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4. 栄養剤はごはんの替わり 患者さんの状態に合わせた栄養剤の選び方と半固形化栄養剤 経腸栄養器材は食器と同じ 家庭では 洗浄 乾燥病院では 消毒が必要 : 熱湯 次亜塩素酸 1. 衛生的に扱う 2. 栄養剤をつぎ足さない 3. 8 時間以上バッグに入れておかない 4. 室温での投与 Single

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4.栄養剤はごはんの替わり

4.栄養剤はごはんの替わり

患者さんの状態に合わせた栄養剤の選び方

と半固形化栄養剤

経腸栄養器材は食器と同じ

経腸栄養器材は食器と同じ

家庭では

洗浄、乾燥

病院では

消毒が必要:熱湯、次亜塩素酸 1. 衛生的に扱う 2. 栄養剤をつぎ足さない 3. 8時間以上バッグに入れておかない 4. 室温での投与 Single Use? 1日単位/1週間単位?

バッグ型栄養剤 : RTH製剤

バッグ型栄養剤 : RTH製剤

容器に注ぐ必要がないので細菌汚染されにくい 単価は高いが、コンテナの値段を考えると変わらない 準備の時間が短くコンテナの洗浄も不要 食品、薬品ともにバッグタイプが販売されている 薬品では量の企画が少なく、投与量の調整が必要 3

胃の貯留能が使えるか?

胃の貯留能が使えるか?

胃の貯留能が使えない状態 *胃切除後 *幽門後ルート、腸瘻など 投与速度が早いと洪水になる → 迷走神経反射、下痢、一過性高血糖

栄養剤投与プロトコール

栄養剤投与プロトコール

胃投与 胃がリザーバーになる ボーラス・間欠投与/持続投与 どちらも可能 1日量を(2‐)3‐4回に分けて分割投与する 徐々にステップアップ:50mL/Hr→100→200→300→400 胃・食道逆流→持続投与、半固形化、空腸投与に変更 胃切除術後は空腸投与に準じる 十二指腸・空腸投与 持続的に少量ずつ投与する 経腸栄養用ポンプの使用が望ましい 代用胃:胃の貯留能の代わり 細いチューブ径での少量投与でのチューブ閉塞を予防する 25mL/Hrから開始→50→75→100→125→150(→200) 間欠・大量投与→下痢、一過性高血糖、迷走神経反射 5

経腸栄養ポンプ

経腸栄養ポンプ

宮澤靖 静脈経腸栄養 Vol. 22 (2007) , No. 4 pp.455-463 http://www.jstage.jst.go.jp/article/j jspen/22/4/455/_pdf/-char/ja/ 6

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経腸栄養剤の違いのポイント

経腸栄養剤の違いのポイント

医薬品/食品 3大栄養素の内容による違い→消化吸収能 タンパク質・ペプチド・アミノ酸、脂肪(MCT・LCT)、糖質 一般用/病態別栄養剤 糖尿病用、呼吸不全用、肝不全用、腎不全用、免疫強化など 濃度(水分含有量) 1~2kcal/mL あらかじめ希釈した物も発売された 食塩含有量(メディエフ0.5g、ラコール0.19g/100kcal) 経管栄養用、経口用、両用、サプリメント目的 剤形・包装 粉末/液体 缶、ボトル、紙パック、パウチ、バッグ型

消化と吸収

消化と吸収

消化:腸管が吸収可能な状態に栄養素を変換すること 蛋白: 蛋白→ペプチド(→ジ・トリペプチド)→アミノ酸 脂質: 長鎖脂肪酸(LCT)→モノグリセリド/グリセリン+脂肪酸 中鎖脂肪酸(MCT) 糖質: 多糖類→二糖類→単糖類 : 吸収可能な形態 8

成分栄養剤 ED

成分栄養剤 ED

すべての成分が化学的に明らか 窒素源がアミノ酸のみ:抗原性が低い 全ての成分が上部消化管で吸収 繊維分を含まない;糞便量ごく少量 脂肪はほとんど入っていない 浸透圧が高い 下痢しやすい ;0.5kcal/mLから開始 持続投与が原則 薬品のみ エレンタール(1981):消化能低下時、炎症性腸疾患など エレンタールP(1987):小児用 へパンED(1991):肝性脳症を伴う慢性肝不全 9

