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ラインホールド・ニーバーと宗教多元性 : 現代におけるキリスト教の絶対性の神学的理解(ラインホールド・ニーバー研究 : 共同研究報告) 利用統計を見る

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Title ラインホールド・ニーバーと宗教多元性 : 現代におけるキリスト教の絶 対性の神学的理解(ラインホールド・ニーバー研究 : 共同研究報告)

Author(s) 鈴木,

Citation 聖学院大学総合研究所 Newsletter, Vol.20-3 : 13-14

URL http://serve.seigakuin-univ.ac.jp/reps/modules/xoonips/detail.php?item_i d=2661

Rights

聖学院学術情報発信システム : SERVE SEigakuin Repository for academic archiVE

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【ラインホールド・ニーバー研究】

ラインホールド・ニーバーと宗教多元性

―現代におけるキリスト教の 絶対性の神学的理解―

 2010年7月10日㈯、聖学院本部新館2階におい て、2010年度第2回ラインホールド・ニーバー研 究会が開催され、27名の参加者があった。青山学 院大学大学院教授の西谷幸介氏をお招きして、標

共同研究報告

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記のテーマの下、ニーバーがアメリカの宗教多元 性に対して神学的にどのような思想と姿勢を持っ ていたか、発表をいただいた。以下に概要を記す。

 1969年、ニクソン・37代アメリカ大統領就任後 のインタビューに答えたニーバーの姿勢からも、

ニーバーは宗教多元性に対して批判的であったよ うに捉えることができるが、現代における神学的・

キリスト教の絶対性という観点と合わせてニー バーの態度を考察する必要性がある。

 1987年のニーバー理解のための会議では、ニー バーの宗教多元性をめぐる姿勢に対して、P. ラム ジーとJ. カッディの議論が対立した。ラムジー が、ニーバーは宗教多元性に気を遣わなかったと 言えば、カッディは、ニーバーこそ全面的に気遣 いを見せた神学者であったと反論。2人を受けて ニューハウスは、解決を見出すことのできない難 問であることを説き、またR. フォックスは、ニー バーの曖昧性を述べた。

 カッディによると、“civilized”されたニーバー は「文化的市民性の宗教」に捕らえられていき、

そのために唯一神であるキリスト教の「非寛容 さ」は犠牲になったと批判する。しかし、ニーバー がローゼンツヴァイクを受けて、ユダヤ教とキリ スト教の密接な関係を考慮した上で両者を区別 し、「ユダヤ教徒へのキリスト教伝道の放棄」し たことは真意であり、宗教多元性への肯定的な態 度を示したことになる。

 社会もまた多元的である。特に教育の非宗教化 はひとつの損失であると考えると、「寛容の精神 に満ちた正義」に到達するためにも、すべての人

が譲歩するという態度を示さなければならない。

ニーバーは自覚的に、そして教育的に、「謙虚」

の徳としての宗教的寛容に対する議論を展開した と考えられる。

 発表後の質疑応答では、今後の日本のキリスト 教との関連、絶対性、カッディのヘノセイズムに 対するニーバーの理解、ユダヤ人問題、宗教と政 治の関係、寛容、バルトとの比較、人間学等、多 岐にわたる議論が展開し、また、完璧な完成はな いけれども、より良くすることが求められること が確認された。

(文責:鈴木幸 聖学院大学大学院アメリカ・ヨー ロッパ文化学研究科博士後期課程)

(2010年7月10日、聖学院本部新館2階)

西谷幸介青山学院大学大学院教授(正面左)を迎 え、27名が集まった

参照

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