個人内要因の同性愛に対する態度への影響 : 同性に魅力を感じた経験の有無,知識,接触,他者理解度など
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(2) 目次. 1 問題と目的・・・・・・・・・・・・・・・…. ・1. 1.はじめに 2.同性愛とは 3.同性愛の認識と態度 4.同性愛者にとっての家族と友人 5.同性愛者にとっての受容 6.偏見や他者理解に関わる要因. 7.本研究の目的 II 方法・・・・・・・・・・・・・・・・・…. ・8. 1.予備調査 2.本調査 皿 結果・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 1.各尺度の因子分析 2.各尺度間の相関 3.個人属性と同性愛に対する態度と知識量の関連 4.同性愛に対する態度に影響する要因 5.知識量に影響する要因. ・16.
(3) IV 考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 44. 1.個人属性と同性愛に対する態度と知識量の関連 2.同性愛に対する態度・知識量に影響する要因 V 本研究のまとめと今後の課題・・・・・・・・・… 51. 1.本研究のまとめ. 2.今後の課題 引用文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 55 補助資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 59 謝辞.
(4) 1. 問題と目的.
(5) 1.問題と目的. 1.はじめに 近年,各種メディアで同性愛者や性同一性障害の人など性的マイノリ. ティを目にすることが多くなった。同性愛や両性愛など多様な性に対す る人々の態度や意識が変化してきているように思われる。. 本研究では,同性愛に対する知識や他者理解度,集団としての意識な どの個人内要因を視野に入れて,一般の人が同性愛,同性愛者に対して どういつだ態度を持ち,それにはどういった要因が関係しているのか検 討する。. 2.同性愛とは 同性愛とは,生物学的な性と性自認が一致しており,性的指向が同性 に向いている場合をいう。また,両性愛とは,性的指向が両性に向いて いる場合をいう。そして,女性同性愛者はレズビアン(lesbian),男性同 性愛者はゲイ(gay)と,両性愛者はバイセクシャル(bisexual)と呼ばれて. いる(葛西,2011)。これらの頭文字を取り,:LGBと略記されることもあ. る。:LGBは性同一性障害(GID)と混同されることがあるが,性別に対す る違和感や嫌悪感はないという点で,性同一性障害とは異なっている(石 丸,2004a)。. 3.同性愛の認識と態度 同性愛は過去,精神障害の1つとされていた。しかし,同性愛に対す る社会的認識の変化や生物学的要因の解明を通して同性愛は性的異常で はないとみなされるようになった(堀田,1998)。アメリカ精神医学会や. 世界保健機関(WHO)が同性愛を精神障害の分類から除外したことによ 2.
(6) って同性愛が病理とされることはなくなったとされている。それでは,. 同性愛が病理ではなくなった現在,人々は同性愛に対してどのような態 度を持っているのか。和田(1996,2008,2009)は,同性愛に対する態度. を調査し,男性よりも女性の方が,男性同性愛,女性同性愛両方に対し. て容認・受容的であることを明らかにした。また,1994年と2006年の 調査を比べると近年の同性愛に対する態度は,拒否はしないが受容もし ない方向に変化しているとも述べている(和田,2009)。. 一方,海外では同性間の婚姻や,結婚と同等の権利を認める国が増え てきている。過去,同性愛者は宗教によって弾圧されていた。現在でも,. キリスト教やイスラム教において同性愛は認められていない。それにも かかわらず,2001年にオランダにおいて世界で初めて同性同士の結婚が. 法律上認められ,最近ではアメリカのニューヨーク州でも2011年に同 性婚が認められた。さらに,結婚している人たちに認められる権利や義 務の一部を認める登録パートナー制度を認めている国もある。そういっ. た国がある中で,日本では未だ同性愛者の権利を認めるシステムは十分 に確立されていない。それには,多くの日本人が同性愛の正しい知識を. 持っていないこと,同性愛に対して偏見を持っていることが影響してい るのではないかと考えられる。. 和田(2008)は同性愛についての知識が多い者ほど,また同性愛者との. 接触が多い者ほど同性愛に対して受容的であると述べている。しかし, 宮澤・福富(2008)によると,「日本の多くの人は,現実の同性愛者を知ら. ず,メディアでのみ同性愛者を認識」しているのが現状である。また, 品川(2006)は,日本では欧米に比べ,同性愛者やその周辺の情報に接す. る度合いが比較的少ないと述べている。さらに,性教育について,同性 愛を含めた多様な性のあり方が認められ,性教育でも取り上げられてい. 3.
(7) る国がある(田代,2011)が,一方で日本での性教育は生物学的かっ保健 的な知識を扱うだけの学校が多い(橋本,2011)。田原(2009)も,従来の. 性教育は異性愛を前提としていて,同性愛などの性的マイノリティにつ いて必要な情報提供を行ってきたかは疑問であると述べている。このこ とからも,多くの日本人には同性愛,または同性愛者に否定的な態度や 偏見が残っているということが考えられる。これらは,葛西(2011)が,. 性に関して柔軟な社会と言いきれるほど,偏見や差別,誤解がなくなっ ているわけではないと述べていることと一致する。. しかし,同性愛に関する情報が少ない一方で,近年,BL(ボーイズラ ブ)という男の子同士の恋愛を扱った作品をよく見かけるようになった。. 風間・河口(2010)によると,BLはサブカルチャーからポピュラー文化 の1つとして普及されてきている。このBL、,加えてG:L(ガールズラブ:. 女の子同士の恋愛)といった作品は同性愛に対する態度に何らかの関連 はあるのだろうか。本調査ではこれらも視野に入れて調査する。. 4.同性愛者にとっての家族と友人 石丸(2005)は,「一般論として同性愛者の存在に反対しない人たちも自. 分の身内のことになると一転して拒否的な態度をとることがある」と述 べている。また,梶谷・横山(2007)によると,家族よりも友達の方が自. らが同性愛者であるということを開示しやすい。一番身近にいるはずの. 家族に自分の性的指向を打ち明けることができない,打ち明けても拒絶 されてしまうというのは,同性愛者にとって大きな傷つきになることが 考えられる。また,梶谷・横山(2007)は,友達には開示しやすいと言っ. てもそれは拒否されればいつでも関係を断てることが理由として大きい と考えている。友達には開示しやすいと言っても,その際にはもし拒否. 4.
(8) された時のために友達との関係を断つ覚悟が必要とされる。このことか ら,友達に自分の性的指向を開示することも大きなリスクが伴うであろ うことが推測される。つまり,一般の人が同性愛,または同性愛者に対 してどういう認識を持ち,どういつだ要因がそれに関係しているのかを. 知ることは,同性愛を認め,同性愛に対する態度をより良い方向に変え るために,同性愛者にもこれからの社会のためにも重要なことだと考え られる。. 5.同性愛者にとっての受容 石丸(2004b)は,同性愛者は異性粋者よりも他者からの受容感が自尊心. に及ぼす正の影響が強いことを明らかにした。また,自尊心は拒絶不安 に対して負の影響を持っていることも明らかにした。梶谷・横山(2007). も,同性愛者は自分のことを開示するだけでなく,肯定的に受容される ことに意味があると述べている。同性愛,同性愛者を受容するためには,. 異性地者を受容する以上の他者理解・受容のカが必要だと考えられる。 ここでの他者理解とは,自分とは違う存在である他者の意識や気持ち, 状態,状況などを捉える・推察する意味合いを含んでいる(青木,2011)。. 6.偏見や他者理解に関わる要因 Triandis,H.C.(1995)は,無条件に集団主義と個人主義の要因だけで偏. 見と関連づけることはできないと述べているが,偏見や差別は集団主義 者の中で高く,個人主義者の中で低いと示唆している(神山・藤原編訳, 2002)。また,王・中村(2005)は,「集団主義とは,個人の目標,価値,. 態度が内集団成員によって強く影響をうけ,協力原理を優先させるタイ プである」と述べている。同性愛に対する態度にも集団主義の影響があ 5.
