日EU・EPA大枠合意における
農林水産物の概要①
( EUからの輸入)
平成29年11月
○ 農林水産物市場アクセス分野
農産物関連
米・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
麦・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
麦芽・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
でん粉・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
脱脂粉乳・バター・・・・・・・・・・・・
6
ホエイ・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
チーズ・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
乳製品分野・・・・・・・・・・・・・・・
9
豚肉・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
牛肉・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
牛肉・豚肉関連分野・・・・・・・・・・・15
鶏卵
/鶏肉/軽種馬/天然はちみつ・・・・・・ 17
競走馬・・・・・・・・・・・・・・・・・18
飼料分野・・・・・・・・・・・・・・・・19
豆類、こんにゃく、茶・・・・・・・・・・20
園芸関連品目・・・・・・・・・・・・・・21
果実・野菜分野・・・・・
・・・・・・・22
主な加工食品・・・・・・・・・・・・・・23
林産物関連
林産物・・・・・・・・・・・・・・・・・24
水産物関連
水産物・・・・・・・・・・・・・・・・・26
○ 米・米粉等の国家貿易品目や、原料に米を多く使用する米菓等の加工品・調製品等について、関税削減・撤廃等からの
「除外」を確保し、現行の国境措置を維持。
約77万玄米トン/年
枠内輸入
(ミニマム・アクセス)
(国家貿易(一元輸入))
価格
二次税率を維持
341円/㎏
政府売渡価格
輸入差益
(292円/kgを上限)
輸入価格
輸入数量
枠外輸入
(民間貿易)
(一次税率:0円/kg)
約0.01~0.02万トン/年
○
それ以外の加工品・調製品等について、関税削減又は撤廃。
(例)・育児用穀物調製品:24%又は13.6%
→ 段階的に11年目に50%削減
・飼料用調製品2品目 :12.8%、36円/kg → 段階的に6年目に撤廃又は即時撤廃
・朝食用シリアル2品目:11.5%
→ 段階的に8年目に撤廃
【米の国境措置】
【米の輸入量】
全世界
77万トン
米国
38万トン
タイ
37万トン
豪州
0.7万トン
中国
0.3万トン
EU
0.01万トン
(0.01%)
(注)平成28年度のMA輸入契約数量及び
枠外輸入数量(玄米トン)。
1
米
(注)ミニマム・アクセスとは、WTO協定で
約束した最低限の輸入機会の提供である。
○ 現行の国家貿易制度を維持するとともに、枠外税率を維持。
○ ごく少量の関税割当枠(EU枠)を設定(国家貿易・SBS方式 )。
○ 小麦粉調製品については、関税割当枠(EU枠)を設定し、輸入量を管理。
○ パスタ(マカロニ・スパゲティ)、ビスケット等の加工品については関税撤廃するものの、長期の撤廃期間を確保。
※注:国家貿易の下で、輸入業者と国内の実需者との実質的な直接取引を可能とする売買方式。主な小麦製品の合意内容
現行
税率
合意内容
輸入量(2012-2014平均)世界
EU
いった小麦、小麦粉等 (国家貿易品目) 85円/kg ~ 134円/kg 【関税割当】 [枠数量]3.8千トン→4.4千トン(6年目) [枠内税率]枠内無税+マークアップ (枠外税率は維持) 3.9千㌧ 2.8千㌧ 小麦粉調製品 16% ~ 28% 【関税割当】 [枠数量]12.4千トン→17.2千トン(6年目) [枠内税率]枠内無税 (枠外税率は維持) 107千㌧ 8千㌧ マカロニ・スパゲティ 30円/kg 段階的に11年目に撤廃 136千㌧ 83千㌧ ビスケット 13%~20.4% 段階的に6~11年目に撤廃 19千㌧ 6千㌧【国境措置】
・国家貿易制度を維持(無税+マークアップ )
・枠外税率を維持
(小麦:55円/kg、大麦:39円/kg)
維持
【現行輸入量(2012-14年平均)】
食糧用小麦
525万トン
うちEUからの輸入量:
6千トン(シェア0.1%)
【マカロニ・スパゲティ
(2012‐14年平均)
】
国内製造
16.4万t(55%)
輸入(EU) 8.3万t (28%) 輸入(トルコ、米国等) 5.3万t (17%) カナダ 21.4万t(99.8%)【原料デュラム小麦】
米国400t(0.2%)うちEUからの輸入量:
0.1千トン(シェア0.1%)
食糧用大麦
22万トン
※飼料用小麦・大麦については、食糧用への横流れ防止措置を講じた上で、
マークアップを徴収しない民間貿易に移行。
出典:輸入量は財務省「貿易統計」、マカロニ・スパゲティの国内製造量は農林水産省「食品産業動態調査」。ごく少量(総輸入量の約0.005%)の関税割当枠(EU枠)を設定(国家貿易・SBS方式)
[枠数量]小麦200トン→270トン(7年目)、大麦30トン(即時)
