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お父さんからの手紙(大阪書籍)健ちゃんをたすけろ(東京書籍)あの岩のところまで(光文書院)

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第4学年

道徳学習指導案

1 大主題名 輝け わたしの 生命 1(尊い 生命 )いのち いのち 〔資料名〕A「お父さんからの手紙(大阪書籍 」3-(2)・B「健ちゃんをたすけろ(東京書籍 」2-(4)) ) C「あの岩のところまで(光文書院 」1-(2)〕) 2 大主題設定の理由 (1) 指導内容の分析 本大主題では、複数の内容項目を効果的に関連づけ、それぞれの内容項目のねらいをとらえながら 生命の尊さを次の3つの特性からとらえることができるようにするものである。 生命の尊さは、どんなことがあっても揺るがない。それは、 ① 一人の生命は一人のものではなく、父母、祖父母、曾祖父母といった先祖から受け継ぎ、子、 孫、曾孫へと引き渡していくもの(連続性) ② 自分の生命は、周囲の様々な人々の支えのもとに生かされていること(関係性) ③ この世に存在するすべての生き物の生命は一つしかなく、必ず終わりがくること(有限性) という特性があるからである。 そこで、中学年3-(2)生命の尊重の内容項目では、「生命の尊さを感じ取り、生命あるものを大切 にする」ことをねらうが、生命は、父母・祖父母から深い愛情をもって育まれていることを学び 生命のつながり(連続性)をとらえ、大切にしようとする思いを深めていく。 中学年2-(4)尊敬・感謝の内容項目は「生活を支えている人々や高齢者に、尊敬と感謝の気持ちを もって接する」ことをねらうが、生命の尊さと関連させて、生命は周囲の人々に支えられていること から生命の支え合い(関係性)をとらえ、支えてくれている人々への感謝や尊敬の念を深めていく。 中学年1-(2)思慮・反省の内容項目は「よく考えて行動し、過ちは素直に改める」ことをねらうが、 生命の尊さと関連させて、生命は一つ限りであること(有限性)をとらえながら、よく考えて行動 しようという態度を育てていく。 このように、本大主題においては、複数の内容項目から生命の尊さについて迫るものである。 すなわち、生命の尊さを3つの特性(連続性、関係性、有限性)から感じ取るとともに、生命を 大切にすること、生命を支えてくれる人々に感謝すること、生命を大切にするためによく考えて行 動することの大切さを学習する。 中学年の発達段階において、3つの特性(連続性、関係性、有限性)から生命の尊さをとらえる ことが効果的であると考えられる。そこで、その特性をとらえることが可能である内容項目(生命 の尊重、尊敬・感謝、思慮・反省)を関連させるとともに、生命の尊さを感じ取りやすい自分の誕 生や生命の危機を扱った資料を活用して学習を構想する。 このことは、高学年3-(2)での「生命がかけがえのないものであることを知り、自他の生命を尊 重する」ことや高学年2-(5)での「日々の生活が人々の支え合いや助け合いで成り立っていること に感謝し、それにこたえる」ことや高学年1-(1)での「生活を振り返り、節度を守り節制に心掛け る」ことの学習へと発展 するものである。 (2) 児童の実態 生命観をアンケートにより調査したところ、本学級の児童は、全員が生命はとても大切だと感じている。 さらに、その理由として、 ・一つしかないから【唯一性】 ・生き返らないから【有限性】 ・なくなると楽しいことができないから 【歓喜性】 ・家族が心配する、悲しむ、親からもらったものだから 【連続性】 ・自分を大切にしてくれる人がいっぱいいるから 【関係性】 ・自分だけのものでないから 【連続性・関係性】 ・神様からもらったものだから 【神秘性】 などをあげている。その中でも 「一つしかない」から生命は大切だと感じている児童が圧倒的に、 多い。これは、これまでの学習で「生命は一つしかないから大切にしよう」と学んできたことから 答えたものと感じる。

