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hnRNPA1 変異を伴う多系統蛋白質症( MSP ) 3 型の新規家系探索

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Academic year: 2021

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(1)

分担研究報告  2

- 16 -

厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業) )  多系統蛋白質症(MSP)の疾患概念確立および診断基準作成、診療体制構築に関する研究班   

分担研究報告書 

hnRNPA1 変異を伴う多系統蛋白質症(MSP)3 型の新規家系探索 

 

研究分担者  青木正志  東北大学大学院医学系研究科 神経内科学分野

共同研究者  割田  仁

1

、井泉瑠美子

1, 2

、池田謙輔

1

、鈴木直輝

1

、高橋俊明

4

、竪山真規

1

、 西山亜由美

1

、城田松之

3

、舟山 亮

3

、中山啓子

3

、三橋里美

5

、西野一三

5

、 新堀哲也

2

、青木洋子

2

1

東北大学病院神経内科、

2

東北大学大学院医学系研究科遺伝医療学分野、

3

同細胞増殖制御分野、

4

国立病院機構仙台西多賀病院、

5

精神・神経医療研究センター 

 

研究要旨  多系統蛋白質症(MSP)の疾患概念を確立し、診断基準を含めた診療体制構築をおこなって 厚生労働行政に資するため、研究分担者らが本邦で初めて報告した

MSP3

型関連

hnRNPA1

変異をさらに 広く検索し、新たな

MSP3

型家系の発見を試みた。合わせて自験

MSP3

型患者より樹立した

iPS

細胞を 用い、運動ニューロンおよび骨格筋細胞に分化誘導したヒト細胞モデルの検討も開始した。 

 

A.

研究目的

新たな

MSP

症例を発見し、疾患概念の確立に 寄与する。合わせて

MSP

患者より

iPS

細胞を樹立 し、運動ニューロンあるいは骨格筋細胞に分化誘 導してヒト細胞モデルの作出を試みる。

B.

研究方法

縁取り空胞を伴う封入体ミオパチーおよび家 族性の筋萎縮性側索硬化症(ALS)末梢血単核球 由来

DNA

試料を対象に全エクソーム解析を行っ た。

MSP3

型関連

hnRNPA1

変異を伴う純粋封入体 ミオパチー2 家系(各

1

名)患者の末梢血単核球 にエピソーマルベクターを用いて

Yamanaka

四因 子を導入し、iPS 細胞を樹立した。このうち

1

名 の患者由来

iPS

細胞より骨格筋細胞を分化誘導し、

細胞表現型の解析を開始した。

(倫理面への配慮)

本研究は東北大学大学院医学系研究科倫理委 員会にて承認を得ており(「遺伝性筋疾患におけ る遺伝子解析」 (受付番号:

2012-1-563, 2014-1-358, 2016-1-822, 2016-1-823)

) 、 「ヒトゲノム・遺伝子解 析研究に関する倫理指針」を順守している。

C.

研究結果

生検筋病理学的検査で縁取り空胞を伴う封入体 ミオパチー4家系(家族性3家系、孤発性1名) 、お よび家族性ALSが疑われる34家系を対象とした全 エクソーム解析では、既知のMSP関連遺伝子変異 は見出せなかった。患者由来iPS細胞から分化誘導 した骨格筋細胞を対象に多重免疫細胞化学をおこ ない、酸化的ストレス負荷による細胞質内RNA顆 粒形成を確認した。これらの一部はhnRNPA1共陽 性であった。ストレス回復後にはRNA顆粒を認め なくなる一方で、hnRNPA1陽性顆粒が残存した。

健 常 者 由 来

iPS

細 胞 で は ス ト レ ス 回 復 後 の

hnRNPA1陽性顆粒はみられなかった。

D.

考察

上述の細胞質内

hnRNPA1

陽性顆粒形成は

p62

と共局在することから生検筋病理の封入体形成 過程を部分的に再現している可能性があるが、

isogenic

対照株や複数の患者由来

iPS

細胞株を用 いた検索を要する。

E.

結論

(2)

分担研究報告  2

- 17 -

MSP

は希少な遺伝性疾患群と考えられるが、縁 取り空胞を伴う封入体ミオパチーや

ALS-前頭側

頭型認知症(FTD)の孤発例に低浸透率の

MSP

関連遺伝子変異を見出す可能性があり、典型的な 家系以外にも広く網羅的遺伝子解析を実施する 意義がある。

今後、全国的規模での症例集積とその遺伝学的 背景の解明をおこない、患者由来

iPS

細胞を用い た病態解明研究が期待される。

F.

健康危険情報 特記事項なし。

G.

研究発表

1. 論文発表 

該当なし。

2. 学会発表 

該当なし。

H.

知的財産権の出願・登録状況(予定を含む)

該当なし。

 

参照

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