• 検索結果がありません。

住居観に関する研究 その4、住居観と居住歴の関連 中 島 喜代子

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "住居観に関する研究 その4、住居観と居住歴の関連 中 島 喜代子"

Copied!
8
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

住居観に関する研究

その4、住居観と居住歴の関連

中 島 喜代子

Studies on the Viewof Dwelling House and Home Life

Pαγ才 4,rんe Regαわ0乃ゐe吉Wee乃吉んe

Vよewq/かweヱgよ几g〃0㍑βeα乃d

〃ome上埴,α乃d

Reβよde凡才gαg仇βねγy Kiyoko NAKAJIMA

1.緒 論

住居観は、直接的には住経験に現制されると考え られる。住経験には、図1に示すように、体験的経 験と知織的・認知的経験とが考えられる。体験的経 験は、長期的・恒常的には住むことと関連し、居住 歴として表現されるものであり、住みかえの歴史で ある。これが主に、住居観の形成・変相二関わって いると考えられる。また、特に住居観形成に大きな ウェイトを占めると考えられる成長過程における家 庭での居住歴を家庭環境歴として区別してとらえら れよう。さらに、居住者の住生活に関係なく起こる 突発的・急変的出来事は、住に関するエポックとし て持続的、断続的な住居観を短期間に変化させる場 合もあろう。

一方、知識的・認知的体験として住学習・鑑賞な どがあり、これは主に断系売的・個人的に経験するも のであるが、継続的・組織的に経験するものとして 住民運動への参加が考えられる。後者は、部分的に は知識的・認知的経験の側面をもつとともに、体験 的経験の側面をも有するといえる。住居観は、これ らの知識的・認知的経験によっても影響を与えられ ることがある。

本報では、住経験のうち、長期的・恒常的を体験 的経験である居住歴について、住居観との関連を検 討する。居住歴は、一方では住居観を形成する要因

にをると同時に、一方ではそうして形成された住居 観によって逆に新しい居住歴が作られて行き、それ

がまた住居観を形成あるいは変容させる要因にをっ て働くという連環構造にあると考えられる。

く1一二.、(∵.、/、∵∴・・\∴‑.■.J

l lし̲

知狂的・認知的泉至験

図1住 業頁

分析の視点として、(∋まず、居住歴のうちでどの 側面が住居観に影響を与えるのかを検討する。本報

で取りあげるのは、居住地域の性格、居住地域への 定着性、住宅の質的側面、住宅の面積的規模の側面 である。②次に、夫と妻の間に、住居観形成に影響 を受ける側面に違いがあるか、また影響度に違いが あるかについて検討するため、夫婦別に分析する。

③さらに、結婚前・後の居住歴において、どちらに より影響を受けるのかについても検討を加える。結 婚前の居住歴はほとんど居住者の志向が反映された ものではなく、居住者の住意識の形成に関わるほぼ 純粋を影響要因としてとらえられるが、結婚後の居 住歴は、一方では居住者が選択した居住者の住意識 の反映の結果でもあり、逆にそれが居住者の住意識 を形成あるいは変容させる影響要因ともをっている。

(2)

その点で、結婚前と結婚後の居住歴は、区別して検 討する必要があると考える。

2.調査の方法

調査は、本研究その3に示したものと同一であり、

農業地、および市街地(住宅地、商業地、工業地の 全用途地域を含む)の小・中学生をもつ父母各956 件の調査対象である。

調査対象が居住する住宅は、約身が持家、約考が 専用住宅、約宵が一戸建住であった。また、拡大家

族の比率、平均家族人数とも多く、職業分布にも特 定の職業に大きな片寄りはみられをかった。

住居観の分析については、その3で統計的に抽出 した4つの住居観パターンを用いて検討する。ちな みに、その4つの住居観パターンは、「合理型類型」

(夫326件・34.1%、妻391件・40.9%)、「誇示型 類型」(夫370件・38.7%、妻347件・36、3%)、「自律 型類型」(夫181件・18.9%、妻138件・14.4%)、「慣 習型類型」(夫79件・8.3%、妻80件・8.4%)であっ た。

3.調査結果と考察

1)、居住地に対する居住歴と住居観の関連 居住地については、実家、現住宅、結婚前・後の 経験の有無別に、その用途地域的性格をとらえ、居 住地域への定着性の側面から、現住宅と出身地との 地理的遠近関係と結婚後の転居回数をとりあげ、住 居観との関連を検討する。