消化態栄養剤 LRD

消化態栄養剤 LRD

基本的にはEDと同じ 窒素源がアミノ酸とアミノ酸2~3個のオリゴペプチドのみ すべての成分が上部消化管で吸収される 繊維分を含まない;糞便量少ない 脂肪含有量に注意が必要 浸透圧はEDよりは低い 薬品 ツインライン(1993):手術後患者+長期経管栄養、 脂肪エネルギー比25%、MCTが多い ツインラインNF(2011) 食品 ペプチーノ(2008):無脂肪、低浸透圧、ビタミンB1高配合 ペプタメンAF(2010):免疫調整栄養剤 エンテミールR(2011):粉末、脂肪含有 ハイネイーゲル、マーメッド(2014):胃酸で半固形化 10

半消化態栄養剤

(人工濃厚流動食)

半消化態栄養剤

(人工濃厚流動食)

蛋白・多糖類を加水分解した栄養剤 残渣は少なく、浸透圧は低く、糞便量は少ない 消化管の安静が必要でない患者が対象 栄養素がほぼ完全な形で入っている ナトリウムやビタミン、微量栄養素含有量が製 品毎に異なるので注意が必要 RTH-バッグタイプもある 医薬品=半消化態栄養剤 エンシュアH(1995)、エンシュアリキッド(1998) ラコール(1999)、ラコールNF(2011) エネーボ(2014) 食品=人工濃厚流動食 「日本人の食事摂取基準(2005/2010年版)」に 準拠した製品が多い 11

健康保険制度上での選択は?

健康保険制度上での選択は?

入院(出来高算定) 濃厚流動食:給食費で算定 ;1食あたり640円 条件を満たせば特別食加算1食76円が算定可能 半消化態栄養剤:薬剤費で算定 入院(DPC、介護・療養) 濃厚流動食:給食費で算定 半消化態栄養剤:薬剤費はまるめになって請求できない 外来 経腸栄養剤のみが保険適応、濃厚流動食は自費購入 1Kcalあたり1円が目安→1200kcalで月に36000円 在宅成分栄養経管栄養法指導管理料:月に2500点 成分栄養剤・消化態栄養剤のみが対象 半消化態栄養剤:C109在宅寝たきり患者処置指導管理料 1050点 12

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69歳女性 脳梗塞後、尿路感染症

身長150cm、体重38.0kg、BEE 978kcal

69歳女性 脳梗塞後、尿路感染症

身長150cm、体重38.0kg、BEE 978kcal 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 4/3 5/3 6/3 7/3 8/3 9/3 10/3 11/3 12/3 1/3 2/3 35 37 39 41 43 45 47 49 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 K4-S + REF-P1 ラコール 経鼻経管栄養 NST PEG 肺炎 CRP 肺炎 ALB 体重 体重 CRP ALB

月当たり6万円

月当たり1.2万円

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重要な微量元素

重要な微量元素

Fe

核酸合成に必要な種々の酵素に存在 コラーゲン合成にも関与 ヘモグロビンの基質

Zn

補給にプロマックが使える 多くの酵素中に存在 蛋白合成・免疫機能維持に特に重要 褥瘡発生時には欠乏していることが多い

Cu

補給:ココアなど Feとの協調作用 コラーゲン合成・免疫能維持に関与 14

病態別栄養剤

病態別栄養剤

肝不全 ・ヘパンED ・へパス ・アミノレバンEN ・リーバクト 耐糖能異常 ・グルセルナEx/SR ・タピオン ・インスロー ・グルコパル ・DIMS 呼吸不全・COPD ・プルモケア ・ライフロンQL ・オキシーバ 免疫能強化 ・インパクト ・アノム ・イムン ・メイン 腎不全 ・リーナレンLoGIC 3.5 / 1.0 ・レナウェルA/3 ・レナジーU 15 低炭水化物、分解の緩徐な二糖類・多糖類 高脂肪(高FUMA) 食物繊維 抗酸化作用 抗酸化ビタミン:VitC、VitE、VitB1 微量元素:Se、Cr、Zn、Cu グルセルナEx 食品 → グルセルナSR 1kcal/mL、高脂肪(高FUMA) 、食物繊維 → 低GI タピオン 食品 1kcal/mL、タピオカデキストリン、高脂肪(高FUMA)、食物繊維 インスロー 食品 1kal/mL、パラチノース、高分子分岐デキストリン、食物繊維 ディムベスト 食品 イソロイシン配合-骨格筋へのグルコース取り込みを促進 その他 DIMS、グルコパル、など