(枠内マークアップを段階的に9年目までに45%削減)
2
麦
※ ※ ※注:政府が輸入する際に徴収している差益。○ 現行の関税割当制度(枠内無税)、枠外税率(21.3円/kg)は維持。
○ EUからの現行輸入実績(25.2万トン)を下回る18.57万トンのEU向けの関税割当枠(EU枠:無税)を設定。
枠数量
現行の
関
税割当数量
( 需
給
に
応
じ変
動
・ 国
の
指
定
なし
)
麦芽の輸入量(2012-2014年度平均)
※ 2012-2014年度の平均
出典:貿易統計(財務省)
全世界
うちEU
50.7万トン
25.2万トン
EU枠(18.57万トン、無税)を設定
52.9万トン※
(枠内無税)
うちEU
(25.2万トン)
現行輸入量
(50.7万トン)
麦芽
3
○ 現行の糖価調整制度(輸入品と国産品の価格調整を通じて国内生産の安定を図るための制度)を維持。
○ 新商品開発用の試験輸入に用途限定して、既存の枠組みを活用した無税・無調整金での輸入(粗糖・ 精製糖で500トン)
を認める。
○ 砂糖を含む製品に原料として用いられる加糖調製品については、世界からの輸入量が多く、砂糖との競合がより大きい
品目については、関税割当枠(EU枠)を設定し、輸入量を管理。
○ チョコレート菓子などの製品やココア調製品については、段階的に11年目に関税撤廃。
現行輸入量(
2012‐14年平均
)
試験輸入に用途限定した関税割当
(無税・無調整金):0.5千トン
【国境措置】
粗糖:0円/kg(関税)+38.2円/kg(調整金)
精製糖:21.5円/kg(関税)+53.5円/kg(調整金)
維持
粗糖・精製糖
うちEUからの輸入量:
1.5千トン(シェア0.1%)
1,391千トン
現行
税率
合意内容
輸入量
(2012‐14(貿易統計))世界
EU
粉乳調製品
(含糖率50%以上)、
ソルビトール調
製品、加糖餡等
23.8%
~
29.8%
【関税割当】
[枠内数量]
0.1千トン→0.13千トン (11年目)
[枠内税率]
・粉乳調製品:
29.8%→17.9% (11年目)
・ソルビトール調製品:
29.8%→17.9% (11年目)
・加糖餡:無税 (即時)
※枠内税率は一例362.8
千㌧
0.2
千㌧
粉乳調製品
(含糖率50%未満)28%
【関税割当】
[枠内数量]
3.5千トン→7.0千トン (11年目)
[枠内税率]
28%→14% (即時)
23.6
千㌧
4.5
千㌧
チョコレート菓子
10 %
段階的に11年目に撤廃
千㌧
28.8
千㌧
10.4
ココア調製品
28%
~
29.8%
段階的に11年目に撤廃
千㌧
80.0
千㌧
5.8
1. 粗糖・精製糖
2. 加糖調製品等
4
砂糖
※調整金は2016年7月~9月の額(四半期毎に変動)○ 現行の糖価調整制度を維持するとともに、枠外税率を維持。
○ 全てのでん粉種を対象に、近年の輸入実績相当の関税割当枠(EU枠)(6,400トン→7,150トン(6年目))を設定
(枠内税率0~25%)
○ 糖化・化工でん粉用以外のばれいしょでん粉は、
① 価格競争力のある加工食品用等は無税(即時)
② 片栗粉用等については、国産ばれいしょでん粉の購入を条件として輸入する場合に無税(即時)
<現在のEUからのでん粉の輸入状況>
WTO枠
枠外
合計
種類
ばれいしょでん粉
その他のでん粉種
区分
糖化・化工
でん粉用
糖化・化工
でん粉用以外
糖化・化工
でん粉用
糖化・化工
でん粉用以外
税率
無税
+調整金
25%
無税
+調整金
16%, 25%
119円/kg
輸入量
(2014-2016平均)6,247トン
54トン
(沖縄特別枠)130トン
651トン
292トン
7,374トン
でん粉
2,348
千トン
(注)
【現行輸入量(2014-2016平均)】
注: コーンスターチ用とうもろこしを でん粉換算したものを含む。 出典:農林水産省地域作物課調べ、貿易統計EU
EU以外の国々
(0.3%)<EUと合意した関税割当枠>
EU枠
種類
ばれいしょでん粉
その他のでん粉種
区分
糖化・化工
でん粉用
糖化・化工でん粉用以外
糖化・化工
でん粉用
糖化・化工
でん粉用以外
加工食品用 等 片栗粉用等税率
無税
+調整金
無税
国産ばれいしょ でん粉の購入を 条件(国産1:輸 入3)として無税無税
+調整金
0~25%
枠数量
6,400トン → 7,150トン (6年目)
出典:貿易統計5
でん粉
脱脂粉乳・バター
○脱脂粉乳・バター等について国家貿易を維持した上で、民間貿易によるEU枠を設定。数量は、最近の
追加輸入量の範囲内。
既存のWTO枠
○約束数量 13.7万トン (生乳換算)
(対象品目:脱脂粉乳、バター、ホエイ等)
バター及び脱脂粉乳の輸入実績
(生乳換算、万トン) (*1)ALICの入札によって決定される額。最近5年間のマークアップは、 脱脂粉乳88円/kg ~280円/kg、バター284円/kg~649円/kg。○枠内税率
○農畜産業振興機構(ALIC)による輸入(国家貿易)
バター
35%+マークアップ(*1)
脱脂粉乳 25%、35%+マークアップ(*1)
今後も継続
(変更せず)
既存のWTO枠
+
脱脂粉乳、バターが 不足している場合に実施○輸入量:不足分
+
○農畜産業振興機構(ALIC)による輸入(国家貿易)
追加的な輸入
○枠内税率(段階的に削減)
脱脂粉乳 25%、35%+130円/kg → 25%、35%(11年目)
