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第16回 日本乳腺疾患研究会プログラム

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Academic year: 2021

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第 20 回

日本乳腺疾患研究会

プログラム・抄録集

会期:平成26年2月14日(金)~2月15日(土)

会場:熊本ホテルキャッスル

熊本市中央区城東町 4-2 TEL:096-326-3311

当番会長:

西村 令喜

熊本市民病院 副院長(乳腺・内分泌外科)

事務局 : 熊本市民病院 第 20 回日本乳腺疾患研究会事務局 大佐古智文 TEL 096-365-1711 (代表) FAX 096-365-1712 (代表) メールアドレス: [email protected]

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【会場のご案内】

熊本ホテルキャッスル 地階 クリスタルホール

アクセス方法

JR 熊本駅から

① タクシーで約 10 分

② 市電で約 15 分(健軍方面行き 通町筋下車徒歩 3 分)

阿蘇くまもと空港から

タクシーで約 40 分

リムジンバスで約 40~45 分([通町筋] 下車徒歩 3 分)

熊本 IC から約 8.7km

熊本ホテルキャッスル

〒860-8565

熊本市中央区城東町

4-2 Tel 096(326)3311(代)

URL:http://www.hotel-castle.co.jp

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参加者・発表者/座長の先生方へのご案内

参加者の皆さまへ

1)参加受け付けは、2 月 14 日(金)17:00~20:00、15 日(土)8:30~15:30 の間、 会場前に受付を用意いたします。参加費(2日間で¥4,000- 初日のみは¥2,000- 2日目のみは¥3,000-)をお支払いのうえ、ネームカード兼領収書をお受け取りくださ い。期間中、会場内ではネームカードをご携帯ください。 2)会場内での呼び出しは原則行いません。 3)クローク:会場入り口にございます。 4)情報交換懇親会:2月14日(金)の特別講演終了後に20:00より開催いたします。 5)2月15日(土)のランチョンセミナーではお弁当を用意しております。

発表者の皆様へ

1) 発表は、PowerPoint による PC のみとさせていただきます。スライドによる発表はできま せん。ご発表の方は USB フラッシュメモリー(Windows のみ)にてデータを受付いたします。 2) データ受付は、参加受付前の『たちばな』の間に用意しております。スムーズな運営の為 にも早めの提出をお願いします。少なくとも発表予定 30 分前までには必ず USB フラッシ ュメモリーをご提出ください。ファイル名は、「(演題番号)_(発表者名)」としてください。 3) 発表データは、ハードデスクに一旦コピーさせて頂きますが、研究会終了後に責任を持っ て消去いたします。ご自身の PC をお持ち込みの場合も、動作確認のため、必ずスライド 受け付けにお立ち寄りください。 4) 一般演題は、発表6分・質疑2分の 1 演題8分です。時間厳守でお願いします。 5) 発表形式

* 発表は Windows のパソコン(OS は Vista、アプリケーションは Microsoft Power Point2007 および 2010)及び液晶プロジェクターをご用意しております。 * Macintosh の場合はご自身で PC 本体をお持ち頂くようお願いいたします。 プロジェクターとの接続コード(D-sub 15pin)も必ずお持ちいただくようお願いい たします。 * 発表の際は演台にある PC をご自身で操作をお願いいたします。 * 発表は PC プレゼンテーション(1 画面映写)のみといたします。

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司会・座長の方々へ

1)セッション開始 30 分前までに必ず進行係(会場右前方)にお声をおかけください。 2)各セッションの進行は司会・座長の先生方にお任せいたします。定刻通りの進行をお願いし ます。

討論・発言について

多くの活発な討論・発言を歓迎いたします。 発言される方はあらかじめフロアマイクの前に待機し、司会者の指示に従って氏名・所属 を述べたうえで簡潔明瞭に行ってください。

その他

1)本研究会でのご発表は日本乳癌学会の研究業績として演者2点,共同研究者1点、参加 者には研修実績 2 点のクレジットがつきます。 2)患者プライバシー保護について 発表内容は,患者固有の情報を発表しないようプライバシー保護に関してご配慮下さい。 3)駐車場について 熊本ホテルキャッスルの駐車場をご利用いただけます。ホテル駐車場に駐車されたのち、 駐車券を受付にお持ちください。その他の駐車場のご利用に関しましては対応ができませ ん。 4)日本乳腺疾患研究会世話人会について 日時:2 月 14 日金曜日 17:15~18:00 会場:熊本ホテルキャッスル 地階『きく』の間

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2月14日(金)

開会の挨拶

18:10~18:20

第 20 回 日本乳腺疾患研究会 当番会長 西村 令喜

★一般演題: 画像診断

18:20~19:10

座長:博愛会病院 副院長・乳腺外科統括部長 渡邉 良二

【一般演題 1】Sonazoid 造影超音波による良性腫瘍の術前診断の試み

久留米大学 外科学 古川実奈,唐 宇飛,岩熊伸高,三島麻衣,竹中美貴,白水和雄

【一般演題 2】PET-CT による術前化学療法の効果判定の検討

岡山大学病院 乳腺・内分泌外科 溝尾妙子,鳩野みなみ,伊藤麻衣子,岩本高行,野上智弘,元木崇之,枝園忠彦, 平成人,松岡順治,土井原博義

【一般演題 3】乳房腫瘤性病変に対するElastography FLR評価

の意義の検討

熊本大学 乳腺・内分泌外科 林光博,岩瀬弘敬

【一般演題 4】当院における硬化性腺症例の検討

福岡和白病院 乳腺外科 徳永裕貴,久保田博文,早野史子,古賀淳

【一般演題 5】超音波検査おける放射状硬化性病変(RSL)・複雑型硬化性病

変(CSL)の画像的特徴

札幌ことに乳腺クリニック検査部1),札幌臨床検査センター病理部2) 白井秀明1),高橋佳代1),桜井美紀1),藤澤純子1),高橋宏美1),三神信彦1) 増岡秀次1),下川原出1),浅石和昭1),成松英明2)

【一般演題 6】組織型の鑑別に苦慮した被包型乳頭癌の症例

熊本市民病院検査技術室生理検査センター1)病理診断科2) ,乳腺内分泌外科3) 浅見河原恵美1),有馬信之2),大佐古智文3),西村令喜3),上野麻由美1) 酒見祐子1)

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【サテライトセミナー】

19:10~20:00

座長:埼玉県立がんセンター 病理診断科 科長兼部長 黒住 昌史

「Biology から考える HER2 陽性乳癌治療戦略」

国立病院機構四国がんセンター 乳腺科・化学療法科 原 文堅

情報交換懇親会 20:00~22:00 ホテルキャッスル熊本 クリスタルホール A

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2月15日(土)

【教育講演1】

9:00~9:50

座長:北九州市立医療センター 名誉院長・理事 光山 昌珠

再発乳癌に対する化学内分泌併用療法の基礎的検討

岡山大学病院 乳腺・内分泌外科 教授 土井原 博義

★一般演題:症例(病理)

9:50~10:30

座長:久留米第一病院 院長 田中眞紀

【一般演題 7】当教室における乳腺粘液癌の臨床病理学的検討

群馬大学大学院 臓器病態外科学 時庭英彰,堀口 淳,高他大輔,菊地麻美,長岡りん,六反田奈和,佐藤亜矢子, 樋口徹,内田紗弥香,荻野美里,小山徹也,竹吉 泉

【一般演題 8】広範なmucocele-like lesionに対し部分切

除を行った一例

浦添総合病院 乳腺センター 宮里恵子,蔵下要

【一般演題 9】Toker cell hyperplasiaが疑われた

浸潤がんの1例

札幌ことに乳腺クリニック 乳腺外科1),名古屋医療センター 病理診断部2) 下川原出1)三神俊彦1)高橋宏美1)藤澤純子1)桜井美紀1)白井秀明1) 増岡秀次1),浅石和昭1),市原周2)

