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マダコのエキス成分に関する研究(I) : アミノ酸組成とオクトピン

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(1)マダコのエキス成分に関する研究(Ⅰ) -アミノ酸組成とオクトピン 浅. Sttldies. 野. the. on. Acid. -Amino. 元. Octopus. l.. The. of丘sh Taurine,. dominallt amount.. Tryptophan 3.. (about 4.. and Octopine,. 500. and acids other. band, vere. cystine a. the. speciGe. AsANO. of. histidine,. methionine. absent. dmino 、acid. for. or. crustacean. three. alanine. amino. and. Mollusca,. vere. extract. pedal muscle those Top. extract.. Octopine-. and. β-alanine,proline,. ai,ginine, in. ( Ⅰ). and. acids. glutamic were. hydrolysis. acid were. the. of. of glycine,. composed. mainly. it shoved. extract,. は. aspartic. し. が. about acid,. acid. than. in. gllltamic. increase. acid. pre-. rich. amino. minor. abundantly. 4%. were. exceedingly. were. ornithine occurred. lover. somevbat. sqllid extracts.. mg/100 g).. After. which. mtlCh. octopine,. amino On the. of octopus lower than. contents. acid. extract. 2.. acids. amino. Extract. Composition Motokazu. those. 一*. the. extract. of free amino and lysine・. き. 頭足類では,日本のイカの漁獲高(昭和49年47万トン,昭和50年53万トン)は タコのそれ(昭和49年7.7万トン,昭和50年7.4万トン)よりははるかに多く,普. たイカに関する研窄もタコより数多く行われている実状である○ タコのエキス成分についてほ,伊藤のイイダコ(Octopus. ochellatus)のアミノ酸に関 する報告1)と,武,大塚らのマダコのエキス皇味成分に関する報告乞)がある位である. 本報ではマダコのアミノ酸組成と頭足類など■に特異的アミノ酸として存在するオクトピ ンについて検討した。. 実験試料,方法及び結果 1.実験試料. 試料は相模湾産のマダコ(Octopus た。. vulgaris. (第1表). *家政学教室(Dept.. of Ⅰ払me. Economics). in. acids.. Cuvier)で採取直後の新鮮なものを用い.

