ポリプロピレンフィルムの機械的性質(第6報) ヤン ゲ率と見かけの弾性比例限内の荷重緩和挙動
著者 木村 里雄, 和田 善男
雑誌名 福井大学工学部研究報告
巻 17
号 2
ページ 273‑288
発行年 1969‑09
URL http://hdl.handle.net/10098/4837
ポリプロピレンフィルムの機械的性質(第 6 報) ヤンゲ率と見かけの弾性比例限内の荷重緩和挙動
木 村 里 雄 ・ 和 田 善 男
Mechanische Eigenschaften der Polypropylenfilme ( V I )
S t a t i s c h e r Yungscher Koeffizient und Belastungsrelaxationsvorgange innerh a I b der scheinbaren E l a s t i z i t
誌.tsgrenze
Satoo KIMURA , Y o s h i o W ADA ( E i n g e g a n g e n am
15.A p r
i1 1969)A b s t r a k t i o n
1 n d i e s e r A r b e i t haben wir u n t e r s u c h t d i e s t a t i s c h e n Yungschen K o e f f i z i e n t e n und d i e B e l a s t u n g s r e l a x a t i o n s v o r g a n g e i n n e r h a l b der s c h e i n b a r e n E l a s t i z i t a t s ‑ grenze i n P o l y p r o p y l e n f
i1me. H i e r b e i s i n d d i e w i c h t i g e n V e r s u c h s e r g e b n i s s e wie f o l g e n d e :
i ) 1 n dem G e b i e t e zwischen d e r s c h e i n b a r e n E l a s t i z i t a t s g r e n z e und der oberen Streckgrenze , mit den zunehmenden Dehnungen nehmen d i e s c h e i n b a r e n Yungschen K o e f f i z i e n t e n e x p o n e n t i a l f u n k t i o n e n a r t i g a b .
ii)
Nach der Dehnung b e s t e h e n d i e s t a b
i1en R e l a x a t i o n s w e r t e . Es g i b t aber n i c h t d i e echten E l a s t i z i t
五t s g r e n z e .
273
1
緒 雷高分子物質,特にポリプロピレンフィルムについて の応力一伸び率曲線はその鎖状分子の構成によって変 化するが,またこれの製造時における条件によって結 晶化度および配向度も大きく変えることができるの で,それらの影響によって著しく様相を異にしてい る。
し,その関連性を明らかにすることが必要であるD し たがって,ポリプロピレンフィルムの機械的性質の一 つである上降伏点まで、の応力一伸び率曲線を詳細に求 め,見かけの弾性比例限と上降伏点の引張速度依存性 を調べ,その応力一伸び率曲線から静的ヤング率を求 めるoまた弾性比例限からの荷重緩和現象について究 明し,前報にて用いた力学モデ〉レによって現象論的に 検討することにした。
応力一伸び率曲線において,特に上降伏点までの挙 動において応力,伸び率,弾性率などの関係は,この ような高分子材料を利用する場合考慮しなければなら ない重要事項であるoそこで,本報ではポリプロピレ
γフイノレムについての応力一伸び率曲線の各過程の現 象学的研究や各過程からの応力緩和挙動についての現 象学的研究によって内部構造の変化する様相を究明
特繊維工学科
2 実 験 方 法
2 ・ 1
獄料の採取方法と作成試料はその製造時にカレγダ方向にある程度延伸さ れている厚さ27.6μのポリプロピレンフィルムを用い た。試料の作成は農業用塩化ピニルフィルムに対して
は
n s
K 6732によってダンベル型にするよう規定さ れているが,本実験ではフィルムを繊維の形状に近づ けることを目的として前報で報告しているように,そ の幅を弘に縮めたダンベル型を採用することにした。一般にフィルムは製造時にカレンダ方向に延伸されて いるため試料の採取方向によってその物理的機械的性 質は均一で、ないので,カレンダ方向に平行な方向を基 準にして00方向とし,それより450および900傾いた方 向の3種類の試料を作成し実験を行なった。
