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大豆作における失敗事例について 東北地域は 平成 年産大豆面積が全国の約 % を占める等 大豆の一大産地となっていますが 収穫量の減少や品質の低下が長年の課題となっています 昨年度 これら課題の解決のヒントになればと 大豆作における失敗事例 を東北 6 県から報告いただき取りまとめました この度 失

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(1)

東北農政局生産部生産振興課

課長補佐 小口 悠

(4)

「大豆作における失敗事例」から学んだ改善策を講じた結果等

(2)

【大豆作における失敗事例について】

東北地域は、平成25年産大豆面積が全国の約25%を占める等、大豆

の一大産地となっていますが、収穫量の減少や品質の低下が長年の課題

となっています。

昨年度、これら課題の解決のヒントになればと、

「大豆作における失敗

事例」を東北6県から報告いただき取りまとめました。

この度、

「失敗から学んだ改善策を講じた結果」を追跡調査し、合わせ

て、

「改善策を講じられなかった場合の理由」について、取りまとめたと

ころ、改善作を講じた結果、多くの改善が見られました。失敗事例の多く

は基本作業ができなかった場合も多く、

「基本技術の励行」が高単収・高

品質を実現する第一歩なのではないでしょうか。

しかし、

「改善策を講じられなかった場合の理由」にあるように、

「基本

技術の励行」等の改善策を講じられない場合もあります。この結果から見

えてくる課題について、今後、検討が必要だと思います。

大豆生産は大変難しく、条件が違えば同じやり方をしてもうまくいく

とは限らず、環境の変化に対応しなければなりません。本資料に記載した

事例と改善策が、皆様方の大豆栽培上の参考になれば幸いです。

最後に、本調査に御協力いただいた各県の大豆担当者の皆様に、この場

をお借りして御礼申し上げます。

東北農政局生産振興課

(3)

