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平成 29 年度実践報告書 飯田東中学校区 実践の成果と課題 1 めざす子ども像 丘の上 に愛着をもち 自主 愛他の精神に満ちた子ども 学び合い 高め合う子ども ねばり強い子ども 愛他 思いやりのある子ども 実現のための3つの目標 1 学力 体力の向上 2 人間関係づくりと心の育成 3 地域 家庭と

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飯田市小中連携・一貫教育

平成29年度 実践報告書

平成30年2月

小中連携・一貫教育推進委員会

飯田市教育委員会

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平成29年度実践報告書 飯田東中学校区「実践の成果と課題」 1 めざす子ども像 「丘の上」に愛着をもち、自主・愛他の精神に満ちた子ども 「学び合い、高め合う子ども」「ねばり強い子ども」「愛他、思いやりのある子ども」 【実現のための3つの目標】 ①学力・体力の向上 ②人間関係づくりと心の育成 ③地域・家庭との連携 2 取組の重点 目標達成のためのプロジェクト4委員会と4専門委員会にわけ、昨年度の研究を生かして具体的 な活動を積み重ね、研究・実践を深める。 3 取組の実際 (1)小中連携テーマ別委員会の実践内容 【プロジェクト4委員会】 A 学力向上:学力向上「結い」プランの徹底を図るため3校で教師と児童生徒に「ねらい」 「話し合い(めりはり)」「振り返り」を意識して授業ができたか、月ごとの評価を 積み重ねた。毎月評価を行うことで3観点を意識するきっかけとなった。 B 体力向上:小中で1学期に行った体力テストの分析を行い、3校の体力に関わる課題を明ら かにした。課題となる体力の向上について各校で取り組み成果を上げた。 C 人間関係表現力:中学校の文化祭や地域での合唱発表、発声講習会等を通して、互いの良さ を学ぶとともに中学校生活への夢をふくらませることができた。 今年度から東中の清掃を小学生が参観する機会を設けた。 D 地域との連携・発信:「丘の上だより」で小中連携の取り組みの様子を地域に発信した。また、 連携だより「なみき」は、児童生徒の現状を知る貴重な情報源になっ ている。 【専門委員会】 E 算数・数学:東中と追手町小で行われた教育課程研究協議会の授業をお互いに参観し合った。 学び合いの中で考えの根拠を自分の言葉で説明できる力に焦点をあてた授業 改善に取り組むことができた。 F 英語・外国語:初めて英語・外国語にふれる子が興味の持てる授業づくりについて、基本的な 授業の展開、視覚資料、クイズやゲームなどについて検討し合った。 G 特別支援・不登校支援:中学校支援学級の説明を 6 月に実施。(保護者は15名が参加)今年 3回目になる 10 月のりんご収穫活動は、温かい雰囲気の中で、交流が深まった。 H 生活・総合:小中各校における生活・総合の取り組みを研修会全体の場で紹介した。地域と連 携した取り組みや「まちづくり」の視点から取り組んでいる活動が多くあった。 今後は 9 年間を通したカリキュラム作成に取り組みたい。 (2)主な小中連携の実際 【年3回の小中連携職員研修会 5/9 8/21 11/8】 第1回目の研修会は、5月に飯田市職員研修会を兼ねて追 手町小で全学級の公開授業を行った。3地区の公民館長、公 民館主事、主任児童委員、PTA 会長、学校運営協議会委員が 出席し、テーマ別委員会の話し合いにも参加していただい た。参観者からは「授業参観は実際の子ども達の様子がよく わかってよかった。」等の感想をいただいた。8 月の第 2 回 研修会ではテーマ別委員会を行い、各委員会に分かれて研修 を深めた。11 月の第 3 回研修会ではテーマ別委員会の活動報告を行った。重点発表として学力向 上委員会と生活・総合委員会が活動の取り組みを発表し、全体で成果を共有しあった。

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【小中児童生徒および保護者の交流活動】 ① りんご並木活動 5/22(摘果作業)7/30(親子除草作業)10/12(収穫作業) ② 中学校特別支援学級保護者説明会 6/2 ③ 小学生が東中の清掃を参観 6/20 ④ 特別支援学級りんご収穫活動による小中交流 10/18(小学校児童25名、職員9名 中学校生徒・職員) ⑤ 地域の文化祭にて小中合同合唱団が合同演奏 橋北文化祭 6/24 東野文化祭 10/29 橋南文化祭 11/12 ⑥ 中学校学芸会(音楽会)に小6が参加し合同演奏 ⑦ 中学校の授業・清掃・部活動参観 10/20 ⑧ 小中連携合唱講習会 12/9 ⑨ 中学校体験入学、保護者説明会 1/17 【職員同士の関わり】 ① 小中連絡会 5/11 小学校職員が中学授業参観 11/27 新入生の情報交換 ② 算数数学科教育課程研究協議会授業の参観 9/7 小学校職員が東中授業参観 10/20 中学校職員が追手町小授業参観 4 成果 (1)学力向上、生活・総合の2委員会を中心にテーマ別委員会まとめの発表を行った。発表の時 間を十分に取ることができ、成果や課題を共有することができた。 (2)外国語活動は移行措置に伴う小学校の取り組みについて検討することができた。特別支援教 育では、子ども達がスムーズに中学進学できるように情報の交換を活発に行った。小中連携 が当たり前になり、大切な情報共有の場として位置づいてきている。 (3)各委員会の話し合いに学校運営協議会委員などの地域の方が入り意見交換することで、改め て子どもたちを学校と地域が協力して育てていくことを確認できる場になった。 5 課題 (1)第3回研修会で、各校における総合・生活の実践を紹介し合い、全体の場で共有することが できた。今後は、まず総合・生活科の「ふるさと学習」などから9年間を通したカリキュラ ム作りを進めていきたい。 (2)今年度は、まとめの発表だけに終わらず、各委員会の活動報告として記録し、文書で次年度 に引き継ぎができるようにした。毎年の積み重ねを大切にし、前年度までの研究を生かして よりよい連携ができるように研修、実践を深めたい。 〈りんご収穫作業の感想〉 ・中学生と一緒に収穫作業をしました。低いとこ ろにりんごがなくなってしまったら、中学生 が脚立をもってきてくれました。グループの 中学生はとても優しく明るく接してくれまし た。楽しかったし、来年からの勉強になったと 思います。おいしそうなりんごがいっぱいと れました。(小6) 〈小中連携合唱講習会の感想〉 ・東中や追手町小の歌い方を見て、いいとこ ろをまねしたい。自分の歌い方をもっと よくしていきたいと思いました。(小4) ・東中と浜井場小の人は、積極的に声をかけ てきてくれていいと思いました。私も積 極的にがんばってみたいです。(小4) ・小学生が発声などにしっかり取り組んで いるところは自分たちも見つめ直さなけ ればいけないと思いました。(中2)

