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基礎看護学における基礎看護技術習得を目指した「基礎看護技術経験録」作成の試み

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Academic year: 2021

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(1)59. 研 究報告. 基 礎看護学 にお ける基 礎看護技術習 得 を目指 した. 「基礎看護技術経験. 成 の試 み. ユ 田阿. 美 子. 知 容. 妻 部. 吾 服. 川. 幸. 子 ・重. 部. 朋. 子. 松. 豊. 美. Checklist for Basic Nursing Skill Experience" An Attelnpt to Develop a “ for Effective Acquisition of Basic Nursing Skills during]Education. Tomomi AZUMA,Yukiko MAEKAWA,Toyomi SHIGE]MATSU, Yoko HATTORI and Tomoko ABE Abstract: Nursing skill education in the basic study of nursing is a prilne starting point that affects the ac― quisition of nursing skills in latter special learning fields.The basic nursing study course at Konan Women's University sets as its core the nursing views of Florence Nightingale to nurture nursing attendants with prac― tical nursing abilities,while secking to teach nursing skills that are based on the principles of safety,comfort. and autonomy, taking into consideration the cultural background of each patient. Here, we report on a “ Checklist for Experiencing]Basic Nursing skills IExperience" that we've created for basic nursing skills that our students must acquire by the end of their basic nursing study training held during the latter half of their sophomore ycar.Thc purpose of this checklist is for our students to consciously study about the field them― selvcs fron■. the carly stage after their entrance into school and to experience many nursing techniques during. on― site clinical practice。. Key Words: nursing skill education,basic nursing skill,checklist for nursing skill experience. 抄録. :基 礎 看 護 学 領 域 に お け る 看 護 技 術 教 育 は ,そ の 後 の 専 門 領 域 に お け る 看 護 技 術 習 得 に も影 響 を. 与 え る 重 要 な 出 発 点 で あ る 。 本 学 の 基 礎 看 護 学 領 域 で は ,F。 ナ イ チ ン ゲ ー ル の 看 護 観 を 中核 に 据 え て ,さ らに安 全 ・ 安 楽 ・ 自立 (自 律 )の 原 則 をふ ま え ,対 象 者 の 文 化 背 景 (そ の 人 ら し さ )に 配 慮 す る こ とが で き る ,看 護 実 践 能 力 を備 え た 看 護 者 を育 成 す る た め の 技 術 教 育 を模 索 して い る 。 本 稿 で は ,本 学 の 学 生 が. 2年 次 後 期 に行 な わ れ た 基 礎 看 護 学 実 習 終 了 時 ま で に 習 得 す べ. き基 礎 看 護 技 術 に つ. い て ,入 学 早 期 よ り学 内 で 意 識 的 に 自己 学 習 し,さ ら に 臨 地 実 習 で は よ り多 くの 看 護 技 術 を体 験 し. ,. そ の 到 達 段 階 を高 め る こ と を 目指 した 『基 礎 看 護 技 術 経 験 録 』 を作 成 した の で そ の 経 過 を報 告 す る 。 キ ー ワ ー ド :看 護 技 術 教 育 ,基 礎 看 護 技 術 ,技 術 経 験 録. い実践 能力 を備 えた専 門職 と して の 能力 を期待 されて. は じめ に. い る。 しか し,2002年 に 日本 看 護協 会 が 実施 した看 護基本技術 に関す る実態調査 に よる と,新 卒看護 師が. 医療 の 高度化や複雑化 ,患 者 の在 院 日数 の 短縮化 に 伴 い ,看 護職 もこれ らに対応 で きる 自己学習能力 と高. 入職時 にひ と りでで きる と認識 して い る看護技術 は. ,. 血圧 ,脈 拍 ,体 温 (バ イ タルサ イ ン)の 測定や基本 的.

(2) 甲南 女子大学研 究紀 要 第 3号. 看護学 。リハ ビ リテ ー シ ョン学編 (2009年. H月. ). なベ ッ ドー メーキ ング と リネ ン交換 な ど,4項 目に と. 術 の 習得 や活 用 に変化 が生 じる とい われてお り5),基. どまって い るのが現状 で あ りP,新 卒看護 師 の 看 護 実. 礎看護学領域 での 看護技術教育 は,そ の 後 の専 門領域. 践 能力 の 育成 は看護 界 の急務 の課題 となってい る。. にお ける看護技術 習得 に も影響 を与 える重要 な出発 点. 看護基礎教 育 にお い て看護技術教育 はその 中核 であ. となる と考 え られ る。 そ こで ,わ れわれ基礎看護学領. り,教 員 が 多大 の 時 間 と労 力 をか けて きた科 目で あ. 域 で は,本 学 の入学生が ,2年 次後期 の基 礎 看護学 実. る。 しか し,看 護学 生 の看護実践 能力 の低下 は,1967. 習終 了時 まで に基礎 看護学 で 習得す べ き基礎 看護技術. 年 の カ リキ ュ ラム改正以降か らすで に問題視 され ,臨. につ い て ,入 学早期 よ り意識 的 に,授 業 や 自己学習. 床現場 や教育現場 か ら看護技術教育 に関す る提言や研. さらに臨地実習で技術修得 を 目指す ための 『基礎看護. 究が な されて い た。 しか しなが ら,看 護基礎教育 で教. 技術経験 録』 を作 成 したので ,そ の経過 を報告す る。. ,. 授 す る看護技 術 の種類 と範 囲,教 育方法 につ い ての 考 え方 につ い ては臨床側 と教育側 ,さ らに教 員 間 で も相. Ⅱ。 本学基礎 看護 学 領域 にお け る 基礎 看護技術 の コ ア概 念. }。. 違が見 られ るのが 現状 で あ る. 近 年 ,新 卒 看護 師 の 看 護 実践 能 力 の 育 成 に向 け. ,. 『看護学教 育 の在 り方 に関す る検討 会』,『 看護基礎 教. 看護 とは,体 内で自然の回復過程が順調に進むよう. 育 にお ける技術教育 の あ り方 に関す る検討 会』 な どが 発足 し,文 部科学省 と厚 生 労働 省 を も含 めた検討 が な. に生活過程を整えることによって,そ の生命力 に力を 貸す ことだと F.ナ イチ ンゲールは説いた゛。 この生命. され る よ うに な った 。 2003年 の 『看 護 基礎 教 育 にお. 力 に力 を貸す とい う こ とは,人 間が営 む生 活 その もの. ける技術教育 の あ り方 に関す る検 討会』 報告書 は,保. に焦 点 を当てて ,そ の生 活が そ の人の生 命力 を消耗 さ. 健 師助 産師看護師法 にお ける無資格者 で あ る看護学 生. せ ない よ うに整 えて い くことで あ る。そのため に看護. が ,臨 地実習 で 行 な う こ とが 許 され る 82項 目の 看 護. 技術が用 い られ ,こ こに看護独 自の機能 が存在す る。. }。. 技 術 とそ の 実 施 水 準 を示 した. これ を受 け教 育 側. F.