(2) 76. ‡究. 野. 第1表 入. 手 1980。. 日. 月 7。. フ亡. ダ. マ. コ. 一. 試. 7. 2. 1.61. 7。28. 1. 1.30. 〝. 8。12. 1. 1.50. 〝. 8。26. 1. 1.10. 1. 2.10. 11●. 5. 1981。. 7。29. 1. 1.60. 〝. 9。16. 1. 1.00. 〝. 11.. 〝. 12●11. 備. 匹.数l体重(kg). 〝. 〝. 料. 2. 1. 2.40. 1. 1.50. 第2表. l水. 分(%). アミノ酸及び有機酸 料. 試. オ ア. ク ル. ピ. ト. ギ. ン ソ. ニ. 試. 料. マダコ足筋肉の一般分析 t 粗. 脂. 肪(%). l粗タンパク(%). l灰. 分(%). 8月試料. 85.22. 0.32. 13.13. 1.66. 11月試料. 83.99. 0.33. 16.05. 1.65. 入手後直ちにタコの足筋肉を細功し,その50g宛(新鮮物)をフラスコに秤取し,. 80%. エタノールを加えて密栓し,分析時まで冷蔵庫申に保存した。又別にこの足筋肉について 一般分析を常法に従って行った.その結果を第2表に示すo 2.アミノ酸組成 &.. 7ミノ層定量用エキスの調製. エキスの調製ほ鴻巣らの方法さ)に準じた.即ち,. 1.に記した80%エタノール浸漬保存. 足筋肉試料を細切し,蒸留水50mlと共に三角フラスコに入れ,還流冷却器を附し,煮沸. 水浴中にて15分撹拝抽出した.抽出液は5000rpmで15分遠心分離し,上清液を別にょ り,沈殿物と組織残漆ほ更に蒸留水50mlを加え同様中羊加熱抽出を行い,抽出液を遠心分 離する.すべての上清液を合せ,これに無水エタノール400mlを授拝しながら加え, %エタノール濃度とし,これに試料を浸漬保存していた80%エタノール液も加えた.こ の溶液を5000rpmで15分遠心分離した。沈殿にほ更に80%エタノール20mJを加え 洗浄しこれを遠心分離する。上清液を合せ,減圧下40oCで濃縮乾固した。新鮮試料50g から,多少の差異はあるが3g前後のエキスが得られる.得られたエキスは分析時,蒸留 水に溶解し50mlに定容した.この50mlから10mlをとり,これを20mlに希釈した もののうち0・5mlを用いてアミノ酸組成をしらべた.又エキスを加水分解した時に増加 する遊離アミノ酸をみるため, した6NのHCl. 50mlから10mlをとり蒸発血中七乾固し,これに再蒸留. 1-3mJを加えて溶解し,加水分解用試験管に入れる。この試験管をド. ライアイス・アセトン中に浸して試料を凍結させ,真空ポンプで鋭気しながら熔封する。. 80.

(3) マダコのエキス成分に関する研究(. 77. Ⅰ). これを加水分解炉に入れ, 110±1oCで22時間以上の加水分解を行った。. 11月試料につ. いてほ70時間の加水分解も行った.加水分解後試験管を開封して加水分解物を蒸発皿に 移し,蒸留水で試験管を洗■った液も蒸発皿に加え,沸騰水浴上で乾固させHClを除くo この操作を数回くり返す。乾固した試料を蒸留水に溶解定容し,その一部を適当濃度に希 釈してアミノ酸組成をしらベた。 b.エキス中のアミノ酸自動分析 エキス中の遊離アミノ酸,及びエキスを加水分解後遊離する結合塑アミノ酸の自動分析 は,東京大学農学部水産化学研究室に依顕し,得られたアミノ酸タロマトグラムについて. 各ア.ミノ酸量を算出した。その結果を第3表-第5表に示すoなおアミノ嘩の中でオクト 第3表. マダコ筋肉エキスのアミノ酸組成(mg/100g). 酸。. ノ. ホ. ス. ダ. リ. セ. ウ. 1). ン ソ. オキシプT=. 1)ン. アスパラギソ酸 ス. レ. オ. ニ. リ. セ. プ. グ. タ. ル. ミ. チ. ll.0 55.5. シ. シ. 31.1. 26.4. ll.8. 19.9. 49.2. 50.6. 27.9. 57.6. 23.7. 35.8. 18.8. 48.7. 53.4. 3.5. 37.8. 3.5. 31.9. 4.3. 41.6. 45.6. 24.4. 12.6. 24.9. 45.4. 24.1. 31.0. 33.1. 6.5. 5.7. 3.9. 9.8. ll.0. ソ. 4.1. 畠.6. ン. 2.6. 4.7. 1.6. 1.4. 1.2. 4.5. 4.0. ソ. 2.7. 8.3. 4.3. 5.5. 2.9. 7.7. 