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平成 29 年度実践報告書 飯田西中学校区「実践の成果と課題」 1 めざす子ども像 ふるさとを愛し、ふるさととともに生きている自分を感じ、ふるさとの未来と私の夢を想像していける児童・生徒 2 取組の重点(キャリア教育を中核にした小中連携・一貫) (1) 地域のひと・もの・ことを活用したかざこし学習(ふるさと学習)を進める。 (2) 願う5つの力の視点で活動を評価したり授業構想にいかし、 飯田型キャリア教育の実践を積み重ねる。 (3)小中一貫キャリア教育年間指導計画の修正を進める。 (4)小中の学校目標や願う子どもの姿に向けての共通の活動を決め、 見返しをする。 (5)地域と連携協力してキャリア教育の充実を図る。 3 取組の実際 (1)児童と生徒の交流(結い交流プログラム) ①かざこし学習発表会の合同開催(11/16) ②中学校行事への小学生の見学・参加(かざこし祭 9/30、探鳥会 12/9) ③中学校職員による小学校での出前授業(英語)の実施(11/27) ④中学校体験活動の実施(部活動体験 10/12、授業・部活動参観 10/20、 新入生体験入学 1/18) ⑤児童会と生徒会の交流の推進(月 1 回あいさつ運動・かざこし祭 PR 活動) ⑥小中交流校長講話 (小学校長の中学校での講話 10/13、中学校長の小学校での講話 10/26) (2)小・中学校職員間の交流(職員結い交流プログラム) ①合同研修会やプロジェクト会議による共通の活動の決定と見返し 第1回小中合同研修会(5/9) 会場:丸山小学校 【5/9 第 1 回小中合同研修会から】 A学力向上(授業・学び合い)グループ B学力向上(家庭学習)グループ C体力向上グループ D生活指導(情報モラル) E 生 活 指 導 全 般 ( 情 報 モ ラ ル 以 外 ) F特別支援教育・外国語児童生徒への支援 G地域連携、コミュニティースクール ※小中職員の自己紹介、顔写真の交換 ※教職員合同の懇談 学び合い学習の価値について、児童生徒に伝えているか 9 年間家庭学習でつけていく力を親と連携していく。 「西中アップ」の継続。生涯スポーツにつながる魅力を。 家庭でのルール作り。小から中への系統的な指導の具体。 清掃への取組。呼び捨てにしない。適切な言葉遣い。 小中の情報交換。周囲の児童生徒の理解を深める。 小学校の青空スクールから中学校の放課後学習会へ。継 続できる連携をとっていく。 職員間の交流がより密にできるような情報交換をする。 小中学校の職員が気軽に話し合える雰囲気をつくる。 11/6【かざこし学習発表会】 【6/14 飯田市教職員研修会(第2回小中合同研修会)から】 会場:飯田西中学校 ※中学校の授業を 3 教科(1 年英語、2 年国語、3 年数学)公開してグループごとに研究会を実施。 その後、A~Gのグループ別に、5 月の協議内容をもとに、本年度連携して取り組んでいく内容を決 めだした。 【7~9 月 プロジェクト会議を受けて双方の担当職員で連絡を取り合い、職員会へ提案し実践】 10/12【新入生の部活動体験】

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②地域に向け小中連携・一貫だより「かざこし通信」の発行(3 学期に発行の予定〉 ③第3回小中合同授業研究会の実施(12/7)小中隔年 本年度 丸山小学校 【12/7 第3回小中合同研修会から】 参観授業 「総合的な学習の時間」小学3年生『飯田に受け継がれる文化・芸能・産業を知ろう』 ・自分の良さを感じられる「振り返り」ができる場面づくり。課題を自分ごととして捉え、話 し合いの深まりが感じられる授業展開。 ※学校運営協議会委員の方もグループ討議に参加。 (3)小中連携組織の再編成 キャリア教育小中連携協議会と丸山小ふもとの子らを守り 育てる会・西中明るいかざこしの子を育てる会の統合によっ て、小中連携・一貫を中心に据えた9年間の教育活動を見と おした検証が進められる。 (4)地域や家庭と連携したキャリア教育の推進 ①公民館やまちづくり委員会等との連携による地域行事・地域活動への参画・参加 ・羽場ふれあいウォークラリー大会(9/24) ・かざこしふれあいコンサート(9/3)丸山小学校にて ・羽場ふれあいスポーツ祭(10/8)・丸山は大雨のため中止 ・丸山正月あそび・餅つき体験(1/11)【中学生が小学生に教える前に凧作り講習会を受ける】 ・羽場丸山地区あいさつ運動(毎月第二月曜日) ②地域の資源を生かした学習・活動の充実 ③PTAとの連携によるわが家の結いタイムの推進 → 家庭読書、お手伝いの充実、ネットトラブル防止講演会の実施 (5)飯田市教育委員会生涯学習スポーツ課地育力向上係との連携 ①キャリア教育作文コンクールへの応募 小6、中2 ②わが家の結いタイム三行詩・ポスターコンクールへの応募 小2~6,中1~3 4 成果 (1)小中学校の職員間での情報交換をより密にし、連携が深まったことで生活指導、生徒指導、特 別支援教育における指導の充実を図ることができた。 (2)キャリア教育年間指導計画をもとにしながら、子どもの姿から実践を積み重ねてきた。 「どんな子どもにしたいのか」について考え、ひと・もの・ことに触れた体験学習と日常生活 や将来の展望を結びつける学習を展開することができた。小1~中3の9 年間を見通したキャ リア教育を進められた。 (3)飯田型キャリア教育の願う力を視点に、体験活動や教科学習・道徳・特別活動、総合的な学習 の時間でできることを関連づけることで、地域に根ざした生きる力が育ちつつある。 (4)地域との連携においてもまちづくり委員会、公民館を中核にして小中連携を意識した事業展開 が見られ、中学生が小学生に関わる姿が見られた。 5 課題 (1)児童生徒の健やかな成長のために、保護者と連携してネット利用のモラル向上に向けて取り組 める内容や、小中を通じて同じ講師による性教育(講話)を今後も模索していく。 (2)合同研修会において,各グルーブの計画が具体的に実行に移せるように、より具体的な年間計 画を立てて小中それぞれの職員会で扱うなどする。 12/7【小中合同職員研修会】

