• 検索結果がありません。

態度と行動の一貫性に対する関連態度集合の構造化の効果

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "態度と行動の一貫性に対する関連態度集合の構造化の効果"

Copied!
23
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Title. 態度と行動の一貫性に対する関連態度集合の構造化の効果. Author(s). 岡路, 市郎. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 30(2): 159-180. Issue Date. 1980-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4807. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 態度と行動の一貫性に対する関連態度集合の構造化の効果. 岡. 路. 市. 郎. EFFECTS OF THE ORGANIZATION OFRELATED ATTITUDES CONSTELLATION ON ATTITUDE-BEHAVIOR CONS工STENCY. Abstract Recents i ictbehav i i t t tude i tud t tudehavesuggestedthatinorderto pr orbasedona ed esofat ,. l d beintervened i l l i tsbou t tude and behavi or name e at on between at y ,i ,to keepthe consistentr t t ” h l by some ot ervar i l iona i lones. ab es tuat , such as persona factors ands However the present pa1鳩r a ing on other aspects, to investigate what t temp ted , , depend r h i l i ior consistency or1nconsi reaton t erei t tudebehav he s between at stency and the degree oft iono ion lat fre l i ides iedtotestthe t tudesconstel organizat at edat sstudy,theauthort r . Bes ,inthi. hypothes i i i behav i l tencyofat ioncou ldberatherat t tude ined wi t ta sthatthecons s thoutthe ‐ orr e a “ tth iabl ion o ft l i l l ionbe we l lorgaruzed. lntervent t es tudescons te o ervar e atedat at , whenr. 工 thas been f l istent tudent ica l l ound thatin Gr ‐l s ‐ subj ects ‐cons y wel . Act , who have typ t t i l h i f ft h i i i i i d t d t f fb d t t t t h i t rea on n e orm o erpos vea u esan ac ve ormso e avor towar s Student ” N1 igh ly organized tendency, from the viewpoint ofthe ana ovement lys i s of , have shown a h. intofr l i l l i l inga t i var Iance,In po tudescons te t t tudestowards var e atedat louslssueson ud at on ,inc l it ics economy educat ion cul ture,and way o fl i f igh l po so th e ey have been h oaded yl , , , . And al t t “ P i i i h ivedf ia lana l i tor der rogress v sm Fac ique t )conducted on the wt rom thef s(Q‐ actor echn ys. i t tudestowardsthesame var1ous1ssues. Therefore,itcan be quite poss j ibl sub idthat ectぎat a ys i i is i the l ion cou l d be suf tent at f ic i t tudebehav l r cons l t ted by thei or r e at en r comp ete y suppor tth iono fther l i l l i organizat ftheybe notintervened byanyoft t tudescons t e atedat e at on eveni o er. ,. “ iab l var es , However i tofthes ica l l tudent j ‐ sub ect s yinconsistentrela‐ .NonA-2 mos , n Gr twho havetyp. ioninthef i l l i t i iveat i therpos rcomp t tudes t orm ofthe ete orand moderate orra y negative behav tSt d t M t ’ towardst l u en ovement evea ed asomewhatimmaturetendencyin the organization , haver l ion andt l i hey have beenl t tudesconstel ofthere at atedat thtlnconsist- oadedto some degree wi , ” ly it seems p ency Factor l r obab e that there are some meaningful relationships . .Consequent , between the above‐ment ioned resul i ts and their att istency ing tude‐behavior incons t . But put. idethe case of G ‐ l lbe no evidence exp l in ing c istent at r t‐1 l l as i a ‐ ear rincons , Ac y the ,there wi t tth ” i i l t ion wi tude f thoutintervening ef f f ‐behav orr e at i b l a n ect so y o o er va ra es . 159.

(3) . 間 路 市 郎. 問. 題. 個人のもつ態度の構造論的研究はおよそ二つのア プローチを辿っ て発展してきた. ひとつは, 態 度 の特殊性のレベ ルにかかわるもの で,特定の態度対象に対する反応 パターンの問題として,感情・ 認知・行動意図などの態度成分の方向・強度およ び複合性と, これら相互の内的斉合性などに関す る事柄が追究されてきた. 今ひとつは, より包括的なレベ ルにおける態度の一般性に関する問題と l i lconstel t t at on) に 関 係 して, 一 群 の 態 度 間 に 存 在 す る 相 して, 個人のもつ態度群の全体集合 ( o a i t t 互結合性( )などの有機的連関の様態が分析検討の対象とされてきた. このよう n erc onnec edne s s. な態度の特殊性と一般性の問題については, 態度研究のひとつの基本的課題として以前からかなり の概念的論究はあるが, 現実にはこの二つのア プローチは全く切り離された道を歩ん できたといっ てもよい. したがっ て両者を統合的に把握して分析を進める 研究は少なく, ましてや, これらを行 動支配の連関的背景因として想定し, その実証を試みることはほとんど行われていない. 態度と行動の関係を追究する研究のすべてが, 領域を特定の態 度対象に狭く 限定してきた背景に は, 態度と行動の関係の一貫性・非一貫性の問題 のもつ複雑性があっ た. 事実この問題は古く して しかも新しい問題 であっ て, さま ざまな発展変遷の道を辿っ ている. 960年代後半になると, 行動は態度の所産 であるだけ ではなく,.その他の個人的要因並 び ことに 1 に状況要因等の 所産 でもあるから, 態度から直ちにそれに関連する行動を予測することはあまり期 97 0年代初期には一部の研究者から, 態度とい 待 できないという実証的研究の 結果が累積された.1 - う概念は果たして必要なのか, という根本的な疑問すら提起されたこともあっ た. しかしその後の 態度と行動の研究は再 び新しい展開をみせて, 理論的・方法的な問題の深まりに伴なっ て, より精 微な行動 予測式 のモ デルが提示されるなど, 極めて積極的な研究が推進されつつある. しかしなお r ‐ 態度概念の規定の仕方とこれに伴なう測度 (me r asu e) の問題, 態度対象と行動 基 準の対応 (co r espondence)の問題, 態度と行動の関係にはたらく 媒介諸要因の確定の仕方の問題な ど , 残された 研究課題は多い. 975 74 ) が, 一連 の 「社会 わが国におけるこれに関係する最近の研究には, 高木修 (1971 , 19 ,1 的態度の研究」 報告の中 で, 態度構造の行動に及 ぼす効果を積極的に 認める立場から, その他の媒 i尺 …D 介変数を一時的に考慮の外において,社会的行動の生起に及ぼす社会的態度の効果,とくに ABC 4 975)は,態度を 度 で測定された行動 意図性の効果を検討している.井上和子・田中国夫(1973 ,197 ,1 in 一 次 元 的 な 概 念 と み る 立 場 に た っ て, Fishbe , M,ら (1972) の ,M.(1967) の 理 論 お よ び Rokeach. 理論の検証を行うために, それぞれの行動予測式, あるいはそれらの修正式, さらには両者の予測 式を併用するなどして, それぞれの媒介変数がどのような条件の下 で行動あるいは行動意図を予測 するかを吟味している. 以上はいずれも態度対象を特定の対象もしくは行為に限定して, 態度と行動の関係を検討しよう としたものであるが, 他方, 態度の一般性のレベ ルにかかわる研究は どのような方向を辿っ てきた か. それは専ら態度群の整序もしくは構造化の様態を分析しようとするものが中心で, いわゆる態 interat i i i t tudeo 度 間 構 造( t r z a on)の因子分析的研究として, 態度研究の伝統的な流れを形成し gan tone て き た. Thurs , L.L.(1934) や Farguson,L.W.(1939) な どの 先 駆 的 研 究 をう け つ い で 多く の. 57 53 9 研究成果が蓄積されてきたことは周知のところ である, わが国においても, 田中国夫(19 , ,1 平直喜 1 5 5 ( 1 9 6 2 ) 1 ( 9 ) 1 藤野武・岡路市郎・福島正治 ( 9 5 3 ) 田中国夫・松山安雄 西 ) 960 , , そ , , の他の初期の研究をは じめ多くの研究が蓄積されて, 現代日本の社会的・文化的特質をになっ た新 160.