2 ・ 2
実 験 装 置試験機は島津製作所製のオートグラフ
IM‑1
∞を,記録計は日本電機機材の X Yレコーダ XYT‑1をそ れぞれ使用した。また,試料の幅と厚さの変化を読む ために誘導顕微鏡〈精度1/1∞mm)とマイクロメー タ(精度1/1000mm)を用いたD このレコーダの性 能は,指示速度625mm/sec以上で確度土5 %,感度 士1 %であれベン追従性はきわめて良好で、あるo
2
・
3 引張速度とゲージ畏さの決定「ポリプロピレンフィルムの機械的性質〈第1報〉 変形と破壊について」によって,荷重緩和の実験で は,ゲージ長さ80mm, 引張速度8Omm/minすなわ ち100%/minとした。また引張速度依存性を調べる 実験では,ゲージ長さ80mm, 引張速度8Omm/min を基準にして, 40 mm/min, 20 mm/minおよび10 mm/minの4種類について行なった。
2 ・ 4
見かけの弾性上U
列限内における荷重緩和 引張方向00,450および900方向に対する試料を引張 速度80mm/minにて引張した場合に生ずる弾性比例 限の仲び率は前回の報告のとおり,それぞれ0.78%, 0.69%および0.78%である。そこで,本実験ではそれ らの弾性比例限内で00方向引張に対しては0.74%, 0.61%. 0.40%. 0.20%および0.12%の5点.450方 向引張に対しては0.73%,0.41%. 0.35%. 0.19%お よび0.10%の5点.900方向引張に対しては0.74%, 0.40%. 0.32%および0.11%の4点を選出し,それぞ れの点から荷重緩和を行なってその挙動について検討 することにしたロ緩和観測時間については,前報によ り弾性限付近の緩和時間は30minとし, それ以後で は荷重緩和が起こらないことが明らかになっているの で,すべて30minで 完全に緩和したとみなした。2‑5
静的ヤング率について引張試験によりえられる応力一伸び率曲線の初期部 の傾斜から見かけの弾性を示す部分の見かけのヤング
率を求めることができる。また見かけの弾性比例限か ら上降伏点までのヤング率の変化を調べてみた。実験 に当たっては,ばらつきが少ないために各引張方向と もに試料10本ずつ取ってこれらの算術平均したものか ら応力一伸び率曲線をうることにした。
弾性がフック的でない弾性比例限から上降伏点にい たる聞のヤング率は,一般に伸長率の関数として表わ すのが便利である。本実験では,試験初期の断面積と 上降伏点の断面積との関係は,線型的に変化するもの と仮定して,初期の試料厚さおよび幅と,上降伏点に おける試料の厚さおよび幅を測定した。その場合試料 の厚さの変化は, 各引張方向試料ともに 1...1.5μで あって,幅の変化は110"‑'240μであった。したがって 試料の厚さは変化しないものとし,すべて28μとして 計算を行なって応力を求めた。
3 実験結果および考察
3 ・ 1
応力一伸び率曲線および静的ヤング率 引張方向。o 450および900方向試料を引張速度80 mm/min. 40mm/min, 20mm/minおよび10mm/minにて引張した場合の応力と伸び率との関係を示す と図し 2,3および図4のようである。また00, 450および900方向の各引張速度に対する応力一伸び率 曲線を示したものが図5,6および図7であるo
次にヤング率と伸び率の関係については,引張速度 80mm/min. 40mm/min, 20mm/minおよび10mm/
minにおける各方向の上降伏点までのヤング率の変化 状況を図8,9, 10および図11に示し.00, 450およ び900方向の各引張速度に対するヤング率の変化状況 を図12,13および図14に示しているo
次に実験でえた応力一伸び率曲線の近似式を力学的 モデルから求めてみる。そこで前報(第3報〉の図23 の①に示しているように,凝結パネ5をダッシュポッ
トにおきかえた4要素モデ、ル(図15)に対する関係式 は圧縮パネ1,ノミネ3およびダッシュポットのそれぞ れの定数をじゅうらいにならってKc. K3およびη5で 表 わ し そ の 間 にKc<K3の関係があるとすると,次 のようになるO
e<el すなわち弾性比例限までは
P = KCel ‑・・・・・・・・(1) e>el すなわち弾性比例限から上降伏点までは
P =P1+PZ
de 1 dP1ょ P1
dt K3 dt . 175
ハUハUAU
つ 山
崎g g¥ Mw dM MW
ロ ロ ロ ロ w a 岬 m
ハUハUハU
円必
同日 目
¥M W
.~・・ロ
n u n u
nU
噌i
M WH H
出口 口付
︒∞
400
3000
1000
。
1 .2 3 4 5 6 7 Dehnung in %Abb. 1. Spannungs‑Dehnungskurve bei der Zuggeschwindigkeit 8Omm/min.
