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幼生研究のための小テクニック集(5) : 得たデータをどうするか?

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幼生研究のための小テクニ ック集

(5)

得たデータをどうするか?

小 西 光 一

これまでにも述べて来たが,研究データは得た だけでは何もならず,いずれかの場に公表 されて 初めて存在が認知される. よ って研究を行う以上, データの取りまとめと公表は避けて通れないプロ セスである. 公表には,印刷物,講演,電子媒体 の3 通りの手段がある. ここで, 2 番目の講演す なわち口頭での発表と ,ホーム ページ等の電子媒 体は,情報の迅速性という面からは有利であるが, 保存性からは論文や図鑑等の印刷物媒体に比して 不利であり,やはり学術面での王道は論文である と思われる . 研究者の聞では隠れたベストセラー として知られる「サ イエンテ イス トゲーム (原題 :

Winning the games scientists play)

J

でも, 冒頭

から論文生産への戦略で始ま っている. 競争の激 しい分野では「論文化→ 口頭発表」が常識で,論 文を製品に例えれば,学会はそれの 宣伝と 言 える かも知れない. 実際,国際学会で発表後に話をし ていると,

r

あなたの発表を聞いたが,論文はど こに出しているのか?

J

と聞かれることが多々あ る. 逆に発表内容について質問すると,即座に論 文別刷やコピーが差 し出される. 幸いにして,ま だ自然史の分野はのんびりとしているが,何かと 研究業績評価が目立つ昨今, 今後はそうも行かな くなる可能性が大きい. 要するに得られたデータ は論文化する他はない. このように,データの論文化は幼生を研究する 者にと っても必要不可欠な作業であり,この需要 いた本,あるいはホームページは数多くある . し かし,どれをみても具体的にどの雑誌に出したら 良いかについては,あ まり触れ られてはいない様 である.

Kooichi KONISHI: Miscalleneous techniques for

studies of decapod larvae (5). W hat w e do after

今回はこの点も含めて ,意外に身近な問題であ る論文作成について考えてみたいが,その前にあ なた自身の実績はどうなのかと問われれば,この 様な文そのものが書 けなくなるので,ここではあ くまで一般論として受け止めて頂きたい. 1 . ど こ に 論文 を 出 す か ? 幼生の記載論文を出すには,自然史系の学術誌 で,かつ比較的長いものでも受け入れてもらえる ことが条件となろう. 取りあえずは,可能性のあ るものを思いつくまま ,表1 にリストア ップして みた. 昨今の業績主義による ものか, 今や研究職 やポスドク公募では論文数だけでな くて,どの様 表1 幼生の記載論文が投稿可能な学術雑誌の例 (アルファベ ット順,紀要類は含まず) 誌 名 発 行 元 国 発 行数 IF他 / 年 ("02) Biolo即 位1Bulle也1 Marine Biological l.abo 米 国 6 1.243

四tory B凶le也101 Marine U(mAvllee 四 n 1Ptyreosf s MIn1副c.)団 米 国 4 0.826 Science Crustacean Research 日本甲殻類学会 日本 1

Crustaceana B rill Academic Pubtisher オランダ 11 0.395

Fisheries Science 日本水産学会 日本 6 0.532

Invertebrate

ReDpreovdeulocptImonen回t d Balab四P ublishers イスラエル 6 0.384

Journal History 01 Natural Taylor & Francis 英 国 24 0.589 Journal 01 寸o e C rus胞 団 叩

米 国 4 0.724

Crus也cean Biology Society Journal 01刊 叩kton Oxford Unive同Ity

英 国 12 1.444

Research Press

Journal of Shellfish τoe National Shellfisheries 米 国 2 0.611 Research A ssociation

Plankton Biology and 日本プランク トン学会 日本 2

Ecology

BP1r0oloWcgeael回sdhmlinlfおgsctoolenf w出eof TEWSe aOsBChI1e0intly ogEtooif cn al 米 国 4 0.271

Raffles Bulletin of National Unive同ity シ ンガ 2 0.365

Zoology of Singapore ポーjレ

Species Diversity 日本動物分類学会 日本 4

Zoologi白1Scier】ce 日本動物学会 日本 12 0.901

Zoosystem a d'Histoire naturelle M u s e u m national 7 ランス 4

(2)