バター
35%+290円/kg → 35%(11年目)
EU枠
○ユーザー、商社等による輸入(民間貿易)
○枠数量 ( 生乳換算)
12,857トン→15,000トン(6年目)
(脱脂粉乳・バター等(*2)の合計)
(*2)脱脂粉乳・バター等には、全粉乳、バターミルクパウダー、加糖れん乳が 含まれる。6
資料:(独)農畜産業振興機構契約ベース、財務省「貿易統計」 カレント アクセス(*) 追加 輸入 カレント アクセス(*) 追加 輸入 カレント アクセス(*) 追加 輸入 10.7 18.8 10.6 15.6 10.6 13.4 うちEU 2.8 3.6 4.5 3.4 5.4 5.2 計 国家貿易以外 うちEU 0.3 2.3 0.5 0.4 2.1 輸入量 29.5 26.2 24.0 2.1 国家貿易 2014年度 2015年度 2016年度 *既存のWTO枠(脱脂粉乳・バター以外に、ホエイ(生乳換算約3万トン/年)が輸入されている)0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 1 6 11 16 21
ホエイ
○脱脂粉乳(たんぱく質含有量34%)と競合する可能性が高いホエイ(たんぱく質含有量25-45%)について、関税削減にとどめ(TPPでは関
税撤廃)、11年目以降もTPPにおける初年度の関税水準の3割を維持。
○輸入急増に対するセーフガード
※を確保。
(※ 21年目の発動数量:8,011㌧(製品重量)(脱脂粉乳の国内生産量の6%の水準))〇脱脂粉乳と競合する可能性が低いホエイ(たんぱく質含有量25%未満)についても、セーフガード付きで、関税削減にとどめ(TPPでは関税
撤廃)、11年目以降もTPPにおける初年度の関税水準の3割を維持。たんぱく質濃度が特に高いもの(45%以上)は、段階的に6年目に撤廃。
ホエイ(たんぱく質含有量25‐45%)
①
発効時の関税水準は、H26~H28の3年間の平均輸入価格(292円/kg)で換算すると113~142円/kg程度
発効前の輸入は国家貿易により実施されており、枠内税率25%,35%に加えてマークアップを徴収 (H23~27年の5年間では59円~255円/kg)
現行のホエイの2次税率は29.8%+425円/kg,687円/kg
②
21年目以降のセーフガード税率
・毎年1.9%+10.7円/kgずつ削減し、発動されれば削減幅が半減
・3年間発動がなければ終了
(1) 関税水準とセーフガード税率
(税率)29.8%+120
円/kg
23.8%+105円/kg
19.4%+90円/kg
13.4%+75円/kg
②
25%、35%+40円/kg
(発効時)
○
(年目)①
(トン) (年間)2,000
トン3,200
トン年344トン増
年458トン増
(2) セーフガードの発動数量(製品重量)
13
8,011
トン国産脱脂粉乳生産量の6%の水準
21
10
発効時
(注)
脱脂粉乳が国内で不足しているときや、脱脂粉乳の国内需要が低下していないときは、セーフガードを適用しない。
7.5%、10.5%+12円/kg
7
セーフガード発動時の税率 関税率 【ホエイの輸入実績】 注:食用ホエイ(飼料用ホエイを除く) 資料:財務省「貿易統計」 輸入量(製品重量) (2012-2014年平均) うちEU 14,152㌧ 総計:7,417㌧ ドイツ:2,871㌧ オランダ:1,989㌧ フランス:1,917㌧チーズの種類
合意内容TPPでの 現行関税 枠数量及び枠内税率 枠外税率ナチュラルチーズ
クリームチーズ
(乳脂肪45%以上)、
関税削減(*1)29.8%
・
枠数量(製品重量) 20,000トン(初年度)→31,000トン(16年目) 17年目以降の枠数量は国内消費の動向を考慮して設定 ・枠内税率 段階的に16年目に無税 現状 維持モッツァレラ等
関税維持ブルーチーズ
関税削減(*2)29.8%
熟成チーズのうち、ソフトチーズ
(カマンベール等) 関税維持29.8%
ナチュラルチーズ
を加工したチーズ
シュレッドチーズ
関税撤廃22.4%
おろし及び粉チーズ
(プロセスチーズ)40.0%
プロセスチーズ
関税割当40.0%
○
ソフト系チーズは、TPPで関税撤廃や関税削減となったものも含め、一括して関税割当に留め、
枠数量は、国産と輸入を含めた国内消費の動向を考慮して、国産の生産拡大と両立できる範囲に留めた。
○
主に原材料として使われる熟成ハード系チーズ(チェダー、ゴーダ等)やクリームチーズ(乳脂肪45%未満)
等については、TPPと同様、関税撤廃するものの、長い撤廃期間を確保(段階的に16年目に撤廃)。
○
プロセスチーズ原料用チーズの国産抱き合わせ無税の関税割当制度は維持。
チーズ
(1)関税割当の対象となるチーズ
(ソフト系チーズ)
(2)関税撤廃の対象となるチーズ
(ハード系チーズ)
チーズの種類
合意内容TPPでの 現行関税 税率ナチュラルチーズ
クリームチーズ
(乳脂肪45%未満) 関税撤廃29.8%
段階的に16年目に撤廃熟成チーズのうち、ハードチーズ
(チェダー、ゴーダ等)29.8%
ナチュラルチーズ を加工したチーズおろし及び粉チーズ
(ナチュラルチーズ)26.3%
(3)現行のプロセスチーズ原料用チーズ
現行制度 合意内容 「国産抱合せ要件付き関税割当制度」 ※国産品の使用を条件に無税輸入(主にチェダー、ゴーダ等)を認める制度(国産品:輸入品=1:2.5) 現行制度 維持8