9.2. ソ. 6.9. 16.9. 7.3. 9.4. 4.1. 10.7. ll.2. ソ. 3.2. 3.8. 3.8. 3.9. 2.5. 1.6. 1.0. 3.2. 6.5. 3.7. 4.7. 2.7. 7.0. 7.9. 34.9. 38.1. 90.4. 45.7. 4.8. 6.5. 7.0. 1.8. 4.5. ソ. ニ. オ ア. ル ン. モ. チ ニ. ジ. リ. ソ. 2.9. ヒ. チ. ア. ン. セ. ア. ル. ギ. ジ リ エ. *加水分解22時間 **加水分解70時間. 5.4. ア. 4.1. 22.0. ン. 8.4. 19.1. ン. 1.8. 1.0. 1.0. 3.4. 4.4. 5.5. 2.4. 16.4. 3.8. 21.7. 25.5. 8.9. 7.7. 19.3. 19.9. 3.0. 2.8. 8.1. 4.1. 80.3. 83.0. .5.5. 0.8. 1・メチルヒスチジン ス. 5.2. 7.1. β-アミノイソ酪酸 ニ. 12.2. 11.6. シ. ラ. 18.4. 5.3. フユニルアラニソ. β・ア. 17.3. 5.5. ニ. .ロ. 4.5. 4.1. 1). イ. 7.2. 9.9. ソ. ロ. 3.8. 3.9. ニ. イ. 17.3. ゾ. ラ. ロ. 2.7. ,074.4. 22.3 983. 0. 6.5. アL. ソ. 2.8. 22.6 1,043.0. 3.9. ソ. イ. 7.2. 6.4 1. 4.0. ソ酸. オ. 2.5. 718.7. 8.4. シ. チ. 1080. 5. 757.0. 2.5. リ. メ. 3.9 971.8. ソ. グ. ′ミ. 1.2. 5.5. 1.9. l氷解**70. 11.5. ン. リ. ロ. 水解*. 水解*. 水解* ホ. 11月. 8月. 7月 ミ. 178.0. 159.3. 0.9. ni1. 3.8. ソ ソ. 2.6. , 68.0. nil. 10.9 66.2. 72.2.

(4) 78. 顎:. 7月,. 第4表. 8月,. 野. フロ. ー. 11月のマダコ筋肉エキスのアミノ酸組成の平均値(mg/100g) ㊤ 加水分解前. ス. ホ. セ. ホ. リ. 4・6. ン. タ. ウ. リ. ン. オキ. シプ. ロリ. ン. 970.6. レ. オ. セ. リ. プ グ. ニ. ル. タ. グ. リ. ア. ラ. ミ. 3.7. ( 2.7-. 4.5). 、7.2 13.9. (. 7.2∼. 18.4). ン. 4.3. ( 2.5-. 6.5). 7.9. (. 3.9∼. 12.2). ン. 4.4. (. 3.9-. 5.3). 7.9. (. 5.5∼. ll.6). 32.3. ( 1 9.9∼. 55.5). 酸. 23.5. ( 18.8-. 27.9). 47.4. ( 3 5.8∼. 57.6). 3.8. 3.5-. 4.3). 37.1. ( 3 1.9∼. 45.6). 24.5. ( 24.1-. 24.9). 29.7. ( 1 2.6∼. 45.4). ソ. 4.8. (. 3.9-. 6.5). 8.0. (. 5.7∼. ll.0). ン. 1.8. (. 1.2-. 2.6). 3.5. ( 1.4∼. 4.7). ソ. 3.3. (. 2.7-. 4.3). 7.2. 5.5∼. 9.2). ン. 6.1. (. 4.1-. 7.3). 12.3. ( 9.4∼. 16.9). ソ. 3.2. ( 2.5-. 3.8). 3.1. (. 1.0∼. 3.9). ソ. 3.2. ( 2.7-. 3.7). 6.1. ( 4.7∼. 7.9). 43.4. ( 4.8-. 90.4). 30.1. 6.5∼. 45.7). ン. ン ソ. イ. オ. ソ. ニ. イ. ロ. シ. ロ. イ. シ. チ. ロ. シ. フユ. エ. ニルアラ. β-ア. ラ. ン. ニ. (. β∴アミノイソ酪酸. 