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1 千葉大学環境 エネルギーマネジメントマニュアル ver 年 10 月 28 日 目次 目的

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千葉大学環境・エネルギー方針

わたしたち人類は、産業革命以来、大量の資源エネルギーを用いてその活動を発展させてきました。 その結果、地球の温暖化、化学物質汚染、生物多様性の減少など、さまざまな環境問題に直面していま す。まさに、人間活動からの環境への負荷によって人類の存続の基盤となる環境がおびやかされていま す。また、福島第一原子力発電所の事故に伴い、安全で持続可能なエネルギー源の確保が急務となって います。われわれは、こうした現状に対して何をすべきか考え、英知を結集させるべきです。 千葉大学は、総合的な教育・研究機関として、この英知の形成と集積と実践に寄与していく責務があ ります。このため、とくに次の事項を推進していきます。 1.文系と理系の知恵を集積し、また附属学校と連携し、総合大学としての特長を活かした環境教育 と研究の実践を進めます。 2.省エネルギー・省資源、資源の循環利用、グリーン購入を推進し、構内の緑を保全します。また、 化学物質の安全管理を徹底し、汚染を予防します。これらにより環境負荷の少ない緑豊かなキャン パスを実現します。とくに、環境・エネルギーに関連する法規制や千葉大学が同意する環境に関す る要求事項を理解し、遵守します。 3.環境・エネルギーマネジメントシステムの構築と運用は学生の主体的な参加によって実施します。 また、学生による自主的な環境活動を推奨し、多様な環境プログラムが実施されるキャンパスを目 指します。 4.環境・エネルギーマネジメントシステムを、地域の意見を反映させながら、地域社会に開かれた 形で実施していきます。 5.国立大学の中で全国トップ水準のエネルギー効率を維持し、継続的に改善していきます。また、 エネルギーパフォーマンス改善に繋がる製品やサービスの調達 、施設の設計を支援します。 千葉大学では、この環境・エネルギー方針に基づき目標を設定し、その実現に向けて行動するととも に、行動の状況を監査して環境・エネルギーマネジメントシステムを見直します。これにより、継続的 にシステムの改善を図ります。 また、この環境・エネルギー方針は文書化し、千葉大学の教職員、学生、常駐する関連業者などの関 係者に周知するとともに、文書やウェブサイトを用いて一般の人に公開します。

2013年7月24日

千葉大学長

(2)

千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアル

1千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアル

ver.2

2013年10月28日 目 次 --- 1.目的 ... 3 2.適用範囲 ... 3 3.適合規格及び用語の定義 ... 3 3.1 適合規格 ... 3 3.2 用語の定義... 3 4.環境・エネルギーマネジメントシステムの要求事項 ... 4 4.1 一般要求事項 ... 4 4.2 経営層の責任 ... 4 4.2.1 最高経営層 ... 4 4.2.2 環境管理責任者 ... 5 4.2.3 環境・エネルギー方針... 5 4.3 計画 ... 7 4.3.1 環境側面を決定する手順 ... 7 4.3.2 法的及びその他の要求事項 ... 9 4.3.3 エネルギーレビュー ... 10 4.3.4 エネルギーベースライン ... 12 4.3.5 エネルギーパフォーマンス指標 ... 13 4.3.6 環境目的、目標及び実施計画 ... 14 4.4 実施及び運用 ... 15 4.4.1 資源、役割、責任及び権限 ... 15 4.4.2 力量、教育訓練及び自覚 ... 19 4.4.3 コミュニケーション ... 20 4.4.4 文書類 ... 22 4.4.5 文書管理 ... 22 4.4.6 運用管理 ... 23 4.4.7 緊急事態への準備及び対応 ... 24 4.4.8 設計 ... 26 4.4.9 エネルギーサービス、製品、設備及びエネルギーの調達 ... 26 4.5 点検及び是正措置 ... 27 4.5.1 監視、測定及び分析 ... 27 4.5.2 順守評価 ... 28 4.5.3 要改善点ならびに修正、是正及び予防処置 ... 28 4.5.4 記録の管理 ... 30 4.5.5 内部監査 ... 31 4.6 最高経営層による見直し ... 35 --- *目次のページ番号は用紙端に記入されたマニュアル本文のものです。

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改廃履歴

制定(改廃) 年月日 作成者 内容 2004. 4. 1 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄 2004. 7.16 㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄 「施設環境部会」を「環境ISO企画委員会」に 改称。「幹事会」を削除し、その機能を「環境IS O企画委員会」と統合 2004.10.14㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄 運用実態に照らして修正 2005. 4. 1 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄 松戸キャンパス、柏の葉キャンパスへのサイト 拡張のための修正。ISO14001の改訂に照らし た修正 2005. 5.31 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄 最高経営層の規定を設け、環境方針、各種責 任者の指名行為以外の学長の役割について は、学長が統括する最高経営層が担うように修 正 2006. 4. 1 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄㻌㻌㻌㻌 㻌㻌㻌 亥鼻キャンパスへのサイト拡張のための修正 2007.10.1 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄 最高経営層からキャンパス整備企画室長を除 くなど、実態に照らした所要の修正 2008. 6. 1 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄 最高経営層、企画委員会のメンバーについて の所要の修正 2009. 4. 1㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄 㻌 是正処置報告書返送期限の修正その他表現 の修正 2010. 4. 1 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄㻌 環境マネジメントシステム資料集を位置づける など、実態に照らした所要の修正 2011.4. 1㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄 㻌 㻌 総合安全衛生管理機構による改善措置が行わ れた場合の取扱いの追加その他所要の修正 2012.4.1 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄㻌㻌 㻌㻌 基礎研修の対象の明確化など、実態に照らし た所要の修正 2013.4.1㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄 㻌㻌 㻌 キャンパス全体の順守評価の追加など、実態 に照らした所要の修正 2013.6.17㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄 㻌㻌 㻌㻌 エネルギーマネジメントシステムとの統合を行う ための所要の修正 2013.10.28 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㼄㼄㼄㼄㻌㻌㻌㻌 㻌㻌 ISO50001第一段階審査に対応した所要の修 正

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千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアル

1.目的

本マニュアルは、千葉大学の事業活動とサービスにおける環境・エネルギーマネジメントシステムの 運用・改善の手順を示し、環境保全活動の推進を図ることを目的とする。本マニュアルは、ISO14001: 2004及びJIS Q 14001:2004並びにISO50001:2011及びJIS Q 50001:2011の要求事項に適合した環 境・エネルギーマネジメントシステムの中心要素とそれらの相互関係を文書として体系化したものであ る。

2.適用範囲

本マニュアルは、千葉大学西千葉キャンパス(西千葉地区)、松戸・柏の葉キャンパス(東葛地区)及 び亥鼻キャンパス(亥鼻地区:真菌センターを含み、附属病院及び亥鼻イノベーションプラザは含まな い。以下同じ。)の事業活動・教育・研究活動並びに各キャンパスにおける業務を委託した業者のこれ らのキャンパス内における事業活動とサービスに適用する。

3.適合規格及び用語の定義

3.1 適合規格

本 マ ニ ュ ア ル は 、 ISO14001:2004 及 び JIS Q14001:2004 並 び に ISO50001:2011 及 び JIS Q 50001:2011の規格に適合する。