(9) ることが考えられる。. また,菱田(2003)は,自己受容には自己評価が影響していると述べて いる。さらに,自己受容は良好な対人関係の構築に寄与するという(上村, 2007)。高井(1999)は,自己受容や自尊感情を高めることが他者を受容し. たり理解したりしようとする姿勢に繋がると述べている。したがって,. 同性愛者に関わる際にも,自己評価・自己受容といった自分を肯定的に 受け入れる自尊感情が同性愛者の理解に関わってくると考えられる。 宗像(1997)は,自己抑制型行動特性は悪い自己価値観,低い他者価値 観と相関があることを指摘した(菊池・岡本,2008)。さらに,寺門(2003). は,思いやりや愛他性などの向社会的行動は自己抑制型行動特性が高い ほど行動化されるとしている。これらにより,自己抑制準行動特性は自. 尊感情や他者理解に関係しており,それらが同性愛者に対する偏見や態 度に影響していることも考えられる。. 以上より,本研究では,集団主義,自尊感情,自己抑制型行動特性と いった要因も視野に入れて,これらが同性愛に対する態度にどのように 影響しているか検討する。. 7.本研究の目的 国内では最近まで「同性愛=異常」という前提で研究が行われていて 異性愛が支配的な社会での同性愛者の困難にはほとんど目が向けられて いなかった(石丸,2005)。同性愛が社会的には病理とされていなくても,. 未だ同性愛に対する偏見や否定的態度は残り,同性愛者に心理的な影響 を与えていると考えられる。実際に同性愛者は日常生活において自分の 性的指向が周囲に受け入れられない可能性が高いと判断し,カミングア ウトせずに過ごしていることが多い(石丸,2005)。したがって,一般の. 6.
(10) 人々の同性愛に対する態度,そしてそれに関係する要因を理解すること. は,今後同性愛の理解を深め,同性愛者にとって生活しやすい社会をつ くるために必要なことだと考える。. 本研究では,予備調査で同性愛に関する質問を作成し,本調査で同性 愛に対する一般の態度とそれに関わる要因を検討する。. 7.
(11) H. 方法.
(12) H.方法. 1.予備調査 1)目的 同性愛に関する知識を問う質問項目を作るため,同性愛に関する文献 から,同性愛についての知識や偏見を抜き出し,それらが適切かどうか 確認してもらう。また,どのような項目を加えたらいいか意見を求める。. 2)対象者 心理学を学ぶ大学院生15名(男性5名,女性10名)。. 3)調査期間 2012年6月20日(水)∼2012年6.月22日(金)。. 4)調査方法 質問紙法. 5)手続き ①調査に使用する質問紙 i.同性愛に関する知識(Tablel) 伊藤(1996),セクシャルマイノリティ教職員ネットワーク編(2003)の. 著書を参考に筆者が21の質問を作成した。その際,和田(2008)の使用 した同性愛についての知識を問う質問も参考にしながら,内容が偏らな いように注意した。本調査では,和田(2008)と同様,「正しい,正しくな. い,わからない」のいずれかで回答を求めるが,この予備調査では,回 答は強制せず,内容の妥当性を確認してもらうのみにとどめた。意見に. 9.
(13) ついては,自由記述欄を作り,そちらの方に記述してもらうようにした。. 正しい文章は,1,2,6,7,8,9,11,13,16,18,19,21であり, それ以外のものは正しくない。. ②調査の手順. 調査に協力してくれるように依頼し,質問紙を配布した後,筆者まで 返却してくれるように頼んだ。. 6)結果 全項目について特に妥当性に関する意見はなかった。. 自由記述において,宗教に関する質問を加えたらどうかという意見が あったため,風間・河口(2010)の著書を参考に「22.かつて同性愛者を弾. 圧した宗教は多い。」という質問項目を本調査では入れることにした。 また,幼いころに性的ないたずらを受けた子どもは,同性愛者になるとい. う同性愛に対する偏見を意見としてもらったため,「23.幼いころに性的 ないたずらを受けた子どもは,成長してから同性愛者になることが多い。」と いう質問も加えた。. 22は正しく,23は正しくない。. 10.
(14) Table1 同性愛に関する知識 1.つい数年前まで,辞書等では「同性愛」の項目は,「異常性欲」「性倒錯」の1. つとして説明されていたが,90年代に入って記述が改訂されていった。 2.現在,世界精神医学会やWHO(世界保健機関)では,同性愛を「異常」「倒錯」 「変態」とはみなさず,治療の対象から外している。 3.エイズ患者の大半は同性愛者である。. 4.男性同性愛者は女性的な印象を与える人が多い。 5.性同一性障害と同性愛は同じである。. 6.同性愛者はどこの国でも少なくとも人口の3∼5%はいると推測されている。 7.同性愛者の多くは,同性愛者であることがわかると不利益が生じることから 自分が同性愛者だということを隠し,異性二者のふりをして生活している。 8.世間が,異性愛こそが当たり前で正しいという情報を流すため,同性愛者は 自分が同性愛者であることに気づくのが遅れざるを得ない。 9.「ホモ」「オカマ」とは,同性愛者を軽蔑・嘲笑するときに使われる。 10.「レズ」という呼び名は,女性同性愛者に対する肯定的な呼び方である。. 11.男性同性愛者を「ゲイ」と呼ぶことがあるが,もともと「ゲイ」は英語の形 容詞gay(明るい・陽気な)から来たもの。. 12.日本では,異性愛者は結婚届を役所に提出するとたくさんの優遇措置や権利 を獲得することができるが,同性愛者もそのような措置や権利が得られる。 13.今でも同性愛を禁じる国があるが,一方で同性愛者同士の婚姻そのものを法 律で認める国や,それに近い権利を認める国がある。 14.同性愛は一過性のものである。. 15.すばらしい異性に巡り合わなかったから同性愛になる。. 16.「カミング・アウト」とは,同性愛者としての自分を肯定し受け入れたうえ で,自分が同性愛者であることを他者に言うことを表す言葉である。 17.同性愛に対して「嫌」「気持ち悪い」などの否定的な感情を持つことをホモ フォビアという。一般的に,男性に比べて女性の方がホモフォビアが強い。. 18.2000年夏,“東京レズビアン&ゲイパレード2000”が行われ,約2000人が 参加した。. 19.レインボー・フラッグはセクシュアルマイノリティ(性的少数派)のシンボル である。. 20.2001年,フランスで,世界で初めて同性カップルにも男女の結婚と全く同 じ権利を与える法律が施行された。 21.同性愛はホモセクシュアル(homosexual),異性愛はヘテロセクシュアル (heterosexual)という。. 11.
(15) 2. 本調査. 1)目的 一般の人の同性愛に対する態度がどういつだものか,またその態度に はどういつだ個人内要因が関係しているのかを調査する。. 2)対象者 484部の質問紙を配布し,392部回収(回収率81.0%)した。その内374 部を有効回答(有効回答率77.3%)とした。. 内訳は,A教育大学に通う大学生及び大学院生122名(男性26名,女 性96名),B大学総合科学部に通う大学生及び大学院生185名(男性48 名,女性137名),C大学医学部に通う大学生67名(男性38名,女性29 名),合計374名(男性112名,女性262名)である。. その後,一般の人の同性愛に対する態度を分析するため,恋愛対象を 同性,両性,どちらでもないと答えた者を除き,異性と答えた者のみを 分析対象とした。その内訳は,A教育大学に通う大学生及び大学院生118. 名(男性25名,女性93名),B大学総合科学部に通う大学生及び大学院 生172名(男性47名,女性125名),C大学医学部に通う大学生66名(男. 性37名,女性29名),合計356名(男性109名,女性247名)である。 年齢は23.8±8.65(mean±SD)歳である。. 3)調査期間 2012年7.月19日(木)∼2012年10月10日(水)。. 4)調査方法 質問紙法 12.
