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少年犯罪の更生保護における保護司制度の現状と課題

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Academic year: 2021

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(1)少年犯罪の更生保護における保護司制度の現状と課題 教科・領域教育学   社会系コース.    M071701    構 直樹. 3研究の概要. 1研究の目的   本研究では、少年犯罪の更生保護を取り上 げ、保護司制度について論じたものである。そ.  私たちの社会は、少なからず犯罪や非行と呼. の際に,保護司の実態を調査し、保護観察官制. ばれる逸脱行動を抱えている。有名な社会学者. 度にも言及していく。. であるデュルケムはr犯罪は社会に不可欠」と いう見解を示している。その流れのなか近年、 少年による犯罪は連日マスメディアによって、. 2論文構成. 報道されている。なかには耳を疑いたくなるよ. 第1章少年犯罪. うな残忍な犯行や凶悪といわれるほどの事件も.  第1節 少年犯罪研究と本稿の目的. 数多く伝えられている。.  第2節 少年犯罪の実態.  マスコミによる少年犯罪の報道は少年の「低.  第3節 少年犯罪に関する研究. 年齢化、凶悪化」というキャッチフレーズが叫 ばれ、その流れに伴って2001年に少年法が改正. 第2章 更生保護制度のあらまし. された。そして、様々な知識人は独自の解釈や.  第1節 更生保護制度の基本法. 理論を用いて、少年犯罪について、説明してい.  第2節 更生保護制度の概容. く。.  しかし、少年犯罪や非行といった研究は時代.  第3節 更生保護制度の組織及び機構. を映す鏡のように時代ごとに研究が重ねられて. 第3章 更生保護を支える保護司の実態. いる分野でもある。であるからこそ、急に少年 たち自身が変化することは考えにくい。実際に. 第4章 更生保護の担い手について. 統計を見ると少年犯罪は減少しているのである。.  第1節. 旧保護観察官制度の概要.  しかしながら、大抵の場合、一度ルールに反.  第2節. 旧保護観察官制度の現実と問題点. した行為をして拘禁された犯罪者は、刑期を終.  第3節. 旧保護司制度にみる現状と問題点. えると社会に戻され、結局のところ社会で生き.  第4節. 旧法にみる民間協力組織の問題点. ていかなければならない。よって、犯罪者にと.  第5節. 更生保護法の改正にあたって. っては、罪の償いと社会の厳しい眼差しを背負 っていかなければならない。当然のことをした のだから当然という意見もある。しかし、この. まとめにかえて. 一354一.

(2) つらさは並大抵のものではない。このようなこ. 察官は国家公務員である。しかし、保護司は民. とを受けて、犯罪者には保護観察という制度が. 間のボランティアである。全国でおよそ5万人. 適用されている。これは少しでも社会復帰を促. の方が活躍している。. 進できるように暖かい監視のもと一歩ずつ踏み.  私自身、日本の刑事政策の一環である保護観. 出していけるように配慮されているシステムで. 察から、保護司制度を見ていくことは一つの社. ある。. 会をみているような気がする。保護司はボラン.  日本の刑事政策では、少年犯罪や少年非行を. ティアである。けれども、保護司を対象とした. 行ったものを人生の先輩が温かく見守り、共に. 研究では保護司自身は生活に組み込まれた一部. 成長していくというシステムが存在する。もち. のように保護観察対象者と向き合い、彼らなり. ろん、大人の犯罪者にもこのシステムが適用さ. に達成感や満足感を持ちながら、罪を犯した少. れる。この保護観察という制度に異論を唱える. 年などを更生に導いている。もちろん、うまく. 人は少ないように思われ、よく考えられた制度. いかないケースもある。. であり、人々の関心も高い。正直なところ誰も.  しかし、現在の保護司制度ならびに保護観察. が犯罪者と関わりを持ちたくないと考えている. 官制度は問題を抱えている。まず、処遇の専門. のは確かである。. 家である保護観察官の数が圧倒的に不足してい.  しかし、誰かが取り組まなければならない問. ることである。これでは、現場で活動している. 題である。話は変わるが行政がより良いまちづ. 保護司に籔寄せがくるのは当然のことである。. くりを企画していくようになるには人々の厚い. また、保護観察官は専門家という立場から、保. 支援が同時に必要である。同様に犯罪者の社会. 護司と協働態勢で更生に取り組まなければなら. 復帰にも矯正処遇官や保護観察官のみではなく、. ないのが原則である。ところが、実際には保護. 民間のボランティアである保護司が支えになっ. 司だけが保護観察対象者を処遇しているという. ている。国民の社会生活の基盤は、社会秩序が. 問題がある。. 安定し、個人ないしは市民生活が侵害されるこ.  最後に保護司制度についても、保護司の「有. となく、安心して生活できることで始めて成り. 給化」や「公募制」といった問題があげられて. 立っている。その背景には保護司が多大な功績. いる。. を治めているからである。.  そこで保護司自身に話を聞くことにより、保.  少年というのは可塑性があり、例えば、些細. 護司からみた保護司制度を考えてもらった。. なことで立ち直ったり、意外なことから悪影響.  そのことを踏まえて、日本の刑事政策の機能. を受けたりもする。このことを前提に少年法が. がより充実していくために我われは考えていか. 成立していて、国が親となって面倒を見ていく. なければならい。. ことで保護の対象となったりしているのである。. そのことを踏まえて、我われは考えていかなけ ればならない。. 主任指導教官 森秀樹.  日本の更生保護は保護観察官と保護司から成. 指導教官   首藤明和. り立っているといっても過言ではなレ】。保護観. 一355一.

(3)

参照

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