【一般演題 10】Glycogen-rich carcinomaの1例

岡山大学病院 乳腺・内分泌外科 鳩野みなみ,枝園忠彦,大森昌子,伊藤麻衣子,溝尾妙子,岩本高行,野上智弘, 元木崇之,平成人,松岡順治,土井原博義

【一般演題 11】早期発見された乳腺化生癌の一例

社会保険久留米第一病院 乳腺外科1),久留米大学医療センター 病理診断科2) 大塚弘子1),山口美樹1),村上直孝1),田中夏樹1),津留崎早也佳1),西村太郎1) 田中眞紀1),山口 倫2)

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★一般演題: 手術

10:35~11:15

座長:群馬大学大学院 臓器病態外科学 助教 高他 大輔

【一般演題 12】右乳癌術後に乳糜漏を生じた1例

札幌ことに乳腺クリニック 外科 三神俊彦,増岡秀次,桜井美紀,白井秀明,下川原出,浅石和昭

【一般演題 13】整容的に良好で根治的な乳輪下膿瘍の治療、Seton法と酒井

法での治療

国際医療福祉大学三田病院 形成外科 種子田紘子,酒井成身

【一般演題 14】化学療法後に残存肺転移を摘出し長期生存中の転移性乳癌の1例

徳島大学病院 食道乳腺甲状腺外科 田所由紀子,武知浩和,中川美砂子,吉田光輝,先山正二,森本雅美,丹黒章

【一般演題 15】巨大葉状腫瘍切除後の広範囲皮膚欠損に対し局所皮弁による再建

を施行した2例

埼玉県立がんセンター 乳腺外科1),形成外科2),病理診断科3) 群馬大学医学部附属病院 臓器病態外科学4) 戸塚勝理1),松本広志1),齊藤喬2),濱畑淳盛2),久保和之1,2),林祐二1) 黒住献1),小松恵1),二宮淳1),大庭華子3),黒住昌史3),堀口淳4),竹吉泉4)

【一般演題 16】腋窩リンパ節転移1~3個症例における乳房切除術後領域放射線

治療省略についての検討

九州がんセンター 乳腺科 猿渡彰洋,大野真司,石田真弓,中村吉昭,西村純子,秋吉清百合,厚井裕三子, 古賀知奈美,及川将弘,井川明子

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★一般演題: 診断

11:20~12:00

座長: 北福島医療センター 乳腺疾患センター長 君島 伊造

【一般演題 17】乳頭異常分泌に対して乳管腺葉区域切除術を施行した12例の

検討

岡山大学病院 乳腺内分泌外科 伊藤麻衣子,鳩野みなみ,溝尾妙子,岩本高行,野上智弘,元木崇之, 枝園忠彦,平成人,松岡順治,土井原博義

【一般演題 18】BI-RADS カテゴリー3 病変経過観察における Real-time Virtual

Sonography の有用性

愛知医科大学 乳腺・内分泌外科1),日立アロカメディカル2) 中野正吾1),藤井公人1),吉田美和1),高阪絢子1),塩見有佳子1),安藤孝人1) 手塚理恵1),今井常夫1),福富隆志1),三竹毅2),荒井修2)

【一般演題 19】乳腺管状腺腫の

1 例

湘南鎌倉総合病院 乳腺外科1) ,病理診断部2),戸塚共立サクラスクリニック3) 田中久美子1),多田伸彦2),内田論子3)

【一般演題 20】IgG4関連疾患乳腺炎の1例

倉敷成人病センター 外科 村嶋信尚,仁科拓也

【一般演題 21】超音波併用検診受診者の選別方法としての乳腺密度評価の重要性

北斗病院 乳腺・乳がんセンター1), 同・検診センター2) 難波清1),川見弘之1),前道仁美1), 森下結衣1),谷口佳奈1),加藤清美1) 中村栄子2)

--- 休憩 12:00~12:20---

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【ランチョンセミナー】 12:20~13:10

座長:熊本大学 乳腺・内分泌外科 教授 岩瀬 弘敬

「乳癌の内分泌療法

Paradoxical Clinical Effect を見据えた治療法~

群馬大学大学院 臓器病態外科学 准教授 堀口 淳

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★一般演題:治療

13:40~14:10

座長:九州大学大学院 臨床・腫瘍外科 久保 真

【一般演題 22】乳癌骨転移に対するデノスマブの治療効果判定としての

尿中NTxの有用性

市立四日市病院 外科・乳腺外科 倉田伸彦,水野豊,森敏宏,宮内正之

【一般演題 23】乳癌骨転移症例に対するデノスマブの使用経験

群馬大学大学院 臓器病態外科学 高他大輔,堀口淳,菊地麻美,六反田奈和,長岡りん,佐藤亜矢子,時庭英彰, 樋口 徹,内田紗弥香,荻野美里,竹吉 泉

【一般演題 24】閉経前乳癌術後患者の月経状況の検討

群馬大学大学院 臓器病態外科学 荻野美里,堀口淳,高他大輔,六反田奈和,長岡りん,佐藤亜矢子,時庭英彰,樋口徹, 内田紗弥香,竹吉泉

【一般演題 25】アルブミン懸濁型パクリタキセルが著効し

maintenance endocrine therapy へ

移行可能であったStageIV男性乳癌の1例

国立病院機構金沢医療センター 外科 古河浩之,東野信之介,山口紫,森田晃彦,大西一朗,大山繁和,萱原正都,俵原真理

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★一般演題:バイオマーカー 14:15~14:50

座長:熊本大学 乳腺・内分泌外科 山本 豊

【一般演題 26】微小浸潤性乳管癌におけるバイオマーカーの検索

熊本大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科 奥村恭博,山本豊,大本陽子,村上敬一,指宿睦子,稲尾瞳子,林光博,末田愛子, 藤原沙織,冨口麻衣,岩瀬弘敬

【一般演題 27】HER2 検査に乖離が見られた乳癌の一例(当院における HER2-IHC

と DISH の比較検討)

金沢大学 消化器・乳腺・移植再生外科1),金沢大学附属病院 乳腺科2) 臨床病理部3),国立病院機構金沢医療センター 外科4) 石川聡子1) 2),井口雅史1) 2),高村博之1),二宮 致1),北川裕久1),伏田幸夫1) 藤村 隆1) ,太田哲生1),川島博子2),北村星子3),池田博子3),大井章史3) 古河浩之4)

【一般演題 28】当科におけるHER2検査の精度管理;固定液変更による影響に

ついて-

長崎労災病院 外科 岩田亨,森内博紀,谷口堅,川上悠介

【一般演題 29】乳癌 HER2 検査の精度向上に何が必要か?