(1)居住地の用途地域的性格と住居観の関連 妻・夫別、住居観類型別に、実家における居住地 の用途地域に対する割合を図2に示す。妻・夫とも に、農・漁業地の割合が一番多くを占めている。住 居観パターン別にみるとズ2検定に10%水準までの有 意差はをいが、「自律型類型」の妻・夫ともに、農漁 業地の割合が少なく、住宅地、商業地の割合が多い。

同様に、現在居住している住宅(以後現住宅と記 す)の用途地域と住居観パターンの関連を図3に示 す。全体的に、実家より住宅地の割合が多く、農業 地の割合が少なくをっている。住居観パターン別に みると、「自律型類型」の妻・夫ともに他パターンよ

り農業地の割合が少なく、妻では住宅地、夫では商 業地の割合が多い(夫では∬2検定10%水準で有意差 あり)。

各住居観類型別東宮居住地比率(%)古庄居組類型別現住宅居住地比率(%二

<U

O

O 3

2

農・漕業地

一書)

し夫1

図2 妻・夫別住居観類型と実家の居住地の関連

i妻;

〉内J)打;・‥;ユ∫l掃定「こよる有意乳%′

メこ.・く9〉

図3 妻・夫別住居観類型と現住宅の居住地の関連

次に■、各用途地域別に居住経験の有無を、結婚前 後とも経験あり(以後、「前後ともあり」と記す)、と

もに経験をし(以後、「前後ともをし」と記す)、結婚 前のみ経験あり(以後、「前のみ一あり」と記す)、結婚 後のみ経験あり(以後、「後のみあり」と記す)の4 経験に分類し、各住居観パターンとの関連を図4、

図5に示す。農・漁業地に対する居住経験では、「自 律型類型」の妻・夫ともに「前後ともあり」の割合 が少なく、「前後ともをし」の割合が多い。住宅地に 対する居住経験は、「自律型類型」の妻t夫ともに

「前後ともをし」の割合は少ないが、特に妻の方に 顕著である(要は∬2検定1%水準で有意差あり)。

ー62‑

(3)

0 50

≡き壬さ毒毒

■管監守と匡ヨ蓋妄言苛み[:コ監晋み団盟主讐と

(図5、11、12、15、16、19、20も同様である)

〉内の数字は∫一掃意の有意差(%)

図4 住居観類型と結塘前・後の居住地に 対する経験の関連(妻)

0 50

( (

(' (

一本

合理型類型 誇示型類型 自律型類型 tF習型類型

合理型頬型 誇示型類型 自律型頬型 慣習型類型

†本

合理型類型 誇示型類型 自律型類型 慣習型類型

合理型類型 誇示型類型 自律型類型 慣習型類型

図5 住居観類型と結塘前・後の居住地に 対する経験の関連(夫)

(2)居住地の移動(定着性)と住居観の関連 a、出身地から現住宅への移動(遠隔度)

現住宅と出身地との地理的遠近関係を、実家と現 住宅が同一住宅である場合(以後、同一住宅と記す)、

実家と現住宅が同一市町村内にある場合(以後、同 一市町村と記す)、実家と現住宅が同一県内にある場 合(以後、同一県内と記す)、実家と現住宅が同一県 内にない場合(以後、同一県外と記す)の4段階に 分類し、これと住居観パターンとの関連を図6に示 す。妻と夫を比較すると、夫では「同一住宅」の割 合が多く、「同一県内」、「同一県外」の割合は妻より 少なくなっており、地域的移動距離は短かく、定着 性が強いといえる。

同一県内

同一市町村

が同一住宅東宮と現住宅

(要)〈5〉

実が 君同

畠遠 雷

住宅

(夫)

0

0

0

0

各住居観類型別実青からの遠隔席比率(%)

〉内の数字はJ'検定による有意差(%)

図6 妻・夫別住居観類型と実家からの遠隔度の関連

住居観パターン別にみると、「慣習型類型」では、

「同一住宅」、「同一市町村」の割合がやや他パター ンより多く、出身地からの遠隔度は小さい。逆に、

「自律型類型」では、妻・夫ともにその割合が少を く、出身地からの遠隔度は大きい。この傾向は妻で より顕著であり、特に「同一県外」の割合が多い(妻 ではズ2検定5%で有意差あり)。

b、結婚後の転居回数

居住地への定着性は、住宅の転居回数と居住年数 で表現される。結婚後の平均転居回数と、現住宅お よび現住宅に居住する直前の住宅(以後、前住宅と 記す)、前住宅に居住する直前の住宅(以後、前々住 宅と記す)における平均居住年数を、住居観パター

