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One Class SVMによる構造物打音データの偽陽性の 除去

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Academic year: 2022

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One Class SVMによる構造物打音データの偽陽性の 除去

著者 石森 亮多

URL http://hdl.handle.net/10236/00025291

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2015 年度 修士論文要旨

One Class SVM による構造物打音データの 偽陽性の除去

関西学院大学大学院理工学研究科 情報科学専攻 猪口研究室 石森 亮多

非破壊検査法の一つとして打音検査という,検査対象物を軽く叩き,その打音による音 色の違いを聞き取ることによって製品の良否判別を行う官能検査がさまざまな分野で実施 されている.この検査方法は,簡易で手早く対象物の良否判別が可能である反面,問題と して,精度良く判別を行うために作業者の習熟と適正が要求されること,また熟練者にお いても個人差やそのときの体調で判別精度にばらつきが生じ,微妙な良否判別に影響があ ること,そして判別結果の数値化が出来ず,明確な改善目標,閾値の設定が困難なことが 挙げられる.そういった問題点に対し,安定して精度良く良否判別を行うために打音検査 を行う作業者を人から機械へシフトする機械化が考えられている.

本研究での打音検査の対象モデルとして,薄板状の異種金属を接合加工したもので検討 する.この打音検査時,もし接合状態が悪ければ,良品と比較して打音は鈍くなり,それ によって良否判別ができる.このことから人が音で良否を判別する際,音の周波数が重要 であることが明らかである.打音の周波数を得る処理手順としては,録音された打音デー タを,その音の周波数を解析するため離散フーリエ変換する.これにより周波数とその音 圧に変換したデータとなる.先行研究では SVM(Support Vector Machine)とカーネルトリ ックを用いられた.しかし,先行研究では 2 点の課題が挙げられる.1 点目に関しては,

SVM では負例を正例と判別する偽陽性とその逆の偽陰性の誤りを等しく扱うことである.2 点目に関しては,正例の収集に比べ負例の収集が困難なことである.これらの課題から,

偽陽性を重要視し,正例のみから正例か負例かを判別できる方法が必要となる.

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本研究では,その課題に対処するために,グリッドサーチを用いた One Class SVM によ る打音の品質判別法を提案し,先行研究よりも高い判別精度が得られ,偽陽性の除去も達 成できた.また,グリッドサーチを用いても,高い判別精度の One Class SVM が得られな い場合があるという課題に対処するために,アンサンブル学習を用いた One Class SVM に よる打音の品質判別法を提案した.複数の分類器を統合することで単体の分類器よりも高 い判別精度が得られた.また,これにより偽陽性の除去も達成できた.

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