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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名 CCR6+MCAM+ Th17 cell numbers increase in patients with psoriasis and the cell numbers are correlated with disease severity

(乾癬患者における CCR6+MCAM+ Th17 細胞数と重症度との相関につい て)

掲載雑誌名 THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL OF MEDICAL SCIENCES 2016 年掲載予定

大学院医学研究科 病理系 臨床病理診断学 専攻 小林香映

内容要旨

乾癬は慢性の炎症性皮膚疾患であり、その病因として様々な免疫学的機序 が考えられている。これまでの研究で乾癬は、TNF-α等が炎症の主体であ る Th1 型の疾患であるとされてきた。しかし近年、新しい T helper サブ セットである Th17 細胞の存在が明らかにされ、Th17 細胞から産生される IL-17 が乾癬の病態形成において重要であると報告されている。我々は最 近ヒト末梢血のエフェクターメモリーCD4 陽性 T 細胞(TEMs)では CCR6 と MCAM (melanoma cell adhesion molecule)の共発現が Th17 細胞の有用な marker であることを報告した。

今回の検討では、フローサイトメトリー法を用い乾癬患者(n = 7)の Th17 細胞を多く含む分画である CCR6+MCAM+ エフェクターメモリーCD4陽性 T 細胞(TEM)を測定し、生物製剤で治療後の乾癬の重症度を表す Psoriasis Area and Severity Index (PASI) score との変化をモニタリングし比較 検討した。また、乾癬患者の生検組織 (n = 34)を用い組織学的にも CCR6+MCAM+ Th17 細胞について検討した。

治療前後の CCR6+MCAM+ TEM と PASI score はほぼ同じように増減すること が明らかになった。免疫染色の検討では、CD4 陽性細胞を CCR6 と MCAM、

IL-17 と MCAM、CCR6 と IL-17 で、それぞれ二重染色を行ったところ、重 症乾癬患者皮膚組織中では、中等症の患者のそれと比較し IL-17 陽性 T

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細胞と MCAM 陽性 T 細胞の割合が有意に高く(P<0.05)、IL-17 陽性 T 細 胞数は PASI score と相関していた(r = 0.400, P<0.05)。これらの結果か ら乾癬患者では末梢血中、皮膚組織中共に CCR6+MCAM+ Th17 数が多く、

CCR6+MCAM+ Th17 数は PASI score とも相関していることを見出した。

以上より、CCR6+MCAM+Th17 細胞が乾癬で重要な役割を果たしている可能 性が示唆された。

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