(*1):即時10%削減、(*2):段階的に11年目までに50%削減 資料:財務省「貿易統計」 【チーズ輸入量】 (2012-2014年平均) うちEU 234,251㌧ 総計:42,754㌧ フランス:9,139㌧ ドイツ :8,289㌧ イタリア :8,061㌧ デンマーク :7,819㌧ オランダ:6,662㌧ 輸入量(製品重量) 2012-2014年平均 2016年 17,000㌧ 21,000㌧ 【EUからのソフト系チーズの輸入量】 資料:財務省「貿易統計」、「Global Trade Atlas」等 に基づく推計値乳製品(脱脂粉乳、バター、チーズ以外)
乳製品の種類 現在の関税率 合意内容 輸入量(製品重量) (2012~2014年 平均) うちEU 全粉乳・ バターミルクパウダー 国家貿易:25%~35%+マークアップ 枠外:25.5%+612円/kg、 29.8%+396円/kg等 ・関税割当の新設(EU枠) 枠内数量:5,242トン→15,940トン(11年目、生乳換算) (製品重量 全粉乳590トン→1,793トンに相当(11年目)) 枠内税率:抱合せ無税(国産(全粉):輸入=1:3) 用途:チョコレート製造用 99トン 総計:9トン オランダ:7トン フランス:2トン 無機質濃縮ホエイ 乳幼児用ホエイ ホエイパーミエイト 国家貿易:25%、35%+マークアップ 関税割当:無機質25%、35%、 乳幼児用10% 無機質濃縮ホエイ 枠内数量:14,000トン(製品重量) 乳幼児用ホエイ 枠内数量:25,000トン(製品重量) 枠外:29.8%+425円/kg等 ・関税割当の新設(EU枠)(製品重量) 無機質濃縮ホエイ 枠内税率:25%、35%→0%(6年目) 乳幼児用ホエイ 6,200トン→9,400トン(11年目)、 枠内税率:無税(即時) ホエイパーミエイト 枠内税率:無税(即時) 13,262トン (*1) 総計:4,929トン(*1) オランダ:2,101トン ドイツ:1,527トン 無糖れん乳 関税割当(枠内数量:1,500トン(製 品重量)):枠内25%、30% 枠外:25.5%+509円/kg等 ・関税割当の新設(EU枠)(製品重量) 枠内数量:780トン→2,500トン(6年目) 枠内税率:無税(即時) 1,507トン 総計:517トン ドイツ:118トン オランダ:164トン PEF(調製食用脂) 関税割当(枠内数量18,977トン(製 品重量)):枠内25% 枠外:29.8%+1,159円/kg ・既存の関税割当の枠内税率を段階的に11年目までに80%削減、残りの税率(5%)を21年 目に無税 17,052トン (*2) 総計:4,107トン (*2) オランダ:3,101トン ベルギー:953トン その他の乳製品 (乳成分が全重量の30% 以上) 牛乳、ヨーグルト、粉ミル ク、粉乳調製品、バター 調製品 等 関税割当(枠内数量:133,940トン (生乳換算)):枠内12%~35% 枠外:29.8%+679円/kg等 ・既存の関税割当の枠内税率を段階的に6~11年目までに10~75%削減 17,834トン 総計:1,482トン オランダ:784トン ベルギー:664トン*1:無機質濃縮ホエイ、乳幼児用ホエイの合計。*2:関税割当枠内での輸入量。
9
資料:財務省「貿易統計」乳製品(脱脂粉乳、バター、チーズ以外)
乳製品の種類 現在の関税率 合意内容 輸入量(製品重量) (2012~2014年 平均) うちEU アイスクリーム・氷菓 21.0%~29.8% (アイスクリーム) 21.3%~29.8%(氷菓) ・アイスクリーム:段階的に6年目までに63%~67%削減 ・氷菓:段階的に11年目に撤廃 8,849トン 総計:1,679トン ベルギー:988トン フランス:450トン フローズンヨーグルト 26.3%、29.8% ・段階的に11年目に撤廃 132トン 総計:3トン イタリア:3トン 無糖ココア調製品 (2kgを超える容器入り、コ コア粉が全重量の10%以 上) 21.3% 抱合せ無税関税割当 (国産:輸入:1:2.6) ・関税割当の新設(EU枠)(製品重量) ①枠内数量(用途限定なし):580トン(即時)、 枠内税率:21.3%→10.7%(11年目) ②枠内数量(チョコレート製造用):440トン→1,300トン(11年目)、 枠内税率:抱合せ無税(国産(全粉):輸入=1:3) 25,165トン 総計:2,384トン フランス:1,083トン オーストリア:545トン 加圧容器入りにした ホイップドクリーム 25.5% ・段階的に6年目までに関税撤廃(即時で50%削減) 193トン 総計:193トン ベルギー:120トン イタリア:73トン 乳幼児用粉ミルク (小売用、乳成分が全重 量の30%未満) 21.3%、23.8%(加糖) ・段階的に11年目までに50%削減 2トン 総計:0トン 低脂肪調製食用脂 21.3% ・関税割当の新設(EU枠)(製品重量) 枠内数量:360トン→560トン(11年目) 枠内税率:21.3%→10.7%(11年目) 4,368トン 総計:3,343トン オランダ:584トン デンマーク:218トン 乳糖、カゼイン、ミル クアルブミン 8.5%、5.4%、2.9% ・即時撤廃 86,978トン 総計:28,272トン ドイツ:13,006トン オランダ:10,681トン10