耕起編 No. 失敗事例 教訓・改善策 等 改善策を講じた結果 改善策を講じられなかった理由 1  土壌水分が高い状態で耕起 したところ、砕土が悪く、苗 立率や土壌処理除草剤の効果 が低下した。  作業可能な圃場条件を把握 し、無理な作業を行わない。 砕土率が上がり、7割程度 は出芽するようになった。ま た、砕土率向上により、ある 程度は土壌処理除草剤の効果 が見られた。 2  除塩後のほ場で耕起後に降雨があり、表面がクラスト状 になって発芽が阻害された。  耕起時期や播種作業時の天 候を確認して作業を行う。 事前耕起をせず、天候を確 認して逆転畝立ての一発仕上 げで作業を実施する。 ほ場によっては左記の通り 実施できたものの、天候不順 が続きほ場条件が悪化し機械 が入れなかった。 4  ほ場の均平が悪く、播種後 の降雨による停滞水で湿害が 発生。  ほ場の均平を確保。 ほ場の均平作業ができな かったが、停滞水のある箇所 から額縁明きょにつながるよ うに溝掘りしたところ湿害が 軽減された。  消雪の遅れに伴い、水稲の 移植作業が遅れたことから、 大豆の耕起・播種作業も遅 れ、丁寧な耕起を行うことが できなかった。  また、周辺にレベラーを所 有している生産者がいない。 5  秋起こしを行ったが、融雪 後(4月以降)に降雨が多 かったため、ほ場に入れず、 明渠の施工や耕起、播種が大 幅に遅れた。  秋起こしの耕深は3cm~ 5cm程度に抑える。秋の明 渠施工徹底。土壌条件等を加 味して秋起しを実施。 4月以降、降水量が少なく 推移したため、ほ場内に停滞 水が発生するような条件とな らず耕深の改善効果は判然と しなかった。 6  好天によりほ場の砕土率が 高まったが、播種直後の強い 降雨でクラストが発生し、発 芽率が低下。  耕起回数を多くしたため、 土壌が過乾燥になり出芽が遅 延。  ほ場の砕土率は目視で確認 し、必要に応じて耕起の回数 を減らす。 播種時期の降雨がかなり少 なかったことから、砕土率と クラストの発生については検 討できなかった。 また、耕起回数にかかわら ず、出芽の遅れや出芽不良が 確認された。 7  重粘土壌で排水が悪く、砕土率が低い。  排水対策(モミガラ補助暗渠施工)による砕土率の向 上。 モミガラ補助暗渠の施行に より、土壌の乾燥が促進され 砕土率が向上した。 8  雑草対策、砕土率向上のた め、播種前の荒起こし作業を 複数回行っているが、大雨で ほ場が軟弱になり機械が入れ ず、播種作業が大幅に遅れ た。(表面は乾いているよう に見えても、中は泥状な場合 が多く、トラクタが入れない ことが多い)  荒起こしの回数を減らし、 アップカットロータリー使用 による耕起・播種同時作業体 系を導入した。 荒起こしを1回にして、アッ プカットロータリ-で対応し た結果、適期播種は可能で あった。 課題としては、トラクタ-、 作業機導入への支援必要。 9 「雪融け」から「は種時期」 まで、断続的に降雨が続き、 ほ場が乾かない時は、は種時 期が大幅に遅れるため、十分 な生育量が確保できないこと がある。 一律にブロックローテー ションするのではなく、排水 条件の良いほ場のみで作付け するようにし、アップカット ロータリーによる耕うん同時 畝立て播種技術を導入する。 転作面積の確保や連作の回 避、技術導入の効果が機械導 入と見合わないなどの理由で 実施できない地域が多い。 10  耕起後の降雨で、しばらく圃場に入れなくなり播種が大 幅に遅れた。  耕うん同時畦立て播種技術 の導入。 7月に入って断続的な降雨に 見舞われたが,本技術を導入 したほ場では湿害が軽減され た。 11 播種時の作業効率と播種精 度を高めるため真空播種機に より播種を行ったが、畦立て 播種技術に比べて湿害の影響 があり減収した。 プラウによる耕起の後, バーチカルハローによる砕土 が細かすぎたため,表面水の 縦浸透しなかったことが、湿 害の原因と考えられるため、 砕土率を改善し、表面水の縦 浸透を進める。 新規

(4)

排水対策編 No. 失敗事例 教訓・改善策 等 改善策を講じた結果 改善策を講じられなかった理由 1  排水対策として、溝掘りや 心土破砕を実施したほ場で、 さらに耕耘同時畦立て播種を 行ったところ、干ばつの影響 を受け、生育が停滞した。  ほ場の乾燥状態や気象予報 から干ばつ害が予想されると きには、灌水する。  耕耘同時畝立て播種の畝の 高さを10cm以下と低めに抑 え、出芽及び生育初期の干ば つ時に畝間かん水することで 出芽率が8割程度と良くな り、初期生育も確保された。  生育中盤以降の干ばつは、 水稲の中干し実施や用水不足 などにより、大豆畑へのかん 水をできないことが多い。 2  排水対策としてサブソイ ラーを施工したが、排水路等 と繋がっておらず雨水が停滞 した。  明渠との接続や、畦畔を切 開するなどして排水を促す。  前年よりも排水がよくな り、茎疫病も減少した。 【全刈単収(粗子実重)】   H25 118㎏  (H24 58㎏) 3  サブソイラ-の施工を予定 していたが、ほ場が乾かず作 業を播種後に切り替えた。し かし、播種後は降雨が続き、 サブソイラ-施工は出来ない ままとなり湿害が発生。  サブソイラ-や弾丸暗渠 は、前年の秋や早春も含め、 播種前の施工を徹底 播種時に降雨が少なかったこ とから、サブソイラー施工の 有無にかかわらず湿害の発生 は少なく効果は判然としな かった。

(5)