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逆に、生命が、親、祖父母から命のバトンをつないできていること(連続性)や周囲の人々から 大事に育まれていること(関係性)、どんな生命も限りがあり失うと取り戻せないこと(有限性)を 意図的にとらえさせる学習を展開して来なかったからでもある。 そこで、現実性をもって死を理解できるといわれるこの時期に、この3つの生命の特性「つながる 生命(連続性)」「支え合う生命(関係性)」「限りある生命(有限性)」を重点的にとらえることが できるようにしたいと考える。 3 大主題道徳学習の目標 (1) 3つの内容項目のねらい A 生命は、父母、祖父母などの愛情に守られていることが分かり、大切にしようとする〔3-(2) 。〕 B 周囲の人々の支えにたいして、感謝の気持ちをもつことができる〔2-(4) 。〕 C 失うと取り戻せないから、よく考えて行動しようとする〔1-(2) 。〕 (2) 生命の3つの特性 A 一人の生命は一人のものではなく、父母、祖父母、曾祖父母といった先祖から受け継ぎ、子、 孫、曾孫へと引き渡していくもの B 自分の生命は、周囲の様々な人々の支えのもとに生かされていること C この世に存在するすべての生き物の生命は限りがあり、失うと取り戻せないこと 4 本大主題道徳学習指導の考え方 本大主題道徳学習は、複数の内容項目3時間を意図的に関連させ、生命の3つの特性を高め深め ながら、生命の尊さをとらえることができるようにし、生命を大切にしようという心をふくらませ ていこうという意欲や態度を養うものである。 そのために、まず、朝の活動において、動物の赤ちゃんの写真をもとに話し合い、「みんな生きて いる」「みんな親がいる」「みんないのちがある」ことに焦点化することで、「生命はなぜ大切なのか、 考えていこう」と投げかけ、学習の方向付けを行う。 次に、道徳の時間A「つながる生命」において、資料「お父さんからの手紙」を共感的に活用し、 生命の尊重の価値に迫らせたい。 主人公「健一」が生まれてすぐに大手術をした時の両親や祖父母などの気持ちを話し合うことを 通して、生命は何ものにも替えられないものであり、父母、祖父母の愛情によって見守られている ことをとらえさせたい。また、このように父母や祖父母の心配や喜びを知り、「健一」は自分の命 についてどう思っているだろうという投げかけから、自分の生命を慈しみ、大切に生きていこうと する心情を高めたい。 さらに、道徳の時間B「支えられた生命」において、資料「健ちゃんを助けろ」を共感的に活用し、 尊敬・感謝の価値に迫らせたい。 生命の危機に際しては、生命のつながりをもつ家族のみならず、周囲の誰もが何の利害損得も 考えずひたすら生存を願い、自分のできることで助けようとする。この姿から生命は周囲の多くの 人々に支えられていることをとらえさせたい。また、健ちゃんが大きくなってそのことを両親から 聞き、お礼の手紙を書くという場面を設定することで、「健ちゃん」を鏡として周囲の人々への感謝 の気持ちを表現させたい。 最後に、道徳の時間C「限りある生命」において、資料「あの岩のところまで」を共感的に活用し、 思慮・反省の価値に迫らせたい。 主人公「ゆうた」が岩まで泳ごうとし溺れかけるが、やっとの思いで岸にたどり着いた場面の気 持ちを推し量ることを通して、生命は失うと二度と取り戻せないことをとらえさせたい。また、よ く考えなかった後悔の気持ちに共感させ、心のブレーキをかけることの大切さをつかませたい。 さらに、限りある自分の生命がなくなることで、つながる家族や支える周囲の人々をも悲しませ ることにも気付かせたい。このように、複数の内容項目から3つの道徳の時間を意図的に関連させ、 3つの特性から生命の尊さをとらえ、より一層それらの心をふくらませていこうという意欲や態度 を養うものである。

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5 大主題構想図 意識の流れ 教科・道徳・特別活動・総合的な学習、日常生活 具体的な支援 段階 で ・みんなかわいい。 ○みんな命があり、 あ ・みんな生きている。 朝の活動 どの命も大切であ う ・みんな親がいる。 ・動物の赤ちゃんの写真から、「みんな ることやなぜ大切 ・ ・みんな命がある。 生きている 「親がいる 「命がある」ことに」 」 なのかを考えてい み ・生命は大切だ。 焦点化し、学習課題「なぜ命は大切なのか こうという課題を と ・生命の大切さについ 考えていこう」とする意欲を高める。 引き出すために、 お て考えていこう。 動物の赤ちゃんの す 写真を提示する。 / ・自分が生まれた時に 家族はどのような気 道徳の時間A「つながる生命」3−(2) ○本時のめあてを引 持ちになったのだろう。 