(4) . 態度と行動の一貫性に対する関連態度集合の構造化の効果. しい態度因子が見出されている. 以上は R-技法によるも のであるが, Q-技法を適用 したものに 62 ) ) 957 ) ) は, 松山・田中 (1954 , , 波多野誼余夫 (19 , 升内長士・矢吹四郎(1961 , 田中・松山 (1 962) などの初期の研究をはじめ 多くの研究が積みあげられている. 徳田安俊 (1 これらはいずれも, より広い対象・領 域にわたる態度群の有意味な連関を明らかにした研究とし て意義をもつものであるが, その意図が因子の発見もしく は個人・集団のもつ態 度クラスターの内 的連関の状況を明らかにすることに焦点づけられていて, 態度の特殊性レベ ルがもつ課題に接近す るこ と は 行 わ れ て い な い.. これを要するに, 態度内構造 (態度の特殊レベ ル) の研究と態度間構造 (態度の一般性レベ ル) の研究とは, まさに二分法的に扱われてきた といっ てよく, より包括的・統合的な視野から行動と 態度の関係を説明しようとする方向は見出すことができない. しかし個人のもつ態 度の構造は, 明 らかに, 特殊な態度の内部構造と多くの態度相互間の構造との両面, つまり態 度の特殊性のレベル と一般性 のレベ ルの全体的な構造連関からなっ ている, 特殊態度の内的斉合性と, 多数の態度間の 相互結合性もしくは体系化の様態が, 個人の態度世界の全体的な統体としてとらえられることが望 まれるのである. まず着眼されることは, 特定の関連態度群の体系化と, それに関係の深いと判断 される特殊態度の内的構 造との連関結合の様態を明らかにすること である, さらに個人の関連態度 群が十分に構造化・体系化されている場合には, その態 度群の体系化の効果が, 特定の態度と行動 の関係の緊密化を促進するように機能するの ではないかという問題 が提起される. 筆者は, 特定の態度と行動の関連をより広 範な領域にわたる包括的な態 度群の全体的布置の中 で 5 97 0 97 ) 968 把えることを意図して, さきにその探索的な試みの一部を報告してきた. (1 ,1 ,1 .今 回はこれらの報告をもとにしながら, 次のような研究目的をかかげてその検証 を試みた. 態度対象 47 たが, ここ では完全な資料をえた 1 生 は く学生運動〉 . 調査対象はおよそ200名の男女大学 であっ 967年から 名について処理された. 調査時期は学生運動 がようやく その激しさを加 えつつあっ た1 1 96 8年にかけて実施された. 資料はすでに古いもの である が, 研究の意図が主として理論と方法の 検証にむけられているので敢えて使用することにした.. 目. 的. 本研究の目的は, 特定の対象に対する態度と行動の関係の一貫性もしくは非一貫性が, その態度 と関係の深い一連の態 度群の構造化・体系化とどのような関連を有するかを明らかにすること であ る. なおこの研究を通して次の点について検証を試みる, すなわち特定の態度と関係の深い一連の 態度群の構造化・体系化が進ん でいる場合は, その他の媒介要因の機能を超えて, その態度と行動 の関係の一 貫性を保持 しうるのではないか,. 方法・手続き 概要:まず く学生運動〉 に対する行動 (参加度) によっ て被験者を5 つの群に類型化した. 次に 各類型について,〈学生運動〉に対する行動反応と態度反応との対 応を検 して, 態度と行動の間に- 貫性を示した典型的な群と, 非一貫性を示した典型的な群との2群を選定した. つづいて,〈学生運 動〉 に対する態 度と関係の深い一連 の態度群に対する両群の反応を, Q 分類の手法によっ てえた. 161.

(5) . 岡 路 市 郎. それらを分散分析と因子分析の結果から比較検討して, 態度と行動の関係の一貫性ならびに非 一貫 性 が, 一連の態度群の構造化・体系化の様態とどのような関連を示すかをみた. 以下その方法・手 続きについて述べる.. 1:行動測度の作成とその適用 何をもっ て 〈学生運動〉 に対する行動の典型的な指標とみなすかについては, 必ずしも確定的な l 基 準 は 求 め が た い. Himme lat i t t tude) の 尺 度 の s rand ,U.(1960) は, い わ ゆ る 言 語 的 態 度 (verba もつ行動予測力を改善する一つの方法として, 態度に ぴっ た り適合した行動 (congruentbehavior). とは区別すべきものとして, 態度と深く関連する数多くの類同的行為の適用 の可能性を主張し, こ lacts) と よ ん だ Ti l l i t れを 「シ ン ボル 行 為」(symbo e .(1967) は, 予 見 す べ き 行 ,C.R. ,& Hi ,R.J . t 動基準の要件として, 典型的な状況の下 で起るような行為を考えることと, 一 貫した パターン行為 hbe i を指示するよう な一連 の行為 を選 択す るこ との 必要 を提 唱 して い る, Fi s n , M. , & Aizen, 1 97 4 ) は, 多数の行為項目の尺度化可能性をその一次元性と妥当性の面から検討して, 態度が- .(1 般的なレベ ルで測定されても, 行動 が同等の水準の一般性を保持する場合は, 両者の間に緊密な関 係がみられることを主張している. ここ では前二者らの説を考慮にいれて, 現実の学生運動に包摂される最も日常的 で, しかも一 連 のパターン行為として繰り返して観察される典型的な行動, すなわち 〈学生大会への出席〉 , 〈自治 会選挙立会演説会への出席〉 , 〈昼休み・放課後などに行われる学生集会への出席〉 , 〈統一行動その 他 の デモ ヘ の 参加〉 の 4 種 類 の 行 動 指 標 を 選 定 し た.(以 下 順 に B. ,B2 ,B3 ,B4 と よ ぶ.) こ れ ら に つ. いて, 「いつも必ず出席 (参加) した」 , 「時々出席 (参加) した」 , 「ごくまれにしか出席 (参加) し 「 全く出席 た なかっ た」 (参加 ) しなか 」 の4件法で回答をもとめた っ , . その自己報告の結果にそ れ ぞれ4~1 ポイ ントを配点して, 単純加 算によっ て1 6~4 ポイ ントの範囲 で行動得点を算定し 910 た. B, 2と; . ,B2 ,B3 ,B4 の 項 目 分 析 の 結 果 を, 各 変 数 と トー タ ル と の 相 関 係 数 で み る とr“=0 ,r 0 883 884 854 と い う 極 め て 高 い 値 を 示 した (い ず れ も 0.1% 水 準 で有 意 ) 4 者 の 相 3ご=0 4t=0 . . . ,r ,r . .. 互相関係数は次表のとおり で, いずれもかなり高い値を示した.(0. 1%水準 ですべて有意.) なおこ れら4指標の得点間に,B,>B2>B3>B4という系列化が存在することは極めて興味深い, すなわち 行動水準の面 で 〈学生大会へ出席する〉(B. ) レベ ルの者は, 他の B2 , B3 , B4の場に出席(参加) する確 率が順次低くなる傾向 があり,〈立会演説会に出席する〉(B2 ) レベ ルの者は, B.には殆 ど出 席 す る が, B3 , B4 に出席 (参加) する比率が順次低下する傾向を示す. 以下同様の関係 である. 逆 に い え ば, 〈デ モ に 参加 す る〉(B4) レ ベ ル の 者 は, B3 , B2 , B. の 行 動 水 準 で は殆 ど, あ る い は 必 ず. i(時々, 必ず) とnega(ごくまれ, 全く) 出席する傾向を示すということ である. そこ で得点をpo s L tman l i l i b の 二 つ に ま る め て, Gut t の尺度化可能性( s c a a y) を検してみると, その再現性係数は ,.. lndexes i l Tab onsamong B- e,. lntercorrelat B,. B2. Bz Ba. .847 .711. .714. B4. ,702. .727. B3. B,. 162. .726. B4.