熊本市民病院病理診断科1),同乳腺内分泌外科2),同外科3) 有馬信之1),豊住康夫1),西村令喜2),大佐古智文2),西山康之2),中野正啓2) 藤末真美子2),田嶋ルミ子3)

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【教育講演2】

14:50~15:50

座長:徳島大学 食道・乳腺甲状腺外科 教授 丹黒 章

「がん幹細胞の性状解析に基づく治療戦略」

慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所

遺伝子制御研究部門 教授 佐谷 秀行

閉会の挨拶

15:50~16:00

熊本市民病院 副院長 西村 令喜

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イブニングセミナー

****** Biology から考える HER2 陽性乳癌治療戦略 国立病院機構四国がんセンター 乳腺科・化学療法科 原 文堅 かつては予後不良であったHER2 陽性乳癌はトラスツズマブが開発されたことによって予 後は劇的に改善された。しかしながら、トラスツズマブを含む治療を実施したとしても、す べての患者で奏功することはなく、また、一旦効果がみられたとしても、転移・再発の場合、 最終的には治療に耐性を獲得していく現状がある。 一方、トラスツズマブの耐性化の機序は、数々の基礎研究、臨床試験の検討で明らかになり つつある。例えば、PIK3CA 遺伝子変異、PTEN 欠失を有する腫瘍細胞では PI3K/Akt 経路 の活性が高く、トラスツズマブの耐性に影響を及ぼすことが示唆されている。このようなバ イオマーカーは、今後の個別化治療に向け、重要なテーマとなる。 トラスツズマブの登場以降、ラパチニブ 、ペルツズマブ、トラスツズマブ-エムタンシンと いった新たな抗HER2 治療薬が、次々と使用可能な状況になってきた。新たな薬剤の登場 で、HER2 陽性転移・再発乳癌の予後の更なる改善が期待される一方、各々の薬剤が最大限 の効果を発揮するための治療戦略の確立が益々重要になってくる。 本講演では、これまでの基礎的な検討、抗HER2 治療薬の臨床試験から得られた有用な可 能性のあるバイオマーカーを中心に紹介し、HER2 陽性乳癌の個別化医療を目指した最適な 抗HER2 治療薬の使用法について議論したい。

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教育講演1

***** 再発乳癌に対する化学内分泌併用療法の基礎的検討 岡山大学病院 乳腺・内分泌外科 土井原 博義 進行再発乳癌に対する治療は腫瘍の biology が重要視されるのは言うまでもないが,目的は 延命,QOL の維持など補助療法とは明らかに異なる。再発乳癌に対する化学内分泌併用療法 は 2000 年頃までは施行されることもあったが,化学療法単独より良好な結果を示している 報告はわずかで逆に悪くなるという報告もある。また化学療法剤はアンスラサイクリンある いはメソトレキセートによる多剤併用療法と内分泌療法剤である TAM あるいは MPA の併用が 中心で現在主に使用されているアロマターゼ阻害剤やフルベストランとの併用試験の報告は みられない。 今回,タキサンを中心とした化学療法剤とフルベストランの併用に関して基礎的検討を行い, 良好な結果が得られたので報告する。タキサン系抗癌剤の感受性に影響を与える

microtubule-associated protein tau (MAPT)の発現は estrogen receptor (ER)と相関があ り,共発現している株ではタキサンの感受性は低い。一方共発現している株に対して内分泌 療法剤(TAM,フルベストラン)とタキサンの併用実験では TAM では低濃度では拮抗作用がみ られたのに対してフルベストランでは容量に関係なく,相乗効果を示した。また他の化学療 法剤(doxorubicin,vinorelbin,5-FU)に関してもフルベストランの併用では相乗効果が みられた。 以上よりフルベストランと化学療法剤の併用は期待できる治療であり,今後臨床応用に向け て検討したいと考える。

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ランチョンセミナー

*****

乳癌の内分泌療法~Paradoxical Clinical Effect を見据えた治療法~

群馬大学大学院 臓器病態外科学 堀口 淳 乳癌の内分泌療法はホルモン受容体(HR)や HER2 発現および増殖能などの腫瘍の生物学 的特徴、また閉経状況やBMI などの患者因子を参考にして決定される。しかし、内分泌療 法感受性の正確な評価、閉経前内分泌療法(LH-RHa の位置づけ)、術前内分泌療法、HR 陽性HER2 陽性乳癌の内分泌療法(分子標的治療との併用)、閉経後再発乳癌に対する内 分泌療法などの検討を要する課題は多い。閉経前乳癌の補助内分泌療法はTAM が標準治療 であるが、実臨床ではTAM+LH-RHa も頻繁に行われている。St.Gallen 2013 では TAM 単 独療法の支持が多く、乳癌診療ガイドライン2013 年版でも TAM+LH-RHa は推奨グレード C1 となっている。閉経前乳癌において TAM を投与すると E2 レベルは上昇するため、ホル モン環境から考えるとLH-RHa 併用は妥当性である。これまでの臨床試験の問題点を含め て検討する。TAM 延長投与に関しては ATLAS や aTTom 試験の結果が報告され、新たな展 開を見せている。AI へのスイッチを含めて今後の方向性について検討してみる。TAM の至 適容量に関してもCYP2D6 の遺伝子多型の問題がある。現在 TARGET-1 試験で検討中であ る。閉経後再発乳癌の内分泌療法については、一次治療ではAI が推奨されているが。補助 療法としてTAM(または無治療)を使用した再発例で AI と TAM を比較しており、補助療 法としてAI が使用された場合の一次内分泌療法としての TAM と AI の比較はない。つまり 補助内分泌療法まで考慮した一次内分泌療法の検討は行われていない。AI と Fulvestrant (FUL)について第 II 相 FIRST 試験で比較され、FUL の TTP が良好であった。現在第 III 相FALCON 試験で検証しており、今後は FUL を含めて SERM と AI を一次治療としてどの ように使用して行くか再考が必要となる可能性がある。それではAI 治療抵抗性の二次治療 はどうするか。ガイドライン上はSERM、FUL または作用機序の異なる AI が推奨されてい る。CB では NSAI 剤後の SAI の効果は低く、SERM や FUL の方がやや高い。SERM は ER をmodulate し、FUL は ER を down-regulate して効果を発揮するため、SERM では

Paradoxical Clinical Effect により思わぬ効果が見られることがある。一方、FUL では Paradoxical Clinical Effect はないため、内分泌反応性を正確に判断でき、その後の治療方針 を決定するのに有用と考えられる。以上、現時点での乳癌の内分泌療法における検討を要す る課題について演者の考えを交えて概説する。

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教育講演2

***** がん幹細胞の性状解析に基づく治療戦略 慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所 遺伝子制御研究部門 佐谷秀行 組織幹細胞は自己複製能と多分化能を持ち、その細胞を頂点とした分化度の異なる階層的な 細胞が整然と配置されることによって、各組織が構成されている。組織幹細胞が未分化な状 態で自己複製を行うか、前駆細胞に進んで分化へと踏み出すかについては、周囲の微小環境 によって制御されていると考えられている。幹細胞としての性質を維持するための微小環境 を特別に「ニッチ」と呼び、幹細胞の周辺に存在する細胞やサイトカインや細胞外マトリク スがその実態であると考えられている。 これまで、がん組織を構成する全てのがん細胞は均一に不死であり、足場非依存性に腫瘍形 成能を持つと考えられていたが、実際に様々なマーカーを用いてがん組織中の細胞を分画し てみると、細胞によって腫瘍形成能や分化能に大きな違いがあることが分かった。つまり、 がん組織も正常の組織同様に幹細胞様細胞を開始点とする階層性が存在することが分かり、 その頂点の細胞をがん幹細胞(cancer stem cell)と呼ぶようになった。がん幹細胞は既存 の抗がん剤や放射線治療に抵抗性を示すことが分かってきており、これらの細胞を破壊する ことが根治を目指すためには必須である。本講演では、がん幹細胞研究の現状について述べ、 その基礎的、臨床的意義と将来展望について解説したい。また私たちが進めている、がん幹 細胞を標的とした治療戦略についてもお話ししたい。

(20)