耐糖能異常時

耐糖能異常時

腎不全

腎不全

低蛋白 低カリウム、低リン、低ナトリウム 水分制限→高濃度 リーナレンLP/MP :食品、1.6kcal/mL 200kcal/125mL、400kcal/250mL インスローと同じ糖質、糖尿病腎障害にも対応 たんぱく質: LP 1.0g/100kcal、MP 3.5g/100kcal n‐3系脂肪酸・MCT・脂質代謝に関わるカルニチン配合 亜鉛・銅・セレンを配合 レナウェルA / 3 :食品、 1.6kcal/mL 200kcal/125mL たんぱく質: A 0.375g/100kcal、3 1.5g/100kcal レナジーU:食品、 1.5kcal/mL 300kcal/200mL、たんぱく質 3.25g/100kcal 17

免疫栄養剤:調整/賦活

免疫栄養剤:調整/賦活

PDNレクチャー Chapter2 経腸栄養 3.5 呼吸不全用栄養剤 PDNホームページ 免疫賦活栄養剤 18

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経腸栄養剤マップ

経腸栄養剤マップ

20 ディムベスト リーナレンLP/MP KLEC アイソカルBag2K ラコール K4S メディエフ ハイネゼリー /アクア アイソカルセミソリッド

別刷り資料参照

経腸栄養と水分

経腸栄養と水分

経腸栄養剤は原則として希釈しない

細菌による汚染の危険性:8時間を超えると危険 胃液と混ずることで自然に希釈される 下痢対策としては希釈よりも投与速度

半消化態栄養剤は投与量≠水分量

1kcal/mLの場合水分量は約80% 2kcal/mLの場合水分量は約70% 白湯を100‐300mL x 1日数回補う必要がある 栄養剤投与終了後の「足し湯・あと湯」 最近は先行投与や食間の投与も増えてきている 胃排出能:経口補水液>白湯>栄養剤 21

胃排泄時間

胃排泄時間

エコー下で胃内から完全に排泄される時間を観察 1.空腹時に胃内60mL投与 経腸栄養剤 15分 水道水 7分 2.空腹時100mL経口摂取 水道水 18分 胃液分泌を刺激し 胃内容量増加 経口補水液 5分 宮澤靖 静脈経腸栄養 Vol. 22 (2007) , No. 4 pp.455-463 http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspen/22/4/455/_pdf/-char/ja/ 22

水分先行注入のメリット

水分先行注入のメリット

胃内貯留量の減少 → 逆流性誤嚥のリスク減少 胃の蠕動運動の亢進効果

2kcal/mL製剤の利用法

2kcal/mL製剤の利用法

採用栄養剤は1kcal/mLのみ:300kcalと400calバッグ 1.5kcal/mLか2kcal/mL製剤を検討していた 経管栄養患者の増加 1日2回投与に変更できないか? 水分補給は? 1300kcal投与したい患者 NSTで状態をチェック 水分は先行投与 カテーテルチップでボーラス注入 将来的には、1回投与量を減らせることで 逆流予防 2回投与? 24