(16) 5)手続き ①調査に使用する質問紙. i.フェイスシート 個人の背景として,性別,年齢,同居家族,出身中学(共学,男子校・ 女子校の別学),出身高校(共学,男子校・女子校の別学),卒業後の進路 を尋ねた。. 同性愛に対する態度に影響すると考えられる,恋愛対象,同性に魅力 を感じたことの有無,同性愛者の知り合いの有無(複数),同性愛・同性 愛者に関係するものに接触したことの有無(複数),BL(ボーイズラブ,男 の子同士の恋愛)・GI.(ガールズラブ,女の子同士の恋愛)を知っているか. どうか・接触したことの有無・現在も接触しているか・その頻度,アニ メ・漫画との接触の有無について問うた。. i.同性愛に対する態度 和田(1996)が作成した同性愛に対する態度尺度を用いた。48項目から なり,5か日で回答を求めた。5件法の得点化は,「1…当てはまらない」 (1点),「2…やや当てはまらない」(2点),「3…どちらでもない」(3点),. 「4…やや当てはまる」(4点),「5…当てはまる」(5点)である。質問紙. の得点化では,因子分析の後,因子に対応する項目の平均点を算出し, それらを得点とした。. 血.同性愛に関する知識 予備調査で作成した23項目からなり,和田(2008)と同様,「正しい,. 正しくない,わからない」のいずれかで回答を求めた。調査協力者個人. 13.
(17) 内で正答率を出し,それを知識量とする。. iv.他者理解 青木(2011)が作成した他者理解尺度を用いた。これは他者理解を「他. 者の内面に目を向け,内的状況や気持ちを捉え,他者を知ること」と定 義し,「他者についてどのように捉えているのか,他者に対する理解度を. 把握するために他者の内的傾向に焦点をあてた尺度」で,33項目からな り7件法で回答を求めた。7件法の得点化は,「1…全く当てはまらない」 (1点),「2…当てはまらない」(2点),「3…やや当てはまらない」(3点),. 「4…どちらでもない」(4点),「5…やや当てはまる」(5点),「6…当て. はまる」(6点),「7…非常に当てはまる」(7点)である。質問紙の得点化. では,因子分析の後,因子に対応する項目の平均点を算出し,それらを 得点とした。. v.集団主義 Yamaguchi,S.,:Kuhlman,D.M.&Sugimori,S.(1995)が作成した集団. 主義尺度(改訂版)(大石,2001)を用いた。個人における集団主義傾向(個. 人の目的よりも集団の目的を優先すること)を測定する尺度。1因子構造. で14項目からなり5件法で回答を求める。5件法の得点化は,「1…全 く当てはまらない」(1点),「5…非常によく当てはまる」(5点),「2」「3」. 「4」はそれらの中間としてである。質問紙の得点化では,全項目の平 均点を算出し,それらを得点とした。. Vi・.自尊感情. 山本・松井・山成(1982)がRosenberg,M.(1965)の尺度の日本語版とし. 14.
(18) て作成した自尊感情尺度(清水,2001)を用いた。この尺度は自身で自己. への尊重や価値を評価する程度を測定する尺度である。1因子構造で 10項目からなり,5件法で回答を求めた。5件法の得点化は,「1…当 てはまらない」(1点),「2…やや当てはまらない」(2点),「3…どちら でもない」(3点),「4…やや当てはまる」(4点),「5…当てはまる」(5. 点)である。質問紙の得点化では,全項目の平均点を算出し,それらを 得点とした。. vi.自己抑制型行動特性 宗像(1996)が作成した自己抑制型行動特性(イイコ行動特性)尺度を用. いた。この尺度は周りの人に気に入られようとして自分の本音を抑えて. その期待に応えようとする度合いを測定する尺度である。1因子構造10 項目からなり,3件法で回答を求めた。3件法の得点化は,「0…そうで はない」(0点),「1…まあそうである」(1点),「2…いつもそうである」. (2点)である。質問紙の得点化では,全項目の平均点を算出し,それらを 得点とした。. ②調査の手順. 筆者が講義時間に質問紙を配布し,調査協力を依頼した。個人情報の 守秘,回答は個人の自由意志であることなど説明をした後,時間を設け 質問紙の回答を求めた。その後は各自提出し,退席してもらった。. ③分析 統計解析ソフトはSPSS Statistics 17.0を使用した。. 15.
(19) ㎜. 結果.
(20) 皿.結果. 1.各尺度の因子分析 1)集団主義尺度,自:尊感情尺度,自己抑制型行動特性(イイコ行動特性) 尺度. この3つの尺度は,先行研究と同様の1因子構造を採用した。 Cronbachの信頼性係数は,集団主義尺度においてα=.80,自尊:感情尺 度においてα=.87,自己抑制工行動特性(イイコ行動特性)尺度において α=.82であった。. 2)同性愛に対する態度尺度,他者理解尺度 主因子法・promax回転による因子分析を行った。因子負荷量.35以上 の項目を採用した。因子負荷量の差が0.05未満または複数の因子に0.3. 以上の因子負荷量があるものを二重負荷があると考え,その項目は除外 した。. 同性愛に対する態度尺度は先行研究(和田,2008)で得られた結果とほ ぼ同様の因子構造が確認された(Table2)。第1因子は,「10.同性愛者は 知的でない。」,「33.同性愛者は気が弱い。」,「32.同性愛は間違って. いる。」などの項目に高い負荷が見られる。これらの項目は,同性愛・同 性愛者に対するイメージを表していると考えられる。第II因子は,「45.. 同性に恋愛感情をもたれるのは嫌だ。」,「28.同性愛と聞くとつい特別 視してしまう。」,「6.同性愛者と共同生活(寮など)を送ることができ. る。」などの項目に高い負荷が見られる。これらの項目は,同性愛・同 性愛者を否定的に受けて止めていることを表していると考えられる。第 皿因子は,「19.同性愛は自由な恋愛の象徴だ。」,「17.同性愛は純粋 なものだ。」,「25.同性愛者は自分に正直な人だ。」などの項目に高い. 17.
(21) 負荷が見られる。これらの項目は同性愛・同性愛者を肯定的に受け止め ていることを表していると考えられる。. 各因子名は先行研究(和田,2008)と同様,第1因子を「ネガティブイ. メージ」因子,第II因子を「嫌悪・拒否」因子,第皿因子を「容認・寛 容」因子と命名した。各因子の信頼性係数は,「ネガティブイメージ」因 子はα=.89,「嫌悪・拒否」因子はα=.86,「容認・寛容」因子はα=.79 であった。. 他者理解尺度においては,先行研究とは少し異なった結果となった (Table3)。第1因子は,「11−16.他者の気持ちがよくわかる」,「12・17.. 自分と同世代の他者の気持ちがよくわかる」,「8・11.他者についてよく. 理解している」などの項目に高い負荷が見られる。これらの項目は,現状. の他者に対する評価や理解していることについての項目だった。第II因 子は,「28−37.他者の感情や動機を分析してみたい」,「14・20.他者の. 性格について,どうしてそのような性格になったかを調べてみたい」, 「29・38.他者のことがもっと知りたい」などの項目に高い:負荷が見ら. れる。これらの項目は,他者のことを知りたいという欲求,分析したい という欲求を表す項目だった。三世因子は,「21・29.自分とは考えが違 う他者に対しても,素直に耳を傾けることができる」,「19・26.自分と. は生き方がことなる他者でも受け入れることができる」,「25・33.他者. のことが好きである」などの項目に高い負荷が見られる。これらの項目 はありのままの他者を受け入れることを表す項目だった。. 先行研究(青木,2011)の第H因子「他者理解欲求」と第IV因子「他者. 分析欲求」が合わさって,本研究では皿因子を構成した。各因子名は先 行研究(青木,2011)を参考に,第1因子を「現状の他者理解度」因子,. 第II因子を「他者理解・分析欲求」因子,黒竹因子を「他者受容度」因. 18.
(22) 子と命名した。各因子の信頼性係数は「現状の他者理解度」因子はα=.90, 「他者理解・分析欲求」因子はα=.89,「他者受容度」因子はα=.84で あった。. 19.