4.7. (. (. ( 1.8′ー. 7.1). オ. ル. ニ. テ. ン. 2.4. (. 1.0-. 3.4. 3.6. ア. ン. モ. ニ. ア. 3.4. (. 2.4-. 3.8. 20.0. ( ( 16.4∼. 25.5). ン. 7.2. (. 5.5-. 8.4. 15.8. ( 8.9∼. 19.9). ヒ. ス. チ. ジ. ン. 0.6. (. 0. 1.8. 2.2. ( 0.9∼. 3.0). ア. ン. セ. リ. ソ. 6.7. ( 3.8∼. 10.9). 101.9. ( 66.2∼. 159.3). リ. *. (718.7-1,043.0). 49.2). エ. チ. 22.6)*. ( ll.8-. リ. メ. (757.0-1,080.5). 1.2-. 9.2( 911.2. 30.7. シ. -. 6.4)*. ン. リ. ロ. 1.9-. (. 2.7. アスパラギン酸 ス. ⑧. 加水分解後. ジ. ア. ル. オ. ク. ギ ト. ニ. ピ. ソ ン**. -. 106.1. ( 68.0-. 178.0). 450.2. (425.2-. 473.8). 1.0∼. 5.5). Rangeを示す.. **別途定量した・但し試料はアミノ酸組成のものとは異なり1981年採取の試料による.. ピンは自動分析にほかからないので,別に定量を行った. c・エキス中の全室素及び7ミノ態垂素 エキス中の全窒素については,ミクロ・ケルダール法,アミノ態窒素についてはバンス ライク法により定量した.その結果ほ第6表に示した. 3.オクトピン及びア)Lギニンの定量. オクトピソほ1927年森沢がOciobus. ocinPodia中に発見して以来4),イカやホタテガ イなどにも見出されているが,この特異なアミノ酸はニソヒドリソ反応陰性のため,自動 分析でほでてこないので別に定量した。.

(5) 79. マダコのエキス成分むこ関する研究(I) 第5表. 地の頭足類のアミノ酸取成との比較 単位: mg/100g スルメイカ. マダコイイダコ. ア_ミノ酸(著者)(伊藤1957). (須山1980). ㊧平均値* 4.6. ホス ̄ホセリソ. 970.6. タウ1)ソ. 2.58∼415. 2.7. オキシプロ1)、ソ. アス′セラギソ酸. .3.7 4.3. ス・・レオニソ. 4.4. セ1)ソ. 0 22.0 7.3. 2∼7. 16∼_21. 15.0. 12∼,15 897-1,050. プロl).ソ. 30.7. 8.5. グル■タミソ酸. 23.5. 29.0. 16∼22. 3.8. 23.0. 55∼109. 24.5. 15.0. 38∼84. グ1)シソ アラ、エソ. 4.8. 9.2. 11∼12. メチオ.エソ. 1.8. 3.6. 15. イソロイシソ. 3.3. 6.3. 8∼13. ロ.イシソ. 6.1. 6.3. 19∼22. チp・ンン. 3.2. 1.7. 6∼8. フェニルアラニソ. 3.2. 4.3. β・アラエソ. 43.4. バ1)ソ. 8∼10 0∼15. オルニチソ. 2.4. 3. アンモニア. 3.4. 8∼9. リジン. 7.2. 7.6. 8∼12. ヒスチジン. 0.6. 1.8. 101∼164. アp)i,ギニソ. 106.1. 146.0. オクトピソ. 450.2. 49∼89 954-1,130. 1.8. ト1)プトフアン. trace-28. :ンスチソ. 0∼5. オキシ1)ジ1/. 0∼trice. アス.パラギン. 22∼-31. グルタミソ. *第4表より 第6表. エキス中の全窒素及びアミノ態窒素 単位: mg/100g. エキス全窒素(A) ダ. マ. コ. (著 イ. (伊. lアミノ態窒素(B). I (B)/(A)×100 (%). 449. 153. 34.1. 582. 68. ll.7. 者) イ. ダ. コ. 藤).

