「法華論義草」に引用された経諭疏については既に「「 螂転麟蔵法華論義草」の国語学的研究序説」(「猷詞噴醗這喰 昭 和五一 年 ) で 世 名 を 挙 げ 、 五月刊 国語史論集」 直接引用文献一―10余、言及した書物は更に一0余多く、 学者の発言まで駆使しての論述である。 と述ぺておいた。本稿では、そのうち経について、その引 用文の原文を「応匹大蔵経」に求めて異同を明らかにし、 関連して法華経からの引用が皆無であることと題名との関 係について述ぺようと思う。
一
「法華論義草」に笞かれた経典名とその所在(行数で示 .す)とは次の通りである。点線の下にr鰍匹大蔵経」に拠 る経名・巻数と所収巻序とを示した。 L 増 一阿含経719 .. :・・・・・増壱阿含経(五十巻) 経 の 部「野工〈
5法華論義草』の出典
大 花厳経離世oo
品 六十経第四十四巻 大九 八十経五十九891i幽・・・大方広仏華厳経(八十巻) 大一〇 4 密 迩経725726727 .••..•. ;・大宝積経(百二十巻)密跡金 削力士会(密述金削力士経 七巻) 大―― 5 勝 鷲経780.807.823.825.843、勝経807i808 ... ,勝鷲 師子吼 l 乗大方便方広経(一巻) 大 l 二 6 維 際経725.733.758其経 第 一783: .... 維厳詰所説 経(三巻) 大一四 758.997函
7 大一四 尤垢称経 経(六巻) 大般若経 大五?七 3 2. 37:・・・・・・・・大般若波羅蜜多経(六百巻)太
田
紘
彼経第 758;・・・・説無垢称子
879、経第二十六十地品861\862 89 .. :・・大方広仏華厳経(六十巻)二 増 i 阿含経 (抜率) 五比丘は何か、「法花疏第四」とr増一阿含経第四」と‘ の異なる二文を引用している。 ・・・・・・・ ほく ... ,. 〔本杏〕719?g又増一阿含経第四 1 一云 、 「阿片拘憐比 .... -.... .... .... なり 丘、後陀夷比丘、序阿男比丘、善住比丘、婆破比丘 」 と いヘリ 云々 。 上16ー中3 我性聞 ... .. 7 5 5 〔増壱阿含経巻第三弟子品第四〕大二 中第 i 比丘。究仁博識菩能勒化。将 1 一捉型衆ー不レ失ニ ...... 威儀ー。所謂刷若拘隣比丘是。初受ーー法味こ忠え惟四 ...... 諦・ー。亦是阿若拘隣比丘。善能勧導福度 -l 人民一。所 1. 金光明経 最勝王経 大一六 9 深 密経802.806……・・・解深密経(五巻) 大一六 ー環洛880・・・・・・・・・菩佐環洛本業経(二巻) 大二四 これらには、経典名のみ書かれた 箇所もあるが、引用文 .のあるものについて、いかなる論点の所で引用されている か、各々の引用文と『釦釦大蔵経」の文とがどうか、比較 検討していく。本宙の楊合は所在汀数、大蔵経の場合は所 収巻序・ページ数・欄・行数の順に苔き並ぺ、その所在を示した。 8 合綿金光明経(八巻) 大 l 六 8 0 •..•..•.. 8 779.781.843·…·::金光明最勝王経(十巻) 2.
