市民性の育成を保障する社会科授業の開発 : 「社会化」を踏まえた「対抗社会化」による社会科
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(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第61巻 第2号 JournalofHokkaidoUniversityofEducation(Education)Vol.61,No.2. 平成23年2 月 February,2011. 市民性の育成を保障する社会科授業の開発 −「社会化」を踏まえた「対抗社会化」による社会科−. 小林 一博・村瀬 晴史・池田 泰弘*・藤本 将人**. 北海道教育大学附属釧路中学枚 *釧路市立春採中学校. **北海道教育大学釧路枚社会科教育学研究室. DevelopmentofSocial−StudiesLessonsforBringingUpofCitizenship −ImprovementsofusingprlnCiples”Socialization”and”Countersocialization”−. KOBAYASHIKazuhiro,MURASEKiyofumi,IKEDAYasuhiro*andFUJIMOTOMasato** Kushiro Junior High School Attached to Hokkaido University of Education. *HarutoriJumiorHighSchool,Kushiro **. DepartmentofEducation,KushiroCampus,HokkaidoUniversityofEducation. 概 要 基礎的・基本的な知識,概念や技能の習得とともに,思考力・判断力・表現力等を培うための言語活動の 充実が図られ,社会参画への関心,態度の育成が求められている。しかしながら,今日,実際に行われてい る社会科授業の多くは知識の習得に偏り,社会に対する関心・意欲を高め社会の様々な事象に対して多面的 にものごとを見つめて考察する見方や考え方の能力を培う授業構成になってはいないのではないだろう か。. 北海道教育大学附属釧路中学校で例年実施されるCRT検査を分析した結果,附属釧路中学校の生徒は, 「知識・理解」「資料活用における技能・表現」の能力が高い反面,「関心・意欲・態度」と「思考・判断」. の能力が低下傾向にあることが判明した。CRT検査の結果が示す問題を克服するため,執筆者らは研究グ ループを立ち上げ,学校現場で実際に行われている社会科授業を改善する方策を考察・実践することとした。. 本稿は,その研究成果の一部である。 問題を克服する社会科の授業構成は,社会を多面的に考察し判断する力をつけ,社会に対する関心・意欲 と思考・判断の能力の向上を図る社会科授業構成である。このような授業構成は,「『社会化』を踏まえた『対 抗社会化』による社会科」とネーミングすることができる。社会認識力の育成に「社会化」の理論を用い, 今ある社会を忠実に把握する訓練を行うこと。また,社会的判断力や批判的思考力の育成に「対抗社会化」 の理論を用い,未来を創造する訓練を行うこと。この両者を段階的に組み上げ授業を行えば先の問題を克服. 207.
(3) 小林 一博・村瀬 晴史・池田 泰弘・藤本 将人. できる,というのが研究グループの主張である。またこのような授業構成が実現できれば,社会科が目指す 市民性の育成も保障することができると考える。. Ⅰ.問題の所在 1.現在社会を生きる子どもたちに必要な能力 一社会を多面的に考察し,判断するカー. 1980年代後半以降,子どもを取り巻く日常生活. 五年後,成人として社会を本格的に担っていく ことになる現在の中学生にとっては,学校教育,. 特に市民性の育成を目標の中核とする社会科にお いて,多面的に考察し判断する訓練が保障される 必要がある。. の変化には,大きく二つある。一つは国際化,も. う一つは情報化による生活環境の変化である1)。 国際化とは,一般的に,国境を越えて,モノ, ヒト カネ,情報などの流れが増加する現象を意 味する。教育分野の場合,それは「固有のアイデ. 2.子どもの現状 一社会に対する関心・意欲の低下と思考・判 断の能力の低下一. 北海道教育大学では,附属釧路中学校と附属釧. ンティティをもった一国民ないし一民族を,最も. 路小学校とが平成17年度より4カ年にわたって連. 摩擦の少ないかたちで,国際的に定位させるため. 携研究を組織している。社会科においては,小中. の努力」と表現されている2)。. 7カ年を通した「学び方」の系統的な編成,児童・. 情報化とは,一般的に,コンピュータの普及や. 生徒の学習に対する有用感の持続を図る指導,課. 