資料:財務省「貿易統計」安い部位 課税額最小 (23円/kg) 課税額最小(無税) コンビネーション 高い部位 コンビネーション 注:差額関税制度下では、安い部位と高い部位と組み合わせるコンビネーション輸入が経済的に最も有利。コンビネーションを組む中で安 い部位も一定量は輸入されるが、高い部位の需要を超えてコンビネーションを組んで輸入すると、高い部位の在庫リスクが生じるため、 結果として安い部位の輸入を抑制する効果。 安い部位 高い部位
○ 差額関税制度を維持(分岐点価格(524円/kg) を維持)。
○ 長期の関税削減期間(10年)と輸入急増に対するセーフガード※を確保。
※ 従量税削減部分の発動基準数量 5年目:63,000トン→10年目105,000トン
【現行】
【関税削減最終年度】(10年目)
○ 豚肉の差額関税制度は、平均単価が分岐点価格524円/kg
の豚肉が最も課税額が低くなることが特徴。
○ このため、安い部位と高い部位を組み合わせ、通関価格を
524円/kg付近に調整する「コンビネーション輸入」がほとんど
(近年の平均課税額23円/kgもこのことを裏付け:524円/kg×
従価税率4.3%≒23円/kg)。
○ 関税が発効後10年目に従量税50円/kg・従価税無税に削
減されるが、引き続き「分岐点価格で課税額が最小になる」仕
組みは維持されており、基本的にはコンビネーション輸入が行
われると想定。
(50円/kgの従量税は、近年の平均課税額23円/kgの約2倍)
豚肉
11
平均輸入単価 525円/kg (H28)1.従価税部分
2.従量税部分
○ 11年目までは、輸入急増や極めて安価な豚肉の輸入が一定以上行われた場合に、従量税を100~70円/kgに、従価税を
4.0~2.2%に、それぞれ戻すセーフガードを確保。
(TPP協定の豚肉セーフガードと同様の仕組み)
セーフガードの仕組み
①関税水準とセーフガード発動時の税率
4 2 1 3 0 発効時 4 7 10 12 (%) (年目) 4.0% 3.4% 2.8% 2.2% 2.2% (現行) 4.3% セーフガード発動時の税率 関税率②セーフガード発動数量
(注)4年目までは全輸入量、 5年目以降は399円/kg以上の輸入量。過去3年間の輸入量(注)の最高値に以下の割合
を乗じた値を超えた場合に年度末まで関税を引上げ
①関税水準とセーフガード発動時の税率
50 0 (年目) 発効時 5 10 12 100 (円/kg) 482(現行)円/kg 100円/kg 70円/kg 125円/kg 70円/kg 50円/kg セーフガード発動時の税率 関税率 ※近年のソーセージ生産量(原料は 極めて安価な輸入豚肉が大半)の3 割程度で発動。(発動期間は年度末 まで) (注) 399円/kg以上の部分の発動 数量は、1.従価税の②と同じ仕組 み(発動後税率のみ上記①を適用)○ EU加盟国には現行の関税緊急措置に代わり当該セーフガードを適用。
②セーフガード発動数量
(参考) ・ TPP国からの全世界への輸出量(H26~28): 273万トン ・ EUから域外への輸出量(H26~28): 187万トン 7割 年間 63,000トン 105,000トン12
輸入量 (2014~2016年 平均) うち EU 84万トン 総計:30万㌧ デン マーク:12万㌧ スペイ ン :8万㌧○ 関税削減で16年目に9%とし、輸入急増に対するセーフガード※を確保。
※ 発動基準数量 初年度:43,500トン→16年目:53,195トン。
※
セーフガード発動時の税率
関税率
38.5%
30%
20%
18%
9%
20%
発効時4
10
11
16
(年目)27.5%
40
10
30
0
20
15
※ 16年目以降のセーフガード発動時の税率
・ 毎年1%ずつ削減 (セーフガードが発動されれば、
次の年は削減しない)。
・ 4年間発動がなければ終了。
関税水準とセーフガード発動時の税率
13
牛肉
EU28か国からの合計輸入量が発動数量を超えた場合、年度末まで(※)セーフガードの税率を適用 ※ 2月、3月に超えた場合は、適用期間はそれぞれ45日、30日(年度を越えて適用) ※※ 年間発動数量の1/4の117%を超えたら、90日間適用
○ EU産牛肉については、
① 牛肉の輸入自由化以降、最大でも985トン(平成27年度、全輸入量の0.2%)しか輸入実績がなく、現時点では我が国での
競争力は高くないと考えられること
② 我が国から距離が離れており、消費期限との関係から、船便では冷凍牛肉しか輸入できないこと
から、当面EUからの輸入量は限定的と見込まれるが、念のため、セーフガードを確保。
(TPP協定の牛肉セーフガードと同様の仕組み)
セーフガード
(参考) ・ TPP国からの全世界への輸出量(H28): 279万トン ・ EUから域外への輸出量(H28): 21万トン 8% (トン) 80 70 60 50 0 発効時 10 11 15 (年目) (年間)43,500トン 50,500トン 52,425トン 年1.8%増 年0.9%増 年1.8%増 加えて、四半期ごとの発動数 量も設定※※ 53,195トン 16○ EU加盟国には現行の関税緊急措置に代わり当該セーフガードを適用。
14
輸入量
(2014~2016年
平均)
うち EU
51万トン
総計:628㌧
ポーラ ン ド:299㌧
アイ ルラ ン ド:136㌧
