リアルトレードコンテスト
2011年10月20日
小林芳彦
短期為替トレーディングに必要な概念は?
為替取引のリスクについて、リスクの軽減方法
マネーマネージメントの概念(資金管理)
利食い・損切りのイメージ
自分のルールを作ろう
ポジションを作る前に
市場ポジションの傾きとは?
相場は心理的格闘技・考慮すべきポイントとは
相場に影響を与えるオプション取引とは
ディールで勝つために
勝率を上げる
損を小さく
通貨ペアの選択
自分を知ろう
日ばかりの極意・注意点とは
チャートの見方 簡単なテクニカルは身に着けよう
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リスクとは
これは通貨の変動リスクの事で、価格が動かなければ収益も損失も発生しません。為替取引は価格が変動する事で収益を 生み出すもので、このリスクが取れない場合には 取引を行うことができません。損失を被らないためにテクニカル分析 やファンダメンタルズ分析を行い また、色々な相場の状況に慣れる事で損失を回避する危険察知能力が身に付きます。 むやみにレバレッジを大きくしない(後述します)、ストップロスを上手く使う、自分がマネージできる金額に損失可能額 を押えるなどでトータルの価格リスクをマネージできます。危険のこと、実際には損失に結びつく可能性があるものを指します。為替取
引にはどのようなリスクが存在するのでしょうか。
これは価格が常に市場に存在する訳ではなく、特殊な状況下、場合によっては価格が全くなくなってしまう可能性すらあ る事を意味します。更に通貨によっても、プライスが厚くほとんど値が飛ぶ可能性が少ない通貨と基本的に流動性が低く、 相場が荒れたり、何か事件が起きたりした場合にはスプレッドが大きく広がったり、場合によっては 取引ができなくな る可能性がある通貨などさまざまです。さらに買うことはできても、売ることができなくなってしまうなど、アジア通貨 危機のような特殊な状況になると規制を受ける可能性がある新興国通貨もありえます。従って、取引する通貨の流動性に は充分注意を払う必要があります。(政治的リスクの存在)2.流動性リスク
1.価格リスク
為替取引におけるリスク
(外貨預金と証拠金取引の両方)
流動性リスクは、インターバンク市場が閉鎖されたり、取引が世界中で中断してしまうような大事件の場合には避け ようがないものですが、なるべく通常時から流動性が高い通貨を取引通貨に選んだ方が無難です。 (例 ドル・ユーロ・円・ポンドの組み合わせなど) この流動性リスクについては外貨預金も全く同じことが言えます。窓口で外貨を交換していますが、全取引店の売り買 いをまとめて ディーリングルームにつなぎ、インターバンクでカバーしているからです。3
取り扱い通貨に関する流動性の概念について
流動性
通貨
ユーロ・ドル
ドル・円
ユーロ・円
ポンド・ドル
ポンド・円
豪ドル・円
カナダ・円
スイス・円
NZドル・円
シンガポールドル・円
香港ドル・円
韓国ウォン・円
人民元・円
南アフリカランド・円
低
高
中
あくまでも、講師'小林(がイメージした通貨ごとの流動性。厳密に取り扱い金額などを調べたものではありません。 豪ドル、カナダ、スイス、NZに関しては、インターバンク市場で 常に取引されている金額はワンショットで5本が多い。対円の値 段は常にあるわけではなく、インターバンクが理論計算値をもと に、必要に応じ出す形式。従って、なにか大きなニュースがあっ たり、指標で大きくぶれた場合には値が跳ぶ展開となりがちで、 ストップロスが大きく相場を動かしてしまうことも良くある 通貨で す。 イメージとして一部上場企業の株式と新興市場の株式 で考えてみれば理解しやすいと思います。流動性が高 いとは、取引量が多く、いつでも売買がしやすく、次の 値段がほとんど今の値段と変わらないことを意味して おり参加者も多い通貨です。 参加者が少なく取引は少ない。市場に値段がいつもある訳で はなく NDFを使い値段を出している通貨は当然流動性が低 いです。NDF=Non deliverable Forward 受け渡ししない先物 取引。反対売買で決済する。 ユーロドルは世界でもっとも流動性が高く、参加者は非常に多い。 実際にロンドン市場で3億ユーロインターバンクが目の前で売って 6ピップスしか下がらなかったことがあり、あまりの厚みに唖然とした ことがあります。
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外国為替証拠金取引は相対取引であり、業者の信用力の低下により損失を被る可能性があります。現在はお客様か らお預かりした証拠金を100%信託保全することが義務付けられており業者が破綻など万一の事態に陥った場合で も、お客様の証拠金は保全されています。
3.取引先リスク(信用リスク)
為替取引におけるリスク
(主に証拠金取引)
4.金利リスク
為替取引は2国間の通貨の売買であり、ロール・オーバー時に2国間の金利情勢に応じ ポジションの買いと売りの場合に分けて 運用・調達した差額を 受け払いしています。 今後の金利の動向によっては 受け取り・支払いのスワップポイントが変更になるリスクがありますし、金額も 日々変更される可能性があります。 現在 豪ドル・円で、豪ドル買いのスワップ・ポイントは受け取り。 日豪金利が逆転すると豪ドル買いのスワップ・ポイントは支払いとなります。どうして 豪ドル・円で豪ドル買いのスワップポイントは受け取りなの?