(6) . 態度と行動の一貫性に対する関連態度集合の構造化の効果. 3. 9 2という極めて高い値を示した, したがっ て4つの行動指標の得点の加算によっ てえた行動変数 は十分に意味のある数値といっ てよい.. 2:態度尺度の作成とその適用 行動の予測因として の態 度概念の定義づけとその測度の改善については,19 60年代以来多く の実 証的 研 究 と そ の 論 議 が重 ね ら れ て い る が, こ こ では Rosenberg l J and . . (1960) そ の ,M. , & Hov ,C,1. 他の見解にしたがっ て, 態度を感情・認知・行動意図の3成分 を含むいわゆる多次元的なものとみ ・立場をとり, その測度は伝統的な態度測定法によっ ている したがっ て測定尺度の妥当性はこれ る . らの構成成分の適度な内的斉合性の保持によっ て検証される. osgo l ta 95 7)は, 態度 od ,E .e ,(1 ,C を個人のもつ全意味空間の評価次元と同一視する立場をとっ ているが, ここ ではそれを態度の感情 f 的成分(Af ) とみなした. 具体的には osgood らの SD 法の評価的尺度から,〈学生運動〉に対する . 態度の測定という観点 で経験的に選択したもののうち, 項目分析の手続きをへて最終的にえられた (良い-悪い) 3項目の形 容詞対をもっ て構成した. そ ,(好きな-嫌いな) ,(明るい-暗い) など1 の測定値は7ポイント尺度への反応の平均値をもっ てあてた, 認知成分 (cog ) については, Ro 9 56 ) の説によっ て新たに構成した, 彼は態度対象に rg(1 s enbe . はたらく賛否などの正・負の感情的セッ トには常に認知もしくは信念が結合していると考えた. そ して態度成分としての認知とは, 正・負の感情的, 評価的意味をになっ たある対象を, 同様に正・ 負の感情的, 評価的意味をになっ た他の対象に道具的, 媒介的 ( i l l t t ns r umen a y) に関係させるはた らき であると規定した. 彼のこのような説は, 理論上および方法上の相違はあるが, 個人の態度を その対象に関する数々 の信 念と, それらの信念の評価的側 面の関数 (A=Zbf ) であるとする e f Fi in, M.(1967)らの 説 に 符 合 す る も の が あ る Rosenberg の 説 の 適 用 は 操 作 的 に は 個 人 が 所 定 shbe . , i i l の価値・目標に対して表明した満足度(va sfact on) を 示 す 正 ・ 負 の 変 数 と, そ れ ら の 価 値 ・ uesat. 目標の実現に対して特定の態度対象(われわれの場合は〈学生運動> ) が果す促進もしくは阻止の関 ionsh ip)を しめ す 正 ・ i 係について, 彼が認知した道具的, 媒介的重要性(pe r c e edinstrumetalrelat v 負の変数 の積和をもっ てあてる. Ao=渇しVf . 本研究が適用 した価値・目標は, たとえば 「学生 が自分の所属する大学内の諸集団に対して権利と義務の意識をもつこと」 , 「大学の秩序 を維持する 目的で学内 への警察権の介入を許すこと」など1 4項目 であるが, これらの項目の選択基準について. は, 学園生活の諸領域にわたっ て学生の自我関与度の高いと思われる一般的な価値や目標をできる だけカ バーすることが配慮された.測定値は最終的に7段階点に換算された 態度の行動意図(B ) .1 . , については,端的に行動意図を代表す ると判断できる陳述,たとえば,「学生運動には当然関心をもっ k て参加すべきである」 など5項目を Li t方式によっ て構成した.(7ポイントスケール.) 反応は e r 最終的に7段階点に換算された. 以上の手続きによっ て求めた感情・認知・行動意図の成分相互の関係を, 各変数間の相互相関係 数 に よ っ て み る と,rんc;0,697 I=0.608 .=0.570 であ っ て, い ず れ も 0,1% 水 準 で有 意 な 値 ,rんB ,rGB. を示した.態度成分の内的一貫性という点からは,十分とは いえないま でもかなりの程度の値といっ てよ い であ ろう.. 163.

(7) . 岡 路 市 郎. 3:態度と行動 の関係の吟味 まず態 度の行動予測度を推定する ために両者の相関 度をみた. 次に各成分がどのような割 合 で行 動 を規定しているか, またそれぞれの寄与率によっ て どの程 度行動 を推定 しう るかを回帰 分析に よ っ て み た.. 4:態度と行動の一貫性・非一 貫性を示す典型的な被験者群の行動類型による選定 前述の行動指標とその測 度適用の結果にもとづき, 被験者をいくつかの類型に区分することが試 みられた. ついで, これらの 行動類型群の吟味にもとづいて, 態度と行動の一貫性並びに非一貫性 を示す典型的な被験者群として, それぞれ積極的行動型の群と行動 否定もしくは拒否型と目される 群が選ばれた.. 5;対照的な 両群における 「関連する態度群」 の構造化の様態の分析 5ー1: Q 分類のための意見項目の決定とその適用 〈学 生運動〉 に対する態度と行動 に緊密な関係をもっと推定された意見項目を, 従来の態度の因 l e2 の Q 分類 子 分析的研究によっ てその存在が定まっ ている「進歩-保守」 の次 元に限定して, Tab の構造枠にしたがっ て構成した.態度と領域との組合せによる 15のカテ ゴリーにそれぞれ4項目の 0項目の意見カー ドが作成された. Q 分類は11段階によっ て行わせた. 意見を配したから, 合計6 53 ) の 「保守-革新」 因子から 9 なお意見項目の選定に当っ ては, 最終的にわれわれの先の 研究 (1 1項目を借り, 他はこの目的のために新たに作成 13 項 目, Eysenck .(1954) の 「RJ 因子から1 ,H.J t r s on eの尺 度構成法の評定値(S) と脱逸度(Q) された. 尺度の妥当性の検証は, 項目分析法と Thu た 6 0項目の意見の全部を掲げる煩をさけて の値によっ て行っ . ,15カテ ゴリーについて 各1例ずつ を次に掲 げておく. 頭書のla , lb等はカテ ゴリーを示す, 括弧内の数字は, 約80名の学生を判断 者として, それぞれの意見を進歩・中立・保守の三つの観点により, 客観的な立場から9段階に評 a直i ngのずれの程度を示す脱 定させた場合のr ng の一致度を示す評定値 (S) と, 判断者間のr a曲i 逸度 (Q) の値を示す, l Tab e2 . 意見群の構造 要. 因. 1 =. 水. 準. :. t t ) X 態度( a , Y. l a lb lc ld. =. { 1 )進 歩. 領域( a眺) i 3. ( )中 立 2. 鰯 .宗教,芸品 経済. e. ( 3 )保 守. c 教育‐学問. 生 活 (個 人 ・社 会). ) 6 9 革命は社会の発展のために肯定さるべきである. (S=8 . , Q;0. ) 私有財産を廃して社会主義経済が行われたら人間はもっと幸福になれる. (S=8 ,3 ,8,Q=1 ) =1 2 Q 教師はもっと労働者意識をもって正しい権利を主張してよい. (S =7.8 . , 道徳は社会を支配している人達が自分に都合のよい支配体制を維持するためにつくりあげたもの であ る. (S =7.& Q =2.0). 1 2 ) l e 自分の生活の目標を社会の変革の実現において, そのような生き方をすべきである.(S=8. . , Q=1 164.