Crustaceana : 1960年創刊 で, 甲殻類専 門誌と しては最も歴史が古い. 掲載論文数を分野別で見 ると ,分類 ・生物地理が半 分以上を占めており, 幼生に関しては3 % 以下とな る. 分類群では十脚 目とそれ以外の 比 率は7 : 3程度で, 3誌 の 中 で はエピ ・カニ以外のものが比較的多い. インパク トフ ァクターは2002年 で0.395で あ る . 最 近 の 号 は完全 に電子化されており,オンラインジャーナ ルとして購読が可能である . 以前は投稿から出版 まで、の平均時聞が長かったが,最近では短くなっ た様である.

Journal

01

Crustacean Biology : 1980年創刊で, 甲殻類専門誌としては後発誌である. 分類 ・生 物地理の割合は高いが,全体の3割程度で,また 分類では分子系統学が半分以上を占める 生態学 や生理学の比率が比較的高く,幼生に関しては1 割を超える.

1

号 (冊) 当たりの掲載論文数は

3

誌の中で最も多く,平均で20.1編である. インパ クトファクターは ,2002年で0.724と3誌中最も 高いが, 1998年の0.849に比べて下が っている. な雑誌に出したものか,さ らには 当 該 誌 の 「イ

ンパクトファクタ ー (Impact Factor : IF) J が求

め ら れ る こ と が 多 い. ここで,近 年 そ の 存 在 が 目立っ ているインパクトフ ァクターであるが, これは一言で表せば,どれだけその論文 (雑 誌) が 読 まれているかが基本とな っている . 例 え が 適切かどうか分からないが, T Vの視聴率 に相通 ずるものが感じられる. インパクトファクターは

181 (Institute for Scien凶c Information)

Journal Citation Reports@ で ア ク セ ス で き る が ( 参 考 U R L 1),総数で 6 千近い理系学術誌で上位を占め るのは , ほとんどが医学 等のより 一般的で,研究 人口が多い分野のものである . したが って,イン パクトフ ァクターは同じ研究分野の雑誌間で比較 しないと,ほとんど意味を成さないことに 注意す べきであろう. 現実の研究現場に関係した,この 方面の入門書としては,窪田 (1996)および根岸 ・ 山崎 (2001) が大変参考になる . この点を踏 まえて,次に 甲殻類関係の専門

3

誌 についてそれぞれの傾向 を比較してみたい. 叩 坤 仰 の 4 唱 A 0 2 8 5 2 0 0 3 2 4 9 5 偽 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 4 I U n 4 1 A n 4 4 9 q屯 u n ノ “ , E A 内 4 d 2 1 7 % q o q 4 q o η a ' A q o ' i q 4 q , “ 内 , “ 。 災U 唱 E A nノ 白 唱 E A ' i n 4 p h u p o n d -A n t υ n 4 1 A 1 26 18.2首 6 7 6 6 3 3 4 3 6 3 6 4 1 3 4 22 52 14.0略 36.4% 4 体 ・ 内 ノ “ 噌 ・ 4 q屯 リ 3 1 6 4.2% 4 1 2 3 1 2 6 m ' i ' L 唱 -3 10 14 20 19 16 10 13 15 13 7 9 143 巻 [Crustacean Research l※ No.22 87 1993 N o.23 116 1994 N o.24 209 1995 No.25 164 1996 No.26 171 1997 N o.27 159 1998 No.28 167 1999 No.29 169 2000 NO.30 171 2001 NO.31 90 2002 NO.32 104 2

3 (計) 1,ω7 45 38 30 40 153 37.7覧 64 55 67 67 253 62.3弛 1 0.7% 26 10 15 1 52 11.2% 1 0.7耳 3 4 1 3 1 銚 1 ・ 向 ノ “ 1 0.7覧 1 2 1 4 0.9弛 5 5 8 8 ほ M m m ; ・ 戸 、υ 20 14.0% U 8 7 9