ー‑
OO‑Zugrichtung,一‑
450‑Zugrichtung,
900‑Zugrichtung, . obere Streckgrenze.
3000
。
2 3 4Dehnung in %
Abb. 2. Spannungs‑Dehnungskurve bei der Zuggeschwindigkeit 4伽nm/min.
ー ー
OO‑Zugrichtung,一 ‑
450‑Zugrichtung, 900‑Zugrichtung, . obere Streckgrenze.1
5 6 7
275
n u n u n u
内4
明日 自
¥ ω
同
・ 伊4
ハU
n u n u
唱iωロロロ何回角的 ハUn u
nL
伺日 目︑
伺
・ 同
ハU
AU n u
噌i
切回ロロロω
角的
3000
。
1 23 4
56
7Dehnung in
%
Abb. 3. Spannungs‑Dehnungskurve bei der Zugge配hwindigkeit 20mm/min.
一 一
OO‑Zugrichtung,ー.̲.450‑Zugrichtung, 900Zugrichtung・ ,
obereStreckgrenze.3000
。
l 2 3 4 5 6 7 Dehnung in %Abb. 4. Spannungs‑Dehnungskurve bei der Zuggeschwindigkeit 10mm/min.
一 一
00‑Z ugrichtung, 町 田 . .450‑Zugrichtung, 900‑Zugrichtun・
g,
obereStreckgrenze.ハU AU
ハU
n4
輔自 白¥ 切息 切ロ ロロ
g
角的 ハUハUハUヮ岡 田
E
h s
ハU
AU n u
噌iω ロロ 伺伺 吋岱 的
4000
3000
1000
。
1 2 3 45 6
7Dehnung in
%
Abb. 5. Spannungs‑Dehnungskurve beim OO‑Richtungszuge.
一 一
Zuggeschwindigkeit80mm/min,ー . ̲ .
40mm/min, 20mm/min, ••.••. 10mm/min. • obere Streckgrenze.3000
。
12
3 4 56
7Dehnung in
%
Abb. 6. Spannungs‑Dehnungskurve beim 450・Richtungszuge.
‑ ‑Zuggeschwindigkeit 80mm/min, 一四 40mm/min, 2伽nm/min, ・H・10mm/min. • obere Streckgrenze.
2:17
ハUハUハU
︒
L明日 目︑ 息切
g a
底 的
a
旦
日1 5 0
~ ω
. 9
. . .
aω
.~
1 0 0
'+‑4 '+‑4
凶
8
包2 5 0
ロロ
何
3000
1000
。 1 2 3
45
Dehnung in
%
Abb. 7. Spannungs‑Dehnungskurve beim 900‑Richtungszuge.
ー ー
Zugg倒,chwindigkeit80mm/min, 一.40mm/min, 2伽nm/min,.一・・ 10mm/min, . obere Streckgrenze.2 0 0
。
1 2 34 5
Dehnung in
%
Abb. 8. Yungscher Koeffizients‑Dehnungskurve bei der Zug‑
geschwindigkeit 8Omm/min. OOO‑Richtungszug
・ ,
450‑Richtu‑ngszug, ⑩900 ‑Richtungszug.
6
6 7
n u n u n U H H d n U F O
咽 よ 噌
・
4
吉 田
¥25
吉a N 記
凶包摂混8
S L F
2 0 0
; 日
. 9
3
出 1∞
2 0 0
。
‑
"
s
CT+
日
s
G‑+
日 S
GM
。 。
l 2 3 4
5 6
FDehnung in %
Abb. 9. Yungscher Koeffizients‑Dehnungskurve bei der Zug‑
geschwindigkeit 4Omm/min. 0 00‑Richtungszug
・ ,
450‑Richtu・ngszug, ⑨900 ‑Richtungszug.