(8) . 態度と行動の一貫性に対する関連態度集合の構造化の効果 2 a 保守政党はもっ と近代化さるべきだが, 一方革新政党はもっと穏健なものに改めらるべきである,(S= 4.5 , Q =1.4). 2b 主義・思想にとらわれずに社会の発展を約束するような現実的な経済政策をとるべきである (S=53 ., , 3 ) Q=1. 2c 教職は古い聖職そのものではないが, しかし単なる労働者ではないのだから どちらかにかたよるのはよ , くない. (S=5, 0 2 ) , Q=1. 2d 支配者中心の倫理でもいけないし, 労働者・農民中心の倫理でもよくない 万人のための道徳が万人の幸 , せ に 結 びつく, (S =5.0 , Q =1.1). 2e 人びとの生活の苦しさを, ただちに政治の貧困に結びつけるのも 民衆の怠惰に原因があるとするのも , , ともに乱暴な考え方である, (S=4 9 ) 8 . , Q=0. 3 a 共産主義は極端であるから近よるべきではない. (S=0 3 ) ,& Q=0. 3b アメリカの経済的発展のすばらしさをみれば, 資本主義のよさがわかる (S=15 Q=20 ., .) . 3 c r期待される人間像」 が示すような価値基準を確立して, 社会をたてなおすべき である.(S=1 4 . , Q= 1.2). 3d 国民の祝日には昔のように家ごとに「日の丸」 の旗をたてることはよいことである (S=17 Q=11 ., .) . 3 e 女性はなんといっ ても自分の職業を持つよりも家の仕事に専念するのがよい.(S=1.5 ) , Q=1 .3. 5ー2:Q分類の結果の分散分析による両群の比較 t t Q分類の結果に対して態度 ( ) と領域 (a a r e a) の2要因の分散分析を行い, 個人の 「関連する . 態度群」 における構造化の様態を検討した. なお簡単化のため に, 両群被験者の2分 の1 すなわ , ち積極的行動群からは8名, 行動否定 (拒否) 群からは1 5名, あわせて23名をラン ダムに抽いて .同様である 分析の対象とした. これは次の因子分析の手続きにおいても , 5ー3:Q分類の結果の因子分析による両群の比較 Q分類の結果について個人間の相関行列をもとめ, これをセントロイ ド法 (バリマ ッ クス回転) によって因子分析し, 両群に所属す るそれぞれの個人の 「関連する態度群」 における構造化.体制 化の様態を把握すると同時に, 因子列の解釈によっ て両群のその面における特質について比較検討 した,. 結. 果. 1:態度と行動の関係の概観 態度 (A) と行動 (B) の関係を知る最も一般的な方法は, 各変数間の相関係数を算出すること であ る. ま ず 態 度 変 数 と 4 つ の 行 動 指 標 と の 関 係 を み る と r B . A B =0.659 , A B =0.694 , ,=0.683 ,A ,r ,r ,. rふBFO. 698 でいずれの場合もやや高い値を示した. (すべて0.1%水準 で有意) 4指標を総合 した . 行動得点との相関値 をみると, r 33でかなり高い値を示している,次に態度の構成要因のそれ A B=0.7 , ぞれの寄与率によっ て, どの程度行動を予測しう るかを回帰分析によっ てみた結果を示すと次の通 りである. Y =0.648X,十0.580 X2+0,403 X3-4,750 Y ……行動の得点 165.

(9) . 岡 路 市 郎. X.……感情成分の得点 X2……認知成分の得点 X3……行動意図成分の得点 78 6というかなり高い値をえたから, 三つの 態度成分から行動をある程 なお重相関係数はR;0. 度予測することが可能といえる.. 2:行動類型群の区分と態度-行動 の一貫性・非一貫性群の選定 以上の分析は被験学生を一つにまるめて,〈学生運動〉に対する態度と行動の関係を数量的・概括 的にとらえたものであるから, 被験者のく学生運動〉に対する行動類型と態度との関係については, l tman の Sca 何 ら の 情 報 を 提 供 し て い な い. そ こ でま ず 被 験 者 の 得 点 パ タ ー ン を Gut ogram に配列 i i tをも考慮にいれながら, 被験者を5つの行動類型の群に区分することを試 t し て そ の cut ngpo n l み た. 結 果 は Tab e3に示す通り である. 以下, それらの類型の基本的な特質を明らかにしておく.. t-1: ( ) 類型 Ac 1. 行動水準の最も高いと予想される行動指標 B4においても, 「いつも必ず参 加 した」 と回答し, 他の B3 ,B,においても (当然)「い つも必ず出席 した」 と回答した被験者群 ,B2 である. したがっ て行動得点は全員 がマキシマムの16点をえた. 積極的行動類型の群といえよう. t-2: 行動指標 B4の参加度が 「必ず」(10%) と 「時々」(66%) の肯定反応をま ( 2 ) 類型 Ac るめて76%.B3の出席率が「時々」の肯定反応のみ で90%.Bzの出席率が「必ず」(70%)と「時々」 (30%) の肯定反応 で100%. B 9%) と 「時々」(21%) の肯定反応 で .の出席率もまた 「必ず」(7 1 00%という被験者群 である.行動得点は1 t-1群に次ぐ行動群 であ 2~1 5点の範囲に分布する. Ac る.. ( 3 ) 類型 NonA」1:. 行動指標 B,の出席率は 「ごくま れ」(5 8%) と 「全く」(18%) の否定反 応をまるめて7 6%, 肯定反応は「時々」のみの反応で残りの2 4%.B2の出席率は「ごくまれ」(57%) と 「全く」(36%) の否定反応をまるめて93%をしめる. 肯定反応は 「時々」 で7%にとどまる. B3 の出席率は 「ごくま れ」(51%) と 「全く」(47%) の否定反応をまるめて98%. したがっ て肯定反 Tab l e3 . 行動類型群 の区分とそ の特徴 N;147. Aα圃.. Ac t -2. Mi d. 1.00 1.00 1,00 1,00. 1.00 1,00 0.90 0.76. 1.00 o.94 0.06. 1.00 0.86 0.10. Nor L A-I. N。nA一2. 0,86 0.71 0.31 0.14. 0.24 0.07 0.02 0.00. 0.0O 0,0O 0.0O 0.00. 0.80 0.34 0.23. 0.87 0.11 0.2o. 0,47 0.23 o.o3. 1 (N=16 ) (N=2 ) (N=35 ) (N=4 5 ) (N=30 ). 活動への参加度( 1 ) B. B2 B3 B4. 学生 大 会 立 会 演 説会 学生 集 会 + テ モ. 運動の目標・方法( 2 ) 「政 治 課 題 を か か げる 」 「政党 そ の 他 の 集 団と 共闘 す る 」 「政 党 そ の 他 の 集 団を 乗り こ え る ・. 〔注〕 ( 1 )参加度の基準には, 「必ず出席した」 と 「時々出席した」 の反応をあてた。 ウラ反 応は 「全く出席しなかった」 と 「ごくまれにしか出席しなかった」 である。 2 ( )「政治課題をかかげる」 のウラ反応は 「学園課題のみをかかげる」 であり, 「政党 その他の集団と共闘する」 と 「政党その他の集団を乗りこえる」 をあわせた残りの 反応は 「学生のみで行う」 である。 166.