品 目 現在の関税率 合意内容 国内生産量 (直近年) 輸入量 (2014~2016年 平均) うちEU 牛内臓 (ハラミ等) 12.8% ・初年度6.4%(▲50%)とし、以降毎年同じ割合で削減し13年目 に撤廃 (ハラミ、サガリ) 0.3万㌧ 2.7万㌧ 総計:0.02万㌧ アイルランド:0.01万㌧ 牛タン 12.8% ・初年度6.4%(▲50%)とし、以降毎年同じ割合で削減し11年目 に撤廃 0.1万㌧ 3.5万㌧ 総計:0.05万㌧ アイルランド:0.03万㌧ 牛肉30%未満の 調製品 21.3% ・毎年同じ割合で削減し11年目に撤廃 統計なし 0.0万㌧ (541㌧) 実績なし 塩蔵、乾燥、くん製 牛肉及び牛肉粉 161.50円/kg ・毎年同じ割合で削減し11年目に80.75円/kg(▲50%)に削減 統計なし 0.0万㌧ (9.5㌧) 実績なし その他牛肉関連 (牛生体、肝臓、そ の他調製品等) (牛生体) 38,250~63,750円/頭 (牛肝臓(冷凍)) 12.8% (その他調製品等) 10~50% ・毎年同じ割合で削減し16年目に撤廃 (肉用牛) 飼養頭数 248万頭 (牛肝臓) 0.4万㌧ (コンビーフ) 0.1万㌧(※2015年) (牛生体) 1万頭 (牛肝臓(冷凍)) 0.1万㌧ (その他調製品等) 0.8万㌧ (牛生体) 実績なし (牛肝臓(冷凍)) 総計:0.0万㌧(0.3㌧) オランダ:0.0万㌧(0.3㌧) (その他調製品) 総計:0.09万㌧ フランス:0.07万㌧ 豚肉調製品(ハ ム・ベーコン等差 額関税のもの) 差額関税 ・初年度▲50%とし、以降毎年段階的に削減し11年目に撤廃・セーフガードあり。【次頁参照】 23.0万㌧ (プレスハム 含む) 1.0万㌧ 総計:0.4万㌧ イタリア:0.3万㌧ 豚肉調製品(ソー セージ等差額関税 でないもの) 10~20% ・毎年同じ割合で削減し6年目に撤廃 (ソーセージ) 31.1万㌧ (ソーセージ) 3.9万㌧ (その他) 17.9万㌧ (ソーセージ) 総計:0.4万㌧ デンマーク:0.2万㌧ (その他) 総計:1.5万㌧ オランダ: 0.7万㌧ デンマーク:0.4万㌧ 豚の冷蔵の内臓、 肝臓(冷凍) 8.5% ・毎年同じ割合で削減し11年目に撤廃 10万㌧ 0.0万トン(65トン) 実績なし 豚の冷凍の内臓 8.5% ・初年度4.3%(▲50%)とし、以降毎年同じ割合で削減し8年目に撤廃 2.4万トン 総計:0.2万㌧ スペイン:0.09万㌧ オランダ:0.06万㌧ 子豚 8.5% ・即時撤廃 (豚) 飼養頭数 931万頭 104頭 総計:90頭 デンマーク:61頭 フランス: 29頭 575頭 総計:238頭 デンマーク:108頭 オランダ: 62頭 成豚(差額関税) 差額関税 ・毎年同じ割合で削減し16年目に撤廃
15
その他の牛肉・豚肉関連分野(1/2)
過去3年間の輸入量の最高値に下表
の割合を乗じた値を超えた場合に、年
度末まで関税を引上げ
・セーフガード
【ハム・ベーコン等差額関税の豚肉調製品】
【発動基準】
【発動後の税率】
1~4年目
5~9年目
10~11年目
12年目
発効前の
85%
発効前の
60%
発効前の
45%
廃止
・11年目に撤廃
307.87
(初年度)
154.38
(5年目)
16
その他の牛肉・豚肉関連分野(2/2)
○
ハム・ベーコン等差額関税の豚肉調製品については、11年目までは、輸入急増の場合に、関税を発
効前の45~85%に戻すセーフガードを確保。
(TPP協定のセーフガードと同様の仕組み)
品 目 現在の関税率 合意内容 国内生産量 (直近年) 輸入量 (2012~2014年 平均) うちEU 鶏 卵 殻付き卵 17%~21.3% ・ 冷蔵・冷凍のものについては、段階的に13年目に関税撤廃 発効時に20%削減し、6年据え置きの後、 7年目から段階的に13年目に関税撤廃 ・ その他のものについては、段階的に11年目に関税撤廃 鶏卵:256万㌧ (2016年) 0.2万㌧ 総計:0.002万㌧ ドイツ:0.002万㌧ 全卵又は卵黄 18.8%~21.3% 又は48~51円/kg ・ 全卵粉については、段階的に13年目に関税撤廃 発効時に50%削減し、6年据え置き後に7年目に25%削減し、 6年据え置き後に13年目に関税撤廃 ・ その他のものについては、段階的に6年目に関税撤廃 2.9万㌧ 総計:0.05万㌧ ドイツ:0.02万㌧ ラトビア:0.01万㌧ 卵 白 8% ・ 即時関税撤廃 9.4万㌧ 総計:7.1万㌧ オランダ:2.7万㌧ イタリア :2.7万㌧ 鶏肉等 鶏肉 8.5%、11.9% ・ 基本的には、段階的に11年目に関税撤廃 ・ ただし、冷蔵丸鶏と冷凍鶏肉(丸鶏及び骨付きもも肉を除く。) については、段階的に6年目に関税撤廃 鶏肉:152万㌧ (2015年) 43.8万㌧ 総計:0.06万㌧ デンマーク:0.03万㌧ フランス:0.02万㌧ 鶏肉調製品 6%、21.3% ・ 牛・豚の肉を含むものについては、段階的に11年目に関税撤 廃 ・その他のものについては、段階的に6年目に関税撤廃 (発効時に20%削減) 43.5万㌧ 総計:0.01万㌧ ベルギー:0.01万㌧ フランス:0.001万㌧ 軽種馬 340万円/頭 ・妊娠馬については、即時関税撤廃 ・競走馬については、段階的に16年目に関税撤廃。セーフガード を措置 競走馬の取引価格が1,070万円/頭の発動基準価格よりも 10%超低い場合にその差に応じて関税を加算 6,903頭 (2016年) 170頭 うち妊娠馬7頭 うち競走馬163頭 総計:51頭(3) 英国:39頭(3) フランス:7頭(0) ※( )はうち妊娠馬頭数 天然はちみつ 25.5% ・段階的に8年目に関税撤廃 0.3万㌧ (2015年) 3.8万㌧ 総計:0.2万㌧ ハンガリー:0.09万㌧ ルーマニア:0.04万㌧