播種編 No. 失敗事例 教訓・改善策 等 改善策を講じた結果 改善策を講じられなかった理由 1  播種深調整のハンドルが播 種作業時の振動で回って、播 種深が徐々に深くなり、出芽 不良となった。  定期的に播種深を確認し、 深くなりすぎないように確認 する。ハンドルが振動で回ら ないように針金等で固定し、 播種する。  欠株がほとんどなくなっ た。 2  畦立て播種の際、排水側の枕地も播種したために、水の 抜け道を遮ってしまった。  排水を考慮した播種位置と したり、播種後に排水溝につ なげる作業をする。  排水性が向上し、茎疫病も 減少した。  【全刈単収(粗子実重)】   H25 118㎏  (H24 58㎏) 3  ミヤギシロメをタンレイと 同じように5月下旬に株間 15~20cmで播種したと ころ、蔓化倒伏を招いた。  ミヤギシロメに合った播種 時期、栽植密度により播種作 業を実施。  株間を広げたほ場では蔓化 はやや抑えられた。 4  平成24年産は降雨が少な く、土壌が乾燥していたた め、通常(3~4cm)の播種深 や浅めの播種深(3cm未満) で出芽不良や出芽遅延が見ら れた。  気象条件に応じて播種深を 設定する。  例えば、乾燥傾向では播種 深をやや深めに、播種後の早 い時期に降雨が予想される場 合は浅めに播くことで出芽揃 いは良くなる。  出芽不良や出芽遅延はみら れなかった。特に、平成25年 は播種時に晴天が続いたた め、降雨を待ってからの播種 や、播種深をやや深めにした ことで出芽揃いが良くなっ た。  播種機の調整不足。 5  畝立て播種をしたが、播種深が10cmと深すぎ、出芽が 揃わなかった。  播種時の播種深の確認、調 整を確実に行う。  試運転で播種深を確認した ため出芽が揃い、その後の生 育も良好であった。  しかし、ここ数年、播種時 期に降雨が少なく、平畦と比 較した畝立て栽培の効果の差 が判然としない事例もみられ る。 6  播種機を牽引するトラク ターの走行スピードが田植作 業並(1m/s以上)に速 かったため、播種や覆土の精 度が悪くなった。  播種スピードを0.5m/ s前後に落とすことで、播種 や覆土の精度が高くなり、発 芽・苗立率が向上した。 作業効率優先を抑えて実施し たところ良好であった。 7  機械の整備・調整をきちん と行わなかったため、 ① 播種深度が深くなり出芽 が揃わなかった。 ② 側条施肥播種機による播 種で、種子の上に肥料が落 ち、芽が焼けて出芽しなかっ た。  機械整備・調整を徹底する ことで、正確な播種・施肥作 業の実施につながった。