資料名「お父さんからの手紙」大阪書籍 き出すために、子 ・自分の生命は父母や ・自分の生命は、父母や祖父母などの どもの実態を事前 祖父母に見守られて つながりある 人々か ら愛情 をもって に調査しておき、 生まれてきたのだな。 見守られていることが分かり、大切に 導入に生かす。 ・見守られてきた生命 しようという心情を育てる。 ひ を大切にしていくぞ。 た る ・生命を見守ってくれ ○前時の振り返りや ているのは、家族だ 道徳の時間B「支える命」2−(4) 問題の投げかけに けかな。 資料名「健ちゃんを助けろ」東京書籍 より、問題意識を ・生命は多くの人々の ・一人の生命は、多くの人々に支えられ 持続・発展させな 支えで守られている ていることが分かり、感謝して、大事 がら学習をつない んだ。 にしようとする。 でいく。 ・たくさんの人に感謝 して生活していこう。 ○主人公にしっかり ・家族や周囲から見守 道徳の時間C「限りある命」1−(2) 共感できるように られている生命を本 資料名「あの岩のところまで」光文書院 場面の焦点化をし 当に大切にしている ・生命は失うと取り戻せないから、よく 自分の体験と重ね かな。 考えて行動し、誤りは素直に認め、次 て考えることがで ・生命は失うと取り戻 に生かしていこうとする。 きるようにする。 せないから、よく考 えて行動することが ○体育学習において 必要なのだな。 体育(水泳) 生命を大切にしよ ・命の大切さを考 うという気持ちが ・生命を大切にするた え安全に活動し 結びついた行為を / めに泳ぐ力を身につ ようとする。 称賛する ひ けよう。 ○朝の会、帰りの会 ろ ・安全に気をつけて練 などで、①生命を げ 習しよう。 日常生活の指導 大切にしている② る ・生命を守るために、健康や安全に気を 周囲の人に感謝し ・生命の大切さをよく つけて生活しようとする。 ている③よく考え 考えて生活していこ ・周囲の人々に感謝して生活しようとする。 ている、行為につ う。 ・後悔しないでいいようによく考えて生 いて児童相互で称 活しようとする。 賛する場を設ける。

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6−A 本時主題名「つながる生命」3−(2) 資料名「お父さんからの手紙 (大阪書籍)」 7−A 本時主題設定の理由 ○ 生命は誰しも一つだけ授かったものである。それゆえ、父母、祖父母などつながりのある家族か らは、言葉では言い表せないほどの愛情で育まれてきている。 誕生前の期待と不安、誕生時の喜び、成長していく過程での病気や怪我等に対する心配など、 つながっているがゆえに自分のこと以上にうれしかったり、悲しかったりするものである。 これは、その生命が年を重ね、どんなに大きくなろうとも変わらない。 私たちの生命は、このような愛情の連続でつながってきているのである。 そして、この愛情の連続で育まれてきた尊い生命だからこそ、よりよく生きていこうとするも のである。 中学年3− (2)に関しては、低学年3−(2)において、「生きることを喜び、生命を大切にする心を もつ」ことを学習してきている。そこで、本時学習において、「自分の生命は、父母や祖父母な どのつながりある人々から愛情をもって見守られていることが分かり、大切にしようとする」こ とを学習するものである。この学習は、さらに高学年3− (2)において「生命がかけがえのないも のであることを知り、自他の生命を尊重する」学習へと発展するものである。 ○ 本学級の児童は、ほぼ全員が「自分の生命は大切である」と感じている。そして、その多くが 「一つしかない」から大切という理由を挙げている。「親、祖父母が心配する、悲しむ、(連続性)」 について言及している児童は24名中わずか4名である。 これは、確かに生命の本質をとらえてはいる。また、家族があまりにも身近でその愛情を当然 のように感じ、意識できにくいことも挙げられる。 ただ、生命は単独では存在しない。父母、祖父母は生物的につながっていることに加え、見返 りを求めない深い愛情によってもつながっていることをとらえさせることが大切である。 そこで、父母、祖父母の深い愛情によって育まれてきた生命を実感することで、生命が大切で あるという認識も強まり、大切にしていこうという心情をふくらませることができると考える。 ○ 本時資料「お父さんからの手紙」は、仕事で主人公「健一」の誕生日をともに祝えない父が、 健一に送った手紙である。 