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発達障害児の保護者のペアレント・トレーニングにおける認知の変容過程

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Academic year: 2021

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(1)発達障害児の保護者のペアーレント・トレーニングにおける                認知の変容過程 専攻 学校教育学専攻 コース 臨床心理学コース. 学籍番号 M10071G 氏名 宇和川美保         問題と目的. 帰属スタイル質問紙を改定して使用した。.  近年、発達障害児の保護者に対する支援も求め.  ・認知変容過程調査. られるようになっており、その一つとして、ペア.  毎回講義開始時に・rこの2週間はどうだった. レント・トレーニング(以後PTとする)があげ. か」・rそれはどうしてだと思いますか」の質問に. られる。発達障害児の保護者を対象としたPTで. 全体発表の形で回答した。結果をKJ法で分類し、. は、子どもの行動変容や,保護者のストレスに関. 分類に従い、発語の割合の推移を分析した。. する効果検証が行われてきたが、最近では、保護. 4.結果. 者の気質・特性・環境による効果の検証も進めら.  ・子どもの標的行動は改善した。・PSIから得ら. れている。また、親子の肯定的感情体験を通し、. れたストレスには有意な差は得られなかった。イ. 子どもの自尊感情を高め、親子関係を強めること. ンタビューから得られた保護者の発語の分類では、. で治療を行う認矢口的な変容のアプローチの特色を. 全員が、#1,2では、ネガティブな内容であった. 加えるようになってきている。本研究では、PT. のが、徐々にポジティブな内容に移行した。#1で. の過程において、発達障害児の保護者にどのよう. はr標的行動の原因は子ども」であるとして発語. な認知の変容が起こるのかを特に原因帰属に焦点. が#5ではr原因は自分」である、と変化した。1. を当て、明らかにすることを目的とする。. 事例の発語の推移をTab1e2に示した。.          〈研究I〉.  Table2.事例5:保護者のインタビューの発語推移. 雌.   冒 初出                            割合.  2012年2月∼4月にA市育児サークル主催の rペアレント・トレーニング」に参加した発達障. 害もしくは育てにくいと保護者が感じている子ど もを持つ母親5名(診断の有無は問わない)。. 2.ペアレントトレーニンクプログラム   5回の短期プ1コグラムであった、プログラムの. 構成をTab1e1に示した。.  コード        内容 一国                            詳1   #2   #3   #4   申5  目Rm  子どもの行舳の原因母1慎的以外〕.     盲、黎. _韮_堕=__員赴け蚊t鈎岨繊モ‘乏し.     6.帥   岳.51   コ.帥.  目Tr■榊舶伽た留介入により} _塑_蝿一.■駿⑫貫虻眺撞斤イ刻_■__.   1里j5    2^01.  M巳。    ≒Fども。〕{iIoσ=;E{ヒ1二気づく. そ.69           12.国壇.  MT“   艘思{,□しし、・美しい〕. 5,10     3.明    ㎜.’0.  ○邑r± 寝められた詩ω反応;えrプ. 1.帖.  MC5  ■める. 何.祖.  Mτ一  葭胆{Lんどし、・つらい〕. ,1、仙. _塑_亘堕二__慢鞄菅幽握≦釦圭______. 越.鵬.  M∼  今までの蜥Eへω反省. 帖.1O.  M^m  自分の資化への気づき  目下   構的行動の種子. 帖、明. 丘33  四.11   ’蝸. 顯.丁5. _蟄_処____鯉_____________. 閉、oo.     ミ.11     日.oo. 岩1 目Rヒ      一    日1は  .も          10町OO. 1了一距   41一嶋. 5.考察  ・原因帰属に関するアンケートは、原因の項目.  3.指標   ・PSI育児支援アンケート      Table1.P Tのプログラムの構成   ・原因帰属に関するアンケート青柳ら(1994)の. の選択形式としたが、選択肢が多すぎた、複数回 答としたことから、原因を特定することができず、 評価には至らなかった。.  ・インタビューの分析からは保護者の発言の傾 回敏  参加者の演習内容    ミ織内容        参加者の記録宿題:内容.          楊妄説明        べ一スライン肥憾蜆子の行 #1    ター÷デット{テ日OO〕連星定          蛆^の基壁{…胃竃〕     勘〕. 向には共通の流れがあることが分かった。トレー.   ぺ一スラィンの壁露            「ほめる」を実聾順子の行 苦2               介入I一はめる. ニング前には子どもの行動の原因は子どもにある.   「擾める」ロールプレイ                  団}.   介入Iの描県産露 #3. A日O分析        介入I「ほめる』を奏猷転手 介入丑一助兵 なほめ方  の行動〕. 当4   介入口の描棄畦蜴. 上手なフェードアウト    介入匝=皿に劫異的に「ほめ 行動の萄爬        る」書実聾(暇子の行動:.   A日O分析. ÷5   介入の結実雷錘     修7式. と発言していた保護者が、最終回までに「子ども の行動の原因は子どもではなく、自分のかかわり、.