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病害虫防除編 No. 失敗事例 教訓・改善策 等 改善策を講じた結果 改善策を講じられなかった理由 1  雑草の繁茂により、無人 ヘリコプターによる薬剤散 布が不十分となり、害虫 (ツメクサガなどの食葉性 害虫及びマメシンクイガ) による被害が増加した。  雑草防除を適切に行う。  ①雑草対策として、プラ ウによる耕起、播種前にラ ウンドアップマックスロー ドの散布を行った。  ②害虫対策として、一部 のほ場で、無人ヘリコプ ターによる薬剤散布ではな く、ブームスプレーヤ散布 を行った  ①の結果:雑草について は、前半は抑えることがで きたが、後半は繁茂したた め、害虫については、無人 ヘリコプターによる防除効 果が不十分となった。  ②の結果:ブームスプ レーヤ散布による防除で は、屑粒率が慣行区に比べ2 割程度少なくなったことか ら、増収に繋がった。 【収量】 H24:57.7kg/10a(慣行区) H25:78.6kg/10a(慣行区) H25:132.9kg/10a(ブーム スプレーヤ区) 2  害虫の発生時期に合わせ た防除が行われておらず、 防除を実施しているにもか かわらず害虫被害が多い。  被害の多い害虫の発生生 態に合わせた防除を指導。  前年,マメシンクイガの 被害が多かったので、8月下 旬と9月上旬の2回防除を徹 底した結果,被害は大幅に 減少した。 4  連作により、茎疫病が発生し蔓延した。  連作の回避及び排水対策の徹底。  茎疫病の発生はみられなかった。 5  開花が平年より4日程度早 まった年にマメシンクイガ と紫斑病の同時防除を実施 したが、紫斑病に対する防 除適期が遅れたため紫斑病 が多発。  開花が早まった年は紫斑 病とマメシンクイガの防除 を分けて実施。  開花が早まらなかった (平年並みの8月上旬)た め、同時防除を行った。 6  薬剤をドリフトレスに切 り替えたが、どの程度拡散 するかを確認しないで散布 し、病害虫被害が発生。  薬剤の特性把握を十分に 行う。  本年は病害虫の被害が少 なかったことから剤の変更 による効果の差は判然とし なかったが、散布時のドリ フト被害の報告はなかっ た。 7  薬剤散布の未実施や適期散布が実施出来なかった場 合の病虫害の被害発生。  適期薬剤散布の実施。  適期散布を実施出来た地 域においては、被害は抑え られた。  天候の影響により、作業 が遅れた地域もある。 8  昨年、一部地域でネキリ ムシが爆発的に発生し、食 害にあった。 (原因は不明)  病害虫防除の徹底。  薬剤散布を実施できた地 域では害虫の発生を抑えら れた。 9  紫斑病に弱いタンレイに おいて,1回しか防除を行 わなかったほ場で多発し た。  登熟期間が高温多雨で経 過し,紫斑病が発生しやす い条件だったが,開花後30 日前後の2回防除を実施し たほ場では発生が少なかっ た。 新規

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中耕・培土編 No. 失敗事例 教訓・改善策 等 改善策を講じた結果 改善策を講じられなかった理由 1  小畦立て播種導入の際、 中耕培土による株元への土 寄せの土が不足し、不完全 な培土となって雑草が繁茂 した。  培土板を自作して小畦立て 播種機を改良し、幅広の畦が できるようにした。  残草量が大幅に減少した。 2  降雨で作業適期を逃して いる。雑草の多発を招いた り、開花後の中耕作業によ り生育を悪化させている。  集団間、農業者間の連携に より、短期間での作業実施を 心がける。  速やかに中耕培土を実施し たほ場では平年並みの収量を 確保することができた。  7月以降断続的な降雨に見 舞われ,多くのほ場で中耕培 土を行えなかった。 3  降雨等により作業が遅れ たため大豆が損傷して生育 量が低下。  適期に作業できず、雑草 害により減収。  作業能率の高い作業機を用 いる。(ディスク式培土機 等)  雑草が抑えられ収量が1割 弱アップした。 4  畝立て播種で培土の回数 やタイミングがわからず、 慣行どおり2回培土した が、2回目の培土時に土が 足りなくなり雑草が繁茂。 《今後の課題》  「畝立て播種ほ場で培土を 2回行うのであれば、畝高は ○cm以下が良い」であると か、「畝高を10cm以上にす るのであれば、培土時期を○ 日遅らせ、1回の培土とする のが良い」といった助言が必 要。  畝立て播種で、大豆5葉期 頃に1回の培土を行ったが、 除草剤の残効が低下しており 中耕・培土時期としては遅 かった。適正な中耕・培土時 期等の検討が必要と考えられ た。

(8)

