• 検索結果がありません。

〈付録〉民俗学研究所第23回公開講演会--墓制研究の課題(要旨)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "〈付録〉民俗学研究所第23回公開講演会--墓制研究の課題(要旨)"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)付. 録. 民俗学 研究所第 二三回公 開講演会 平成 二二年七月 二日 ( 金) 午後二時五〇分∼午後四時 二〇分. 岩 田重則. 氏. 近畿大学 Eキ ャンパ スA館 三〇六教室 東京学芸大学教授 墓制研究 の課題. 岩 田重 則. 形 態 (遺 体 か 遺 骨 か )、 二 つ は処 理 方 法 (埋 葬 か 非 埋 葬 か )、 三 つは 石 塔 (建 立 か 非 建 立 か ) であ る 。 た と え ば 、. し か し 、 こ のま ま でよ いわ け はな く 、 こ こ で は試 案 と し て、 三 つの分 析 ・分 類 基 準 を 設 定 し て み る。 一つは処 理. 準 が 存 在 し て いな い こと が わ か る。. 呂 も よ い の でな ん と な く 納 得 し て しま いが ち であ るが 、 こう した 経 過 を 見 ても 、 これ ら 三用 語 に は分 類 ・分 析 の基. ﹁無墓 制 ﹂ は 一九 六 四年 の村 瀬 正 章 ﹁" 墓 のな い家 が あ る"﹂(﹃地 方 史 研 究 ﹄ 第 七 二号 ) が 、 そ れぞ れ初 出 であ る。 語. 生 活 調 査 第 二 回 報 告 書 ﹄ 非 売 品 )、 ﹁単 墓 制 ﹂ は 管 見 の 限 り で は 一九 四六 年 の柳 田 国 男 ﹃先 祖 の話 ﹄(筑 摩 書 房 )、. 期 を 異 にし て順 次 使 わ れ るよ う にな った も の であ る。 ﹁両 墓 制 ﹂ は 一九 三 六 年 の大 問 知 篤 三 ﹁両 墓 制 の資 料 ﹂(﹃山 村. ﹁無 墓 制 ﹂ が あ るが 、 これ ら ふ つう に使 わ れ て き た 用 語 は 、 特 定 の基 準 を 設 定 し た 上 で作 ら れ た 用 語 では な く 、 時. 類 の た め の基 準 が 設 定 さ れ た こと が な か った 。 た と えぼ 、 墓 制 研 究 で使 わ れ て き た 用 語 と し て ﹁両 墓 制 ﹂﹁ 単 墓制﹂. これ ま で の民 俗 学 の墓 制 研 究 の問 題 点 を 指 摘 す ると こ ろか ら は じめ て みた い。 そも そも 墓 制 研 究 で は、 分 析 ・分. 墓 制 研 究 の課 題 ( 要旨). 演 講 会 日 題 師 場 時. 鵬.