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一般演題:画像診断

*****

【一般演題 1】

Sonazoid 造影超音波による良性腫瘍の術前診断の試み 久留米大学 外科学 古川実奈、唐 宇飛、岩熊伸高、三島麻衣、竹中美貴、白水和雄 【目的】造影超音波検査は病変の微細な内部構造や血流の評価に優れており、2012 年 8 月より乳房腫瘤性病変へ適応拡大された。マンモグラフィや超音波検査では線維腺腫のよう な良性腫瘍と限局性の乳癌との鑑別がしばしば困難と言われている。今回、造影超音波検査 を用いて線維腺腫及び葉状腫瘍に対し、術前補助診断を試みた。【対象・方法】術前に造影 超音波検査が行われ、葉状腫瘍及び線維腺腫と病理診断された2 例を検討対象とした。超音 波装置はAplio400(東芝メディカルシステムズ)を使用し、Mechanical index(MI)は 0.22 で 設定した。Sonazoid 投与前に腫瘤内血流を超音波カラードップラーで確認し、Sonazoid を 0.015mL/kg に調整し急速静注し観察を行った。さらに、超音波所見を術後の病理組織所見 と比較した。【結果】病変はSonazoid 投与後すぐに造影され始め、20-30 秒後にはピー クとなり、その後速やかに排出され、造影効果の持続時間は短かった。またB モード超音 波検査では内部エコー均一な病変と描出されていても、造影超音波検査では病変の染影に一 部欠損が見られていた。葉状腫瘍に比べ、線維腺腫の方が腫瘍内造影持続時間長かった。 【まとめ】造影超音波検査はB モードと比べ病変内部の不均一性や病変内外の血流環境な どを詳細に描出し、検討する事が可能である。また、造影超音波の所見と病理組織との関連 性があり、術前の悪性腫瘍との鑑別にも有用と考える。葉状腫瘍や線維腺腫については造影 超音波検査の報告例も少なく今後さらに症例を増やし検討していく必要がある。

【一般演題 2】

PET-CT による術前化学療法の効果判定の検討 岡山大学病院 乳腺・内分泌外科 溝尾妙子,鳩野みなみ,伊藤麻衣子,岩本高行,野上智弘,元木崇之,枝園忠彦, 平成人,松岡順治,土井原博義 【背景】術前化学療法後のPET-CT と組織学的治療効果判定について比較検討した。【方 法】2007 年から 2013 年に当院にて術前化学療法を行った後手術を施行した 113 症例のう ち,術前化学療法前後にPET-CT を施行した 31 例を対象。組織学的治療効果判定 Grade3 をpCR とし、それ以外を non-pCR とした。【結果】全症例の PET-CT で集積消失(cCR)は 24 例(77%)、cPR は 6 例(20%)、cPD1 例(3%)であった。組織学的治療効果判定については、 pCR12 例(38%)、non-pCR は 18 例(62%)であった。pCR12 例は全例 PET-CT の集積は消失 していたが、non-pCR のうち 12 例(66%)で PET-CT で集積が消失し、必ずしも PET-CT と 組織学的効果判定は一致しなかった。【結語】術前化学療法後のPET-CT で組織学的治療 効果を予測することはやや困難と考えられた。

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【一般演題 3】

乳房腫瘤性病変に対するElastography FLR評価の意義 熊本大学 乳腺・内分泌外科 林光博,岩瀬弘敬 【背景】超音波Elastographyを用いた硬度評価が、乳房腫瘤性病変の良悪性の 鑑別に臨床適用されてきている。しかし測定系・評価法は様々であり、乳癌組織型による差 異の有無など不明な点も多い。【方法】当院にてElastography(EUB-85 00, 日立アロカ)によるFat Lesion Ratio(FLR)評価を行ってい た病変を対象とし乳癌組織型に応じたFLR評価の差異、及び良性病変との比較を行った。 【結果】乳癌全体(428例)のFLR中央値は7.6であり、IDC(333例)9.6、 DCIS(34例)3.1、粘液癌(20例)3.3、浸潤性小葉癌(17例)20.5と、 DCISと粘液癌では有意に低値(soft)であった。一方で線維腺腫のFLRは2.1 であった。【結語】FLR評価は乳房病変の良悪性鑑別に有用であるが、DCISや粘液癌 など比較的柔らかい癌の存在も考慮しておく必要がある。

【一般演題 4】

当院における硬化性腺症例の検討 福岡和白病院 乳腺外科 徳永裕貴,久保田博文,早野史子,古賀淳 はじめに:硬化性腺症は、マンモグラフィ上、「構築の乱れ」の所見で要精査となり、遭遇 する機会が多く、また癌特に非浸潤癌の併存例も報告されている。そこで、当院での症例に ついて検討する。対象:平成16年4月より平成25年12月までのマンモグラフィ上、 「構築の乱れ」の所見で要精査となり硬化性腺症と診断された16例20乳房。結果:片側 性「構築の乱れ」例は12例12乳房であり、このうち2例(11%)において乳癌の併存 が診断された。両側性「構築の乱れ」例は4例8乳房であり、このうち3例4乳房に乳癌の 併存が診断された。1例は初回受診時に両側性に非浸潤性乳管癌の併存が診断された。乳癌 併存症例5例6乳房での乳癌組織型は、4例は非浸潤性乳管癌、1例は非浸潤性小葉癌、1 例は微小浸潤癌であった。結語:両側性「構築の乱れ」を呈する症例では、乳癌併存率が高 く、初診時に注意深い診断が必要である。

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【一般演題 5】

超音波検査おける放射状硬化性病変(RSL) ・複雑型硬化性病変(CSL)の画像的特徴 札幌ことに乳腺クリニック検査部1),札幌臨床検査センター病理部2) 白井秀明1),高橋佳代1),桜井美紀1),藤澤純子1),高橋宏美1),三神信彦1) 増岡秀次1),下川原出1),浅石和昭1),成松英明2) 【はじめに】RSL・CSLは良性増殖性病変であるが,画像診断ではしばしば悪性との鑑 別が問題となる.我々は超音波検査による良悪の鑑別のため,その画像的特徴を検討したの で報告する.【対象と方法】2010年1月から2013年11月までに,針生検などの組 織学的検査によってRSL・CSLが確認出来た14例中,USによる画像の評価が可能で あった10例を対象とし,Bモード画像に加え,3D画像(3D)による特徴も合わせて検 討した.【まとめ】Bモード画像では全例非腫瘤性病変で,構築の乱れとして捉えられた. 但し,その静止画像のみでは,全体像は捉えられず,浸潤癌と区別がつきにくいものも少な くなく,これが良悪鑑別に苦慮する原因であると考えられた.これらを3DによるCモード で画像を記録した場合,ほぼ全ての症例は腫瘤核のない非腫瘤性病変として全体像を静止画 に記録することが可能であり,判定に寄与するものと期待された.

【一般演題 6】

組織型の鑑別に苦慮した被包型乳頭癌の症例 熊本市民病院検査技術室生理検査センター1),病理診断科2),乳腺・内分泌外科3) 浅見河原恵美1),有馬信之2),大佐古智文3),西村令喜3),上野麻由美1),酒見祐子1)

【はじめに】乳腺腫瘍の新WHO 分類において、被包型乳頭癌(Encapsulated papillary carcinoma)が新しく提唱された。この腫瘍は上皮細胞が線維血管性間質を伴い増生し、周 囲は線維性隔壁で覆われた乳管内乳頭状病変の1 亜型である。【目的】被包型乳頭癌を 5 例 経験したので超音波像について提示する。【結果】US では 5 例中 3 例が境界明瞭平滑な充 実性腫瘤であった。内部は低エコーのほぼ均質で、後方エコーは増強していた。残り2例は 混合性腫瘤で、嚢胞内病変か、充実性腫瘤内に嚢胞様構造を有する病変なのか鑑別が困難だ った。【考察】US 像からは充実腺管癌や粘液癌などが推定組織型にあがり、典型的な嚢胞 内癌とは印象が異なった。【まとめ】高齢者でUS 上、境界明瞭平滑な充実性腫瘤を認めた 場合(時に嚢胞様構造を伴う)は、被包型乳頭癌を念頭に置いておく必要がある。