s
•
ωS0‑+
s
• 。 。
。
1 2 3 4 5 6 7Dehnung in
%
Abb. 10. Yungscher Koeffizients‑Dehnungskurve bei der Zug‑
geschwindigkeit 2Omm/min. 0 OO‑Richtungszu
・
g,
450‑Richtu‑ngszug, ⑩ 900 ‑Richtungszug
279
20ひ
i m
..同・4
3
出
8
1∞
。
12 3
益5 6
7200
jm
‑伺F噌
刷出E8 +4 a 100
B B m
可
Dehnung in
%
Abb. 11. Yungl:割cherKoeffizients‑Dehnung位urvebei dぽ Zug‑
geschwindigkeit 1Omm/min. 0 OO‑Richtungszu
・
g,
450‑Richtu‑ngszug, ⑩900 ‑Richtungszug.
e :
,
4 トーー @
8
@
@
。
‑‑*
「一 @
@
。
。
2
開司
一
一
11
, 一
•• •
L
一
。
l 2 3 45
6Dehnung in
%
Abb. 12. Yungscher Koeffizien旬ーDehnungskurve beim OO‑Ri‑ chtungszuge. 0 Zugg伺chwindigkeit 80mm/min
・ ,
4伽nm/min,
⑩ 2白nm/min.
)
1伽nm/min7
281
: ? 。
。
@
•
@。
@
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@
。
s
@a
o。
g ・
@
。
12 3
4 57
2 0 0
・1 0 0
50 150 同 日 目 ¥
切
M︻息苦ω
出品 出
8
凶 む
﹄ω ω ω g d L F
Dehnung in
%
Abb. 13. Yung配hぽ Koeffizients‑Dehnungskurve beim 450 ‑Ri‑ chtungszuge. 0 Zuggeschwindigkeit 8伽nm/min
・ ,
40mm/min,
() 2伽nm/min,() 1伽nm/min.
10 h
司脚
。
•
@
@
。
8 •
。
‑
e o ' o
.
D (J3
2 3 4 56 7
2 0 0
︒
n u噌i 吉 田 ¥ 一 切
M
四
回 明 言 長 沼 8
凶包 岡山
H v a
何
g
150
50
Dehnung in
%
Abb. 14. Yung配her Koeffizients‑Dehnungskurve beim 90‑Ri‑ chtungszuge. 0 Zugge配hwindigkeit 8Omm/min
・ ,
4伽nm/min,
⑩2加 m/min⑥ 1Omm/min.
1300
︑
J凡U 九 叩 ハM
円 ︐ F
︼ 司
tA
'E4旬EA
NE E‑
¥凶 = 一 切
ZZ22d
円 一
∞
~1り00 170
旦
自 160~ ω
d
~ ~ 150
N 対4 句4
凶
8
I‑t 140 ..ω s:l
s
ロ何 p"
7J4
P
1'1
K3
',‑1""
90' Zugrichtung
Abb. 16. Zugrichtungsabhangigkeiten von Yungschen Koeffizienten und Zugspannu・
ngen. ーーーSpannung,一..Yung配her Koeffizient, 0 Zuggeschwindigkeit 8Omm/
min,・ 4Omm/min,⑩ 2伽nm/min,⑥ 10 mm/min.
45。 l:~O
P
Modeldarstel1ung. Abb.15.
したがって ここで等速伸長であるので、旦三= K,
dt dP, •
K R
~:,~+~P, =KHK d t η 5 ‑.