3.2 用語の定義

本 マ ニ ュ ア ル に お け る 用 語 は 、 原 則 と し て 、 JIS Q14001:2004 (ISO14001:2004) 及 び JIS Q 50001:2011(ISO50001:2011)で示された用語の定義に従う。ただし、千葉大学で固有に使用している 用語は以下に定義する。 (1) 本 マ ニ ュ ア ル に お い て 「 環 境 重 点 管 理 項 目 」 と は 、 ISO14001 の 3.6 参 考 に お け る significant environmental aspectsを意味するものとする。 (2) 本 マ ニ ュ ア ル に お い て 「 要 改 善 点 」 と は 、 ISO14001 の 3.15 及 び ISO50001 の 3.21 に お け る nonconformityを意味するものとする。 (3) 本マニュアルにおいて「関連事業者」とは、ISO14001の4.4.6におけるcontractorsとsuppliersを意味 するものとする。

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4.環境・エネルギーマネジメントシステムの要求事項

4.1 一般要求事項

千葉大学は、環境・エネルギーマネジメントシステムを確立し、それを維持する。その手順は、この 「4.環境・エネルギーマネジメントシステムの要求事項」全体で述べる。

4.2 経営層の責任

4.2.1 最高経営層

(1) 目的 この節は、最高経営層の責任について規定するものとする。 (2) 最高経営層の責任 最高経営層は、学長、総務担当理事、企画担当理事からなり、学長が統括するものとする。 最高経営層は、次の事項を行うことによって、環境・エネルギーマネジメントシステムを支援すること及 びその有効性に対して継続的に改善することのコミットメントを実証しなければならない。 a) 環境・エネルギー方針を、定め、確立し、実施し、維持する。 b) 環境管理責任者及びエネルギー管理統括者を任命する。 c) 環境マネジメント及びエネルギーマネジメントシステム活動の効果的実施及びパフォーマンスの改 善の推進に責任をもつ人々を特定する。 d) 環境・エネルギーマネジメントシステム及びその結果として生じる環境・エネルギーパフォーマンス を確立し、実施し、維持し、改善するために必要な資源を用意する。 e) 環境・エネルギーマネジメントシステムにおいて取り組む適用範囲及び境界を特定する。 f) 環境・エネルギーマネジメントの重要性を組織内の人々に周知する。 g) 環境目的及び目標が設定されることを確実にする。 h) エネルギーパフォーマンス指標が組織にとって適切であることを確実にする。 i) 大学経営の長期計画は、エネルギーパフォーマンスを考慮に入れる。 j) 定められた間隔で結果が測定され、報告されることを確実にする。 k) マネジメントレビューを実施する。 (3) エネルギー管理統括者の責任 最高経営層のうち、企画担当理事は、エネルギー管理統括者として、環境管理責任者に適切に指 示を行うことを通じて、次に掲げる事項を行う責任を有する。 a) このマニュアルに従ってエネルギーマネジメントシステムが確立され、実施され、維持され、継続的 に改善されることを確実にする。 b) エネルギーマネジメント活動を支援するうえで、環境管理責任者と共に働くために、適切なレベル の管理者によって承認された人々を指名する。 c) 組織の環境・エネルギー方針に沿って、エネルギーマネジメント活動の計画が策定されることを確 実にする。 d) 効果的なエネルギーマネジメントを促進するために、責任及び権限を定め、周知する。 e) エネルギーマネジメントシステムの運用及び管理が共に有効であることを確実にするために必要な

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千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアル 基準及び方法を決定する。 f) 組織の全ての階層において、環境・エネルギー方針及び目的の自覚を促す。

4.2.2 環境管理責任者

(1) 目的 この節は、環境管理責任者の責任について規定するものとする。 (2) 環境管理責任者の責任 環境管理責任者は、最高経営層が指名した者とする。環境管理責任者は、他の責任にかかわりなく、 以下の事項を遂行する役割・権限・責任が与えられるものとする。 a) このマニュアルに従って環境・エネルギーマネジメントシステムが確立され、実施され、維持され、 継続的に改善されることを確実にする。 b) 環境・エネルギーマネジメント活動を支援するうえで、環境管理責任者と共に働くために、適切なレ ベルの管理者によって承認された人々を指名する。 c) 最高経営層に環境・エネルギーパフォーマンスを報告する。 d) 最高経営層に環境・エネルギーマネジメントシステムのパフォーマンスを報告する。 e) 組織の環境・エネルギー方針に沿って、環境・エネルギーマネジメント活動の計画が策定されること を確実にする。 f) 効果的な環境・エネルギーマネジメントを促進するために、責任及び権限を定め、周知する。 g) 環境・エネルギーマネジメントシステムの運用及び管理が共に有効であることを確実にするために 必要な基準及び方法を決定する。 h) 組織の全ての階層において、環境・エネルギー方針及び目的の自覚を促す。

4.2.3 環境・エネルギー方針

(1) 目的 この節では、千葉大学が環境・エネルギーマネジメントシステムを実施する上での基本的な方針(以 下、環境・エネルギー方針という) を定めるための手順が述べられる。 (2) 環境・エネルギー方針の策定手順 学長は、次の点に留意しつつ環境・エネルギー方針を定める。 ① 千葉大学における各種業務の内容と、それに伴う環境影響の状況を踏まえたものとすること。 ② エネルギーに関する事項については、千葉大学のエネルギー使用及び使用量の性質及び規模 に対して適切であること。 ③ 環境・エネルギーマネジメントシステムの継続的改善、汚染の予防及びエネルギーパフォーマンス の継続的改善に関する約束を含めること。 ④ 目的及び目標を達成するための情報並びに必要な資源を利用できることを確実にすることへの約 束を含めること。 ⑤ 環境に関する法律・条例などによる各種要求事項並びに組織のエネルギーの使用、使用量及び 効率に関係して適用される法律・条例などによる各種要求事項を順守する約束を含めること。 ⑥ 環境・エネルギー方針に従って環境目的と目標を定め、環境・エネルギーマネジメントシステムの 中で定期的に見直しを行うことを含めること。 ⑦ エネルギーパフォーマンスに関しては、国立大学の中で全国トップ水準のエネルギー効率を維持

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するという内容を含めること。 ⑧ エネルギー効率の優れた製品及びサービスの購入並びにエネルギーパフォーマンス改善のため の設計を支援するものであること。 (3) 環境・エネルギー方針の見直し 環境・エネルギー方針は、最高経営層による見直しのときに、定期的に見直すものとする。また、学 長が必要と認めたときには、臨時に見直すものとする。 (4) 学内への周知徹底 最高経営層は、その責任において、環境・エネルギー方針の意義内容を、本マニュアル・環境カー ドなどにより、非常勤講師を除く教職員、適用範囲に含まれる大学構内に事業所を持つ関連事業者 (パート職員を含む)、環境ISO学生委員会に登録している学生、博士後期課程又はそれに相当する 課程に在籍する院生であってユニットの環境管理に携わる者として環境ISO事務局に登録があった者 (以下「構成員」という)に周知し、その内容の理解を基礎研修などによって確実なものとする。 新しく構成員となる者については、ユニット環境責任者が、環境・エネルギー方針の意義内容を、 本マニュアル・環境カードなどにより周知する。 環境ISO学生委員会に登録していない学生、構成員以外の院生、附属中学校の生徒、附属小学 校の児童、附属幼稚園の園児、構内に事業所を持たない関連事業者、非常勤講師からなる準構成員 については、ホームページ・環境カードなどによって、環境意識の向上を図ることとする。 (5) 学外への開示 環境・エネルギー方針は、環境ISO事務局がホームページに掲載すること、求めに応じて文書を交 付することにより、広く学外へも開示することとする。 (6) 帳票様式 ・千葉大学環境・エネルギー方針 CHU42-1

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千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアル

