ヒ ト末 梢 血 由来 リンパ 芽球 様 株細胞 に関す る研 究
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(2) 554. 長. に お よ ぶ経 時 的 な 観察 を行 な い,主. 谷. と して 形 態 学 的. 川. 晴. 巳. らの 細 胞 は形 態 的 にmacrophdgeと. 思 わ れ,時. な知 見 か ら,原 疾 患 との 関 係,培 養 細 胞 の 起 源,樹. に細 胞 質 の 一 部 よ り偽 足 状 の 突 起 を 出 して 運 動 す る. 立 に関 す る機 構 等 に つ い て の 考 察 を加 えて 報 告 す る.. の が 観察 され た.培 養3週 以 後 に な る と植 え込 ん だ. 2章. 白血 球 細 胞 の う ち,好 中 球 は 変 性 消 失 し殆 ん ど見 ら. 実験 材 料 お よ び 実 験 方 法. れ な くな り,残 って い る細 胞 の 殆 ん どが リンパ 球 で, 用 い た 材 料 はす べ て ヒ ト末 梢 血 白 血 球 で あ り, Table. 1の よ うにIM,. SMON,白. 血病患者並 び. 一 部 に好 酸 球 ,変 性 した赤 血 球 も少 数 存 在 して い た 5週 以 後 に な る と小 型 の 浮 遊 細 胞 は リンパ 球 で 占 め. に正 常 人 合 計40名 よ り, 45回 長 期 培 養 を試 み た. I. られ る よ うにな っ た. macrophageは. M,. にお. し管 壁 に 附 着 して 全 面 を覆 うよ うに な るが,一 部 は. 培養 を. 壁 を離 れ て 浮 きあ が り,そ の 周 囲 に は小 型 リンパ 球. SMON,. ALL患. 者 お よ び 正 常 人 各 々1名. い て は,同 一 人 よ り時 期 を異 に して2〜3回. 行 な った.年 令 別 で は生 後7ヶ 月 と10ヶ 月 の 健康 な. が 散 在 し, macrophageを. 乳 児 よ り,最 高 は73才 のCLL患. 見 られ た(写 真3.7).. 者 ま で を対 象 とした. が,多 くは20代 後 半 よ り50代までの成 人 男女 で あ った. な おdonorの. 血 清EBV抗. Macrophageと. そ の 後 も増 殖. 中 心 に して集 落 の 形成 も. 浮 遊 状 の リンパ 球 との 共 存 状 態. 体 は培 養 開始 時 に蛍 光. は培 養5〜6週. 頃 ま で続 き,い. 抗 体 間接 法 を用 い て測 定 し,検 索 しな か った 数例 を. macrophageと. 細 胞 膜 面 で接 触 して い る よ うに見 え. 除 きすべ て陽 性 で あ っ た.そ の検 索 方 法 は第2編. に. る もの もあ った. macrophageはMay‑Grunwald‑ Giemsa染. 記 したの で省 略 す る. 被 験 者 の 肘 静 詠 よ り, 0.5mgの ヘパ リンを添 加 した. くつ か の リンパ 球 は. 色 で は大 型 の 円 型 又 は紡 錘 型 を示 し,核. は円 型 で1個 の こ とが 多 く,時 に1〜2個. の核小体. 注 射 器 にて10mlの 血 液 を採 取 し,室 温 又 は37℃ の ふ. を認 めた.細 胞 質 は 大 き く淡 い赤 色 を 示 し,赤 血 球. 卵 器 の中 に その ま ま垂 直 に静 置 す る.約1.5〜2.5時. そ の 他 の 変 性 細胞 や 細胞 片 を胞 体 内 に と り入 れ,貧. 間 で血 漿 と血 球 層 の 分 離 が み られ,白 血球 に富 ん だ. 食作 用 を 行 な って い る こ とが 観 察 され た.. buffy coatを. 含 ん だ 血 漿 成 分 を集 め て1,000回 転,. 5分 間 遠 沈 す る.そ の 上 清 は捨 て,残 を胎 児 仔 牛 血 清(GIBCO製)20%お 1640(日. 水 製)80%の. りの 白血 球 層. 培 養6週. 以後,株 細 胞 の樹 立 の 可 能 性 が な い場 合. は リンパ球, macrophage共. に 変 性 し,減 少 して い. くが,樹 立 可 能 の 場 合 はmacrophgaeが. よ びRPMI. 次 第 に変 性. 割 合 の 培 養 液 に再 浮 遊 した.. し数 を減 少 して い っ た.一 方小 型 の 細 胞 の 運 動 が活. な お,培 養 液 は〓 過 滅 菌 し,あ らか じめpenicillin. 溌 に な り,散 在 して い る数 個 が 次 第 に寄 り集 ま っ て. 100u/ml,. streptomycin. 100γ/mlを 添 加 して い る.. 小 さな細 胞 集 塊 を形 成 す る よ うに な っ た.細 胞 集 塊. 培 養 液 に 植 込 ん だ 白 血球 の 濃 度 は平 均1〜6×106/ml. は大 き くな る と肉 眼 で も認 め られ るよ うにな り,培. で,直 径3.5〜4.5cmの2個. 養 液 の 酸 性 化 も早 くな って 細 胞 の 増殖 が 著 明 とな っ. 2〜3ml入. れ, 37℃,. の ペ ト リシ ャ ー レ に各 々. 5%CO2ふ. 始 した.培 養 液 はPH7.2程. 卵 器 内 で 培 養 を開. 度 に 保 つ よ うに 平 均 週2. 回半 量 を新 し く交 換 した.培 養 中 の観 察 は 主 と して 倒立 位 相差 顕 微 鏡 に よ っ た. 3章. た(写 真4).こ. 移 し,培 養 開 始 後44〜87日 目 に9糸 の培 養 細 胞 の 株 化 に成 功 した(Table 4章. 培 養 開 始 よ り樹 立 ま での 経 過 症 例1.. シ ャー レに 植 え込 まれ た 白血 球 は浮 遊 状 態 をな し,. の 時 点 で 培 養 細 胞 を 別 の シ ャ レ ーに. 2).. 株 化 に成 功 したdonorの S. W.♀,. 8才,. 臨床症状. IM,. OUMS‑3. 1969年11月 末, 38〜39℃ の 発 熱,全 身 に〓 痒 感 を. 初 期 に は細 胞 数 が 多 く重 な り,又 混 入 した赤 血 球 の. 伴 な った 発 疹 を生 じた.そ の 後 咽 頭痛,頚. ため 位 相 差 顕 微 鏡 で も充 分 観 察 出 来 な い が, 1週 間. 腺 腫 脹 を 認 め, 12月 始 め 某 院 に 入 院 した.入 院 中 リ. 部 リンパ. 後 よ り小 型 の 円 形 白 血 球 は次 第 に変 性 す る と共 に培. ン パ球 増 多,異 型 リン パ球 の 出現 を認 め た .培 養 開. 養 液 交 換時 に 除 か れ て 減 少 して い く(写真1).早. 始 した 同年12月12日 の 白血 球 数 は8,200,リ. 場 合 で培 養‑週. 間 後,遅. い. く と も2週 間 後 に は シ ャ ー. レの 管壁 に 附着 傾 向 の あ る紡錘 型,菱 型,時 い突 起 を 出 した線 維 芽 細 胞 様 細 胞,円. に細 長. 型,多 角 型 の. 大型 細 胞 が各 所 に 出現 し,次 第 に シ ャ ー レ管 壁 の 全 面 に シ ー トを形 成 す るよ うに な った(写 真2).こ. れ. 50%で. そ の うち異 型 リン パ球 を34%認. な お,症 例1,. 2,. ンパ球. めた.. 3は と もに 岡 山県 北 の 同 一地. 域 で 殆 ん ど同 じ時 期 に発 生 して い る が,交 通 不便 な 僻 地 の ため, Paul‑Bunnell反 症例2.. M. A.♀,. 10才,. 応 は行 な っ て い な い. IM,. GUMS‑4.