ナ イチ ンゲ ー ルの 示 した看 護 の 本 質 は ,後 の 米 国. は,臨 地実習で実施 で きる水準 を確 保す るため学 内教. にお ける看護理論家 に よつて継承 された。例 えば ,v.. 育 の 充実や ,臨 地実習 にお い て看護技術 を実践す るた. ヘ ン ダー ソンは,看 護 の 第一 義 的 な責任 ,看 護本 来 の. め の 条 件 整 備 に向 けた取 り組 み を行 な う よ うに な っ. 機 能 と して ,「 患 者 が 日常生 活 の パ ター ン を保 つ の を. た。 さ らに ,2007年 『看 護 基礎 教 育 の 充実 に 関す る. 助 ける こ と,す なわち,ふ つ うは他者 に助 け て もらわ. 検討会』 報告書 にお い て ,看 護基礎 教育 にお い て学 ぶ. な く と もで きる呼 吸 ,食 事 ,排 泄 ,休 虐、 ,睡 眠 や 活. べ き技術項 目と卒業時 の到達度 の 明確化 ,看 護技術 の. 動 ,身 体 の清潔 ,体 温 の保持 ,適 切 に衣類 を着 け る. 習得 を 目指 した具体 的 なカ リキ ュ ラム改正案が提 出 さ. 等 々の行動 を助 ける こ とで あ る」 "と 述 べ て い る。. れた。 この 中 で示 された看護学生 に修得 させ るべ き看. ,. わが 国 で は ,1948年 に 『保 健 師助 産 師看 護 師法』 “ 療 養上 の世話 "が 二. 護技術項 目は,環 境調整技術が 3項 目,食 事 の援助技. が制定 され ,“ 診療 の 補助 "と. 術 10項 目,排 泄援助技術 14項 目,活 動 ・休虐、 援助技. 大 看 護 業 務 と して定 め られ た。 川 島 は ,看 護 師 た ち. 術 14項 目,清 潔 ・衣生活援助技術 15項 目,呼 吸循環. は ,v。 ヘ ン ダー ソ ンの 『看護 の 基 本 とな る もの』 が. を整 える技 術 10項 目,褥 蒼 管理技術 7項 目,与 薬 の. 1961年 に翻 訳 出版 され た こ とに よ り,“ 療 養 上 の 世. 技術 25項 目,救 命救急 処 置技術 8項 目,症 状 ・生 体. 話 "が 看護独 自の機 能 で ある こ とを意識す る よ うにな. 機 能管理技 術 14項 目,感 染 予 防 の技術 7項 目,安 全. った。 しか しなが ら,現 在 の看護 を取 り巻 く状況 とい. 管理 の技術 8項 目,安 楽確 保 の技術が 3項 目の ,合 計. えば,医 療 の 高度化 と効率化 に よる看護業務 の 質的変. 124項 目であ った4。 看 護 基礎 教 育 にお い て ,こ れ ら. 化 ,看 護 の真価 につ い ての認識 の ず れ ,そ の結果 と し. の技術項 目す べ て を授業 に盛 り込 む ことは不可能 で あ. てのケアの 質 の低 下 ,と い つた危機 的状況が起 こって い る と警鐘 を与 えて い るゆ。. るこ とは想像 に難 くない 。 看護技術教育 は,基 礎 看護学 だけで終結す る もので. さらに,現 在 の看護教育 に 目を向けてみ る と,看 護. はな く看護基礎教育全体 で 到達 目標 を明確 に して ,体. の新 しい知識 の伝 達が教育 の 中心 とな り,看 護 の本 質. 系 的 ,段 階的 な教育が必要 で あ る。 この うち,入 学早. を基盤 に据 え,看 護独 自の機能 を遂行す るため に必 要. 期 に開始 され る看護技術教育 は看護 の動機 づ け の役割. な技術 な何 なのか ,と い う根本 を問 う こ とな く,教 育. を果 た してお り,こ の科 目の学 び方 に よって ,そ の後. 内容 を精選す る こ ともな くきた結果 ,そ の 方 向性 を見. の ,成 人 ,小 児 ,母 性 な どの各看護学 にお ける看護技. 失 ってい る状 況 にあ る とい って も過言 ではないで あ ろ.

(3) 吾妻知美. 他 :基 礎 看護学 にお ける基礎 看護技術 習得 を 目指 した 「基礎 看護技術 経験 録」作 成 の試 み. う。看護教育 にお い て ,何 を,ど の よ うな方法 で教 え. 61. 能 となる と考 える。. るのか とい う ことは,い つ も看護 の本 質 に立 ち戻 って 考 えて い か なけれ ばな らない こ とであ るが ,そ の本 質. Ⅲ .基 礎 看 護 学 に お け る 学 習 項 目 と 到 達 目標. は もはや議論 に上 る こ と もな くな って い る。 金 井 は 「 ナ イチ ンゲ ー ル は “ 人 間 に とって看 護 とは何 か "を. 1)基 礎看護技術教育 の学習項 目. 解 くこ とに よって ,時 代 や 国民 に縛 られ ない ,本 来 の. 看護教科書 に含 まれ る教育 内容 は 『保健 師助 産師看. あ るべ き看護 のすが た (本 質 ・原点 )を 示 して い る」 ". 護 師養 成所 指定規則』 (以 下 ,指 定規則 とす る)に 準. と述 べ て い る。 われわれ もこの考 えに共感す る。 ナ イ. じて構 成 されて い る。そのため ,ほ とん どの教科書 の. チ ンゲ ー ルの 示 した人 間観 や看 護観 (看 護 の 本 質 ). 改訂 は 『指 定規 則』 の 改 正 に伴 な って 行 な わ れ て き. は,わ が 国独 自の文化 に根 ざ した看護 を構 築 し,看 護. た。 そ こで ,戦 後最初 に看護教科書 を発行 した メデ カ. 教育 を行 うための鍵 になる と考 える。. ル フ レン ド社 の看護技術 の教科書 の看護技術 項 目を中. さらに,そ の実施 に関 しては,人 間 の持 つ 自然治癒 力 に基本 的信頼 を もちなが ら,看 護技術 の 原則 で あ る 安全 ・安楽 ・ 自立. 心 に教育 内容 の 変遷 を概観す る。 看 護教 育 の 大 きな転換 は,GHQに よる看 護 改 革 に. 律 )が 必要 で あ る。 また,看 護. よって もた らされた。 この実験校 となったのが 東京看. 技術 とは単 にテ クニ ック と して独 立 的 にそ こにあ るの. 護 教 育 模 範 学 院 (1953年 8月 まで )で あ り,こ の. ではな く,患 者 と看護者 の対 人関係 を基盤 と し,対 象. 時 ,使 用 した教科書 が ,看 護教育模 範学 院 の教 師 らに. 者 の文化 的背景 (そ の 人 ら しさ)に 配慮 しなが ら行 う わ ざ"で も 実践過程 で あ り,看 護観 の表現 としての “. よって編纂 された 『看護 実習教 本』 (1948年 発行 )で あ った。 ここ に採用 された看護技術 は,ア メ リカの看. あ る。 そ こで ,看 護技術 の コア となる考 え方 と して以. 護教科書 を参考 に,当 時 の看護実践 にお い て必 要不可. 下 の 3点 をお い た。. 欠 な基礎看護技術 が網羅 されて い た。 そ して ,こ の教. (自. 科書 を全 国 に普及 させ る ことに よ り看護技術 の統 一 化 1。. 「看護 とは患 者 の 自然治癒力 を高 め るこ と」 とい. が 図 られ た。『看 護 実 習 教 本』 にお い て基 礎 看 護 法. う F。 ナ イチ ング ー ルの看護観 を中核 に据 える. (主 に 日常生活 の援 助 の技術 )に 含 まれて い たの は. 2.安 全 ・安楽 ・ 自立 3.文 化背景. (そ. (自. 律 )の 原則 をふ まえる. ,. F健 全 な環境 の維持法」「患者退 院後 の病 院 の掃 除法」. 「 しみの抜 き方」「 ゴム製 品 の取 り扱 ひ方」「看護 日誌. の 人 ら しさ)に 配慮す る. わが 国 の看護教育 は,歴 史 に培 われたわが 国 の独 自. 記載方法」「入院す る患者 の取 り扱 ひ方」「退 院す る患 者 の取 り扱 ひ方」「 ベ ッ ドの作 り方」「寝衣 の着 せ 替 ヘ. 性 を考慮す る ことな く米 国 の方法 に追随 した形 で進 展. 方 」「結 髪 法 」「 口腔 歯 牙清 潔法 」「 背 部 の 手 当」「 便. して きた。そ の結果が ,現 在 の看護教育 の混乱 の要 因 となって い る と思 われ る。 これか らの看護 学教育 に求. 器 ,尿 器 の さ し込み方「患者 の動 か し方 ,抱 き方 ,む きの替 へ 方」「全 身清拭 」「 リネ ンの取 替 へ 方」「患 者. め られて い るのは,社 会 の変化 に対応 しなが ら,高 度. を楽 にす る工 夫」「動 け ぬ 患者 を椅 子 に座 らせ る迄. な看護実践 の実現 に向け て活躍 で きる人材 の育成 で あ. 又久 しく寝 て い た患 者 を始めて椅 子 に坐 らせ る まで」. る。 この定義 は昔 も今 も変 わ らない が ,実 際 に現場 で. 「体温 ,脈 拍 及 び呼吸数 の と り方」「病 人 に食 事 のたベ. 