通信システムの大幅な技術革新の流れ,及び,そ. 題を持続的に追究し「言葉で伝え合う」ことを目. れに伴う社会の変化を意味する。教育分野の場合,. 的とした活動を行っている5)。. 技術革新に伴う様々な社会の変化や新たに派生し. 筆者らは,研究の一環で,学習者の学力の推移. てきた社会問題について考察すると共に,中立公. をCRT検査(CriterionReferencedTest:目標. 正な報道,やらせ,自主規制といった報道倫理や. 基準準拠検査)を用いてデータ化しが)。図1と. 情報倫理に関する問題についての判断力を育成す. 図2は,附属釧路中学校第3学年(平成19年庶人. る必要性として論じられている3)。. 学)の学力の推移を4カ年にわたって調査した結. 国際化が進展し,人や物が国境を越えて移動す. 果を示したものである7)。調査は,資料1と資料. ることが日常となった現在においては,社会につ. 2に示す項目によって,45分間のテストとして実. いてより良く知り,多面的に考察する力が必要で. 施した。マークシート方式で各項目を子どもたち. ある。また情報化が進展し,社会についての問題. が表示することによって,能力を確定するという. が複雑化するにあたり,適切に判断することがで. 方法を採用した。附属中学校の1学年は120名で. きる力も必要である。. ある。資料1は,関心・意欲を,資料2は思考・. しかしながら,実際に行われている社会科授業 の多くは断片的な知識の習得に偏り,社会の様々. 判断を抽出するための問題の実際である。 今回採用したCRT検査は,財団法人応用教育. な事象に対して多面的にものごとを考察する力を. 研究所が作成したものである。評価の観点は,教. 充分に育成していないのではないかと指摘されて. 育現場での汎用性を図るため,指導要録における. いる4)。国際化,情報化による生活環境の変化に. 「観点別学習状況」と「評定」に沿うものとして設定. 対応するためには,社会についてより良く知り,. されている。各評価観点は,観点Aが「十分満足. 多面的に考察する力が必要である。また社会を形. できる」,観点Bが「おおむね満足できる」,観点. 成する一員として皆がより良く生きることのでき. Cが「努力を要する」を意味している8)。図1と. る社会の在り方を碇案する力も求められよう。. 図2に示したグラフの縦軸は人数の総数における. ?08.
(4) 市民性の育成を保障する社会科授業の開発. 図1 「社会的事象への関心・意欲」の変容. 歴史の学習の中で,いろいろなことを調べたと. 図2 「社会的な思考・判断」の変容. 日本国内の人口密度は,地域によって大きな差. き,あなたはどう思いましたか。自分にいちばん. があります。特に人口が集中している地域の特色. 近いと思うものを選びなさい。. に,あてはまらないものはどれですか。1つ選び. ア 調べるといろいろなことがわかり,おもし ろいと思った。 イ これからは進んで取り組むようにしたいと 思った。 り やるように言われたことはやったが,あま り興味は持てなかった。. なさい。 ア 平野が広がる地域である。 イ 交通が発達した地域である。 り 商業施設や文化施設の集まっている地域で ある。 エ 観光産業を中心とする地域である。. エ まったく興味が持てなかった。 資料1 関心・意欲を抽出する問題の例. パーセンテージを,横軸は実施時期を意味してい る。. 図1は,「社会的事象への関心・意欲」の変容. 資料2 思考・判断を抽出する問題の例. ていることが分かる9)。 これらのデータは,社会に対する関心・意欲, 思考や判断についての力の減少を意味しており,. を示したものである。入学時に観点Cの生徒は,. 社会科授業を改革する必要性を訴えていると言え. 全体の7%であったのに対し,2学年の3月には,. るだろう。. 14%に増加している。これは,社会に対する関心. 本研究は,現在社会を生きる子どもたちに必要. や意欲を低下させている子どもが増えていること. な能力と現在の子どもの状況を鑑み,社会を多面. を表している。図2は,「社会的な思考・判断」. 的に考察し判断する力をつけ,社会に対する関. の変容を示したものである。入学時に観点Cの生. 心・意欲の低下と思考・判断の能力の低下を克服. 徒が,全体の8%であったのに対し,2学年の3. する社会科授業構成を論じていく。その授業構成. 月には,13%に増加している。また「社会的な思. を,筆者らの主張として先取りして示せば,「『社. 考・判断」の観点Aを見ると,入学時66%十分満. 会化』を踏まえた『対抗社会化』による社会科」. 足していた生徒が,2学年3月には55%に減少し. とネーミングすることができるだろう。この方略. 209.
