皮肉の分析 : 「皮肉らしさ」の観点から(二〇〇七年度卒業論文要旨集)
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(2) 皮肉の分析−﹁皮肉らしさL の観点から−. 日本語学研究室 四一〇五 栃久保了平. ﹁∼てあげる﹂の意味機能. 本研究では、恩着せがましさを与える表現であるとされる授. 日本語学研究室 四四〇七 小林このみ. −その使用動機をめぐつて−. 受補助動詞﹁∼てあげる﹂が、話し手のどのような使用動機に. 本研究の目的は、発話が﹁皮肉らしさ﹂を持つための前提条 ることである。なお、﹁皮肉らしさLとは、聞き手に皮肉であ. 件及び﹁皮肉らしさ﹂を高める標識の現れやすさを明らかにす. よって用いられるのかを明らかにした。. の不一致、期待と現実の不一致に対する否定的態度の所持、発. や行動に対して抱く話し手の期待や社会一般的な期待と現実と. 基づいてなされることを表すために用いる﹂、﹁与え手の行為が. け手に対する愛情・同情・思いやり■いとおしさなどの感情に. は変わらないものであり、その使用動機を﹁与え手の行為が受. 分類した。省略可能な﹁∼てあげる﹂とは、省略しても文の意味. まず、﹁∼てあげる﹂を省略可能なものと省略不可能なものに. ると解釈される可能性のことである。. 話の語用論的原則への違反が前提条件であること、また、語用. まず、先行研究を検討し、例文などを根拠に、聞き手の言動. 論的原則への違反はグライスが挙げた会話の格率への違反で説. いる﹂という二種類に分類した。他方、省略不可能な﹁∼てあ. 受け手に対し恩恵を与えるものであることを強調するために用. 次に、﹁皮肉らしさ﹂を高める心的態度を暗示する標識に注. 明可能であることを明らかにした。. わるものであり、その機能を﹁行為の方向がどちらに向かうの. げる﹂とは、﹁−てあげる﹂を用いない場合に文が表す事態が変. かを示す機能﹂と﹁行為に方向性を付加する機能﹂の二種類に. 目し、五三四件の実例を対象に、標識の現われやすさを調査・ があるが、感嘆詞と感情表出型の言語行為については伴いやす. 分析した。その結果から、誇張と終助詞は皮肉に多く伴う傾向. 分類した。. する行為に﹁∼てあげる﹂を使用する動機についても、﹁Iて. あげる﹂を多く使用する動機、行為の与え手自身や無生物に対. また、子どもに対する行為や子ども自身が行う行為に﹁∼て. いとは言えないこと、先行研究では指摘のない比較表現が、感 にした。なお、調査対象の範囲内では、誇張はニュースや新聞. あげる﹂が行為の受け手に対する与え手の愛情や思いやりの感. 嘆詞や感情表出型の言語行為よりも多く見られることを明らか のコメントなどの公的な発言に伴うことが多く、終助詞は物語. 情を表すことができる表現であるということから説明した。. 中のセリフなどの話し言葉に伴うことが多いことを指摘した。. 56.
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経済学の祖アダム ・ スミス (一七二三〜一七九〇年) の学問体系は、 人間の本質 (良心 ・ 幸福 ・ 倫理など)
〔追記〕 校正の段階で、山﨑俊恵「刑事訴訟法判例研究」
〔付記〕
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