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高校生女子の友人関係におけるco-ruminationに関する研究-不安・抑うつ、攻撃、自己開示との関連-

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Academic year: 2021

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(1)高校生女子の友人関劇二おける。o−r㎜inati㎝に関する研究        一不安・抑うつ,攻撃,自己開示との関連一                                 学校教育学専攻                                臨床心理学コース                                    M08067H                                     福井梓         問題と日的.          研究1.  自分の問題を友人に相談できることは,社会. 日的. 的・情動的発達において適応的である。しかし,.  日本語版CO−ruminati㎝尺度の尺度構成と信. コーピング研究では,自身のネガティブな問題. 頼性,妥当性の検討。. に対する推測やネガティブ感情を繰り返し話し. 方法. 合うことが情動的不適応と関連を持つという指. く調査対象・手続き>. 摘もなされている。.  高校生女子155名に,教室内で調査票を一斉.  CO−ruminationは,この両者の指摘を統合する. 配布しその場で回収した。記入漏れを除いた128. 単一の概念構造で,「二者関係における個人的問. 名が対象となった。. 題についての過度な話し合い」と定義される。. く測度>. 先行研究では,Co−ruminati㎝が友人関係の親密. ①co−rumination尺度(27項目). 性と関連する一方で,内在化症状にも相関をも.  the c0−ruminati㎝Questiomaireに基づく。. つという相殺的関係が示された(Rose,2002)。. ②YSR目本語版のうち「不安/抑うつ」(15項目). これは,】見適応的な友人関係を築いていると. ③ESDQ(自己開示尺度,15項目). みなされる者の中に,実際には情動的不適応に. 結果と考察. 高いリスクを持っ者が存在する可能性を示唆す. <因子構造>. る。また,この関連は女性のみに見られ,男性.  主因子法,プロマックス回転による因子分析. のCO−r㎜inati・nは内在化症状にはつながらな. から,4因子が抽出された。r促進」,r推測」,. いという性差も明らかにされた(Rose,2002)。. 「negative fee1i㎎への注目」,「くりかえし」. しかし,日本人を対象とした研究はなされてお. と命名された。. らず,わが国における研究の意義は明らかでな. く信頼性の検討>. い。また,CO−ru㎜inatiOnと内在化以外の不適応.  内的整合性の指標としてCronbachのα係数を. との関連についても検討がなされていない。. 算出し,十分な値を得た(α=.554∼、936)。ま.  そこで本研究では,①日本語版Co−rumi皿atiOn. た,GP分析から各項目についての判別カも示さ. 尺度の尺度構成と信頼性,妥当性の検討,②高. れた。. 校生女子の友人関係を対象とした,CO−. く妥当性の検討>. ruminatiOnと友人関係および情動的不適応の関.  各下位尺度間にはそれぞれ有意な相関が見ら. 連の検討を目的とした。. れたが,いずれも全体得点との相関を下回るも のであった。また,原版下位尺度との相関から,. I50一.

(2) 内容的妥当性が示された。さらに,YSR「不安/. 考察. 抑うつ」およびrESDQ」との間に,先行研究と.  Co−r㎜inatiOnは不安・抑うつ,自己開示と正. 同程度の相関が得られたことから,基準関連妥. の相関をもつことが示され,先行研究を支持す. 当性も示された。しかし,下位尺度ごとに検討. る結果であった。また,内在化症状だけでなく,. すると,不安・抑うつ島群との関連にはばらっ. 攻撃との相関も示された。. きがみられ,不安・抑うっとの関連にっいてさ.  Co−rumination下位尺度から各変数に対する. らなる考察が求められた。. 影響の検討では,r促進」(話し合いを促進させ るような言動や配慮)は,内在化症状や攻撃と.          研究2. は関連がなかった。一方で,「negative fee1i㎎. 目的. への注目」は不安・抑うつ,攻撃といった情動.  高校生女子の友人関係における. 的不適応だけでなく,自己開示に対しても影響. Co−ruminationと内在化(不安・抑うっ),外在. する可能性が示された。このことから,先行研. 化(攻撃),および自己開示との関連の検討。. 究で指摘されたCO−ruminati㎝と親密性および. 方法. 情動的不適応との相殺関係(trade−off)が本研. <調査・手続き> 研究1と同様. 究においても示された。また,下位尺度との関. 〈測度>. 連から,その相殺関係はnegative fee1i㎎への. ①co−rumination尺度(27項目). 注目を介在して成立する可能性が示唆された。. ②YSR目本語版のうちr不安/抑うつ」(15項目)  および「攻撃的行動」(19項目).         総合考察. ③ESDQ(自己開示尺度,15項目).  研究1,2より,女子の。o−rminationが不. 結果. 安・抑うっ,攻撃といった情動的不適応,およ. く各尺度間の関連>. び自己開示に示される友人関係の親密性の両者.  ぽぽ全ての尺度間で有意な相関がみられた。. と相殺的に関連していることが示された。この. ただし,不安・抑うつと「促進」,攻撃と「促進」,. ことは,一見適応的な女子の中に,実は情動的. 攻撃と「くりかえし」との間には相関がみられ. 不適応へのリスクをもつものが存在する可能性. なかった。. を,わが国においても検討する意義を示すと考. <CO−ruminationが各変数に及ぼす影響>. えられる。.  不安・抑うつ,攻撃性,および自己開示尺度.  また,本研究では新たに,この相殺的関連が. を目的変数,Co−r㎜ination尺度を従属変数とし. negative fee1i㎎への注目に関わる可能性も示. た重回帰分析を行ったところ,重相関係数につ. 唆された。今後・・一ruminati㎝と情動的不適応. いては,「negativefee1i㎎への注目」と各尺度. との関連に影響を及ぼす変数を,多角的かっ予. 間,および「くりかえし」と攻撃間において性. 測的に検討していくことが課題である。. の相関がみられた。. 主任指導教員  大野裕史. 指導教員 岡村寿代 151.

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