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鹿児島大学歯学部とエアランガ大学歯学部との国際交流①

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Academic year: 2021

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鹿児島大学歯学部とエアランガ大学歯学部との国際

交流?

著者

宮脇 正一, 植田 紘貴, 八木 孝和, 山本 芳丈, 友

成 博, 前田 綾, 上村 裕希, 永山 邦宏, 國則 貴

玄, 高田 寛子, 上原 沢子, 吉田 礼子, 島田 和幸

雑誌名

鹿児島大学歯学部紀要

34

ページ

79-82

URL

http://hdl.handle.net/10232/20672

(2)

鹿児島大学歯学部とエアランガ大学歯学部との国際交流①

The international exchange between Kagoshima University Faculty of

dentistry and Airlangga University Faculty of Dentistry

宮脇 正一1),植田 紘貴2),大牟禮 治人1),八木 孝和2) 山本 芳丈1),友成 博1),前田 綾1),上村 裕希1),永山 邦宏2) 國則 貴玄2),高田 寛子2),上原 沢子1),吉田 礼子3),島田 和幸4) 1)鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 健康科学専攻 発生発達成育学講座 歯科矯正学分野 2)鹿児島大学医学部・歯学部附属病院 発達系歯科センター 矯正歯科 3)鹿児島大学医学部・歯学部附属病院 歯科総合診療部 4)鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 神経病学講座 人体構造解剖学分野 はじめに 鹿児島大学歯学部は,平成24年11月に国際交流の一 環としてインドネシア国立エアランガ大学歯学部と学 術交流協定を締結した。本学歯学部は九州の最南端に 位置することから,今後,インドネシア等のアジア諸 国と相互に学生や教員の交流を促進することが期待さ れる。そこで,本稿では学術交流協定の締結に合わせ て,平成24年12月14日にエアランガ大学歯学部長の Coen Pramono 教授と歯科矯正学教授の Mieke Sylvia 先 生らを招いて,エアランガ大学の教育研究及び臨床の 現状に関する講演とエアランガ大学訪問団の先生方に 対して鹿児島大学歯学部を紹介する講演会を開催し た。その後,鹿児島市内の某ホテルにて,エアランガ 大学の先生方への歓迎レセプションも開催したので報 告する。 講演会報告 まず,鹿児島大学歯学部長の島田教授らにより,イ ン ド ネ シ ア 国 立 エ ア ラ ン ガ 大 学 歯 学 部 長 Coen Pramono 教授,歯科矯正学分野の Mieke Sylvia 教授ら エアランガ大学の訪問団に対して挨拶があった。 Mieke Sylvia 教授は,かつて鹿児島大学大学院歯科矯 正学分野の伊藤学而先生(現名誉教授)の指導の下で 歯学博士を取得されたとのことで,当時から非常に高 い向学心を持ち,熱心に研究に取り組んでいたこと等 が紹介された。Mieke Sylvia 教授による講演会では, インドネシアの矯正歯科治療や歯学教育の現状につい て紹介があった。インドネシアの歯学教育は学生が主 体的に患者を探し,患者の同意を得て,臨床実習を 行っていること,歯学教育に協力して診療を受けた場 合には治療費の減免を受けることができることなどが 報告された(図1)。スライドの中では,Mieke Sylvia 教授が日本に留学中の写真を交えて留学時代の思い出 も紹介された。 引き続いて,Mieke Sylvia 教授がエアランガ大学歯 学部の歯科矯正学の教授である縁から,鹿児島大学大 学院歯科矯正学分野が代表して鹿児島大学歯学部の教 育・研究に関する講演を行った(図2)。また,イン (図1)Mieke Sylvia 教授によるエアランガ大学歯学部紹介

(3)

宮脇,植田,大牟禮,八木,山本,友成,前田,上村,永山,國則,高田,上原,吉田,島田 80 ドネシアから鹿児島大学医学部ならびに広島大学歯学 部に留学中の学生も出席し(図3),日本とインドネ シアにおける相互の大学の教育・臨床・研究に関する 社会的背景や教育システムの相互の理解が図られた。

