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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名 CD14 and CD16 expression in non-infectious granulomatous skin diseases.(非感染性肉芽腫性皮膚疾患における CD14, CD16 の免疫組 織学的検討)

掲載雑誌名 J Cutaneous Immunology and Allergy 3(1) :10-16, 2020 内科系皮膚科学(藤が丘病院)伊藤 雄太

背景:肉芽腫性疾患では病変部に多核巨細胞(Multinucleated giant cells: MGC)

が認められ,これらは末梢血中の単球や組織中のマクロファージに由来する類 上皮細胞が融合した細胞とされている。

一方,末梢血中単球は細胞表面マーカーにより大多数が classical(CD14++,

CD16-)に,その他が intermediate(CD14++,CD16+),non-classical(CD14+,

CD16++)に分類される。

Sarcoidosisでは末梢血中に intermediate/non-classicalが増加することが知 られているが,組織中における分布を検討した報告は少ない。今回我々はサルコ イドーシスを含む3つの非感染性肉芽腫性疾患において皮膚に浸潤する組織球 系細胞がどのサブタイプによるかを免疫組織学的に検討した。

方法:過去 6 年間に経験した非感染性肉芽腫性疾患のうちサルコイドーシス,

環状肉芽腫(GA)各5例,顔面播種状粟粒性狼瘡(LMDF) 7例の生検皮膚に対し,

抗CD14,CD16抗体を一次抗体として用いたアミノ酸ポリマー法による免疫染色

と,CD14/CD16, CD16/CD56, CD16/CD68, CD16/CD11c, CD16/Factor XIIIaにつ いて蛍光抗体二重染色法を施行した。

結果:免疫染色ではsarcoidosis,GA,LMDFとも皮膚病変部における組織球系細 胞のサブタイプに大きな違いはなく、成熟した CD14-CD16+の non-classical type とCD14+CD16+のintermediate typeが主体を占めていた。サルコイドーシ スにおける巨細胞はCD14+CD16+が5例中1例,CD14+CD16-が1例,CD14-CD16+

が3例であった。GAにおける巨細胞は全例CD14-CD16+であった。LMDFでは巨細 胞はCD14+CD16+が7例中2例,CD14-CD16+が5例であった。蛍光抗体二重染色 法では各疾患とも CD14-CD16+と CD14+ CD16+が優位であったが肉芽腫の辺縁部

には CD14+CD16-が混在していた。蛍光抗体二重染色法ではいずれの病型でも

CD16+細胞はCD68と最もよく重なり、CD11cの多くとも重なったが、真皮樹状細

胞マーカーのFactor XIIIaとはほとんど重ならなかった。

結論:非感染性肉芽腫性皮膚疾患の病変部に浸潤する細胞はCD16陽性の成熟型

(2)

炎症性マクロファージが主体であった。一部にclassical typeや成熟段階にあ るマクロファージも混じていた。サルコイドーシスにおける巨細胞は CD14+

CD16-の classical monocyte の融合により形成される事が報告されているが、

皮膚病変部に浸潤する巨細胞は成熟が進んだ CD14-CD16+細胞が大多数を占めて いた。

(1196文字)

参照

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