(6) 80. ,浅. - 野. 元. -. a.オクトピン及び7)Lギニン定量用試料液の調製 (1). ピクl)ン酸を用いる方法5). タコ足筋肉10gをとり,これに1%ピクリン酸100mlを加えてホモジナイズし, 晩冷蔵庫内に放置する。これを5000rpm 15分遠心分離し,上清をDowex2×8. (Cl型). カラム(1×20cm)に通してピグl)ン酸を除くo更に水洗して溶出硬が坂口反応陰性とな 4.6に. るまで水洗する。溶出液と洗液を合せた液を,酢酸一酢酸ナトリウム緩衝液でpH 調整したAmberliteCG50カラム(1×20cm)に注入し,流出速度を100m〃血とする。 更に水洗して溶出液が坂口反応陰性となるまで洗浄する。溶出液を合せて定容する。. (オ. クトピソ・フラクション)次にカラムに0.3NのHClを流し,. (流出速度100ml/h),坂. 口反応陰性となるまで続ける。この流出液を合せて定容する。. (アルギニソ・フラクショ. ソ)オクトピン及びアルギニン・フラクションの中からそれぞれ一部をとり比色定量した。. (2)酢酸鉛を用いる方法6) タコ足筋肉10gに蒸留水100mlを加えホモジナイズし,これに酢酸鉛結晶1gを加 A,よく撹拝した後5000rpmで15分遠心分離してタンパクを除く.上清液にH望Sを 通じて過剰の鉛を沈殿させ,プフナ-漏斗上折紙パルプを用いて吸引炉過する。更に蒸留 水を況して野耗′くルプを洗浄する.炉液と洗液を合せて,これに通気して出来るだけH乞S を除く。この液を(1)と同様にp壬Ⅰ4.6に調整したAmberliteCG50カラム(1×20cm) に注入し, 100ml/hの流出速度で洗すo更に蒸留水で坂口反応陰性となるまで洗浄し,溶. 出液と洗液とを合せて定容する(オクトピン・フラクション)。次に0.3NのHClを洗し て溶出液が坂口反応陰性となるまでアルギニンを溶出させ,定容し(アルギニン・フラク シ三ソ),それぞれを比色定量したo. (3)アミノ酸定量用ユキえを用いる方法8) 前述の2・. aと同じ鴻巣法に準じて作製したアミノ酸定量用エキス(筋肉50gより) に,蒸留水50mlを加え溶解定容し,そのうち5mlをとり100mlに希釈し,これを (1)と同様AmberliteCG50カラム(pH4.6)にかけ,オクトピン・プラクショソとア ルギニソ・フラクショソに分別し,それぞれ比色定量した。 b.オクトピンと7ルギニンの比色定量 オクトピソ,アルギニソの比色定量法には, 第7表. Weber法,. マダコ11月,. Macpherson法,. Rosenberg法. 12月試料 単位:. 方. 法. l. 試. 料. ン酸法 硫化水素法. 11月. ピクリ ン酸法 硫化水素法. 12月. ピクリ. *それぞれ10試料旺ついての測定. 〝. 〝. 暮. オクトピン. l. mg/100g. アルギニン. 518.8±12.3* ̄. 113.5±5.7*. 515.9±24.2. 149.2±6.3. 523.4±17.5 501.1±. 7.1. 96.9士3.6 136.9±6.0.