ン別に、図7、8に示し、結婚後の居住地に対する 定着性を検討する。

結婚してから現住宅に居住するまでの平均転居回 数は、「自律型類型」において、妻・夫ともに多く(平 均値の差の検定は妻で1%、夫で5%水準で有意差

あり)、その傾向は妻においてより顕著である。これ は、「自律型類型」において、現住宅における平均居 住年数が、妻・夫ともに短かいことにも現われてお

り(妻では平均値の差の検定5%水準で有意差あ り)、居住地に対する定着性は弱い。

2)、住宅の質的側面に対する居住歴と住居観の関連 住宅の質的側面として、本項では住宅の所有関係、

住宅形式、住宅様式をとりあげ、住居観パターンと の関連を検討する。

(1住宅の所有関係

(4)

○内の数字は平均値の差の檜定による有意差(%)

図7 住居観類型と転居回数・

居住年数の関連(妻)

年10

l

○内の数字は平均値の差の検定による有意差(%)

図8 住居観類型と転居回数・

居住年数の関連(夫)

実家の所有関係と住居観パターンとの関連を図9 に示す。全体的に、妻・夫ともに持家の比率が8割 を越えている。住居観パターン別にみると、ズ2検定

に10%水準までの有意差はみられをいが、「自律型類 型」の妻・夫ともに持家の割合がやや少をい傾向が ある。

給与住宅

民営倍音

公的借家

(妻)

給与住宅

民営倍音公的借家

(夫) 0

各住居観類型別美音所有関係比率(%)

図9 妻・夫別住居観類型と実家の所有関係の関連

〉内の数字はェ一機走による有意差(%)

図10 妻・夫別住居観類型と現住宅の所有関係の関連

現住宅の所有関係と住居観パターンの関連を図10 に示す。「自律型類型」の妻・夫ともに持家の割合が 少なく、給与住宅や公的借家の割合が多い(∬2検定 は、妻で1%、夫で5%水準で有意差あり)。この傾 向も妻の方により顕著であり、実家の場合よりも顕 著である。また、「慣習型類型」では、妻・夫ともに 持家の比率が他パターンよりやや多くをっている。

結婚前・後の各住宅の所有関係に対する居住経験 の有無の4分類と住居観パターンの関連を、図11、

12に示す。持家の居住経験では、「自律型類型」の妻

・夫ともに、「前後ともをし」の割合が多く、「前後と

‑64‑‑

(5)

(%)

0 50 100

く住宅の所有関係〉

公的倍音

民営倍音

給与住宅

(

/∴■■■■■

Jノ・・・・′'

∫/ノ

合理型頬型 誇示型類型 自律型類型 慣習型類型

†本

合理型類型 誇示型類型 自律型類型 廿習型類型

合理型類型 誇示型窺型 自律型類型 慣習型類型

l本

合理型類型 誇示型類型 自律型類型 珊習型頬型

ーンより多くをっている(妻・夫ともに∬2検定10%

水準で有意差あり)。

0

各住居観類型別美音住宅形式比率(%)

■ヽ▼

〉内の数字は∫'検定lこよる有意差(%)

図11住宅観類型と結婚前・後の住宅の所有 関係に対する経験の関連(妻)

(%1

0 50 100

公的倍音

民営倍音

給与住宅

〉内の数字はノ検定による有意差(%)

図12 住居観類型と結婚前・後の住宅の所有 関係に対する経験の関連(夫)

もあり」の割合が少ない。また、「慣習型類型」の夫 では、逆に「前後ともあり」の割合が多く「前後と もなし」の割合は少をい(∬2検定は、妻・夫ともに

1%水準で有意差あり)。公的借家、民営借家、給与 住宅の居住経験では、「自律型類型」の妻・夫ともに

「後のみあり」の割合が多く、「前後ともをし」の割 合が少をい(∬2検定は、妻で各々5%、1%、1%

水準で有意差あり)。各所有関係に対する「自律型類 型」の前述の傾向は、いずれも妻の方により顕著に 現われている。

(2住宅形式

実家の住宅形式と住居観パターンの関連を図13に 示す。妻・夫ともに、一戸建住宅が約9割を占めて いる。住居観パターン別にみると、「自律型類型」の 妻・夫ともに、一戸建の割合が他パターンより少な く、「慣習型類型」の夫では、一戸建の割合が他パタ

