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Academic year: 2021

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―UD 化の視点を取り入れた―

第5学年○組 国語科学習指導案

指導者 ○○ ○○ 1 単元名 説明の工夫を読み取り、相手を納得させる意見文を書こう 教材名 『天気を予想する』『グラフや表を引用して書こう』 2 指導観 ○ 本学級は 39 名の児童から成り、作文を書くことに関しては、「課題設定や取材」「構成」「記述」 の指導事項に課題があると考えている児童が多い傾向がある。 児童たちは、4年生までに、説明的な文章の学習において、事例を挙げ、それを踏まえて最後に 結論を示すという構成を学んだ。「アップとルーズで伝える」では、本文と写真を対応させながら、 中心となる語や文に着目して要点を書く学習を行っている。各段落ごとに小見出しを付け、段落相 互の関係を考えて文章を読む学習を経験している。5年生では、教材文「見立てる」「生き物は円柱 形」で筆者の説明の工夫をとらえて要旨を読み取る学習をしている。仮定をした上で読み手に問い 掛ける文章構成、筆者の考えと根拠である具体的な事例との関係など、筆者の表現の工夫を読み取 り、要旨をとらえた上で、自分の考えを書く学習を行っている。しかし、筆者の考えの中から根拠 を見つけて自分の考えと関連付けた上で、説得力のある文章を書くことには課題がある。取材の段 階で集めた書く事柄を効果的な構成につなげること、自分の考えと根拠のつながりに説得力をもた せて書くことに課題がある児童が多い。書くことに困難さのある児童Aの実態は以下の通りである。 ○ 本教材は、図表やグラフ、写真などの資料を用いて数値を示しながら説明している点、筆者の考 えを支える根拠として、複数の具体的な事例を用いている点が特徴的な説明文である。また、図表 やグラフ、写真などの資料を用いることの効果、それぞれの違いに着目することで、自分なら図表 やグラフ、写真等の資料をどのように効果的に使うかということを考えさせることができる教材で ある。本教材で学習した説明の工夫を活用する場として、単元末に図表やグラフ、写真を使って、 自分の意見を書く言語活動を位置付ける。まず、児童の体験や身の回りの出来事で、具体的なエピ ソードを引き出すことができる題材を選定する。その上で、読みの既習事項を生かし、図表やグラ フ、写真などの非連続型テキストを根拠として用いることで、自分の考えやその根拠となる事実を 明確に配列して相手を納得させる意見文を書くことができると考える。 ○ 指導に当たっては、第一次で、題材「自転車の事故」について自分の生活経験を振り返り、4年 生に意見文を書くという単元の学習課題を設定する。そのために、交通安全協会の方からのビデオ レターをきっかけにして、小学生の自転車事故が増加していること、路上で自転車に乗り始めた4 年生への助言が必要であることに気付かせる。第二次では、意見文を書くために筆者の説明の工夫 を読み取るという読みのめあてをもたせた上で、図表やグラフ、写真の効果や筆者の意図について 考えさせる学習を行う。第三次では、4年生に伝えたい主張を決め、その根拠となる資料を調べる 活動を行う。さらに、自分の主張と根拠となる事実を効果的に配列することができるように構成を 考えた上で、資料を用いて書く活動を行う。「主張決定」「取材」「構成」「記述」の各段階において、 ペアやグループによる推敲活動を行う。児童相互が助言を伝え合う活動を仕組むことで、論理的な 文章構成や記述の工夫について改善を図ることができると考える。第四次では、4年生と交通安全 協会の方を招いて交通安全教室を開き、意見文を発表する活動を行う。ゲストから感想や助言を聞 くことで、相手を納得させる意見文を書くことができたという達成感を味わわせたい。 児童A の実態 ・書こうと思ったことを忘れたり、整理ができなかったりする。 ・作文は、出来事の羅列を書く傾向がある。 ・全体像を示して部分を提示すると、理解が早い。