(3) ヒ ト末 梢 血 由 来 リンパ 芽 球 様 株 細 胞 に 関す る研 究. Table. 1. Summary. patients. *:. IM; AML. with. infectious CML. SLE; **: ***:. Cell. ALL. systemic lines. Attempts respectively.. were were. of long-term. various. diseases. mononucleous, CLL; lupus. acute. and. a few. from times. of peripheral. healthy. SMON; or. subacute. chronic,. erythematosus,. established made. cultivation. these. blood. from. individuals. myelo-optico-neuropathy. myelogenous. RCS;. 555. reticulum. or. lymphatic. cell. sarcoma. leukemia. patients. to cultivate. leukocytes. from. the same. patients.
(4) 556. 長. Table. 2. Lymphoblastoid blood. OUMS‑11a. Table. 3. Leukocyte. and. で 某 院 へ 入 院 し た.発 白 血 球 数5,000,リ. were. differentials. Y.. 部 リンパ 腺 が. 38℃ 前 後 の 発 熱 を 認 め た の. ン パ 球 は67%と 現 し た.培. 1969年12月. F.♂, 末,. 14才,. 38〜40℃. 著 明 に 増 加 し, 養 開 始 は 同 年12月. IM, の 発 熱,食. 欲不振 のため. 横 指 触 知 し,腋. 窩 附 近 お よ び下 腹 部 に 出血斑 を 混 じ. 窩 リ ン パ 腺 腫 脹,肝3. 血 球 数 は6,400,リ. ン パ 球 は58. そ の う ち異 型 リン パ 球 が47%を. 始 日 は 同 年12月26日,44日 症 例4. 1969年4月. K.. S.♀,. 占 め た.培. 養開. 後 樹 立 に 成 功 し た. 26才,. established. various. derived. at. the. from. peripheral. diseases. from. start. the same. of. patient.. successful. SMON,. 中 旬 よ り悪 心 が 続 き,同. OUMS‑7 年5月. 始 め,. leukocyte. 23%. cultures. promyelocytes,. 両 足 底 部 に シ ビ レ 感 が 出 現 し た.知. 覚 障 害 は膝 関節. ま で 上 行 し,歩. 年6月. 行 障 害 を 来 し た.同. 障 害 が 出 現 し た.こ 日Mexaform. 3〜6錠. の 患 者 は1969年4月 を 約1年. 以 後1970年3月. Prednisoloneな. 中 旬 よ り毎. 症 例5. 11aお. 与 され て. 末 ま でBetam. ど の ス テ ロ イ ドホ ル モ. ン を連 続 服 用 し て い る. 1970年4月1日 同 年6月8日. に は視 力. 間 使 用 し て い る.(神. 経 症 状 発 現 前 に キ ノ ホ ル ム と し て 約19g投. ethazone,. OUMS‑5. 院 時 頚 部,腋. %で. 巳. い る).又1969年6月. 某 院 に 入 院.入. た 発 疹 を 認 め た.白. 晴. Included in this figure are 40% myeloblasts, 5% myelocytes and 1% segmeted.. 62日 後 樹 立 に 成 功 し た.. 症 例3.. lines. with. 疹 は は っ き り し な か っ た が,. 異 型 リ ン パ 球 も51%出. 川. cell patients. GUMS‑11b. 末 よ り咽 頭 痛 を訴 え,頚. 両 側 に 数 個 づ つ 腫 脹 し,. 12日,. and. counts. a). 1969年11月. of. 谷. 培 養 開 始 し,. に 株 細 胞 を 樹 立 し た. K.. U.,♀,. 34才,. SMON,. OUMS‑. よ び11b. 1969年6月. 末 よ り約3週. 使 用 し て い た が,同. 年10月. 間 毎 日Emaform 頃 よ り腹 痛,下. 部 症 状 が 出 現 し た.翌1970年1月6日 Mexaform. 6錠. 1.0gを 痢等の腹. よ り約2週. を 毎 日 服 用 し て い る う ち に,. 間,. 1月 下.