求 め られて い る内容 は,最 新 の 医療機 器や コンピュー. させ 方」「夕方 の 洗面」「就寝 の仕 度」「湯 タ ンポの い. タ処理 に よる検査技術 ,移 植 医療 や遺伝 子治療 な どの. れ方」「氷嚢 ,氷 枕 の 使用法」「繍帯 の 巻 き方」「患 者. QOL. へ の対応 な ど多種 多様 であ る。 看護 の対象 であ る人 間. の抑制法」「 ス の い る患 者 の取 り扱 ひ方」「危篤患者 の 。 取 り扱 ひ方」「死後処 置」 の 29項 目で あ つた 。 この. は部分 で は捉 え られ ない し,看 護実践 は科学 だけで は. 当時 の看護業務 は,GHQの 指導 もあ りか な り整 理 さ. ない。 もちろん技術 だ け で もな く,こ の両者 を看護者. れたが ,今 で は他職種 に業務 を委譲 して い る掃 除や洗. が統合 し内面化 され ,援 助が必要 な対象者 へ ,看 護者. 濯 ,物 品管理 の業務 が基本看護法 に含 まれて い た。. 高度 の最新 医療 へ の対応 ,進 展す る高齢化社会 や. の手 に よって表現 されては じめて成立す るのであ る。. ,. つ いで 『看護実習教本』 の編纂 に携 わった吉 田時子. 看護観 な どを理 解 し,看 護 の本質 を正 しく受 け とめ る. が 1961年 ,『 看護学 全書 4 基礎看護』 著 した。 同 病 院"の 説 明 看護 の概 念 "と “ 書 は 19章 か らな り “. こ とに よ り,激 動す る現代社会 にお い て も,時 代 を越. が第 1章 になって い る。 看護技術 の項 目は 『看護実習. えて も変 わ らない看護教育 の方 向性 を見 出す こ とが 可. 教本』 を もとに基礎 的看護技術 の系統化 をはか り,解. ナ イチ ング ール の 自然観 ,人 間観 ,生 活観 ,健 康観. H)を. ,.

(4) 甲南女子大学研究紀要 第 3号. 62. 看護学 。リハ ビ リテ ー シ ョン学編 (2009年. H月. ). 剖生理 ,生 化学 ,栄 養学 ,微 生 物学 とい った現在 で は. に取 り入 れ る こ とが ,技 術 教 育 の 中心 とな って い っ. 専 門基礎科 目とい われて い る関連領域 の 知識が各技術. た。 さらに,看 護技術 に患者 に直接 的 なケアだけで は. の 冒頭 に挿入 されて い る。. な く,対 象者 を個別的 な存在 と して理解 し必要 な援助. 1968年 ,20年 ぶ りの カ リキ ュ ラム改正 に伴 い 『最 口 新看護学全書 看 護 学 総 論 Ⅱ』 が改 訂 発刊 され た。. を多角的 に分析 ,判 断 し,実 行す るため に不可欠 な知 識 と しての 「 コ ミュニ ケ ー シ ョン」「看護過程」「看護. この 「看護学総論 」 にお い て は じめ て ,「 看護技 術 」. 管理 」「 看護教 育」技術 まで も幅広 く含 め られ る よ う. とい う科 目名が つ け られ ,看 護技 術 に従 来 か らあ る. になった。. [生 活 の援助 ],[診 療 へ の協 力 ]の 技術 に加 え,[看 護. 2003年 の 『基礎 看護 教 育 にお け る技 術 教 育 の あ り. 行 為 の 基 本 的 要 素 ](「 コ ミュ ニ ケ ー シ ョン」,「 観. 方検討 会』報告書 で は,看 護基本技術 の学習項 目の学. 己録 ,報 告 」,「 ボデ イ 0メ カ ニ ック ス」,「 安 察」,「 言. 習 内容 の 88項 目な らび に臨地実 習 にお い て 看 護 学 生. 全 ,感 染予 防」,「 看護計画」)が 加 わ り,看 護技 術 の. に許可 され る基 本 的 な水準 が示 された。 また,田 島 ら. 構 成が大 き く 3分 類 となった。生 活 の援助 に関す る看. の調査 “)で は,看 護基礎 教育 の 過程 で必 要 な看 護技術. 護技術 の項 目自体 は,改 定前 と変 わって い ない が ,科. 項 目を 289項 目と して示 して い る。 田島 らは,「 臨地. 学 的裏 づ けが重視 され記載 され る よ うになった。. ・ 臨床現 場 で必 要 とされ て い る看護 技 術 の 実 態 を基. そ の 後 の ,1989年 の カ リキ ュ ラ ム改正 で は,「 看護. に ,人 間 の 成 長 ・発 達段 階 ,看 護 の 場 ,看 護 実 践 過. 技術 」 が「基礎看護 技術」 と名称変更 された。社会 の. 程 ,保 健 師 ・助 産師 ・看護師 に不可 欠 な内容 の視 点か. 疾病構 造 の 変化 や看護 の 機 能 の 拡大 を受 け,『 指 定規. ら研究者 らが体 系 的 に精選 した看護技術項 目と,指 定. 則』 に 「 カウ ンセ リ ングの基礎 」「看護過程」「指導技. 規則 に表示 されて い る看護学 7領 域 の教育 の過程 での. 術 」「看護研 究 の 基礎 」 とい った項 目が加 わ った 。加. 必要性 か らの見解」 に よ り導 き出 された技術項 目であ. 藤 らが行 なった看護技術 の教科書分析 に よる と,1989. る と述 べ て い る。 さらに,こ れ らの技術 に関 しては. 年以降 で は,様 々 な出版社 か ら教科書 が 出版 され る こ. 基礎看護学 ,小 児看護学 ,成 人看護学 ,老 年看護学. ととなった。 それ に伴 い教科書 お よび副読本 にお け る. 精神看護学 ,母 性看護学 ,在 宅 ・地域看護学 の 7領 域. 看護技術 の 内容 ,特 に診療 時 の援助 内容が著 しく増加. で そ れ ぞ れ 中心 に取 り上 げ る学 習 内容 に分 類 して い. し,「 フ イジ カル アセ ス メ ン ト」,「 生 きる意 味 の 援. る。この うち,基 礎看護学 で と りあげ られ る技術 は. 助」,「 不安 の 除去」,「 サ ー カデ ィア ンサ イクルヘ の援. 項 目であ った 。 さ らに ,2007年 『看 護 基礎 教 育 の 充. 助」 な ど従来 の 3分 類 には該 当 しに くい技術 も見 られ る よ うになった こ とが 示 されて い るい。 また ,大 学 や. 実 に関す る検討会』 報告書 で は,看 護学 生 に修得 させ. 短大 の 増 加 と ともに ,従 来体験 的 に伝 え られ て きた. 食事 の援助技術 10項 目,排 泄援助技術 14項 目,活 動. 「基礎 看護技 術」 の検 証 の ための 人体 の生 理学 的側 面. ・休′ 援助技術 14項 目,清 潔 0衣 生 活援助技術 15項 自、. の実験研 究が 中心 に盛 んに行 なわれ る よ うになった の. 目,呼 吸循環 を整 え る技 術 10項 目,褥 蒼 管 理技 術 7. もこの 頃か らであ る。. 項 目,与 薬 の 技 術 25項 目,救 命 救 急 処 置技 術 8項. 現在 の メデ カル フ レン ド社 の教科書 『新体系看護学 全書. 基礎 看護技術』 は ,6部 構 成 で 「 序章. 術 とは」「第 1編. 看護過程」「 第 2編. 看護技. 看護 の 共通技. ,. ,. Hl. るべ き看護技術項 目 と して,環 境調整技術 が 3項 目 ,. 目,症 状 ・生 体 機 能管理技術 14項 目,感 染予 防 の 技 術 7項 目,安 全管理 の技術 8項 目,安 楽確 保 の技術 が 3項 目の ,合 計 124項 目が示 されたい。. 術 (① ヘ ルスアセ ス メ ン ト ② コ ミュニ ケ ー シ ョンの. われわれ は,こ れ らの報告書 や先行研究 を参考 に. 技術 ③安 全 ・安楽のための技術 ④感染防止のため. 特 に技術 の分類 につ い ては各教育機 関や臨床 にお い て. の技術 ,⑤ 事故防止 のための技術 ,⑥ 看護記録」「第. す で に浸透 して い る 『基礎 看護教 育 にお け る技術教育. 日常生活援助技術」「 第 4編 診療 に伴 う看護 い 技術」「第 5章 指導技術」 'と なっている。. の あ り方検討会』 にお ける看護基本技術 の学習項 目の. 3編. ,. 分類 に準 じた表記 と した (表. 1)。. この ように,初 期 の看護技術教育 は,臨 床現場 で実. 本学 にお け る基 礎 看 護技 術 の 授 業 は 昨 年 度 まで は. 践 を通 して「手順」や 「手技」 を学 ぶ ものであ った。. 『基礎 看護援 助論』 と して 1年 次後期 (Iと して主 と して 日常生活援助 関連技術 ,1単 位 ),2年 次前期. これは,看 護技術 が体 系化 した学 問 で はな く,“ 技 能"と か “ 技"の 伝達 として捉 えられていたと示唆 さ. と して バ イ タルサ イ ンの 測 定 お よび 日常 生 活 関連 技. れる。その後,看 護 を看護学 として体系づ け ようとす. 術 ,1単 位 ),2年 次後期. る看護界の勢 い によつて,理 論的な裏づ けを教育の 中. 2単 位 )ま で続 き,合 計 4単 位 で行 なわれて い た。 こ. (Ⅲ. (Ⅱ. と して診療 の補助技術. ,.