(7) 81. マダコのエキス成分に関する研究(I) 第8表. 坂口法及び新坂口法などがある. アミノ酸定量用エキス7月,. 11月. 9月,. 試料. が,検討の後新坂口反応7)による. 単位: mg/180g. こととした。即ち,前述の(1), (2),. mJを試験管にとり,氷水中に5. 分間以上冷却した後, ㌧同様に冷却 0Ⅹine溶液1mlと. lo錯 NaOHlmJを添加,よくふ. ***. アルギニソ. オクトピソ 451.6±19.0*. 60.5士4.4*. 9月エキス. 473.8士21.8**. 155.2±3.6**. 11月エキス. 425.2±. * **. l. 7月エキス. トピン又ほアルギニソの試料液5. した0.02%. 料. 試. (3)のいずれかによるオク. 6.0***. 66.7±4.6***. 5試料匠ついての謝定 7試料監?いての滑走 3試料甘こついての滑走. りまぜてから又2-3分氷水中に. 放置するoついでSodium. hypobromite溶液(5%. NaOH. IOOml中に2gのBr皇をと. 20秒後に40%尿素液1mJを添加してよく. かした)を2-5滴加えてよくふりまぜ,. ふりまぜ,この皇色液を島津QV50スベタトロホトメーターでオクトピソほ510nm,ア ルギニソは500nmで吸光値を読み,予め作製した標準曲線により定量した。標準曲線は 7つの異なる濃度につき(それぞれ各濃度に10回宛) オクトピソ及びアルギニソにつき, 発色させ,それに対応する吸光値から求めた。 c.ピクリン酸法と硫化水素法による11月, 実験結果ほ第7表に示すo d.. 7ミノ醸定量用エキス(7月,. 9月,. 12月試料の定量結果. 11月試料)の定量結果. 実験結果ほ第8表に示す。. 考. 察. マダコ足筋肉エキスのアミノ酸組成の結果ほ第3蓑-第5蓑に示したが,全体的にほア ミノ酸量は魚類エキスのアミノ酸量より稀少なく,イカ類,甲殻類のそれよりはかなり少 なかった。一般にアミノ酸区ほ呈味と密接な関係があることから考えて,タコがイカより も味が淡白であるのほこのアミノ酸全量が少ないことが一国と考えられる。 タコのアミノ酸でどの月にも多く含まれているものほ,タウリン,オクトピソ,アルギ β・アラニソ,プロリン,グルタミソ酸,アラニソなどである。. ニソ,. ・最も多いタウリンは全アミノ酸中50-70%を占め,圧倒的に高い値を示す。タウリン の生理的意義は浸透圧の調節にあるといわれ,又最近タウリンは猫にとって特異的な必須. アミノ酸(欠乏すれば網挟の退化)であるとか8),血中コレステロール低下作用があると かいわれ,にわかに注目されているアミノ酸である。タウリンほ量的に多くても皇味につ いての寄与は乏しいといわれるが,小勝らによると,イカ,タコを加熱調理する時の特臭 はダウ.)ンに起因するともいわれる.伊藤1)及び武ら望)の報告にほタウ1)ソ及びオクトビ ソの記載はない。. 次にオクトピソは森沢によりタコで始めて発見されて以来,イカ,ホタテガイその他の 軟体動物にも見出されている.イカでほ須山ら5'によりタウ1)ンより多い値が報告されて.

(8) 名2. フC. いるが,マダコでほ麓8'・9'は足の筋肉で536,. 734,. 635mg/100g,外套膜筋で467,. 497. mg/100gの値を報告しており,本報では425-523mg/100gと棺低い値となった.これ までオクトピソほ単なるPostmortem. productと考えられていたが,軟体動物筋肉中で はオクトビンの生成は,緊急時又は嫌気的状態で解析過程によって放出されるNADfIの -一部をNADにかえて酸化還元かミラソスを保つと同時に,ピルビン酸とアルギニンをオ クトピンめ形でストックt,て・アルギ1=ソ燐酸の再合成に必要なアルギニソを確保するな Robinら1。,の功績である。. ・どの生理的意義をもっこ、とを証明したのはThoai,. 次に多いアルギニンほ無脊椎動物のpbosphagenがアルギニン燐酸であるからで遊離. 7ルギニンとオクトピソは相反的関係にある.. 尚エキス中にみとめられなかったアミノ酸としてほ,シスチン,トリプトファンなどが ある○これらのアミノ酸ほ,加水分解していないエキス中にすでに欠険しているので,初 ・めから殆んど存在していないと考えてよい。 