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平成29年度実践報告書 緑ヶ丘中学校区「実践の成果と課題」 1 めざす子ども像 ふるさとを愛し、豊かな心と夢に向かってたくましく生きる力をもった子どもの育成 (ふるさと意識の醸成 他者意識の育成 自己肯定感の育成) 2 取組の重点 (1)確かな学力を育む取組 (2)豊かな心を育む取組 (3)小学生を中学校に、教師と教師を、学校と家庭・地域をつなぐ取組 3 取組の実際 (1)確かな学力を育む取組 ①他校の授業から学び合う緑中学区授業公開 ・今年度は、第1回小中連携会議(5/24)を飯田市職員研 修と兼ねて行い、緑ヶ丘中学校全ての教室の授業を公開 した。 ・授業後、小中合同教科会を行い、授業についての意見交 換や、小中9年間を見据えたカリキュラムなどについて 話し合った。 ②中学校職員(学力向上授業支援教員)による外国語活動支援 ・中学校職員が小学校に出向き、来年度入学する6年生の 外国語活動での授業支援や、来年度から移行措置が始ま る3、4学年の準備会議への参加を行った。 ③指導観を共有する小中連携会議 ・第2回小中連携会議(8/4)では、松島信雄元平和時計製 作所社長をお招きし、飯田下伊那がめざす産業の方向と 飯田下伊那の魅力についての講演をお聴きした。また、 講演後は、4グループに分かれ、総合的な学習の時間で も活用できる地域巡検を行った。 ④緑ヶ丘中学校区共通の約束 ・学習面での中1ギャップ解消に有効であった「緑ヶ丘中 学校区内『授業の約束』」を見直し、教室掲示用ポスター を刷新すると共に、児童生徒に『授業の約束』クリアフ ァイルを配り一層の意識付けを図った。 (2)豊かな心を育む取組 ①「ふるさと学習」を通しての心の育成 ・ひさかた和紙を軸にした学習 ・竜丘の古墳群を軸にした学習 ・TOJ学習 ・職場体験学 習 ・福祉体験学習 ・平和学習 ・ふれあい体験講座 ・子ども応援隊による学習支援 ②地域の方による学習支援等(読み聞かせ、クラブ活動支援、木工教室、放課後学習会などでの 学習ボランティアとして) (3)小学生を中学校に、教師と教師を、学校と家庭・地域をつなぐ活動 ①6年生を中心に小学生を中学校につなぐ取組 ・6年生の中学校体験入学を実施:11/24(金) 体験授業 3校の児童同士の交流、中学校生徒会による中学校生活の概要説明 ・中学校の部活動参観(自由参加):10/20(金) ・文化祭:9/29(金)30(土)への参加の呼びかけ(自由参加) ◇小中連携会議での 小中合同教科会 ◇緑ヶ丘中学校区共通の 『授業の約束』

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②教師と教師をつなぐ取組 ・「小中連携会議」の開催(年2回開催 中学校区全職員が参加) 第1回 5/24(水)緑ヶ丘中学校授業参観 全学級授業公開と合同教科会 第2回 8/4(金)講演会と地域巡検 *両日共にまちづくり委員会、自治振興センター、公民館等関係者の方々にも参加していた だき、ご意見をもらった。 ・小中連携担当者会(年2回開催 各校2名+事務局) ・小中連携連絡会(年3回実施 小各4名 中8名事務局) 連絡会委員が各校でリーダーシップを発揮し、4校の連携・一貫教育の中核的存在となって 推進する。(分散会は、学力向上、体力向上、ふるさと学習、特別支援教育) ・小中連絡会の開催(年3回開催) ・教育支援指導主事によるお便り「小学校は今」「つなぐ」の発行 ③学校と家庭・地域をつなぐ取組 ・学校運営協議会の開催 松尾小 5/1 2/22 竜丘小 5/22 7/27 2/8 下久堅小 4/21 2/27 緑ヶ丘中 5/29 2/20 (構成メンバー:まちづくり委員会役員,公民館長・主事,自治振興センター長,主任児童委 員,PTA役員,市議会議員,スポーツ指導員等) ・公民館長による各地区生徒会での講話 7/19(中学校) ・学習等ボランティアの積極的な活用 クラブ活動講師、文化スポーツ活動の協力者・指導者、授業や補習等での支援者の活用 ・体験活動における公民館や地域との連携 ・地域行事、地域活動への参加 地区運動会、文化祭等への参画、天竜川環境美化活動への協力、福祉施設との交流 ④地域知の拠点、飯田女子短期大学との連携 ・放課後学習への学習ボランティア、校内中間教室へのボランティア ・飯田女子短期大学、南原苑、明星学園開催の行事への参加 4 成果 (1)小中連携会議や小中連携連絡会を通して、中学校区内の教職員が、他校の様子や児童生徒の現 状を9年間の育ちとして捉えることで、今後の小中連携・一貫教育の取組への必要感が高まっ てきている。 (2)小中連携連絡会を学力向上、体力の向上、ふるさと学習、特別支援教育の4つの分散会で行っ たことで、中学校区4校が共通の課題に向けて取り組むことができた。 (3)児童生徒・保護者の体験的な交流や教育支援指導主事によるお便り(「小学校は今」「つなぐ」) 等により、中学校に関心を持つ児童が増えた。また、中学校入学に対しての不安も軽減し、中 学校へのスムーズな移行ができている。 (4)児童生徒間や地域と学校との交流が盛んになった。また、それぞれの学校運営協議会が立ち上 がり『飯田コミュニティスクール』として動き出している。 5 課題 (1)小中連携・一貫教育のねらいを実現する実践を今後も継続する。 (2)各校で小中連携・一貫教育の中心として動く小中連携連絡会の活性化を図る。 (3)本年度立ち上がった各学校の学校運営協議会相互の連携について研究する。