そこには、誕生時、手術をしないと助からないと言われたこと、12時間の手術の後、40日を 経過して無事に退院できたこと、その際、遠くに住む祖父母までが、かけつけ喜んでくれたこと、 その後、健一を大事に育ててきたことなどが記され、生命の尊さとそれを見守る父母や祖父母の 深い愛情が読み取れる資料である。 そこで、本時道徳学習の指導にあたっては、資料を共感的に活用し、父母や祖父母の心情を推 し量りながら、生命の尊重の価値に迫らせるものである。 まず、「つかむ」段階において、事前アンケートの結果を提示することで、自分たちが「命は 大切であると感じつつも、父母の心配や喜びをあまり知らない」ことに気付かせる。そして、も し、父母の心配や喜びを知ったら、「生命を大切だと思う気持ちがもっとふくらむのではないか」 と投げかけ、本時のめあて「自分が生まれたときの親の気持ちを考え、生命は大切だと思う気持 ちをもっとふくらませよう」をつかませる。 次に、「ひたる」段階において、資料「お父さんからの手紙」をもとに、生命の尊重の価値を 追求させる。 「手術の間、両親はどんなことを考えて待っていたか」「40日後、『もうすぐ退院ですよ』と 聞いて涙が出た時の両親はどんなことを考えていたか」を話し合うことを通して、我が子の小さ な生命を心配したり、応援したり、喜んだりする両親の気持ちに共感させたい。 この際、両親の気持ちに共感できるように、お母さんのおなかの中の胎児の様子を話したり、 赤ちゃんの人形を見せたり、だっこさせたりする支援を行う。 さらに、主人公がこのように心配してもらった自分の生命をどう思っているかを推し量ること を通して、生命の尊さとそれゆえに大切にしていきたいという気持ちに共感させたい。 そして、自分の似た経験を振り返ったり、教師の説話を聞いたりすることで、自分も父母や祖 父母から大切な生命を育まれてきたことをとらえることができるようにする。

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8−A 本時の目標 ○ 自分の生命は、父母や祖父母などのつながりある人々から愛情をもって見守られていることが 分かり、大切にしようという心情を育てる。 ○ 胎児の人形を抱いたり、心配な気持ちをふき出しに書いたりしながら、父母、祖父母の気持ち を推し量ることができる。 9−A 準備 教師:事前アンケート(パソコン・プロジェクター) 挿絵①(手術の間、父母が心配して待っている場面) 挿絵②(父母がほっとしてうれし涙を流す場面) 挿絵③(嬉しそうな祖父母の顔) 赤ちゃんの人形 10−A 展開 段階 学習活動と内容 教師の支援 1 アンケートの結果をもとに、気付いたこと ○ 自分が生まれた時、父母や祖父母は を出し合い、本時のめあてをつかむ。 どんな気持ちだったのだろうという課 ・ほとんどみんな自分の生命はとても大切だと 題をつかませるために、事前アンケー つ 思っている。 トの結果を提示する。 か ・自分が生まれた時の父母の気持ちは、知って ※アンケート1 ※アンケート2 む いる人と知っていない人がいるな。 「自分の生命は 「誕生時の父母の心配や ・自分が生まれた時、父母はどんな気持ちでい 大切だと思うか」 喜びを知っている たのだろう。 か」 ※ 父母の気持ちを知ったら、生命は大切だと いう気持ちはもっとふくらむかな。 めあて 自分が生まれたときの親の気持ちを考え 生命は大切だと思う気持ちをもっとふくら ませよう / 2 資料「お父さんからの手紙」を通して、生 命の尊重の価値について話し合う。 ひ (1)手術の間、両親はどんな気持ちでいたか た について話し合う。 ○ 両親の心配な気持ちを推し量る前に る 12時間もの手術の間、お父さんお母さんは 状況をつかめるように、 どんなことを考えて待っていたでしょう。 ①生まれる前におなかの中で10ヶ月 過ごすので、お母さんは子どもの生命を 【自分たちの力ではどうすることもできない生命】 感じてきたことを話す。 ・どうか生命を助けてください。 ②赤ちゃんの模型を見せ、とても小さ ・手術が成功しますように。 いことを実感させ、12時間がとても ・お医者さん、よろしくお願いします。 長い時間であり、手術が危険であるこ とを話す。 【死への恐怖、我が子への不憫さ】 ○ 両親の心配な気持ちに共感させるた ・やっと生まれたばかりなのに…。 めに、ふき出しにじっくり書かせたの ・こんなに小さいのに。つらいだろう。 ち、発表させるようにする。 ・代われるものなら、代わってあげたい。 【限りある生命】 ○ 生命はいつ終わっていたかもしれな ・生まれた生命がここで終わってほしくない。 いことをつかませるために、手術がう ・なんとか生命だけは助かってほしい。 まくいってなかったら、健一君はこの ・やっと授かった生命なのに。 世にいないことを確かめる。