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具体的な投与方法

具体的な投与方法

身長170cm、体重52kg、介助で車いす乗車 必要栄養量 52x25=1300kcal 朝 白湯150mLカテーテルチップで前注入 メディエフバッグ 400kcal/mL 水分335mL 昼 白湯150mLカテーテルチップで前注入 メディエフバッグ 400kcal/mL 水分335mL 夕 白湯200mLカテーテルチップで前注入 アイソカルBag2K 500kcal/250mL 水分175mL 必要水分量 1300~1560mL (25~30mL/Kg) 水分投与量 845mL + 500mL = 1345mL (発汗、入浴、発熱時には適宜100mL追加注入) 25 NaCl 維持量 4.5g、75mEq 栄養剤毎にNa含有量が異なる ラコール 食塩0.19g/100kcal→2.28g/1200kcal CZ‐Hi 食塩0.23g/100kcal→2.76g/1200kcal メディエフ 食塩0.5g  /100kcal→6.0g/1200kcal 転院や在宅からの入退院時で栄養剤変更に注意 足し湯100mlに食塩1g 1% : みそ汁の塩分濃度と同じ 170mEq/L : 生食に近い あまり濃度が濃く、小腸投与だと消化管粘膜障害の危険性 NaClを薬剤と同時に懸濁すると凝集 →チューブ閉塞が起こりやすくなる ; 薬とは別に注入する

経管栄養時のNaの補充

経管栄養時のNaの補充

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栄養剤以外の注入は?

栄養剤以外の注入は?

ミキサー食 経口摂取との併用:食べきれなかった分を注入 家族と同じものを“食べる” 水分の追加・調節が容易 きなこ たんぱく質や微量元素の追加 ココア 銅や亜鉛の追加 グランベリージュース、ビタミンC 尿の酸性化→尿路感染症の予防 発泡酒 ほろ酔い、げっぷ? チューブのケア? 27

栄養剤の半固形化

栄養剤の半固形化

ゲ○化?

液体栄養剤症候群?

胃の適応性弛緩

短時間注入法

胃の適応性弛緩

胃の適応性弛緩

合田文則 ニュートリー キーワードで分かる臨床栄養 http://www.nutri.co.jp/nutrition/keywords/c h6‐5/ 十分な粘度:20000mPa・秒 十分な量 :400‐600mL 短時間 :5‐15分

半固形状栄養剤のメリット

半固形状栄養剤のメリット

1. 胃食道逆流の頻度を軽減させる可能性がある 2. 肺炎の発症を減少させる可能性がある 3. 液体栄養剤に比べて、胃貯留・排出動態が変化する 4. 液体栄養剤に比べて、投与後の内分泌および代謝反 応の動態が通常食を摂取したときにより近づく液体栄 養剤に比べて便性状に変化が生じる 5. 液体栄養剤に比べて注入時間が短い 6. 在宅での介護負担軽減につながる 器質的・機能的な胃の異常や消化吸収障害は適応外

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栄養材の固形化・半固形化

栄養材の固形化・半固形化

2008/07/05 分類 医薬品or食品 ミキサー食 K4S+REFP-1 固形化栄養剤 (ハイネゼリーな ど) 増粘剤 (トロミパーフェクト な ど) 固形化 寒天 イージーゲル な 準備調整 ○ △ ○ △ ◎ ◎ 安易 加熱処理 安易 煩雑 安易 不要 固形化コスト (1000Kcal) ○ ◎ △ ◎ × ◎ 約200円ぐらい 125~190円 375円 ? 570(190×3) - 栄養剤コスト ○ ○ ○ ? △ △ 水分調整 △ ◎ △ ○ △ △ 注入手技 ○ ○ ○ △ ◎ △ カテーテルチップ、ドレッシングボトルなど 続けて投与 そのまま 経鼻経管栄養 △ × △ × ◎ × 備考 コストは安価である が完全な固形化で はなく嚥下の障害に よって、増粘剤の粘 度調整が必要? 加熱処理が必要で 高齢者の老・老介 護では手間が問 題? 調整は簡便である がややコストがかか り、固まりにくい栄 養剤もある。 衛生管理・粘度調 整が難点 コストは高いが手技 的には手間かから ず鼻腔からも投与 が可能であるのがメ リット 粘度によっては補 助器具が必要 高濃度のものでは 水分の追加投与が 必須

REF‐P1

REF‐P1

32 腸瘻での投与も報告されている REF‐P1投与→洗浄→30分で栄養剤注入→洗浄

ラコール+イージーゲル

ラコール+イージーゲル

イージーゲル : ペクチン+カルシウム 1包約80円 経時的にかたさ、粘度ともに増加する 栄養剤によって、かたさ・粘度のつきかたがことなる 岡田 晋吾 静脈経腸栄養 Vol. 22 (2007) , No. 1 pp.41‐51 http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspen/22/1/41/_pdf/‐char/ja/ 36