(10) . 態度と行動の一貫性に対する関連態度集合の構造化の効果. 応は 「時々」 でわずかに2%. B4の参加 では 「ごくま れ」(1 5%) と 「全く」(85%) をまるめ て全 員が否定反応. したがっ て肯定反応は零という被験者群 である 行動得点 は5~8点の範囲に分布 . する. かなり消極的な被験者群 といえよう , ( ) 類型 NonA-2: 行動指標B, 4 ,B3 ,B2 ,B4のすべ てにわたっ て一貫 して全く出席(参加)し ない被験者群 である, 行動得点は全員 がミニマムの4点 である 行動否定もしくは拒定型 の群とい . え る, ( 5 ) 類 型 Mid:. Act- 2 とNonA- 1 の 間 に は い る 残 り の 全 員 を 含 み そ の 反 応 パ タ ー ン の 特 徴 ,. から判断して, ほぼ中間類型と いえる被験者群 である 行動得点は9~IL点の範囲に分布 している . . なお以上の5つの行動類型の特徴 の一端を示すと思われる事項を調査項目から拾っ て 「運動の目 , 標・方法」という項目にまとめて表の下欄に記載した 運動目標を専ら学園内の課題に志向するか . , より幅広い政治課題 をも併せて志向するかという点では 消極的な NonA-1 否定的な NonA-2 , , の両群の反応のうち,一政治課題をもかかげる″ の反応率 が必ずしも低く ない点が注目される 運動 , 方法でNonA-2群 のい政党その他の団体と共闘する″ の反応率が 現実の参加度に反して かなり , , 突出している点は何を意味するのか, 得られた資料のみからは説明 できない . さてそれでは, これらの行動類型の各群は,〈学生運動〉 に対する態度反応と どのような関連を示 l して いる か, Tab e4は, 各群に おける態度成分別 の得点および全体の態度得点の平均値と標準偏差. を示すもの である.成分別およ び全体の平均値を群間の比較 でみると いずれの場合も Ac t-1群か , ら NonA-2群へと 一貫して得点が漸減していることがわかる 群別に成分相互を比べると Ac . , t- 1群がもっ とも内的一貫性 が高く,Ac t-2群がこれに次ぎ, 他の3群は成分間にかなりのずれが認 められる. F i g .1は全被験者の態度得点を群別の分布の形で得点スケール上に プロ ッ トしたも の である, こ れによっ てみると,まず Ac t-1群の得点分布は肯定の極にかなり集中 していて 態度と行動 の間に , 高い一 貫性を期待しう ることが明らか である Ac . t-2群以下 の得点分布は全般的に肯定の方向に 傾斜しす ぎている点が注目される このことは前述の態度と行動の関係を示す相関係数の値のみで . は予測しえなかっ た傾向 である. たとえば Mi d群の場合 でいえば, 大部分の個 人の態度得点が中央 値よりも肯定の方向に片寄っ て分布している 特に行動の面 で否定も しく は拒否型と判 断さ れた . NonA-2群の場合 では その得点分布が否定の方向よりもむしろ中間から肯定の方向に偏して集 , 中していることが極めて特徴的 である 以上 の点から 態度と行動の一 貫性を示す被験者群として . , Ac t-1群を, 非一貫性 を示す群として NonA-2群を選定した . Tab l e4 . 行動類型群の態度要因別得点 Af f . Ac t ‐1 Ac t -2 d Mi . NonA‐1 NonA-2. 6,50 5.57 4.49 4.16 3.70. Cog .. BJn t ,. l t t o a. O. X. 口. X. O. X. 0,87 0.85 0.84 0,79 0.78. 6,51 5.67 4.97 4.62 4,27. 0.68 0,76 0,81 0.71 0.48. 6.68 6,19 5.43 5.02 4.47. 0.47 0.85 0.77 0,93 1.23. 19.70 17.39 14.97 13,80 12.43. 1 .47 2.0O 1.89 1,63 1,90. 〔注〕 各要因とも7Poみ“sm/ a 4点を境として肯定と否定の方向に分けられる。. 167.

(11) . 岡 路 市 郎 (-)3 1 Ac t ‐. (N=16 ). Ac 2 t ‐. ) (N=21. Mi d .. ) (N=35. No nA ” Nー◎ 2 NonA‐. (N=30 ). 1 =. . 6. 9. 12. 15. 18. 1(+) 2. 美” “ 藁 美 雪ゑ 捌登 . 〔注〕 態度構成要因の湖度はすべて7p i l ts o n c a eである。 それらの単純集計値をもって態度得点 にあててあるから, 理論的には3~2 2点が中央値で肯定,否定の分岐点。 1点の範囲に入る。1. 晒g .1 行動類型群における態度得点の分布. 3:. 両群における 「関連する態度群」 の構造化の様態. 3-1:分 散分析の結果 Tab l 0枚の意見カー e5は, 両群の被験者23名について, 既に述べた手続きによっ て作成された6. ドをQ分類させた結果の得点系列を, 態度と領域の2要因 で分散分析を行っ た結果を示している‘ Ac t-1群の被験学生 (No .1~8) は全員が態 度要因 で極めて高いFの値を示した, これはいうま でもなく, 進歩・中立・保守の各独立変数が明 らかに有意であること, つ まりこれら態度間に高い i i Table 5 t tudes or At rat osf . F‐. Act ‐1 (N;8 ). VAR. Fat t. 1 2. 81,83 79.55. 3. 59.42. 4. 54.84. 5. 27,72. 6. 49.77. 7. 36.44. 8. 59,42. 9. 5.73. 10 11 12・ 13 14 NOQA‐2 ) (N;15. 15 16 17 18 19 20 21 22 23. 168. Fa r ea. Fi t n. 1,73. 1,37 2.97 1,77. 2,22 1.49. 1,32 1,11 1,71. 1.44 ・. 3 s , . .09n 39.81 1 s . . .82n. 1,77 1,85 1,12. 8.22 11.04 2.62n s . . ‐…- - n s . . 14.51. 1.47 1.26. 8.84 2.29n s . .. 1,24 1.42. -- - - -n s . . 5.oon s , ,. 1.48 1,30. 4.9on s . . 2.13n s . .. 1,32 1.59. 1,73 1.85 1,30 1,26 2,,1. 1,17.

