Vol.13hTnl1997
オキナワモズクからのフコイダンとアルギン酸の簡易分離法
琉球大学 ・農学部、生物資源科学科
田幸正邦
、
○与座江利子、本郷富士弥
【目 的】
オキナワモズクは県内で大量 に養殖 されているが、近年需要を上回 る状況 となり生産が調整 され
ている。演者 らは先 にオキナワモズクか らフコイダン及びアルギ ン酸 を分離 ・同定 した。
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れ らの多糖類 は医薬品、化粧品、食料品分野での利用価値があり、今後の研究材料 として大 いに期
待できるものである. ここでは、オキナワモズクか らの フコイダン及びアルギ ン軟の分離法 につ い
て検討 した。
【方 法】
オキナワモズク (宜野座村漁業共同組合産)は水道水で塩抜 きを行い通風乾燥 (38℃、24時間)
後、粉砕 し冷蔵庫 に保管 して実験 に供 した。乾燥モズクを0.2N塩軟 に分散 させ、室温で一晩捷拝
後漉過 しフコイダンを抽出 した。抽出液を中和 しセライ ト545層に通 した後、濃縮 を行 いアル コー
ルを加え沈澱 させ、脱水を して粗多糖を得た。それを蒸滑水に溶解 し一晩透析後、cpcを加 え沈澱
させ、沈澱物を高濃度の塩化 カルシウムに溶解 し一晩透析後、セライ ト545層 に通 し凍結乾燥 して
精製を行 った.アルギ ン酸 は上記のフコイダン抽出後の残連を洗浄 し、炭酸ナ トリウム溶液 に分散
させ撹拝後漉過を行い抽出 したO抽出液を中和 しアルコールで沈澱 させ、沈澱物を蒸滑水 に溶解 し
透析を行 った。透析液を濃縮後、凍結乾燥を行い粗多糖を得た。 これを再び蒸潜水に溶解 し脱色後、
一晩透析 し凍結乾燥を行い実験 に供試 したO構成楯の同定 はペーパー及び液体 クロマ トグラフィー
で行 った。全糖量及びウロン酸含量 はフェノール硫酸及びカルバゾール硫敢法で、そ して硫酸含量
は液体 クロマ トグラフィーで測定 した。また、赤外吸収スペク トルはフー リエ変換赤外分光光度計
によった。
【結 果】
乾燥モズクか らのフコイダン及びアルギ ン酸の収率はそれぞれ約30%と 5%であった。 フコイダ
ンの加水分解 (2N硫酸、100℃で 2時間)後、ペーパ ー及び液体 クロマ トグラフィーによ りL-フ
コース、D-ダルクロン蕨 に加え少量のD-キシロースを同定 した. フコイダンの全糖量、 ウロン軟、
灰分及び硫酸含量 は67.2、13.5、23.0及び11.9%であった。また、アルギ ン酸の全糖量及 び灰分 は
それぞれ87.6及び9.9%であ り、約90%の ウロン酸で構成 されていた。 フコイ ダ ンとアルギ ン酸の
分子量 はそれぞれ約500,000と260,000と推定 された。両多糖の赤外吸収スペク トルはそれ らの標品
のスペク トルとはぼ一致 し、更 に施光度 も良 く一致 したo
1)田幸、上原、川島、知念、本郷 :応用糖質科学、43、143(1996)
2)田幸、与座、本郷、屋我 :日本応用糖質科学会大会講演要旨集、1996、P26
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