4.3 計画

4.3.1 環境側面を決定する手順

(1) 目的 本節は、環境側面を決定するための手順を定める。 (2) 側面を決定する手順 千葉大学では、本節に掲げる手順によって、千葉大学環境マネジメントシステムが対象とする環境 側面と、その中でとくに重点的に管理を行う環境側面(以下、環境重点管理項目という)を特定する。 このとき、千葉大学環境マネジメントシステムが対象とする環境側面としては、千葉大学が直接に管 理できる環境側面の他、他の事業者の活動などの中で千葉大学が影響を及ぼすことができる環境側 面も対象とする。また、とくに環境重点管理項目としては、著しい環境影響を持つか、あるいは持つ可 能性がある環境側面を対象とし、千葉大学環境マネジメントシステムの目的を設定する際に、これらを 考慮する。 (3) 環境影響評価の種類と実施時期 環境影響評価の種類と実施時期は、以下のとおりとする。 ① 環境影響評価の種類 千葉大学における環境影響評価は、以下に掲げる一般業務分析、特定業務分析、有益業務分析、 関連事業者業務分析の 4 種類とする。 1) 一般業務分析 各キャンパス単位で、エネルギー消費量、水消費量などのインプットと、廃棄物排出量、温室効果ガ ス排出量などのアウトプットの総量を把握するとともに、校舎外の環境の状況を分析する方法 2) 特定業務分析 実験系の研究室、食堂など、環境影響が大きいと考えられる部局・ユニットの業務、附属諸学校な ど特別な業務形態が含まれると考えられる部局・ユニットの業務について、著しい環境影響を及ぼすと 考えられる環境側面を個別に洗い出す方法 3) 有益業務分析 環境関連カリキュラム、環境関連研究など、有益な環境影響をもたらすと考えられる環境側面の状 況を把握する方法 4) 関連事業者業務分析 関連事業者との契約に際して、その事業者にどのような環境配慮を要請するのかを決定するた めに、その業務内容を検討する方法 ② 実施時期 環境影響評価は、以下に掲げる場合を除き、原則として年に1回実施するものとする。 環境ISO企画委員会において、以下の事項が発生した場合には、環境影響評価を各キャンパス において実施するかどうかを個別に検討し、環境管理責任者が実施するかどうかを決定する。環境I SO事務局は、以下の事項が発生しているかどうかを随時確認し、発生している場合には、キャンパ ス責任者(キャンパスにまたがる事項については、環境管理責任者)に報告しなければならない。また、 ユニット環境責任者又は部局環境責任者は、ユニット内又は部局内での業務内容の変更に伴って 環境影響評価が必要となったかどうかを検討し、その結果をキャンパス責任者に報告しなければな らない。この一連の手続きを通じて、環境側面に関する情報を最新のものとする。

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・ 法律・条例の制定・改廃 ・ 最高経営層による見直し ・ 内部コミュニケーションを通じた要望 ・ 外部コミュニケーションを通じた要望 ・ ISO14001(JISQ14001)規格の変更 ・ 環境影響評価が必要と認められる業務内容の変更 (4) 環境影響項目 ① 環境影響項目 環境影響評価の対象とすべき環境影響項目には、枯渇性資源の消費、更新性資源の過剰消費、 化学物質の排出、廃棄物の排出、温室効果ガスの排出、オゾン層破壊物質の排出、騒音、振動、悪 臭、地盤沈下、構内緑化、構内美化、環境系教育・研究等が含まれるものとする。具体的には、環境 影響評価ごとに、以下の項目を確認することを通じて、これらを把握するものとする。 1) 一般業務分析 エネルギー投入量、用紙使用量、水資源投入量(上水、井水)、規制等対象化学物質排出・移動量、 廃棄物排出量(一般廃棄物、産業廃棄物)、温室効果ガス排出量、排水量、構内緑化・構内美化 2) 特定業務分析 PRTR 法、ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法、ダイオキシン類対 策特別措置法、大気汚染防止法、水質汚濁防止法、土壌汚染対策法、振動規制法、騒音規制法、毒 物及び劇物取締法、高圧ガス保安法その他の関連法規制等で規制などの対象となっている業務内容 を含んでいるかどうか 3) 有益業務分析 環境系講義等の開講状況、環境系の研究状況 4) 関連事業者業務分析 一般業務分析及び特定業務分析の内容のうち、当該事業者にとくに関連のある項目 ② 状態項目 環境影響評価にあたっては、次の3つの状態について考慮するものとする。 1) 定常時 通常の事業活動、メンテナンスが行われている状態 2) 非定常時 入学手続、大学祭など、特別のイベントが行われている状態 3) 緊急時 地震・火災・爆発・漏出などの異常事態が発生している状態 (5) 手順 ① 一般業務分析 環境ISO企画委員会において一般業務分析を行うこととした場合、環境ISO事務局は、キャンパス ごとに必要な調査を行う。この際、環境ISO事務局は、必要に応じて、部局やユニットに協力を求める。 部局やユニットは、環境ISO事務局から協力を求められた場合には、データの提供などを行う。環境I SO事務局は、調査結果をとりまとめ、環境管理責任者に報告する。 ② 特定業務分析 環境ISO企画委員会において特定業務分析を行うこととした場合、環境ISO事務局は、特定業務

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千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアル 分析の対象とすべき部局・ユニットを選定する。環境ISO事務局は、アンケート調査又は実地調査によ って、対象とすべき部局・ユニットについて、環境影響評価項目に掲げた事項への該当状況を確認し、 該当している場合、どの業務に関係しているのかを特定する。部局環境責任者は、部局における回答 が適切に行われるように配意するものとする。環境ISO事務局は、これらの調査結果をとりまとめ、漏れ がないかを確認した後に、環境管理責任者にそれを報告するものとする。 ③ 有益業務分析 環境ISO企画委員会において有益業務分析を実施することとした場合、環境ISO事務局は、必要 な調査を行う。この際、環境ISO事務局は、必要に応じて、部局・ユニットに協力を求める。部局・ユニ ットは、環境ISO事務局から協力を求められた場合には、データの提供などを行う。環境ISO事務局は、 調査結果をとりまとめ、環境管理責任者に報告する。 ④ 関連事業者業務分析 環境ISO企画委員会において関連事業者業務分析を実施することとした場合、環境ISO事務局は、 会計書類を参照して関係事業者をリストアップし、関係事業者の環境影響の程度を評価する。環境IS O事務局は、関係事業者のリストと環境影響の程度を記録するとともに、環境管理責任者に報告する。 (6) 環境重点管理項目の特定 環境影響評価の結果が環境ISO企画委員会に報告された場合、環境ISO事務局はその結果を踏 まえ以下の評価基準に従って、環境重点管理項目の原案又は改訂案を作成する。その際、各キャン パスのみに係る項目については、キャンパス責任者と相談して原案を作成するものとする。 ・ 法律・条例の規制がある環境影響であること ・ 増加傾向にある環境影響であり、その低減が必要と認められること ・ 利害関係者からの要望があること ・ 過去に法律・条例等の要求事項違反があったこと ・ 有益な環境影響がとくに期待できること ・ 経費に占める割合が大きいなど、経費の削減への寄与がとくに期待できること 環境ISO事務局は、環境重点管理項目の案とその特定にあたっての判断の根拠を、環境ISO企 画委員会に諮って、その承認を得る。環境管理責任者は、環境ISO企画委員会において承認された 環境重点管理項目を、環境重点管理項目一覧として記録する。 (7) 環境重点管理項目の取扱 環境重点管理項目については、可能な限り、目的及び目標を設定する。目的及び目標の設定が 困難な場合には、継続的に調査する対象として取り扱う。 (8) 帳票様式 ・環境影響評価結果 CHU431-1 ・環境重点管理項目一覧 CHU431-2