15 10.5% 7 1 3 4 m m 25 21 18 31 95 20.5% 49 45 64 42 200 43.2% 5 7 3 6 1 m m i

-4

-1 1 0.2也 5 7 3 6 1 % ; ・ 十 i d u宅 135 103 119 106 463 20

2001 2002 2003 [ Crustaceanal 73 N O . H O 1,294 74 N O . H O 1,168 75 NO.l-11 1,396 76 NO.l-11 1,393 ( 言↑) 5,251 33 30 26 89 31.2首 a u t A 勾 t ρ O 部 ふ 7 6 5 9 仙 9 5 3 U 聞 に d 1 1 2 0.7% 5 1 3 9 3.0首 7 4 5 16 5.3% 5 2 7 55 19 5 13 7 1 8 31 30 9 7 9 3 12 3ゆ 20 6 6 21 6 27 116 69 20 26 7.0% 2.0% 8.9% 38.4% 22.8% 6β% 8β拡

※ rC rusta田an ResearchJは 「甲殺類の研究 (恥間町ches on C rustacea) Jからの継続誌

[Journal of Crustacean Biologyl 21 NO.I-4 1,148 2

1 120 22 NO.I-4 964 2002 96 23 NO.I-4 965 2003 86 (計) 3,077 302

(3)

部分的に電子化されており,契約者以外でも目 次と要約のオンライン閲覧が可能とな っている . また投稿論文について,本誌はホームページ上で 査読状況が示されているので (M a n uscript Sta加S Page),親切である (参考URl2).

Crustacean Research

:

わが日本甲殻類学会の英 文機関誌であり,創刊は 1963年と比較的古いが, 1993年に英文誌化されるまでは必ずしも毎年発行 ではなく,また総頁数も少ない. 第1 著者から見 た国外研究者の投稿数は英文誌化後には平均4割 と高くなりつつある( 旧誌時代の約3 倍). イ ン パクトファクターは今の所ない. 現在,学会ホー ムページの立ち上げに連動して,目次のオンライ ン化が検討されている. 表2 は上記 3 誌の過去に掲載された論文リス ト から,内容概略をまとめてみたものである . これら甲殻類に特化 した雑誌以外で,幼生の 論文が比較的見られるのは,例えばかつての動物 分類学会誌であ ったが,英文誌化後の iSpecies

Di

versityJ ではその比率はやや減 っている様であ る. 水産学会誌や動物学雑誌でもかつてはあっ たが,和 ・英誌に 二分化してからはやはり少な い. これら以外の国際誌としては円nvertebrate

R eproduction & DevelopmentJゃiProceedings of

the Biological Society of WashingtonJ あ る い は

lB

iological Bulle出 」等に散見される . いずれに しても,その雑誌の扱う分野がより広くなれば, 編集する側も視点が異なり,投稿しでも門前払い となる確率は高くなる. したがって,業績上イン パクトファクターが場合には,これらのより 一般 的な雑誌を相手に,単純な記載プラスαの「何かj を組み入れたかたちで論文化する努力が必要であ ろう . 一般にIF値が高い雑誌は採択の方の敷居も 高い傾向があるが,必ずしもそうではないことも あるので,データの性格と雑誌の雰囲気を読んで、 チャレンジすべきである . また , もう 一つの大切 な要素である,発行までの期間であるが,通常年 間の発行数が多ければ,短くなる可能性はあるが, その様に「流行 っている」雑誌は同時に投稿数も 多いので,その辺りも注意しなければならない. この他の受け皿としては,大学の紀要あるい は研 究所の機関誌があるが,概して関係者以外 には知名度が低く ,一般誌からの被引用度も低 い傾向がある . しかしながら,これらの中でも歴 史が長いものではそうでないことも多い. 例と しては京都大学瀬戸臨海実験所 (現在は,京都大 学フィールド科学教育研究センター ) が発行して

い る iPublications of the Seto Marine Biological

Laboratory J などカまある . 取 りあえずの結論としては,ふ 化 から変態ま での 完全な幼生期の記載ならば,あ るいは部分 的な記載でもその種が珍しいか産業上重要であれ ば, 甲殻類専門誌が妥当なのではないだろうか? また,紀要 ・機関誌であると,現実問題として一 般への認知度が低い傾向にあるので,学会講演や ホームページを活用し,宣伝をすべきであろう . 記載的な分野でもう一つ重要なのは,モノグラ フを著すことが重要な業績と見なされる場合が多 いことである. こちらの方は論文というよりは図 鑑や単行本に近く,より長期的視点に立 った,異 なったニュアンスの戦略が必要かも知れない.