追肥編 No. 失敗事例 教訓・改善策 等 改善策を講じた結果 改善策を講じられなかった理由 1  開花14日前追肥で肥効 調節型肥料(ロング100 日)を使用したところ、成 熟期の青立株が多い傾向に あった。  肥効調節型肥料(ロング 70日)に変更した。  肥効調節型肥料(ロング 70日)を使用したとこ ろ、成熟期の青立株の発生 は減少(通常管理(開花期 の尿素追肥等)と同等) 2  連作で地力が低下してい るのに対して、基肥のみで 栽培しているため、小粒化 を招いている。  堆肥の積極的な投入、有 機質肥料等の追肥を指導。  降雨の影響で培土が行わ れず倒伏を招いたり,湿害 により十分な生育量を確保 できなかったほ場が多く、 堆肥等有機物の導入効果は 判然としなかった。 3  例年、湿害が発生するほ 場では追肥を行っている。 平成24年度は好天続きで 生育旺盛だったにもかかわ らず、例年通りに追肥を 行ったところ、過繁茂によ り倒伏。  生育量にあわせて追肥の 有無を判断。  生育量が小さかったの で、追肥を行った。 4  緩効性肥料で追肥を行っ たが、適期より遅れて施用 したため、生育後半に肥料 が効き、青立ちし、収穫が 遅れた。  適期追肥の実施。  適期散布ができた地域は 収量増となった。  天候の影響により、作業 が遅れた地域もある。

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除草編 No. 失敗事例 教訓・改善策 等 改善策を講じた結果 改善策を講じられなかった理由 1  1年目大豆、2年目水 稲、3年目大豆、4年目水 稲のブロックローテーショ ンを行っていたほ場で雑草 が繁茂した。  ブロックローテーションの パターンを大豆2年、水稲1 年に変更した。  雑草抑制効果はまだ現れて いない。 (本年は大豆2年目であり、 水田雑草、畑雑草ともに抑制 効果は見られていない。来年 以降、水稲→大豆と作付けし ていった際に、雑草がどうな るか継続調査する。) 2  大豆2年、水稲1年のブ ロックローテーションを 行っていたほ場で、大豆を 3年連作したところ、雑草 が繁茂した。  大豆2年、水稲1年のブ ロックローテーションを原則 とし、3年連作ほ場は水稲に 戻した。(3年連続大豆作に なってしまう場合は中耕・培 土の回数を増やすなど雑草対 策を徹底する)  水稲ほ場で雑草の発生はほ とんどない。 3  大豆3年、牧草1年のブ ロックローテーションほ場 で雑草が繁茂した。  大豆3年、小麦1年のブ ロックローテーションとし、 小麦栽培中に雑草防除を徹底 することとした。  小麦のほ場において、雑草 量は減り、生育に影響を及ぼ すほどの雑草量ではなかっ た。 4  生育期に茎葉処理除草剤 を散布したにもかかわら ず、タデ類、シロザ、ツユ クサの残草量が多かった。  草種に応じた薬剤や散布位 置の選択、土壌処理剤の残効 が無くなったら早めの茎葉処 理剤散布(特に大豆バサグラ ン液剤は早期散布とする)を 心がける。 【タデ類】バサグランは効く が、散布が遅すぎると残草す るので、早期散布する。 【シロザ、ツユクサ】バサグ ランの効果が低いので、バス タなどの非選択性除草剤を畦 間散布する必要がある。  非選択性除草剤の畦間散布 により残草量が減少した。 5  収穫作業前の雑草抜き取りが遅れ、ほ場内に雑草種 子が多数落下した。  早めの抜き取り作業・除草 剤の塗布処理。  新規除草剤の土壌処理及び 雑草茎葉への塗布処理により 抜き取り作業が軽減された。  天候不順で中耕や培土作業 ができなかったため、ほ場に よっては除草剤の処理だけ で」は抑えきれず、雑草が多 発した。 6  砕土が悪いため,除草剤の効果が低下している。  アップカットロータリーの 導入により、適正な砕土率を 確保。  アップカットロータリーに より適正砕土率を確保し,か つ除草剤の土壌処理を行った ほ場では雑草の発生が少な かった。 7  連作により雑草の種子密 度が高くなり、除草剤のみ で抑えることが難しい。  ブロックローテーションの 推進。  種子を作る前の雑草抜き取 り。  飼料イネや加工米,備蓄米 等に取り組む農家が増えてお り,大豆団地は固定化される 傾向にある。 8  除草剤のタンク残液によ る薬害の発生。  タンク洗浄の徹底。  薬害の発生は無かった。