4.3.2 法的及びその他の要求事項

(1) 目的 この節では、千葉大学の事業活動やサービスの環境側面並びにエネルギーの使用、使用量及び

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効率に関係して適用される法的な要求事項及び千葉大学が同意するその他の要求事項(以下、履行 すべき要求事項という)を特定し、参照するための責任と行動を定める。

(2) 履行すべき要求事項を特定するための手順

環境ISO事務局は、随時、電子政府の総合窓口(http://www.e-gov.go.jp)、環境省のホームペー ジ(http://www.env.go.jp)、資源エネルギー庁(http://www.enecho.meti.go.jp)を調査するとともに、千 葉県、各サイトの所在する関係市の担当部局にヒアリングを行うなどして、履行すべき要求事項を「環 境・エネルギー関連法規制等一覧」として特定する。環境ISO事務局は、その要求事項が部局・ユニッ トレベルで順守すべきものである場合、部局環境責任者を通じてユニット環境責任者に履行すべき要 求事項の内容を周知するとともに、その部局・ユニットに適用されるかどうかを確認して、その結果を報 告するよう要請する。 履行すべき要求事項に変更があった場合、環境ISO事務局は、「環境・エネルギー関連法規制等 一覧」を修正する。変更があった要求事項が部局・ユニットレベルで順守すべきものである場合、部局 環境責任者を通じてユニット環境責任者にその旨を周知するとともに、変更があった要求事項につい て各部局・ユニットに関連があるかどうかを確認し、その結果を報告するよう要請する。 (3) 履行すべき要求事項の参照の手順 環境ISO事務局は、最新の「環境・エネルギー関連法規制等一覧」が構成員によって参照できるよ う、ホームページに掲載するものとする。 (4) 帳票様式 ・環境・エネルギー関連法規制等一覧 CHU432-1

4.3.3 エネルギーレビュー

(1) 目的 この節では、千葉大学のエネルギーの使用及び使用量を測定し、分析し、著しいエネルギーの使用 の領域を特定し、エネルギーパフォーマンスを改善するための機会と優先度を決めるための責任と行 動を定める。 (2) エネルギーレビューの種類と実施時期 エネルギーレビューの種類と実施時期は、以下のとおりとする。 ① エネルギーレビューの種類 千葉大学におけるエネルギーレビューは、以下に掲げる一般エネルギー分析、特定エネルギー分析、 関連事業者エネルギー分析、関連大学エネルギー分析の 4 種類とする。 1) 一般エネルギー分析 各建物別にエネルギーの流れと消費量、エネルギーの使用に著しい影響を及ぼす設備を把握し、 分析する方法 2) 特定エネルギー分析 各部屋別、構内事業者別にエネルギー多消費型設備の保有状況を把握し、分析する方法 3) 関連事業者エネルギー分析 関連事業者との契約に際して、その事業者にエネルギーパフォーマンスの改善を要請するのかを決 定するために、その業務内容を検討する方法 4) 関連大学エネルギー分析

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千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアル 他の国立大学法人におけるエネルギー使用効率の状況を把握し、分析する方法 ② エネルギーレビューの実施時期 エネルギーレビュー(一般エネルギー分析を除く。)は、以下に掲げる場合を除き、原則として年に 1 回実施するものとする。一般エネルギー分析は、以下に掲げる場合を除き、原則として 3 ヶ月に一度実 施するものとする。 環境ISO企画委員会において、以下の事項が発生した場合には、エネルギーレビューを実施するか どうかを検討し、その結果を環境管理責任者を通じてエネルギー管理統括者に報告する。エネルギー 管理統括者はその報告を踏まえてエネルギーレビューを実施するかどうかを決定する。環境ISO事務 局は、以下の事項が発生しているかどうかを随時確認し、発生している場合には、環境管理責任者を 通じて、エネルギー管理統括者に報告しなければならない。また、ユニット環境責任者又は部局環境 責任者は、ユニット内又は部局内での業務内容の変更に伴ってエネルギーレビューが必要となったか どうかを検討し、その結果を、環境管理責任者を通じて、エネルギー管理統括者に報告しなければな らない。 ・ 法律・条例の制定・改廃 ・ 最高経営層による見直し ・ 内部コミュニケーションを通じた要望 ・ 外部コミュニケーションを通じた要望 ・ ISO50001(JISQ50001)規格の変更 ・ エネルギーレビューが必要と認められる業務内容の変更 ・ エネルギーレビューが必要と認められる関連大学における取り組みの進展 (4) エネルギーレビュー項目 エネルギーレビューは、エネルギーレビューの種類ごとに、以下の項目を把握するものとする。 ① 一般エネルギー分析 キャンパスごとのエネルギーの流れ、建物別のエネルギー消費量、エネルギーの使用及び使用量 に著しく影響を及ぼしうる設備の状況、エネルギーの使用及び使用量に著しい影響を及ぼす変数とし て建物別の用途及び床面積並びに月平均気温 ② 特定エネルギー分析 エネルギーの使用及び使用量に著しく影響を及ぼす設備の保有状況 ③ 関連事業者エネルギー分析 一般エネルギー分析及び特定エネルギー分析の内容のうち、当該事業者にとくに関連のある項目 ④ 関連大学エネルギー分析 他の主要な国立大学法人におけるエネルギーの使用及び使用量の状況 (5) 手順 ① 一般エネルギー分析 一般エネルギー分析は、エネルギー管理統括者の指揮監督のもと、施設環境部が実施する。 施設環境部は、受変電単線結線図、県水、井水、ガスなどの系統図を整備して、エネルギーの流れ を把握する。施設環境部は、建物別のエネルギー消費量を把握するため、積算電力計、量水器、ガス

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メーターを建物別に配置する。 また、施設環境部は、エネルギーの使用に著しく影響を及ぼすものとして、受変電設備、熱源設備、 昇降機設備、ガスヒートポンプ設備について把握する。 ② 特定エネルギー分析 特定エネルギー分析は、環境ISO事務局が行うアンケート調査によって部屋ごとに実施する。環境 ISO事務局は、これらの調査結果をとりまとめ、漏れがないかを確認した後に、環境管理責任者を通じ てエネルギー管理統括者に報告するものとする。 ③ 関連事業者エネルギー分析 関連事業者エネルギー分析は、環境ISO事務局が、会計書類を参照して関係事業者をリストアッ プし、関係事業者のエネルギーパフォーマンスへの影響の程度を評価することによって実施する。環 境ISO事務局は、関係事業者のリストとその影響の程度を記録するとともに、環境管理責任者を通じて エネルギー管理統括者に報告する。 ④ 関連大学エネルギー分析 関連大学エネルギー分析は、環境ISO事務局が、主要国立大学法人の環境報告書などを分析する ことによって実施する。環境ISO事務局は、関連大学エネルギー分析の結果を記録するとともに、環境 管理責任者を通じてエネルギー管理統括者に報告する。 (6) 著しいエネルギー使用の領域の特定 エネルギーレビューの結果がエネルギー管理統括者に報告された場合、エネルギー管理統括者の 指示を受けて、環境 ISO 事務局は、著しいエネルギー使用の領域に係る施設、設備、システム、プロ セス及び要員(以下「著しいエネルギー使用領域」という。)、著しいエネルギーの使用に影響を及ぼす その他の関連変数、著しいエネルギー使用領域に係る現在のエネルギーパフォーマンス及び将来の エネルギー使用及び使用量を特定し、環境管理責任者を通じてエネルギー管理統括者に報告する。 エネルギー管理統括者は、上記の内容を確認し、著しいエネルギー使用領域一覧として記録する。 (7) 帳票様式 ・エネルギーレビュー結果 CHU433-1 ・著しいエネルギー使用領域一覧 CHU433-2

