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Title
変形性顎関節症モデルマウスにおけるNG2プロテオグリ
カンとⅥ型コラーゲンの相互作用
Author(s)
四ツ谷, 護
Journal
歯科学報, 118(5): 464-464
URL
http://hdl.handle.net/10130/4702
Right
Description
464 学 会 講 演 抄 録
シ ン ポ ジ ウ ム
変形性顎関節症モデルマウスにおける
NG2プロテオグリカンとⅥ型コラーゲンの相互作用
東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学講座四ツ谷 護
変形性顎関節症(TMJ-OA)は,下顎頭をはじめとする顎関節組織の骨変化や破壊を特徴とする顎関節の退 行性病変で,その病態は経時的に変化するため進行性疾患と考えられる。臨床症状としては,関節雑音,顎関 節痛,開口障害の主要症候とともに関節円板の断裂や穿孔を伴うなど多岐にわたるが,現在では MRI 検査に よる確定診断が可能となっている。しかしながら変形性顎関節症の発症メカニズムには未だ不明な点が多い。 そこで我々は顎関節の関節円板部分的切除を行った変形性顎関節症モデルマウス(OA マウス)を作出し,退 行性変化における下顎頭関節軟骨の発症初期の病態生理について免疫組織化学的に検討することとした。 本研究では,軟骨基質の多くを占めるプロテオグリカンの中でも細胞膜貫通型で,Ⅵ型コラーゲンと共に創 傷の治癒過程に関与することが報告されている NG2プロテオグリカン(NG2)に着目した。NG2は近年, 軟骨や骨での発現が確認され,ガン細胞の移動や増殖にも関与することが報告されている。今回,多機能で複 数のドメインを持つ NG2とⅥ型コラーゲンの相互作用を詳細に解析することを目的とした。 まず成熟個体の未処置マウスを用いて,NG2とⅥ型コラーゲンの共局在を確認した。線維層,増殖層およ び分化層では膜結合型の NG2が強く発現し,Ⅵ型コラーゲンとの共局在化が観察されたが,肥大層では細胞 質基質内で NG2が強く発現していた。次に,変形性顎関節症の進行を把握するために関節円板部分的切除の 術後4,8,12,16週齢の OA マウスを試料とし下顎頭関節軟骨の形態変化を観察した。4週齢では下顎頭 の平坦化が起こり,線維層の肥厚,プロテオグリカンの増加を認めた。8週齢になると線維層の亀裂,12週齢 になると組織破壊が進み,微小繊維化,プロテオグリカンの減少,下顎頭表層の軟骨細胞の配列不正や非連続 性が見られた。また,この8~12週齢においては,エンドサイトーシスのマーカーである clathrin や α-adaptin と共に NG2が細胞質基質で発現しており,病態の進行とともに NG2の発現部位には相違がみられた。この ことは膜結合型 NG2が切断され,細胞内に取り込まれている可能性を示しており,本研究結果より,TMJ-OA 進展において起こる NG2の内在化は,下顎頭関節軟骨の退行性変化の初期変化におけるシグナル制御に関与 することが示唆された。 ≪プロフィール≫ 平成26年4月 東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学 講座講師 平成28年10月~平成29年10月University of Illinois at Chicago に留学 ( Department of Oral Biology) 現在に至る <受賞歴> 平成29年度東京歯科大学研究ブランディング事業 <略 歴> Travel Award 受賞 平成16年3月 東京歯科大学歯学部卒業 平成20年3月 東京歯科大学大学院歯学研究科 <資 格>
(歯科補綴学専攻)修了 博士(歯学) Clinical Course / Training and Calibration in Diagnosis 平成20年5月 東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学 of Criteria for Temporomandibular Disorders( DC/
講座助教 TMD)修了