(23)

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一般演題:症例(病理)

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【一般演題 7】

当教室における乳腺粘液癌の臨床病理学的検討 群馬大学大学院 臓器病態外科学 時庭英彰、堀口 淳、高他大輔、菊地麻美、長岡りん、六反田奈和、佐藤亜矢子、 樋口徹、内田紗弥香、荻野美里、小山徹也、竹吉 泉 【緒言】乳腺粘液癌は、乳癌取扱い規約において浸潤癌のなかの特殊型に分類されている。 当教室における粘液癌の臨床病理学的因子と予後の関係について検討したので報告する。 【対象と方法】当教室で 1990 年から 2006 年までの手術を行われた粘液癌を対象とし、年齢、 腫瘍径、リンパ節転移、ホルモンレセプター、核異型度、脈管侵襲、病期と DFS および OS との関連について検討した。【結果】手術を行われた 1633 例中、粘液癌は 39 例であった。 観察期間の中央値は 94 カ月であり、病期は 1 期 17 例、2A 期 16 例、2B 期 3 例、3A 期 1 例、 3C 期 2 例であった。4 例にリンパ節転移を認め、核異型度が 2 以上の症例は 21 例であった。 また、DFS 及び OS と有意に関連していた項目は、年齢・核異型度・脈管侵襲であった。 【結語】粘液癌において、年齢・核異型度・脈管侵襲は予後因子であることが示唆されたが、 比較的まれなタイプであり、症例の更なる蓄積が必要である。

【一般演題 8】

広範なmucocele-like lesionに対し 部分切除を行った一例 浦添総合病院 乳腺センター 宮里恵子,蔵下要 【はじめに】mucocele-like lesion(MLL)はDCISや粘液癌を 併存することがある。広範MLLに対し部分切除を行った症例を経験した。【症例】37歳 女性、主訴:左乳房痛・腫脹、所見:左乳房上区は全体に腫脹しMMGは境界明瞭な多発腫 瘤影と粗大石灰化あり。MUSは左上区多発嚢胞と内部の粗大石灰化あり。経過:嚢胞液は 粘液で細胞診は鑑別困難。USで腫瘍像なく経過観察とした。16か月後のMRIで早期濃 染が出現、A区とC区より針生検を行い、双方DCISの可能性あり。造影CTで造影効果 を認めたA区を局所切除しMLL with ADH、断端陰性の診断であった。術後1年 で石灰化、嚢胞とも減少。【考察】針生検でMLLと診断されADHや腫瘤を伴う場合摘出 生検が推奨される。本症例は広範MLLと考えられたが、乳房切除は回避し病変の一部切除 にとどめた。今後病変が出現する可能性があり定期観察中である。

(24)

【一般演題 9】

Toker cell hyperplasiaが疑われた 浸潤がんの1例 札幌ことに乳腺クリニック 乳腺外科1),名古屋医療センター 病理診断部2) 下川原出1),三神俊彦1),高橋宏美1),藤澤純子1),桜井美紀1),白井秀明1) 増岡秀次1),浅石和昭1),市原周2) 症例は37才女性、離婚歴あり。25才で出産、1才まで授乳。授乳終了後より左乳頭のビ ランに気付くも放置、次第に拡大し、隆起してきた。会社の検診で要精査と言われ、他医を 受診した。生検にて、Paget病疑いで、当院を紹介され受診。既往歴は19才より反復 性うつ病。家族歴は母親が乳癌で死亡。現症、左乳頭の隆起の消失と乳頭乳輪部皮膚に約3 ㎝大の隆起性病変を認める。病理診断に対するセカンドオピニオンの結果、Toker c ell hyperplasiaが疑われた。MMGでは乳頭の消失と乳頭乳輪部の皮膚の 肥厚。Echo所見も同様に皮膚肥厚と直下に低エコー域を認めるのみで乳腺内に進展する 病変は認めない。手術は乳輪乳頭及び一部乳腺の合併切除を行った。病理所見はPaget 病、DCIS、と浸潤癌病巣であった。放射線治療後ホルモン療法にて治療中である。病理 組織学的所見を中心に、若干の文献的考察を加えて報告する。

【一般演題 10】

Glycogen-rich carcinomaの1例 岡山大学病院 乳腺・内分泌外科 鳩野みなみ,枝園忠彦,大森昌子,伊藤麻衣子,溝尾妙子,岩本高行,野上智弘, 元木崇之,平成人,松岡順治,土井原博義 【背景】Glycogen-rich carcinomaは全乳癌の0.9~3%と稀で ある。今回われわれはその1例を経験したので、若干の文献的考察も加え報告する。【症例】 61歳、女性。左乳房腫瘤を自覚し近医を受診。左乳癌が疑われ、精査加療目的で当科紹介 受診となった。マンモグラフィでは左U-Oに微細分葉状の腫瘤を認め、エコーでは左乳房 C領域に18mmの境界明瞭な分葉状腫瘤を認めた。PET-CTは原発巣のみ集積を認め た。細胞診では、特殊型の乳癌が疑われた。左乳癌(cT1N0M0 cStageⅠ)に 対して乳房部分切除術、センチネルリンパ節生検を施行。病理組織診断は、Glycoge n-rich carcinoma、浸潤径0.8 cm、核異型度grade 3、E R・PgR陰性、HER2陽性、Ki-67 52.2%であった。術後経過良好で、AC 療法およびハーセプチン療法の後、放射線療法を予定している。

(25)

【一般演題 11】

早期発見された乳腺化生癌の一例 社会保険久留米第一病院 乳腺外科1),久留米大学医療センター 病理診断科2) 大塚弘子1),山口美樹1),村上直孝1),田中夏樹1),津留崎早也佳1),西村太郎1) 田中眞紀1),山口 倫2) 乳癌の中でも化生癌は特殊型に分類され、頻度は0.1%と稀な癌腫である。本邦での報告 の多くは腫瘍径が大きくしこりを自覚されて受診する症例が多い。今回我々は、触診異常で 要精査となり受診に至ったサイズが比較的小さい化生癌の一例を経験したため報告する。症 例は54歳女性、市検診の触診異常にて二字検診目的に当院受診。当院でのマンモグラフィ では右L領域にカテゴリー3のFADを認めた。エコー上は右AB領域に12×12×13 mm大のやや不整形、内部不均一な低エコー腫瘤、MRIでは早期濃染、内部不均一、辺縁 不整な18mm大の腫瘍を認めた。針生検では浸潤性乳管癌の診断であり、胸筋温存乳房切 除術、センチネルリンパ節生検を施行した。摘出標本での最終診断では腫瘍径1.2×1. 1cm、軟骨基質様間質や不完全ながら骨化生を伴う癌細胞の浸潤を認めたため化生癌の診 断に至った。本症例の詳細と共に文献学的考察を加え症例提示する。

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一般演題:手術

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【一般演題 12】

右乳癌術後に乳糜漏を生じた1例 札幌ことに乳腺クリニック 外科 三神俊彦,増岡秀次,桜井美紀,白井秀明,下川原出,浅石和昭 乳癌術後乳糜漏は稀な合併症であるが多くは左乳癌術後に発生し右乳癌術後は稀である。症 例は60才女性。右乳房B領域に2.8×2.4×2.3cmの腫瘤を認め腋窩リンパ節に 転移が疑われたため乳房全摘術+腋窩リンパ節サンプリングを行った。食事開始後排液量は 200ml以上/日を認めたが7日目に100ml/日まで減少したためドレーンを抜去し た。その後seromaを認め穿刺内容が白濁していたため乳糜漏と診断し漏出部を結紮す る目的で再開創ドレナージ術を行った。術後は絶食とし、IVHにて栄養管理した。再手術 後21日目に排液量が減少しドレーン抜去した。現在、術後補助化学療法を行っているが、 前胸部にわずかな乳糜漏を認めるため抗癌剤治療後にリンパ管造影などにて精査を行う予定 である。