(23) Table2 同性愛に対する態度尺度因子分析と因子間相関(主因子法・promax回転). 26_同性愛は社会から排除されるべきだ。 39_同性愛は不道徳だ。. 7_同性愛者は暗い人が多い。 35_同性愛は不潔だ。. ×5_同性愛者と聞くときれいな人を連想する。 43_同性愛者には嫌悪感を抱く。 30_同性愛はTV・映画(フィクション)の中でのみ存在してもよい。. 21_異性を好きになれないなんてかわいそうだ。 31_同性愛者は芸術品の人が多い。 41_同性愛は異常な人の行為だ。 36_同性愛は精神的レベルでのみ認める。. ×9_同性愛は愛の一つの形態である。 ×8_同性愛者が差別されるのはおかしい。 ×1_同性愛は若い人に多い。 ×15_同性愛者はエイズになりやすい。 ×22_同性愛が存在するのは当然だ。 ×23_同性愛は遺伝的要素が大きい。. 一.225. .836. 28_同性愛と聞くとつい特別視してしまう。. .135. .726. 6_同性愛者と共同生活(寮など)を送ることができる。. 一. 027. 13_同性愛者には近寄り難い。. 44_好きな人が同性愛者だったら気持ちが冷める。. .135. .651. .635. .175. 一.541. .287. .523. 4_同性愛者とは関わりあいたくない。 18_同性愛者を上司にもちたくない。 42_同性への恋愛感情も理解できる。 2_同性愛を扱ったτV・映画を見たい。. .343. .513. .109. 一. 500. .110. 一. 488. 一.148. 一. 485. .128. 一.434. .153. 一. 319. 一. 054. .303. 34_同性愛者と知り合いになりたい。 ×46_誰でも同性を愛する可能性がある。 ×27_同性愛者を自認する人は勇気がある。. D710. 一.056. 47_家族が同性愛者であることは自分の生活に全く影響しない。. 40_同性愛者が友達にいても普通につきあう。. 一一. 一. ×29_同性愛と聞くとSEXを連想する。. 45_同性に恋愛感情をもたれるのは嫌だ。. 一 一 一 一 一 一 騨. 24_同性愛者を見るのも嫌だ。. 皿. 32 4 8 1 1 7 1 7 2 2 70 2 6 8 6 7 9 0 1 2 0 7 02 21 31 13 13 03 50 22 51 00 11 83 62 02 6 01 70 41 51 61 81 32 80 10 5 0 2 5 2 1 9 4 3 5 8 6 3 5 6 3 0 6 8 3 9 0 8 00 8 1 0 1 1 1 1 0 1 1 1 0 1. 32_同性愛は間違っている。. 鞠 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一. 33_同性愛者は気が弱い。. E. 90 10 20 30 70 40 70 93 52 70 11 71 32 32 30 80 20 00 8 6 3 5 5 2 8 5 3 8 6 0 9 41 70 6 22 0 0. 10_同性愛者は知的でない。. 73 6 4 3 1 4 6 0 2 3 5 5 1 0 5 7 2 3 2 4 7 71 78 67 65 63 61 69 57 57 51 57 47 43 43 46 35 35 32 33 23 2 一 一 一. 1. .166. .257. .008. .112. .140. .061. .756. .049. .107. .740. .166. .229. .651. .402. .098. .485. 16_同性同士の結婚も法律的に認められるべきだ。. 一.186. 一.066. .454. 37_同性愛は恥ずかしいことではない。. 一.251. .136. .402. .361. 一.063. .395. 14_恋愛に性別は関係ない。. 一. 043. 一.297. .386. 11_同性愛者であることを隠す必要はない。. 一. 027. 一.057. .377. ×20_同性愛者は普通の人と変わらない。. 一. 095. 一. 298. .324. ×48_好きな相手(異性)を異性に奪われるのは許せない。. ×38_同性愛を扱ったTVや映画はおおげさに演出しすぎだ。 19_同性愛は自由な恋愛の象徴だ。 17_同性愛は純粋なものだ。. 25_同性愛者は自分に正直な人だ。 ×12_異性愛より同性愛の方が打算がない。. ×3_同性愛者には繊細な人が多い。. 1 1. 皿. 削除項目である(以下,同じ)。. 皿. ※項目番号の前に「×」があるものが 20 皿. 皿 「. 一. 「 D68 「. 一.51. 一.52. 一.
(24) Table3 他者理解尺度因子分析と因子間相関(主因子法・promax回転) 皿. il. 1. 11−16_他者の気持ちがよくわかる. .874 .018 一.138. 12−17_自分と同世代の他者の気持ちがよくわかる. .835 .040 一.169. 8−11_他者についてよく理解している. .809 ,105 一.220. 6−9_どうしたら他者の気持ちがなごむかわかる. .766 一一.036 一.063. 13−19_他者が悲しんでいる時にその気持ちがよくわかる. .731 一. 055 .103. 5−7_他者に対する気配りが得意である. .707 一.042 一.OIO. 24−32_自分より年上の他者の気持ちがよくわかる. .581 一.034 .091. 1−1_他者の長所がすぐわかる. .531 一.116 .251. 18−25_自分より年下の他者の気持ちがよくわかる. .517 .056 .025. 9−14_他者が怒っているかどうかがわかる. .486 一.065 .214. 4−5_他者が疲れているかどうかがわかる. .458 .057 .161. 30−39_他者のどこに価値があるかを説明できる. .409 .176 .084. 16−22_他者の特徴を言葉で伝えることができる. .383 .067 .146. 28−37_他者の感情や動機を分析してみたい. .016 .916 一.127. 14−20_他者の性格について,どうしてそのような性格になったかを調べてみたい. .064 .781 一. 295. 29−38_他者のことがもっと知りたい. 一.130 .746 .108. 7−10_他者が色々な問題についてどんなふうに感じているかを知りたい. 一.082 .713 .010. 22−30_他者の内面に関心がある. .102 .638 .239. 32−41_他者の対人関係の持ち方に関心がある. .060 .610 .070. 10−15_他者の立場に立って,もし自分だったらどう感じているかを想像してみたい. .094 .554 .023. 3−3_色々な場合に,他者ならどうふるまうか予想してみたい. .052 .537 一.092. 27−36_他者について深く考えることがある. .035 .521 .178. 33−42_他者の内面をそのまま理解したい. .024 .512 .128. ×2−2_「実際に何をしたか」よりも「なぜそうしたか」ということによって他者を判断したい. .190 .297 .098 0ム ウゐ 60 ﹂鱒07σ ﹂唖 倉0 ハUO0 1. 一.148. .782. 一.109. .683. .104. .617. D 045. .578. 3. 一. 021. .509. 17−23_他者の話を聞くのが好きである. 00. .244. .486. 15−21_他者は変わることができる. 15 6. .127. .435. 7. .306. .434. 0. .248. .405. 21−29_自分とは考えが違う他者に対しても,素直に耳を傾けることができる. 一. 19−26_自分とは生き方がことなる他者でも受け入れることができる 25−33_他者のことが好きである. 一. り0. 零. 26−34_話し合いでは他者の気持ちを尊重するように心がけている 23−31_他者が喜んでいる時にその気持ちがよくわかる. 20−28_他者の性格や特徴をつかんで人付き合いをしたい. 本研究では通し番号を変更した。後者が先行研究の項目番号である。 21. r. 魔︾血0. ※先行研究(青木,2011)では一部項目が抜けていたので,. 皿 .37. 11. 1皿皿. 1. 皿. 0 0 7 0. 31−40_他者が持っている感じや感覚を大切にしたい. 一一.