(5) 吾妻知美 他 :基 礎看護学 における基礎看護技術習得 を目指 した「基礎看護技術経験録」作成 の試み. 表 1『 看護基本技術』の学習項 目 学習 を支 える知識 ・技術. 学習項 目 環境調整技術. 療 養生活環境調整 (温 ・湿度 ,換 気 ,採 光 ,臭 気 ・騒音 ,病 室整備 ) ベ ッ ドメーキ ング,リ ネ ン交換. 食事援助技術. 食事介助 ,経 管栄養法,栄 養状態 ・体液 ・電解質バ ランスの査定 ,食 生活支援. 排 泄 関連技術. 自然排尿 ・ 排便援助 ,便 器 ,尿 器 の使 い方 ,摘 便 ,オ ム ツ交換 ,失 禁 ケ ア,膀 脱 内留 置 カテ ー テル法 ,浣 腸 ,導 尿 ,排 尿 困難 時 の援助 ,ス トーマ造設者 のケ ア. 活動 ・休′ 自、 技術. 歩行介助 0移 動の介助・移送 ,関 節可動域訓練 ・廃用症候群予防,体 位変換 ,入 眠・ 睡眠の援 助 ,安 静. 清潔 ・衣生活技術. 入浴介助 ,部 分浴 ・陰部ケア,清 拭 ,洗 髪 ,回 腔ケア,整 容,寝 衣交換など衣生活援助. 呼吸 。循環 を整 える技術. 酸素吸入療 法 ,吸 引,気 道 内加湿 法 ,体 位 ドレナ ー ジ,体 温調整. 倉U傷 管理技術. 包帯法 ,創 傷処 置 ,褥 創予 防ケ ア. 与薬 の技術. 薬理作 用 ,薬 物療 法 ,経 口 ・外用薬 の与 薬方 法 ,皮 下 ・ 皮 内 ・ 筋 肉内 0静 脈注射 の方 法 ,点 滴 静脈 内注射 の 管理 ,中 心静脈栄養 の管理 ,輸 血 の管理. 救命救急処置技術. 救急法,意 識 レベ ル把握 ,気 道確保,人 工呼吸,救 命救急 の技術 ,閉 鎖式心 マ ッサ ー ジ,止 血. 症状 ・生 体 管理技術. バ イタル サ イ ンの観 察 ,身 体計測 ,症 状 。病態 の観察 ,検 体 の採取 (採 血 ,採 尿 0尿 検 査 ,血 糖測定 )と 扱 い 方 ,経 皮 的 ・侵襲 的検査 時 の援助 (心 電 図 モ ニ タ 。パ ルス オキシメー タ ・スパ イ ロ メ ー ター の使用 ,胃 カメ ラ,気 管支鏡 ,腰 椎穿刺 ). 感染予防の技術. ス タンダー ドプ リコー ション (標 準予防策 ),洗 浄 ・ 消毒 ・ 滅菌 ,無 菌操作 ,医 療廃 棄物 管理. 安全管理 の技術. 療 養生活 の 安全確保 ,転 倒 ・ 転落 ・ 外傷 予防 ,医 療事故 予防 ,リ ス クマ ネ ジ メン ト. 安楽確保 の技術. 体位保持 ,電 法等 身体 安楽促進 ケア,リ ラクゼ ー シ ヨン,指 圧 ,マ ッサ ー ジ. 2002年 看護教育 のあ り方に関する検討会報告書 「大学 における看護実践能力の育成の充実に向けて」ヲ1用 一部修正 本学基礎看護学で扱 った看護技術. の授業 時間 で ,演 習 を実施 ,講 義 のみの学習項 目を含. 入 ,導 尿 ,浣 腸 ,吸 引 ,輸 液管理 ,静 脈 内注射 ,静 脈. めた,学 習可能 と考 え られ た 54項 目 (84技 術 )を 選. 内採 血 な ど臨床 で は頻 回に実施 されて い るが実習で体. 出した。また,【 医療事故予防】と 【 リスクマネジメ ント】に関してはすべての技術項目に含まれる内容で あり,あ えて学習としての項目立てはしなかった。. 験 しに くい ,学 内演 習 で 習 得 す べ き 21項 目で あ っ た。「 Ⅳ知識 と してわか る」 は ,針 刺 し後 の事 故 防止 の方法 ,人 体 の リス クの大 きい薬剤 の暴露 の危 険性 お よび予 防策 ,意 識 レベ ルの把握方法 ,止 血法 の 原理 な. 2)到 達 目標 の設定 2007年 4月 の 『看 護基礎 教 育 の 充 実 に関 す る検 討. ど,実 習 の場 で も学 内演 習 で も体験 しに くい が看護 師 口 に とって重 要 な 33項 目で あ る )。 これ らの技 術 の 種. 会』 で は,看 護基礎教 育修 了時 に習 得 してお く必要が. 類 と表記 につい ては,技 術 の項 目のみ を示す ので はな. あ る看 護技 術 と到 達 度 が示 され た。 各 々の 到 達 目標. く,た とえ │ゴ 「患者 に とつて快 適 な病床環境 を作 る こ. は,「 I単 独 で 実施 で きる」「 Ⅱ指導 の もとで実施 で き. とが で きる」「看 護 師 ・教員 の 指導 の もとで ,患 者 の. る」「 Ш学 内演 習 で 実 施 で きる」「 Ⅳ知 識 と して わ か. 栄養状態 をアセ ス メ ン トで きる」 と具体 的 な行動 目標. る」 の 4つ の レベ ルで示 され た。「 I単 独 で 実施 で き. で 示 され てお り,よ り評価 しや す い 内容 に な って い. る技術 」 には,複 雑 な症状 を もた ない患者 の 食事 の援. る18)。. 助 ,排 泄援助技術 ,活 動 ・休虐、 援助技術 ,清 潔 0衣 生. 看 護技術 の 習得 過程 には「知 る段 階」「 身 につ け る. 活援助技術 ,呼 吸 ・循環 を整 える技術 ,体 温調整援助. 段 階」「 使 う段 階」 が あ る とい われ て い る。「 使 う段. 技術 ,ア セス メ ン ト技術 ,感 染予 防技術 ,患 者 を誤認. 階」 で は,対 象者 の 条件 を見極 めて基本技術 を応用す. しな い ための予 防策 な ど,34項 目が含 まれ て い る。. る段 階 で ,臨 地 実 習 で 体 験 し学 習 す るD。. したが っ. 「 Ⅱ指導 の もとで実施 で きる」 は ,臥 床患 者 の 日常生. て,基 礎看護学 の対象 となる学 生 の看護技術 の到達 目. 活行動援助技術 と検査介助技術 ,感 染予 防技術 ,患 者. 標 は,実 習前 まで に,基 礎看護学 で学 んだ技術 を学 生. の状 態 に合 わせ て行 な うケ アな どの 54項 目で あ る。. 同士 またはシ ミュ レー タで 自己学習 を繰 り返 し「身 に. 「 Ⅲ学 内演 習 で 実施 で きる」 は,経 鼻 胃チ ュー ブの 挿. つ け る段 階」,す なわ ち「 ひ と りでで きる段 階」 まで.