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9  土壌処理剤の散布が遅 れ、雑草が繁茂。  除草剤の適期散布の徹底。 により、大面積でも適期散布 が可能となり、雑草の発生は 抑えられつつある。 10  降雨の影響で培土が遅 れ、雑草が繁茂。  排水対策の徹底及びディス ク式培土機の導入。  排水対策を徹底したが、7 月の記録的な大雨で培土がで きず雑草が繁茂した。  ディスク式培土機の導入事 例はまだ少ない。 11  優占草種をイネ科と考え イネ科に効果の高い薬剤を 散布したが、広葉が優占種 であったため、残草した。  草種の確認を徹底(写真等) して適正薬剤を選択。  播種後の土壌処理剤を、イ ネ科・広葉両方に効果の高い 剤に切り替えたことで雑草の 発生を抑制できた。 12  砕土率が低く、土壌処理 除草剤の効果が低下し、雑 草が繁茂。  排水対策の徹底等による砕 土率の確保。  モミガラ補助暗渠や弾丸暗 渠により排水性が向上し、ほ 場の乾燥が促進され砕土率が 確保できた。 13  雑草の発生の多少にかか わらず播種の順番に防除し たため、雑草の多いほ場で 散布適期を逃し、雑草が多 発。  雑草の発生状況により、散 布ほ場の優先順位を決め、適 期散布を実施。 ①発生している雑草の草種や 大きさに合わせながら茎葉処 理剤散布に努めた。 ②中耕・培土のタイミングと 合わせて、除草剤散布をし た。  ①の結果:十分な除草剤の 効果が得られた。  ②の結果:雑草の発生を抑 えられた。  だし、7月は降雨日が多 く、培土作業が適期に出来な かったほ場も多く、後発の雑 草が広くみられた。 14  重複散布した部分で薬害 が発生。  防除作業の工程確認。  作業工程を注意して行った ことから、重複散布が回避さ れ、薬害は発生しなかった。 15  生育中期以降に発生する 雑草が繁茂しコンバイン収 穫が困難となり、収穫前に 手取り除草を実施してい た。  生育中期以降の雑草発生状 況を観察し、発生量の多いほ 場については、茎葉処理剤を 畝間散布したことでコンバイ ン収穫に影響がなくなった。  上位等級比率は高まった が、人件費、労働時間が増加 するため、除草剤のスポット 処理等を検討する。 16  除草剤の散布遅れによる 雑草の繁茂。  除草剤の適期散布の実施。  適期散布が実施できた地域 は雑草の発生が抑えられた。  天候の影響により、作業が 遅れた地域もある。 17  労力が確保できず,播種 後の土壌処理を行わなかっ たほ場で,生育処理の時期 を逸して雑草が多発した。  播種時の労力確保に努め, 確実に除草剤の土壌処理を行 う。 18  難防除雑草の増加  初期発生からの対策の実施  天候の影響により、作業が 遅れた地域では雑草が繁茂 し、収穫作業での障害となっ た。 新規