鶏卵・鶏肉・軽種馬・天然はちみつ
17
・輸入取引価格が発動基準価格よりも10%を 超えて低い場合に、その差に応じた追加関税を加算。
関税水準と競走馬のセーフガードの概要
○ 競走馬は段階的に16年目に関税撤廃し、低価格馬の輸入に対してセーフガードを措置。
○ セーフガードは、輸入取引価格が発動基準価格(※1,070万円/頭)よりも10%を超えて低い場合に、その差に応じた
追加関税を加算
(※近年のEUからの輸入馬の平均価格を基に設定)。
なお、妊娠馬は即時撤廃。
競走馬
(万円)
340
発効時
5
10
16
現行税率:340万円/頭
(年目)
5年目
EPA税率+追加関税
①10%以下:233.8万円
②
10%~40%:265.6万円
③
40%~60%:286.9万円
④
60%~75%:308.1万円
⑤
75%超:340万円
EPA税率+追加関税
① 10%以下:127.5万円
②
10%~40%:191.3万円
③
40%~60%:233.8万円
④
60%~75%:276.3万円
⑤
75%超:340万円
10年目
EPA税率+追加関税
① 10%以下:21.3万円
②
10%~40%:116.9万円
③
40%~60%:180.6万円
④
60%~75%:244.4万円
⑤
75%超:340万円
15年目(最終年度)
輸入取引価格と 発動基準価格との差 輸入取引価格 追加関税 ①10%以下 963万円以上 なし ②10%超~40%以下 642万円以上~ 963万円未満 現行税率と EPA税率の差の30% ③40%超~60%以下 428万円以上~ 642万円未満 現行税率と EPA税率の差の50% ④60%超~75%以下 267.5万円以上~ 428万円未満 現行税率と EPA税率の差の70% ⑤75%超 267.5万円未満 現行税率と EPA税率の差の100%15
EPA税率
②
③
④
⑤
233.8万円
21.3万円
127.5万円
18
○飼料用麦について、食糧用への横流れ防止措置を講じた上でマークアップを徴収しない民間貿易に移行。
○飼料用ビタミン調製品等で即時撤廃。
【影響等】
○ 麦の国内生産及び飼料用麦の需給に影響しない(飼
料用麦は国内生産がない)
○ 飼料用麦は現行でも国家貿易制度(SBS)の下で政
府管理経費相当のマークアップ(実質経費)のみ徴収
(実質的に無税)
○ 飼料用麦の実需者団体は従来より民間貿易化を要望
(日豪EPA、TPPにおける飼料用麦と同様の措置)
〇 飼料用麦の輸入量(2012‐14年平均)1,798千トンのうち、
EU加盟国からの輸入量は46千トン。
○その他の主な飼料原料
○飼料用麦の民間貿易化イメージ(小麦の場合)
飼料用麦
50万トン程度
食糧用麦
500万トン程度
国家貿易
国家貿易
実質経費のみ徴収
実質経費のみ徴収
飼料用麦
EU加盟国
(無税・無枠)
民間貿易
民間貿易
承認工場制度(※1)
により横流れ防止
承認工場制度(※1)
により横流れ防止
※1 税関の監督の下で飼料の原料として使用すること ※2 一部飼料用以外のものを含む ※3 輸入量は飼料用とうもろこしのもの
※4 輸入量は大豆油かすのもの
19
飼料分野
品 目
現状の制度
合意内容
(2012~2014年平均)輸入量うちEU
飼料用脱脂粉乳
関税割当制度(枠内は無税:承認工場
制度
(※1)により横流れ防止)
枠外は段階的に6年目に95%
削減
24,429トン
3,294トン
飼料用ホエイ
関税割当制度(枠内は無税:承認工場
制度
(※1)により横流れ防止)
枠外は即時撤廃(着色により
横流れ防止)
42,567トン
(※2)
6,216トン
(※2)
飼料用とうもろこし、飼料用グ
レーンソルガム
無税(承認工場制度
(※1)により横流れ
防止)
同左
10,186,677トン
(※3)
104,908トン
(※3)
単体飼料用丸粒とうもろこし
関税割当制度(枠内は無税:流通監視
により横流れ防止)
同左
203,539トン
4,712トン
大豆油かす、菜種油かす、ふす
ま、ぬかその他のかす
無税
同左
1,873,250トン
(※4)
1,076トン
(※4)
飼料用ビタミン調製品、その他の
飼料用添加物
3%
即時撤廃
22,951トン
3,761トン
品 目
現在の関税率
合意内容
国内生産量(2016年) (2012~2014年平均)輸入量うちEU
小豆
枠内:10%
枠外:354円/kg
・枠内について無税(即時)
・枠外について現行維持
3.0万㌧
2.6万㌧
総 計 :2㌧
ハンガリー:2㌧
いんげん
枠内:10%
枠外:354円/kg
・枠内について無税(即時)
・枠外について現行維持
0.6万㌧
3.4万㌧
総 計 :23㌧
英 国 :17㌧
イタリア:6㌧
落花生
枠内:10%
枠外:617円/kg
・枠内について無税(即時)
・枠外について段階的に8~11
年目に撤廃
1.6万㌧
2.7万㌧
総計:0㌧
こんにゃくいも
こんにゃく
いも