(5) ヒ ト末 梢 血 由 来 リン パ芽 球 様 株 細 胞 に 関 す る研 突. 557. 旬 よ り下 肢 の 知 覚 障 害 が発 生 し,知 覚 障 害 の 範 囲 は. 成 して い る こ と もあ る.こ の 細 胞 集 塊 は細 胞 の元 気. 下 半 身 を上 下 し,軽 度 歩 行 困 難 を認 め た.同 年7月. が よ い時 ほ ど形 成 され や す く,大 き な集 塊 は直 径2. 中旬 よ りPrednisolone. 〜5mmに. 10単 位 を8月13日 び14日,別. 30〜10mg,合. 成ACTH30〜. ま で毎 日使 用 し た. 8月13日 お よ. 々 に末 梢 血 培 養 を開 始 し,各 々45日, 46. 日後 に株 細 胞 を樹 立 した. 症 例6.. S. Y.,♂,. 1970年7月,抜. な り,肉 眼 で も観 察 され るが,振 動 を与 え. る と浮 き上 が って 細 胞 集 塊 は こわ れ,個. 々の 細 胞 に. 分 離 す る. 位 相 差 顕 微 鏡 に よ る観 察 で は, 9系 の 株 細 胞 は い. 41才,. AML,. OUMS‑12. ず れ も非 常 に類 似 して い て殆 ん ど区 別 は出 来 な か っ. 歯 後 発 熱 し,血 液 像 に異 常 を認 め. た.細 胞 は大 小 不 同 で 多 形 性 に富 ん で い るが,主. と. 入院 した.入 院 時 赤 血 球180×104,ヘ. モ グ ロ ビ ン35. して 小 型 の 円 形 細 胞 と大 型 の 円 型,或 い は 不 定 形 の. %,白. 類 で は 骨髄 芽. 細 胞 が 多 くみ られ た.小 型 の 円 形 細 胞 は 運 動 性 が 殆. 診 断 した.入 院 後 も発 熱,. ん ど な く静 止 した 状態 に あ り,塗 抹 標 本 で の リンパ. 血球6,500,血. 球 が85%を. 小 板2×104,分. 占 め, AMLと. 出血 傾 向 を認 め,輸 血,抗 生 物 質, 6‑MP, arabinoside等. Cytosine. の 抗 白血 病 剤 を投 与 した が, 8月 末. よ り急 性 心 不 全 を起 し,同 年9月3日 蓋 開 始8月14日,樹. す る と多 数 の 細 胞 は活 発 に運 動 し,多 種 多様 の形 に. 立 ま で の 期 間 は75日 で あ った.. 変 形 して 移 動 す る.移 動 の 際 は 胞体 よ り1〜 数 本 の. 類 は 骨 髄 芽 球40. %,前. ンパ 球 は31%で. 骨 髄 球23%,骨. 髄 球5%,リ. あ った.. 突 起 を出 す か,或. いは 胞 本 が 一側 へ の び て 偽 足状 と. な り,そ の 先 端 が 活 発 に動 い て,こ の突 起 或 い は 偽 足 の 方 向 へ 向 か って 細 胞 は進 行 す る.三 好 ら19)は連. T. N.,♀,. 1970年1月. 60才,. SMON,. OUMS‑13. 始 め よ り1日Emaform. ヶ月 間 服 用 して い た(キ. 1.5gを. 続 映 画 撮 影 に よ る詳 細 な 観 察 を行 な い,こ の 細胞 形. 約7. ノホ ル ム と して 総 量45g). 障 害 が 出 現 し,歩 行 不 能 と な っ た.同 年8月 Prednisolone,. ACTHの. 培 養 開 始8月20日,樹. 分 節 好 中 球95%,リ. 72才,. 上 旬,感. 養. 類 は桿 状 好 中球1%,. 運 動 性 の 少 な い円 型 細 胞 も経 時 的 に1個 の 細 胞 を 観 察 す る と,時 々胞 体 よ り突 起 を出 した り,楕 円 形. っ て ゆ っ く り動 き出 し,さ ら に活 発 な 運動 を行 な う pineapple型 又 い も虫型,. あ っ た.. CLL,. 鏡 型 お よ びい も虫型 に 分 類 し. な い し不 定 型 に変 化 して,い わ ゆ る,い も虫 型 に な. 立 まで の 日数 は87日,培. ンパ 球4%で. T. O.♂,. 1971年1月. より. 投 与 を開 始 した.. 開 始 時 の 白 血球 数 は8.450,分. 態 をpineapple型,手 て い る.(写 真5). 同 年7月 中 旬腹 痛 を きた し, 7月 末 に は下 肢 の 知 覚. 症 例8.. 止 し た状 態 に あ るが,長 時 間 に わ た り経 時 的 に 観 察. 死亡 した.培. 培 養 開 始 時 の 白血 球 数 は6,500,分. 症 例7.. 球 と思 わ れ る細 胞 に相 当 した.大 型 の 細胞 は 一 部 静. OUMS‑16. や 手 鏡 型 に移 行 す る こ とが 観 察 され た. pineapple型. お よ び手 鏡型 の 細 胞 が. 相 互 に移 行 す る こ と もあ り,活 発 に 動 い て い た細 胞. 冒様 症 状 が 出現 し,白 血 球 増. がい も虫 型にな って 運 動 性 が 次 第 に な くな り,さ らに. 多 を認 め たが,発 熱,出 血 傾 向 は な か っ た.そ の後. 突 起 を引 っ込 め て 円型 の 静 止 した 細 胞 に変 化 す る こ. 診 断,. と もみ られ た.こ の よ うに樹 立 した細 胞 は培 養 中 多. 2月 末 よ り約40日 精査 の た め 入 院 した.入 院 時 全 身. 様 の形 態 を示 す が,運 動 状 態 に よ って 相 互 に変 化 し. 症 状 良好 で 貧 血 もな く,肝2横. て一 連 の 関 係 を持 っ た 細 胞 集 団 と思 わ れ る.坪 田. 白 血 球増 多 症 が 続 き,血 液 検 査 の 結 果CLLと. 指触 知 す る他 著変 を. 認 めなか った. 3月16日 培 養 開 始 時 の 白 血球 数52,800. ら20)は培 養 細 胞 の3H‑thymidineの. 白 血 球 分 類 は桿 状 好 中 球3,分. を追 跡 し,リ ン パ芽 球 様 細 胞 が 成 熟 リンパ 球 に分 化. リンパ球91%で63日 5章. 節 好 中球3,単. 球3,. 目に 株 細 胞 を樹 立 した.. ンス の 角 ビ ンに も移 し,ペ. 2個 の 娘 細 胞 の 分. 離 は 直 ちに起 こ らず,細 胞 質 突 起 で 接 触 し た状 態 を 樹 立後 の 細 胞 は 半 永 久 的 に 増 殖 し,継 代 可 能 とな った の で2オ. す る こ とを示 唆 す る成 績 を得 て い る. 核 分 裂 は しば しばみ られ るが,. 株 細胞樹立後の細胞形態. と り込 み状 態. ト リシ ャー. レ と角瓶 に て継 代 を 行 な った.培 養 細 胞 は 静 置 す る と底 面 の ガ ラス 管 壁 に 沈 澱 す るが,管 壁 に 附 着 す る. か な り長 い時 間 維 持 す る. に お け るdoubling. OUMS‑3, ‑4,. timeは46〜56時. May‑Grunwald‑Giemsa染. ‑5. 間 で あ っ た.. 色 標 本 で も, 9系 の. 株 細 胞 は非 常 に よ く似 て いて 判 別 困 難 で あ っ たが,. こ とな く,浮 遊 した 状 態 で 増 殖 す る.細 胞 は シ ャー. い くつ かの 細 胞 系 に若 干 の 特 徴 が み と め られ た.同. レの 中心 部 に 多 く集 ま り,周 辺 部 に い くに つ れ て少. 染 色 標 本 に お け る細 胞 の 直 径 を縦,横 各 々200個,. な くな る.処 々 に 細 胞 が寄 り集 ま って 細 胞 集 塊 を形. micrometerを. 用 いて 測 定 し,百 分 率 で大 き さに よ.