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収穫編 No. 失敗事例 教訓・改善策 等 改善策を講じた結果 改善策を講じられなかった理由 1  刈遅れにより割れ豆、し わ豆、腐敗粒の多発を招い ている。  大豆水分計を用いた収穫時 期の判定技術の普及。  コンバインの共同利用が行 われており,現在の品種構成 では恒常的な刈遅れが避けら れない。 2  土の掻き込みと雑草の取 り残しにより汚粒が発生し ている。  刈刃位置を高く調整。  雑草抜き取りの徹底。  刈刃位置を高くしたところ 汚粒は少なくなった。  天候不順で中耕培土ができ なかったほ場が多く、雑草が 繁茂したほ場では雑草の抜き 取りが出来なかった。 3  規模拡大や天候不順によ り適期収穫ができず、収量・ 品質が低下。  規模に見合った収穫機の導 入。複数品種の導入による作 期分散を検討。  収穫機の更新・導入により 適期収穫が可能となり、収 量・品質の低下が抑えられ た。  また、先に刈り取りを終了 した集団が、他集団の収穫を 手伝うことで適期収穫が可能 となり品質が向上した。  大豆コンバインの新たな導 入はコスト面で難しい。  また、県の奨励品種に作期 分散に適した早生品種がな い。 4  雑草の抜き取りが不十分で汚損粒が発生。  ほ場内の大型雑草除去の徹底。  雑草による汚損粒の発生はほとんど見られなかった。 5  刈り高が高すぎる(or低 すぎる)ため収穫ロス(or 汚損粒)が発生。  大豆の生育状況にあった適 切な刈り高を選択。  刈取りによる汚損粒の発生 はみられなかった。 6  収穫時の高茎水分、雑草 の繁茂、土の混入等により 汚粒が発生してしまった。  収穫時期が遅くなり、降 雪のため収穫が出来なかっ た。  適正で適期な刈り取りの実 施。  適期刈り取りが実施出来た 地域では収穫作業での問題は なかった。  天候の影響により、作業が 遅れた地域もある。

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乾燥・調製編 No. 失敗事例 教訓・改善策 等 改善策を講じた結果 改善策を講じられなかった理由 1  急激な乾燥により裂皮粒 やしわ粒の多発を招いてい る。  初期の送風温度を低くし、 粒内での水分の急激な移動を 防止。  乾燥作業は大型施設に集約 しつつある。大型施設の乾燥 技術が向上しており,裂皮や しわ粒の発生は減少傾向にあ る。 2  乾燥機の水分設定を過信 したところ、急激な乾燥と なってしわ粒が多発。  水分計による水分測定を実 施。  子実水分及び乾燥温度をこ まめに確認したところ、しわ 粒が減少した。 3  急激な乾燥により皮切れ等が発生。  子実水分及び乾燥温度の確認を徹底。  急激な乾燥を防いだことか ら、皮切れ粒が減少した。 4  調製作業の選別精度が低 いため、下位等級割合が高 くなっている。  大豆クリーナーや色彩選別 機の導入による改善。  補助事業等により機械を導 入し、品質改善が図られた。 5  乾燥速度を早めたため、 しわ粒、皮切れ粒が発生し た。  適正な乾燥・調製の実施。  適正乾燥・調製が徹底でき た地域では品質向上につな がった。

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その他 No. 失敗事例 教訓・改善策 等 改善策を講じた結果 改善策を講じられなかった理由 1  高温干ばつによりかん水 したが、連作圃場や排水良 好な圃場では水が途中で地 下に抜け落ち、圃場全体に 水が行き渡らなかった。  作付け年数に応じてかん水 方法(例えば畦数本ごとにか ん水するなど)やかん水時期 を検討する。  H25年は障害が出るような 旱ばつがなかったため対応の 必要がなかった。 2  土壌pHが低く生育量が小さい。  土壌分析の実施及び分析結 果に基づく土壌改良資材の施 用。  土壌改良資材の散布によ り、収量・品質が向上した。  例年より雪消えが遅く農作 業が遅れたことから、土壌改 良資材を投入できなかった。 3  連作により地力が低下 し、小粒化等で収量が減 少。  堆肥等の有機物の施用や適 正な田畑輪換の実施による地 力の維持。  殻牛糞堆肥等の投入によ り、地力増進を図った結果増 収効果が認められたほか、収 量維持につながった。 4  畝間潅水を行ったとこ ろ、水尻まで水が届かず、 水口側は湿害。  畝間潅水技術の開発や情報 のデータベース化。  畝間潅水を実施したが、再 び水口を中心に湿害が発生し たことから、技術のポイント を検討する必要がある。  平成25年度は適度に降雨 があり畝間灌水が不要だっ た。 5  作付品種が偏っており、 刈り遅れによるしわ粒、皮 切れ粒が多発した。  晩生品種(里のほほえみ) を導入し作期分散を図った。  里のほほえみの導入により 改善された。  今後は、優良な早生品種導 入を検討する。

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