(12) . 態度と行動の一貫性に対する関連態度集合の構造化の効果. 構造化が成立していることを示す. これとは対照的に NonA-2群はかなり異質な態度布置を示す 個人の集合 であることがわかる,すなわち15人の被験者のうち6人は態度要因において有意 なFの 値を示し, 他の9人は n 01水準.) 以上の結果から, NonA÷ 2群に所 s . .である. (検定はすべて0, 属された被験者といえ ども, その3分の1は程度の差はあるが所定の態度間に構造化が予想される のである. 被験者 No 11 . ,14 , 17はかなり明確な進歩的態度の保持者とみられ, No .9, 18はFの値 において前3者に比べてやや低いが, 同様に進歩的態度に傾斜していることが予想される ただし , No 1 3は保守的態度に傾いた構造 を形成しているとみられる唯一 の被験者 である なお領域間 およ . . び交互作用のFの値はすべてn s . .であっ た. 3-2:因子分析の結果 以上の分析の みでは, Ac t-1およ び NonA-2両群の標本被験者 が, その態度の構造化の様態に おいて,・具体的に どのような特質をもっ ているのか, また両群間でどのような具体的な差異がある のかについては一向に分明しない, そこ ですでに述べた手続きによっ て因子分析を行い 因子列の , 解釈によっ て両群の比較検討を行っ た.Tab l e6は因子行列を示すものである.因子の解釈は第2因 子ま でにとどめたが, 参考ま でに第3因子をもあわせて掲げてある. 第1因子は 「進歩主義的態度 因子」 , 第2因子は 「態度不斉合の因子」 とみなすことができる. 〈Act一 1 群 の 場 合〉. Ac t-1群の個人は No ,1~8の全員 が第1因子によっ て説明 できる.これは前述の分散分析の結 Tab l e6. Rotated Factor Loadings and Communal i i t es VAR. F‐I. F-2. F-3. 1. ,88 ,84. -.01 -,10. .06 -.02. ,78 .72. .90 ,89. -.12 -.01. .00 .01. .78 .85. - 一.19 -,18. .78 .83. -.05 -,05. .07 一.03 ,11. ,82 ,79 ,65. .37 .31. 、.60 ,46 .29. 2 3 Act …1 (Nご8 ). 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14. NOQA‐2. (N=15 ). .71 .26 -.45 .60. .56 .27. -.04 -.04 .26 .11 .48 .37 .03. H. .76 .62 ,69 ,50 .38 ,60 .61 ,41 .57. -,04 .23. ,47 .68 ,33. -,09 ,35. .65 .40. .32 ,75. -.16 -.13. .29 一,15. ,55 .10. ,15 ,52. 22. ,10 -,26. .60 ,41. ,00 .45. .30 .37 .44. 23. -.14. ,61. -,03. .39. 15 16 17 18 19 20 21. ,47 .29 ,55 .74 .41. 169.

(13) . 岡 路 市 郎. 果とも符合するものである. すなわち 〈学生運動〉 に対する態 度と行動との関係において, 積極的 な肯定と参加という 形で一貫性を保持した被験学生全員 が, 一連の態度群の構造化においても進歩 主義的態 度の形成という特徴的な関連を示したということ である. 因子列の算定 とその解釈は本 来\ \ 各因子の全変数を一 括して行うべきであろう が, ここ では両群のそれぞれの特質をより明瞭にする t-1群 (N=8) のみ切り離 して行っ た. な 意図のもとに, 第1因子については便宜的ながら Ac l e 0項目にと どめてある. 以下同様 である. Tab お因子列の処理は簡単化のため 得点の上・下各々1 7によっ て, その主な特徴を領域の集中 ・分散の様態とその内容の両面からみると, およそ次の点 が指摘される, 最も賛成 度の大きい意見の大部分が, 政治と経済ならびに生活の3領域に集中・ 焦 点化し, 内容的にも革命による社会の変革の肯定, 社会主義社会の実現をめ ざすというよう な革新 的な論理に貫かれて いる. 最も反対度の大きい意見をみると, 上の論理をうらづけるように, す べ てが保守的な意見によっ て占められていると同時に, その過 半数が政治と経済の領域に集中している. 内容的にも民主主義 批判に反対, 労働運動の制 限に反対, 共産主義忌避の意見に 反対, 資本主義経済賛 美に反対, 政策 をぬきにした人間の精神面の強調に反対など, その論理に同様の一貫性がみられる. l Tab e7 . FACTOR ARRAY Act ) -1 (N=8 Scor e. F‐I St ement at. Cat egor y. ll 揺るぎない真の平和は、 社会主義の世界においては じめて可能になる。 lo 日本 は、 ベ トナ ム 戦 争に お いて ア メ リ カ に加 担 して いる と こ ろ が大き い。. lo lo 9 9 9. 自分の生活の目標を社会の変革の実現において、 そのような生き方をすべきである。 小選挙区制は、 国民の意見を議会に正しく反映しないものであるからとるべきではない。 デモやストをするのは労働者が自分の利益を守るための当然の権利である。 私有財産を廃して、 社会主義経済が行なわれたら人間はもっと幸福になれる。 「紀元節復活」 「期待される人間像」 にみられるように、 現在の日本の教育・文化政策は、 一部 の保守主義者の思想によってゆがめられている。. 9 革 命 は、 社 会 の 発 展 の た めに 肯 定さ る べ き であ る。. la la. l e l a lb lb IC la. 9 どんなに努力 して働いても経済のしくみが資本家によっておさえられているか ぎりは、 人々は楽 な生活はできない。 8 資本主義社会の現状では、 社会の真の発展は革命の助けなくして不可能である。. l e. 4 過激なアジテーターが介入しなければ、 たいていの労使間のトラ ブルはおこらないはずである。 3 自由をはきちがえた人間が多すぎる。 「期待される人間像」 が示すような価値基準を確立して社 会をたてなおすべきである。 3 我々の生活が苦しいのは、 めいめいが一生けんめい働かないからである。 「稼ぐにおいつく貧乏 なし一 という諺もあるとおりである。 3 日本の安全を守るためには、 憲法は今のままで自衛隊を認めていくべきである。 3 人が幸福になるためには、 政治的・経済的条件が整えられるよりも、 心がまえ・心の持ち方が必 要である。 3 戦争は人間の本能の所産であって避けることのできない運命である。 2 アメリカの 経済的発展のすばらしさをみれば、 資本主義のよさがわかる。. 3b 3c. 2 共産 主 義 は、 極端 であ るか ら近よ る べき では な い。. 2 日本の経済の安定と発展のためには、 現在の労働運動にある程度制限を加えても止むを得ない。 l. 170. 民主々 義 は 衆 愚政 治に つ な がる。. lb. 3e 3a 3e 3d 3b 3a. 3b 3a.