2.

論 文 中 の 図 の 配 置 に つ い て 記載的な論文では,図版の配置は重要な要素と なる . 前回では作図技法の一部に触れたが (小西, 2003),ここで問題になるのは,それらの論文中 での入れ方である . 通常,たくさんある幼生期を 図示する場合,それら個々の図要素( パーツ ) の 配置については,大きくは齢期別 と部位別に分け られる . すなわち ,前者では体全体像からはじま り , 付属肢等も含めた,一つの齢期を 一つの図版 に,また後者では体の各部位別にそれぞれを 一つ の図版にまとめることになる (図

1

2

参照 )• どちらも 一長一短があるが,掲載スペースの観点 からは,記載する齢期数が 4 以下ならば齢期別が, 4 以上ならば部位別が有利であると思われる. ま た,論文を活用する 側 にと ってみれば,プランク トン試料の同定には,前者が,また発生学的には 後者が便利で、ある . よって,その論文が何を目標 に,あるいは読者層をどこにするかによって使い 分けをするのが良いであろう. ただし , どちらに しても狭い面積に多くの図のパーツを押し込むの

(4)

( 齢 期 別 )

Bull.Natl. R阻Insl AquaculL N o. 30 (2000)

A F

ーーー『ーーー-A .B

h

l

ー一一ー一ー-F-H ーーーーーーー-O,E

Filure2. C m暗on a m同n = ,% 田a1. A : antennule. B : antenna C: mandibl, 凪D maxillule, E: maxilla. F : maxilli問d I.G :maxilli世d 2. H: m a x il liped R I問TelOp吋s .ScaJe bars z 0.1 m m

rior margin with 7 pai目of large plumodenticulate setae posteriorly. Outer margin of Quterm曲t an d民con d setae naked ( Fig. lC, arrows)

( 部 位 別 )

Kω也ILQ U . 岨首l,R.,f,也由,1 M 咽台噌 勾駆回lolC,μlia1tau4tc勉 加官

MAXILLIPED 1 (Fig. 8 D): Ex叩 岨 出g言'85" ,随回Y民 出 ,凶tothc<w世 凶世 国ged fro m z国a

33

M A X I L U P E D 2 (F'i.唱98 ): Enc勧似刈w抽2 +.12, 2. 4 + 1 setae;広_ . . 回nWCiIIq班d L N o othcr w > chano皿

M A X lL U P ED 3 108): E国opod明tho,2 + l 3 + lse回 . 叫甲 泌 回inzoea 1由F

..______. 8 .C

"瞳

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0.1町 乱

図1 幼生記載論文の図版における図要素のレイアウト例目左 は齢期別で. ここでは第1ゾエアの附属肢を一つに まとめている . 右は部位別で,第2 触角について第 1 ソエア デカポデ ィッ ドまで 7 期分を発生順に並べて いる(Konishi& Kim (2 0 0 0) およびKonishi et al (1 9 9 0). より )

は,見づらくなるだけなので, 他人に論文 を読 ん でもらいたいのであれば,止 めるべきであ る. 蛇足ではあるが,論文作成でパカにならな いの が出版に要する経費である . 特に図版を多用する と,論文が出版された喜びもつかの間で,すぐに 興醒めする金額の請求書が届くのはよくあること である. 研究費あるいは事業費が湯水のごとくあ る研究者ならいざ知らず,基礎のまた基礎の様な 記載的仕事に対して ,そのような資金が投資さ れ る可能性はまずない. よって,文章 ・図 ・表を い かに効率良く配置して ,出版物としてのコス トパ フォーマンス,査読者・読者へのアピール度, ひ いては論文のクオリティーを高めるかが,幼生研 究者にとっては大切であろう .

3 .