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(2)40日後、退院できると聞いた両親はど ○ 祖父母の喜びにも気付かせるために、 んな気持ちでいたかについて話し合う。 赤ちゃんの人形をだっこさせ、どんな 気持ちでだっこしたのか、という補助 40日後 「もうすぐ退院ですよ」と聞いて、 発問をする。 涙が出た時のお父さんお母さんはどんなこ とを考えていたでしょう。 ・健一、よく頑張ったね。 ・死ななくて本当に良かった。 ・お医者さん、ありがとう。 ・これから大事に育てるからね。 (3)健一はこの手紙をもらって、自分の生命 ○ 周囲の心配のもと、死の危機を乗り についてどう思ったかについて話し合う。 越えた自分の生命について考える健一 このように、心配してもらった自分の生 に共感することができるように、ふき 命、健一君はどう思っているでしょう。 出しに書かせたのち、発表させるよう ・こんなに心配してくれてありがとう。 にする。 ・死んでいたかもしれない。僕の生命を大切に していくよ。 ・僕の生命は、みんなに見守られて来たんだ。 心配してくれた人たちのためにも、命を大切 にするよ。 / 3 自分にも、似た経験がないか出し合う。 ○ 事前アンケートにて、生まれた頃生 ひ ・自分も大手術をしたことがあった。その時、 命の危機にあった児童を把握しておき ろ こんなふうに心配してくれたのだな。 本人の了解のもと、意図的に発言を促 げ ・心配してもらったり、喜んでもらった生命を す。 る 大切にしたい。 4 教師の説話を聞き、今日の学習の感想を書 ○ 教師自身の息子が小さかった頃に心 く。 配した出来事を話す。 (学級の保護者数名にお願いして、可能 であれば、我が子が生まれてすぐの頃 の様子や気持ちを話していただく )。

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6−B 本時主題名「支え合う生命」2−(4) 資料名「健ちゃんをたすけろ (東京書籍)」 7−B 本時主題設定の理由 ○ 感謝とは 「ありがたい」と思う心の動きである。人は、一人では生きていけない。様々な周、 囲の人々に支え、支えられて私たちは生きている。この支え合いの中で、相手が私の立場や気持 ちを考えて行ってくれたことに対して、相手の気持ちを感じることができたとき、心の底から嬉 しく思い「有り難い=ありがたい」と感じるのである。また、相手への「ありがたさ」は、今度 は自分が「相手のためになろう」という心の高まりへとつながっていくものである。 中学年2− (4)は、低学年2−(4 )において 「日ごろ世話になっている人々に感謝する」ことを学習、 した。そこで、本時学習において 「生活を支えている人々に感謝の気持ちをもって接する」こ、 とを学習するものである。このことは、高学年2−(5)の「日々の生活が人々の支え合いや助け合 いで成り立っていることに感謝し、それにこたえるようにする」学習へと発展するものである。 ○ 本学級の児童は、自分が友達や身近な人から何かしてもらったとき「ありがとう」と素直に言 うことができる。これは、自分が何かしてもらったときは「ありがとうと相手に伝える」という ことを幼い頃から親や教師に教えられてきたことが一つの要因としてあげられる。しかし、これ は、他律的な「ありがとう」である。 それ以上に、自分に対しての相手の行為やその内にある自分への思いやりの心を実感している ことが大きな要因であると考える。 そして 「ありがとう」と伝えた相手の表情や返ってきた言葉などから「心がつながる心地よ、 さ」を感じていることも大きな要因であると考える。 そこで、本時学習においては、友達や身近な人からさらに拡げ、自分の周囲で生活を支えてく れている人、特に生命を支えてくれている人に対しての感謝の気持ちをふくらませることをねら うものである。 ○ 本時資料「健ちゃんをたすけろ」は、2歳の男の子が誤って深さ4mの穴に落ち、父母、近所 の人、消防署の人、見ず知らずのおじさんまでもが男の子の生命を救うために一生懸命になり、 最後は、無事救出されるという話である。一人の生命は、周囲の多くの人々が支えてくれている ことがわかるとともに、周囲の人々への感謝の気持ちを躍動させることができる資料である。 