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ソーシャルなロボットにむけた関係論的アプローチ

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Academic year: 2021

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ソーシャルなロボットにむけた関係論的アプローチ

Relational approach to designing social robots

岡田 美智男

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Michio Okada

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豊橋技術科学大学 情報・知能工学系

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Interaction and Communication Design lab.

Toyohashi University of Technology

講演要旨: 子どもを育てているとき、すこし手を焼きながらも、「靴下くらい、はやくひとりで履けるようになってね!」 と願う。その一方で、子どもたちも「もうひとりで履けるようになったんだよ、すごいでしょ!」と得意顔 になる。学校教育にあっては、「テストはひとりで受けるもの、誰の力を借りてもいけません!」という価値 観が当然のごとく存在しており、高齢者も「まだまだ若い人たちの世話なんかにはなりませんぞ!」と強が ることを忘れない。こうして考えてみると、私たちはいつの間にか、この「ひとりでできる」ことを善しと する文化の中で生まれ、育ってきたようなのである。 このことはロボティクスの分野でも例外ではないだろう。「誰かの手を借りていたのでは、自律したロボッ トとはいえない!」とばかり、ひたすら完全無欠なロボットの実現を目指してきたところがある。また「〇 〇してくれるロボット」と「〇〇してもらう人」という、お互いの関係性が乖離する中で、「もっと、もっと!」 と相手(システム)に対する要求水準をエスカレートさせてしまう、あるいは利便性の高いシステムが人の傲 慢さを引きだしてしまうところもある。この個体能力主義への過度のこだわりが寛容さやレジリエンスを欠 いた社会を生み出しているのではないだろうか。 私たちの研究グループでは、いつも強がるばかりではなく、自らの〈弱さ〉や不完全さを自覚しつつ、そ れを適度に開示することで生まれる、お互いの〈弱さ〉を補いつつ、その〈強み〉を引きだすような関係性 について、ちょっと他力本願な〈弱いロボット〉たちと人との関わりを手掛かりに議論してきた。 本講演では、子どもたちの手助けを上手に引き出しながらゴミを拾い集める〈ゴミ箱ロボット〉、モジモジ しながらティッシュを手渡そうとする〈アイ・ボーンズ〉、相手の目を気にしながらオドオドと話そうとする 〈トーキング・アリー〉、子どもたちに昔ばなしを語って聞かせようとするも、ときどき大切な言葉を物忘れ してしまう〈トーキング・ボーンズ〉、言葉足らずな発話によって聞き手の助け舟を引きだす〈Muu〉などの 研究事例とともに、ソーシャルなロボットの実現にむけた関係論的なアプローチについて紹介したい。 [招待講演1] 人工知能学会研究会資料 SIG-SLUD-B902 - 25 -

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