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平成 29 年度実践報告書 竜東中学校区「実践の成果と課題」 1 めざす子ども像 2 取組の重点 (1) ゆたかさ「豊かな心の育成への連携」「ふるさと学習の連携」 たしかさ「学力向上の連携」 たくましさ「健全な心と身体づくりの連携」 ○ 校区グランデザインの更新と、合同職員会・講演会・研修会、推進委員会の実施 (2) 竜東中学校区のめざす協働的な学び ~ 少人数ならではの学び合い ~ ○ ICT教育モデル校区「グローバル化に対応できる思考力・判断力・表現力の育成」 (3) 校区学校運営協議会の設立と第6回ふるさと竜東の集いの実施 3 取組の実際 (1) 合同職員会・研修会、推進委員会の運営について ○ 第1回合同職員会・講演会 5/10(水)14:00~ 千栄小にて ・ 全体会、講演会「新学習指導要領とICT活用」信州大学 東原義訓教授 ・ 分科会Ⅰ(校務分掌等8分科会:共通理解の場)、分科会Ⅱ(小学校学年会) ○ 第2回合同職員会・研修会 9/13(水)14:00~ 竜東中にて ・ 授業公開 1年社会「ヨーロッパ州の国同士の統合による変化」ICT機器を活用 ・ 全体会、授業研究会:南信教育事務所学校教育課 松澤和憲指導主事 ・ 分科会Ⅰ(校務分掌等7分科会:めざす子どもの姿、9カ年の学びやカリキュラム) ○ 推進委員会6回開催 5/15、6/6、7/4、10/16、11/13、1/16 ・ 合同職員会、ICT教育、小中連絡会、中学校体験入学、雲母が丘祭参加、小小連携、ふる さと竜東の集い、飯田市教職員研修会等について協議及び共通理解を図る。 (2) ICT教育モデル校区としての取組について ○ 信州大学との連携事業としての公開授業 11/9(木)14:00~ 竜東中にて ・ 1年社会「北アメリカ州~盛んな農業や工業の特色~」 授業者:篠原岳成教諭 ・ 信州大学 東原義訓教授による講話 会場校以外の郡市参加者:(第1回)12名 ・ 東原教授来校による竜東中会場での研修会 10/19(木)、2/27(火) ○ ICT機器活用の校区授業公開等 ・ 6/14(水)市教職員研修会にて、各会場で公開授業と研修会を実施した。 ・ 10/18(水)千代小5年算数、10/23(月)千栄小2年算数、11/15(水)上久堅小3年社会。 (3) 竜東中学校区コミュニティスクール連絡協議会の立ち上げ ○ 竜東中学校区地区連絡会 5/15(月)、7/4(火)、11/13(月) 竜東中にて ・ 委員:3地区のまち地域づくり委員会会長・自治振興センター長・公民館長・公民館主事、 5小中学校のPTA代表・校長・教頭、教育支援指導主事(計28名) ・ ふるさと竜東の集いの企画、校区や各校のグランドデザインの共通理解等の実施。 4 成果 (1) 合同職員会において、校区が目指す小中連携・一貫教育について共通理解を図り、合同授業研究 会や公開授業も実施するなどして、ICT教育モデル校区としての取組を推進できた。 (2) 小中連携・一貫教育モデル校区の時に始まった「ふるさと竜東の集い」については、主催組織を 実行委員会から校区コミュニティスクール連絡協議会へと移行することができた。 5 課題 (1) 小中連携・一貫教育やコミュニティスクール関係、飯田市教職員研修会、ICT教育推進やLG 等々。事業目的の明確化や整理統合、会議精選などにより、業務の肥大化を防ぎたい。 (2) 竜東中学校への入学者がいたり、いなかったりする龍江小学校との連携のあり方について。 ○ 自ら考え、進んで行動できるたくましい子ども ○ ふるさとをだいじにできる心豊かな子ども

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平成 29 年度実践報告書 竜峡中学校区「実践の成果と課題」 1 めざす子ども像 ふるさと竜峡を愛し、自ら考え、たくましく生きる子ども 2 取組の重点 (1)めざす子ども像を教職員・保護者・地域で共有しながら、小学校から中学校へのスムーズな 移行が行われるように、不登校の未然防止及び生徒指導の充実を図る。 (2)中学校卒業までを見通した学び方や学習指導の工夫改善を推進し、学力向上「結い」プラン をもとに教師の指導力の向上を図り、児童生徒の学習習慣の形成及び学力の向上を目指す。 【4校共通の取組事項の焦点化】 ① 「結い」プランの「みとどけ」の実践による授業改善 ② 学習規律「身につけよう6つの行動」の指導 ③ 9年間を通した総合的な学習の時間のカリキュラムづくり (3)コミュニティスクールの体制づくり。 3 取組の実際 (1)合同職員会・研修会、推進委員会の運営 ・5/10 第1回合同職員会(龍江小)山崎教育支援指導主事の講話、本年度の重点、学年別部会 ・6/14 第 2 回合同職員会(龍江小)学年別部会ごとの参観授業、授業研究会、懇談 ・8/26 合同研修会(竜峡中)今田人形鑑賞、講演(今田人形座)、実技研修会 ・12/20 第 3 回合同職員会(竜峡中)参観授業、学 年別部会(具体資料による「見とどけ」の実践) ・推進委員会 年5回 開催(拡大推進委員会含む) 4/25、7/3、8/26、11/7、2/13 内容:取組の重点についての実態把握や今後の取 組、各校コミュニティスクール推進状況の情 報交換、地域素材をもとにした小中一貫のカ リキュラム、合同職員会、合同研修会の計画 (2)小小連携、小中連携 5/11 小中連絡会 5/25 三穂小川路小合同臨海学習 9/29 6年3小学校交流会 9/29 6年生が中学校の文化祭見学 10/27 3年社会見学(3校合同) 12/4 小中連絡会 1/29 6年中学の先生による小学校の出前授業 (3)通年の取組 ・6年生児童への連携だより「竜 ryukyo 峡」の発行 ・指導力向上の教師向け「みとどけ新聞」の発行 ・学習規律「身につけよう6つの行動」の掲示 ・定期的な児童生徒対象のアンケート評価 ・教師の授業力向上のための「結い」プランの意識化 4 成果 合同職員会で、職員が授業参観をし、授業 に仕方について話し合い授業力を高める 教育支援指導主事の山崎先生から、4校 共通での授業の取組を聞く子どもたち

