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牛かん体外節の脂肪酸組成

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Academic year: 2021

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(1)牛かん体外節の脂肪酸組成 1「. Fatty acid composition of bovine rod outer segments. 前田安昭. 聖. 山田茂広.  二二体外節の主要なリン脂質の脂肪酸の組成をガスクロマトグラフィーで決定した。主 な脂肪酸はpalmitic acid, stearic acid oleic acid, clocosapentaenoic acidおよび. docorahexaenaec acidであった。   The fatty acids composition of the major phospholipids of retinal rod outer. segments was determined by means of gasliquid chromatography. The predo− dominant fatty acids were palmitic acid, stearic acid,01eic acid and docosahex− aenoic acid..  緒   言.  牛かん体外節膜(ROS)の主なリン脂質はホスファチジルコリン(PC),ホスファチジ ルエタノールアミン(PE),ホスファチジルセリン(PS)である1)2)。これらリン脂質分の. 子種の決定はROS膜の研究にとって重要なことである。そのために著者等はまずこれら リン脂質の脂肪酸の分析を行った。.  実   験.  リン酸緩衝液および蒸留した特級の有機溶媒は窒素を吹込み酸素を除いて用いた。ROS レ. の調製は次のように行った。約100個の牛眼よりはく離した網膜にほぼ同量の1%NaCl− 0.01MNa−Kリン酸緩衝液を加えよく振った後,二重のガーゼでろ過した。このろ液に. }. それと同量の80%(W/V)しょ糖液を加えROSを懸濁し100009で1時間遠心した。 遠心管の壁面に付着したROSをスパチラで落した後ROSを含む上清をテフロンホモジ ナィザーでホモジナイズし再び100009で1時関遠心した。この最後の操作をもう一一度繰. 返した後ROSの浮遊する上清をホモジナイズし先と同じリン酸緩衝液で3倍に薄め. 100009で40分遠心しROSを集めた。このROSに対し上記の40%しょ糖一〇.5 MNaCl−0.005 MNa−Kリン酸緩衝液による遠心操作を3回行った後上清を蒸留水で3倍. に薄め10000分遠心でROSを集めた。このROSを蒸留水中で数回遠心ししょ糖を除 いた。このようにして得られたROSからのリン脂質の抽出はBligh−Dyer法3)の改良法. により行った6得られたリン脂質を110。Cで30分活性化したMerk社製調製用シリカ ゲルプレート(20×20.xO・2cm)に標準試料と共に塗布しクロロホルム:メタノール: 水(65:25:4)で展開した。これらの操作はすべて窒素中で行った。展開終了後試料部.

(2) 36. 前田安昭・山田茂広 表1 牛かん体外節全リン脂質と各リン脂質の脂肪酸組成 成 (重量%). 組. 脂 肪 酸 16:0 18:0 18:1 18:2 18:3 20:0 20:4 22:4 22:5 22:6 未 知 飽 事 不飽和. 全脂質. PE. PS. PC ヌ. 20.2. 9.3. 19.3. 34.6. 19.6. 31.6. 22.4. 30.6. 9.8. 3.3. 11.6. 9.5. trace. 0.7. 1.4. 0.4. 0.3. trace trace. trace 5.4. 5.6. 6.3. 4.8. 4.6. 2.8. 1.8. 15.5. 16.4. 12.4. 5.4. 21.2. 26、0. 22.4. 11.0. 1.5. 2.0. 3.7. 3.3. 39.9. 40.9. 41.7. 65.2. 66.2. 59.1. 58.3. 34.9. 分はアルミはくで覆い標準試料部分をよう素蒸気で発色させその横の部分のシリカゲルを. かき取った。このシリカゲルからクロロホルム:メタノール(2:1v/v)50m1による抽. 出を数回行い各リン脂質を得た。得られたリン脂質の脂肪酸のメチルエステルは Meticalfe等4)の方法によって作った。このメチルエステルの水素化はNielsen,等Dの方 法で行った。脂肪酸メチルエステルの分析はガスクロマトグラフィーとM.Kito5)の硝酸. 銀フ.レート法で行った。ガスクdマトグラフィは島津GC 6Aを用いステンレスカラム (2m×3mm)にShincrom E71をつめ窒素ガスの流速50 ml/min, injection tempera− ture 250。C coloum temperature 230QCで行った。.   結果と考察   表1はROSの全脂質の脂肪酸とその各リン脂質の脂肪酸組成を示す。脂肪酸C、、,、, C22一,は標準試料がなかったため硝酸銀プレートにより不飽和度を確認し水素化により炭 素数を決定した。この二つ以外の脂肪酸は標準物質のガスクロマトグラフィーによる比保. 持時間との比較および水素化により確認した。Bonting等によるとROSのPE, PS, PC の相対量は4:1:4である1)。その脂肪酸は主にこの三種のリン脂質により与えられると. 考えられるのでこれをもとにROSの脂肪酸組成を計算するとそれはその実測値とほぼ一 致する。これは薄層クロマトグラフィーによる脂質の分離抽出の際ある特定の分子種が失 われるということは起っておらず不飽和脂肪酸も変化を受けていないことを示している。.  ROSは不飽和脂肪酸に富みそれは全脂肪酸の約60%に達する。またPE, PSはPC に対し不飽和度が高い。これらの結果はNcelsen1), Borggreven2)およびPoincelot6)の. 結果と同じである。しかしわれわれの場合前の三者ではほとんど検出されていないC22:5 の量が異常に多い。C22:6はPoincelotとわれわれの結果は大体同じ値を与えているが,. NcelsenとBorggrevenの値とは10%以上の差がある。この差の原因をPoincelotは 網膜の鮮度か飼料の違いと考えているがわれわれは新鮮な網膜を用いているのでこれは飼.

(3) 牛かん体外節の脂肪酸組成. 37. 料の違いにより起ると考えるべきであろう。C22、6とC22、6を合せるとNielsenとBorg− greaenのC22:6(37%)とほぼ同じになる。 C22:6のうち40%くらいはC22:5またはそ の他の不飽和脂肪酸によっておきかわりうる (Poincelotの場合)ことを示している。. Poincelotとわれわれの場合にも牛の飼料に違いがあると思われるがC22:6の量が一致す ることはこの量はもはや変化できない必須量を示しているのかもしれない。C22:6はαリ 》. ノレン酸より合成されると思われるので022・6が少なくそのかわりC22、5が多いとゆうこ とは日本の牛の飼料には (αリノレン酸)が不足している可能性を示している。 文. 献. [1]Nielsen, N. C., Fleischer, S. and McConne11, D. G., Biochem. Biophys. Acta,211(1970).     10−19. [2]Borggreven, J. M. P. M, Daemen, F. J. M. and Bonting, S. L., Biochem. Biophys Acta,.     202 (1978) 374−381.. [3] 山川民男,脂質研究法,p.68,化学同人. [4]Metcalfe, L. D., Schmitz, A. A., Pelka, J. R., Analytical cheniptsy,38(1966)514−515.. [5]Kito, M., et al., Eur.工Biochem.,54(1975)55−64.. [6]Poincelot, R. P., Abrahamson, E. W., Biochem. Biophys. acta,202(1970)3382−385.. 》.

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