4.3.4 エネルギーベースライン

(1) 目的 本節は、エネルギーベースラインを決定するための手順を定める。 (2) エネルギーベースラインの策定手順 環境 ISO 企画委員会は、初回のエネルギーレビューの情報を用いて、エネルギーベースラインの原 案を策定するものとする。 環境 ISO 企画委員会は、エネルギーベースラインの原案を策定した場合には、環境管理責任者を通 じてエネルギー管理統括者の承認を得るものとする。 エネルギー管理責任者の承認が得られた場合には、環境 ISO 事務局は、省エネリーダー会議の場 を通じて、エネルギーベースラインの内容を関係部局に周知するものとする。

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千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアル (3) エネルギーベースラインの調整 環境 ISO 企画委員会は、次のいずれかの状況が生じた場合には、エネルギーベースラインの内容を 見直すものとする。 ① 策定されたエネルギーパフォーマンス指標(EnPIs)がもはや組織のエネルギーの使用及び使用量 を反映しなくなった場合。 ② プロセス、運用パターン又はエネルギーシステムに大きな変更があった場合。 ③ 関連大学において著しいエネルギーパフォーマンスの改善が行われた場合。 ④ その他、エネルギー管理統括者が、エネルギーベースラインの見直しが必要であると認めた場合。 (4) エネルギーベースラインの維持、記録 エネルギーベースラインは、維持し、記録されなければならない。 (5) 帳票様式 エネルギーベースライン CHU434-1

4.3.5 エネルギーパフォーマンス指標

(1) 目的 本節は、エネルギーパフォーマンス指標を決定し、更新するための手順を定める。 (2) エネルギーパフォーマンス指標の決定手順 環境 ISO 企画委員会は、エネルギーベースラインの原案の策定と合わせて、エネルギーパフォーマ ンスを監視し、測定するために、適切なエネルギーパフォーマンス指標の原案を策定するものとする。 環境 ISO 企画委員会は、エネルギーパフォーマンス指標の原案を策定した場合には、環境管理責 任者を通じてエネルギー管理統括者の承認を得るものとする。 エネルギー管理責任者の承認が得られた場合には、環境 ISO 事務局は、省エネリーダー会議の場 を通じて、エネルギーパフォーマンス指標の内容を関係部局に周知するものとする。 (3) エネルギーパフォーマンス指標の更新手順 環境 ISO 企画委員会は、次のいずれかの状況が生じた場合には、エネルギーパフォーマンス指標の 内容を見直すものとする。 ① 策定されたエネルギーパフォーマンス指標(EnPIs)がもはや千葉大学又は他の国立大学法人の 組織のエネルギーの使用及び使用量を反映しなくなった場合。 ② プロセス、運用パターン又はエネルギーシステムに大きな変更があった場合。 ③ その他、エネルギー管理統括者が、エネルギーパフォーマンス指標の見直しが必要であると認め た場合。 (4) エネルギーパフォーマンス指標の決定・更新手順の見直し 環境ISO企画委員会は、本節(2)及び(3)に掲げるエネルギーパフォーマンス指標の決定・更新手 順をレビューし、必要に応じて、その手順を見直さなければならない。 (5) エネルギーパフォーマンス指標のレビュー 環境 ISO 企画委員会は、著しいエネルギー使用の領域ごとに、エネルギーパフォーマンス指標を測 定し、前節に基づいて策定されたエネルギーベースラインと比較しなければならない。環境ISO企画 委員会は、この比較の結果を記録し、環境管理責任者を通じてエネルギー管理統括者に報告しなけ

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ればならない。 (6)帳票様式 エネルギーパフォーマンス指標のエネルギーベースラインとの比較結果 CHU435-1

4.3.6 環境目的、目標及び実施計画

(1) 環境目的及び目標 環境目的・目標は、環境・エネルギー方針と整合性が保たれるよう、また、汚染の予防に関する約 束とエネルギーパフォーマンスの改善に関する項目を含む形で、設定する。環境目的は中長期(原則 として3年)、環境目標は短期(同1年)の視点から設定する。 設定にあたっては、次の事項を考慮するものとする。 ① 法的及びその他の要求事項 ② 環境重点管理項目 ③ 著しいエネルギーの使用 ④ エネルギーレビューで特定されるエネルギーパフォーマンス改善の機会 ⑤ 各部局を通じて集められた構成員の意見 ⑥ 準構成員その他の利害関係者の要望 ⑦ 地域住民の要望 ⑧ 技術上の選択肢 ⑨ 財政上・運用上・事業上の明らかな実現不可能性 環境目標は可能な限り数値化する。数値化が困難なものの場合も、環境影響及びエネルギーパフ ォーマンスの改善が図られるよう極力具体的な設定とする。 (2) 実施計画 実施計画には、環境目的及び目標を達成するために具体的に行われるべき行動、行動の責任者、 行動のスケジュール、監視測定の項目、監視測定の頻度、監視測定の責任者を記載する。 (3) 環境目的・目標・実施計画の設定手続 ① キャンパス全体にかかる目的・目標・実施計画 環境管理責任者は、環境ISO事務局に対して、キャンパス責任者と相談しつつ、キャンパス全体に 係る環境目的・目標・実施計画の原案を設定するよう指示する。環境管理責任者は、環境目的・目標・ 実施計画の原案の提出があったときは、環境ISO企画委員会に諮った上で、キャンパス責任者を通じ て地区実行委員会に提出し、部局・ユニットの意見を聞く。部局・ユニットの意見を勘案して、環境ISO 事務局は目的・目標・実施計画の案を修正する。環境管理責任者は、修正案を、環境ISO企画委員 会に諮った上で、最高経営層の承認を得て、キャンパスごとの環境目的・目標・実施計画を設定する。 環境管理責任者は、環境目的・目標・実施計画を設定したときは、すみやかに「目的・目標・実施計画 一覧表」として文書化し、キャンパス責任者を通じて地区実行委員会で周知する。部局環境責任者は ユニット環境責任者に、ユニット環境責任者はユニットに所属する構成員に周知する。 ② 部局・ユニットにかかる目的・目標・実施計画 環境管理責任者は、キャンパス責任者を通じて、部局環境責任者に対して、キャンパス全体の目

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千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアル 的・目標・実施計画と整合が図られる形で、部局やユニット独自の環境目的・目標・実施計画の原案を 検討するように要請する。独自の環境目的・目標・実施計画を作成した部局環境責任者又はユニット 環境責任者は、その内容を構成員に周知する。 ③ 部局省エネ行動計画 環境管理責任者は、エネルギー管理統括者の指示を受けて、省エネリーダー会議の場を用いて、 部局環境責任者に対して、部局の建物のエネルギーパフォーマンスの改善にかかる目的・目標・実施 計画(以下「部局省エネ行動計画」という。)の原案を検討するように要請する。部局省エネ行動計画を 作成した部局環境責任者は、その内容を省エネリーダー会議で報告するとともに、構成員に周知す る。 (4) 環境目的及び目標の見直し 環境目的は3年に1回、環境目標は年1回定期的に見直しをする。 環境管理責任者は、次のような場合には、随時、環境目的・目標・実施計画の見直しを行う。 ① 環境・エネルギー方針の変更 ② 法規制等の新設・改正・変更 ③ 業務範囲・内容等の変更 ④ 組織変更 ⑤ 内部監査の結果 ⑥ 利害関係者の見解 ⑦ エネルギー管理統括者の指示 ⑧ その他環境ISO企画委員会が必要と認めたとき 環境目的・目標・実施計画の見直しは、環境目的・目標・実施計画の設定の手順に準じて行う。見 直しされたキャンパス全体にかかる環境目的・目標・実施計画は、環境管理責任者がすみやかに「目 的・目標・実施計画一覧表」に記載するとともに、キャンパス責任者に伝える。キャンパス責任者は部局 環境責任者を通じてユニット環境責任者に周知する。ユニット環境責任者はユニットに所属する構成 員に周知する。見直しされた部局省エネ行動計画は、部局環境責任者が、すみやかに省エネリーダ ー会議の場で報告するとともに、構成員に周知する。 (5) 帳票様式 ・目的・目標・実施計画一覧表 CHU436-1