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(1)不登校の未然防止・生徒指導の充実に向けた取組 ・小学6年生への中学校体験入学や3小学校の交流 会 や 教 育 支 援 指 導 主 事 に よ る 連 携 だ よ り 「 竜 ryukyo 峡」で中学校の情報提供を図り、中学進学 に向けた心構えなどの準備ができつつある。 ②中学校職員による出前授業や中学校での模擬授業 を体験し、児童理解と児童の中学校入学への気持 ちを高めたり、中学入学に対する不安を少なくし たりすることになった。 (2)「結い」プランの意識化と、学習規律体制確立による 教師の指導力向上と児童生徒の学力 ・合同職員会で『学習規律の徹底と授業改善』を大 事にしていくことを共有し、「結い」プランの視点 からに学年毎に分かれて参観授業について意見 を交換し合ったことで、教師の授業力の向上に繋 がった。さらに、「みとどけ」新聞を発行したり、 12 月の合同職員会にて、各自の授業の「みとどけ」 に関する具体資料を持ち寄り、学び合ったりした ことで、職員の授業作りの意識化が図られた。 ・中学校区共通して指導したい「身につけよう6つの行動」の掲示と、定期的な見返しにより、 学習規律の意識化を図ったことにより、昨年度よりも学習規律の向上が見られた。 (3)コミュニティスクールの立ち上げに向けた体制づくり。(小小連携・小中連携・地域連携) ・合同職員会での分散会を小学校の連学年を単位として作ったことにより、小小連携がすすみ、 新たな企画交流等が複数立ち上がった。 ・合同職員会で小中両方の授業を見合ったり、分散会で両方のそれぞれの悩みや課題を共有し たりしてきた。また、中学校の文化祭に参加したり、中学教師が小学校で出前授業を行った りすることで、中一ギャップへ対応した取組ができた。 ・小中一貫・連携推進委員会を中心に、各校で立ち上がったコミュニティスクールの情報共有 し、地域連携についての理解を深めたり、地域とかかわる活動を洗い出したりして小中一貫 したカリキュラム作成に向けた基礎づくりができた。 5 課題 (1)小学校と中学校が一貫する教育の実現のために、推進委員会の他に、特別支援教育の充実、 小中一貫カリキュラム作成等の委員会をつくるなど、組織づくりを見直すが必要である。 (2)重点に位置づけた児童生徒の学習習慣の形成及び学力の向上のための授業改善について、一 定の成果は見られるが、今後さらに「結い」プランによる授業改善を進め、教師の指導力を伸 ばすことが望まれる。継続的に取り組んでいきたい。 (3)全国学力・学習状況調査の質問紙調査から自己肯定感や将来の夢や希望に関する課題が明ら かになった。家庭と課題を共有し、人間関係づくりやキャリア教育の面からも9年間を通した 取組を進めていく必要がある。 三穂小、川路小、龍江小の 3 年生同士が交流 を深め連携を図った市場等の社会見学。 地域伝承の今田人形について、木下さん の講話を聞くなど理解を深めた合同研修

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平成 29 年度実践報告書 旭ヶ丘中学校区「実践の成果と課題」 1 めざす子ども像(成長目標) 『人々に学び,強く豊かに育つ伊賀良・山本の子ども』 ■≪自立した学習者として育つ≫ 学習課題を持ち,友と積極的にかかわって取り組み「学ぶ力」を高めていく児童生徒 ■≪市民社会の一員として育つ≫ 山本・伊賀良の「ひと・こと・もの」と積極的にかかわって学び,地域と共に生きていく児童生徒 ■≪夢・志に向かって育つ≫ 将来への夢と志を抱き,基本的な生活習慣を大切に生き生きとした日常生活を過ごす児童生徒 2 取組の重点 (1 )『旭ヶ丘中学校区学習スタイル(平成26年度策定・28年度改 訂-「授業の進め方モデル」・「授業の約束事」・「家庭学習」の3つで構 成)』の確かな実践 (2)『旭ヶ丘中学校区連携・一貫教育カリキュラ』の作成(2年次) (3)『旭ヶ丘中学校区生活スタンダード(平成28年度策定)』の確かな実践 と実践の評価によるスタンダードの見返し (4)特別支援教育における小中の連携強化 (5)ICT活用教育の推進 3 取組の実際 (1)推進協議会で前年度の実践報告と 29 年度の推進計画の説明(6 月) (2)3校職員合同研修会(6月,7月) ①29年度「連携・一貫教育」の取組の重点の説明 ②告示された「新学習指導要領」と「授業作り・学校作り」に関する研修会(6月・7月) ③「新学習指導要領」の方向をより明確にするため,「旭 ヶ丘中学校区3校職員研修会」において,3校の全職員 で講演を聴講した。 □演題 「新学習指導要領に示される新たな方向とこれか らの学校づくり」 講師 上越教育大学教職大学院教授 桐生 徹 先生 □演題 「高大接続改革と大学入試改革,高校における“学びの 改革”について」 講師 市ICT教育コーディネーター 笹 行夫 先生 (4)各取組の重点に関する作業部会の継続 ①「生徒指導主事・生徒指導主任」部会では,情報機器端末の所持およびSNSの利用状況に関す るアンケートを各校で実施。結果をまとめ、SNS 利用のルール作りを始め2月完成の予定。 ②「人権教育主任」部会では,いじめ防止の取組について,小中の連携した年間指導計画の策定を 計画した。 ③「体育主任・養護教諭」部会では、中学校の学習カリキュラムに合わせて小学校の学習内容を調 整すると共に、中学校のカリキュラムの見直しを行った。また、セーフティネット総合研究所専 務理事の南澤信之氏を講師に招いて講演会を実施した上で、南澤氏の他に飯田警察署生活安全 課北澤係長と奥原山本小学校長、塚田旭ヶ丘中教頭をパネラーに,教職員・保護者・地域の方々 の参加のもとに講演会・パネルディスカッションを行った。(11 月) ④特別支援教育における小中の連携強化として、「個別の教育指導計画」を旭ヶ丘中学校区で統 一することで情報共有の効率化を行った。また、特別支援学級に iPad が配置されたことか ら、児童生徒のニーズに合わせた ICT 活用の実践研究を行った。 【旭ヶ丘中学校区三校職員研修会】