(25) 2.各尺度間の相関 各尺度間の関連について検討するため,相関係数を算出した。同性愛. に対する態度尺度との相関についてTable4に示す。知識量と同性愛に 対する態度の2つの下位因子(「ネガティブイメージ」と「嫌悪・拒否」) は,互いに0.1%で有意な負の相関を示したがもう1つの下位因子(容認・. 寛容)とは有意な相関は認められなかった。同性愛に対する態度の下位因 子と他者理解度の下位因子は,「ネガティブイメージ」とは「他者理解・ 分析欲求」,「他者受容度」が負の相関を,「嫌悪・拒否」とは「他者受容 度」が負の相関を,「容認・寛容」と現状の「他者理解度」,「他者理解・. 分析欲求」,「他者受容度」が正の相関を示した。また,同性愛に対する 態度と「集団主義」,「自尊感情」,「自己抑制型行動特性」とはほとんど 相関が見られなかった。. Table4 同性愛に対する態度との相関 「現状の他 「他者理解・ 「他者 「集団 「自尊 「自己 「知識量」. 者理解度」 分析欲求」 受容度」 主義」 感情1 抑制」. 同性愛に対する態度 「ネガティブイメージ」 ∴29***. .02. 一.15** 一.23*** .05 .01. 一. 06. 「嫌悪・拒否」 一.19***. 一. 02. =09 一. 17** .02 .04. .02. 「容認・寛容」 .03. ,16**. .12* .26*** 一.Ol 一.09. .11*. *** 吹q.OOI,**p〈.Ol,*p〈.05. 3.個人属性と同性愛に対する態度と知識量の関連. 1)学校による差の関連 同性愛に対する態度や知識量,その他の要因に関して学校ごとの差を 比べるため,一元配置の分散分析を行った(Table5)。その結果,「ネガテ. ィブイメージ」はA教育大学がB大学総合科学部より高く,「嫌悪・拒 22.
(26) 否」はC大学医学部がB大学総合科学部より高く,「容認・寛容」はC 大学医学部よりA教育大学とB大学総合科学部の方が高かった。「知識. 量」に関しては,C大学医学部がA教育大学やB大学総合科学部より高 かった。. Table5 在籍校ごとの差 A教育大学 B大学総合科. C大学医学 多重比較 部(nニ66) F値. 平均 SD 平均 SD. 平均 SD. 2 87. 23. ハU り 0Q 0り9. 3ハU. *** 吹q.OO1,**p〈.01,*p〈.05. 20.69 6.46. FO3. 只︾︵U. 1 22. 0.72 5.09. 0.85 5.20. (Tukey HSD). ** ** ** ** * *. 0.69 5.52. 4︻0. 1 15. 3 27. 7 り0 ハ∠︻0. 「自己抑制型行動特性」. O.57 4.83. 3︵ 5U. 「自尊感情」. り0り乙. 「集団主義」. 5 14 5 21. 1 82. 4 18. 7[﹂. 5 16. 0り噌1 ﹂一00 ハUハU. 「他者受容度」. 0 85. リム﹂冊. 4 97. 7∩∠. 「他者理解・分析欲求」. 4. 0σ =﹂. 尻り︻U. 「現状の他者理解度」. 3. 1 76. り乙00. 3 55. 「容認・寛容」. UO 7ハ0 4 =り77380り 7ハ0 000 0︵ 2U00 487り0 4ハU5 OO 74OO. 「嫌悪・拒否」. 0 63. 0U りO 7U 0 0β0 り乙09 5=U 0 0︾ 00 0︵U74T ハUハU ∩60 7︵U O り 0 9 6 0 0. 0り引1. 「ネガティブイメージ」. 「知識量」. 82 44 94T 1 3. (n=118) 学部(n=172). A>B** C>B** B**, A*>C. C>B*, A**. A>B*, C**. 0.95 2.77. 0.82 1.46 0.55 2.46 0.72 9.53. *** C>A*, B***. 0.38 7.19. ** B**,A*>C.
(27) 2)性別・同性に魅力を感じたことの有無との関連 まず,性差を見るためにt検定を行ったところ,「嫌悪・拒否」は。.1%. 水準で男性の方が女性よりも高く,「容認・寛容」は0.1%水準で女性の 方が男性よりも高かった(Table6)。. 同性に魅力を感じたことの有無による差を見ると,同性に魅力を感じ たことがない群よりもある群が「ネガティブイメージ」,「嫌悪・拒否」 ともに低い。「知識量」に関しては,魅力を感じたことがある群が高かっ た(Table7)。. Table6 同性愛に対する態度・知識量の性差 男性(n=109). 女性(n=247). df t値 平均 SD. 平均 SD. 「ネガティブイメージ」. 1.91 O.66 1.81. O.58 183.60 1.35. 「嫌悪・拒否」. 3.33 O.63 2.94. 0.71 354 4.97 ***. 「容認・寛容」. 3.26 O.74 3.63. O.67 354 一4.70 ***. 「知識量」. 45.63 21 .48 42.03. 19.67 354 1.55. *x* 吹q.oo1,**p〈.01,*p〈.05. Table7 同性に魅力を感じた経験による差 あり(n=37). なし(n=319). df t値. 平均 SD. 平均 SD 「ネガティブイメージ」. 1.63. O.53. 1.87. O.61. 354 一2.29 *. 「嫌悪・拒否」. 2.51. 0.66. 3.12. 0.69. 354 一5.17 ***. 「容認・寛容」. 3.58. 0.66. 3.51. 0.71. 354 O.58. 51.59. 18.25. 42.16. 20.30. 「知識量」. *★★ 垂ュ.OO1,★★p<.01,*p<.05. 24. 354 2.70 **.
(28) 3)出身中学・出身高校との関連 出身中学,出身高校で共学か別学(男子校・女子校)での態度・知識量 の違いを見た(Table8,9)。出身中学,高校どちらも,「知識量」は別学. の方が高いにも関わらず,「嫌悪・拒否」は別学の方が高く,「容認・寛 容」は共学の方が高かった。. Table8 出身中学による差 共学(nニ319). 平均. 別学(nニ37). SD. 平均. SD. df t値. 「ネガティブイメージ」. 1.84. O.61 1.92. O.60 354 一〇.83. 「嫌悪・拒否」. 3.03. 0.71 3.32. 0.69 354 一2.38 *. 「容認・寛容」. 3.54. 0.71 3.26. O.70 354 2.31 *. 41.93. 19.93 53.58. 「知識量」. 20.57 354 一3.36 **. *** 吹q.OO1,**p〈.01,*p〈.05. Table9 出身高校による差 共学(nニ311). 平均. 別学(n=45). SD. 平均. SD. df t値. 「ネガティブイメージ」. 1.83. O.61. 1.93. O.58. 354. 一1.06. 「嫌悪・拒否」. 3.03. 0.72. 3.28. 0.64. 354. −2.24 *. 「容認・寛容」. 3.56. 0.70. 3.23. 0.71. 354. 2.93 **. 41.84. 20.02. 52.08. 20.02. 354. 一3.21 **. 「知識量」. *** 吹q.OO1,**p〈.01,*p〈.05. 25.
(29) 4)BL、(ボーイズラブ)・G:L(ガールズラブ)との関連. Bしに関して, BLを知っているか否かによる違いを見ると,知らない. 群の方が知っている群よりも「ネガティブイメージ」が高かった (Table10)。 Bしと一度でも接触したことがある群,ない群ではない群の. 方がある群よりも「ネガティブイメージ」,「嫌悪・拒否」が高かった (Table 11)。現在もB:しに接触しているかどうかでは,接触してしてない 群はしている群よりも「ネガティブイメージ」,「嫌悪・拒否」ともに0.1% 水準で高く,「容認・寛容」は低かった(Table 12)。. 「知識量」に関しては,B:Lを知っている群,接触したことがある群,. 現在も接触している群はそれぞれ有意に高かった。. G:しに関しては,GLを知っているか否かによる違いを見ると,知らな い群の方が知っている群よりも「ネガティブイメージ」,「嫌悪・拒否」 が高かった(Table 13)。 Gしと一度でも接触したことがある群,ない群で. はない群の方がある群よりも「嫌悪・拒否」が高かった(Table14)。現在. もGしに接触しているかどうかでは,接触してしてない群はしている群 よりも「嫌悪・拒否」が0.1%水準で高かった(Table15)。. 「知識量」に関しては,G:Lを知っている群,接触したことがある群 ではそれぞれで有意に高かった。しかし,現在も接触しているか否かで は差は見られなかった。 BI., G:しともに接触している頻度に関しては有意差は見られなかった。. 26.