4.4 実施及び運用

4.4.1 資源、役割、責任及び権限

(1) 目的 この節では、千葉大学の環境・エネルギーマネジメントを効果的に実施するため、本マニュアル4.2 節と相まって、体制、役割、責任及び権限を定める。

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(2) 体制 千葉大学は、環境・エネルギーマネジメントを実施するための組織を最高経営層、エネルギー管理 統括者、内部監査責任者、内部監査委員会、環境管理責任者、キャンパス責任者、環境ISO企画委 員会、環境ISO事務局、環境ISO学生委員会、総合安全衛生管理機構、地区環境ISO実行委員会、 省エネリーダー会議、部局、部局環境責任者、ユニット、ユニット環境責任者によって構成するものと する。 環境ISO事務局は、次項に定める役割、責任及び権限を文書化し、部局・ユニットを通じて周知す る。 (3) 役割、責任及び権限 4.2に定めるもののほか、体制の構成者・組織の役割、責任及び権限は以下に掲げるとおりとする。 ① 内部監査責任者: 学長が指名した者とする。内部監査責任者は、環境管理責任者や環境ISO企 画委員会メンバーを兼ねることはできない。 <主要業務> a)内部監査委員会の業務を統括する。 b)内部監査結果を最高経営層などに報告する。 ② 内部監査実施チーム: 内部監査責任者が指名した者によって構成する。 <主要業務> a) 環境・エネルギーマネジメントシステム監査を計画する。 b) 環境・エネルギーマネジメントシステム監査の実施が円滑に行われるようにする。 ③ 環境ISO企画委員会: 環境管理責任者が指名した者によって組織する。その際、環境マネジメン トシステム実習Ⅰ・Ⅱの担当教員、地区環境ISO実行委員会の委員長又はその代理となる者を含め るものとする。 <主要業務> a) ISO14001及びISO50001規格の要求事項に適合した環境マネジメントシステムの確立・実施・維 持のために本マニュアルに定める事項の審議・検討を行う。 b) 専門的な見地から環境ISO事務局の業務を補佐する。 c) 環境ISO学生委員会を指導する。 ④ キャンパス責任者: 環境管理責任者が指名した者とする。キャンパス責任者は、他の責任にかか わりなく、以下の事項を遂行する役割・権限・責任が与えられるものとする。 <主要業務> 1. 法律・条例の制定・改廃、最高経営層による見直し、内部コミュニケーションを通じた要望、外部コ ミュニケーションを通じた要望、関連する国際規格の変更、環境影響評価が必要と認められる業 務内容の変更について、キャンパスにまたがるものは環境ISO事務局から、ユニット内又は部局 内での業務内容の変更に伴って必要となる環境影響評価については、ユニット環境責任者又は 部局環境責任者から報告を受ける。 2. 環境ISO事務局と相談して、キャンパスにまたがる環境重点管理項目の原案又は改訂案を策定 する。 3. 環境ISO事務局と相談して、キャンパスにまたがる環境目的・目標・実施項目原案を策定する。 4. キャンパス全体にかかる環境目的・目標・実施計画案を地区実行委員会に提出し、部局・ユニット の意見を聞く。

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千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアル 5. キャンパス全体の環境目的・目標・実施計画及び環境管理責任者が文書化した「目的・目標・実 施計画一覧表」を地区実行委員会で周知する。 6. 部局環境責任者に対して、キャンパス全体の目的・目標・実施計画と整合が図れるように部局や ユニット独自の環境目的・目標・実施計画の原案検討を要請する。 7. 環境マネジメントシステムに関する最高経営層、環境管理責任者又は環境ISO事務局の指示、 提案、及び学内における提案等とこれらの案に対する処置内容について、環境ISO事務局から 報告を受け、地区実行委員会を通じて各部局環境責任者に伝達する。 8. 外部から寄せられた提案等の対処が十分か不十分かについて環境ISO事務局から報告を受け る。 9. 環境ISO事務局から、外部から寄せられた提案等が未処理であると報告を受けた場合、対処し、 その結果を環境ISO事務局に報告する。 10. 環境へ著しい影響を及ぼすような異常事態が発生した場合、すみやかに関係行政機関に連絡す る。必要に応じて消防署に連絡する。また、その日時、内容を記録する。 11. 関連法規制により要求されている文書化について環境ISO事務局から報告を受ける。 12. 環境ISO事務局から順守評価すべきユニットに関する報告を受け、当該ユニット環境責任者に内 部監査までに順守評価と記録するように通知する。 13. ユニットが検討した業務内容の変更に伴う環境影響評価の必要性について報告を受ける。 14. 要改善点の発生予測及び発生について、構成員から報告を受けた場合、ユニット環境責任者、 部局環境責任者、キャンパス責任者、環境ISO事務局相互で連絡をとる。 15. 法規制にかかる要改善点が確認される場合は、構成員から連絡を受ける 16. 法規制にかかる要改善点について、構成員から報告を受けた場合、ユニット環境責任者、部局環 境責任者、キャンパス責任者、環境ISO事務局相互で連絡をとる。 17. 環境報告書の原案について審議する。 18. 最高経営層による見直しを学内に周知する。 ⑤ 環境ISO事務局: 施設環境部に置く。 <主要業務> a) ISO14001規格及びISO50001規格の要求事項に適合した環境マネジメントシステムの確立・実 施・維持のために本マニュアルに定める業務を遂行する。 b) 環境ISO企画委員会に関する事務を行う。 c) 地区環境ISO実行委員会に関する事務を行う。 d) 環境マネジメントシステム実習I及びIIの担当教官と調整して、環境ISO学生委員会に実習させ る業務を決定する。 ⑥ 環境ISO学生委員会: 環境マネジメントシステム実習Ⅰ又はⅡの単位の取得者又は受講者で参 加意志のあるものによって組織する。 <主要業務> a) 担当教官の監督のもと、教育研修の実施その他環境マネジメントシステムの確立・実施・維持 のために環境ISO事務局が所掌する業務を実習する。 b) 担当教官の監督のもと、内部環境監査の実施のために内部監査委員会が所掌する業務を実 習する。 c) 環境マネジメントシステムの確立・実施・維持のための業務に対して、学生の立場から提言を 行う。 ⑦ 総合安全衛生管理機構: 本学の安全衛生管理を行うために置かれた部局である。