(5) 小林 一博・村瀬 晴史・池田 泰弘・藤本 将人. を用いれば,先の課題を克服できるというもので. 題のまとめ」からなる3つのパートから構成され. ある。. ている。「課題の把握」において,農林水産省が. 研究の手続きとしては,以下のように行う。①. 作成したパンフレットから日本の食料自給率の現. 現在,学校現場で実践されている同単元同内容の. 状を読み取らせる。そこからは,先進国の中にお. 二種類の社会科授業を収集,提示する。②各授業. いて,日本の食料自給率が一番低い状況にあるこ. を教科数青学的に分析し,授業に内在された特質. と,このような食料自給率が低い現状は,決して. を抽出する。③抽出した特質をもとに,現在の社. 望ましいことではないことを生徒が確認するよう. 会科授業のもつ問題を克服する方略を考察する。. になっている。そして,本時の学習課題「食料自. 以下,この手続きに則って,論を進めてみたい。. 給率を上げる取り組みを調べよう」を提示して, 本時を一貫する課題を明確化する。. 「課題の追求」においては,パンフレットの資 Ⅱ 学校現場で実践されている二種類の社会 科授業 1.「社会化」を目指す社会科授業 一現在社会を忠実に把握する訓練一 資料3は,池田泰弘(釧路市立春採中学校教諭). により実践された中学校社会科地理的分野(単元 名「世界と日本の産業」)における授業を,一時 間構成の授業記録として表したものである。. 池田の授業は,現在社会を忠実に把握する訓練. 料を用いて,生産者,食品工場,消費者,レスト ランの各立場における安定した食料確保のための 取り組みを調べ,ワークシートに記述させる。そ の後,ペア等で交流を図り,発表させる。教師は,. 生徒が資料から食料自給率を高める方法を調べや すいように積極的に支援を行うようにする。. 「課題のまとめ」においては,身近な事例を教 師が提示して,課題の解決策に結び付けさせて理 解させるようにする。地元スーパーの取り組みや. を意図的に試みた授業として開発されたものであ. 給食の献立の工夫など「地産地消」の事例を挙げ,. る。この実践を,「社会化を目指す社会科授業」. 食料自給率向上の意識を高める働きかけを行う。. と位置づけ,その論理を明確にするため,授業記. 池田の授業は,「課題の把握」「課題の追求」「課. 録に分析欄を設けた。資料3の授業記録の網掛け. 題のまとめ」の3つのパートで構成されているが,. 部分は,小林と藤本が分析したものである。. それぞれのパートは,「生起している社会問題の. 「社会化」とは,社会で求められる知識,技能,. 事実を確認する」段階,それらを基に「問題を克. 態度(行動様式)等を習得し,既存の社会に適応. 服する取り組みを紹介する」段階,そして,「巾. することである。子どもたちは,「社会化」する. 民としてのあるべき行動を示唆する」段階の3つ. ことで他者との関係を理解し,自己を形成する。. の過程から授業を構成するように意図したもので. 「社会化」には,その社会の文化様式をよく知っ. ある。. ている者が未修得者に伝え,受容させることが多. 「生起している社会問題の事実を確認する」段. い。子どもは社会の文化様式の未習得者であるた. 階では,農林水産省発行の『いちばん身近な「食. め,「社会化」することは現実社会を忠実に把握. べもの」の話』のパンフレットを活用し,現在の. する訓練となる10)。. 行政府からみたある一面的な見方・考え方をまず. 池田の授業は,農林水産省発行の『いちばん身. はとらえさせる。. 近な「食べもの」の話』のパンフレットを用いて,. 「問題を克服する取り組みを紹介する」段階で. 日本の食料問題に対する現状に関して情報を収集. は,食料自給率は上げるべきという立場に立った. し,望ましい食料自給率のあり方について理解す. 生産者,食品工場,消費者,レストランでの問題. ることを目標としている。. 克服の取り組みを配布資料から読み取らせ「地元. 指導過程は,「課題の把握」「課題の追求」「課. −ごl(1. 産の食材を選ぼう」や「食べ残しはよくない」な.