枠内:40%
枠外:2796円/kg
・枠内について現行維持
・枠外について段階的に6年目ま
でに15%削減
0.51万㌧※
(精粉ベース)
0.05万㌧※
(精粉ベース)
総 計 :-
製品
21.3%
・段階的に6年目までに15%削
減
19.6万㌧※
(推計)
2.4万㌧※
総 計 :-
茶
17%
・段階的に6年目に撤廃
8.0万㌧
0.5万㌧
総 計 :0.8㌧
フランス:0.5㌧
英国
:0.2㌧
豆類、こんにゃく、茶
20
※こんにゃくいも(製品を含む。)の国内生産量は2015こんにゃく年度(11月1日~翌年10月31日)、輸入量については、2012~2014こんにゃく年度で算出。
品 目
現在の関税率
合意内容
国内生産量
(2013~2015年平均)
輸入量
(2012~14年平均)
うちEU
トマト加工品
トマトピューレー・ペースト
枠内:無税
枠外:16%
・段階的に6年目に撤廃
31万㌧ (2015年度) 26万㌧ 総計:15万㌧イタリア:10.3万㌧ ポルトガル:2.9万㌧ その他:1.8万㌧トマトケチャップ、トマトソース、
トマトジュース等
17%~29.8%
・段階的に6~11年目に撤廃
調製したトマト
9%~13.4%
・即時撤廃または段階的に6年目に撤廃
オレンジ
(生果)
6月~11月 16%
12月~5月 32%
・4月~11月 段階的に6年目に撤廃
・12月~3月 初年度25.6%(▲20%)とし、
3年間据え置き、以降段階的に削減し、8
年目に撤廃(削減期間中はセーフガード
を措置)
85万㌧ (うんしゅうみかん の生産量) 10.9万㌧ 総計:0.001万㌧ イタリア:0.001万㌧オレンジ
(果汁)
「21.3%」~
「29.8%又は23円/kgのうちの高い方」
・段階的に6~11年目に撤廃
0.6万㌧ (うんしゅうみかん 果汁の生産量) 8.5万㌧ 総 計 :0.5万㌧ イタリア:0.2万㌧ スペイン:0.2万㌧ その他:0.1万㌧りんご
(生果)
17%
・初年度12.8%(▲25%)とし、以降段階的
に11年目に撤廃
79万㌧ 0.2万㌧-りんご
(果汁)
「19.1%」~
「34%又は23円/kgのうちの高い方」
・段階的に8~11年目に撤廃
1.5万㌧ 8.8万㌧ 総計:0.7万㌧ オーストリア:0.6万㌧ スペイン:0.06万㌧ぶどう
3月~10月 17%
11月~2月 7.8%
・即時撤廃
18.7万㌧ 2.1万㌧-21
主な園芸関連品目
○トマトピューレ ◆ トマトケチャップ・ソース製造用は、現行16%の枠外税率を毎年同じ割合で削減し、
・ペースト
6年目に撤廃(枠内は現行無税)。
◆ ジュース用などその他用は、現行16%の関税を毎年同じ割合で削減し、6年目に
撤廃。
0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 現行 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 7年目 8年目生鮮オレンジの関税率(12~3月)
セーフガード発動時の関税率
28%
20%
32.0%
25.6%
20.4%
15.3%
10.2%
5.1%
0.0%
25.6% 25.6%
SG発動基準数量:2,000トン
関税率
関税率
用
途
・ トマトケチャップ
・ ソース製造用
・ ジュース用など
その他用
関 税 率
枠内:無税
枠外:16%
枠外を6年目に撤廃
16%
6年目に撤廃
トマトピューレ・ペーストの関税率
○生鮮オレンジ ◆ 12月~翌年3月は、国産うんしゅうみかんの出荷最盛期であることから、現行32%
の関税を段階的に削減し、8年目に撤廃。なお、過去にスペインから約2千トンの輸
入実績があることを踏まえ、EU域内からの輸入急増に備えセーフガードを措置。
◆ 4月~11月は、現行関税(16~32%)を毎年同じ割合で削減し6年目に撤廃。
22
果実・野菜分野
品 目 現在の関税率 合意内容 (2012~2014年平均)国内生産量 (2012~2014年平均)輸入量 うちEU チョコレート菓子 (再掲) 10% ・段階的に11年目に撤廃 220千㌧ 29千㌧ 総計:10千㌧ ベルギー:3千㌧ フランス:3千㌧ 砂糖菓子 (キャンデー) 25% ・段階的に11年目に撤廃 168千㌧ 12千㌧ 総計:6千㌧ オランダ:2千㌧ ドイツ:2千㌧ ビスケット (再掲) スイートビスケット 20.4% ビスケット(加糖) 15% ビスケット(無糖) 13% スイートビスケット ・段階的に11年目に撤廃 ビスケット(加糖)及びビスケット(無糖) ・段階的に6年目に撤廃 240千㌧ 19千㌧ 総計:6千㌧ ベルギー:1千㌧ デンマーク:1千㌧ マカロニ・スパゲティ (再掲) 30円/kg ・段階的に11年目に撤廃 164千㌧ 136千㌧ 総計:83千㌧ イタリア:80千㌧ ギリシア:3千㌧ 植物油脂 大豆油 10.9円/kg、13.2円/kg 菜種油 10.9円/kg、13.2円/kg こめ油 8.5円/kg、10.4円/kg 大豆油 ・段階的に6年目に撤廃 菜種油 ・段階的に6年目に撤廃 こめ油 ・段階的に11年目に撤廃 大豆油 383千㌧ 24千㌧ 総計:11㌧ オランダ:6㌧ イタリア:5㌧ 菜種油 1,061千㌧ 19千㌧ 総計:30㌧ スペイン:28㌧ ドイツ:1㌧ こめ油 64千㌧ 20千㌧ 総計:5㌧ イタリア:5㌧