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謂優陀夷比丘是。速成 -J 神通中ー不こ有誨。所謂摩阿 男比丘是。恒飛_二虚空 1 足不レ踏レ地。善肘比丘是゜•
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乗レ虚教化意無――榮痰 1 。所謂婆破比丘是。(中略) 拘隣陀.夷・男 善肘・婆第五 牛跡・及善勝 迦薬三兄弟 ・ 本困の記述は直接引用のようであるが、同経から要点を 抜卒し、五比丘の名のみ列挙したものである。字に異なり (憐……隣、住・・・・・・肘)がある。五比丘の名は、「妙法迎 船経玄校」などでもr法花疏」からとして引用している名 (陳如・トカ迦薬・頗牌・祓哲・摩男拘利)と同じのは ない。二文を引用するだけで、特に論述していない。 大般桔経 (同文) 八lE道の説明に八の徳目を列挙しているが、諸の経綸に 鉗同があるので「念伽師地論Jr阿毘逹府大毘吸沙論 j に 続いてr大般若経」の場合が単げてある。 〔本弁〕37i38刈依唸大般坪経丘ど . 一ヂ拾はば、列 拉たり将笠臨雁配諮菜愛nn正糀虹尻歪定ぺ也 。 〔大般栢波羅密多経務第丘十三〕大五即巾6ilo 菩涯序 阿薩大乗相者。 削八喉道支。何等為八。普現。若菩 薩隊詞薩疹行般若波羅蜜多時。以無所得而為方使。所 修正見正思惟。iE紺正業。正命正精進。正念正定。華厳経 (六十経と同文) 此の経典名は三ケ所に西かれている。ニケ所は直接引用 で、一ケ所は他害からの引用文の注に名だけが出て来る。 又、他宙からの引用文で本経典と全く同文のもある。
0
小乗において八正迫と戒定恵・穀輻精とをどう配てる かを述ぺた所で、花厳経離世間品での記述が矛盾するとし て、 引用している。 〔本書〕885i890大乗^ 云r1
以咲正見正思惟→為二穀 と、以咲 正 語業命→為5輻卜 者 ハゞ、 何 が故にか花磁 経雛皿間盗一云冠潤浄戒ヲ為>”殴L邪゜ 〔大方広仏華厳経六十経巻第四十三離世閻 品 〕大九671中14216
廣施衷型珍令レ具ーー七學賓ー消浄戒為 レ 穀 ・ 精 進以為輻三昧正受網三闘浄法輪 所硝「六十経」と本文は同一である。「八十経」は次に示 ・すが異文である。 〔同経(八十巻)巻第五十九)大一0814中11:18 型財菩提分珍費菩薩轄法輪如佛之所轄 廣施衆 .. 戒穀三 本魯には巻名は「五十二」と掛かれているが、大蔵経の同 巻にはこの文と同文はなく巻第五十三にあるので、巻名は 本書の誤記であろう。傍点を付して示したように同文であ る。 昧梢智荘慈為剣 ③一乗の法輪が 何 かについて、先ず十諦を説き‘r疏」 には十綿の名を出していないのでr華厳経内章門等雑孔目 章」と「華厳経十地品」とから十諦を記述した文を引用し ている。この部厳経からの引用は長文にわたり特に八十経 とは部分的な異同も多いので、比較しやすいように六十経 •八十経の三 者 を併記する。 〔本笞〕 861ー872 〔六十経巻第二十五十地品〕大九555下21し睾上4 〔八十経巻第三十六〕 大一0191中匂l下11 又経の第二十 六ノ 十 地 品 に云?、「 如 レ V 如 レ 如 実ノ知\是れ苦型 諦也、是れ 苦 ガ集 諦 也、是れ苦 実知 -1 是苦聖諦 。是苦巣諦 。是苦 実知此 足 苫聖諦。此是苦渠堕諦 。是菩 ガ滅諦 也‘ 足れ 苦 ガ滅 迫蹄一也と。是 れ菩薩 は 滅諦 。 是苦滅道諦ー 。 是 菩薩 滅聖諦 。 此是苦滅逍聖 諦 ゜ 苦v知『世諦ブ善v知判第一義諦_,‘善v知→ 善知_一世諦ー。善知__第一義諦。善知 善知俗諦。善知第一義諦。善知 3.相輝,‘善v知→差別諦一ヲ、善v知豆説誠輝,‘ 相諦 ー 。 善 知 _る差別 諦 ー 。 競 知 二説 諦 ー 。 相諦。 善 知 差 別諦 。 善 知 成 立諦゜ 善v知判事諦一 9 ‘善v知判生起諦i,‘善v知T尽 善 知