そして,Coen Pramono 教授と Mieke Sylvia 教授に鹿 児島大学歯学部ロゴ入りの記念盾が贈呈された(図 4)。 歓迎会報告 講演会の後,鹿児島市内の某ホテルに場所を移し て,エアランガ大学訪問団に対する歓迎会を行った。 歓迎会ではまず,島田が両大学の発展を祈念して挨拶 を行った(図5)。歓迎会には,Mieke Sylvia 教授, Coen Pramono 教授ご夫妻,最終著者,伊藤名誉教授 ご夫妻,歯科矯正学分野医局員の他,学生代表として 歯科矯正学分野のゼミ生らが参加した(図6)。エア ランガ大学歯学部長の Coen Pramono 教授の挨拶(図 7)の後,文化的交流としてインドネシアの民族衣装 をまとった Mieke Sylvia 教授によるインドネシア伝統 のガムラン音楽に合わせた民族舞踊である Legong dance が披露された(図8)。また,鹿児島大学から は日本の伝統と文化の紹介として,和紙を使って「折 り紙」の折り鶴を一緒に作製したり,エアランガ大学 の先生方とペアになって「あやとり」をしたりした (図9)。さらに,余興として某先生によるマジック (図2)宮脇らによる鹿児島大学歯学部紹介 (図3)Coen Pramono 教授夫人とインドネシアの留学生

(図4)Coen Pramono 教授と Mieke Sylvia 教授に贈 呈された記念盾

(図6)エアランガ大学訪問団に対する歓迎会の様子 (図5)島田による挨拶

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ショーやビンゴ大会(図10)も行われ,Coen Pramono 教授ご夫妻や Mieke Sylvia 教授らから大変な好評を博 し,相互理解と交流を図る一助となった。歓迎会の最 後に記念撮影を行った(図11)。 おわりに 今回,鹿児島大学歯学部の国際交流事業の一つとし て,インドネシア国立エアランガ大学との学術交流協 定に関連してエアランガ大学訪問団との交流の一部に ついて紹介した。医学教育の国際化が国の施策として 推進される中,アジアに近くかつ開かれた本学歯学部 の魅力の一つとして,今後さらに国際交流を進める予 定である。かつて,鹿児島大学に留学されていた Mieke Sylvia 教授がインドネシアの歯科矯正学分野の 教授としてご活躍され,さらに鹿児島大学歯学部との 学術交流協定という形で一つの結実の日を迎えたこと は,本学歯学部にとってとても喜ばしいことである。 今回の国際交流事業を通じて,インドネシアから鹿児 島大学に留学中の学生と本学歯学部の教員・学生の間 で,相互の文化の違いや教育システムについて議論さ れたことは双方にとってとても有意義であったと思わ れる。講演会や歓迎会での笑顔は,外国の文化や言葉 の壁を越えて,お互いの相互理解につながったのでは ないかと考える。本事業が,アジアを含む外国の大学 との交流に代表される「国際的な視点」からグローバ リズムの進行に対応した拠点としての鹿児島大学歯学 部の発展につながることが期待される。そして,今回 の学術交流協定の締結が種となり,種から芽吹いた友 好の芽が大樹に育ち,将来,鹿児島大学歯学部とエア ランガ大学歯学部が共に益々発展することを願ってや まない。最後に,この度の講演会等でご尽力下さいま した杉原一正教授,中村典史教授,山崎要一教授,伊 藤学而名誉教授,ならびに本稿への写真掲載を快諾し て下さいましたエアランガ大学部長の Coen Pramono 教授ご夫妻と同大学歯科矯正学分野教授の Mieke Sylvia 先生にこの場をお借りして御礼申し上げます。 (図7)Coen Pramono 教授による挨拶

(図8)Mieke Sylvia 教授による Legong dance の披露

(図9)日本の伝統文化「あやとり」や「折り紙」の披露

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宮脇,植田,大牟禮,八木,山本,友成,前田,上村,永山,國則,高田,上原,吉田,島田 82

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