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kcal/pack kcal/g 水分 /100kcal たんぱく質 g/100kcal 食塩 g/100kcal 粘度 mPa・s ハイネゼリーアクア 200 <1.0 101 5.0 0.45 6000 F2ライト 300,400 <1.0 110 4 0.35 4000 PGソフトA 300,400 <1.0 110 4 0.43 20000 カームソリッド300 300 <1.0 116.3 3.8 0.49 20000 ハイネゼリー 300 1.0 76 5.0 0.43 6000 F2ショット/EJ 200,300,400 1.0 77 4 0.35 4000 カームソリッド400 400 1.0 83.2 3.8 0.50 20000 メイバランスソフトJelly 150,300 1.0 84.6 4.0 0.30 10000 カームソリッド500 500 1.25 62.6 3.8 0.50 20000 アキュアVF1/VF5 300,400 1.5 41.2 5 0.44 400/1000/5000 リカバリーニュートリート 300,400 1.5 42 5 0.46 5000 テルミールソフト アップルヨーグルト味 300 1.5 42.7 3 0.127 20000以上 PGソフト/EJ 300,400 1.5 44 4.0 0.33 20000 テルミールソフトM 200 1.6 40 3 0.254 20000以上 アクトスルー 300,400 1.8 31 5.0 0.46 約10000 メディエフプッシュケア 300 2 27 4.7 0.51 約2000 メディエフプッシュケア2.5 300 2.5 17 4.7 0.51 約2000 アイソカルセミソリッドサポート 400,500 2 33 3.6 0.32 20000 http://kanagawa‐pho.jp/osirase/byouin/kodomo/download/pdf/department/mixer1403.pdf “胃ろう ミキサー 神奈川 こども” で検索

とろみ水は有効か?

とろみ水は有効か?

三鬼 達人 栄養・嚥下ケア 細いチューブでも検討できる半固形化栄養法 エキスパートナース 25(9) [2009.7] ページ 32~37  40

クローバーホスピタルでは

クローバーホスピタルでは

食前投与:10‐30分前に50‐200mLボーラス注入

不足分は食間に追加

発汗時や入浴後、発熱時は適宜追加投与

栄養剤の臨機応変な工夫を!

栄養剤の臨機応変な工夫を!

暑い、汗、入浴、発熱 → 一杯のお水を!

3食とも同じ経腸栄養剤でなくても良い!

経腸栄養と経口摂取の併用

2食経腸栄養で1食経口摂取 あるいは経口摂取で足りない分を経腸で補う

経腸栄養剤での組み合わせ

時間があるときは薬品の液体タイプ 急ぐときには食品の半固形化:とろみタイプ ビタミンや微量ミネラル補給用に栄養機能食品を追加 病院と在宅では生活時間が異なる→ 実生活にあった時間設定! 看取り時の投与量の減量/水・経口補水液・補水ゼリーの利用 42

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福井県立病院 内科医長・NST Chairman        栗山 とよ子 消化・吸収能評価    協賛(商品サイトへリンク) 赤字は医薬品 商品名の後に(kcal/ml,蛋白量g/100kcal) を表記       大: テ:          味:エレンタール(1, 4.4)     味:エレンタールP(1, 3.1)  50音順 旭:旭化成ファーマ           味:味の素       ア:アボット・ジャパン     大:ツインライン(1, 4)       キ:キユーピー     テ:エンテミール(1, 3.8)       ク:クリニコ     テ:ペプチーノ(1, 3.6)   ア:グルセルナ-EX(1, 4.2)       三:三和化学研究所     ネ:ペプタメンAF(1.5, 6.3)   テ:タピオンα (1, 4)       二:ニュートリー     ネ:ペプタメンスタンダード   明:インスロー(1,5)       ネ:ネスレニュートリション (1.5, 3.5)   ク:DIMS(1,4)       ホ:ホリカフーズ   ネ:リソースグルコパル(1.28,5)      明:明治   味:ディムベスト(1,4.5)   味:へパンED(1,3.6)   大:アミノレバンEN(1,6.4)   ク:へパスⅡ(1.2,3.3)        慢性腎不全   明:リーナレンLP(1.6,1)   ク:レナジーbit(1.2,0.6) 維持透析期   テ:レナウェル3(1.6,1.5)   明:リーナレンMP(1.6,3.5)   ク:レナジーU(1.5,3.3)   ア:プルモケア-EX(1.5、4.2)   ア:プロシュア(1.23、5.3)   三:ライフロンQL(1.6、4)          大:アノム(1,5) 明:メイン(1,5)   味:インパクト(1,5.6) 三:サンエットGP(1,5.5)   テ:イムンα(1.25, 5.2) ア:オキシーバ(1.5, 4.2)