そこで、本時道徳学習の指導にあたっては、資料を共感的に活用し男の子の生命を救おうと必 死になった人々の気持ちを推し量らせる。このことを通して、周囲の人が生命を支えてくれてい ることをとらえるとともに、感謝しようという気持ちをふくらませていくものである。 まず 「つかむ」段階において 「本大主題学習前のアンケート結果」提示と「前時学習の振、 、 り返り」を行うことで本時学習のめあてをつかむことができるようにする。 学習前は、生命が「一つしかないから」大切と考えていたこと、前時学習では「生命のつなが り」から大切に育まれてきたことを振り返らせる。 そこで 「まだ、生命が大切な理由がありそうかな?」と投げかけることで、本時めあて「生、 命が大切なひみつをみつけ、生命を大切に思う心をもっとふくらませよう」をつかむことができ るようにする。 次に 「ひたる」段階前半において、周囲の人々が健ちゃんを助けたいと願う気持ちを吹き出、 しに書く活動を通して、周囲の人々の気持ちに気付き、生命の大切さをとらえることができるよ うにする。その際、4メートルの穴に落ちたことや酸素が薄いことなどの状況をしっかりと把握 させ、生命が危険な様子をとらえさせる。また、周囲の人々(父母、おじさん、近所の人、消防 士さん)の気持ちを推し量るために、人物を選択してふき出しに書かせる。 さらに周囲の「生命を救いたい」という気持ちに共感させるために 「自分の子どもでもない、 のになぜ助けようとするのか」という揺さぶり発問を行う。 これらの活動により、生命は、自分の知っている人、知らない人などとは関係なく、周囲の様 々な人々から支えられていることをつかませたい。 そして、周囲の人への感謝の気持ちに共感することができるように 「10歳になった健ちゃん、 が自分の生命を助けてもらったことを知り、助けた人たちに手紙を書くとしたら、どんなことを 書くだろう」という場を設定する。 最後に、自分の身の周りにも自分たちの生命を支えてくれている人はいないか考える。

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8−B 本時の目標 ○ 自分の生命は、周囲の人から支えられていることを知り、感謝しようとする心情を育てる。 ○ 周囲の人々の「生命を助けたい」と願う気持ちや、それを知った主人公の気持ちをふき出しに書い て推し量ることを通して、生命を支える人々への感謝の気持ちをふくらますことができる。 9−B 準備 教師:事前アンケート、挿絵①(助けようと必死な周囲の人々)挿絵②(手紙を書く健ちゃん) 10−B 展開 段階 学習活動と内容 教師の支援 つ 1 アンケートの結果をもとに、気付いたこと ○ 生命が大切なひみつについてもっと か を出し合い、本時のめあてをつかむ。 考えようという課題をつかませるため む ・学習前は 「一つしかないから」という理由で、 に、事前アンケートの結果を提示する 生命は大切だと感じていた人が多かったのだな。 とともに、前時学習の振り返りを行う。 ・前の道徳の時間では、父母や祖父母などが ※アンケート1 「つながっている生命」を大切にしてくれた 「自分の生命は大切だと思うか」 ことが分かった。 ※前時の振り返り ※ 他に生命が大切なひみつはないだろうか。 父母や祖父母などが「つながっている めあて 生命」を大切にしてくれた / 生命が大切なひみつをみつけ、生命を ひ 大切に思う心をもっとふくらませよう た 2 資料「健ちゃんをたすけろ」を通して、尊 ○ 資料を読み、4メートルの穴に落ち る 敬・感謝の価値について話し合う。 たことや酸素が薄いことなどの状況を (1)健ちゃんを助けるために、周囲の人がど しっかりと把握させ、生命が危険な様 んな気持ちでいたかについて話し合う。 子をとらえさせる。 みんなはどんなことを考えながら自分が ○ 周囲の人々(父母、おじさん、近所 できることをしていたのでしょう。 の人、消防士さん)の気持ちを推し量 ・どうか生きていてくれよ。今助けるからな。 るために、人物を選択してふき出しに ・生命だけは、なんとか救いたい。 書かせる。 ・まだ2歳の子どもがこんなことになって可愛そう。 ○ 周囲の人の「生命を救いたい」とい (2)健ちゃんが、10歳になってこの出来事 う気持ちに共感させるために 「自分、 を知ったとき、どんなことを考えたか手紙 の子どもでもないのになぜ助けようと に書き、話し合う。 するのか」という揺さぶり発問を行う。 