(30) Table 10 B:しの認知による差 知っている(n=321) 知らない(n=35). df t値. 平均 SD 平均 SD 「ネガティブイメージ」. 1.81. O.59. 2.14. O.70. 「嫌悪・拒否」. 3.05. 0.73. 3.16. 0.53. 48.90 一1.08. 「容認・寛容」. 3.53. 0.71. 3.37. 0.73. 354 1.30. 44.22. 19.77. 33.17. 22.40. 「知識量」. 354 一3.09 **. 354 3.10 **. ★** o<.001,★*P<.01,tpく.05. Table ll. B:しとの接触経験による差. あり(nニ115). なし(n=241). 平均 SD. 平均 SD. df t値 「ネガティブイメージ」. 1.74. O.59. 1.89. O.61. 354 一2.29 *. 「嫌悪・拒否」. 2.85. 0.77. 3.16. 0.66. 195.16 一3.80 ***. 「容認・寛容」. 3.60. 0.70. 3.47. 0.71. 354 1.56. 48.36. 1 7.43. 40.65. 21.09. 「知識量」. 267.00 3.64 ***. *** 吹q.OOI,**p〈.Ol,*p〈.05. Table 1 2. B:しとの現在の接触による差. あり(n=24). なし(n=332). 平均 SD. 平均 SD. df t値 「ネガティブイメージ」. 1.48. O.44. 1.87. O.61. 29.81 一4.10 ***. 「嫌悪・拒否」. 2.29. 0.70. 3.12. 0.68. 354 一5.77 ***. 「容認・寛容」. 3.83. 0.67. 3.49. 0.71. 354 2.25 *. 53.99. 16.96. 42.35. 20.30. 「知識量」. *** 吹q.OO1,**p〈.01,*p〈.05. 27. 354 2.74 **.
(31) Table 13 Gしの認知による差 知っている(n=303) 知らない(n=53). df t値 平均 SD 平均 SD 「ネガティブイメージ」. 1.80. O.59. 2.08. O.64. 「嫌悪・拒否」. 3.03. 0.73. 3.24. 0.54. 「容認・寛容」. 3.55. 0.70. 3.34. 0.73. 44.15. 19.59. 37.33. 23.22. 「知識量」、. 354 一3.17 ** 88.72 一2.45 *. 354 1.93 65.58 2.02 *. **★ 吹メD001,**pく.01,*p<.05. Table 1 4. G:しとの接触経験による差. あり(nニ85). なし(n=271). 平均 SD. 平均 SD. df t値 「ネガティブイメージ」. 1.75. O.59. 1.88. O.61. 354 一1.73. 「嫌悪・拒否」. 2.81. 0.81. 3.14. 0.66. 120.08 一3.39 **. 「容認・寛容」. 3.59. 0.75. 3.49. 0.70. 354 1.11. 51.00. 16.16. 40.67. 20.83. 「知識量」. 179.20 4.78 ***. *** 吹q.OO1,**p〈.01,*p〈.05. Table 15. Gしとの現在の接触による差. あり(nニ8). なし(n=348). 平均 SD. 平均 SD. 〃 t値 「ネガティブイメージ」. 1.46. O.52. 1.85. O.61. 354 一1.80. 「嫌悪・拒否」. 2.06. 0.66. 3.08. 0.70. 354 一4.11 ***. 「容認・寛容」. 3.93. 0.66. 3.51. 0.71. 354 1.67. 44.02. 16.34. 43.12. 20.38. 354 O.13. 「知識量」. *★* 吹メC001,**.ρく.01,tlフ<.05. 28.
(32) 5)同性愛者の知り合いの有無との関連 同性愛者の知り合いの有無で差を見るため,t検定を行った(Table 16)。. 知り合いがいる群よりも知り合いがいない群の方が「ネガティブイメー ジ」,「嫌悪・拒否」ともに有意に高かった。同性愛者の知り合いでも関. 係による違いがあるかどうかを見るため,親友,友達,その他という関 係それぞれで差を見ると,親友,その他では同性愛に対する態度の違い は見られなかったが,友達では違いが見られた(Table 17)。また,家族,. 親戚に同性愛者がいると答えた人はいなかった。. Table16 同性愛者の知り合いの有無による差 あり(n=94). 平均. なし(n=262). SD. 平均. SD. df t値. 「ネガティブイメージ」. 1.69 O.53 1.90. O.62 193.28 3.20 **. 「嫌悪・拒否」. 2.84 O.67 3.14. O.71 354 3.61 ***. 「容認・寛容」. 3.61 O.74 3.48. O.70 354 一1.51. 44.17 19.55 42.76. 20.56 354 一〇.58. 「知識量」. ★★★ 吹メD001,**p<.Ol,*pく.05. Table 17 同性愛者の友達の有無による差 あり(n=58). 平均. なし(n=298). SD. 平均. SD. df t値. 「ネガティブイメージ」. 1.63. O.49. 1.89. O.62. 96.55 3.48 **. 「嫌悪・拒否」. 2.77. 0.70. 3.12. 0.70. 354 3.48 **. 「容認・寛容」. 3.69. 0.77. 3.48. 0.69. 354 一2.06 *. 45.35. 18.77. 42.71. 20.56. 「知識量」. **k 吹q.oo1,k*p〈.01,*p〈.05. 29. 354 一〇.91.
(33) 6)同性愛に関するものとの接触との関連 次に,同性愛に関係しているものとの接触しているか否かで差を見た。. 1つでも接触している群と全く接触していない群で差を見ると,「ネガ ティブイメージ」,「嫌悪・拒否」ともに接触がない群の方が高く,「容認・ 寛容」,「知識量」は接触したことがある群の方が高かった(Table18)。. その後,接触しているものごとに差を分析した(Table19∼28)。「ネガ. ティブイメージ」,「嫌悪・拒否」はほとんどのもの(前者は書物,TV番. 組,漫画・小説,ドラマ・映画,プログ・HP,パレード,バー。後者は. 書物,TV番組,漫画・小説,ドラマ・映画,ドキュメント,雑誌,プ ログ・HP。)で接触がない群の方が高かった。「知識量」も同性愛者が経. 営する店以外全てのもので接触したことがある群の方が高かった。「容. 認・寛容」は,同性愛者が出演したTV番組と同性愛を題材にしたドラ マ・映画のみで接触したことがある群の方がない群より高かった。. さらに,接触している数で差があるか見るため0個∼5個以上の一元 配置分散分析を行った(Table29)。その結果,「知識量」は接触数0個よ. りも2個,3個,4個,5個以上,1個よりも4個,5個以上が高くなっ た。反対に「ネガティブイメージ」は0個,1個よりも5個以上の方が,. また0個よりも4個以上の方が低く,「嫌悪・拒否」も0個,1個よりも. 4個,5個以上,2個よりも5個以上,0個よりも3個の方が低かった。. 30.
(34) Table18 同性愛に関するものとの接触経験による差 あり(n=288). なし(n=68). 平均 SD. 平均 SD. df t値 「ネガティブイメージ」. 1.80. O.60 2.02. O.61 354. 2.63. **. 「嫌悪・拒否」. 3.00. 0.72 3.33. 0.61 116.01. 3.96. ***. 「容認・寛容」. 3.57. 0.68 3.29. 0.76 354. −3.00. **. 45.14. 19.42 34.65. 21 .75 354. −3.91. ***. 「知識量」. *** 吹q.OOI,de*p〈.Ol,*p〈.05. Table 19 同性愛者が書いた書物との接触による差 あり(n=53). なし(n=303). 平均 SD. 平均 SD. df t値. 1.65. O.61 1.88. O.60 354. 2.54. 「嫌悪・拒否」. 2.66. 0.66 3.13. 0.70 354. 4.59. 「容認・寛容」. 3.62. 0.72 3.50. 0.71 354. −1.14. 52.67. 19.06 41.47. 20.05 354. −3.78. 「知識量」. *. 「ネガティブイメージ」. ***. ***. ★** 吹メDOO1,*“pく.Ol,*p<.05. Table20 同性愛者が出演したTV番組との接触による差 あり(n=206). なし(nニ150). 平均 SD. 平均 SD. df t値. O.64 354. 2.63. 「嫌悪・拒否」. 2.97. 0.71 3.19. 0.70 354. 2.88. 「容認・寛容」. 3.59. 0.68 3.41. 0.73 354. −2.46. 45.76. 19.10 39.54. 21 .34 354. −2.89. 「知識量」. ★** 吹メD001,★★∫フく.01,Xpく.05. 31. * *. O.57 1.94. *. 1.77. ** * *. 「ネガティブイメージ」.