(2) 100. もしくは環境である。」ことに気づく。このように、. “荒榊一. %. 原因の帰属が子どもから環境へ移るという流れが. 一■一 俊行ε享.   創投目号. 見えてきたと思われる。. ■一、.          〈研究1I〉 50%. 雌. 、,.  2012年9月∼11月にB市に研究Iと同様に母 親6名を先行群とし4名を後行群とした。 2.ペアレントトレーニンクプログラム  研究Iと同様である。.   O%              子ども       プレ       ホスト                   が原題   Figure1、問題行動の原因と考える割合の変化.  後行群待機時の調査の概要をTab1e3に示した。. 研究1Iで、子どもの原因と自分の原因に限定して.     Table3.後行醐二対する調査の概要. 回答を求めたことで、より明確な帰属を見出すこ. 丙  奪              工=’の作実. 請. とができたと思われる。. 聾究ω越冒践籠 得っていただく二と書撹龍      同量8間入. S−M祉会皇着陸カ咳査. ○月. PS一貫一・支男アノゲート. 今宮っている二とは?. 貝屋;1貫σ,ア:’{riトI1一工. PS一資“交漫アンケート   9月.二宮オ=■オしてL、,…匿っ,三こと一:.           議論  インタビューの中で、親子関係の改善に関する. 発言が多く見られた。研究Iのフォローアップで. も5名中4名が良好な親子関係を維持していた。. l1月                             恵冨{1属の=F:’ケート回一工.   関して至右はどうですか?. PTは、親子関係の改善には、非常に有効である.    トレ・二:’クス,一ト. 蝿.  ・原因帰属に関するアンケート 研究Iの結果 をもとに改正を加えた。.  ・認知変容過程調査 研究Iと同様にインタビューを行い分析した。. 雌. ・先行群と後行群待機時の比較.  原因帰属に関するアンケート 子どもに原因を 感じている割合は、先行群ではプレの83%からポ. ストの30%まで約50%減少した。後行群の待機 時では、9月に62%から40%に減少した。この結 果について二要因混合計画の分散分析を行ったと ころ、調査時期の主効果のみが有意であり(f(1,7). =9.47,p=.018)、群の主効果及び交互作用は有. 意な効果は認められなかった。一方、自分に原因 が有るとした割合は、先行群、後行群のどちらも. 2ヶ月の間に増加している。二要因混合計画の分 散分析を行ったところ、調査時期の主効果のみが 有意であり(f(1,7)=9.06,p=.020)、群の. 主効果及ぴ交互作用は有意な効果は認められなか った。子どもの問題行動の原因と考える割合の変 化の平均をFigr㎜e1に示した。. 6.考察. と言える。具体的に子どもにどうすれぱいいのか 日々悩んでいる保護者にとっても、子どもにとっ ても有意義な支援の一つと考える。P Tのプログ ラムの内容からも原因帰属に変化をおよぽナ要因 はすでに盛り込まれていたと考えるべきであり、. 本研究では、そのことを改めて確認するような形 となった。参加者は、トレーニング前には原因を 子どもへ帰属させていたが、トレーニングがすす むに伴い原因を自分に帰属させる様子が見られた。. 原因帰属を子どもから自分に変化することで、保 護者は、叱責を賞賛へと変化させていけるきっか けになるのではないだろうかと考える。認知の変 容過程として「原因は子ども」「観察」「褒める」 「子どもの行動が変化」「気づき」「反省」「母親の ポジティブな声がけ(自主的)」「子どものポジティ. ブな反応」「子どもの行動の原因は自分のかかわり、. もしくは環境である。」の流れをすぺての保護者が. 経ていることが考えられる。本研究では、対象者 の選定などの課題が残った。対象者の募集、保護 者の特性への配慮が必要であることが示唆された。. 主任指導教員(市井雅哉)  指導教員(嶋崎まゆみ).

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