージに合わせる には枠を斜めにするなどの 方法をアドバイスする。 資料集 方眼プリント レタリング字典 4B 鉛筆 アクリル絵の具 アイデアスケッチをもとに画用紙に下描き

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