(35) Table21 同性愛が題材にされた漫画・小説との接触による差 あり(n=139). なし(n=217). 平均 SD. 平均 SD. df t値 「ネガティブイメージ」. 1.74. O.59 1.91. O.61 354. 2.62. **. 「嫌悪・拒否」. 2.89. 0.78 3.17. 0.64 253.60. 3.63. ***. 「容認・寛容」. 3.53. 0.73 3.51. 0.69 354. −O.28. 49.61. 15.77 38.99. 21.74 348.54. −5.33. 「知識量」. ***. *** 吹q.OO1,de*p〈.01,*p〈.05. Table22 同性愛を題材にしたドラマ・映画との接触による差 あり(n=116). なし(n=240). 平均 SD. 平均 SD. df t値 「ネガティブイメージ」. 1.64. O.50 1.94. O.63 276.44. 4.96. ***. 「嫌悪・拒否」. 2.74. 0.71 3.21. 0.66 354. 6.15. ***. 「容認・寛容」. 3.67. 0.70 3.44. 0.70 354. −2.87. **. 47.83. 16.98 40.87. 21.36 279.54. −3.32. **. 「知識量」 ★det 垂ュ.001,★*p<.Ol,★.ρ<.05. Table23 同性愛者のドキュメント番組との接触による差 あり(n=102). なし(n=254). df t値. 平均 SD. 平均 SD 「ネガティブイメージ」. 1 .75. O.58. 1.88. O.61 354. 1.88. 「嫌悪・拒否」. 2.89. 0.74. 3.13. 0.69 354. 2.88 **. 「容認・寛容」. 3.49. 0.74. 3.52. 0.70 354. O.35. 48.21. 19.62. 41.10. 20.22 354. 「知識量」. kkde 吹q.oO1,**p〈.01,*p〈.05. 32. −3.03 **.
(36) Table24 同性愛者専用の雑誌との接触による差 あり(n=4). なし(n=352). 平均 SD. 平均 SD. 〃 t値 「ネガティブイメージ」. 1.45. O.44 1.85. O.61 354 1.32. 「嫌悪・拒否」. 2.23. 0.31 3.07. 0.71 354 2.37 *. 「容認・寛容」. 3.46. 0.73 3.52. O.71 354 O.14. 64.13. 18.91 42.90. 「知識量」. 20.20 354 一2.09 *. *★* Aρ<.001,**p<.01,*pく.05. Table25 同性愛者のプログ・ホL一一・ムページとの接触による差 あり(n=36). なし(n=320). 平均 SD. 平均 SD. df t値 「ネガティブイメージ」. 1.61. O.57 1.87. O.61 354 2.50 *. 「嫌悪・拒否」. 2.60. 0.72 3.11. O.69 354 4.19 ***. 「容認・寛容」. 3.54. 0.77 3.51. O.70 354 一〇.22. 54.59. 16.64 41 .85. 「知識量」. 20.27 354 一3.64 ***. *** 吹q.OO1,**p〈.01,*p〈.05. Table26 同性愛者のパレードとの接触による差 あり(n=5). なし(n=351). 平均 SD. 平均 SD. df t値 「ネガティブイメージ」. 1.46. O.29 1.85. O.61 4.52 2.95 *. 「嫌悪・拒否」. 2.47. 0.74 3.07. O.71 354 1.89. 「容認・寛容」. 3.57. 0.95 3.51. 0.71 354 一〇.18. 67.83. 10.91 42.78. 「知識量」. *** 吹q.OO1,**p〈.01,*p〈.05. 33. 20.17 354 一2.77 **.
(37) Table27 同性愛者の集まるバーとの接触による差 あり(n=7). なし(n=349). 平均 SD. 平均 SD. df t値 「ネガティブイメージ」. 1.40. O.32. 1.85. O.61 6.89 3.62 **. 「嫌悪・拒否」. 2.81. 0.78. 3.07. O.71 354 O.95. 「容認・寛容」. 3.02. 0.93. 3.53. 0.70 354 1.87. 62.11. 13.21. 42.76. 「知識量」. 20.23 354 一2.52 *. *** 吹q.OO1,**p〈.01,Xp〈.05. Table28 同性愛者が経営する店との接触による差 あり(n=14). なし(n=342). 平均 SD. 平均 SD. df t値 「ネガティブイメージ」. 1.86. O.63. 1.84. O.61 354 一〇.11. 「嫌悪・拒否」. 2.90. 0.78. 3.07. 0.71 354 O.84. 「容認・寛容」. 3.45. 0.89. 3.52. 0.70 354 O.36. 51.24. 17.32. 42.80. 20.35 354 一1.53. 「知識量」. ★★* 垂ュ.001,★★p<.01,*p<.05. 34.
(38) Table29 同性愛に関わるものの接触数による差. 「ネガティブイメージ」. Qg(n!68in−68) 1(n=108) 2(n=81) 3(n=37) 4(n=34). 5以上(nニ28). 多重比較. 平均 SD 平均 SD 平均 SD 平均 S∠) 平均 SD. 平均 SD. (Tukey HSD). 2.02 O.61 1.94 O.65. 1.76 O.54 1.90 O.65 1.61 O.51. ’f’値. 1.50. ・.445.・4***8銀**>5以上 O***,1 **>4. 「嫌悪・拒否」. 3.33 O.61 3.21 O.67. 3.03 O.69 2.92 O.72 2.74 O.70. 2.49. ・.699.24***2獺豊5以上. O>3* 「容認・寛容」. 3.29 O.76 3.55 O.66. 3.58 O.66 3.59 O.66 3.61 O.70. 3.53. O.90 1.85. 5以上***,4***>0 「知識量」. 34.65 21.75 40.42 21.13. 43.85 19.70 46.65 15.86 52.69 15.09. *** 吹q.OO1,**p〈.01,*p〈.05. 35. 55.90. 13.73 7.34 *** 3*,2*>0. 5以上**,4*>1.
(39) 7)将来就くことを望む職業との関連 次に将来就くことを望む職業をC大学医学部に通う大学生を除いて, 教員志望者とそれ以外の者(非教員志望者)で分析を行った(Table30)。. すると,「知識量」は非教員の方が高く,「ネガティブイメージ」と「嫌 悪・拒否」は教員の方が高かった。. Table30 教員・非教員による差 非教員(n=179). 教員(nニ“1). 平均. SD. 平均. SD. df t値. 「ネガティブイメージ」. 2.00. O.63 1.76 O.59. 288 一3.30 **. 「嫌悪・拒否」. 3.16. 0.67 2.92 O.71. 288 一2.85 **. 「容認・寛容」. 3.47. 0.67 3.63 O.71. 288 1.95. 38.07. 19.79 43.55 19.64. 「知識量」. 288 2.30 *. t** 吹q.oo1,**p〈.01,*p〈.05. 4.同性愛に対する態度に影響する要因. 1)重回帰分析による検討 同性愛に対する態度における知識量・他者理解・自尊:感情・集団主義・. 自己抑制型行動特性の影響を検討するために,同性愛に対する態度を従 属変数,他者理解等の要因を独立変数として,ステップワイズ法による 重回帰分析を行った(Table31)。ステップワイズ法の基準としては,投入. するFの確率を.05以下,除去するFの確率を.10以上に設定した。こ れらの概念は,因子分析のpromax回転によって抽出されたものであり,. 相互に独立したものとはいえないが,ここでは仮にそれぞれを1つの変 数として扱った。. 36.