(6) 甲南女子大学研 究紀 要第 3号. 看護学. リハ ビリテーション学編 (2009年 H月. ). 習得 して い る ことが望 まれ る。 しか し,基 礎 看護学実. 看護研 究者が多か った")。 そ の 後 ,田 島 は「必 要 な特. 習 にお い ては,学 生が単独 で患 者 に援助 を実施す る と. 定 の援助 内容 開始 か ら終了 までの 一 連 の行動 で ,誰 に で も活用で きる看護場面 の 原理 ・原則 となる “ 技術 の. い う よ りは看護教 員や指導者 の 見守 りや指導 に よ り行. まとま り"」 2神 ,氏 家 は「人 間愛 に基 づ い て ,科 学 的 な. う こ とが ほ とん どであ る。 また,受 け持 つ対象者 の状 節 況 に よって体験 で きる技 術 に も限界が あ る。 田中 ら. 思考 に よ り熟練 した技 で行 う行為 で あ り,そ の行為 は. が基礎看護学実習 で学 生が 経験 した技術 を調査 した結. 常 に創 造性 を発揮 す る もので ,テ クニ ック とスキル を. 果 ,8割 以上 の学 生が経験 した技 術 は ,血 圧測 定 ,脈. 総 合 して ,ア ー トと して の 技 術 で 表現 され る もの 」 「看護観 の 表現技 術 =科 学 」 とい った 定 義 したコ。池. │. 拍測定 ,体 温測定 ,呼 吸測定 ,睡 眠状態 のアセスメ ン ト,食 事 の摂取状況 ・栄養状態 の アセ ス メ ン トの 7項 〕)の 目のみで あ った。土井 ら 調査 で は ,全 員が体験 し. 川 は,技 術 一 般が 人間 の 自然 (物 )に 対す る働 きか け. て い た技術 は体温測定 ,血 圧測定 ,脈 拍測定 のみであ. る看護実践 とは次元 を異 に して い る と述 べ て い る。そ. った。 したが って ,基 礎 看護学実習 で ,す べ ての学 生. の上 で ,古 代 ギ リシャにお い てア リス トテ レスが 指摘. と して成立す るの に対 し,人 間 に対す る働 きか け をす. が「使 う段 階」 まで の技術習得 は望 め ないの が現状 で. した “ 真 を認 識 す る "5つ の 方 法 ,技 術 (テ ク ネ. あ る。 しか しなが ら,学 生 の 臨地実習 での限 界 を考慮. ー ),学 (エ ピス テ ー メ),知 慮. して も,教 材 の効果的 な活用 に よ り「 身 につ ける」 ま. 慧 (ソ フ イア ),直 知. で は基 礎教育 の責任 にお い て学 生が 学習 で きる よ うに. は,科 学 的 に もの を知 りとる方法 とは異 なる,人 間存. 努力す る こ とが必 要 で あ る。. 在 の深 い ところで す べ ての 知 的能力 を支 える よ うな能. (ヌ. (フ. ロ ネ ー シス ),智. ー ス )の うち ,看 護 技 術. 以上 か ら,基 礎看護学実習 で は看護技術 を体験 す る. 力 ,人 間存在 の発露 である問 い 問 われ る関係性 にお い. 機会 は少 な く,各 技術 を自立 してで きる,ま で を到達. て他 者 を了解 して い く実践知 と して のテ クネ ー で あ る. 目標 にす る こ とは難 しい と思 われた。 また,身 体侵 襲. と指摘 して い る。 さ らに,看 護技 術 (看 護 の テ ク ネ. を伴 う看護技術 につい て は,身 につ けるまで を自己学. ー)を 「 よ く生 きられ る状 態 に向 けて の相互 身体 的 な. 習す る こ とが 難 しい ため ,確 実 な知識 の 習得 まで を到. 了解 (真 の コ ミュ ニ ケ ー シ ョン)に 裏 づ け られた社会 め 的相互作用」 と定義 づ けた. 達 目標 と した。そ こで ,基 礎看護学実習 での到達 目標 は以下の 4段 階 に設定 した。. '。. 1995年 にな って 日本看 護科 学 学 会 の 看 護 学 学術 用 語検討 委員会 は ,「 対象 の安全 ・安 楽 ・ 自立 をめ ざ し. A B C D. 指導 があれば一 人でで きる. た 目的意識 的 な直接行為 あ り,看 護 の専 門的知識 に基. 少 しの 手助 けが あれ ばで きる. 20と づ い て 行 われ る もの 」 定 義 した。看 護技術 に共 通. か な りの 手助 けがあれば で きる. な要素 と して ,対 象者 に対 して安全 を守 り,安 楽 を提. 見学 した. 供 し,自 立 を促す とい う,方 向性 が明示 された ので あ る。 しか し,こ の定義 に関 して看護界で議論 されては. Ⅳ .看 護 技 術 を実 践 す る た め に. い ず ,こ の定義 で 看護技術 の す べ て を表現 で きて い る. 必 要 な能 力 と評 価 の 視 点. か とい う点 で は再考 の余地 は十分 あ る と思 われ る。 そ こで ,わ れ われ は授 業 にお け る看 護技 術 を ,人 間 関. かつ ての看護技術教育は,技 術 の手順 を手早 くで き るように体に身につ ける訓練 として行なわれるのが一. 係 ,相 互 身体 的 な関わ りが で きる能力 を重視 した池川 の定義 に依拠 した。. 般的であ った。 しか し,看 護学 の発展や高等教育化 の. また ,2002年 の 『看 護教 育 の 在 り方 に関す る検 討. 進展により,看 護技術教育 においては,従 来か らいわ れてい るような原理 ・原則 を織 り込みつつ,技 術 の科. 会報告書』 で は,看 護基本技術 を支 える態 度や行為 の. 学的根拠や技術 が及ぼす影響 を考慮 し,対 象 となる人. "“ 実施 と評価 "“ 対 象 構 成要素 と して ,“ 知識 と判 断 "“ "“ ・ へ バ ー シ の プ ライ 保 者 の説 明 安 全 安 楽確 保. に的確 に技術 を提供で きる,総 合的な能力 の育成が求. 護 "“ 指示確 認. め られてい る。 看護技術 の評価 の視 点 を示す前 に,わ れわれが依拠 す る看護技術 の概念 につ い て述 べ る。 わが国 にお い て. 報告 0記 録 "“ 4固 別性 へ の 対応 "“ 家. 2"。 次 いで 族相 談 ・助言 "の 8つ の 要素 を挙 げ て い る 2004年 の報告書 で は ,看 護技 術 の 的確 な実 施 の 内容. は,武 谷 三 男 の「技術 とは人 間 にお ける客観 的法則性. と して ,『 各基本技 術 の 的確 な実施』 の 内容 と して “ 各基本技術 の 目的 ・必要性 の 認識 ,正 確 な方法 の 熟. の意識 的適用」 に依拠 した看護技術 の定義 を支持す る. 知 "“ 利 用者 に とっての意 義 と方法 の事前 説 明 ,了 解. ,.