--m
諦ー。善 知 ー 一生起諦。 善 知 ーー盛 善 知 事 諦 。 善 知 生 諦 。 善 知 盛 を生諦―ヲ、善v知吋入道諦一 ヲ‘善v知” と 一 切 ノ 無生諦。 一 善 知二入迫諦 。 1 善 知 ーー 一切 無生諦。 善 知 入 道智諦。善 知 一 切 菩薩ノ 次第咸二郎>諸地一ヲ 起ザ如来知→ 諦上 9 菩薩 次第成 就 諸 地 起 如 来智 諦一 菩薩地。 次第成 就諦。及至 善 知 如来智成就諦゜ 云々 。 問何が 故 に か名召けたる 世 諦 と の 等7 。 答「随i 菩薩隧ニ 此菩薩随 衆生 f意は、令方が歓喜丑 故に知 判世 諦 丑、究ニ 衆生 意ー。令― ― 歓喜一故。知 11 世蹄一 究ニ 衆生 心築 令 歌喜 故。知 俗諦 通 党せ令むルガ 一 乗こ 故 に 知 → 第一義諦 丑、分 1 ー 別 す るが 党 一 爽故 ·o 知ーー 第 一 義諦 ー 0 分-l
別 達 一 実相故。 知 第 一義諦。 覺法 なるが 諸法 ノ 自相—?故に知翌相諦 一ヲ 、諸法各異 諸法 自相ー故。知こ臼諦ー。諸法各異 自相 共相 故。知 相蹄了諸法分位差別 故に知判差別諦 l ,、 分 —-別 す るが陰 界入 一 ヲ函故に 故。知ーー差別諦。 分ーー別 陰界入— 故。 故。知 差別 諦 善 分 別 蘊界虞 故。 知豆 説 誠諦7 、以唸身心ノ苦憐一ヲ 故に知砂 世 知 _一説 諦 ー 以 n 身 心 苦 悩一 故。知二古 知 成 立諦 覺 身 心 苦 悩 故。知 事 諦;、諸 趣生吋0が相続→ 故 に云R集諦f‘ 諦 ー 諸趣 生 ーー 相績 一 故。知 ーー集 諦 1 諦 覺 諸趣生 相績 故。知 生諦 一切熱悩 畢 意しテ 滅 rるが 一切 ノ悩 一ぅ 故 に知 豆滅 諦 一ヲ 懇意 滅ーー 一切 憐 l 故 。 知 ーー滅 諦― 畢 窓 滅 故。知 釜無生智諦 て の 至雰不ニノ法こ. 故に知型坦諦_, ‘ 以 ニ一切 ぎ不二法ー 故。知 ーー道 諦ー 以ーー一 切 出生無二 故。知入迫智諦正覺 一切 種 知 ―’ 知 う一切ノき,、次第一ょ坐就 す るが一 種翌 知ーー一切 法 。 次 第 成 行相故。善知 切 ノ菩薩 地 ―ヲ 切 菩 薩地 1 故 に 知 → と 故。 知 ニ 如来知 如来智-20-切菩薩地。次第相綬成就。 及至如来智成就 諦テ」―H々。 諦l o 諦 ゜ この箇所 も巻数に問題がある。本野は「二十六」、大蔵経 六十経では「二十五」同校 異 に「二十七」とある。八十経 は「三十六」である。本書と六十経とを比ぺると、この長 文で異同は三ケ所である。先ず「説誠 諦」の「誠」は別班 による後の袖入、次いで「世諦」と「苦諦」との相違は、 この引用文の初めの方で苦集滅迫の四諦の次に挙げられて いるのが「世諦」で ここと重複していること•ここの箇所 に続いて記述された諦が「巣滅道」であるからその直前は 「苦諦」であるのが当然であること、この二点から、恐ら く本内の誤記、更に「云」と「知」との相違も、この前後 全て「知」と記されていて「云」であることの必然性がな いので、これも本古の誤記ではないかと考える。 ⑥ 十 諦の十行の法輪について、その名称を列挙した直後 に次の割注があり、六十経、八十経の名が出て来る。 此 の 十行ノ法輪ノ名11出吋ッ六十経第四十四巻士。又 . 八 十経五十九に出丑り此 の +行ノ法輪也。但↓其の_名 字 梢異 な れり 也。 従って本密の直接の出典が華厳経であると明記されている わけでは ないが、六十経と極似するので、次に併記して対 照比較する 3 〔本書〕885i891 〔六十経巻第四十一-l〕大 九669上9?17 〔八十経巻第五十九〕大一0313上29し下7 -11 具 ニ 能轄ーー十行沌浄法輪 1 0 何等為レ十。