結晶配向方向とが一致しているほど大きいことが図9 図13からわかるo
また上降伏点において3方向ともに
伸び率については 80mm/min<40mm/min
<2伽nm/minく10mm/min, 8伽nm/min>4伽nm/min
>2伽nm/min>l伽lm/min
,
ヤング率については80mm/min>4伽nm/min
>20mm/min>1伽 m/min の傾向があるoこれらも観測タイムスケールが小さ いときは,高分子物質はより弾性的挙動を示すためで あると考えられる。また同一引張速度による3方向の 上降伏点における伸び率,応力およびヤング率につい ては
伸び率は 応力は
ヤング率は の傾向がある。
応力については
00方向>450方向>900方向,
00 タ >450 ~ >900 ク ,
00 ク <450 ~ <900
。
見かけの弾性比例限内からの荷量 緩和挙動
3
・
200, 450および900方向引張試験を行ない,それぞれ 選定された緩和開始点から荷重緩和した曲線を示すと 図17,18および図19のようになるo 3方向ともに緩和 安定に要する時間は見かけの弾性比例限内から初期部 P=Kη4+K77s{1‑e却 (‑K8e尻町)}・…・…・(2)
式(2)より弾性比例限から上降伏点までの接線の傾き をとればヤング率eが求まる。
e :
= Kaexp( ‑K8e
!K
775) ・H・"(3) これが応力一伸び率曲線からえられるヤング率の近 似式であるo実験から求めたヤング率は,図8...図11 で示されているように,ほぼ指数関数的に減少していることがわかり,近似式の傾向と一致しているo
次に弾性比例限の伸び率,応力および初期ヤング率 の引張速度依存性と方向依存性を検討してみるoこれ らの関係は図17に示すように, 00, 450および900方向 ともに弾性比例限の伸び率,応力およびヤング率の すべてについて,伸長条件の結果が80mm/min>
40 mm/min> 20 mm/min>lO mm/minの傾向に顕 著に表われているoこれは観測タイムスケールが小な るときは,高分子物質はより弾性的挙動を示し,逆の 場合はより粘性的挙動を示すためと考えられる。また 同一引張速度による各方向の応力は450方向が一番低 い。そうしてヤング率については,ほぼ00方向>450 方向>900方向の傾向をとっている。これは伸長方向 と結晶配向方向とが一致している方向ほ
r
より弾性的 であることを示しているように思われるo次に弾性比例限から上降伏点の中間部分のヤング率 については,引張速度が速いほど大きく,伸長方向と
P1=Kη5 {1 ‑exp(Kae
! K 7 J
5)} P戸山竺三=KnAa 川 dt 一 九
お3
除
(DehU1gsprozent in Relはationsa伽円、』
』 ー 0.737%‑ ‑ ‑
トo
│.609% │ ート
ミ
0.396%h
O │.332% │
同、 0.203%
I I
90
30 60
切 回 国
g
営g
官官g
明言 自官 出
1500 2000 1000
500 60 80
Relaxationszeit in艶C
Re1axationsbelastungs‑Zeitskurven beim 00 ‑Richtungszuge. 100 40
20
。
Abb. 17.
ト
又
(Dehnu時O• Sprozent in Relaxatiomade) ang尚 、 734%
戸 園 町 圃 同
¥
0.407%‑ーー
卜 、 、 ー
I 1
、
h・0│.194%
│
0│.102%│
' .
90
; ω
凶ロ
z i
ロO
R
C司 出ω30
2000 1500 1000 500 100
Relaxationszeit in配C
Relaxationsbelastungs‑Zeitskurven beim 450‑Richtungszuge. 80
60 20 40
。
Abb.18.
90
入
(DehungsP10zent in RelaxatiOmanfarlge)切
. 9
60 ω ロ3
ロ2
mロ
。
3 3 0
出ω
¥、h
ヘ
ト、
。
トー_J..Q_~]39.%
ド ー
0.402%0.318%
0.108%
'20 E 40 60 80 100 500 1000 1500 2000 Relaxationszeit in sec
Abb. 19. Relaxationsbelastungs‑Zeitskurven beim 900‑Richtungszuge.
甲
P の方へさがるにしたがって 短くなっていることがわか
るD
次に見かけの弾性比例限 内の荷重緩和曲線の近似式 を力学的モデ、ルから考察し てみる。そこで弾性比例限 内では,圧縮パネ1が完全 Ks に圧縮されてもその復元力
P Abb.20.
Modeldarstel1ung.
