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自閉症児における教示要求行動の課題般化に関する要因の検討

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Academic year: 2021

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(1)自閉症児における教示要求行動の課題般化に関する要因の検討.                      専攻    特別支援教育学専攻                      コース    ・心身障害コース.                      学籍番号      M09104A                      氏名        山本真也. I.目的.  本研究の目的は、教示要求行動の形成訓練に. 児に写真カード命名課題を行った。トレーナーは. おいて、訓練される課題から訓練されない課題. 写真カードを対象児に提示し、その名称を答える. への課題般化においてそれらの要因(弁別刺激. よう求めた。対象児にとって未知である写真カー. と反応型)がどのように機能するか分析する。ま.  ドを提示した時、対象児には「おしえて」と言う. た、教示要求行動の形成における般化要因を検. ことを求めた。ただし、予め査定した未知刺激を. 討する。. 提示した時、トレーナーはrおしえて」と言語モ. lI.方法. デルを示した。言語モデルは、1秒、3秒、5秒の.  1.対象児、セッティング. 間隔で時間遅延法を用いて示した。.  A大学相談施設に来所する自閉症男児1名が.   3)要因分析プローブ(1). 本研究に参加した。本研究の開始当初、対象児.  教示要求行動がどの課題に般化したか確認した。. の年齢は7歳だった。また、対象児が5歳3カ. このフェイズで用いられた課題は、三項随伴性の枠. 月時に受けた新版K式発達検査2001の結果よ. 組みから4つの型に分類した。Fi31に4つの型の模. り、対象児の発達年齢は1歳9ヵ月であった。. 式図を示した。それぞれの課題は、A型はrカード. また、対象児は他者からの促しがあれば、一語. に描かれた形の名称を答える形カード命名課題」. 文での要求が可能であった。また、多くの単語. 「カードに描かれた絵の名称を答える絵カード命. を叙述することが可能であり、時折三語文ほど. 名課題」、B型はrカードを特定の基準で分ける分. の長い文章も話す様子が観察された。また、音. 類課題」rカードに描かれた数列の中の空白に数字. 声による模倣も可能であった。セッションを原. をはめ込む数穴埋め課題」、C型はr箱の中に手を. 貝■」2週間に1回行った。. 入れ、中に入っている物品を答える触覚による物当.  2.手続き. て課題」r提示された実物の名称を答える実物命名.   1)既知刺激・未知刺激アセスメント. 課題」、D型は「机に並べられた物品の内、指示さ.  メイントレーナーは対象児に複数の写真カー. れたものを取る聴覚一視覚マッチング課題」r指示. ドを提示し、対象児が3回連続正反応だった写真. された数字(r126」やr28」など)通りに数字を並. カードを既知刺激、3回連続謀反応だった写真カ. べる数字づくり課題」だった。. ードを未知刺激とした。.  4)絵カード命名課題による教示要求行動形成.   2)写真カード命名課題による教示要求行動 形成訓練.  対象児の教示要求行動を形成するために、対象. 訓練.  絵カードのもとで教示要求行動を形成した。マテ リアルに絵カードを用いたこと以外は、手続きは. 一192一.

(2) 数字づくり課題は0%の正反応率を示した。すな. A型(トレーニングと同じ随伴性). わち、C型随伴性の課題には般化したが、B型随伴. カード     音声反応   般性強化子. 性とD型随伴性の課題には般化しなかった。. B型(トレーニングと弁別刺激が同じ随伴他. lV.考察. カード     操作反応   般性強化子. C型(トレーニングと反応の型が同じ随伴性).  本研究は、自閉症児の教示要求行動に関する. カード以外   音声反応   般性強化子. 課題般化について、三項随伴性の観点から分析. D型(トレーニングと弁別刺激も反応の型も異な. した。対象児は、写真カード命名課題による教. る随伴他. 示要求行動形成訓練の時点においては、自発す. る教示要求行動の弁別刺激がr写真カード」で. カード以外   操作反応   般性強化子.     Fig.1各課題の型の模式図. あったことが考えられる。絵カード命名課題に. 写真カードトレーニングと同じだった。. よる教示要求行動形成訓練後、A型随伴性の課.   5)A型随伴性プローブ. 題とC型随伴性の課題に教示要求行動を般化さ.  教示要求行動が形カードに般化したか確認す. せた。A型随伴性とC型随伴性は、Fig.1によ. る目的で行った。マテリアルに形カードを用いた. ると、写真カード命名課題による教示要求行動. こと以外は、手続きは写真カードプローブと同じ. 形成訓練と反応の型のみが同じ随伴性である。. だった。. すなわち、本研究の対象児の教示要求行動は、.   6)要因分析プローブ(2). 反応の型が同じ随伴性の課題に般化したという.  教示要求行動がどの課題に般化したか確認し. ことである。このことにより、教示要求行動の. た。課題のうち、B型、C型、D型を6種類行った。. 課題般化にとっては、課題を正しく遂行した時. 皿.結果. の弁別刺激よりも反応の型が重要な要因である.  写真カード命名課題による教示要求行動形成. 可能性が示唆された。. 訓練における教示要求行動は15セッションで形 成された。.  要因分析プローブ(1)、A型随伴性プローブ、要.  <一要因分析プローブ1→  く一一一要因分析ブローフコ→.   1型1型〔型1型^型暮型.〔型、1型              1   1              1   1.              ザ. 因分析プローブ(2)の結果をFi&2に示した。要因分 析プローブ(/)では、絵カード命名課題と触覚によ. る物当て課題で少しの般化が見られたものの、そ の他の課題には全く般化を示さなかった。絵カー. ド命名課題による教示要求行動形成訓練におい 同島2プローブの正反応率. て絵カードのもとで教示要求行動を自発できる ようになった後に行ったA型随伴性プローブでは /oo%の正反応率を示した。また、要因分析プロ ーブ(2)においては、分類課題は0%、数穴埋め課. 題は0%、触覚による物当て課題は80%、実物命 名課題は100%、聴覚’視覚マッチング課題はO%、. 一193一. 主任指導教員 井澤信三 指導教員   井澤信三.

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