一者具―― 縛大法輪。有十種事。 何 等 為 十 。一者具 足する清浄四元所艮一:法綸、 二は出ーー生する四弁 足 清 浮四無所畏ー。. 二者出ー一生 四彿 足 消 浮四無所畏智。 二者 出 生 四 辣 浄妙音声丑法輪、 三は明こJする 四 諦 咋法輪、 浄妙音恨ー。 三者明→ l 了 四 諦 1 0 随順音啓。 三者普 能 開園四真諦相。 四11随扇する諸仏 の 元閑法門屯法輪、五は消浄 四者随 , 1 順 諸 佛 無條法門—° 五者消浄 四者 随 順 諸 佛 無硯解脱。 五者 等の 心 悉v 能 v普v 投 -― 切 の衆生天消浄法輪、 等 心 悉 能 普 投 1ー一切 衆生 10 能 令 衆生心皆浮侃゜ あらぬ 六11 所説不レ 虚 に 決定 の 済ー一度 す る衆生の苦際? 六者所説不レ 虚決定 済一 1 度 衆 生 苦際lo
六者所有言説皆不唐捐。能抜衆生諸苦毎箭゜ 法 輪 ‘七は宿世 大悲 の 所 持する 法輪 、 七 者 宿 世大悲 所 控 ゜ ・七者 大悲願力之所加持。 八は以『妙法音→}充-AEして世界丑一切の衆生尤 八者以そ_妙法音 1 充-―満 世界ー 一切 衆 生 無 八者随出 音磐 普遥。十方一切世界。 ? 不 苔閲知→法輪、九は 阿僧祇劫常に 説 ユ 正 レ不 ―- OO知--。 九 者 阿信祇劫常 説 二 正 九者於阿憎祇劫 9 説 法ゴ木甘暫息法輪、十は転嘘諸 法二木色暫息。 十者醐 t ー 諸 法 不 断 +者随所説法。柑能生起 根力党意 解脱諸禅三胚相続不五絶え法輪‘是なり也 根力覺意 解脱諸郡三昧一績不>絶。 根力覺道詞定解説 三味等法。 本害と六十経との相違は、「法輪」の語の有無と、本書では「一 .は......、二は……」とある 所 を六十経では「一 者:......二 者 …… と「者」字を用いている点だけで、法輪の名は全て同じ で ある 。八十 経とは同じも のもあ ればかなり相違したものも ある 。 ④ 十 輪について、割注で「孔目章」では「+因」と名づ けていると述ぺてその十輪を 列挙して い る文には、出典は 明記されてはいないが、華厳経に同文 があ る 。 〔本魯〕897ー901 〔六十経巻第四十三〕大 九669上19?為 何 〔八十経巻第五十九〕大一0313中9215 何 一 に過 去 願カノ 故 に、二は大悲所持 等為ュ十。所荊過去願力 故 。 大悲所持 等為十。所開過去願力 故 。 大悲所持 の 故 に 、 三 Ii 不 捨 衆 生 ノ 故 に、四は知恵自在随 故 。 不捨衆生 故 。 智愁自在随ニ 故 。 不捨衆生 故 。 智恐自在隧 其所応為説法 ノ 故 に 、五 Ii 未芭 失時 ー 其所應為説 法 故 。 赤噌 失 海 其 所築為説法 故 。 必應其 時 未曾失 故 に、六は随 彼法器 不 増減ー 故 に.七Ii 決 定 了 故 。 随 ; t 彼 法 器ー 不 こ咄減一 故 。 決 ー一定 了 o 故 。 随其所宜無妄説 故。 知三世知 ノ 故 に、 八 は身 行 最勝 ノ 知三世智 1 故 。 身行最勝 知三世智善了知故。 其 身 最勝無興等 故 に、 九 は 口行 元虚ノ 故 に、 十 は知行 随 故 。 口行 無虚 故 。 智 行 随 故 。 言辞自在無能測故 智惹自在随
゜