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3 単元目標 ◎ 筆者の説明の工夫や筆者の考えに興味をもって読んだり、その工夫を用いて意見文を書いたり しようとしている。 (関心・意欲・態度) ◎ 筆者の考えや根拠となる事実の提示の仕方に着目し、筆者の説明の工夫を読むことができる。 (読むこと) ◎ 目的や意図に応じて収集した事柄を、全体を見通して整理するとともに、引用したり、図表 や グ ラ フ を用 い た りする な ど 、 自分 の 考 えが伝 わ る よ うに 工 夫 して書 く こ と がで き る。 (書くこと) ◎ 文章中の語句と語句との関係や目的に合わせた文章構成について理解することができる。 (言語についての知識・理解・技能) 4 単元計画(総時間12 時間) 段階 活動と内容 手立て 配時 第 一 次 導入 1 4年生を交通安全教室に招待して、意見文を発表す るという単元の学習課題をもつ。 ○ 「小学生の自転車事故増加」の新聞記事に関する感 想を交流すること ○ 交通安全協会の方からのビデオレターや自転車乗 用中の事故に関するDVD を視聴すること ※ 交通安全協会から のビデオレター ※ 自転車事故DVD ① 第 二 次 展開 (読み) 2 4年生が納得する意見文を書くために、写真や図、 グラフを使って説明することの効果や筆者の意図を 読み取る。 ○ 説明の工夫(グラフや図表、写真の挿入と本文の対 応)を読み取ること ○ グラフや表、写真を使った事例の説明から筆者の意 図を理解すること ※ 非連続型テキスト、 本文の分割提示 ※ 図表がある場合と ない場合の比較 ③ 第 三 次 展開 (書き) 課題設定 3 マインドマップを書いて主張を決め、内容や主張を 決めた理由をグループで話し合う。 ○ 「自転車の事故」について知っている事柄や自分の 経験をマインドマップに書き、中心になる事柄を選ぶ こと ○ 主張を決めた理由についてグループで話し合い、主 張を決定すること ※ マインドマップ ※ 話合いの観点 「四年生が知ると役 立つ考え方」 ① 取材 4 モデル文から意見文を書くために必要な視点を想 起したり、主張の根拠となる資料について話し合った りする。 ○ 「意見文を書くポイント」をまとめて、意見文を書 くために必要な文章構成や記述の工夫を理解するこ と ○ 自分の経験や調べたことを色別付箋紙に書き、意見 文を完成させるのに必要な事柄を集めること ○ 主張に合う資料を選んでいるか、妥当性についてグ ループで話し合い、アドバイスし合うこと ※ 「意見文を書くポイ ント」 ※ 色別付箋紙 ※ 話合いの観点 「主張を分かりやすく 説明できるもの」 ③

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構成 5 文章全体の組み立てを考え、主張を説明する資料や 色別付箋紙を並べて、構成表を作成する。 ○ 「意見文を書くポイント」に沿って色別付箋紙を貼 る手順を考え、意見文を完成させるために必要な事柄 を取捨選択すること ○ 4 年生が納得できる構成表になっているか、グルー プで話し合ってアドバイスし合うこと ※ 構成表 ※ 話合いの観点 「4年生が納得できる 材料の組み合わせ 方」 ① 記述 6 構成表を基に、自分の考えを裏付ける資料を効果的 に用いて意見文を記述する。 ○ ヒントカードを参考にして、記述の工夫に留意しな がら記述すること ○ 記述の工夫についてグループで話し合い、具体的な 改善点についてアドバイスし合うこと ※ 「ヒントカード」 ※ 話合いの観点 「4年生に伝わる記述 の仕方」 ② 第 四 次 発表 7 書いた意見文を発表して、学習の成果及び達成感を 味わう。 ○ 4年生や交通安全協会の方を招待して、交通安全教 室を開くこと ○ 意見文を発表し、4年生や交通安全協会の方からの 感想や意見を聞くこと ※ 「よかったよカー ド」での評価 ① 5 本時の目標 ○ 題材について知っていることや自分の経験の中から、思い付く事柄をマインドマップに書き、 分類することができる。 ○ 「主張を決めるためのポイント」に照らして、4年生に主張したいことやその理由について話 し合い、主張を決めることができる。 6 本時の展開 主な学習活動と内容 手立て (UD の視点) 評価 1 単元の導入を振り返って、4年生に伝えた いことを意見文に書くことを確認し、学習の めあてをもつ。 ○ 四年生が安全に自転車に乗ることに役立 つ意見文を発表するという単元の学習課題 を想起し、本時のめあてをもつこと 2 「自転車の事故」について、自分が経験し たことや見聞きしたことをマインドマップに 書き、4年生に伝えたい主張を決める。 ○ 自分の行動の改善、交通ルールやマナー の遵守などに結び付く主張を考えること ※ 交通安全協会の方からの ビデレターや自転車の事故 事例を取り上げ、単元の学 習課題を想起させる。 ※ 意見文を書く手順を確認 することで、本時の学習活 動を焦点化し、学習の見通 しをもたせる。 ○ 自分の経験、見 聞きしたことや 考えたことを書 いている。 (マインドマップ) 相手を納得させる意見文にするために、 マインドマップを書いて話し合い、主張を 決めよう。 マインドマップは、題材に関 する事柄を集め、伝えたい主 張を決めるための構造的な 図で全体像が分かりやすい。