(6) 558. 長. 谷. 川. 晴. and. OUMS‑4. 已. る細 胞 の 分 布 を図 に あ らわ して み る と,株 細 胞 に よ って か な り大 きさの 違 い が み られ た(Fig 同 一SMON患. 1).. 者 よ り各 々独 立 し. て 樹 立 したOUMS‑11aと‑11b の 培 養 細 胞 の 平 均 直 径 は,各 々13.8 uと12.6uで1.2uの. 差 を 認 め た が,. 形 態 的 に全 く区 別 出 来 なか っ た.こ の両 細 胞 系 は他 の 株 細 胞 と比 較 す る と,直 径5〜11u程. 度 の成 熱 リン パ. 珠 の割 合 が は る か に 多 く,こ れ らの リンパ球 は位 相 差 顕 微 鏡 で も多数 の. A) GUMS‑3. B) GUMS‑5. and OUMS‑7. 小 型 円 形細 胞 と して観 察 され た.又 AML患. 者 由来 のOUMS‑12の. 均 直 径 は15.4uで. 平. 全株 細 胞 中 最大 で. あ った が,小 型 リ ンパ 球 よ り巨大 細 胞 まで い ろい ろ な 大 き さの 細 胞 が み られ た.な お9系 の 株 細 胞 は す べ て peroxidase反 って いた.. 応 陰 性 の 細 胞 よ りな. 全 般 的 にMay‑Grunwald‑Giem sa染 色標 本 で は,直 径12〜20u程. 度. の 円形 の 細 胞 が 最 も多 く,全 細 胞 の 過 半 数 を 占 めて いた.こ の 範 囲 に あ る細 胞 の 胞 体 は比 較 的 大 き く,好 塩 基 性 に染 ま り,一 部 に空 胞,脂 肪 顆 粒 や核 の 周 辺 に限 局 し た部 位 に ア ズ ー ル顆 粒 の集 団 をみ と め る こ と もあ った.核. C) GUMS‑1. la and OUMS‑1. Fig. 1. Distribution in the. は円 形 で 大 き く粗 大 な い し繊 細 な ク ロ マ チ. D) OUMS‑12, OUMS‑16. lb. of. cell. cell. の 系 も染 色 体 数46本. lines. の 細 胞 が 大 多 数 を 占 め,経. ン網 を有 し,数 個 の 核 小 体 が存 在 す る こ とが 多 く,. に 数 回 の 検 索 を 行 な っ た4系. 全般 的 に リン パ芽 球 に類 似 した い わ ゆ る リンパ 芽 球. 示 し安 定 し て い た.又. 様 細 胞21)22)23)と い われ て い る細 胞 に一 致 した(写 真. がXY,他. 6).細. 胞 分 裂 も1〜2%み. られ,染 色 体 が明 らか. し たdonorの. に は細 胞 破 片 が み られ,時 に は小 型 の リ ンパ球 様 細. secondary. 胞 を 貧食 して い る こ と もあ る.し か し人 工 的 にpo. 由 来 のOUMS‑11aで2%,. lystyrene. に4%認. 極 的 な 貧 食 は 認 め られ な か っ た. 巨大 細 胞 も観 察 され た. なお,. に至 る ま で常 に旺 盛 な増 殖 力 を保 ち,長 い もの で は 1系 は 事 故 の ため 失 な. った.他 の2系OUMS‑4と‑13は. 各 々培 養11ヶ 月,. 6ヶ 月 頃急 に 増 殖 力 が 低 下 し,継 代 不 可 能 と な っ た. 染 色 体 の 分 析 はMoorheadら24)の 各 細 胞 系 と も50個 以 上 のmetaphaseを (Table. 4).一. べ て 由来. あ り, group. constriction. Cのsubterminal. (C‑marker)はSMON CLL由. 来 のOUMS‑16. め ら れ た の み で あ っ た.. 産 生 して. い る もの と思 わ れ る の で,蛍 光 抗 体 法 によ ってEB V抗 原 の検 出 を行 な っ た.. 9系 の株 細 胞 の う ち, 6系 は樹 立以 後 現 在. 2年 近 く も継 代 して い るが,. 体 を. ‑12, ‑16. 核 型 を 示 し,す. 樹 立 した リン パ芽 球 様 株 細 胞 はEBVを. そ の他 少 数 な が ら形 質 細 胞 や細 網 細 胞 類 似 の細 胞. 時 的. 性 と一 致 し た.異 常 染 色 体 の 出 現 率 は. 全 体 を 通 じ て 数%で. 細 菌 を培 地 に入 れ た場 合,積. に お い て も正2倍. 核 型 か らOUMS‑5,. がXXの. な細 胞 も観 察 され た.し ば しば これ らの細 胞 の 胞 体. particleや. and. diameters. lymphoblastoid. の6系. 0UMS‑13. 方 法 に よ り, 観 察 した. 部既 に 報告25)した よ うに,い ず れ. 実 験 方 法 は2編 に記 載 して い るよ うに, Henleら の方 法6)に 準 じ た蛍 光 抗 体 間接 法 を 使 用 した. 結 果 はTable. 2の. よ うに す べ て の 株 細 胞 にEB. V抗 原 を認 め た.し か しそ の陽 性 細 胞 の 割 合 は一 般 に少 な く,陽 性 率 の 最 も高 いAML患 MS‑13で. 者 由 来 のOU. も5.4%に す ぎな か っ た.. 電 子顕 微 鏡 に よ る観 察 で は,多. くの 細 胞 は 胞 体 に. 豊 富 な リボ ソ ー ム,散 在 性 の空 胞,ミ. トコ ン ド リヤ.