-22-密述経 (直接の関係なし) 始教の法輪の梱類について論述するのに際し、本経典の 名のみがr疏」に、本文はで五教上巻」に引用 されている と記述している。 〔本古〕725?四問 旦彼 の 密迩経-何ニカ 説 げ。 答 疏-唯云でテ如珍卜密述経ガ弁ば不:引ふ_其 の 文石 。 唯五 教上巻 ー;〖―ぷ5-tギ杢3 経 の 文 l ヲ而 説 けリ 。 問 永 らば其の 経 の 文 は何ぞ邪 。 答 彼 の 経 ―― 云 はく‘ 「仏初め一一 成 道シ,党へた之ヒテ 七 日思惟シ巳りたまひテ即ち 於鹿野園 の 中にしテ以兵衆宝翌,荘厳セ泣#竺岱v集ニ め姶ふ三乗の 衆 テ 。 梵王請迎ッカ、ハ 法輪 一ヲ、仏為__ 転嘩法輪一ヲ 広立血背三乗ノ衆一ヲ 得二 給( リと 大 小等ノ果元 」 云々。 4. 音声 悉党 悟 ノ 故 に卜 云 ふ‘此ラ 云 {り 十 輪 f也゜ 音整一悉覺悟 故。 所登言悉開悟 故。 この部分も六十経と全く同文である。 以上のように、本書の著者の誤記と思われる極一部を除 くと、 本 祖引用と六十 経とは同文であり、又前後に経典名 を明記せずにr蔀厳経」を示している円き方などから判断 して●本祖と「華厳経(六十巻)」との関係は密であろ。 「「五教上巻(11華厳一乗五教教義分齊章巻第一」に具に 其の経の文を引く」と記述されていて「其の経に云はく・・・ ... 云々」と「密迩経」からの面接引用のように害かれては いるが、 「密楚力士経」にはr五教上巻」に引かれた通り の文はない。同経の関迎ある部分は長文にわたるので、抜 幸して次に示す。 〔大宝積経器十一l 十 二密迩金剛力士会第三之四し五〕大 ―-64下7:65中18 菩薩適成如来道法。夙夜 七 日悉 存法築。観佛道樹不以為厭。 ...... 已成佛道如来至匝゜ 溺時密迩力士。謂寂意日。菩薩往詣佛樹以成佛迎。如 来至浜未純法輪。開導衆生姻鋭如是。所化無位。多於 初峻行道時心。及坐佛樹所済衆生。 ...... 溺時如来。詣 波樅奈鹿苑之野神仙所遊。坐師子床。梵繹四天王及諸 菩薩。各自心念。 ...... 於時世尊。見大衆含皆来雲集硝 轄法輪。為諸沙門異母梵志諸天邸王上梵天王及其世俗゜ 宜布正法。又各寂意。子時如来適関法輪 。随時之宜゜ 従衆心各令得解。 従って本告の著者はr密迩経 」を直接参照して苦述したの ではなく、r五教上巻」を参照したものと思われる。r五 教上巻」の文 の考察は詳しくは別稿に譲るが、「彼経云」 が「密述力士経説」となっている他はほぼ同文であろ。
維際経 (同文) 4で述ぺたr 密述 ヵ士経」と同じく、始教の法輪の随類 について論述した所で「疏」の文の典拠として名 のみ先ず 挙げ、後に詳述している。 〔本困〕788l虚問羅際経 の 文 は何ぞ 。 6. 5. 答 其 の 経第 勝鷺経 (抜苓) 終教の法輪の種類について論じた「疏」の文の論拠とし て、「最勝王経」と対比して、r勝誓経」の名を挙げて一 実諦を説いている。 経典名のみ五ケ所に出ており、引用文は次の一ケ所だけ である。 〔本魯〕822?g又勝望経―-「 余ノ -i ―蹄が為なリ 。 」 「弗ゴ9‘弗ゴ面―-‘非ィとの炭ー。」等(-H々。 〔欝:師子吼一乗大方便方広昆_諦章第十〕大―ニ221 下 25 し切 此四型蹄。三是無常一是常。伺以故。三諦入ニ 有為祖。入 1 ー有為相一者 。 是無常。無常者足虚妄法。 虚妄法者。非二蹄非レ常非レ依 。 是故苦諦集諦道諦. 非二第一義諦。非二常非レ依゜ 大蔵経のこの部分に校異はない。引用の前半に字の出入り があるが、後半は同 文である。 1 尤 垢 称経 (同文と抜幸と) 0 前 項と同じく、始教の法輪の種類について論述した所 で、三転法輸について「維康経」に続いて本経典から引用 し、更に「隠R垢称経疏」等の文を援用して詮じている。 法 たび じた まふ 〔本甚〕758i760問 ホ らば 維康経―-「 三 転 ―― 卜
゜