【一般演題 13】

整容的に良好で根治的な乳輪下膿瘍の治療、 Seton法と酒井法での治療 国際医療福祉大学三田病院 形成外科 種子田紘子,酒井成身 乳輪下膿瘍の多くは陥没乳頭が基礎疾患として存在することが多く、陥没乳頭に感染が合併 することにより乳輪下膿瘍を発症する症例が多い。切開排膿で膿瘍のドレナージを行ったと しても、陥没乳頭の治療が行わなければ乳輪下膿瘍を再発し感染を繰り返す。乳輪下膿瘍の 再燃を繰り返すことにより、乳頭の授乳機能が失われるだけでなく、整容も損なわれる。乳 輪下膿瘍に対し、ナイロン糸などにより罹患乳管と膿瘍を通しドレナージを行うSeton 法と、酒井法の応用による陥没乳頭の修正術を行い、感染のコントロールを行った後に根治 術として膿瘍及び罹患乳管の摘出と、陥没乳頭の修正術を行っている。病理学的にも最小限 の切除範囲で膿瘍の摘出が可能となり、乳輪下膿瘍の再発なくまた陥没乳頭の修正を可能な 良好な結果が得られている。症例とその結果を供覧する。

(27)

【一般演題 14】

化学療法後に残存肺転移を摘出し長期生存中の転移性乳癌の1例 徳島大学病院 食道乳腺甲状腺外科 田所由紀子,武知浩和,中川美砂子,吉田光輝,先山正二,森本雅美,丹黒章 転移性乳癌の治療方針は通常、全身療法が主体となる。今回、我々はStageⅣ乳癌に対 して化学療法を継続し、肺転移以外の病巣が消失したため肺転移巣を切除し、長期間病状進 行を認めない1例を経験したので報告する。 症例は20歳代女性。左乳房腫瘤を主訴に前 医受診した。細胞診classⅡのうえ、妊娠18週であったことから経過観察の方針とな った。3ヵ月後サイズ増大認め、再度実施した細胞診にて葉状腫瘍疑いとのことで当科紹介 となり、出産を待って手術施行した。組織診は乳頭腺管癌で、トリプルネガティブ乳癌であ った。その後撮影したPET/CTにて左肺などに転移を認めStageⅣと診断した。 これに対し化学療法を継続したところ肺転移巣以外は画像上消失した。その後、他部位に増 悪認めず肺転移巣のみ増大傾向を認めたため手術の方針とした。術後1年9ヶ月経過した現 在も病状進行無く、化学療法継続中である。

【一般演題 15】

巨大葉状腫瘍切除後の広範囲皮膚欠損に対し 局所皮弁による再建を施行した2例 埼玉県立がんセンター 乳腺外科1),形成外科2),病理診断科3) 群馬大学医学部附属病院 臓器病態外科学4) 戸塚勝理1),松本広志1),齊藤喬2),濱畑淳盛2),久保和之1,2),林祐二1) 黒住献1),小松恵1),二宮淳1),大庭華子3),黒住昌史3),堀口淳4),竹吉泉4) 巨大葉状腫瘍術後の広範囲皮膚欠損に対し、局所皮弁(菱形皮弁)による再建を施行した2 症例を経験したので報告する。症例1は50歳代、女性。6年前より左乳房腫瘤を自覚する も放置していた。1年前より急速増大し、近医より当センターへ紹介受診となった。左乳房 に成人頭大の腫瘤を認めた。乳房切除施行後に20×20㎝の広範囲皮膚欠損を生じた。症 例2は50歳代、女性。1年前に左乳房間質肉腫の診断で、前医で乳房切除を施行した。局 所再発を認め、手拳大までに腫瘤が急速増大した。腫瘍切除後に17×14㎝の皮膚欠損を 生じた。両症例に生じた皮膚欠損に対して側胸部に菱形皮弁を拳上し被覆した。現在までに 創部の合併症は認めていない。両症例とも最終病理診断は悪性葉状腫瘍であった。菱形皮弁 は作図が単純で血流も安定した局所皮弁であり、巨大乳腺腫瘍術後の皮膚欠損に対し有用な 方法であると考えられた。

(28)

【一般演題 16】

腋窩リンパ節転移1~3個症例における 乳房切除術後領域放射線治療省略についての検討 九州がんセンター 乳腺科 猿渡彰洋,大野真司,石田真弓,中村吉昭,西村純子,秋吉清百合,厚井裕三子, 古賀知奈美,及川将弘,井川明子 【目的】n1-3症例における乳房切除術後領域放射線治療省略の可能性を検討。【対象・ 方法】2000~2009年に、原発性乳癌にて乳房切除術後に領域放射線治療を施行して いない547例を対象に、臨床病理学的因子やホルモン受容体(ER)、HER2と局所無 再発生存率(局所DFS)について検討した。【結果】5年局所DFSは、n0:97. 0%(364例)、n1-3: 91.2%(146例)、n≧4: 73.4%(37例) であった。n1-3でly0の50例では97.9%で、grade2(100%)とgr ade3(85.7%)、ER陽性(100%)とER陰性(90.0%)、HER2陰性 (100%)とHER2陽性(90.9%)であった。【結語】n1~3乳房切除症例にお いてly0でgrade1/2かつER陽性かつHER2陰性の症例は局所再発率が低く、 術後領域放射線療法の省略の可能性が示唆された。

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一般演題:診断

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【一般演題 17】

乳頭異常分泌に対して乳管腺葉区域切除術を施行した12例の検討 岡山大学病院 乳腺内分泌外科 伊藤麻衣子,鳩野みなみ,溝尾妙子,岩本高行,野上智弘,元木崇之,枝園忠彦, 平成人, 松岡順治,土井原博義 【背景】乳頭異常分泌は乳腺疾患で外来を受診する患者の5~10%に見られると言われて おり、乳癌の初期症状としても重要である。当院にて乳頭異常分泌に対して乳管腺葉区域切 除術を施行した症例について検討し報告する。【結果】2006年から2012年までの7 年間に乳頭分泌異常に対して乳管腺葉区域切除術を施行した症例は12例であった。平均年 齢54.7歳(36~71歳)、全例で褐色の乳汁分泌を認めた。触診にて腫瘤を触知した のは1例のみで、11例では腫瘤を触知しなかったが、そのうち4例で超音波にて低エコー 腫瘤を認めた。全例で乳頭分泌物細胞診を施行し、感度25%(1/4)、特異度87. 5%(7/8)、陽性反応的中率50%(1/2)であった。乳管造影は7例に施行し、4 例で異常所見を認めた。術後病理組織診断ではDCISが3例、粘液癌が1例、末梢性乳頭 腫症が4例、乳管内乳頭腫が2例、その他の良性疾患が2例であった。

【一般演題 18】

BI-RADS カテゴリー3 病変経過観察における

Real-time Virtual Sonography の有用性

愛知医科大学 乳腺・内分泌外科1),日立アロカメディカル2)

中野正吾1),藤井公人1),吉田美和1),高阪絢子1),塩見有佳子1),安藤孝人1) 手塚理恵1),今井常夫1),福富隆志1),三竹毅2),荒井修2)

