少年犯罪の更生保護における保護司制度の現状と課題
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(2) つらさは並大抵のものではない。このようなこ. 察官は国家公務員である。しかし、保護司は民. とを受けて、犯罪者には保護観察という制度が. 間のボランティアである。全国でおよそ5万人. 適用されている。これは少しでも社会復帰を促. の方が活躍している。. 進できるように暖かい監視のもと一歩ずつ踏み. 私自身、日本の刑事政策の一環である保護観. 出していけるように配慮されているシステムで. 察から、保護司制度を見ていくことは一つの社. ある。. 会をみているような気がする。保護司はボラン. 日本の刑事政策では、少年犯罪や少年非行を. ティアである。けれども、保護司を対象とした. 行ったものを人生の先輩が温かく見守り、共に. 研究では保護司自身は生活に組み込まれた一部. 成長していくというシステムが存在する。もち. のように保護観察対象者と向き合い、彼らなり. ろん、大人の犯罪者にもこのシステムが適用さ. に達成感や満足感を持ちながら、罪を犯した少. れる。この保護観察という制度に異論を唱える. 年などを更生に導いている。もちろん、うまく. 人は少ないように思われ、よく考えられた制度. いかないケースもある。. であり、人々の関心も高い。正直なところ誰も. しかし、現在の保護司制度ならびに保護観察. が犯罪者と関わりを持ちたくないと考えている. 官制度は問題を抱えている。まず、処遇の専門. のは確かである。. 家である保護観察官の数が圧倒的に不足してい. しかし、誰かが取り組まなければならない問. ることである。これでは、現場で活動している. 題である。話は変わるが行政がより良いまちづ. 保護司に籔寄せがくるのは当然のことである。. くりを企画していくようになるには人々の厚い. また、保護観察官は専門家という立場から、保. 支援が同時に必要である。同様に犯罪者の社会. 護司と協働態勢で更生に取り組まなければなら. 復帰にも矯正処遇官や保護観察官のみではなく、. ないのが原則である。ところが、実際には保護. 民間のボランティアである保護司が支えになっ. 司だけが保護観察対象者を処遇しているという. ている。国民の社会生活の基盤は、社会秩序が. 問題がある。. 安定し、個人ないしは市民生活が侵害されるこ. 最後に保護司制度についても、保護司の「有. となく、安心して生活できることで始めて成り. 給化」や「公募制」といった問題があげられて. 立っている。その背景には保護司が多大な功績. いる。. を治めているからである。. そこで保護司自身に話を聞くことにより、保. 少年というのは可塑性があり、例えば、些細. 護司からみた保護司制度を考えてもらった。. なことで立ち直ったり、意外なことから悪影響. そのことを踏まえて、日本の刑事政策の機能. を受けたりもする。このことを前提に少年法が. がより充実していくために我われは考えていか. 成立していて、国が親となって面倒を見ていく. なければならい。. ことで保護の対象となったりしているのである。. そのことを踏まえて、我われは考えていかなけ ればならない。. 主任指導教官 森秀樹. 日本の更生保護は保護観察官と保護司から成. 指導教官 首藤明和. り立っているといっても過言ではなレ】。保護観. 一355一.
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