なり 輪 を 於大千-‘其 の 輸本来よ り 常 に 消浄 」 云 ヘル 文 勺、 元垢 称経 "ー 何 にか 説 け る 。 答 彼 の臣 窟 i-―云 ?、 「 i-た ピ蘇丘; g-法綸,奏千—―-‘ 其の輪ィ厨寂→たまヒキふ住ノ哀二」云 々 。 (二行前の「転 」 の字は、原文は「輪」 ) 8 下 一 i 四 5 7 18 5 〔説元垢称経巻第一〕大一 轄一法輪葵千一 其輪能寂本性寂 同文であ る。r妙法迎華経玄賛(二十巻)」大三四‘上4 一ーー 云 はく、 「 lil を ほ北納1
輪'於大千こ‘其 の 輪本来ヨリ定清浄なリと 」 云 々 。 ・たび・じた之ふ 〔本裕〕758し759問 ホ らば 織瑕経―-「三 転 ―― ぼ輪 を 奏立、叱綸本来よリ完洞浄なり 。 」 にか け る 云 ヘル 忍 、 元 垢称烹 何 説 元殴詰 所説経巻上〕大 一 四 却下19 -il"こ竺顆於犬千 1 其輪本来常消浮 同文であろ 。 別訳の「維摩詰経(二巻)』には同 文は見当らない。 ー以一t5にも 「無垢稲経云。三轄二法輪於大千ー。其袷能寂. 本性寂。」と同文が引用してあり、r説元垢称経疏」の言 及する所であるが、論疏からの引用 文については別稿に譲る 。 ③ 初 時の四蹄教を綸じ、この教は声聞の為に説いたもの だが、独覚も菩薩も各々の利根に応じて 悟りを開いていく とし、r尤垢称経」等の文を例証として引用している。 〔本柑〕996し匈故に元后豚経克云はくヽ 「 ふふて 究説ふふ ‘随{テ磁否饂ロルと 。 」云々 〔説無垢称経巻第一〕大一四諏下19 佛以―-―音こ匝4説 法_ 衆生随こ類各得解 〔維際詰所説経巻上〕大一四臨上2 佛以ーーご戸演ー説 ... 法一 衆生随類各得解 ・ 「 尤垢称経」と「維限 経」とは同文で あるが、本菩とは同 文でない。脱落というよりも要約である。本書の箪跡をよ く見ると、「以 」は漢文には最初は書かれず、後の補入で •ある。恐らく、この箇所は出典を直接参照して記述したの ではなく、後 に読み返した時「以」の補入の必要性を感じ て書き加えたが、それが淡文としての正しい位臨ではなく て、和文の語順にひかれて「一音」の下につい笞き加えて しまったのであろう。別な解釈は、補入の段階で送り仮名 .:の必要性を感じて遇然に も原文と同じ 炭字 を実字と して用 いたと考 える もの である。いずれ にして も、 渓文から漢字 仮名交り文が形成されていく過渡的現象と見なされ、輿味 深 い 。 8 金 光明経•最勝王経 (抜卒と同文と) 0 5 と同じく、終教の法輪の団類について論じたr低」 の文 の論拠として 、「勝望経」と対比して‘r股勝王経」 の名を挙げ、三転法輪を論じている。 〔本裕〕7802782問 其 の 最勝王経 の 文 は 何 ぞ 。 答 其 、に 云は く 、「 匠ノ妙滋偽卜持卜 照 トノ法輪ヲシ給ふ と云々。 」 〔金光明最勝王経巻第三〕大一六414上5t7 已得こ例将 多樅三荻三菩提一者。轄二妙法輪 。 持——照 法輪 ー 。 同文 であ る。ただ、大蔵経のように返り点を付す のは 、三 転法輪とならないので、不都合であろう。そう いう 点では、 ③で引用する「金光 明経」の訳の方が誤解を生じなくて良
、。
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③ り に続いて三転法輪を論じ、三時教との関係を「金光 明最勝王経疏」と「大乗法 苑義林瓶」とを論拠として述ペ ている が、後者にr金明光経」の説が出ている。 〔本裔〕802l808又基雌3惣郡簡章 に 云 9‘、 「 金光明経← 亦説吋三時f‘割?転卜 照 卜持ょ9卜」云々 。 〔合部金光明経巻第二〕大一六殴中9t10 已得回府多迎三藪三菩提者。轄法輪照法輪持法輪゜ 、「金光明経(四巻)」には類似文もない。 「金光明最勝王 経(+巻)」はいでふれたように本困には「最勝王経」と 害かれている し、「金光明経」とのみ宙かれているこの箇 所は r合部金光明経(八巻)」をさ しているものと考えら れる。 