(14) . 態度と行動の一貫性に対する関連態度集合の構造化の効果 〈NonAー 2 群 の 場 合〉 NonA- 2 群 の 因 子 行 列 は Tab l e6でみられるとおり,分散分析の結果と似ていくつかの下位群に. 区分された.まず被験学生 No 11 7は,第1因子に 比較的 高い負荷量を示している点 で NonA- , ,14 ,1 2群の被験者と しては特異な存在 である, どの個人も分散分析 のF値の結果と符合している (これ .. を 以 下sub‐Gr .A と よ ぶ,) 次 に 被 験 者 No ,9, 10 , 12 , 15 , 18 , 23 の 8名 は 第 2 因 子 に 0. , 19 , 21. 46~0,7 5の範囲 で負荷している, 分散分析の結果を照合す ると, No .9, 18を例外として, 他はす べて n 「 である 態度不斉合 験者群と N A s 」 の被 みなされ, on -2群について一応予想されうる特 .. . 質をもつ者といえよう. (これを以下sub Dr ‐ .B とよぶ.) 被験者 No ,16 20 , 22は, その中に第3 因子に負荷 している2名 をふくめて, 今回の因子分析の解 では解釈 できないもの である (一応 . sub‐Gr .C と よ ぶ.) なお彼らの分散分析の結果のFの値はいずれもn .s .である. 残された被験 者 Tabl e8 . FACTOR ARRAY Noh し 2 ) ・sub-Gr ・A (N=3 Sco r e. F-. St t a ement. Ca t ego ry. ll テレビ・ラジオその他のマス・コミでは もっと自由に政治・経済・思想等についての論争が行 、 なわれるべき である。 10 教師は、 テストに強い子どもをつくりよりも 生活をみつめて 自分の頭で考える子どもをつく 、 、. lc. 1 0 デモやストをするのは労働者が自分の利益を守るための当然の権利である 。. l b. る べ き である。. lo 日 本は、 ベ トナ ム 戦 争に お い て アメ リカ に 加 担 し て いる とこ ろ が大き い 。. 9 同一の仕事に従事する男女間の賃金格差は廃止されるべきである 。 9 小選挙区制は、 国民の意見を議会に正しく反映しないものであるからとるべき ではない 。 9 「紀元節復活」 「期待される人間像」 にみられるように 現在の日本の教育・文化政策は 一部 、 、 の保守主義者の思想によってゆがめられている 。 9 教師はもっと労働者意識をもって正しい権利を主張してよい 。 9 民主的な世界政治を行なう世界連邦政府の実現が望まれる 。 8 どんなに努力して働いても経済のしくみが資本家によっておさえられているがきりは 人々は楽 、 な生活はできない。. l c. la. lb l a l c l c 2 a l e. 4 日本の経済の安定と発展のためには 現在の労働運動にある程度制限を加えても止むを得ない 、 。 3 国の政治や経済のことは、 専門家にまかせるべきだが 自分達の生活に関係あるものについては 、. 3b 2 e. 3 人が幸福になるためには、 政治的・経済的条件が整えられるよりも 心がまえ,心の持ち方が必 、 要である。 3 資本主義は、 自由競争の原理によって 生産を高め生活を豊かにし 個人の能力をのばす道を与 、 、. 3e 3b. 3 宗教に帰ることによってのみ、 人間と社会は 純化され真の幸福をつかみうる 、 。 3 戦争は、 人間の本能の所産であって避けることのできない運命である 。 2 少くとも義務教育においては、 学習指導要領な どの国の基準を明確にして 教育実践の秩序が正 、. 3d 3d 3 c. 2 自由をはきちがえた人間が多すぎる。 「期待される人間像」 が示すような価値基準を確立して社 会をたてなおすべきである。. 3 c. 注 目 して いき た い。. え る。. さ れる べ き である。. 2 民 主 々 義 は 衆愚 政 治に つ な がる 。. l 我々の生活が苦しいのは、 めいめいが一生けんめい働かないからである 「稼ぐにおいつく貧乏 。 なし」 という諺もあるとおりである。. 3a. 3 e. 171.

(15) . 岡 路 市 郎. No 1 3は, 第1因子にやや高いマイナスの負荷を示したものである. 彼に つ いては分散分析のF値 . の説1明 でも述 べた通り, 保守主義に傾斜して構造化がなされたものと判断してよい. B に属 し, その程度の差はあれ, ‐Gr 以上の分析を要約すると, そのほぼ3 分の2の被験者はsub . ‐ ‐Gr 1 3をのぞく他の3分の1はs ub 一連 の態 度集合の内的不斉合を示していること. No . A とsub , 度 ない進歩主義的態 Gr .C に 2分されるが, 前者は否定もしくは拒否的行動群としては似つかわしく C は解 釈不能の因子 パターンを示しているが, 分散分 ‐Gr 構造の形成を予想させること, 後者のsub . B と大差なきものと推定されること, などである, ‐Gr ub 析の結果をもあわせ考えると, 恐らくs . A ‐Gr 第1因子についてはsub t -1群と同様に 解釈については c .A(N=3) 因子列の算定とその , 必 要 が な い の でsub‐Gr の み を切 り 離 し て 行 っ た. 第 2 因 子 に つ い て は, .B (N = 8) に つ い て . その l e8 に よ っ て み る と, Act- 1 群 ほ ど では な い が, 賛 成 度 の 大 き い 処理した まず前者の場 合を Tab. , 意見の大部分が進歩的意見 で占められ, 反対度の大きい意見はそれをうらづける如くにその大部分 l Tab e9 . FACTOR ARRAY ) NOQA-2 .B (N=8 .sub-Gr Sco r e. F‐2 St at ement. Ca t ego ry. ll 教師は、 テストに強い子どもをつくりよりも、 生活をみつめて、 自分の頭で考える子どもをつく る べ き である。. 10 テレビ・ラジオその他のマス・コミでは、 もっと自由に政治・経済・思想等についての論争が行 なわれるべきである。 10 女性の就労率が高まるのはよいが、 家庭を守ることを忘れてはならない。 lo 労働組合は、 本来経済生活の改善を要求する団体であるから、 政治活動にまで手をのばすのは誤 り であ る。. 9 主義,思想にとらわれずに、 社会の発展を約束するような現実的な経済政策をとるべきである。 9 人は、 他人がどのように思おうと, 世間体などにわずらわされずに、 自分の考えているとおりに 行動すべきである。 9 託児所・保育所などの施設を充実して女性の職場進出を容易にすべきである。 9 自由主義陣営に属しながら、 ソ連・中国との国交を今よりもさかんにしていくことが、 日本の利 益を増大させるもとである。 9 デモやストをするのは労働者が自分の利益を守るための当然の権利である。 8 教育行政機関と教員 組合とは、 双方がもっと歩みよって、 日本の教育の発展のために和合すべき. IC l c 2 e 3b 2b le l e 2a lb 2 c. である。. 4 我々の生活が苦しいのは、 めいめいが一生けんめい働かないからである。 「稼ぐにおいつく貧乏 なし一 という諺もあるとおりである。 3 日本の安全を守るためには、 憲法は今のままで自衛隊を認めていくべきである。 3 革 命は、 社 会の 発展 のた めに 肯定 さ る べ き である。. 3 道徳は、 社会を支配している人達が、 自分に都合のよい支配体制を維持するためにつくりあげた もの で ある。. 3 3 2 2 2 l. 宗教に帰ることによってのみ、 人間と社会は、 純化され真の幸福をつかみうる。 戦争は、 人間の本能の所産であって避けることのできない運命である。 揺るぎない真の平和は、 社会主義の世界においてはじめて可能になる。 私有財産を廃して、 社会主義経済が行われたら人間はもっと幸福になれる。 資本主義社会の現状では、 社会の真の発展は革命の助けなくして不可能である。 国の政治や経済のことは、 専門家にまかせるべきだが、 自分達の生活に関係あるものについては 注目 して いき た い。. 172. 3e 2 a la. ld 3d 3d l a lb lb 2e.