一戸建

(妻)く10〉

(夫)く8〉

〉内の数字はJ'検定による有意差(%)

図13 妻・夫別住居観類型と実家の住宅形式の関連

(U

各住居観類型別現住宅住宅形式比率(%)

(寿)〈2〉

共同建

連続建一戸建

(夫)

〉内の数字はエー検定による有意差(%)

回目 妻・夫別住居観類型と現住宅の住宅形式の関連

次に、現住宅の住宅形式と住居観パターンの関連 を図14に示す。「自律型類型」の妻・夫ともに、一戸 建の割合が他パターンより少ないが、この傾向は妻 においてより顕著である(妻で∬2検定5%水準で有 意差あり)。

結婚前・後の各住宅形式に対する居住経験の有無 の4分類と住居観パターンの関連を、図15、16に示 す。一戸建住宅の居住経験では、「自律型類型」の妻

・夫ともに、「前後ともあり」の割合が他パターンよ り少をく、「慣習型類型」の夫では「前後ともあり」

の割合がやや多い(妻・夫ともズ2検定5%水準で有 意差あり)。連続建住宅、共同建住宅の居住経験では、

「自律型類型」の妻・夫ともに、「前後ともなし」の

(6)

割合が他パターンより小をく、「後のみあり」の割合 が多いが、この傾向も妻においてより顕著である。

また、「慣習型類型」の夫で、連続建住宅の居住経験 に「前後ともをし」の割合が他パターンより多い(∬2 検定は、連続建住宅で妻・夫各々1%と5%水準で

有意差あり、共同建住宅では妻に1%水準で有意差 あり)。

(%)

0 50 100

〈住宅形式〉

一戸建

遵績農

共同建

.一・・・・・・・′一■

一・・ノ

(

合理型類型 誇示型類型

自律型類型 慣習型類型

合理型類型 誇示型報型 自律型相型 慣習型鶴型

合理型頬型 誇示型類型 自律型類型 慣習型頬型

̲=̲・

〉内の敵手は∫一輪壬の有意差(%)

図15 住宅観類型と結婚前・後の住宅形式に 対する経験の関連(妻)

(%)

0 50 100

〈住宅形式〉

一戸建

連繊農

共同建

( ( (

合理型類型.d事 拷示型類型 自律型類型 サ習型類型

合理型類型 拷示型類型 自律型類型 慣習型類型l

合理型類型 誇示型す型

自律型類型

≠習型類型

〉内の数字はノ欄雇の有意差りい

図16 住居観類型と結婚前・後の住宅形式に 対する経験の関連(夫)

(3)住宅様式

実家の住宅様式と住居観パターンの関連を図17に 示す。「自律型類型」の妻・夫ともに専用住宅の割合 が多く、農・漁家の割合は少をい。逆に、「合理型類 型」の妻・夫ともに農・漁家が多く、専用住宅が少

ない傾向がある。「慣習型類型」では、専用住宅の割 合が多く、夫ではさらに店舗併用住宅の割合も多い が、農・漁家の割合は少ない(∬2検定は夫では5%

水準で有意差あり)。この傾向は「自律型類型」では 妻で、「合理型類型」と「慣習型類型」では夫でより 顕著に現われている。

よ・漁吏

工場併用

店■併用専用住宅

(雷)

よ・清音班費疏

店舗併用専用住宅

(夫)く4〉

〉内の敵手はJ'檎定の有意差(%)

固け 妻・夫別住居観類型と実家の住宅様式の関連

工場併用

店■併用

専用住宅

(雷)

工欄併用

店■併用

専用住宅

(夫)く2〉

各住居観類型別現住宅住宅棟式比率(%)

(〉内の数字はJ▲検定の有意差(%)

図18 妻・夫別住居観類型と現住宅の住宅様式の関連

次に、現住宅の住宅様式と住居観パターンの関連 を図18に示す。全体的に、実家より専用住宅の割合 が多く、農・漁家の割合は少ない。「自律型類型」の 妻・夫ともに専用住宅の割合が他パターンより多く、

