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産業動物臨床基礎実習実施5年目の評価と問題点

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麻布大学雑誌 第17・18巻 2008年

第83回麻布獣医学会 一般演題17

産業動物臨床基礎実習実施5年目の評価と問題点

武藤  眞,入来 常徳,恩田  賢,伊東 正吾,新井佐知子,

金子 一幸,押田 敏雄,川上 静夫,若尾 義人,和田 恭則 麻布大学獣医学部獣医学科

[目的]

 平成15年度から始まった獣医学科1年次を対象と する本実習(前期1単位)の目的は,入院患畜の飼 養管理を通して臨床に必要な基礎的事項を体験的に 習得させることにある。学生の産業動物に関する興 味や認識等を把握するために実習終了後,今回もア

ンケート調査を行ったので,実習に対する認識やそ れら評価等について報告する。

[方法]

 前期に週1回(木曜日)の講義(14:00〜15:

00)と実習(15:10〜16:50)を計12回行った。

なお本年度から外来講師(北海道農業共済連)によ る講義を1回設けた。一方,実技は班単位(計20班)

で5日間(朝8:00〜8:45,夕16:00〜18:00)

の実習を行い,全ての実習が終了した翌週に報告会

を行った。

[結果]

 今年度の履修者は104名(全体の71%),単位認 定者は85名であった。履修者の出身地は関東(56%)

が最も多く,中部13%,近畿と九州・沖縄10%お よび中国・四国は6%であった。卒業後の就職希望

先は小動物臨床(58%)が多く,産業動物(6%),

公務員(12%)であったが,進路未定の学生(15%)

も存在した。さらに履修者の83%〜98%はこれま で牛,豚,馬に接した経験がなかった。講義は例年 同様に今年も関心度が高く,上位は家畜共済

(27%1講義のみ実施),馬(17%),豚と一般検査

(15%)となり,実習の評価も同じ順位であった。

一方,産業動物繋留室の実技では搾乳(44%),飼 料調整(26%),ミルクの給与(21%)等に関心が 高かった。実際に動物に触れた印象としては,生き 物であるという実感(40%),可愛い・大人しい・

繊細である(29%),楽しく新鮮で良い経験(18%)

および動物の大きさ・外貌(11%)であった。臨床

基礎実習全体の評価は97%が良好と判断し,産業動

物臨床の見方について変わったと評価した学生は

g5%であった。また講義や実習および実技に対する

意見や要望等は年々少なくなる傾向にあった。とく

に今回は卒業生の共済獣医師に現場での体験を話し

ていただいたことで,産業動物に対する認識や興味

を一層高めることができたと考えられた。

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