(7) ヒ ト末 梢 血 由来 リンパ 芽 球 様 株 細胞 に関 す る研 究. Table. 4. *The. Chromsome. figures. in. subtermrinal やendoplasmic. reticulumを. analysis. the. 保 有 し,核. 個 の 円 型 状 のnuclear. bodyと1〜. 存 在 し た.し か しEBV粒. 子 はIM由. に お い て の み 少 数 認 め ら れ た.こ membrane. coatを. ロマ チ ン. 内 に は 通 例1個,時. に2. debrisに. 6章. 考. of. metaphases. 胞 に つ い て は,私. 達 の 報 告30)31)が 最 初 で あ る と 思 わ. れ る.従 来 の 文 献 で は 培 養 に 用 い た 血 液 量 は11)12)13) 15)16)17)27)10〜150〜500mlに お よ ん で い る が ,今 回 の. 来 のOUMS. ‑4. の ウ ィル ス 粒 子 は 胞. と り囲 ま れ て 存 在 し た. 察. よ る 白 血病 患 者 由来 の株 細 胞. の グル ー プを 中 心 に 精 力 的 に 試 み られ,自 血病 を 始 らに正 常 人26)27)より も株細 胞 が. の 総 数 は40名. 1970年. の 量 は 株 化 に 成功 末 まで に 試 み た 培養. よ り45回 で あ る が,こ. 功 し た の は8名 っ た.こ. す ぎず,こ. よ り9系. で,そ. の う ち株 化 に 成. の 成 功 率 は20%で. れ を 疾 患 別 に み て み る とIMで. 回 よ り3系,. SMONで. 血 病 は15名,. 16回 よ り2系. 最 も高 か っ た.し も成 功 せ ず,疾. は10名,. あ. は4名,. 6. 11回 よ り4系,白. でIMの. 成 功 率 が50%と. か し 正 常 人 で は7回. 試 み た が1度. 患 に よ って 株 化 の 成功 率 に か な りの. 差 が み ら れ た. IM由. 来 の 株 細 胞 に つ い て は 文 献 的 に か な り報. 告17)18)が あ り,他. の 疾 患 に比 べ て 樹 立 が 比較 的容 易. 樹 立 され て い る. 一方 本 邦 で は1 , 2の 学 会 報 告28)29)があ る以 外,. で あ る と思 わ れ る.. 末 梢 血 よ り株 化 され た 培 養 細 胞 の 記 載 は な く, IM. て い た 疾 患 で あ る が,最. お よ びSMON患. は 不 明 で あ っ た.と. 者 末 梢 血 由 来 の リンパ 芽 球 様 株 細. with. C.. し た 最 低 量 と思 わ れ る.. が最 初 で あ る.そ の 後 主 と して ア メ リカのMooreら. め 各種 疾 患 々 者,さ. numbers group. 培 養 で は す べ て10mlに. ヒ ト末 梢 血 由 来 の 長 期 培 養 細 胞 樹 立 の報 告 は, 1964年Iwakataら11)に. of. cell lines. 数個の核小体が. か ぶ っ た 成 熟 粒 子 で あ り,細. 間 隙 のparticulate. indi cate. constriction. の形 態 は. 変 化 に 富 ん で い る が 円 形 の も の が 多 く,ク の 密 度 も一 様 で は な く,核. parethesis. secondary. of lymphoblastoid. 559. 従 来 欧 米 で はIMは. 発 生 頻 度 が 高 く,重. 要視 され. 近 まで は っ き りした 病 原 体. こ ろ で1968年Henleら7)に. よっ.
(8) 560. 長. て,ア. 谷. メ リカ に お け る本 症 の 大 部 分 が, EBVに. る こ とが 明 らか に され た.彼 のEBV抗. よ. らに よ る と ア メ リカ 人. 体 保 有 率 は青 年 期 に な っ て や っ と80%台. に達 し,こ の年 令 で発 症 す るIM患. 川. 晴. 已. 患 者 で は比 較 的 容 易 に株 細 胞 が樹 立 出 来,正 常 人 と 異 な る因 子 が 作 用 して い る可 能 性 も考 え られ る.本 疾 患 の 病 因 と して,従 来 整 腸 剤 と して 使 用 され て い た キ ノホ ル ムが 有 力視 され て い る36).今 回 の3名 の. 者 の血 清EBV. 抗 体 を調 べ て み る と,発 症 前 陰 性 で あ っ た もの が発. donorも. 症 とと もに 陽性 に な り,そ の抗 体 価 も異 常 に上 昇 し. 副 賢皮 質 ホ ル モ ンやACTHの. て い る とい う.さ らに発 症 直 後 の患 者 血 液 よ り株 細. とか ら,こ れ らの 薬剤 に よ り細 胞 性 免 疫 の異 常 が起. 胞 を樹 立 し,そ の細 胞 にEBVを. み い だ して い る.. この結 果 本 症 は この ウ ィル ス の感 染 に よ って 起 る も の と記載 して い る.. す べ て 本 剤 の 服 用 の 既 往 歴 が あ り,さ らに 投与 を受けてい るこ. こ り,リ ン パ球 系 細 胞 に 変 化 を もた ら した可 能性 も 考 え られ る. 文 献 上 始 めて 樹 立 され たAML由. 本 邦 に お い て は,は っ き りしたIMの. 定 義 が な く,. 来 の 培 養 細 胞 は,. 当初 骨 髄 芽 球 よ り生 じた もの と考 え られ て い だ11).. そ の 病 因,疾 患 名,病 態 に もい ろ い ろ な 見 解 が あ る.. しか しその 後 この 株 細 胞 もBL由. 従 来 各 地 方 で 風 土 病 と言 わ れ て きた 高 知県 の 土 佐 熱. に,浮 遊 状 態 で 増 殖 す る リン パ芽 球 様 細 胞 で あ る こ. 来 の 株 細 胞 と同 様. 熊 本 県 の 鏡 熱,宮 崎 県 の 日向 熱 な どや,腺 熱 と呼 ば. とが 明 らか にな り骨 髄 芽 球 説 は否 定 され た.そ の 後. れ て い る疾 患 がIMに. い ろ い ろな 型 の 白 血 病 よ り株 細 胞 が樹 立 され て い る. 