半固形栄養剤

蛋白量(g/100kcal) 1kcal/ml 1.5kcal/ml 2kcal/ml

3 ク:MA-7 テ:テルミールソフト  ネ:アイソカル2K Neo ネ:アイソカルRTU 3.5 ア:エンシュアリキッド ア:エンシュアH  明:メイバランス2.0 テ:テルミールソフト(1.7kcal/ml) キ:リキッドダイエットK-LEC テ:テルミールミニ  テ:テルミール2.0α ネ:SemiSolidサポート400(2kcal/ml) キ:リキッドダイエットK-2S テ:テルミールミニα  キ:リキッドダイエット2.0A ネ:SemiSolidサポート500(2kcal/ml) キ:リキッドダイエットK-3Sα ネ:アイソカルプラス  ク:MA-R2.0アセプバッグ ニ:カームソリッド300(0.75kcal/ml)

ネ:アイソカル・MAX 明:メイバランスMini ネ:アイソカル・Bag2K ニ:カームソリッド400(1.0kcal/ml)

ネ:アイソカル・1K ク:エンジョイClimeal ニ:カームソリッド500(1.25kcal/ml)

4 ア:ジェビティ-EX 旭:L-8 旭:アキュアEN2.0 テ:F2ライトEJ(0.75kcal/ml)

ク:MA-8 三:サンエット1.5  三:サンエット2.0 ク:アクトエールアクア(1.0kcal/ml)

三:サンエットN3 三:リカバリー1.5 テ:F2ショットEJ(1.0kcal/ml)

明:YHフローレ 明:メイバランス1.5 明:メイバランスソフトJelly(1.0kcal/ml)

明:メイバランスR(GREEN) ク:CZ1.5 テ:テルミールPGソフト(1.5kcal/ml)

明:メイバランスR(BLUE) 三:リカバリーMini テ:PGソフトEJ(1.5kcal/ml)

明:メイバランスR(YELLOW)三:Juicioミニ 明:メイバランス1.0 ネ:リソース・ペムパル 明:メイバランス1.0Na

経腸栄養剤 マップ

 PDN栄養管理プログラムV1.30 効果的な栄養治療のためには、各栄養剤の種類とそれぞれの特徴を知り患者個々の栄養必要 量・病態に適切なものを選択することが重要です。

液体半消化態栄養剤

成分栄養剤 半消化態栄養剤 消化能栄養剤 各種病態別栄養剤 糖尿病 肝疾患 腎疾患 呼吸器疾患 免疫調製剤 腸管機能は良好か 病態栄養剤の適応があるか 一般的な半消化態栄養剤 不十分 良好 なし あり

別表へ

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半固形栄養剤

蛋白量(g/100kcal) 1kcal/ml 1.5kcal/ml 2kcal/ml

4.5 大:ラコール 味:メディエフ・アミノプラス 味:メディエフプッシュケア(2kcal/ml) キ:リキッドダイエットK-4A キ:リキッドダイエットK-4S 旭:L-3ファイバー 旭:L-7TER 三:リカバリーSOY 味:メディエフ 三:サンエットA ホ:オクノスNT-3 5 ク:CZ-Hi0.6アセプバッグ 明:メイバランスHP1.5 大:ハイネゼリーAQUA(0.8kcal/ml)