農家の割合は少ない。逆に、「合理型類型」では妻・

夫ともに農家の割合が多く、専用住宅の割合は少を い。「合理型類型」のこの傾向は夫でより顕著である

(∬2検定は夫に5%水準で有意差あり)。

結鱈前・複の住宅様式に対する居住経験の有無の 4分類と住居観パターンの関連を、図19、20に示す。

専用住宅の居住経験では、「自律型類型」の妻で「前 後ともをし」の割合が少なく「前後ともあり」の割 合が多い(∬2検定は妻に5%水準で有意差あり)。農 家に対する居住経験は、「自律型類型」の妻・夫とも に、「前後ともをし」の割合が多く「前後ともあり」

の割合は少ない。また、「慣習型類型」の夫では、「前 後ともなし」の割合が多くなっている(ズ2検定は妻

・夫ともに5%水準で有意差あり)。

ー66‑

(7)

(%)

0 50 100

く住宅棟式〉

等閑住宅

店舗情牒

†主

工上別井用

(

( ( (

合理型類型 誇示型類型 自律型類型 慣習型旧懐

合理型類型 誇示型類型 自律型額型 慣習型閤僅

合理型類型 誇示型類型 自律型類型 t■習型頬型

合理型類型 誇示型類型 自律型類型 慣習型樽型

前・後ともあり 前のみあり 後のみあり 前・後ともなし

〉内の数字は∫l検定の有意差(%)

図19 住居観類型と結婚前・後の住宅様式に 対する経験の関連(妻)

(%)

0 50 1(氾

く住宅様式〉

専用住宅

店舗併用

t場併用

( ( ( (

合理型類型 誇示型類型 自律型類型 慣習型類型

†本

合理型類型 誇示型頬型 自律型類型 慣習型類型

合理型類型 誇示型類型 自律型類型

≠習型類型

含曜型類型 誇示型類型 自律型類型 慣習型類型

荊・後ともあり 前のみあり f童のみあり 前・後ともな

〈 〉内の数字はJ】検定の有意差(%)

固20 住居観類型と結婚前・後の住宅様式に 対する経験の関連(夫)

3)、住宅の面積的規模の側面に対する居住歴と住居 観の関連

住宅の面積的規模の側面として、住宅の延床面積 と部屋数をとりあげる。住居観パターン別の実家の 延床面積の累積比率を図21に示す。「誇示型類型」と

「慣習型類型」の妻・夫ともに住宅の延床面積は広 い傾向を示し、「自律型類型」では、妻・夫ともに狭 い傾向がみられ、妻の「合理型類型」でも同様であ る(∬2検定は妻・夫ともに10%水準で有意差あり)。

現住宅の延床面積と住居観パターンの関連を図22 に示す。妻・夫に共通して「誇示型類型」と「慣習 型類型」で広い傾向を示し、「自律型類型」と「合理 型類型」では狭い傾向を示す(∬2検定は、妻・夫各

々1%と5%水準で有意差あり)。

帥坪u上

嶋‑知

101伯

お〜亜

卸〜35

甲⊥却

加‑25

0

15‑帥坪兼膚

15坪未満

(雷)く6〉

(〉内の数字Ii∫●織走の有意差(%)

馳輝以上や⊥叩・

や⊥朋

35‑亜

諏‑35

25‑抑

鱒⊥苅

l柑〜卸輝夫瀾

1柑坪束i

(夫)くlO〉

図21妻・夫別住居観類型別実家の 延床面積の累積比率

50坪Hヒ

蝿‑50

㈹‑境

35〜㈹

30‑35

おー30

20‑25

15‑20坪未浦

15坪東浦

l著)〈1〉

〉内の敵手lよJ'織豆の有意姜(%)

帥輝以ト

15‑帥

仙‑伯

35‑㈹

30〜35

25〜卸

20‑為

15‑甜坪東浦

ほ坪東亜

図22 妻・夫別住居観類型別現住宅の 延床面積の累積比率

室10

一ぺへ‑‑‑∴′ノ

/一・/\\‑・〉・へ●′前住宅①

井り

〈妻〉

○内の数字は平均値の差の検定による有意差(%)

〈夫〉

図23 妻・夫別住居観類型と平均部屋数の関連

(8)