Breast Imaging Reporting and Data system (BI-RADS)カテゴリー3 病変に対しては 6 か 月毎に少なくとも 2 年間の経過観察を行うことが推奨されている。今回 BI-RADS カテゴリー 3 病変の経過観察における Real-time virtual sonography (RVS)の有用性について検討を行 った。対象と方法:BI-RADS US カテゴリー 3 に相当する 23 病変(平均腫瘍径 8.2mm)を対 象とした。標的病変初回検出時に最大腫瘍径を含む向きで US ボリュームデータを取得、6、 12、24 か月後の再評価時に RVS を用いて標的病変の再構築画像を確認しながら、形態像の 比較および最大腫瘍径の計測を行った。結果:RVS を用いることで全例 3 次元的に比較読影 を行うことが可能であった。6、12、24 か月後の腫瘍径の平均はそれぞれ 8.4, 8.1, 8.3mm であった。結語:RVS は、時相の異なる US 画像の比較読影が可能であり、BI-RADS カテゴリ ー3 病変の経過観察において有用である。

(30)

【一般演題 19】

乳腺管状腺腫の1例 湘南鎌倉総合病院 乳腺外科1),病理診断部2),戸塚共立サクラスクリニック3) 田中久美子1),多田伸彦2),内田論子3) 【症例】20才女性。左乳房11時に示指頭大の腫瘤を自覚し近医受診。細胞診ではCla ssⅢaで、典型的な線維腺腫の像とは異なり、精査目的に当科紹介となった。触診上は弾 性やや硬の腫瘤で、超音波ではT=9×8×9mmと縦横比大の分葉形低エコー腫瘤であっ た。境界は明瞭平滑、腫瘤内部に血流がみられた。エラストグラフィではtsukuba score 2であった。針生検では線維性間質を伴い腺管構造をとって増殖する上皮細胞 がみられ、管状腺腫または腺筋上皮腫が疑われた。腫瘤切除を施行し、最終診断は管状腺腫 であった。【考察】管状腺腫は乳腺良性腫瘍の0.12%と稀である。本邦での報告例は4 4例(14~74才)で、半数は10~20代と若年女性に多く発生する。本症例も20才 と若年であった。局所の切除で完治するといわれ再発の報告は無い。【結語】まれな管状腺 腫の1例を経験した。画像と病理を供覧する。

【一般演題 20】

IgG4関連疾患乳腺炎の1例 倉敷成人病センター 外科 村嶋信尚,仁科拓也 IgG4関連疾患は全身の特異性の高い臓器にIgG4陽性形質細胞とリンパ球の浸潤を伴 い腫大、炎症、線維化を来す病変で、膵臓、胆道、涙腺・唾液腺、下垂体、肺、腎臓、後腹 膜、乳腺などに発症する。臨床像としては自己免疫性膵炎、Mikulicz病、後腹膜線 維症などが見られる。乳腺病変の報告は少なく我々が経験した症例を報告する。【症例】5 9歳女性。左乳腺に腫瘤を自覚。MMGはFAD。エコーでは、低エコー、境界不明瞭、後 方エコー不変の腫瘤で悪性を疑った。MRMでは早期濃染2.8cmの腫瘤状病変を認め後 期相で造影効果が遷延し乳癌を否定できなかった。針生検を施行しIgG4関連疾患と診断 した。またCTで肺にすりガラス影、腎盂壁の肥厚を認め、乳腺ととも経過観察中である。 IgG4関連疾患は多臓器に発症することも多く、悪性疾患の併発が多いとの報告もあり注 意深い経過観察が必要である。

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【一般演題 21】

超音波併用検診受診者の選別方法としての乳腺密度評価の重要性 北斗病院 乳腺・乳がんセンター1), 同・検診センター2) 難波清1),川見弘之1),前道仁美1), 森下結衣1),谷口佳奈1),加藤清美1) 中村栄子2) 【背景】近年、高密度乳腺の問題が世界的に指摘されている。我が国でも、超音波検査併用 受診者の選択基準としての年齢と共に乳腺密度の重要性が指摘されている。今般、欧米で多 数の大規模な研究に用いられている全自動式 3 次元乳腺濃度測定ソフト・ボルパラ

(VolparaTM, Matakina 社)を導入したので、年齢と目視による乳腺密度の BIRADS とボル パラによる評価を試みた。【対象】2013 年 8 月から 11 月に乳がん検診受診者 145 例【方法】 FFDM からの Raw データを、ボルパラによる3次元解析で得られた乳房と乳腺の体積より算 出された BIRADS 評価(VBR)と目視による4段階 BIRADS 評価(BR)を年齢と比較した。 【結果】1) VBR 3 と 4 は 40 歳台で最多だったが、50 歳台で 74%, 60 歳以上で 65%に認めた。 2) BR と VBR の全体の合致率は 68%. 3) BR と VBR と年齢は共に、相関を示していた。 【結 語】高齢でも高頻度の高密度乳腺があり、超音波併用検診に向けて、客観性と再現性を担保 できる手段での乳腺密度の評価の重要性が示唆された。

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一般演題:治療

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【一般演題 22】

乳癌骨転移に対するデノスマブの治療効果判定としての 尿中NTxの有用性 市立四日市病院 外科・乳腺外科 倉田伸彦,水野豊,森敏宏,宮内正之 【背景】骨転移に対し抗RANKLモノクローナル抗体であるデノスマブの有用性が報告さ れ、治療効果のモニタリングには様々な骨代謝マーカーが用いられている。【目的】デノス マブの治療効果モニタリングとして、骨吸収マーカーである尿中NTxの有用性を検討。 【対象と方法】2012年以降骨転移に対して初回もしくはゾレドロン酸からの切り替えで デノスマブを投与している12例。投与前、投与後4週毎に尿中NTxを測定。【結果】デ ノスマブ投与前の尿中NTxは平均177.1 nmol BCE/mmol Cre(1 1.2-842.5)であり、2回目投与後の尿中NTxは12例とも50以下まで減少し ていた。顎骨壊死が疑われ、デノスマブ投与が中止となった症例では投与中止に伴い尿中N Txは著明に上昇した。【考察】尿中NTxはデノスマブによる骨吸収抑制を鋭敏に反映す るため、治療効果のモニタリングとして有用であると考えられた。

【一般演題 23】

乳癌骨転移症例に対するデノスマブの使用経験 群馬大学大学院 臓器病態外科学 高他大輔,堀口淳,菊地麻美,六反田奈和,長岡りん,佐藤亜矢子,時庭英彰, 樋口 徹,内田紗弥香,荻野美里,竹吉 泉 【はじめに】デノスマブ(D)は骨転移を有する進行乳癌を対象としたゾレドロン酸(Z)と の比較試験において SRE 発現までの期間を延長し、SRE イベント数を減少させた。当院にお ける D の使用成績を報告する。【対象・方法】骨転移を有する進行再発乳癌 32 例。平均年 齢は 61 歳、18 例に Z の先行投与歴あり、D への変更理由は骨 PD、TM 上昇、主治療の変更な どであった。9 例に SRE の既往があった。4週毎に D120mg を皮下注射し、VitD、Ca 製剤を 同時に処方した。【結果】投与回数は最大 19 回(中央値 7 回)。有害事象は G2 膀胱炎を1 例、脱力感および上肢の痺れを 1 例認め、Z に戻し症状は改善した。臨床症状を有する低 Ca 血症は認められず。D 投与後に PD となった症例はあるが、新たな SRE は認めていない。 【結語】D は比較的安全に投与できる BMA と思われた。今後観察期間を延長し Z との「使い 分け」について検討して行きたい。

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【一般演題 24】

閉経前乳癌術後患者の月経状況の検討 群馬大学大学院 臓器病態外科学 荻野美里,堀口淳,高他大輔,六反田奈和,長岡りん,佐藤亜矢子,時庭英彰,樋口徹, 内田紗弥香,竹吉泉 今回我々は初診時閉経前であった乳癌症例について術後補助療法終了時の月経状況を検討し た.対象は 2005 年 1 月から 2006 年 12 月の間に手術を施行し,術後補助療法として化学療法 もしくは LHRHa を含めた内分泌療法を行った 63 例とした.初診時年齢の中央値は 46 歳であ った.45 歳以下の 32 例では月経再開例は 23 例(72%)であった.46 歳以上の 31 例では月経再 開例は 5 例(16%)であった.化学療法群 21 例で月経再開は 5 例(24%),化学療法後 LHRHa 群 12 例のうち 4 例(33%),LHRHa+TAM 群 30 例のうち 18 例(60%)であった.45 歳以下では月経再 開例が多く,化学療法群では再開例は少なかった.補助療法終了時に無月経であった症例の補 助療法と月経再開時期の関連についても検討し,報告する.