(7) 吾妻知美. 65. 他 :基 礎看護学 にお ける基礎 看護技術 習得 を 目指 した 「基礎 看護技術経験録 」作 成 の試 み. の確 保 "“ 技術 実施過程 を通 しての利 用者 の状 態 ・反 "“. い るが ,看 護技術 に必 要 な能力 と しての行動 目標 と し. 実施 した成果 ・影響 の. て用 い る こ とがで きる と考 えた。 また,稲 葉 ,花 岡 ら. 客観 的評価 と利用者 に よる評価 "“ 技術 実施過程 に よ. は技術教育 の立 場 か ら,こ れ までの看護技術 の議論 を. 応 の 判 断 ,実 施方法 の 調整 る危 険性. (リ. ス ク)の 認識 とリス クマ ネジメ ン ト"の. 5つ を提示 した. 29。. これ らにつ い て は,表 現 は違 って. 表 教授 大項 目 小項 目 方法. 2. 2"。. 包括 す る看護技術 の概念 を示 した を引用す る。. 看護技術 を評価 す るための視 点 基礎 基礎 基礎 基礎 Ⅱ終了時 自己の課題 Ⅱ前 Ⅱ の到達 目標 I. 評価 の視点. て必要 な援助 を判 断で きる. 3環 境整備 の意義 と方 法 を事前 に説 明 し,了 解 を得 る こ とが で きる. 4基 本 的 な原則 に基 づ い て環境整備 が で きる を促すための腹部マ ッサ ージ,温 巷法,失 禁ケアの実施方法が説明で きる. 2腹 部の解剖 ,排 泄物 の生成 とメカニズム,腹 部 のフイジカルアセスメン トの 講義 演 習. 自然排尿 ・排便援助. 知識,影 響要因を踏 まえて必要な援助が判断で きる 3腹 部マ ッサージや温電法,失 禁ケアの意義 と方法を事前に説明 し,了 解 を得 ることがで きる. 4腹 部マ ッサ ージの準備 ・施行 ・後始末の各段階を基本的な法則 に基づいて実 施で きる. 1ポ ータブル トイレまたは床上排泄の援助の必要性 を理解 し,患 者 の苦痛 を最 小限にするための援助方法が説明で きる 因を踏 まえて必要な援助が判断で きる 講義 演 習. 3ポ ー タブル トイレまたは床上排泄の意義 と方法を事前 に説明 し,了 解 を得 る ことがで きる. 4床 上排泄の準備 。 施行・後始末の各段階を基本的な法則 に基づいて実施 で きる ポー タブル トイレ排泄準備 ・施行 。後始末の各段階を基本的な法則 に基づい て実施で きる 5対 象者 の反応 を確認 しなが ら転倒,転 落,寝 具 (衣 )の 汚染な どの リスクを 認識 し,実 施で きる 6対 象者 の人格 を尊重 し,プ ライバ シーや羞恥心に配慮 で きる 7排 泄援助 の成果 。影響 を客観的 。主観的に評価で きる. ,. 講   義. おむ つ交換. 1グ リセリン浣腸 ,高 圧浣腸の 目的,必 要性 ,禁 忌 を理解 し,実 施方法が説明 ︵ 高圧浣腸は デ モのみ︶ 講義演習. グ リ セ リ ン浣 腸 。高 圧浣 腸. で きる. 2下 部消化管の解剖 ,排 便 のメカニズ ムとフィジカルアセスメン ト,グ リセリ ンの薬効 ,影 響要因を踏 まえて援助の必要性が判断で きる 3グ リセリン浣腸実施の意義 と方法 を事前に説明 し,了 解 を得ることがで きる 4グ リセ リン浣腸 の準備 ・施行 。後始末の各段階を基本的な法則 に基づいて実 施で きる 高圧浣腸 の準備・施行 。 後始末の各段階を基本的な法則 に基づいて実施で きる. 5対 象者 の反応 を確認 しなが ら,腸 管損傷 ,シ ヨックなどの リスクを認識 し 安全 。安楽に実施 で きる 6対 象者 の人格 を尊重 し,プ ライバ シーや羞恥心に配慮で きる 7浣 腸 の成果 ・影響 を客観的 。主観的に評価で きる. ,. A   ・A   ・A ・C   ・C ・C   ・A ・A. 皮膚 の構造お よび褥創予防の知識,影 響要因をふまえて必要な援助が判断で きる 3お むつ交換 の実施の意義 と方法を事前 に説明 し,了 解 を得ることがで きる 4お むつ交換 の準備 ・施行 ・後始末の各段階を基本的な法則 に基づいて実施で きる 5対 象者 の反応 を確認 しなが ら,褥 創や尿路感染な どの リスクを認識 し,安 全 に 。安楽に,対 象者 の 自立度に合わせて実施で きる 6対 象者 の人格 を尊重 し,プ ライバ シーや羞恥心に配慮で きる 7お むつ交換 の成果 ・影響 を客観的 。主観的に評価で きる. A     ・A ・C   ・C   ・C ・C. 方法が説明で きる. 2腹 部 の解音1,排 泄物 の生成 とメカニズム,月夏部 のフイジカルアセスメ ン ト.  . 1お むつ交換 の援助 の必要性 を理解 し,対 象者 の状況に合わせたおむつ交換の. A. 排泄援助技術. ポ ータブ ルトイ レ含 む︶ ︵ 便器 。尿器 の使 い方. 2排 泄物 の生成 とメカニズム,腹 部 のフィジカルアセスメン トの知識,影 響要. へ中略. A   ・A   ・A   ・A ・A   ・A   ・A ・A. 温電法の準備 。施行 。後始末の各段階を基本的な法則に基づいて実施で きる 失禁ケアの準備・施行 。 後始末の各段階を基本的な法則に基づいて実施で きる 5対 象者 の反応 を確認 しなが ら火傷等のリスクを認識 し,安 全 。安楽に実施 で きる 6対 象者 の人格 を尊重 し,プ ライバ シーや差恥心に配慮 で きる 7自 然排泄 の援助に対する成果 ・影響 を客観的 。主観的に評価で きる. A   ・A   一A   一A   一A 一C ¨C   一A 一A. (便 秘 ,下 痢 ,尿 失禁)の 援助 の必要性 を理解 し,自 然な排泄. A ・A   ・A ・A. 講義演 習. 療養環境調整. 環境調整技術. 1病 室 ・病床環境整備 の 目的 。必要性 を理解 し,実 施 方法 が説 明で きる 2適 切 な病室 の環境 に関す る基礎 知識 と影響 要 因,対 象者 の健康状 態 をふ まえ. 1排 泄 の異常時. 以下 にその 内容. 中.