(16) . 態度と行動の一貫性に対する関連態度集合の構造化の効果. t-1群の場合とはやや趣きを異にして,政治や経 が保守的意見によっ て占められている.ただし Ac 済の領域への集中度がやや後退して, かわりに教育・文化政策などの面への関心度が前面に出る傾 t-1群のような革命による社会の変革とか,社会主義社会の実現 向がうかがわれる,内容的にも Ac 思想に傾いたものは殆ん ど姿を消している. マス・コミ媒体における自由な論争の重 などの主義・, 視, 自主的に考える子 どもを育てることの重要性, 労働者の権利の主張, 男女間の賃金格差の是正 等々, かなり現実的なレベルでの革新性 であっ て, それほど鋭角的とはいえない点で特徴的 である, l B の場合を Tab 次に第2因子に負荷したs ub ‐Gr e9によっ てみると, カテ ゴリー欄の態度水準記 . 号の乱雑な配列がまず注目される. 上・下各々10項目においてさえ, このように不斉合な状態を示 しているから, その全体の無秩序, 構造の未成熟は想像に難くない. その特徴を表によっ てみると, 進歩的・中立的・保守的意見に 対してほぼ同じ程度に賛成し, また反対しているために, 内容的に はかなり予盾した面がでている. たとえば, 行政機関と労組との歩みよりと和合を是と しながら, 同時にストライキは労働者の当然の権利と考えていること, 女性の職場進出を促進せよという進歩 的意見にたちながら, 同時に女性は家庭を守ることも忘れてはならないという立場に強く 賛成して いる点, マスコミの媒体の自由な論争に強く賛成し, 世間や他人の思考に拘束されない自主的・主 体的な行動を是としながら, 外交や労働運動の面での現実的路線への傾斜がみられる点などがあげ ら れる,. 考. 察. 1:態度と行動 の関係 態度変数の測度として, 本研究が適用 したものは, す でに述 べたように態度を多次元的な概念と みなしてその成分変数の総和をもっ てしたが, その対象はく学生運動〉に対する態度 Aoという 一般 的な水準におかれ, いわゆる特殊化の試みはなされていない. また行動基準についても, その行為 ione l 要 素 (act t ) は 「出席 (参加) 」 の程度という同類のものを選定することができたが, そ emen l t t ) では〈学生大会〉 その他の異なる指標を適用 している. なおいわゆる の目標要素 ( r a ete emen g 媒介要因の操作は全く行 われていない. こ れらの点 でさらに検討を要するものがあると思われる が, しかし得られた結果はある程度満足できるものであっ た. この背景については少なくとも次の 諸点に言及することができると思われる. 第1の点は,必ずしも十分ではないが,行動の測度の一次元性もしくは妥当性に関する配慮を行っ l た こ の と である. す な わ ち 行動 基 準 の 選 定 に つ い て は, す でに ふ れ た よ う に, 瓢 mme rand の 「シ st l l lらの提言を参考にしながら 4つの行動指標を選ん で t t ンボル行為」 の所説, な ら びに Ti e と Hi , ,. それらの項目分析および相互相関の吟味を行っ た. さらにこの行動 基 準にもとづく 諸変数は, 幸 tmanの尺 度化可能性 の基準 (再現性係数) に 適合す ること が できた, 勿 論そ れは, いにも Gut in ら( Fi 0に及ぶ行動 指標の尺度化による厳しい検証には比ぶべくもない が, )の行っ た10 19 74 shbe. 行動の測度を決定する手続きの上 でいささかの改善を試みることができたと思われる. 第2の点は, これも必ずしも十分 ではないが, 態度の測度の内的斉合性の保持に つとめ たことで ある. す でにふれたように, 態度概念の定義づけとその測定方法については極めて多くの論があっ て必ずしも確定しがたい.Ros 9 60 ) らは, 行動の予測力を高めるためには態度概念の拡張 enbe r g(1 i i が必要 であるとして, 感情以外の成分をふくめてその実証を試みてきたが, F ) らは, 965 shbe n(1 173.

(17) . 岡 路 市 郎. 同じく行動の予測力を高めるという立場に出発しながら, 態度を評価 (感情) の単一次元上の位置 としてとらえるという理論的立場をとっ てきている. 一次元説と多次元説とはその理論上・方法上 において相違することは明らかであるが, 実質的にはかなり符合するところがあることもまた事実 である. 本研究が採用 した方法は, 手続きの上 でややその煩をまぬがれないが, 妥当性の保持の検 証という点 で捨てさりがたいものをもっと考える. なお最近になっ て, 態度成分 (感情・認知・行 動意図) の一貫性 が高いほ ど, 態度と行動の関係は強まるという 主張を再確認するような報告がな rman さ れて い る の は 興 味 深 い こ と で あ る. (No ,R,1975.). z en なおやや別の視点からであるが,われわれの測 度の有効性を支えると思われる所説が Ai . ,1 ,& F i hbe i ) によっ て述べられているの で付け加えておく. すなわち, 態度と行動との間 s n ,M. (1977 ione l ements の 対 応 の 一 方 も の 対 応(cor respondence) が 欠 け て い る 場 合(両 者 に お け るtarget ,act. しくは双方の欠如) は, 一般的には両者間に高い相関を期待することができないが, しかし対応の 欠如が必然的に両者の関係を否定するということには ならない, というの である. たとえば行為要 素を含まない態度(伝統的な態度概念 で, われわれの場合はこれによっ ている)と行動 基準(目標・ 行為両要素を含む) の関係の場合でも, 行動基準が目標の評価とほとん ど同様の程度に少ない行為 しか含ん でいないような場合には, 当該の対象に対する態度の測度からでも行動を予測することが 可能 であるという. 本研究の態度対象である 〈学生運動〉 についていえば, 被験学生にとっ て, その 〈運動〉 にかか わる行為の指標はかなり 限定されたものとなっ ている. しかもここ で選定された4つの指標が態度 i i n らの こ shbe 目標をもっ ともよく代表する直接的・日常的なもの であるとみなしうるとすると, F のような所説を,われわれのえた結果を説明するにたる一つの根拠とすることに大きな無理はない.. 2:Act一1群にお ける態度と行動の一貫性とその背景 Ac t-1群における態度と行動との関係は, す でに述べた通り〈学生運動〉に対する積極的・恒常 的な参加行動と, 運動に対する一貫した肯定的態度との明瞭な一致・均衡の保持という形 で示され た, このような結果をどのように理解し説明したらよいか. 個人の表明する態度がそれと全面的に 一 致した行動となっ て現れるには, 一般的にはその他の諸変数によっ て媒介されねばならないとい う見解が今日の定説 である. その他の諸変数に関しては多くの論があっ て確定しないが, たとえば, これを扱っ た初期の研究を代表する Wicker , A.W. (1969)は, 関 連 の あ る 諸 論 文 を レ ビ ュ ー した 上 l で, 態 度と行動 の不 一致の背景要因 を総括するという 立場か ら, そ れらを個人的要因 (pe r ona s fact i i lfactor tuat or s) と状況的要因 (s ona s) に 大 別 し た. 前 者 では, 他 の 諸 態 度, 競 合 す る 動 機,. 行動水準その他をあげ, 後者 では, 固有の行動への規範命令 (社会的要求・期待の圧力) , 態度対象 の特殊性, 特定の人物の現実的・観念的出現等々 をあげた. 最近の研究 では, 数多くの媒介要因の関係を理論的に整序 して, 行動と態度およ びその他の変数 i hbe i の体系的な関係を一定の予測式の形 で示した F (19 75 )の研究が注目される. s n z en . ,M. ,& Ai ,1 彼らはある刺激対象に対する態度を,それに関係する行動の主要な規定因とみる立場をとらないで, 行動の規定因として機能する主要な変数を, ある行動を行うことに対する態度 (AB )と主観的規範 S N ) ( の二つにまとめあげた. 前者は与えられた状況下 である行動 がもたらす結果についての個人 の認知もしくは信念と, その結果についての彼の評価に依存するものである. 後者の主観的規範は, 多くの人々, 特に個人にとっ て重要な意味をもつ他者もしくは準拠集団が, その状況でどのように 行動するように彼に期待しているかについての個人の認知もしくは信念と, その他者の期待に一致 174.

参照

関連したドキュメント

「総合健康相談」 対象者の心身の健康に関する一般的事項について、総合的な指導・助言を行うことを主たる目的 とする相談をいう。

私たちの行動には 5W1H

共通点が多い 2 。そのようなことを考えあわせ ると、リードの因果論は結局、・ヒュームの因果

Q7 

□ ゼミに関することですが、ゼ ミシンポの説明ではプレゼ ンの練習を主にするとのこ とで、教授もプレゼンの練習

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価.

具体的な取組の 状況とその効果