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⑥タブレット端末や PC を利用し、校内中間教室に動画配信授業「e ラーニング」や自習教材「ス タディーサプリ」を使った学習を導入し、不登校生徒への支援を行った。 (5)各取組の重点に関する作業部会の活動推進(随時)・一貫カリキュラムの作成 A:英語活動(小3~4)・英語(小5~6,中1~3) 山本小,伊賀良小の外国語活動の共通理解をはかるめ、情報交換をおこない、5・6年の英語 教科化、3・4年の外国語活動開始に伴う移行期間において旭ヶ丘中学校区で学習に充てる時 間に差が出ないよう、連絡・調整をおこなった。また,11月より小学校教科書の内容理解を 深めた。 B:「ふるさと学習」(総合的な学習の時間)・「キャリア教育」における小・中を繋ぐ一貫カリキュラ ム 付ける力や題材配列の連続性に視点を当て、3校で既に実施しているカリキュラムを一つにま とめた。その上で中学1年での「ふるさと学習」の内容を、両小学校での実践内容との重複を 避けるものとした。また,小中で活用できる学習資料の共有化を進めた。 C:国語教育の一貫カリキュラム 小学校担任と中学校国語教科担任に、漢字学習の指導内容や使用教材などについてアンケート をとり,三学期にまとめ、より効果的な漢字力・語彙力の向上について検討し合った。 D:算数・数学教育の一貫カリキュラム 全国学力学習状況調査の数学 A「数と式」領域の課題を分析し、小中の教員が共通理解を図っ た。また,その上で、「割合」の技能について、中学校の教員が小学校で授業をすることを計画 中(3学期実施予定) 4 成果 (1)3校が組織的に「協働的・交流的な学習」を継続して実践してきたことによって,児童生徒が 他 者 と か か わ り な が ら 主 体 的 に 学 ぶ 姿 が 日 常 の も の と な っ て き た 。 そ の 中 で 児 童 生徒が,①自立的な学習姿勢を伸ばし ②協力し合って課題解決に向かい「社会性」や「他者貢 献」の力を身に付けてきている。 (2)『旭ヶ丘中学校区連携・一貫教育カリキュラム』の作成は、実践を通して小学校から中学校への 接続を意識したカリキュラムとなるよう作成を進めている。 (3)『旭ヶ丘中学校区生活スタンダード』の取り組みを通して,児童生徒の生活上の課題を小中で共 有し,連携して解決していこうとする動きが前進した。特に、SNS への取り組みは、3校とも かなりの重点がかけられた。 (4)特別支援教育については,特別支援教育検討委員会を設けて協議を重ねたことにより,小中の 特別支援教育担当職員間の相互理解と連携が深まってきている。 (5)不登校・不適応の生徒を対象にした「動画配信授業」を活用した学習は,生徒個々の能力やペー スに合わせて活用できている。更に、通常学級に通う生徒の中にも補充学習として利用が広が っている。(水曜日の補充学習,夏休みの補充学習など) 5 課題 (1)小中それぞれに多忙な日常があり,その中で連携・一貫のための会議を設定することが難し い。各部会の責任者がリーダーシップを発揮することが求められる。 (2)連携・一貫の良さが具体的に感じられることで取組が促進される。教職員のみならず,保護 者・地域に対しても取組成果の「見える化」を着実に進め,理解と支援が得られる環境を広げ たい。そのためには、教育支援指導主事の広報活動が非常に有効であり、来年度も配置してい ただきたい。

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平成 29 年度実践報告書 鼎中学校区「実践の成果と課題」 1 めざす子ども像(成長目標) 郷土に愛着と誇りを持ち、自己実現を図る鼎の子 2 取組の重点 互いに頻繁に足を運び、情報交換を密にし、児童生徒の9年間の豊かな育ちを見通し、持続性 のある活動を積み重ねることができるようにする。 (1)確かな学力の育成 ・9年間を見通して重点指導内の共通化をはかり、授業改善と家庭学習の質の向上を進める。 ・出前授業や授業参観による児童理解と、中学校の授業への不安解消を図る。 (2)よりこまやかな児童生徒支援 不登校・生徒指導諸問題の状況の共有化を図り、特別な支援や配慮を必要とする児童生徒への 一貫した支援を通して、不登校の解消と未然防止に努める。 (3)地域との連携 同じ地域で生活している児童生徒が、地域の活動にどのように関わっているのか実態を把握し、 コミュニティスクールへの取り込みの可能性を探る。 (5)児童会・校友会の連携を通した、中学生から小学生への声がけや、共同作業による心の交流を推 進し、スムーズな中学校生活への適応を促す。 具体的な活動:小中合同挨拶運動、小中合同ボランティア活動、小中歌の声交歓会 JRCボランティア交流会、小学生の若鮎祭への参加 3 取組の実際 (1)歩いて行き来できる地の利を生かしての「小中連携・一貫教育推進委員会」(年2回) 6月14日(水)(会場:鼎中学校) 小中連携して取り組めそうな具体を決め出す。 11月15日(水)(会場:鼎小学校) 取り組みの振り返りを行った。 【部会】 7つの部会に分かれて連携を図った。 *学力向上・家庭学習 *道徳 *体力向上 *外国語活動・英語 *生徒指導・生活指導 *小中特別支援教育 *児童会・校友会 (2)鼎地区保育園3園、認定こども園1園、小1校、中1校が 一堂に会し、鼎の子の育ちを見守る「幼保小中連携推進委員会」を開催した。(年3回) 6月19日(会場:鼎中学校) 11月20日(会場:明星保育園) 1月17日(会場:鼎小学校) (3)中学校教科担当が、小学校に出向き6学年全学級対象に 2回実施「出前授業」を行った。 9月21日:算数 2月15日:外国語活動 小中連携推進・一貫教育委員会の様子 中学校の職員による数学の出前授業

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(4)小中合同JRCボランティア活動 年2回お世話になっている鼎地区の道路や施設の清掃作業、 独居老人への絵手紙製作等を中学生と小学生がグループを 作り、協力して行った。 7月5日(水) 10月11日(水) (5)小中合同あいさつ運動 毎月の月初めに小中学生が共に登校の際利用する交差点に 立ち、通学途中の児童生徒や地域の方々へあいさつを行っ た。中学生が行っているハイタッチ挨拶を小学生とともに 取り組んだ。また、地元の婦人会の皆さんとの合同あいさ つ運動にも取り組んだ。 (6)文化祭への招待 小学校6年生を若鮎祭へ招待し、9月29日(金)の開祭式 のステージ発表と展示見学を行った。 (7)小学校、中学校合同の歌声交歓会の開催 郡音のステージで発表する歌を聴き、感想発表をしあった。 (8)小学校6年生の中学校の授業・部活参観(3月に予定) (9)地域との連携 ① 学校支援ボランティアの方による活動 ② 鼎中学校区「かなえコミュニティスクール」学校運営協議会の実施(3回) ③ 鼎の子どもを語る会の実施 2月7日(水) 4 成果 (1)小中職員間での「小中連携・一貫教育推進委員会」を通して、小中合同で実施可能な具体的な取 組を提案し実践しようと試みてきた。事前の打ち合わせも行い、内容の充実が見られた。 (2) 鼎小も平成 26 年度にJRCの加盟校になり、児童生徒が一緒に活動する機会が定着してきた。 本年度は、JRC南信地区交流会にも一緒に参加することができ、交流を深めた。 (3)児童会・校友会で、小中合同あいさつ運動を継続・発展させるとともに、地元の婦人会の皆さん と一緒に活動することができた。 (4)小中歌声交歓会において、お互いの良さを認め合うとともに、文化祭の見学を通して小学生が中 学生へのあこがれを深めることができた。 (5)実際に「かなえコミュニティスクール」が立ち上がり、鼎ならではの運営をしようと学校運営協 議会で協議を進めることができた。 5 課題 (1)小中のつながりを考慮した、9年間を見通した授業づくりや学習規律の確立に向けて、さらに修 正を加えながら児童生徒にとってより有効に働くものに質を高めていきたい。具体的な取組につ いてPDCAで、評価修正していくシステムを築きたい。 (2)不登校や特別な支援を必要とする児童生徒への対応について、さらに情報交換と連携を深めその 子にとっての学校生活の充実を図っていきたい。 (3)「かなえコミュニティスクール」の活動をさらに具体化し発展させていきたい。 婦人会の皆さんと一緒に行った 小中合同あいさつ運動の様子 郡音に向けお互いの歌声について アドバイスしあった小中歌声交歓会 児童生徒が協力してのゴミ拾い