似 た 臨 床 症 状 や 血 液 所 見 を呈. す る こ とが 知 られ,こ れ らが しば し ばIMと. 同義的. が,白 血病 由来 の 培養 細 胞 が 白 血病 細 胞 そ の もの よ. に用 い られ て い る.と ころ で 操 ら32)が1953年鏡 熱 患. り樹 立 され た とい う証 明 は得 られ て い な い. Moore. 者 よ りRickettsia. ら28)によ る とBL,. sennetsuを. 分 離 して 以 来,こ の. IM,白. 血 病 お よ び正 常 人 由 来. リケ ッチ アが 本 邦 に お け る腺 熱 の 病 原 体 で な い か と. 株 細 胞 は,す べ て未 熟 な リン パ 芽球 様 細胞 で あ り,. 考 え られ て い る.. 相 互 に 区 別 出来 な い程 類 似 した形 態 を 有 して い る.. しか し西 山 ら33)は,最 近 集 団 的 に発 生 した腺 熱 患 者 の 血 清EBV抗. 体 価 が, BL患. 度 に高 く, EBVに. 者 の それ と同 じ程. よる 感 染 と推 定 して い る.現 在. の と こ ろ本 邦 のIM或. い はIM類. 病 原 体 に よ り発 生 す るの か,い. 似 疾 患 が,単 一 の ろ い ろ な病 原 体 で起. さ らに これ らの細 胞 はPHA刺 球 がtransformationを. 激 に よ って,リ. ンパ. 起 した細 胞 と も殆 ん ど差 違. が み られ な い とい う.彼 らは この リ ンパ芽 球 様 株 細 胞 の起 原 に つ い て,培 養 開 始 時 植 え込 ん だ 細 胞 中 に, 数 個 存 在 して いたstem. cellに 由来 を求 め,こ の. る症 候 群 の 一 つ で あ るの か 明 らかで はない.布 上 ら34). 細 胞 が培 養 条件 下 で リン パ芽 球 様 細 胞 に分 化 す るの. はIMの. で は な い か とい う仮 説 を記 載 して い る.仮 に1個 の. 病 原 体 と して, EBVの. 他 に ミキ ソ ウ ィル. ス,ト キ ソ プ ラ ス マ,サ イ トメ ガ ロ ウ ィル ス等 を挙. stem. げて い るが,本 邦 で のIMとEBVと. 株 細 胞 の樹 立 に必 要 なpopulationは. の因果関係 に. つ いて は否 定 的 な 見 解 を出 して い る. 我 が 国 で は 欧 米 に比 してIMの. 発 生 が極 め て少 な. 感 染 も幼 児 期 に殆 ん ど成 立 して いて,こ. の 両 者 が 密 接 に関 係 して い る こ と を示 す い くつ か の 症 例 も報 告35)され て い る. 今 回 のIM由. 同 じ よ うに高 く, donorがEBV抗. 体 を有 し,そ の. 者 由 来 のOUMS‑12も. 同様 に,浮 遊 状 態. 応 陰 性 の リン パ芽 球 様 の. 形 態 を呈 して い て,原 疾 患 の 骨 髄 芽 球 と全 く異 な っ 血 液 像 は,. 骨 髄 芽 球 を主 と した好 中球 系 の細 胞 が96%と 圧 倒 的 に 多 か っ た が,樹 立 後 の培 養 細 胞 は上 記 の よ うに こ の 白 血病 細 胞 に 由来 す る の で は な く,わ ず か4%に. 病因的 に. み られ た リ ンパ球 に 由来 す る もの と考 え られ る. 一 般 に樹 立 され た株 細 胞 が ,腫 瘍 性 細 胞 の 性格 を. 何 らか の 関 係 を 有 して い る もの と思 われ る. お い て もIMに. AML患. で増 殖 し, peroxidase反. 山県. 原 が み と め られ,岡. の 北 部 地 方 で み られ た このIMとEBVは. SMONに. 致 して い る とい う.. た細 胞 形 態 を有 して い た.こ のdonorの. 来 株 細 胞 の 成 功 率 が 欧 米 で の成 績 と. 株 細 胞 に もす べ てEBV抗. 約50日 で 得 ら. れ るが,こ の期 間 は彼 らの培 養 細 胞 の樹 立 期 間 と一. く,年 令 的 に は年 少 者 に集 中 的 に発 生 して い る.一 方EBVの. cellが 平 均50時 間毎 に 分裂 して い くとす れ ば,. ついで株化の成功率 は. 有 す るか否 か につ い て は,そ の驚 くべ き増 殖 力 や一. 高 か った.株 細 胞樹 立 に 成 功 した3名 のdonorは,. 部 の動 物 実 験37)よ り悪 性 細 胞 の疑 い も持 た れ て い る. 培 養 開始 時 軽 い 白 血球 増 多 をみ と め たが,特. が,確 実 な根 拠 は な く現 在 の と ころ不 明 で あ る.. に正 常. 人 と異 な る血 液 所 見 は み とめ られ なか っ た.し か し 正 常 人 で は,. 1例 も成 功 しな か った こ と よ り,本 症. OUMS株. 細 胞 の6系 は,樹 立 して以 来 常 に 浮遊. 状 態 で旺 盛 に増 殖 を続 け,長 い もの で は2年 近 く経.
(9) ヒ ト末 梢 血 由来 リン パ 芽球 様 株 細 胞 に 関 す る研究. 過 して い る.し か し他 の2系. は樹 立 後 数 ヶ月 間 同 様. 561. に維 持 し得 た が,増 養 開 始 後 約11ヶ 月 と約6ヶ 月 で. 以 下 のBL由 来 の 株 細 胞 を用 いて, 23系 の サ ブ ク ロ ー ン株 を得 て ,そ の抗 原 を調 べ た と こ ろ,す べ て の. 突 然 培養 液 の 酸 化 性 が 遅 くな り,増 殖 能 力 が低 下 し. 系 に0.1〜1%の. て 継 代 不能 とな った.真 菌 類 のcontaminationの. 部 分 は 細 胞 内 にEBVの. 疑. い は全 くな く, 2系 の 株 細 胞 が失 な われ た原 因 は は っ き りして い な いが,一 見 腫 瘍 細 胞 の よ うに半 永 久. 陽 性 細 胞 を認 め,元 の 親 細 胞 の 大 ゲ ノ ム を保 有 して い る と記. 載 して い る. 以上 の こ とよ り, EBVは な いが,. 在 し,寿 命 が あ るこ とを示 唆 して い る. Chang38)も. リンパ球 に蛋 白合 成 の 出来 な い欠 損 ウ ィルスの形 か,. 