9 深 密経 (直接の関係なし) 8③と同じく、三転法輪を綸じ、三時教との関係を論述 する際に論拠とした「金光明最勝王経疏(+務)」で「深 密経」に言及している。 〔本書〕801:802最勝硫に云はくヽ 「 今釈ユク 、 初 めノ三 ハ 、 准合深霊翌、是れ三 時 の教なリと 」 云々 。 「金光明最勝王経疏」との対校は別稿に譲るが 、 同疏には 経典名はr解深密経」とある。本経典には別訳としてr深 密解 説経(五巻)」 もあり、本杏に害かれた経典名からは この方が典拠らしく思われるが、「深密解脱経」には三転 法論については記述があるが、 三 時教に関する記述は見当 らなかった。恐らく本書の脱落であろう。r解深密経」に は次の文がある。 〔解深密経巻第二〕大 l 六 9 上氾し中7 世尊。 初 於―-― 時_在_一婆羅疸斯仙人堕虞施鹿林中。惟為下至迦磐聞 乗 1 者上。以 -l 四 諦 相 l 轄ーー正法綸ご。雖下是甚奇甚 為→ 1 希有ー。一切世間諸天人等先無レ有中能如法蒋者 上 。 而 於 -l 彼 時 所轄 法輪ー 。有レ上有レ容是未_一了義 ... 1 。是紐欝論安足虞所。世尊。在昔第二時中惟為下漿 11 趣修大乗 1 者。依_ i 一切法皆無自性無生無滅。本来 寂静自性涅槃ー。以 11 隠密相こ闘一 1 庄法 輪 ー。雖コ更 甚奇甚為 -l 希有 1 。而於ーー彼時所轄法輪一。亦是有レ 上有 こ 所 ーー容受一。猶未ーー了義ー 。 是諸辞論安足虞所。 ... 世尊。於_—今第三時中一普為こ吸 -1 趣 一切乗一 者 尺 0 依_―一切法皆無自性無生無滅。本来寂静自性涅槃無自 性性ー。以二眼了相 1 轄ーー正法輪 1 0 これらの記述から、三時教の説が窟基によって形成された とされる。 氾 瑕 培 これ は経典名として出て来るのではない。一乗の法輪の 種類について綸ずるに際して十論を論じ、引用した一習の 中に「花厳十諦.曖洛+諦」という ことが啓 かれている。 本書のr孔目章」からの引用文中に、「花厳十諦」と害 かれている のに、記述さ れた諦は十五あり、本害の著者も その数に疑問を投げかけている。 「 痕培十諦 」 はいかがか と調ぺると 、 次のように、十六諦である。
-26-5 〔菩薩痰路本業経巻上〕大二四01・上17?20 五入法界智観。 所謂十六諦。 有諦無諦中道第一義諦。 苦諦集諦滅諦道 . 諦 。相諦差別諦視成諦。 説諦 事諦生起諦。 盛無生諦入 道諦如来智諦゜ 「菩曲瑛洛経(十四巻)」には十諦に関する記述は見当ら なかった。 この十六諦は2②でふれた華厳十諦(実際は十五諦)と は当然の事ながら異同がある。 孔目章には「花厳十諦は即 ち是れ一乗なり。環浴十諦は即ち是れ三乗なり」とするが、 嗅洛十六諦 を花厳十五諦と対応させてみると、「有諦無諦 視成諦」が独特で、 他は共通のものである。 I-― 以上の外に「大品等 経・ 諸大乗経」という教典名は見ら れるが、 本書の題名から予想される「法華経」は名 を出さ ない。 又、 本書の本文を法華経で検しても、 類似の文表現 も見 当らなかった。 法華経に言及しない法華論義は考えら れないから、 「法華論義草」という書名は、 やはり本害の 内容に即して付けられたものではなく、 「「法華論義草」 の国語学的研究序説」でも述べたように、 反対面に否かれ ている「法華七喩三平等十尤上義」に書かれた害名が、 後 に本書の方が 表扱いされた為、 そのまま本書の宙名となっ たのであろ うと考える。 従って本書の替名の意味は、「法 華論義の裏面に問答形式で書かれた仏教の基本問題に関す る 論述の草稿」ということになる。 (就実女子大学講師) ヽ'4,'..9.`,.,‘.9’t,4よヽ` 9 ...9.1ト・ ,JJ