引 用 文 献 を 甘 く 見 る べ か ら ず ある論文の末尾で,どの様に文献が リストアッ プされているかを見れば,大体の論文作成のプロ セス ,特にそれを作成するのにどれだけの労力が 注がれたかの目安にもなり得るものである. それ では,何に注意すれば良いのか? 最初に論文に必要な文献数について,極端な例 示をしてみる 仮にオ リジナリティーが100 % の 論文があったとすると ,引用文献はゼロとなり, 逆に総説であれば引用文献の数は多くな って行く であろう . ほとんどすべてのオリジナル論文はこ の中間であり ,読後記憶に残る論文ほど,文章 ・ 図表と引用文献の聞の量的バランスが良く取れて いる様な気がする. また,良くできた論文ほど,

(5)

引用文献そのものが自らの研究に役に立つことが 多い 具体的な対応策として思いつくままに示し てみると: - 直接に関係のない文献は引用しないこと (当然 であるが,案外多い ). ・引用文献が文章中のどこにも見られない,ある いはこの逆にならない様に充分な事前チェック を行うこと (これも案外多い ). - 緒言 (Introd uction ) 等では個々の文献の枚挙 を避け,以前に該当分類群について総括的に述 べた文献を参照すべ き代 表として引用するこ と. 引用文献とはその研究のミニデータベースの役 割を担 っているとも 言 える . よって論文作成時に は,記載 ・考察する内容に見合う様に,多過ぎず, 少な過ぎずの文献をリストア ップする様に 心がけ たい所である.

4 .

論 文 不 作 の メ カ ニ ズ ム 余計 なことかも知れないが,ここで通常とは逆 の発想で,どの様にして書かれるはずの論文が未 公表にな って行くのかを考えてみたい. 何故かと 言 えば, 冒頭に述べたことの裏返しで,不作は情 けないことに,筆者自身に良く当てはまるからで ある. 大体において,これまで無為に過ぎていっ た月日を振り返ると,以下のようなパターンで あったことが多くはないだろうか? 1 ) データ ・文献が揃い,元気にスタート

2

)1材料・方法

J

と「記載 (結果

)J

を書 く 3)1考察j で今までのアラが目に付く 4 ) 筆が進まなくなり,気分も沈む

5

) 気分転換に雑誌の最新号を読む 6 ) 日JIなテーマに目移りする 7 ) 別なテーマの文献等を読みあさる 8 ) 元の作業を忘れ,別テーマへ 以下は1 ) に戻っ てこれがくり返される . もちろん,初めからやる意欲がない場合は論 外と して,普通に研究活動をしている中でありが ちな ,こ の「不作のデフ レスパイラJレ

J

とでも呼 びたい悪循環を断ち切るためには, 一種の諦観な ものが必要で、はないかと感じる . すなわち ,パー フェクトを目指さず,仕事をどこかで区切 って手 を打つことである. 結局 パーフェク トな仕事は 一つの論文ではなくて,連続したいくつかの論文 群から成るものと 割り 切れば良いのではな いだろ うか? 同時にそ のテーマを 開始す る時点で,論文 発行時のヴイジ、ユアルイメージを持っておくのも 良いと思われる. また,日頃から仕事の時間配分 を考える習慣を身につけておくことも大切であろ う. 何かと個人 当たりの仕事量が増えている昨今, 通常の勤務時間内に論文原稿を 書 く時聞があるな らば,それはきわめて恵まれた環境かも知れない. い ず れ に せ よ 記 載 的学問の世界では 「論文残 すが勝ち」であることは間違いない. 文 献 小西光一,2003.幼生研究のための小テクニ ック集(4) 電子的措画技法に つい て. Cancer, 12: 37-41. 窪田輝蔵, 1996. 科学を計る ーガーフ ィールドと インパ クト・フ ァクター. イ ンターメデ イカル 220pp. 根岸正光・山崎茂明 (2001)研究評価 研究者 -研究 機関 ・大学におけるガイドライン . 丸善, 204 pp Sinder mann, c. ]. (山 崎 潤 訳),1987.サイエンテ イス トゲーム. 学会出版センター, 285 pp. 参考

U R L

1 . htや://w w wi.sinet.com/japan/products/jcr.html (ISI

のサイト )

2. http・//www.vims.edu/tcs/ (ηle Crustacean Society

のサイト )

図 1 幼生記載論文の図版における図要素のレイアウト例目左 は齢期別で. ここでは第 1 ゾエアの附属肢を一つに まとめている . 右は部位別で,第 2 触角について第 1 ソエア デカポデ ィッ ドまで 7 期分を発生順に並べて いる (Konishi &amp;   Kim (2 0 0 0) および Konishi et   al   (1 9 9 0)

参照

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