10歳になった健ちゃんが、生命を助けて ○ 健ちゃんの感謝の気持ちに共感する もらったことを知り、助けてくれた人たちに ことができるように「みんなへの手紙」 手紙を書くとしたらどんなことを書くだろう。 を書くという場を設定する。 ・知らないおじさん、ぼくのためにロープを垂 らしてくれたり、連絡してくれてありがとう。 / ・近所の人たち、土を運んでくれてありがとう。 ひ ・救急の人たち、穴を掘って助けてくれてありがとう。 ろ ・みんなのおかげで今こうして生きていられるよ。 げ 3 自分の周囲にも支えてくれている人はいな ○ 支えてくれている人を想起すること る いか出し合う。 ができるように、身の周りで支えてく ・挨拶運動の人は、ぼくたちの健康のことも気 れている方々の写真を提示する。 にかけてくれている。 ・地域の見守り隊の人は、不審者から僕たちを 守ってくれている。 ○ 挿絵をもとに今日の学習をまとめ、 4 今日の学習で学んだ、生命の支え合いを 「つながる生命」に加え 「支え合う生、

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6−C 本時主題名「限りある生命」1−(2) 資料名「あの岩のところまで (光文書院)」 7−C 本時主題設定の理由 ○ 思慮とは 「よく考える」ことである。、 「よく考える」ためには、行為を行おうとする動機が正しいものか、その方法は正しいか、それ によってどのような結果をもたらすかという観点から考えたり、周囲の声に耳を傾け情報をしっ かり取捨選択したりすることが大切である。 よく考えて意志決定した行為は、自分や周囲にとってよりよいものとなる場合が多い。たとえ そうでなくても、熟考したがゆえに後悔することは少ないものである。 逆に、よく考えないで意志決定した行為は、一時的に上手く行くこともあるが不安定であり、 失敗して後悔したり失敗を繰り返してしまったりしがちである。 このようなことから、よく考えて行動することが大切である。また、過ちがあったときは、素 直に認め、動機や方法などを振り返ることで、次の意志決定に活かすことが大切である。 中学年1−(2)は 低学年1、 −(1)において 「健康や安全に気をつけ、わがままをしないで生活、 する」ことを学習した。そこで、本時学習において 「生命を守るために、よく考えて、心のア、 クセルをふんだり、ブレーキをかけたりして行動する」ことの大切さを学習するものである。 このことは、高学年1−(1 )の「生活を振り返り、節度を守り節制に心掛ける」学習へと発展す るものである。 ○ 本学級の児童は、学校生活において、危険なことはしないようにしようとする姿勢がみられる。 しかし、自分の楽しみなどを優先し、つい危ないことをしてしまうこともある。 これは、危ないことをすると自分が痛い思いをしたり、周囲の友達にも迷惑をかけてしまうこ とが分かっている反面、その場の状況に左右されこれぐらいよいだろうという利己的な判断をし てしまったり、家族や周囲の人々が心配し悲しむことに気が付いていなかったりすることが原因 と考えられる。 そこで、自己を内省し、行動の動機や方法を振り返ったり、結果の予測を行ったりする力が伸 びつつあるこの時期に、本主題を設定する。そして 「よく考えて心のアクセルやブレーキをコ、 ントロールしながら行動すること」の大切さをつかませたい。 ○ 本時資料「あの岩のところまで」は、主人公「ゆうた」が友人の忠告にもかかわらず、遠くの 岩まで泳ごうとし、危険な目に遭う。引き返し岸に着いた後で、自分の行いを反省するという資 料である。 そこで、本時道徳学習の指導にあたっては、資料を共感的に活用し、主人公「ゆうた」が自分 の行為を振り返り反省する気持ちを推し量らせる。このことを通して、生命は失うと取り戻すこ とができない限りあるものであることをとらえるとともに、よく考えて感謝しようという気持ち をふくらませていくものである。 まず 「つかむ」段階において、これまでの道徳学習でつかんだ「生命の大切さ」を振り返り、 るスライドを提示することで 「どのように生活していけばよいか」という本時学習のめあてを、 つかむことができるようにする。 次に 「ひたる」段階前半において、東京へ帰る前日、どうしても落ち着かない場面のゆうたの気持、 ちを推し量ることを通して 「洋一に忠告されたことや父母のことばが気になる」気持ちと「あの岩のとこ、 ろまで行きたい」という気持ちの高まりに揺れる主人公に共感させたい。 