(40) R2の値はそれぞれ低い値となっているが,「ネガティブイメージ」に は「知識量」,「他者受容度」,「現状の他者理解度」が,「嫌悪・拒否」に. は「知識量」と「他者受容度」が,「容認・寛容」には「他者受容度」と 「自尊感情」が影響していることが見出せた。. Table31 諸要因による同性愛に対する態度への影響 β. 1. 同性愛に対する態度. 変数. 浮. π値. .14. 18.98***. オ値. 1. 「ネガティブイメージ」 「知識量」. 「24. 一4.81***. 「他者受容度」. 「28. 一4.69***. 「現状の他者理解度」. .16. 2。74**. 「知識量」. 「16. 一3.09**. 「他者受容度」. 「14. 一2.68**. 「他者受容度」. .27. 5.20***. 「自尊感情」. 一.11. 一2.15*. 「嫌悪・拒否」. .05. 「容認・寛容」. .08. 9.96***. 15.15***. Xkk 吹メDOO1,★★pく.01,*p<.05. 2)共分散構造分析による検討 同性愛に対する態度における知識量・他者理解・自尊感情・集団主義・. 自己抑制型行動特性の影響を検討するために,共分散構造分析によるパ ス解析を行った(Figure 1∼3)。. 「ネガティブイメージ」,「嫌悪・拒否」,「容認・寛容」,どの態度に関 しても「自尊:感情」・「集団主義」・「自己抑制型行動特性」の影響を考え. 37.
(41) るとモデル適合度が良くなかったので,他者理解の因子(「現状の他者理 解度」,「他者理解・分析欲求」,「他者受容度」)のみで分析を行った。「ネ. ガティブイメージ」に関しての適合度はCFI=.96, RMSEA=.10, AIC=39.16であった。「嫌悪・拒否」に関しての適合度はCFI=.96, RMSEA=.09, AIC=38.58であった。「容認・寛容」に関しての適合度は CFI=.96, RMSEA=.08, AIC=36.27であった。. 「ネガティブイメージ」,「嫌悪・拒否」に関しては「知識量」から負. のパスが通っており,知識量が低いほどネガティブイメージ,嫌悪・拒 否が高くなると言える。「容認・寛容」に関しては「知識量」からのパス は通っておらず,知識量の影響はないと考えられる。. 理状の他煮理解度 .12** .28**. .32*de. ネガティブイメージ. 他者理解・分析欲求. .43*k ’.22kk* 他者受容度. 一.Ol***. 知識壁. Figure1 「ネガティブイメージ」に影響する要因 **★p<.001,*★pく.01,★p<.05以下同. 38.
(42) 親状の他者理解度. .28* de. .32**. 嫌悪・姫否. 他者理解・分析欲求. .43**. L.13**. 他者受容度. 一.Ol**. 知識璽. Figure2. 「嫌悪・拒否」に影響する要因. 現状の他港理解度. .28**. .32**. 容認・寛容. 他者理解・分析欲求. .43** .24de**. 他者受容度. 知識量. Figure3. 「容認・寛容」 39. に影響する要因.
(43) 3)ダミー変数を使った重回帰分析による検討 同性愛に対する態度における知識量・他者理解等以外の要因(性別,同. 性に魅力を感じた経験の有無,知り合いの有無,接触の有無,BL・G:し の認知と接触の有無)の影響を検討するために,同性愛に対する態度を従. 属変数,上記した要因のダミー変数を独立変数として,ステップワイズ 法による重回帰分析を行った(Table32)。ステップワイズ法の基準として. は,投入するFの確率を.05以下,除去するFの確率を.10以上に設定 した。これらの概念は,因子分析のpromax回転によって抽出されたも のであり,相互に独立したものとはいえないが,ここでは仮にそれぞれ を1つの変数として扱った。 R2の値は「嫌悪・拒否」は.22とやや高めだが,「ネガティブイメージ」. と「容認・寛容」は低い値となっている。「ネガティブイメージ」には. Gしの認知とBしの現在の接触の有無と知り合いの有無が影響している がその寄与は小さい。「嫌悪・拒否」に関してはBしの現在の接触の有無,. 性別,同性に魅力を感じた経験の有無,知り合いの有無,接触の有無, Gしの現在の接触の有無と多くの要因の影響が見られ,「容認・寛容」に は性別と接触の有無の影響が見られたがその影響力は弱い。 各態度でシナリオ分析を行ってみると,「ネガティブイメv一一一・iジ」では,. すべてに認知・接触がない群は2.12,すべてに認知・接触がある群は 1.34とすべてに認知・接触がある群の方が若干高い低い値になっている。 「嫌悪・拒否」では,男性ですべてに接触がない群は3.06,女性ですべ てに接触がある群は1.43と,女性ですべて接触がある群は「嫌悪・拒否」. が低くなっている。「容認・寛容」に関しては,男性で接触がない群は 3.00,女性で接触がある群は3.69と,女性で接触がある群の方が若干高 い値になっている。. 40.
(44) Table32 その他の要因による同性愛に対する態度への影響 汐. 同性愛に対する態度. 変数. 「ネガティブイメージ」. 浮. 戸値. .07. 8.56***. オ値. GL認知. .14. 2.64**. BL現在の接触. .15. 2.88**. 知り合いの有無. .14. 2.61**. BL現在の接触. .16. 298**. 性別. 「20. 一4.23***. 同性魅力. .17. 3.36**. 知り合いの有無. .14. 2.98**. 接触の有無. .12. 2.55*. GL現在の接触. .12. 2.28*. 性別. .25. 4.91***. 接触有無. 「17. 一3.31**. 「嫌悪・拒否」. .22. 「容認・寛容」. .09. 1. ★★★ P)く.001,*★.ρ<.01,*pく.05. 41. 16.27***. 1686***.
(45) 5.知識量に影響する要因. 1)重回帰分析による検討 知識量に影響するものがあるのか検討するため,知識量を従属変数, 同性愛に対する態度・他者理解等の要因を独立変数として,ステップワ イズ法による重回帰分析を行った(Table33)。ステップワイズ法の基準と. しては,投入するFの確率を.05以下,除去するFの確率を.10以上に 設定した。これらの概念は,因子分析のpromax回転によって抽出され たものであり,相互に独立したものとはいえないが,ここでは仮にそれ ぞれを1つの変数として扱った。 こちらもR2の値は.11と低いが,「知識量」には「ネガティブイメ・一一一一 ジ」,「容認・寛容」,「他者受容度」の影響がうかがえる。. Table33 諸要因による同性愛に関する知識への影響 β. 変数. 浮. 「知識量」. 。11. F値. f値. 14.72***. 「ネガティブイメージ」. 一.33. 一5.80***. @「容認・寛容」. u15. 黷Q.57*. @「他者受容度」. D12. @2.36*. de** 吹q.OO1,**p〈.01,*p〈.05. 2)ダミー変数を用いた重回帰分析による検討 知識量におけるその他の要因(性別,同性に魅力を感じた経験の有無, 知り合いの有無,接触の有無,B:L・G:しの認知と接触の有無)の影響を検. 討するために,同性愛に対する態度を従属変数,上記した要因のダミー. 変数を独立変数として,ステップワイズ法による重回帰分析を行った 42.
(46) (Table34)。ステップワイズ法の基準としては,投入するFの確率を.05. 以下,除去するFの確率を.10以上に設定した。. こちらもR2の値は.09と影響力は小さいものの,「知識量」にはGし との接触経験の有無,同性愛に関するものとの接触の有無,B:しの認知 が有意に影響している。. シナリオ分析してみると,すべてに接触したことがある群は51.09,. すべてに接触がない群は28.14とすべてに接触したことがある群の方が 「知識量」が高くなるということがうかがわれた。. Table34 その他の要因による同性愛に関する知識への影響 汐. 変数 「知識量」. 疋. F値. .08. 1α65***. 亡値. GL接触経験. 「16. 一296**. レ触有無. u15. 黷Q.80**. 黶D11. 黷Q.19*. @BL認知 1. *** 吹q.OO1,**p〈.01,*p〈.05. 43.
(47) W. 考察.
図
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