次に、実家、現住宅、前住宅の平均部屋数を住居 観パターン別に、図23に示す。「自律型類型」と「合 理型類型」の妻・夫ともに、実家、現住宅の部屋数

が少なく、妻では前住宅についても同傾向がみられ る。また、「慣習型類型」と「誇示型類型」では多い 傾向を示す(平均値の差の検定は、実家、現住宅、

前住宅について、妻では10%、1%、1%で有意差 があり、夫では、前2老について各々1%水準で有 意差あり)。

4.結 論

農業地、市街地(住宅地、商業地、工業地の各用 途地域)に居住する小・中学生をもつ妻と夫を対象

に、居住歴と住居観パターンの関連を検討した結果、

次の諸点が明きらかにをった。

1)、住居観パターン別に、その居住歴の特徴をみる と、「合理型類型」では、農漁業地居住、農家居住の 経験と、住戸規模も相対的に小さい住宅の居住経験

が、住宅に対する無関心傾向の強いこのパターンに 影響を与えている。

「誇示型類型」では、居住歴による影響はあまり 明確に現われていをいが、住宅規模の大きい住宅に おける居住経験がこのパターンを規定している。

「自律型類型」では、住宅地域居住、専用住宅居 住の経験と、出身地からの移動距離が大きく、結婚後

の居住地への定着性も弱いことがこのパターンを形 成する影響要因にをっており、その結果持家や一戸 建住宅居住経験も相対的に少をく、住宅規模も小さ

いものとなっている。

「慣習型類型」では、夫と妻で結婚前の居住歴は 異なった傾向を示している。夫では、結婚前後とも 農業地居住の経験が多く、居住地域への定着性も強

く、持家の一戸建住宅で住宅規模も大きい住宅に居 住したことがこのパターンの形成要因になっている。

妻では、結婚後は夫の同パターンの居住歴と同傾向 を示すが、結婚前は、住宅地の専用住宅居住の経験 がやや多く、一戸建住宅の居住経験も少ない傾向が あるが、居住地域への定着性の強さや、住戸規模が 大きい点では夫の同パターンと共通しており、これ

が影響要因になっていると考えられる。

2)、居住歴と住居観パターンとの関連性の強弱につ いて、妻と夫の差異をみると、「自律型類型」では、

居住地の用途地域的性格、結婚後の居住地域への定 着性、住宅の質的各側面において、その規制力は妻 の方が大にをっている。「慣習型類型」では、居住地 域への定着性や住宅の質的側面、住宅規模のいずれ

においても夫に対する規制力の方が大きくなってい る。また、「合理型類型」では、居住地の用途地域的 性格や住宅様式をどの農業と関係する側面で、夫に 対する規制力の方が大きくなっている。

3)、結婚前と結婚後の居住径験が各住居観パターン に与える影響について、その影響度の強弱をみると、

居住地の用途地域的性格、住宅の所有関係の側面で は、現住宅による影響の方が大きく、さらに妻では 住宅形式や住戸規模でも現住宅による影響の方が大

きい傾向を示している。夫では住宅形式の側面では 実家による影響の方が大きい。

ただ、住宅の所有関係の持家、住宅形式の一戸建 住宅では実家の影響が強く、借家や連続建、共同建 住宅の場合は結婚後の影響が強くなっている。これ は、実家の場合、一戸建と持家の比率が圧倒的に多 いことによっていると考えられる。

4)、居住経験の諸側面における住居観パターンヘの 影響度の差異をみると、居住地域の用途地域的性格 よりも、居住地域への定着性の強弱の方により影響 度が大きく現われており、同様に、用途地域的性格 よりも住宅様式でとらえた場合に、住居観パターン の差異はよく現われている。

以上、住居観パターンと居住歴の関連について、

その関連性の特徴をとらえ、住居観が居住歴によっ て影響を受けて、形成あるいは変容することを検証 した。今後、さらに個別任意見と居住歴との関連に ついて検討し、上記の関連性を裏付けたい。

ー68‑

参照

関連したドキュメント

The study uses a theoretical model of information disclosure for housing quality and equilib- rium prices in the existing housing market in which there is information asymmetry.

主として、自己の居住の用に供する住宅の建築の用に供する目的で行う開発行為以外の開

居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について 介護保険における居宅介護住宅改修費及び居宅支援住宅改修費の支給に関しては、介護保険法

この分厚い貝層は、ハマグリとマガキの純貝層によって形成されることや、周辺に居住域が未確

河野 (1999) では、調査日時、アナウンサーの氏名、性別、•

This questionnaire targeted 1,000 mothers who were bringing up a child, and the Internet was used.. However, in the decision making of the removal, convenience(&#34;Shop&#34;

住生活基本法第 17 条第 2 項第 6 号に基づく住宅の供給等及び住宅地の供給を重点的に図るべき地域

住居 木材 鋼材 セメント、骨材.