で、パネ3はまったく変位し ないように,パネ定数の関 係がKc<Kaで、あるとする。
図20に示すように凝結パ ネは見かけの弾性比例限で は,ポアクトモデルでおき かえられるものとして緩和曲線の近似曲線を求めるo 圧縮パネ1の変形に対しては
e1=iとしたがって,る1 = E ボワクトモデルの変形に対しては
ふ=~一一~p.o 114+η114+η ここでe=el+egカ、ら
P P K震
e=e , +e9= ←ー←ー十一一一一一一一一一一~e9• . ‑" Kcη4+η114十η
ë=-~ +~---~民ふー‑ ‑ ‑ r ‑ ̲ ̲一一‑‑‑‑.‑‑
Kcη4+η114+η 日 一 日 一
f J
を代入して~_ P I P Kn Kn .;、
一 一 一 一 一 一
Kc . '174+η114+η ・(η4十 両一)Kc戸~積分すると
P I P Kn Kn
一一一一一一~e+ 一一一旦-=.-P +c Kc η4+η114+η5 ~ , (η4+η6)Kc ここでe=OのときP =0, したがってc=0
P ,( 1 Kb ¥ V e=一一一+(一一一一+,Kc ¥η4+η(η4+ηb)Kc...b ノ)P-~e η4+η5
・・・・性) 荷重緩和の場合はe=Cから e=0を式(4)に 代入すると
企+
Kc+K~p = e主主主 η4+η114+ηs これからp=(p白一 e主主~_ )extl‑Kc+K6 t ¥ '
¥ v ‑Kc+K5
; ‑ ‑ ‑ r
¥η4+η5 ‑)+
c _!<c~~Kc+K6 ‑・・・・・・・・(5) 式(5)が応力緩和曲線の近似式であるo式(5)からt→∞
のときP=e一里歪Lとなり,緩和せずにr荷 重 が 残 Kc+K5
るO この残留荷重は式からは緩和前のひずみ量に比例 していることがわかる。そこでこのような弾性比例限
内の荷重緩和挙動を力学的モデルに よって説明すると,図21に示すよう に弾性比例限内では圧縮パネのみが 圧縮され,モデ、ノレが総体的に仲ばさ れた状態になる。ここでその状態で 一定伸び率が保たれると,ダッシュ ポットの抗力は直ちにゼロになり,
圧縮パネに復元力が生ずる。この復 元力によって凝結パネ5は 伸 ば さ れ,それによって圧縮パネ1は回復 して荷重が緩和するものと解釈され るo
2
。
次に緩和荷重Ftと緩和開始時における荷重Foから えられる緩和残留率Ft/Foー緩和時間の関係を示すと 図22,23および図24のようであるo本実験で使用した ポリプロピレンフィルムはカレンダ方向に延伸されて いるために,ゴムのような非結晶系と繊維のような配 向した結晶系の中間のもののようなある程度配向した 結晶系の内部構造をもっているものと考えられる。そ こで結晶配向方向に延伸された場合,弾性比例限内の 初期部分では結晶はあまり伸長されず弾性限に近づく につれて結晶部分の緊張が次第に大きくなっていくも のと考えられるQ したがって00方向の場合は図
n
に 示されているように,伸び率が小さい初期部分は結晶1.0
0.8
︒ 内問 ¥
♂ 阿
0.6
0.4
0 20 40
6 0
お5
4
Abb. 21. Modeldarstellung.
部分の緊張が小さいので,緩和率は小さく,弾性比例 限近くでは,結晶部分の緊張が大きくなるので緩和率 は大きしその伸び率により緩和率の分布が散漫にな っている。 450方向の場合は結晶の配向方向と伸長方 向が一致していないため,結品部分の影響が00方向よ り小さいため,伸長初期部分と弾性比例限付近の荷重 残留率の違いは00より小さくなっているo900方向の 場合は, 伸長方向と結晶配向方向の一致の度合は450 方向よりさらに遠ざかる。図24に示しているように弾 性比例限界内のどの点における緩和率もほぼ一致して いることがわかるo
また,伸び率0.11%,0.40%および0.74%の3方向
。
I() ()。 0 1 ー. 0 。
80 100 500 1000 1500 2000 Relaxationszeit in舵C
Abb. 22. Ft/Fo‑Relaxationszeitskurven beim OO-Richtungs~uge.
o
Dehnung 0.74%.・
0.61%.⑩ 0.40%.f) 0.20%. ~ 0.12%.0.8.
︒ 更 戸
0.6
0.4
0 20 40 '60 80 100 Relaxationszeit in sec
Abb. 23. F t/F 0 ‑Relaxationszeitskurven beim 450‑Richtungszuge.
o
Dehnung 0.74%.・
0.61%. () 0.40%. () 0.20%. ~ 0.12%.1.0,
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0 20 40 60 80 100 Relaxationszeit in sec
Abb. 24. F t/F 0‑Relaxationszeitskurven beim 900‑Richtungszuge.