(8) 甲南女子大学研 究紀要 第 3号. 看護学 ・ リハ ビ リテ ー シ ョン学編 (2009年. H月. ). 看護技術教育 を考 える場合 の技術 は,そ れ 自体 に他者. 価 も行 なわれ る よ うになった。 また ,知 識 は学期 末試. に教授 ・伝達 で きる科学的原理や法則性 及 び対 人関係や. 験 で 単元 ,学 期 ,課 程 の終 わ りに単位 を確 認 した り成. 人間的本質性 を基盤 に した倫理的側面が内在 してお り. 績 をつ けるため に筆記試験 を実施 し総括評価 して い る. 対象者 と看護 目的 によって これ らは総合的 に判 断 され. のが一 般 的 であ る。. ,. ,. 方法 として秩序 ある組織 として構造化 さて,実 践 へ と集 約 されて い くものでなければい けない。 つ ま り,技 術 を 実践方法 として組 織化 ,構 造化 して い く看護過程 とい う 知的判断操作 は,科 学的側面 のみではな く,職 業的倫理 判断 の プ ロセ ス を も内包 して い るので あ る。 そ うす る と,看 護技術教育 で い う技術 は,「 使命感」「人類愛」あ ヾ るいは「フ 亡 1青 」を根拠 としたアー ト artや 熟練や手際 よさ. 技術修得 を評価す るため に気 をつ け た い こ ととして 山内は「技術 のチ ェ ックは手順 の確認 に甘 ん じてはな らない 。援助技術 や観察技術 は,技 術 の正 しさを裏付 け る理 論 や知識 を基盤 に,正 確 に的確 に用 い るこ とが で きなければな らない 。 メカニ ズムや意義 の理 解 な し に動 きだ け を確 認 して も意 味 は な い 」 と指摘 して い. を強調 したスキル skillで はな く,そ の科学性 と論理性 を. る2"。 この指摘 を踏 まえる と,わ れ われの 示 した 7つ. 内包 した,教 授可能 な概念 としての技術 techniquc,若 し. の評価 の視点 は,技 術修得 の視 点 と して有効 で あ る と. くは技術学 technologyと 解す ることの方が適当と考える。. 思 われ る。. 評価 に関する近年 の傾向 として杉森 らは以下の 5点 倫 理 観 "を 看 護 実 践 に不 可 稲 葉 ,花 岡 らの示 した “ 欠 な能 力 で あ る と思 わ れ た。 さ らに ,実 践 した技 術 の “ 評 価 "を 加 え ,以 下 に示 す 看 護 技 術 の 実 践 過 程 を 7. をあげている。①到達結果の測 る評価か ら,到 達 の課 程 で,教 授 0学 習活動へ のフイー ドバ ック機能をもつ. 段 階 に分 けそれぞれ の行動 目標 に した「看護技術 を評. もの としての評価 の重視へ。② ヨコの比較 一集団基準 に基づ く測定 ・評価か らタテの比較 一達成基準 に基づ. 価す るための視点」 を作 成 し,学 生 はそれぞれの段 階. く測定 ・評価へ 。③狭 い範囲の限定 した特定の能力 の. 毎 に評価 で きる よ うに した (表. 診断 ・測定か ら,認 知的側面,運 動 ・技能的側面,お. 2)。. よび1青 意的側面など多様な角度か ら判断 して,人 間の. (1)技 術 の 目的 ・必要性 ,実 施方法 を理解で きる. 能力 の総合診断 0測 定へ。④教員 のみの評価か ら,学. (2)基 礎 知識 と影響要 因 をふ まえて必要 な援助 を判. 習者 の 自己評価へ。⑤短期間の点的な評価か ら,あ る 程度長期 にわたって変容過程の追跡 ,線 的ない し面的. 断 で きる. (3)技 術 を実施す るため に必要 な実施 の意義 と方法 を事前 に説明 し,了 解 を得 る. (4)準 備 ・施行 ・後始 末 の各段 階 を基本的 な法則 に. な評価へ 。そ して,自 己評価 に関 しては,高 等教育化 による専門職志向の看護学教育 において,自 律性 を目 ざす教育実践 の中で,今 後ます ます重要性が高 まって い くはずである と述べ てい る30。 安彦 は,自 己評価活. 基 づ い て実施 で きる. (5)対 象者 の 反応 を確 認 しなが ら,リ ス ク を認 識 し,安 全 0安 楽 に実施 で きる. 動 は①技能面 の調整能力 ,② 知能面 の論理 的調整能. (6)対 象者 に対す る倫理 的配慮が で きる. 力,③ 情緒面 での統制能力,④ 情動面 での調整能力 ⑤精神面 での内省能力,の すべ てにわたって働 き,そ. (7)実 施 した技術 の成果 ・影響 を客観 的 ・主観 的 に. の全体 を通 して,複 合的に,自 己統制能力 を育成する. ,. と,現 代 にお け る 自己評価 の重 要性 を指摘 して い. 評価 で きる. る. 31)。. V。. 到 達 度 の評 価. しか し,自 己評価が主観 的 になった り,表 面的 な も ので終 わって しまうと,効 果的 で はない。 自己評価 の 主 観性 が過度 にな らない よ うに,授 業 にお い て ,自 己. 1)評 価方 法 看護技術 の到達度評価 は,従 来か ら学 内演習 にお い. 評価 能力 を高め る方法 を工 夫 して い く必要があ る。. ては実技試験 やチ ェ ック リス トを使用 した 自己評価 ま たは学生 同士 の評価 ,自 己学習 ―グル ー プ学習 ―個別. 2)評 価 時期. 指導 一 自己評価 システムに よる評価 な どが行 なわれて. われわれは,看 護技術経験 録 の評価 時期 を 3段 階 と. きた。 さらに,近 年 で は,医 師お よび医学 生 の 臨床能. した。 1段 階 日は,1年 生前期 に行 なわれ る 『生 活 デ. 力 (臨 床実技 )を 客観 的 に評価す るため に開発 された. ザ イ ン基礎看護学実習. 評価 方法. OSCE(0可 ective. stmctured Clinical Examina―. tion:客 観 的臨床 能力試験 ,通 称 オ ス キ ー )に よる評. I』. 終 了後 で あ る。 ここで は. ,. 学 生 は まだ看 護技 術 を履修 して い な い 時期 で あ るた め ,評 価 は “ D. 見学 した"と い う評価 となる。 看 護.

(9) 吾妻知美 他 :基 礎看護学 における基礎看護技術習得 を目指 した「基礎看護技術経験録」作成 の試み. 技術 の授業 開始前 に,自 分が 臨地実習 で見学 した技術 が ,ど の看護技術 項 目に位 置す るか を知 り,看 護技術 を実施す るための看護者 の 意 図的 な関わ り実際 を知 る ためであ る。 これ に よ り,臨 床 の看 護 師が行 ってい る 技術 の過程 の全体像 を知 り,看 護技術 習得 へ の動機 づ け と看護技術観 の深化 を図 るこ とを意 図 した。. 67. 成が必要になって くる。また,自 己評価能力の育成の ポイントについて,安 彦 は①幼児から常 に自分の言動 を見直 し,振 り返 らせるように注意する。② 自己評価 による「自信」 の創出に努める。③ 自己評価 の甘 さ が,主 観的なものから来ていたら,客 観的な評価 を対 可か一つ「めあて」 となるものを決め 置 して示す。④イ. 2段 階 目は,2年 生 後期終 了後 に実施 され る 『生 活. させ ,そ れ の 実 現 に向 か って ,個 人 的 な努 力 を絶 対 評. デザ イ ン基礎看護学実習 Ⅱ』 の実習前 であ る。 この 時 期 の学 生 はす べ ての基 礎 看護技術 の学習が終了 して い. 価 させ るプ ロ グラム を組 む。⑤ 自学 自習 の方向 に向 け,す べ ての教育 を「独立」へ 向けて計画化す る,と. る。 自分が到達 目標 に達 して い ない技術項 目を自ら自. 述べ てい るJ。 これ らのポイ ン トを日々の授業展開 に. 己学 習 して実 習 に望 む動機 づ け とす る こ とを意 図 し. 生かす必要がある。 看護技術 の習得過程 は学生個 々によって異なる。わ. た。. 3段 階 目は 『生 活 デザ イ ン基礎 看護学 実習 Ⅱ』 終 了. れわれは,少 ない機会学習 に生かせ るよう,学 生の個. 後 で あ る。実 際 に,受 け持 ち対 象者 に実施 した技術 を. 別性 を理解 しなが ら,看 護技術 の習得 のための効果的. 