6NのHClで, 110oC,22時間の加水分解でアミノ顧が約4%増加した。これはユキ ・ス如こ含まれる残存低級ペプチドの加水分解により遊離したアミノ酸(結合塾)と思われ るが,特に増加の著しかったアミノ酸ほ,アスパラギン酸,グルタミン酸,グリシソ,リ ジンなどでこれほ小俣ら11'のパフンウニの場合と同様な傾向を示している。 11月試料の22時間,及び70時間加水分解とを比べると,. 70時間の方が僅かアミノ 酸量が減少しており,長時間加水分解ではむしろアミノ酸減少の傍向がみられた。 次に加水分解前のエキスにはみられず,加水分解後出現したアミノ酸として, イソ酪酸,. β・アミノ. 1・メチルヒスチジン,及びアンセリンと思われる物質が少量ある。. 特に1-メチルヒスチジンほ7月の加水分解物にのみ,しかも微量みられたが,本当に存 在するかどうか疑わしい。又アンセリンと思われる物質ほ何故加水分解後にのみ出現(410mg/100g)し,加水分解前にはみとめられないかほ全く不明である。これらのイミダ ゾ-ル・ペプチドほ比較生化学的には,無脊椎動物にほ殆んど存在しないとされている が,最近Luktonらはカキにその存在を認め12),須山ら18)ほガザミにアンセリソとカルノ シソを見出したと報じているので更に検討を要する。. アミノ酸組成でタコとイカを比較すると・タウリン,アルギニン,β・アラニン以外のす べてのアミノ酸において,タコのアミノ酸量はかなり少ない。特に著しい差のあるアミノ 熟ま,ヒスチジン,プロリン,グリシンで,中でもヒスチジンはイカの紛1/200しか含ま れていない。この3つのアミノ酸はイカとタコの差異を示す特徴的なアミノ酸といえよう。. 結. 論. 1・マダコ足筋肉エキスの遊離アミノ酸全量ほ魚類のそれよりは稽少なく,イカ類や甲殻 †類のそれよりはかなり少ない。 2・エキスに多く含まれるアミノ酸としては,タウリン,オクトピン,アルギニrl/, ・ラニソ,プロリン,アラニン,グルタミン酸で,少ないアミノ酸としてほ,ヒスチジ ン,メチオニン,オルニチンなどで,トリプトファン,シスチソほ認められなかった。. β・ア.

(9) 83. マダコのエキス成分に関する研究(Ⅰ). 3.軟体動物の特異アミノ酸であるオクトピソは,タウリンについで多く,約500mg/ 100gもあった。. 4.酸性加水分解でアミノ酸ほ約4%増加した.主に増加するアミノ酸はグ1)シソ,アス パラギン酸,グルタミン酸,リジンなどであった。 謝. 貴重なオクトピン及び文献を恵与された麓禎康氏,アミノ酸自動分析に御協力. 辞. 項いた東京大学農学部鴻巣章二教授,渡辺勝子氏に深謝いたします。 文. 献. 6. 497 (1957). 伊藤啓二:日本水産学会誌23, 286 (1965). 武 恒子,大塚-也:栄養と食塩18(4), S. Eonosu, K. Yamaguchi and T. Hayashi:日本水産学会誌44, 森沢 清: Acta. Schol. Med・ tJniv・ Imp・ Eyoto 9, 285 (1927). 1261 (1980). 須山三千三,小林博文:日本水産学会誌4¢, (1966). 麓 禎康;神戸大学教育学部研究集録,第35集93-96. 7. S. Sakagucbi:. 1 2 3 4 5. 8 9 10. ∫.Biocllem.. (1950). (1978).. Anonymous:日農化石2(6), 麓 禎康:神戸大学教育学部研究集録第39集51-53 TI10ai. and. ll. 小俣. 12. A.. 13. 須山三千三,鈴木. Y.. Robin:. 清,小移直輝,伊藤. Lukton. and. I.S.. 01cott:. (1978).. 37, 231 73. N.V.. 507. Biochem.. Biophys.. (1968). Acta. 武:日本水産学会誌28, Food. Res.. 健,丸山糞智恵,斉藤. 23, 611-618. 52, 221-233, 123. 233-240. (1961).. (1962). (1958).. 薫:日本水産学会誌36,. 1049. (1970)..

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参照

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