(2) ﹁単 墓 制 ﹂ と 呼 ぼ れ て き た 墓 制 は 、 遺 体 を 埋葬 し 石 塔 を 建 立 す る墓 制 で あ る か ら 、 遺 体 埋 葬 石塔 建 立 型 墓 制 と でも. いえ る。 ﹁両 墓 制 ﹂ は これ も 遺 体 を 埋 葬 し 石 塔 を 建 立 す る 墓 制 で あ る か ら 、 こ こ で の基 準 に よ れば 、 ﹁単 墓 制 ﹂ と 同. じ く 遺 体 埋 葬 石 塔 建 立 型 墓 制 と な り 、 異 な る用 語 で示 す 必 要 のな い墓 制 にな る。 ま た 、 現 在 も っとも 一般 的 な カ ロ. ウ ト 式 の墓 制 は、 遺 骨 を カ ロウ ト に納 め 埋 葬 を 行 な わ な い墓 制 であ る から 、 遺 骨 非 埋 葬 石 塔 建 立 型 墓 制 と でも いえ. る。 こ のよ う に、 分 析 ・分 類 のた め の基 準 を 設 定 し、 墓 制 の全 体 像 を 把 握 す る べき 必 要 が あ るも の と思 わ れ る。. 民 俗 学 の墓 制 研 究 は、 伊 波 普 猷 ﹁南 島 古 代 の葬 儀 ﹂(﹃民 族 ﹄ 第 二巻 第 五 号 ・第 六 号 、 一九 二 七 ) を 承 け た 柳 田 国. 男 ﹁葬 制 の 沿革 に つ い て﹂(﹃人 類 学 雑 誌 ﹄ 第 四 四 巻 第 六 号 、 一九 二九 ) が 沖 縄 ・南 西 諸 島 の墓 制 を 基 準 と し て本 土. の墓 制 史 を 概 観 し 、 大 間 知 篤 三 ﹁両 墓 制 の資 料 ﹂(一九 三六 ) が ﹁両 墓 制 ﹂ 用 語 を 使 い、 ﹁第 一次 墓 地 ﹂ か ら ﹁第 二. 次 墓 地 ﹂ へ の移 行 を 重 視 し つ つ ﹁両 墓 制 ﹂ を 中 心 に 研究 を 展 開 し た こ と に は じ ま る 。 ﹁埋 墓 ﹂ と ﹁詣 墓 ﹂ と いう 用. 語 の も と に、 そ れ を さ ら に普 及 さ せ た の が 最 上 孝 敬 ﹃詣 り 墓 ﹄(一九 五 六 、 古 今 書 院 ) で あ る が 、 そ れ は 柳 田国 男. ﹃先 祖 の話 ﹄(一九 四六 ) な ど によ って展 開 さ れ た 先 祖 祭 祀 研 究 の傍 証 と し ても 利 用 さ れ、 墓 制 研 究 と いえ ぼ ﹁両 墓. 制 ﹂ と霊 魂 観 研 究 、 と い って 過 言 で は な い ほど であ った 。 いわ ぼ 、 墓 制 研 究 は 、墓 制 研 究 と し て で は な く 、 ﹁両 墓 制 ﹂ 研 究 によ る霊 魂 観 研 究 と し て の性 格 を 持 た さ れ て いた 。. 墓 制 研 究 は そ の内 実 が 墓 制 研 究 で はな い こ のよ う な 研 究 史 に拘 束 さ れ て いた の であ る。 そ こ から 解 き 放 つため に. も 、 先 に紹 介 し た よ う な 分 析 ・分 類 の た め の基 準 を あ ら た め て設 定 し 墓 制 研究 を 行 な う 必 要 が あ ろう 。 た と え ば 、. 現 在 の 民俗 事 象 を 観 察 し た と き、 遺 体 を 埋 葬 し な が ら も 石塔 を 建 立 し て い な い遺 体 埋 葬 石 塔 非 建 立 型 墓 制 が あ り 、. い っぽ う で、 石 塔 を 建 立 し て い る遺 体 埋 葬 石 塔 建 立 型 墓 制 で は そ の石 塔 に仏 教 的 要 素 が 強 いの で、 遺 体 埋 葬 石 塔 非. 建 立 型 墓 制 が も と も と あ り 、 そ こか ら 仏 教 の浸 透 に よ る遺 体 埋 葬 石 塔 建 立 型 墓 制 への展 開 が あ ったも の と推 測 さ れ. る。 そ の上 で、 火 葬 の全 国 的 普 及 にと も な い、 現 在 の カ ロウ ト 式 の遺 骨 非 埋 葬 石 塔 建 立 型 墓 制 への推 移 が あ った よ. 脚.

(3) う に思 わ れ る。 試 論 にす ぎ な いが 、 こ のよ う に、 分 析 ・分 類 のた め の基 準 を 設 定 す る こ と に よ り、墓制 の民俗事象 を 把 握 し 、 墓 制 研 究 を 行 な う こと が 重 要 で はな いか と 思 わ れ る の であ る。. 311.

(4)

参照

関連したドキュメント

モ大旨五言也︒二四︵1︶不同二六︵2︶対︒又七言連句尤稀也︒所謂上クテリケタリ

︵人 事︶ ﹁第二十一巻 第十號  三四九 第百二十九號 一九.. ︵會 皆︶ ︵震 告︶

七圭四㍗四四七・犬 八・三 ︒        O        O        O 八〇七〇凸八四 九六︒︒﹇二六〇〇δ80叫〇六〇〇

一一 Z吾 垂五 七七〇 舞〇 七七〇 八OO 六八O 八六血

チ   モ   一   ル 三並 三六・七% 一〇丹ゑヅ蹄合殉一︑=一九一︑三二四入五・二%三五 パ ラ ジ ト 一  〃

 即チ大艦二於テ肚丁時身長ノ護育ニー致シテ 居り,何等職業的影響ヲ蒙ルコトナキ小學校在

〔追記〕  校正の段階で、山﨑俊恵「刑事訴訟法判例研究」

〔付記〕