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<主要業務> a) 化学物質等安全衛生管理にかかる研修計画を策定し、実施する。 b) 環境ISO事務局の活動に関し、化学物質等安全衛生管理にかかる観点から必要な助言を行 う。 c) 国立大学法人千葉大学総合安全衛生管理機構規程(平成16年4月1日制定)第9条第1項の 規定に基づき、所掌する環境安全並びに学生及び職員の健康安全に関する事故・法令違反行 為に対して、改善・再発防止のために必要な措置(このマニュアルにおいて「改善措置」という。) を講ずるとともに、4.5.3(6)に定める手続を行う。 ⑧ 防災危機対策室: 本学の防災対策を行うために置かれた部局である。 a) 緊急時に所要の指揮命令を行う。 b) 環境ISO事務局の活動に関し、防災危機対策にかかる観点から必要な助言を行う。 ⑨ 地区環境ISO実行委員会: 各地区の部局環境責任者又はその者が指名した者、環境ISO企画 委員会が指名した者、環境ISO学生委員会の各地区委員長、地域住民代表者によって組織する。 <主要業務> a) 環境ISO事務局から各地区の部局への情報伝達を行う。 b) 各地区の部局から環境ISO事務局への情報伝達を行う。 c) 各地区の部局間の情報伝達を行う。 d) 学生や近隣地区との情報交換を行う。 ⑩ 省エネリーダー会議: 部局の建物のエネルギーパフォーマンスの改善にたずさわる者として部局 環境責任者から指名を受けた者(以下「省エネリーダー」という。)によって組織する。 <主要業務> a) 部局の建物のエネルギーパフォーマンスの改善にかかる事項について、環境ISO事務局から 各地区の部局への情報伝達を行う。 b) 各地区の部局から環境ISO事務局への情報伝達を行う。 c) 各地区の部局間の情報伝達を行う。 ⑪ 部局: 各学部、各大学院、各センター、各構内事業者からなる。名称は、組織図に列記する。 ⑫ 部局環境責任者: 部局の長あるいはその者が指名した者とする。 <主要業務> a) 部局の環境マネジメントシステムの運用及び部局の環境教育又は環境研究に関する業務を統 括する。 b) ISO14001規格及びISO50001規格の要求事項に適合した環境マネジメントシステムの確立・実 施・維持のために本マニュアルに定める業務を遂行する。 ⑬ ユニット: 環境管理を行うために最も効率的であると認められる単位であって、部局環境責任者が 定めるものとする。 ⑭ ユニット環境責任者: ユニットの環境責任者として、部局環境責任者が指名した者とする。 <主要業務> 部局の環境マネジメントシステムの運用を統括し、本マニュアルに記載された業務を遂行する。

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千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアル (4) 帳票様式 ・千葉大学環境マネジメントシステム組織図 CHU441-1

4.4.2 力量、教育訓練及び自覚

(1) 目的 この節は、構成員及び準構成員に対して、環境及びエネルギーに関する教育を行う上で必要な責 任と行動を定める。 (2) 教育研修の種類と内容 千葉大学が環境・エネルギーマネジメントシステムを実施するにあたり、必要な教育研修は次に掲 げるとおりである。 ① 基礎研修 基礎研修は、構成員及び準構成員に対して、主に次の内容を教育するために、実施される研修を いう。 a) ISO14001及びISO50001の理解 b) 千葉大学の環境・エネルギーマネジメントシステムの理解 c) 環境・エネルギー方針・関連文書ならびに環境・エネルギーマネジメントシステムの要求事項 に適合することの重要性 d) 環境・エネルギーマネジメントシステムの要求事項を達成するための役割、責任及び権限 e) 環境重点管理項目と顕在又は潜在的な著しい環境影響の自覚と目的・目標・実施計画・運用 文書等を実現・実施することによる作業改善の環境上のメリット f) 改善されたエネルギーパフォーマンスから得られる利点 g) 環境・エネルギーマネジメントシステムに規定された事項を実現・実施しないことによって予想 される結果とそのデメリットの理解と自覚 h) 環境・エネルギーマネジメントシステムの運用、環境保全活動の実施における各構成員及び 準構成員の役割と責任の自覚 ② 専門研修 専門研修は、著しい環境影響または著しいエネルギー使用の原因となりうるユニットに所属する者 に対して、主に次の内容を教育するために実施される研修をいう。 a) 法律・条例により要求される知識・技能(化学薬品や有害物質、機器の適正管理等) b) 資格の習得・取得(危険物、高圧ガス、特別管理産業廃棄物、エネルギー管理等、pHメータの 監視 etc.) ③ 内部監査研修 内部監査研修は、内部監査責任者が指名する内部監査員の候補者に対して主に次の内容を教育 するために実施される研修をいう。 a) 千葉大学の環境・エネルギーマネジメントシステムの理解 b) 監査技法の習得 ④ 緊急事態対応訓練研修 緊急事態対応訓練研修は、該当するユニットに所属する構成員に対して、主に次の内容を教育す るために実施される研修をいう。

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a) 火災や地震等の発生時の適切な処置及び避難の対応。 b) 事故発生時における緩和措置、再発防止及び未然防止の対応。 (3) 教育研修の方針 ① 教育研修の実施責任主体・時期・対象 教育研修の実施責任主体、時期及び対象は、次の各号に掲げる研修ごとに、次の各号に定めると おりとする。 a) 基礎研修: 環境ISO事務局(実施責任主体)、4月~5月(時期)、構成員及び構成員以外の 学生・院生(対象) b) 専門研修: 著しい環境影響の原因となりうる部局・ユニットの環境責任者(実施責任主体)、4 月~5月(時期)、著しい環境影響または著しいエネルギー使用の原因となりうる 業務に従事する者(対象) c) 内部監査研修: 環境ISO事務局(実施責任主体)、9月-教職員の内部監査員の候補者/ 通年-学生の内部監査員の候補者(時期・対象) d) 緊急事態対応訓練研修: 部局・ユニット環境責任者(実施責任主体)、4月~5月(時期)、当 該部局ユニットの構成員(対象) ② 教育研修の実施責任主体・時期・対象の周知 環境管理責任者は、教育研修の実施責任主体、時期及び対象を、毎年4月にキャンパス・部局・ユ ニットに周知する。 (4) 教育研修の実施 ① 環境ISO事務局は、教育研修の実施主体・時期・対象に基づき、教育研修が行われるよう、自ら研 修を行うとともに、部局・ユニットを監督する。 ② 教育研修の実施主体は、それぞれの教育研修を受けるべき者のすべてに研修が行われるように配 意する。 ③ 研修の実施責任者は、研修を実施した場合には、教育実施の実施日時・内容・受講者数をすみや かに記録する。 ④ 外部機関が主催する研修の場合は、当該受講者が、環境ISO事務局に、教育実施の実施日時・ 内容・受講者名を報告する。環境ISO事務局は、この報告があったときは、その内容を確認した後 に、「教育研修実施報告書」に記載する。 ⑤ 環境ISO事務局は、専門の教育研修を通じて、法制度に定める特別の資格を取得・習得した者の 所属、名前、取得資格名などを「有資格者一覧表」に登録する。また、内部監査研修の受講者を 「内部監査員登録表」に登録する。 ⑥ 環境管理責任者は、すべての教育研修の実施状況とその効果を可能な限り把握し、適切な方法 で管理する。 (5) 帳票様式 ・教育研修実施報告書 CHU442-1 ・有資格者一覧表 CHU442-2 ・内部監査員登録表 CHU442-3