評価 す るこ とに よ り,自 己 の課題 を明確 に し,看 護技. な教育 をめざしてい きたい。. 術 の習得 のための 自己学習お よび臨地 実習 にお ける看 引用 文 献. 護技術 の実践 の動機 づ け とす るこ とを意 図 した。. 1)日. 本看 護協 会 :新 卒 看 護 師 の 『基 本 技 術 』 に関す る. 実態報告書 ,2002. Ⅵ 。 考 察 ・ お わ りに. 2)桑 野 タ イ子 ,川 崎 佳 代 子. :看 護 技 術 教 育 の あ り方. (2)看 護基礎 教 育 にお け る技 術 教 育 の 課 題 文 献 検 討 。 今回作成 した「基礎看護技術経験録」は基礎看護技 術習得 のための,基 礎看護学領域 での取 り組みであ っ た。基礎看護学において技術教育 は大 きな比重 を占め る。 この うち,日 常生活援助技術 は,人 間が生活する 上で 日常的に行なっている技術 であ り,看 護 の専門性. 看護教育. 1991;32(2):100-105. 3)厚 生 労 働 省. :看 護 基礎 教 育 にお け る技 術 教 育 の あ り. 方 に関す る検討会報告書 ,2003. 4)厚 生 労働 省. :看 護基 礎 教 育 の 充 実 に関す る検 討 会 報. 告書 ,2007.. 5)遠 藤 恵 美 子 ,佐 藤 み つ 子. :文 献 か らみ た 「 看 護 技. を発揮する手段である。卒業時にはその技術 で さえひ. 術 」 の 授 業 状 況 と今 後 の 課 題 .看 護 教 育. と り立ちで きない現実 を,教 育側 は重 く受け止 めなけ. (5):271-279. ればい けない。また,基 礎看護学お よび領域別実習に お け る各技術 の 見学状 況 と習得 レベ ル を調査 した 2003年 の叶谷 らの調査では,基 礎看護学実習 の見学 。経験数が領域別実習 よ りも優位 に高 い とい う報告が ある30。 このように,基 礎看護学か らの意識づ け は 次の領域別実習へ の看護技術 の実践 の強化 となること ,. が示唆 される。今後は,他 領域 との連携や基礎教育 と してカリキュラムの枠組 み も含めた検討 , さらに,学 生の実施状況 と到達度か らも,到 達 目標 の検討が必要 になって くる。 学生 の到達度 の確認 は自己評価 とした。 自己学習能 力 の育成 のためには,ま ず,自 己評価が単なる思 い込 みではな く,自 分 の行 なった看護実践 をきちんととら えた客観的な評定 をす る ことが必要である。そのため には,学 内での演習において,学 生同士で評価 し合 う のであ って も,そ のよしあ しの指標 を明確 に示す必要. 6)フ ロ レ ンス. 1988;29. 。ナ イチ ング ー ル 著 .薄 井坦 子 ,小 玉 香. 津 子 訳 :看 護 覚 え書. 看 護 で あ る こ と看 護 で な い こ. と.改 訂第 6版 ,現 代社 ,東 京 ,2000,14-15 7)バ ー ジ エ アヘ ン ダ ー ソ ン著 。 湯槙 ます ,小 玉香 津 子 訳 :看 護 の基 本 とな る もの ,日 本 看 護協 会 出版 会 ,東 京 ,1995,14. 8)川 島み ど り :看 護 の 危機 と未 来. 今 考 え な けれ ば な. らない大切 な こ と。 ライ フサ ポ ー ト社 ,東 京 ,2009,69. 9)金 井 一 薫. :現 代社 白鳳 選書 14 ナ イチ ンゲ ー ル 看 護 "を 見 わ け る 看 護 で あ る も の と な い もの 論 ・入 門 “ 眼 .現 代社 ,東 京 ,1993,3. 10)東 京模 範 看 護 教 育 学 院編 :看 護 実 習教 本 .メ デ カル フ レン ド社 ,東 京 ,1958.. H)吉 田時子. :看 護 学 全 書. 基礎 看 護 学 。 メヂ カル フ レ. ン ド社 ,東 京 ,1961. 12)吉 田時子 :最 新看 護 学全書 18 看 護学 総 論 Ⅱ.メ デ カル フ レン ド社 ,東 京 ,1968.. 13)加 藤 真 由美 ,稲 垣 美 智 子 ,須 釜 淳 子他 :基 礎 看 護 技. がある。 さらに,技 術演習における教員 の意図的な関. 術 教 育 にお け る技 術 内容 の 選 択 に関す る一 考 察 一技 術 内容 に関連 した書 籍 検 討 を試 み て ― .金 沢 大 学 医学 部. りと,技 術経験録 と連動 した技術チ ェックリス トの作. 保健学科紀要. 1997:21:73-77..

(10) 甲南女子大学研究紀要第 3号. 14)深 井喜 代子編 :新 体 系 看護学 全書. H. 看護学 0リ ハ ビリテー シ ヨン学編 (2009年. 基礎 看 護 学②. 基礎看護才 支術 I, メデ カ ,レ フ レン ド社 .ラ 耗京 , 2007.. 15)深 井 喜 代子編 :新 体系 看護学 全書 12 基礎 看 護 学③ 基礎 看護技術 Ⅱ,メ デ カルフ レン ド社 ,東 京 ,2007 16)田 島桂 子 ,高 橋 照 子 ,藤 村 龍 子 他 :看 護 基礎 教 育 に お け る看 護技 術 お よび認 知 領域 面 の 教 育 の あ り方 に関 す る研究。 日本看護学教育学 会誌. 2003;13(2):81-. ). 23)田 島桂 子 :看 護 実践 能 力 育 成 に む け た教 育 の基 礎 第 2版 ,医 学書 院 ,東 京 ,2004,50 24)氏 家幸子 :看 護基礎 論 ,医 学書 院 ,東 京 ,2004,130 25)池 川清 子 :看 護 ―生 き られ る世 界 の 実 践 知 一,ゆ み る出版 ,東 京 ,1991,67-107. 26)日 本 看 護 科 学 学 会 集 :看 護学学術用語. 看 護学学術 用語検 討 委員 会編. NURSING TERMINOLOGY,1995,. 9. 192. 17)前 掲書. H月. 27)文 部科 学 省 :看 護 教 育 の 在 り方 に関す る検 討 会 報 告. 3). 18)前 掲書 4) 19)薄 井担 子監修 :Module方 式 に よる看護 方法実 習書. 書. 28)稲 葉 佳 江 ,花 岡 真佐子 :看 護 技 術 の 概 念 の 検 討 一看. .. 護 学 教 科 書 か らみ た 変 遷 と発 達 ―.教 授 学 の 探 究. 第 3版 ,現 代社 ,東 京 ,2004,10. 20)田 中 マ キ子 ,川 嶋 麻 子 ,井 上 真 奈 美 他 :看 護 基礎 領 域 にお け る基礎 看 護 技 術 項 日に関す る教 育 内容 の 検 討 (2)一 実 習 にお け る技 術経験状 況 と技術 到 達 度 自己評価. 分析 か ら 一.山 口県 立大 学 看 護 学 部 紀 要. 2003:第. 7. 2000;第 17号 :65-88. 29)山 内豊 明 :看 護 基礎 教 育 にお け る技 術 教 育 とそ の 保 証 にむけて。Quality Nursinng 2001;7(4):20-25. 30)杉 森 み ど里 ,舟 島 な をみ :看 護 教 育学. 第 4版. 増. 補 版 ,医 学書 院 ,東 京 ,2009,316. 万 :59-66. 21)土 井英 子 ,杉 本幸 枝 ,小 野 晴 子 i基 礎 看 護 学 にお け る援 助技 術 の 到 達 度 ―基 礎 看 護 学 実 習 Ⅱ終 了 時 の 経験 率 と自己 評 価 か ら 一。 新 見公立 短期 大 学 紀 要. 2002;. 第 23巻 :97-106. 31)安 彦忠 彦 :自 己評 価 「 自己教 育 論 」 を超 えて ,図 書 文化 ,東 京 ,1987,97-100. 32)叶 谷 由佳 ,小 泉 仁 子 ,日 下和 代 他 :臨 地 実 習 にお け る 各 領 域 共 通 の 看 護 技 術 チ ェ ッ ク リ ス ト導 入 の 試 み. 22)吾 妻 知 美 !基 礎 看 護 学 にお け る看 護 技 術 教 育 の 方 法 論 的考 察 一患 者 一学 生 の 相 互 身体 的 な関 りを中心 に 日本赤十字看護大学紀要. 大学 にお ける看護実践 能力 の 充実 に向 け て。2002. 2001:15:H-22. .. (東 京 医科歯科大学 ).看 護 教 育. -1039. 33)前 掲書 31). 2003;44(12):1030.

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