【一般演題 25】

アルブミン懸濁型パクリタキセルが著効し maintenance endocrine therapy へ 移行可能であったStageIV男性乳癌の1例 国立病院機構金沢医療センター 外科 古河浩之,東野信之介,山口紫,森田晃彦,大西一朗,大山繁和,萱原正都,俵原真理 64歳男性。右前胸部腫瘤と同部からの出血を主訴に受診。腫瘤部からの生検にて浸潤性乳 管癌(ER+, HER2-) の診断を得た。FDG PET-CTにおいて瀰漫性の骨 集積を認めた。内臓転移は認めなかったものの、骨転移がきわめて高度であるため骨髄癌症 への進行が危惧されたこと、および原発巣の縮小によりQOLの向上が見込めること等から 化学療法による治療を先行し、薬剤はアルブミン懸濁型パクリタキセルを選択した。3コー ス終了時に末梢神経障害が増悪したが、腫瘍マーカーの減少とFDG PET-CTで骨へ の集積が著明に改善し、原発巣も著明に縮小したため、以降はタモキシフェンによる内分泌 療法へ変更し、その後も腫瘍マーカーは減少した。近年化学療法後の“maintenan ce endocrine therapy” が提唱されており、エビデンスが限られた 男性乳癌においても検討はすべき治療であると考えられた。

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一般演題:バイオマーカー

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【一般演題 26】

微小浸潤性乳管癌におけるバイオマーカーの検索 熊本大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科 奥村恭博,山本豊,大本陽子,村上敬一,指宿睦子,稲尾瞳子,林光博,末田愛子, 藤原沙織,冨口麻衣,岩瀬弘敬 IDCはDCISからDCIS-Miを経て形成され、DCIS-Miの生物学的特性を知 ることは、乳癌の進展を理解する上で重要である。今回DCIS52例とDCIS-Mi2 8例を対象とし、病理組織学的因子、ER、PgR、HER2、survivin、Bcl -2、Bax、Ki-67、p53、p21、cyclinD1、RbをIHCで、アポト ーシスをTUNEL法で検討した。DCIS-Miでは、壊死の頻度、survivin、 Baxの発現がDCISと比較して有意に高かった。DCIS-MiではApoptoti c index、Ki-67 index、Bcl-2の発現がDCISに比較し高い傾向 にあった。浸潤に対する影響力を多変量解析すると壊死巣の有無、survivinの発現 が有意であった。SurvivinはDCISとDCIS-Miとの生物学的特徴の違いを 示すマーカーのひとつになりうることが示唆された。

【一般演題 27】

HER2 検査に乖離が見られた乳癌の一例 (当院における HER2-IHC と DISH の比較検討) 金沢大学 消化器・乳腺・移植再生外科1),金沢大学附属病院 乳腺科2),臨床病理部3) 国立病院機構金沢医療センター 外科4) 石川聡子1)2),井口雅史1)2),高村博之1),二宮 致1),北川裕久1),伏田幸夫1) 藤村 隆1) ,太田哲生1),川島博子2),北村星子3),池田博子3),大井章史3) 古河浩之4) 症例は 54 歳の女性。左乳房腫瘤を自覚し、近医に受診され左乳がんの診断にて紹介された。 針生検では浸潤性小葉癌と診断され、乳腺 MRI,US にて左 CD 領域に多結節性の広範な腫瘍を 指摘された。手術は左乳房部分切除+センチネルリンパ節生検が行われたが、術中センチネ ルリンパ節の転移陽性にて腋窩郭清を施行した。最終病理結果は浸潤性小葉癌で 2.5cm までの腫瘍が多発していた。腋窩リンパ節は 20/26 個に転移を認めた。免疫染色結果は ER+(80%),PgR+(10%),Ki-67index15%,HER2-IHC score3 であったが、HER2 DISH 陰性 (HER2/Chr17=1.03)と IHC と DISH の結果に乖離を認めた。再検査を行うも同様の結果で抗 HER2 療法の適応判断に悩む症例であった。当院の HER2-IHC と DISH の結果の比較検討も含 めて報告する。

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【一般演題 28】

当科におけるHER2検査の精度管理 ;固定液変更による影響について- 長崎労災病院 外科 岩田亨,森内博紀,谷口堅,川上悠介 目的:HER2検査の精度管理の重要性が指摘されている。今回は当科において経験された 固定液変更による影響について報告する。対象と方法:当科では2010年12月からの約 8か月間に主として経済性・取り扱いの簡便性の点から従来の10%ホルマリン液を他剤へ 変更した。その期間をはさむ約5年間(2009~2013年、10%ホルマリン液183 例、変更材55例、DCIS/判定不能例を除く)のHER2検査結果を比較検討した。検 体は切除後ただちに最大割面を採取して保存液中に入れ、48~72時間固定の後にプレパ ラートを作成して免疫染色に供した。結果:10%ホルマリン液固定例/変更材固定例でH ER2 soreを比較(%)すると、0:17.5/14.9 、1+:41.6/48. 6 、2+:22.6/25.7 、3+:18.2/10.8であった。結論:組織固定 液の変更はHER2陽性率に影響を及ぼす可能性があり、精度管理上注意を要すると思われ た。

【一般演題 29】

乳癌 HER2 検査の精度向上に何が必要か? 熊本市民病院病理診断科1),同乳腺・内分泌外科2),同外科3) 有馬信之1),豊住康夫1),西村令喜2),大佐古智文2),西山康之2),中野正啓2) 藤末真美子2),田嶋ルミ子3)

【はじめに】抗 HER2 薬の応用により HER2 陽性乳癌の予後は著しく改善し、HER2 陽性乳癌 を正確に診断することが重要となってきた。HER2 検査を retrospective に調べ、精度向上 に必要な事項を検討した。【対象と方法】HER2 検査 4102 件について HER2 スコアの分布、 FISH 陽性率、HER2 陽性率の推移を調べ、固定や染色の影響を検討した。また針生検と切除 組織の発現を比較し、発現の heterogeneity を調べ、組織型や核グレードとの関係につい ても検討した。【結果】HER2 陽性乳癌は全乳癌の 15%で、年次別陽性率はほぼ一定であった。 染色装置とウサギ単クローン抗体の導入はスコア 2+例を減少させたが、HER2 陽性率に影響 はなかった。固定は FISH 検査に影響を与えることが示唆された。針生検と切除組織のスコ ア乖離例があり、1/4 に発現の heterogeneity があった。核グレードや組織型と HER2 発現 には相関があった。【まとめ】HER2 検査は固定、染色、評価の全過程に影響を受けるが、 正確な診断には HER2 陽性乳癌の特徴を理解しておく必要がある。

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共催

日本乳腺疾患研究会

アストラゼネカ株式会社

グラクソ・スミスクライン株式会社

参照

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