証拠金を預けることで、円を借りて 外貨を買っているから。
ポジションをキャリーする場合、NY引けでロールオーバーする時に
買った外貨を一日 運用できる(受け取り)
借りた円の金利一日分 支払う(支払い)
差額が受け取りとなる。
ヒント:為替取引は原則は 何もしなければ2営業日後に受け渡しが伴います。5
個人の為替証拠金取引では自分でルールを作成し,これを実行することでリスクを限定、損失を最小限に設定するこ とも可能ですし、最大限の損失を事前に決めることもできます。自分で決めたルールは必ず守るようにしなければな りません。例外はありえないのです。 まず、どのような手段でリスクを最小限にする(minimize)ことができるか一緒に見てゆきましょう。
まずは、リスクを分散すること。
例えば、ポンド円とユーロ円の ポジションを同時に取らないようにする。
(ポンド円とユーロ円の相関関係が高いため)
取り扱い通貨でリスク分散
欧州通貨とオセアニア通貨のように地域で分散してみる
対円のポジションだけではなく、対ドルのポジションを取ってみて、
ドルをヘッジしつつクロス取引
(ドルを介在しない取引)をする方法もある
ドル円のロング
(買い持ち)を取っていた場合、ドルが下落する材料が
出たケースでは 素直に損切りする場合のほか、ユーロドルを買い
ポジションにして、複合ユーロ円ロングポジションに切り換えて逃
げることが有効な
場合
がある。
リスクを軽減するためにはどうしたら良いか
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$/¥
+
€ /$
=
€ /¥
米ドル買い・円売り +ユーロ買い・米ドル売り=円売り+ユーロ買い
=ユーロ円のロングと同一のポジション。
(正確にはもしドル円が10万ドルであれば,ユーロドルは10万ユーロではなくその時のユーロ
ドルレート、例えば1.5000なら100,000ドル÷1.5000=66,666.67ユーロ≒6.7万ユーロに
なります。
インターバンクでは、セントの単位までユーロ価を計算します。つまり相殺される
米ドルの金額を揃える事で、完全にドルのポジションをゼロにして セットオフする時には
(ポジションを閉じる場合には)ユーロ円をEur66,666.67 売ることになります。
USD100,000買い/円売り+Eur買い/USD100,000売り=Eur66,666.67買い/円売り
為替証拠金では端数までの売り買いが出来ないので、やるとすればドル円を10万ドル、
ユーロドルを6万7千ユーロ買って、反対売買はそれぞれを売却する形となります。
これが上手く機能するためには円売りの材料とユーロ買いの材料が前もって市場で
認識されているようなケースで、ユーロ円の上昇が今後も見込める場合なら完璧。
円買いの材料が出て
ドル円が下落している場合にはユーロ円ロングに逃げても捕まる
ため、経験から言うと素直にドル円単体で損切りした方が結果的には損失は少ない
場合が多いです。
ドル買い/円売り ユーロ買い/ドル売り ユーロ買い/円売り7
マネー・マネージメント'資金管理(の概念: Core equity =
初期投資金額(Starting Balance) - オープン・ポジションの必要証拠金 = 使っていない証拠金の金額
マネー・マネージメントの概念について
いままで説明してきたことは 業務を通じて個人的に'感覚的に(考えてきたこと。 同様にリスクをマネージすることがどれほど大事かを説明する英文レポートがありました。 マネー・マネージメント'資金管理( (海外のファンドがこれらの手法を使っていると言われています( 100人のトレーダーが勝率6割のシステムトレードを1年行った結果、収益が出ているトレーダーはわずか5人しかいないと いうことが明らかにされています。別な言い方をすれば 勝率6割のシステムを使っても95%のトレーダー は1年後に収益を 出せないのです。なぜなら・・・・資金管理が下手だからです。売り買いのタイミングとか、いろいろな事をトレーダーは学ぼう としますが、まずトレードをする上でもっとも大事な役割を果たす資金管理を学ぶべき。投資金額
Core Equity
損切り基準
持ちポジション
損切り
1,000,000円
1%
10,000円
1万USD
1円
2万USD
50銭
5万USD
20銭
10万USD
10銭
100万円の証拠金で5万ドル 以上のポジションを持つこと がほぼ実践的は不可能だと いうことがお分かりいただけ ますでしょうか。 ディ・トレードだとして、ストップロスを40-50銭でかける事を考えている場合にはポジションは1万ドル ではなく、2万ドルが適切。ポジション5万ドルは証拠金に比べて金額的に大きすぎると判断されます。 実際に皆さんがやっている金額と比べて小さいと感じませんか? 長期間に渡って利益を上げるためには1回のトレードリスクを軽くしておく必要があるのです。8
取引の通貨ペアで相関関係が高いものを持つことはリスク増大につながります。ユーロドルと ポンドドルの相関関係は高く、当然ユーロ円とポンド円も同一の相関関係となります。どうしても 同じタイミングでポジションを(ユーロとポンドを同一方向で)持ちたい場合には金額を半分にして、 リスクを合計で1%に保つような取引を考えるべき。