︑
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組 織
︑
論 序 説
(畳え書き) つ古 瀬 大
山 ノ 、
組織の特性
'
一273
吾々は組織を特徴附けるものとして吹の六つの特性を學げることができるであろう︒
e組織を通じて行われる行爲は決定行爲師①鼠巴o賢‑塁箒言σqであつて︑決して逮行行爲︒図︒︒暮凶o謬ではない︒人
膣の例を以て示すならば︑それは大騰を含んた全神維系統の役割を果すものでみつて︑個々の筋肉必は異つた任務を
有しているのである︒それは種々の感畳機關を通じて外部的鍛境の攣動を中福に傳えるとともに︑また内部的諸機關
の歌況をも絶えす中央に傅達する︒この刺戟は或る閾値を超えると醜経系統を通じてヒ部に傳達され︑その刺戟の種
類に慮じて或は延随︑小謄または大騒に於て封策が決定され︑新しい命令となつて再び執行的諸機關に傳えられるの
である︒
この決定が量的決定であれば︑吾々はそれを一つの︒霞創宣筥岩旨げ霞を以て表わし︑またそれが軍なる順序の決
定であるならば︑それを同℃く一つのo巳貯鑑昌員日げ霧を以て表現し︑純粋に質的な選揮である場合にも︑假にそ
れに適當な番號を附けることによつて同様にそれを敏的に表わすことができる︒從つて組織の役割は︑哨組の攣数の
組織論序説.︑
一274一
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組織論序説
値を決定するという︑敏学的表現を與えられることになるのである︒
圓組織は右の決定行爲をなすに必要な或る種の判断基準︒昌8昌o旨を持つ︒組織︑例えば企業︑の目的が何である
か︑についての面倒臭い哲学的論議に吾女は煩わされる必要はない︒吾々は唯︑総ての組織が現實に日々の決定を行
●つて居り︑決定が出來ないためにその蓮行が停止するようなととはない︑という事實から出嚢する︒その判断基準の
内容が具膿的に何であるかは︑組織の一般理論の關知するところではない︒
この判断基準に封してもまた︑敏学的表現を與えるならば︑それは決定さるべき諸攣数と︑その馴断に影響を及ぼ
す諸攣敏との一つの函数として表わされるであろう︒これは形式的には消費者選揮理論に於ける数用函敏と全く同じ
ものである︒敷用という言葉につきまとう内省心理学的臭味を嫌うならば︑パレートー的撰鐸指標函数か叉は限界代
替率函数を考えればよい︒一
倒組織は階暦冨く①尻を持つ︒これは組⁝織の最も本質的な特性である︒決定が常に集中的に一個所で行われるなら
ば︑それは眞の意味での組織とは言えないであろう︒決定行爲が組織に於ける決定行爲として行われるためには︑少
く乏も三個以上の決定中心鮎が存在しなければならない︒その中の一つは最高決定中心黙Aとして︑他の二つの從屡
的決定中心鮎B︑Cをコントロールする(決定者と言わないで決定中心黙と言つたのは︑爾者が必すしも一致すると
は限らす︑一人こ役という場合が屡々存在するからである︒)
A︑B︑Cはそれぞれ猫立の判断基準を持ち︑それぞれの分澹する攣敏の値を⁝選揮する任務を持つのであるが︑A
とB︑Cとの間には次のような相異が存在する︒則ち︑BとCとはそれぞれ直接に執行につながる攣敏を適當な二つ
のグループに分けて憺當するのであるが︑Aの方は︑BとCとにょつて決定される諸攣数自膿ではなしに︑更にそれ
らの函数で表わされる一つまたは二つ以上の攣敏を選揮決定することにょつて︑言わば冊接的に此等執行的諸攣数を
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︑
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て 四)
0一275一
コ艶トロールするのである︒而もAの決定行爲は多くの場合︑此等諸攣籔の函数たる攣敏を直接的に決定するのでは
なくて︑B及Cのそれぞれの選鐸函数の形を決定する若干のパラメーターを動かすことによつて︑此等函数の形態攣
化を通じて執行的諸攣敏のB及Cにょる決定値を動かし︑,更にそれを通じてこれらの函敏たる攣敏を動かすことにょ
つて自己の選揮函敏の値を迂回的に調節する︑という過程を取る︒通常目o菖轟舘o昌と呼ばれる此の過程を右のよう
に形式的に解繹するならば︑それは決して一般に経螢学者にょつて主張されているような純粋に人間的な過親ではな
くて︑機械的管理機構に於てもまた存在するところの過程であることを知るであろう︒ひ
四組織に於ける決定は︑異時的︑從つて動学的過程である︒從來の組織論は專ら㈱の観窯から︑則ち︑組織を構成
する人女の椹限と責任の分割の問題として︑言はば動きのない組織圖の静態的分析の問題として論ぜられてきたので
ある︒概念的には︑組織に於ける総ての決定が総ての階暦を通じて同時的・瞬間的に行われることも可能であるか
ら︑この動学的性格を以て組織の本質的特性であるとするわけには行かぬかもしれない︒けれゼも現實の組織をあり
のノのままの姿で取上げようとするならば︑現實の個女の決定には若干の時間を必要とする許りでなく︑これらの決定さ
れまたは親測された諸攣敏が他の決定中心貼に傳達される維路︑それに要する時間が存在するのであジ︑それが組織
全儀としての決定の上に︑その函敏の解の上に現實的な影響を及ぼすという事實を無覗することはできない︒
管理活動の重要な要素である計霞と統制の問題も︑軍に上級管理者にょる下級管理者への計書の分割と︑それら部
分計甕の間の静態的調整の問題としてだけではなしに︑時間を含んだ動学的な調整の過程として把えるならば︑より
豊富な内容を持つようになるであろう︒経濟学に於て企業の動学的均衡理論として論ぜられているものも︑これに近
い問題を扱うものではあるけれども︑それは專ら外的與件の攣動に封する企業個髄としての適臨過程の問題を取扱う
ものであつて︑その組織の内部構造間の決定と通信とに就ての異時的關聯を取扱うものではないのである.