正 常 人 末 梢 血 よ り同様 の株 細 胞 を20系 樹 立 した が,. 或 いは ウ ィル ス ゲ ノ ムの み の 状態 で 存 在 して い る も. そ の う ちの15系 は3〜48代. の と思 わ れ る.. 目 にや は り細 胞 増 殖 力 の. 低 下 の た め に失 な って い る.こ の 原 因 につ いて 明 確 な 説 明 が 得 られ ず,今 回 のOUMS株. 細 胞 にお いて. 今 回 株 化 し た 白血 病 由来 の 細 胞 とIMお. 来 の株 細 胞 や,さ. ら く大 部 分 の. こ うい う リンパ球 を培 養 す る と, Nadkarniら 指 摘 した よ うに, in vivoと. の. は 異 な った 条 件 に よ っ 賦 活 化 して 増殖 を. 開 始 す る よ うに な り,抗 原 と して 認 識 出来 るの で は. よ びSM. 来 の 細 胞 も,形 態 的 な違 い が殆 ん ど見 られず. 悪 性腫 瘍 のBL由. も血 球 系 細 胞,恐. て,一 部 の リンパ球 内 のEBVは. も全 く不 明 で あ る.. ON由. in vivoで. 抗 原 と して は 検 出 出 来. 的 に増 殖 す る これ らの細 胞 に も,増 殖 力 に 限 界 が存. らに 正 常 人 由 来. な いか. EBVが. リンパ 芽 球 様 株細 胞 の樹 立 に関 与 して い. の株 細 胞 と も非 常 に類 似 して い て,ど れ も相 互 に 全. るの で は な いか とい う疑 問 に 関 して,こ れ を示 唆 す. く区 別 の つか な い程 類 似 した 未 熟 な リンパ 芽球 様 細. る実 験43)44)45)が 報 告 され て い る.. 胞 の形 態 を有 して い る.そ れ 故 これ らの 株 細 胞 の 起. 例 え ばPopeら44)お. よ びGerberら45)は,. EBV. 原 を腫 瘍 細 胞 性 とす る確 か な 根拠 は 現 在 の と ころ 得. を保 有 して い な い細 胞 に,こ の ウ ィル ス を接 触 させ. られず,む. て,し ば ら く後 に,株 細 胞 を樹 立 して い る が,コ. しろ末 梢 血 中 の リンパ球 に 由 来 す る もの. と考 える の が妥 当の よ うに思 わ れ る. EBVは. トロール のEBVを. 通 例 ヒ ト血 球 系 細 胞 を 長 期 培 養 して 得 ら. れ る株 細 胞 に の み認 め られ, in vivoで て い な い.し か し血 清EBV抗. は認 め られ. 体 を調 べ て み る と,. ン. 接 触 させ な か った細 胞 で は株 化. 出来 ず,こ の ウ ィル スが 株 化 に 何 らか の役 割 を演 じ て い る もの と考 察 して い る. この よ うにEBVが. 株 化 に何 らか の 役割 を 演 じて. 殆 ん どの ヒ トが保 有 して い て,こ の ウ ィル ス の 感 染. い る と い う仮 説 は,一 般 に は 支持 され て い るが,具. を受 け て い る こ とが 明 らか に な って い る.こ の こ と. 体 的 に果 た して どの よ うに培 養 細胞 に作 用 す る の か. は初 感染 後 ウ ィル ス は,表 面 的 に は認 め られ な い が,. 殆 ん ど明 らか に され て い な い.. 体 内 に潜 伏 して い る可 能 性 が 考 え られ る.事 実 ヒ ト 白 血球 よ り樹 立 した株 細 胞 で は,殆 ん どの 系 にEB. 前 記 した よ うに著 者 は,樹 立 され た リン パ芽 球 様 株 細 胞 は,末 梢 血 中 の リンパ球 に 由来 す る もの と考. Vが 認 め られ るよ うに な り,こ れ よ り推 測 して ウ ィ. えて い る が,賦 活 化 したEBVが. ル ス は 白 血球(恐. 抗 原 刺 激 として 作 用 し, blastoid. in vivoで BLの. ら く リ ンパ 球)に 潜 伏 した 状態 で. も存 在 して い る こ と を示 して い る. 腫 瘍 生 検 材 料 にEBV粒. 材 料79例 中5例,. 6%に. transformation. を起 した可 能 性 も示 唆 され る.. 子 や抗 原 を 認 め た. 報 告39)40)41)も あ り,例 え ばNadkarniら41)は,生. 一 部 の リ ンパ球 に. 検. わ ず か な が ら抗 原 陽 性 細 胞. 今 回 の 培 養 観 察 で,大 部 分 の 培養 細 胞 に お い て特 徴 的 な所 見 と して,初 期 にmacrophageが. 出現 した. こ とで あ る.こ の 細 胞 は 単球 或 い は リン パ球 に起 原. を認 め て い る.こ の う ち2例 は株 化 に 成 功 して い る. を発 す る もの と考 え られ る46)47)が,株 化 ま で の数 週. が,一 方 生 検 材 料 で全 く陰 性 で あ った51例 で は,そ. 間,い くつ か のmacrophageは. リ ンパ球 と接 触 した. の68%が 培 養3〜9日. 状 態 を保 って, macrophageの. 周 囲 に い くつ か の リ. の う ちに抗 原 陽 性 とな り, 37. %が 株 化 に成 功 した とい う.こ れ は 生 体 内 で はEB. ン パ球 が集 り,一 つ の 集 団 を形 成 す る場 合 も認 め ら. Vが 宿 主 の防 御 反応 に よ つて 抑制 を受 けて い て,潜. れ た.こ の状 態 は特 に株 化 に成 功 した培 養 に おい て. 伏 した ウ ィル ス ゲ ノム の状 態 に あ るが,こ れ を 培 養. 著 明 で あ り, macrophageと. 状 態 に置 く と宿 主 か らの抑 制 が とれ るた め, EBV. に何 か 作 用 して い るか もしれ な い とい う印 象 を得 て. はactivateし. い る.. て 抗 原 陽 性 と して 出 現 して く る もの. と考 察 して い る. Zajacら42)は 抗 原 保 有 細 胞 が1%. リン パ球 の接 触 が 株 化. 染 色 体 数 は,い ず れ の 系 で も46に モ‑ド. を有 し,.