ク:CZ-Hi0.8アセプバッグ ク:CZ-Hi1.5アセプバッグ 大:ハイネゼリー(1kcal/ml)

ク:CZ-Hi ネ:アイソカルプラスEX 三:リカバリーニュートリート(1.5kcal/ml)

ク:E-3 旭:アキュアVF-1,VF-5,VF-E(1.5kcal/ml)

ク:E-7Ⅱ0.6アセプバッグ ク:アクトスルー(1.8kcal/ml) ク:E-7Ⅱ0.8アセプバッグ ク:E-7Ⅱ テ:F2α 大:ハイネ 三:ライフロン6バッグ 三:ライフロンQ10 明:メイバランスHP1.0 味:メディエフソイバッグ 5.3 旭:L-6PMプラス 5.5 ク:PRONA 三:サンエットSA 味:ペムベスト 6.25 旭:アキュアEN800

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 半消化態栄養剤は現在100種類を越える製品が医薬品・食品として発売されており、患者に合わせた選択が比較的可能です。栄養 学的にもバランス・栄養価ともに優れており、消化機能に問題がなければこれを選択すべきです。また病態別栄養剤として、糖尿病、 腎疾患、肝疾患、呼吸不全に対応したものや免疫賦活栄養剤(高度侵襲期や低栄養患者の術前・術後に投与)が市販され、さらに蛋白 質・食物繊維・ビタミン・微量元素などの含有量を強化したもの、脂質の組成を工夫したものなど特徴を持たせた栄養剤が各種発売さ れています。  選択に当たってまず対象症例の消化・吸収能を評価し、不十分であれば成分栄養あるいは消化態栄養剤を選択します。消化吸収 能に問題が無ければ半消化態栄養剤を選択しますが、次に特殊な病態別栄養剤を使用すべき病態か否かを判断します。但し、必ず しも診断名に則した栄養剤を処方する必要は無く、かえって一般的な半消化体栄養剤の方が栄養改善のために有利なこともあります ので個々の状態で選択します。

液体半消化態栄養剤

 次に水分制限の必要性の有無を確認します。一般に1kcal/mlに調整され、水分含有量は80~85%ですが、心不全や閉塞性換気障 害患者など、水分制限が必要か注入量を増やしたくない場合は1.5~2.0kcal/mlに調節されたものを選択します。さらに蛋白含有量の 多少を選択します。一般的な半消化体栄養剤にはカロリー比として12~22%(3~5.5g/100kcal)の蛋白質を含有し、個々の栄養状態・ 代謝亢進の程度にあわせたものを選択することができます。  なお、1,000kcal以下の投与では、エネルギー・蛋白必要量は必要量を充足していても微量元素・ビタミンが必要量を満たさず、長期 化すると欠乏症を引き起こす可能性があるため、これらを強化した栄養剤を使用するなど注意が必要です。  半固形栄養剤は、特に誤嚥性肺炎防止や褥瘡の発症・悪化防止に有用であり、さらにボーラス投与が可能なため介護者の負担軽 減にもつながります。現在数社より粘性・物性の異なる半固形栄養剤が発売されています。性質上、投与には20Fr.以上のチューブ径 が必要です。  経腸栄養剤は、消化吸収の窒素源の形態によって成分栄養剤、消化態栄養剤、半消化態栄養剤に、また取り扱い形式からは医薬 品と食品に分けられます。  成分栄養剤は、窒素源がアミノ酸のみで構成され、ほとんど消化を必要とせずすべての成分が化学的に明確な組成からなっていま す。製品によっては脂肪の含有量が極めて低いため、2週間以上単独で使用する場合は必須脂肪酸欠乏予防のために経静脈的に脂 肪乳剤を投与する必要があります。消化態栄養剤は、窒素源にアミノ酸のほかジ・トリペプチドなどを含みますが、吸収効率はむしろ 成分栄養より良いとされています。成分栄養剤・消化態栄養剤は医薬品扱いであり医師の処方が必要です。 NST活動と栄養アセスメント http://www.peg.or.jp/care/nst/ PDNレクチャー 経腸栄養 http://www.peg.or.jp/lecture/enteral_nutrition/

参照

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