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平成 29 年度実践報告書 高陵中学校区「実践の成果と課題」 1 めざす子ども像 「みやましい子」をめざして ~地域と共に歩む、心身ともにたくましい子の育成~ 2 取組の重点 (1) めざす子どもの姿について、3 校の教職員が 9 カ年を見通した児童生徒の課題を共有し合い、具 体的な到達目標を決めて取り組むことにより、これまでの交流、連携活動のさらなる充実を図る。 (2) 合同研修のねらいを「学力向上に向けた授業改善」にしぼり、「学力向上」についての2つの講 演を行い、座光寺小の授業を見合うことで、日々の授業改善にいかしていく。 (3) 小中連携・一貫教育の取組について地域・保護者へさらなる啓発を行い、理解と協力を得ていく。 3 取組の実際 (1)「推進委員会」「小委員会」の実施 推進計画に基づく取組の状況や計画について話し合い、三校の連携を密にしていく。 〇推進委員会 第 1 回 7 月 11 日(火) 第2回 10 月 3 日(火) 第3回 2 月 5 日(月) 〇推進小委員会 第1回 5 月 1 日(月) 第2回 6 月 20 日(火) 第3回 10 月 16 日(月) (2)「三校合同研修会」の実施 三校の教職員が一堂に会し、「学力向上に向けた授業改善」に 関する講演を聞いたり、授業実践を見合ったりすることで、日常 の授業改善に生かす。 ○第1回合同研修会 5月10日(水) 座光寺小学校 ○第2回合同研修会 6月14日(水) 座光寺小学校 (公開授業)[市教職員研修会] 〇第3回合同研修会 8月18日(金) 上郷公民館 〇第4回合同研修会 12月18日(月) 高陵中学校 (3)「特別委員会」を中心とした実践的な研究の実施 「学力向上」「体力向上」「学校不適応」「児童会生徒会活動」「特別支援教育」「高陵中学校区コ ミュニティスクール」の各校代表者 2 名により構成する 6 つの特別委員会を置き、年間の取り組 みの重点を決めだし、各校で小中連携・一貫教育のめざす子ども像に向けた実践を行う。合同研修 会では、全職員が各分科会にわかれ成果を検証し合う。 ①「学力向上」委員会 「問題解決的なスタイル」で子ども主体の授業づくりのあり方 ②「体力向上」委員会 「投力」を伸ばすための全校運動、体育、学級の時間のあり方 ③「学校不適応」委員会 不登校児童生徒への継続的な支援のあり方~魅力ある学級づくり~ ④「児童会生徒会活動」委員会 「自治」と「奉仕」の力を伸ばすための児童会生徒会活動のあり方 ⑤「特別支援教育」委員会 インクルーシブ教育の構築~支援学級と原学級の関わり方~ ⑥「高陵中学校区コミュニティスクール」委員会 中学校区全体で作るコミュニティスクールのあり方 (4) 「3 校PTA連絡会」の開催 6 月 小中連携・一貫教育の目的や取り組み内容について、3 校のPTAと懇談をし、周知と取り組みへ の理解を深めるとともに、目指すべき方向を共有し合った。 (5) 児童・生徒による交流 ① 高陵祭参加を通しての小中交流や小小交流の実施 ・上郷小、座光寺小 6 年生の高陵祭(9 月 29 日)参加を通しての交流 ②特別支援学級交流会の実施 6 月、10 月、2 月 各校を会場に特別支援学級の児童・生徒同士の交流を深めた。

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③児童会と生徒会による合同アルミ缶回収の実施 10 月~11 月 福祉施設への車いすの寄贈を目的とした児童・生徒の主体的な取り組みを進めた。 (6) 部活動見学・新入生オリエンテーションの実施 ①今年度より、児童の一番関心の高い中学校の「部活動見学」を実施した。 ②児童・保護者への授業参観や学校説明会により、進学への円滑な準備を進めた。 ・部活動見学(9/19[火]) ・新入生オリエンテーション(1 月 23 日[火]) 4 成 果 (1)「学力向上に向けた授業改善」にねらいを焦点化 今年度は、小中連携のねらいを「学力向上に向けた授業改善」に焦点化し、取り組んだ。第 1 回、 第 3 回の合同研修会で「学力向上」に関する講演を聴き、第 2 回では、座光寺小全学級の授業を参 観し、講演でお聞きした「授業の三観点」を視点にして話し合いを行ったことで、講演の内容を具 体的な子どもの姿で考えることができ、職員の意識を高めることにつながった。 (2)「特別委員会」でのねらいをしぼった実践 昨年度までは、全職員が 6 つの分科会のいずれかに所属し、取り組みを行ったが、本年度は各校代 表 2 名による 6 つの特別委員会が中心となり、各分野での活動を計画し、それを各校で実践する形 で実施した。また、特別委員会の計画においても重点目標を決めだし、ねらいを焦点化して活動し た。そのことで、各人の取り組むことがはっきりし、職員が意識して実践することにつながった。 (3)各特別委員会での成果 ①学力向上:「授業の3観点」を大切にした授業改善をめざした。子どもの言葉から生まれる学習問 題で出発し、学習課題、ふり返り、まとめなどのフラッシュカードを活用した授業を提案。5月 の座光寺小での授業公開の中で取り入れ、三校での共通化を図った。 ②体力向上:体力テストの結果を受け、「投力の向上」にねらいをしぼり、全校体育・体育の授業、 サーキットトレーニング等で工夫した運動を取り入れ、投力を伸ばすことができた。 ③学校不適応:不登校を未然に防止するための登校しぶりや不登校傾向を探るための「不登校支援 シート」を本年度も作成し、活用した。生徒指導上の諸問題や不登校傾向児童生徒の初期対応や 予防ができやすくなった。また、情報交換が行われやすくなってきている。 ④児童会生徒会活動:小中連携して、「アルミ缶集め」を行い、地域のためにできることはないかと 考えて、児童会や生徒会を中心とした活動を行った。その資金を使用して車いすの購入や自治振 興センターを通じて寄付活動に当てることができた。 ⑤特別支援教育:原学級の子どもたちとの SST の授業や、人権にかかわる道徳授業を行うことで、 子どもたちの障がいに対する理解や関わり方について、意識を持つことができるようになってき た。 (4)三校合同PTAにおいて、高陵中学校区で取り組んでいる小中連携・一貫教育について説明し、協 力を求めることができた。また、合同研修会の際、公民館主事の参加を要請し、小中連携・一貫教 育の内容の理解を図った。コミュニティスクール立ち上げのためにご尽力いただき、地域としてど のように子どもを育てていくか方向性が見えてきている。 5 課 題 (1) 「学力向上」にねらいを焦点化し取り組んできたことは意味があった。次年度は、小中連携・一貫 教育のねらいを「学力向上」と「不登校支援」に置き、両者を基盤とした小中連携の取り組みを 行いたい。三校合同研修会は、今年度「学力向上のための授業改善」についての講演をおこなっ たので、次年度は不登校支援の基盤となる「配慮を要する児童への支援」についての講演、研修 を中心としたい。 (2) 特別委員会の数を減らし、ねらいを焦点化した部分はよかったが、それぞれの委員会が各々ばら ばらに行っていた感が否めない。そこで、特別委員会も上記(1)に合わせて、「学力向上」と「不 登校支援」を支える委員会構成とし、研修の目的を明確にし、職員が同一方向に向かって研修を すすめられるよう運営を行いたい。 (2) 異なる地域が一体となって中学校区のコミュニティスクールを作っていくのは、高いハードル があるように感じる。今年度は両地域の公民館主事との話し合いの場を設け、互いの考えを聞き 合ったことで少し糸口が見えてきた。次年度も、学校と地域が顔を合わせ、話し合う場を増やし、 互いに意見を交わしながら、実現の方向を探っていきたい。