(10) 562. 長. 谷. ヒ ト正 常2倍 体 を示 し,そ の 後 経 時 的 に数 回検 索 を 行 な った 数 系 にお いて も安 定 して い た. 1967年,. Kohnら48)はBL由. 来 の 株 細 胞 に特 異 的. な染 色 体 異 常 を初 め て報 告 した.こ れ はCグ ル ー プ の染 色 体(多 くは10番 目)の 長 腕 にsubterminal condary. corstrictionが. 或 い はC10. markerと. は そ の 後BL由. se. 晴. 已. 培 養 開 始 以 後 の経 過 は,. 1〜2週. 間後 に は 管 壁 に. 附 着 傾 向 の 強 い大 型 のmacropahgeが 出現 し,シ ャ ー レ底 面 に広 く増 殖 した .植 え込 ん だ 白血 球 の う ち で,生. き残 っ た リン パ球 は, macrophageの. シー ト. の各 所 に散 在 し,数 週 間 この状 態 が 続 い た.一 部 の. み られ る もの で, Cmarker. macrophageは. リン パ球 と接 触 を保 ち,集 落 を形 成. す る こ と も観 察 され た.株 化 に 成 功 した培 養 系 はm. 呼 ばれ て い る.こ のmarker. 来 の 培 養 細 胞49)のみ な らず,い. 川. ろい. acrophageの 1〜2ヶ. ろな リン パ芽 球 様 株 細 胞45)50)にも認 め られ, EBV. 増 殖 が特 に著 名で あ るよ うに思 わ れた. 月 後 に な る と,そ れ まで 散 在 して い た細. の 感 染 に よ る染 色 体 の特 異 的 な変 化 で は な い か とい. 胞 が急 に集 塊 を形 成 し,浮 き上 が って 著 じ る し く増. わ れ て い る.. 殖 す るよ うに な り,株 細 胞 を樹 立 した.. しか し今 回 のOUMS系 のEBV抗. で は,す べ て の系 に数%. 樹 立 細 胞 はす べ てperoxidose反. 原 が み とめ られ た に も拘 らず,い わ ゆ る. C markerは2系 く, EBV抗. の み に数%み. とめ られ た に す ぎな. 原 陽 性 細 胞 の 出 現 率 とC markerの. を示 し,BL由. 来 の株 細 胞 の そ れ と類 似 して い た.. す べ て の 株細 胞 にEBV抗. 出. 現 率 との 相 関 関 係 につ いて 充 分 な デ ー タ が得 られ な. ら認 め られ, EBVの. か っ た.. 鏡 で は,. 蛍 光 抗 体 法 で す べ て の株 細 胞 にEBV抗 られ た に も拘 らず,電 子 顕 微 鏡 で は,. 来 の1. 系 の み に 見 い 出 され た に す ぎな い.こ の こ とは 蛍 光. 原 陽 性 細 胞 が 少 数 なが. 感 染 を確 認 した が,電 子 顕 微. 1系 の培 養 細 胞 に の みEBV粒. 子 を認 めた.. 染 色体 数 は い ず れ の系 で も46に モ ー ドを有 し,ヒ. 原は認め IM由. 応 陰 性 で,由 来 し. た疾 患 と関 係 な くすべ て未 熟 な リ ンパ 芽 球 様 の 形 態. ト正 常2倍. 体 を 示 した.い わ ゆ るC. markerは,. 2. 系 の 株細 胞 に少 数 認 め られ た の み で あ った.. 子の検. ヒ ト白血 球 よ りリン パ 芽球 様 細 胞 が どの よ う に し. 出 が は るか に 困 難 で あ る こ と を示 し て い る.電 子 顕. て樹 立 され るか,未 だ 明 らか で は な い が,今 回 の 実. 微 鏡 に よ る検 索 につ いて は今 後 さ らに研 究 を進 め,. 験 観 察 よ り,培 養 条件 の 中 で,生. 別 の 機 会 に報 告 す る予 定 で あ る.. ンパ球 が,抗 原刺 激 を 受 け てblastoid. 抗 体 法 に比 べ て,電 子 顕 微 鏡 によ るEBV粒. 7章. 結. き残 った 少 数 の リ transform. ationを 起 こ した結 果,株 化 され る可 能 性 が 示 唆 さ 語. れ た.こ の 抗 原刺 激 と して す べ て の 株 細 胞 に存 在 し. 正常 人 お よ び 各種 疾 患 々者 よ り45回 の 末 梢 白 血 球. て い たEBVが. 作 用 した の で は な い か と推 測 され る.. の 長期 培 養 を 試 み, 44〜87日 後 に9系 の 株 細 胞 を樹 立 した.疾 患 別 の成 功 率 はIMが. 最 も高 く50%の 高. 率 を示 し,本 邦 にお いて もIM由. 来 の培 養 細 胞 の株. 稿 を終 え るに あた り,御 指 導,御 校 閲 いた.だい た 平 木 潔 教 授,お よ び三 好 勇夫 講 師,並. びに 染 色 体 分. 化 が 容 易 で あ る こ と を明 らか に し,そ の病 因 に つ い. 析 に御 協 力 いた だ いた 本 学 癌 研 病 理. 増地 広 助教授. て考 察 を加 え た.. に 深 謝 い た しま す.. 文. 1) Epstein, ncet, 2). M. A., 1,:. 3) 4). 252-253,. Pulvertaft, 238-240,. M. A., ibid.,. Burkitt,. D.:. 218-223, D.:. 232-234,. La. 6) Henle, 91,:. ibid., 1,:. 1964.. Y. M.: 46,:. Y. M.:. 1964.. R. J. V.:. Epstein,. 5) Burkitt,. and Barr,. 献. 7) Achong, B. G., 1,:. Brit.. J. Surg.,. 1958. Nature,. and Barr. 702-703, 1964.. 194,:. 1962. G., and Henle,. 1248-1256,. Henle,. G.,. Proc.. N. A.. 8) Niederman,. Henle, S., J.. G.,. W., 59,:. A. S.,. and. Diehl,. 94-101,. Mc Collum,. Henle, G., and Henle, 203,: 205-209, 1968. 9) Evans,. W.: J. Bacteriol.. 1966.. W.:. Niederman,. V.:. 1968. R. W.,. J. A. M. A. J, C., and mc.
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(13) ヒ ト末 梢 血 由来 リ ンパ 芽 球 様 株 細 胞 に 関 す る研 究. 写 真3:培. 養29日. 目 の 培 養 細 胞(K.. パ 球 はmacrophageと 写 真4:樹. S.)リ. ン パ 球,. macrophage共. 565. に 数 を 減 少 して い る が,い. くつ か の リン. 接 触 して い る.. 立 リ ン パ 芽 球 様 細 胞,. OUMS‑5.樹. 立 前 の リ ン パ 球 に 比 較 し て,細. 胞 は 大 き く多 形 性 を ま し,細. 胞 集 塊 を 形 成 す る 傾 向 を 有 す る. 写 真1〜4,倒 写 真5:リ. 2者 写 真6:リ. 立 位 相 差 顕 微 鏡 に よ る.培. ン パ 芽 球 様 細 胞 の 運 動 形 態.. OUMS‑12,. 率,. 100倍.. pineapple型,手. は 運 動 性 を 有 し,突 起 の 方 向 へ 前 進 す る.カ. ン パ 芽 球 様 細 胞.May‑Grunwald‑Giemsa染. 鏡 型 お よ び 円 形 の 細 胞 が み ら れ る.前. バ ー グ ラ ス で 圧 迫 し た 状 態 で 観 察,培 色,. OUMS‑11b.. 多 数 の 大 型 リ ン パ 芽 球 様 細 胞 に ま じ っ て,数 個 の 小 型 リ ン パ 球 様 細 胞 もみ られ る.培 真7:リ. ン パ 球 様 細 胞 を 貧 食 し て い る リ ン パ 芽 球 様 細 胞, May‑Grunwald‑Giemsa染. 色,培. 率,約1,100倍.. 率,約1,000倍.. OUMS‑5.. 率,約1,000倍..
(14) 566. 長 谷 川 晴 巳 長 谷 川 論 文 附 図. 写 真1. 写 真2. 写真3. 写 真4. 写 真5.
(15) ヒ ト末梢 血由来 リンパ芽球 様株細胞に関す る研究. 567. 長 谷 川 論 文 附 図. 写真6. 写 真7.
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