組織︑論序設,
鹸〆
〆
一276̲
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組織論序説
㈱決定さるべき諸攣敏の間には若干の拘束條件が存在する︒この拘束の性格は組織の具艦的内容によつて異る︒生
産組織であれば︑それは所謂生産函数の形を取るであろう︒物的生産を目的としない組織に於ても︑その執行的諸攣
欺の多くのものは最高決定者の債値判断の直接的封象ではなくて︑寧ろ︑少敏の︑場合によつては唯一つの最高目的
攣数に樹する間接的手段を提供するにすぎないであろう︒若し此等手段としての諸攣籔と目的としての攣敏との間に
人爲的に動かすことの出來ない必然的關係が成立つならば︑此等諸攣敬は一個の目的攣藪の決定を通じて同時に一義
的に確定されることになり︑問題は極めて簡輩となるであろう︒然しながら︑現實に於ける多くの此等の關係は極め
て多義的であり︑同一目的の同一程度の達成に封する手段の組合せは殆ど無限に可能であるが故に︑此等多敏の手段
たる諸⁝愛敏に就てもまた︑その値を一々決定しなくてはならぬこととなるのである︒
の多敏の諸手段の中から唯一つの組合せを選び出すに際しこの判断の基準となるものは︑勿論︑その手段の便値であ
るが︑それは場合によつては︑直接的に最高決定者の選鐸函敏の封象となる︑則ちそれは手段であると同時に目的の
一部である︑場合もあるであろう︒然し大多敏の場合にあつては︑手段はそれ自盟としては償値的に白紙であつて︑
それはその手段に俘う費用的制約を通じて︑総費用という一つの攣敏として最高決定函敏の中に表われてくるにすぎ
ないであろう︒螢利企業の場合にあつては︑更にその費用はもう一つの攣籔である牧入との間◎差引額︑則ち利潤と
してのみ最高決定の樹象となるのである︒︑︑
㈹組織の攣更は費用の攣更を俘う︒組織は上に述べたように︑一定の償値判断基準に從つて諸攣敏の値を決定する
ための管理構造であるが︑組織自艦にもまた︑それに附随する費用があり︑組織の鍵更は此の組織自艘に伴う費用の
大さを憂える許りでなく︑また他の諸費用又は諸牧入の値にも影響を及ぼすが故に︑組織形態の決定に際しては此等
の費用的要素を考慮した上で最も有利なように決定されなくてはならない︒組織を一組の函敏叉は汎函敏で表わし得
'
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るものとするならば︑それは︑その組織の決定すべき諸攣敏と共に︑最高目的を最もよく達成し得るような形に解か
れなくてはならない︒而も︑此の意味に於ける最も有利な組織の形態は︑與件の攣動︑拘束條件の攣化につれて絶え
す攣動するものであるから︑この種々の組織形態の合理的な時間的分布が計書され︑且つ絶えす修正されなくてはな
らない︒
これは所謂動学的組⁝織の問題であるが︑'⑫吻に於ける一定組織下の諸攣動の動学的決定の問題とは異つた次元を持
つ︑より高次の動学的問題であると言うことができる︒︑現實に於ては組織の改編はその能率を一時的に低下させると
共に︑若干の一時的支出を俘うが故に︑それは企業に於ける投資の決定と同様に︑長期的計豊と窪置犀8蓉的計算
とを必要とするであろう︒
組織の一般理論
組織の問題を一般的に取扱う場合には︑経濟学に於て行われているのと同様に︑これを諸攣籔間の函敏關係として
把えるのが便利である︒敏学的取扱をすることは何か現實をゆがめるかのように考える人があるが︑これは誤りであ
る︒何となれば数学は結局論理学の一形式であり︑その最も嚴密な形に外ならないのであつて︑必すしも量のみを取
扱うものではないからである︒・
がそこで先す︑前節の﹁組織の特性﹂に於て述べた日から筒までの特性︑則ち組織の静態的均衡の問題を取上げて︑
これを敏学的に定式化してみょう︒'
最高決定者Aの選揮函激を転︑下級決定者B︑Cの選鐸函敏を恥︑恥とし︑決定さるべき執行的攣敏を㎝y(テぼ
多激のyの集合叉はヴェクトルを表はす)︑果件を常数茗とする︒拘束條件は一鷹これを無覗する︒
組織論序説︒\
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