さらに 「ひたる」段階後半において、引き返しやっとの思いで岸にたどり着いた場面のゆう、 たの気持ちをふき出しに書きながら推し量り、出し合うことを通して、主人公がよく考えなかっ たことで命を落としそうになる後悔の気持ちに共感させ、心のブレーキをかけることの大切さを つかませたい。 その際、①失うと取り戻せない(生命の有限性)生命が助かった喜びと無茶な行動をとった反 省②心配したであろう洋一の存在(生命の関係性)③もし、死んでいたら家族はとても悲しんで いたこと(生命の連続性)などをとらえることができるように 「もし、ゆうたが死んでしまっ、 ていたら、父母や洋一はどんな気持ちになっただろう」と発問を行う。 そして、これまで3時間の道徳でつかんだ生命の大切さについて挿絵をもとにまとめる。 最後に、自分たちも「どうしても○○したかったけれど、生命のことを考えてがまんした 「が」 まんできなかった」ことを振り返り、よく考えて行動しようとする意欲を持たせる。

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8−C 本時の目標 ○ 自分の生命は失うと取り戻せないことを知り、よく考えて行動しようとする心情を育てる。 ○ 主人公が命を落としそうになった時の気持ちをふき出しに書いて推し量ることを通して、心の ブレーキをかけることの大切さをつかむことができる。 9−C 準備 教師:前時までの学習の振り返り(パソコン・プロジェクター) 挿絵①(落ち着かないゆうたの顔)挿絵②(やっと岸にたどり着いたときのゆうたの顔) 挿絵③(洋一、父母、祖父母の顔) 10−C 展開 段階 学習活動と内容 教師の支援 つ 1 前時までの学習を想起し、本時のめあてを ○ これまでの道徳学習でつかんだ「生 か つかむ。 命の大切さ」を振り返るスライドを提 む ・学習前は 「一つしかないから」という理由で、、 示することで 「どのように生活して、 生命は大切だと感じていた人が多かったのだな。 いけばよいか」という本時学習のめあ ・これまでの道徳の時間では、父母や祖父母な てをつかむことができるようにする。 どからの「つながっている生命」や周囲の人 々からの「守られている生命」が分かった。 ・このような大切な生命をもつ私たちは「どの ように生活していけばよいだろう。 めあて / 大切な生命をもつわたしたちは、どのような ひ 心をもって生活していけばよいか考えよう。 た 2 資料「あの岩のところまで」を通して、思 る 慮・反省の価値について話し合う。 (1)ゆうたの落ち着かない気持ちについて話し合う。 ゆうたはどんなことを考えて落ち着かなか ○ 洋一や父母の言葉を気にしつつも、 ったのでしょう。 どうしても泳いで行きたい気持ちがふ くらんだゆうたに共感できるように 泳ごう がまんしよう ・どうしてもあの岩 ・洋一に行かない 「泳ごう 「がまんしよう」という気」 まで泳いでみたい 方がいいと言われた 持ちに分けて板書する。 ・明日は帰るから ・父母もめいわくを 今日しかない かけるなと言っていた (2)やっとの思いで岸にたどり着いたゆうた ○ 主人公がよく考えなかったことで命 の気持ちについて話し合う。 を落としそうになる後悔の気持ちに共 ゆうたはやっとの思いで岸にたどりついた 感させるために、岸にたどり着いた場 とき、どんなことを考えていたでしょう 面のゆうたの気持ちをふき出しに書き ・助かった。大切な生命を失わなくて良かった。 ながら推し量り、出し合わせる。 ・ゆうたにも心配をかけた。忠告してくれたのに。 ○ 洋一や父母の心配にも気付かせるた ・父母も心配するだろう。 めに 「もし、死んでしまっていたら、、 ↓ 洋一や父母はどんな気持ちになってい ただろう」と発問する。 よく考えて行動しないといけないな (3)自分の生命のことを考えて「がまんし ○ 自分たちも「どうしても○○したか た 「がまんできなかった」ことを出し合う。」 ったけれど、生命のことを考えてがま / ・水泳学習がしたかったけれど、少し熱があっ んした 「がまんできなかった」こと」 ひ たのでがまんして見学した。 を振り返り、よく考えて行動しようと ろ ・外で遊びたかったけれど、雨が降ってきたの する意欲を持たせる。 げ で風邪を引かないように室内遊びに変更した。 ○ これまで3時間の道徳でつかんだ生 る 3 生命の大切さについて、様々な観点から 命の大切さについて挿絵をもとにまと

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