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平成29年度実践報告書

遠山中学校区「実践の成果と課題」

1 めざす子ども像 「郷土を愛し、社会の一員として、自立した生活ができる子ども」 2 取組の重点 (1) 「自ら課題を見つけ主体的に学ぶ子ども」の育成をめざした学力と授業の連携を図る。 (2) 「時と場に応じて適切な言動ができる子ども」の育成をめざしたこころと生活の連携を図る。 (3) 「体力(持久力)を高め、意欲をもって運動に取り組む子ども」の育成、および「心も体も 健康に自立した子ども」の育成をめざした運動と健康に関わる連携を図る。 (4) 「自分で考動できる子ども」の育成をめざした防災と安全に関わる連携を図る。 (5) 行事ほかの場面で交流と連携を深めあう児童・生徒および教職員の連携を図る。 3 取組の実際 (1)職員の研究・研修・交流に関わる事業 【第1 回小中連携研究会】: 遠山中学校 日時:5 月 2 日(火)15:30~16:50 ・全体会 ・同学年会 ・専門部会 【合同学年会】☆和田小学校・上村小学校職員 日時:5 月 31 日(水)・6 月 28 日(水) ・集合学習週間・公開授業の打合せ 【遠山三校ICT 研究会】:和田小学校・上村小学校(遠隔通信システム接続) 日時:6 月 14 日(水) 14:50~16:35 ① 全体研修(遠隔システムを使った英語の模擬授業) ② コース別研修 A:デジタル教科書・デジタルドリルなど、授業を効率化する ICT 製品を試そう B:タブレット PC を使って、意見を集約し、発表する流れを体験しよう C:PDF ファイルを使って、学習カードやレジュメを作る方法を学ぼう ③ 全体会 【第 2 回小中連携研究会(へき振興公開授業)】和田小学校 日時:7 月 5 日(水) 13:35~16:45 ①授業参観 ②学校発表 ③同学年会 ④全体会 【遠山三校夏期研修会】:旧木沢小学校、遠山学区内(上村公民館、解体所、かたくり、遠山川) 日時:7 月 27 日(木) 9:00~15:35 ①開会行事<旧木沢小学校> ②講演「木沢小・森林鉄道を核とした地元興しについて」 講師:遠山中学校運営協議会長前澤憲道さん 木沢地区活性化推進協議会長松下規代志さん ③地域研修 ・三角寿司作り・藤姫饅頭作り・鹿の解体・渓流釣り ④講演・地域研修(ジビエ)・懇親交流会 「遠山郷に暮らす動物と共に生きる私たちの食」講師:星野屋店主片町彰さん 熊・鹿・猪の生態とジビエ加工~試食を通して実際を知る~ 昼食交流会「ここが好き、私と遠山郷」発表 ⑤閉会行事・推進委員長挨拶 遠隔模擬授業 旧木沢小での講演会

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(2)児童・生徒の交流に関わる事業 【同学年による小小の交流授業(主として行事関係)】 4 成果 (1)遠山三校が多くの行事を通して互いに連携し合って事業を行う中で、子どもや地域に ついての共通理解を深めて、日々の学校生活に生かすことができた。 (2)今年度初めてICT研修会を行ったが、その内容を生かして遠隔授業やタブレットP Cを使った授業がスタートできた。中山間地の学校として今後も活用が大切になってくるので 継続していきたい。 5 課題 (1)児童・生徒の姿をもとに成果と課題を明確にして、教科の9年間の指導計画を作成し ていきたい。 (2)児童・生徒数が減少する中ではあるが、少人数を生かし、学び合う学習・表現力の育成に3校 が協力して更に取り組んでいきたい。 【合同学年会】和田小学校・上村小学校・遠山中学校職員 日時:①9 月 20 日(水)②10 月 11 日(水) 集合学習週間の打合せ 【第 4 回小中連携研究会】遠山中学校 日時:10 月 27 日(金) 14:20~16:50 ① 授業参観 ② 参観授業研究会及び同学年会 ③専門部会 【第 5 回小中連携研究会】遠山中学校 日時:12 月 18 日(月) 15:20~16:50 ①専門部会 ②同学年会 ③全体会 【三校交流会・(音楽鑑賞教室)】遠山中学校 日時 5 月 22 日(月) ①音楽鑑賞教室 松本音楽団(吹奏楽)によるコンサート ②三校交流会 【和田っ子祭りへの上村小児童参加】 和田小学校 12 月 1 日(金) 【集合学習週間】和田小学校・上村小学校 7 月 3 日(月)~ 7 日(金) 10 月 23 日(月)~27 日(金) ① 教科学習(各学年による) ② 交流会(運動交流・音楽交流・ゲーム交流等) ③ 中学校職員による出張授業(理科,音楽,保体,英語授業) 【上村地区文化祭(上村小音楽会)への 遠山中生徒の参加】上村小学校 11 月 12 日(日) 遠山中吹奏楽部生徒が参加・演奏 三校合同音楽鑑賞教室

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