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3 主張が4年生に書くものとして適切である かどうかについて、グループで話し合う。 ○ 4年生にとって身近で役立つ主張である か話し合い、アドバイスし合うこと 4 自分の主張について見直し、最終的な主張 を決める。 ○ 主張を決めて、その理由を書くこと 5 本時学習を振り返り、達成感を味わうと ともに、次時学習への意欲をもつ。 ○ 主張、主張を決めた理由を発表すること ※ 交通ルールやマナーの 遵守、生活改善、周囲へ の影響など、項目を選択 して、マインドマップを例 示する。 ※ 書いた事柄を共通項で 括って整理する方法を例 示することで、活動に見通 しをもてるようにする。 ※「主張を選ぶポイント」を 判断基準にすることで、主 張の適切さについて考え、 焦点化した話し合いを行え るようにする。 ※ 話し合い方のモデルを 参考にすることで、円滑に 進行することができるよ うにする。 ※ 視点の違う主張をしてい る児童を数名取り上げるこ とで、多様な考えがあるこ とを承認し、本時学習の達 成感をもたせる。 ○ 4年生に伝え たい主張につい て書いている。 (ワークシート) ○ 主張が適切で あるか、「主張を 選ぶポイント」と 照らし合わせて 話し合っている。 (発言) ○ 主張を決めた 理由に「主張を選 ぶポイント」が反 映されている。 (ワークシート) 7 板書 【主張を選ぶポイント】 4年生が知ると役立つ 考え方 四 年 生 を 納 得 さ せ る 意 見 文 を 書 く た め に 、 主 張 を 決 め よ う 。 交通安全協会の方 学 習 課 題 四 年 生 を 交 通 安 全 教 室 に 招 待 し て 、 安 全 に 自 転 車 に 乗 る こ と に 役 立 つ 意 見 文 を 発 表 し よ う 。 ☆ 四 年 生 が 知 る と 役 立 つ 考 え 方 主 張 を 決 め る ポ イ ン ト 自転車事故 マインドマップ したこと・見たこと・聞いたこと 主 張 交差点の事故 自転車の乗り方 歩道に広がって乗っている あわててスピードを 出した 曲がり角でぶつかりそう になった あわてずに行動しよう 自転車事故は、自分だけでなく 周りの人もまきこむこ 左右を見ていない 出会い頭の 事故が多い 自 転 車 事 故 に あ わ な い よ う に あ わ て ず に 行 動 し よ う 話し合い方のモデル め あ て 友達と遊ぶ約束をしていた 友達と遊びに行くところ 友達と並んで自転車に 乗っていた 二人乗りをする ヘッドフォンをつけて乗る かさをさして乗る 自分だけでなく、友達も歩行者も けがするところだった 主 張 を 整 理 す る た め に ポ イ ン ト に 照 ら し て 主 張 を 決 め る 。 4年生に伝えたい主張! ・ 時間にゆとりをもって行動しよう。 ・ 自転車事故は、まわりの人をまきこむ こわさがある。

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8 ワークシートの使い方 (1)マインドマップ 名 前 四 年 生 を 納 得 さ せ る 意 見 文 を 書 こ う ① 月 日 自転車の乗り方 主張はこれだ! (2)主張を決めるためのワークシート 「自転車の乗り方」について、 知っている事柄や自分の経験 など、思い付いた事柄をつなげ て書いていくワークシートで す。 構想段階のメモで、主張決定の ための判断材料を集める目的 で用いることができます。内容 のつながりや中心になる事柄 を確認できます。 四 年 生 を 納 得 さ せ る 意 見 文 を 書 こ う ① 月 日 五 年 組 番 名 前 ○ 主 張 を 選 ぶ ポ イ ン ト を 考 え て 、 決 定 し ま し ょ う 。 主 張 を 選 ぶ ポ イ ン ト ☆ 四 年 生 が 知 る と 役 立 つ 考 え 方 決 め た 主 張 主 張 を 決 定 し た 理 由 話し合い方のモデル 一 主 張 、 主 張 を 決 定 し た 理 由 に つ い て 話 し ま し ょ う 。 二 わ か ら な い こ と が あ っ た ら 質 問 し ま し ょ う 。 三 主 張 が 「 主 張 を 選 ぶ ポ イ ン ト 」 に 合 っ て い る か 考 え て 、 ア ド バ イ ス し ま し ょ う 。 四 友 達 の ア ド バ イ ス を 聞 い て 、 主 張 を 見 直 し ま し ょ う 。 学 習 を ふ り 返 っ て め あ て めあて「4年生と納得させる意見文を書くために主張を決めよう」 マインドマップに書いた中から中心になる事柄を選び、「決めた主張」としてワークシートに書き ます。「話し合い方のモデル」に沿って、グループで主張の妥当性について話し合った後、「主張を 決定した理由」を記入します。

参照

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