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Dehnung 0.74%.・
0.61%. () 0.40%. () 0.20%. ~ 0.12%.5OO 1000 1500 2000
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20 40 60 80 100 Relaxationszeit in secAbb. 25. Ft/Fo‑Relaxationszeitskurven bei der Dehnung 0.74% des Relaxationsanfanges. 0 OO‑Richtungszug,・ 450‑Richtungszug,() 900‑
Richtungszug.
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20 40 60 80 100Relaxationszeit in鉛C
Abb. 26. Fe/Fo‑Relaxationszeitskurven bei der Dehnung 0.40% des Relaxationsanfanges. 0 00‑Richtungszug,・ 450‑Richtungszug,③ 900‑
Richtungszug.
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Abb. 27. Ft/Fo‑Relaxationszeitsk凶ven bei der Dehnung 0.11% d儲
Relaxationsanfanges. 0 OO‑Richtungszug,・450‑Richtungszug,⑩ 900‑
Richtungszug.
における Ft/Foー緩和時間曲線を示すと図25,26およ により散漫に分布するが, 450および900方向は次第に び図27のようである。弾性比例限付近の0.74%付近か 集中した曲線群分布となっている。
らは.00方向.450方向および900方向の/1買に伸長方向 S 見かけの弾性比例限内から荷重緩和を行なう場 と結晶配向方向の一致の度合が大きく,結晶の受ける 合,緩和安定値は緩和開始時のひずみによって左右さ 緊張程度も大きいので.00, 450および900方向の順に れるO この意味でポリプロピレンフイノレムには弾性比 緩和残留率は大きい(図25)00.40%付近では結晶部 例限は存在しなL。、
分の伸長が小さくなり,結晶の影響が少なくなり.3 最後に本実験に対し,しじゅう熱心に手伝った高尾 方向の緩和率は近づいてくるく図26)。伸び率のごく 武君に厚く感謝の意を表わす。
小さL、0.11%付近では3方向とも結晶部分の緊張はご く少ない。したがって結品の影響はあまりなし 3方 向ともに緩和率はほとんど等しくなっていることがわ かるく図28)。
4
総 括本実験の結果をまとめると次のようである。
1 応力一伸び率曲線の引張速度依存性については 見かけの弾性限と上降伏点は引張速度が大になると,
伸び率は小さし応力は大きくなる。
2 上降伏点までの静的ヤング率は.00方向が大き しついで450• 900方向のJl原に小さくなるような傾向 を示す。また伸び率の増加するにともない指数関数的 に減少するo
3 見かけの弾性比例限内のどの部分においても荷 重は緩和し,その緩和率については, 0。方向は伸び率
文 献
1) 木村・和田:ボリプロピレγフイノレムの機械的性質(第l報〉
変形と破嫌について 福井大工報.13. 2 (1965) 2) 木村・和田:ポリプロピレンフィルムの機械的性質(第2報〉
塑性洗動・繊維状解じよ・繊維状延伸の各過程について 福 井大工報,15, 1 (1966)
3) 木村・和国:ポリプロピレン繊維からなる走行糸の物性につ いて(第1報)定常涜糸の外乱による挙動福井大織研報告,
4 (966)
4) 木村・来日回:ボリプロピレγ繊 維 か ら な る 走 行 糸 の 物 性 に つ いて(第2報)加工糸の塑性的挙動福井大工報, 15,2 (1967) 5) 木村・和問:ポりヅロピレゾフィルムの機械的性質〈第3報〉
上降伏点、以下の荷重緩和挙動福井大級研報告,5 (1967) 6) 木村・和国:ボリプロピレγプイノレムの機械的性質(第4報〉
塑性波動機構福井大繊研報告, 6 (968)
7) 木村・和国:ボリプロピレゾフィルムの機械的性質(第5報) 繊維状延伸過程における荷重緩和岩手動 福井大工報, 17. 1 (1968)
8) T. Alfreg: Mechanical Behavior of High Polymer, P.488
9) Meclintock‑Argon: Mechanical Behavior of Mate‑
rials, P. 273
(昭和44年4月15日受理〉