4.4.3 コミュニケーション

(1) 目的

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千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアル この節は、千葉大学の環境・エネルギーマネジメントシステムに関する内部でのコミュニケーションと 外部とのコミュニケーションの手順を述べる。 ここでいう「提案等」とは、環境側面、エネルギー使用及び環境・エネルギーマネジメントシステムに 関して内部又は外部から寄せられる提案・意見・苦情・質問などのことをいう。 (2) 内部コミュニケーション 学内における提案等の伝達、記録及び取扱の手順は以下のとおりである。 ① 環境・エネルギーマネジメントシステムに関する最高経営層、環境管理責任者又は環境ISO事務 局の指示及び提案等は、以下の手順で伝達する。また、電子メールを補足的な伝達手段として用 いるものとする。 a) 環境管理責任者が企画委員会の場で口頭又は文書にて伝達する。 b) 伝達を受けたキャンパス責任者は地区実行委員会を通じて各部局環境責任者に伝達する。 c) 伝達を受けた部局環境責任者は、ユニット環境責任者に伝達する。 d) 建物単位のエネルギーマネジメントに関する事項については、省エネリーダー会議の場で口 頭又は文書にて伝達する。 e) 伝達を受けた省エネリーダーはそれぞれの部局の構成員に伝達する。 ② 職員その他構成員からの提案等は、随時、環境ISO事務局において、電子メール、文書などによ り、受け付ける。提案等を行う際には、特別の事情がない限り、所属と連絡先を明らかにすることと する。 ③ 部局間の連絡・調整は、地区環境ISO実行委員会の場などにおいて実施するものとする。 ④ キャンパス間の連絡・調整は、環境ISO企画委員会の場などにおいて実施するものとする。 ⑤ 環境ISO事務局は、提案等を受けた場合には、遅滞なく処置内容を検討し、すみやかに「環境提 案等記録簿」に、提案等の内容、提案者の名前、連絡先、処置内容などを記録するとともに、処置 内容を、環境管理責任者に報告するとともに、提案者その他その提案に関係するキャンパス責任 者・部局環境責任者に伝達するものとする。 ⑥ 環境管理責任者は、定期的に、内部からの提案等に対する処置内容を環境ISO企画委員会に報 告する。また、必要に応じて、その内容を最高経営層に報告する。 (3) 外部コミュニケーション 学外から寄せられる提案等の伝達、記録及び取扱の手順は以下のとおりである。 ① 学外から提案等を受け付けた者は、提案等の内容に応じて自ら処置できる場合には自ら処置し、 提案等の内容、その処置の結果、特定できる場合にはその提供者名と連絡先を、環境ISO事務局 に報告する。自ら処置できない場合には、環境ISO事務局に、提案等の内容、未処置である旨、 特定できる場合にはその提供者名と連絡先を連絡する。 ② 環境ISO事務局は、処理の連絡があった提案等について、対応が十分かどうかを検討する。対応 が十分でないと認められる場合は、対応にあたるべきキャンパス・部局を決定し、そのキャンパス責 任者・部局環境責任者に連絡する。 ③ 環境ISO事務局は、未処理の連絡があった提案等について、対応にあたるキャンパス・部局を決 定し、そのキャンパス責任者・部局環境責任者に連絡する。 ④ 環境ISO事務局から、対応にあたるべきとされたキャンパス責任者・部局環境責任者は、外部から 寄せられた提案等に対処し、その結果を環境ISO事務局に報告する。 ⑤ 環境ISO事務局は①及び④において報告のあった事項を「環境提案等記録簿」に記録し、環境 管理責任者に報告する。 ⑥ 環境管理責任者は、定期的に、外部からの提案等に対する対応を環境ISO企画委員会に報告す る。また、必要に応じて、その内容を最高経営層に報告する。

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(4) 環境重点管理項目及び著しいエネルギーの使用に関する外部コミュニケーション ① 環境重点管理項目及び著しいエネルギーの使用に関連する情報は、4.5.3(4)の環境報告書に記 載して、外部に提供するものとする。 ② キャンパス責任者は、環境へ著しい影響を及ぼすような異常事態が発生した場合、すみやかに、 関係行政機関に連絡する。また、必要に応じて、消防署に連絡する。 ③ キャンパス責任者は、②の連絡を行ったときには、その日時、内容を記録するものとする。 (5) 帳票様式 ・環境提案等記録簿 CHU443-1 ・異常事態にかかる外部連絡記録簿 CHU443-2

4.4.4 文書類

(1) 目的 この節では、千葉大学の環境・エネルギーマネジメントシステムの中で作成される文書の体系を明 確にする。 (2) 文書の定義 ① 環境・エネルギーマネジメントマニュアル 千葉大学の環境・エネルギーマネジメントシステムを、ISO14001及びISO50001の規格要求項目に 沿った形で具体的に記載した本文書を指す。 ② 運用文書 環境・エネルギーマネジメントを運用していくにあたって作成される文書を指す。 (3) 文書体系 環境・エネルギーマネジメントシステムの中で作成される文書とその所在は「文書体系一覧」に記載 するとおりとする。 (4) 文書体系の見直し 環境・エネルギーマネジメントシステムの見直しがあった場合、見直しの内容に応じて「文書体系一 覧」を改訂するものとする。 (5) 帳票様式 ・文書体系一覧 CHU444-1

4.4.5 文書管理

(1) 目的 この節は、環境・エネルギーマネジメントシステムを機能させるために必要な環境・エネルギーマネ ジメントマニュアル及び運用文書をまとめた「環境マネジメントシステム資料集」(以下、単に「資料集」と いう) について、その管理手続を文書化し維持する手順を定める。

(24)

千葉大学環境・エネルギーマネジメントマニュアル (2) 資料集の管理における実施事項 ① 資料集は、毎年4月に企画委員会メンバー、地区環境ISO実行委員会メンバー、部局環境責任者 及びユニット環境責任者に配布する。 ② 資料集には、次に掲げる文書で最新のものを収録するものとする。 a) 環境・エネルギー方針 b) 環境重点管理項目 c) 著しいエネルギーの使用 d) 本マニュアル e) 千葉大学環境マネジメントシステム組織図 f) キャンパス全体にかかる目的・目標・実施計画 g) 部局・ユニットにかかる目的・目標・実施計画の策定の手引き h) 各種研修記録フォーマット i) 内部監査の実施の手引き j) 特定業務分析の実施の手引き k) 順守評価にかかる記録様式 l) 最高経営層による見直し記録 m) 関連事業者種別及び必要伝達事項 n) 前各号に掲げる項目を解説するために必要な事項 ③ 資料集は、毎年3月又は環境管理責任者が必要と判断したときに行い、必要に応じて改訂を、環 境ISO事務局に指示する。環境ISO事務局は改訂案を作成し、環境管理責任者に提出する。 ④ 新しい資料集の配布があった場合には、部局環境責任者又はユニット環境責任者は、すみやかに、 旧版の資料集を新しい資料集と区別し、旧版の資料集を用いないように配意する。 (3) 外部からの文書の識別、配布の管理 環境ISO企画委員会は、外部の者が作成した文書であって環境・エネルギーマネジメントシステム の計画及び運用のために必要と決定した文書がある場合には、その内容を明確にし、その配布と管理 を確実にする。 (4) 帳票様式 ・環境・エネルギーマネジメントシステム資料集 CHU445-1

4.4.6 運用管理

(1) 目的 この節では、環境目的及び目標に沿って、環境管理重点項目及び著しいエネルギーの使用に関 連する運用と活動を特定し、これらに関して必要な運用基準を定める手順を定める。また、環境重点 管理項目及び著しいエネルギーの使用について、関連事業者の活動を特定し、その事業者に必要な 事項を伝達するための手順を定める。 (2) 運用基準を定める手順 ① 実施計画において具体的に行われるべき行動の責任者とされた者は、次の事項を考慮して、具体 的な運用にあたって順守すべき運用基準を定める必要があるかどうかを検討し、必要と認められる 場合には運用基準を作成するものとする。

参照

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