(6) 市民性の育成を保障する社会科授業の開発 資料3 社会化を目指す社会科授業(一時間構成) (1)本時の目標. ・農林水産省発行のパンフレットから,日本の食料問題に対する情報を収集することができる。 ・収集した情報をもとに,望ましい食料自給のあり方について理解することができる。 (2)本時の指導過程. 教師の主な働きかけ. パート. 資料. 1.日本の食料問題 ・国内生産のみの材料から作られた ① 食事メニューを提示する。. 学習内容・活動. け,焼き芋,リンゴ,など. 社会化の過程. 起. ② (農林水産省『いちばん身近な「食. ベもの」の話』)を配布し,食料自 給率に関する事項を確認させる。. 課 題 の. 把 握. ・日本の穀物の自給率は,世界175の国 や地域のうち125番目である。 ・日本の食材だけを利用しても毎食のカ ロリーを取ることは可能であるが,こ. れまでのような豊かな食生活は維持で. (. 十 五. ・安定した食料を得るためには,日本の 食料自給率を上げるべきである。 ・食料自給率が低いことは望ましいこと ではない。. きない. 実. を. 確 認 す. 【課題】日本の食料自給率を上げる取り組みを考えよう. る. 2.食料自給率を上げる取り組み. 課. ・日本で安定した食料を得るために ③ ・みんなに喜んでもらえるものを作る. 題 の 、自 求 (. 課. 題 の ま. と め 五. は,どのような取り組みがなされ ているかを農林水産省発行のパン フレットから調べ,ワークシート. に記入させる。 ・調べたことを発表させる。. 【生産者】 ・地元産の食材を使った加工品を作る。 【食品工場】 ・ご飯を残さず食べるようにする,野菜 や魚を使った栄養のバランスの良い食 事を心がける【消費者】 ・地元の新鮮な食材を使ったおいしいメ ニューを作る【レストラン】. 3.学習内容の整理 ・食料自給率の低下を克服する解決 ④ ・くしろ食財の日を意識する(釧路の食 材を消費するように心がける) 策を理解しなさい。 ・給食便りを見て,ふるさと給食で使わ れている食材を確認する。 ・季節に合った地元で獲れた食べ物を食 ベることが食料自給率を上げる第一歩 である。 ・食料日給率の向卜は,白分たちの牛括 に結びついている身近な問題である。. 間. 組題. る取 り. 市. き. 【資料】 ①農林水産省発行パンフレット『いちばん身近な「食べもの」の話』p.12. ②農林水産省発行パンフレット『いちばん身近な「食べもの」の話』pp.4−5. ③農林水産省発行パンフレット『いちばん身近な「食べもの」の話』p.15. ④農林水産省発行パンフレット『いちばん身近な「食べもの」の話』pp.1017. (池田泰弘「社会科学習指導案」釧路市学校教育研究会『学校教育研究発表大会集録』p.29.と池田泰弘により実践 された授業の事実をもとに小林,藤本が作成。綱かけで示した分析欄は,小林,藤本による。). 211.
(7) 小林 一博・村瀬 晴史・池田 泰弘・藤本 将人 資料4 対抗社会化を目指す社会科授業(二時間構成) (1)本時の目標. ・日本の食料問題に対する情報を書籍,ホームページから自分たちで収集することができる。 ・収集した情報をもとに,望ましい食料自給のあり方について根拠をもとに自分たちで考え,意見を発表するこ とができる。 (2)本時の指導過程 パート. 教師の主な働きかけ. 学習内容・活動. 資料. 1.日本の食料問題. 【現代日本の状況】 ・現在の日本は,食料の大半を海外に頼ってい. 2.食料自給率を上げる取り組み. 【問題状況の理解】. る。 十. ・現在は,輸人により豊かな食生活を送ること. 五. ができるが,輸入がストップしたりすると途 端に私たちは現在のような食生活が送ること ができなくなる。. 【問題克服の価値的理解】 ・食料自給率を上げよう。. 3.学習内容の整理. 対抗社会化の過程. 社 会 化 に. 基. 業 の. 復 習. 4.1,2,3の学習内容に相反す る事実の提示. 【食料問題は起こると主張している 専門家の見解】. 課 題. ・日本の食料自給率の低さ ・世界人口の増加 ・温暖化による地球規模の不作 ・食料輸入の危機. の. 把 握. 自 己 の 認. ・海外から安い食べ物を輸入しているからこ そ,今の豊かな食生活がある。 識 を. 五. ・食料自給率を上げて,海外からの輸入量を減 らすと,緊急時に私たちは対処できる。. 十 分 十 五. ・食料自給率の不確かさ ・世界人口は今後,増加しない. 分. ・生産効率は向上する. 【食料問題は起こらないと主張して. ・世界的分業の発展 ・しかし,現実的には,コストのことなどを考. す る. の. 葛. えると,国内産の食材は高騰することが予想 できる。. ・また,食料自給率が上がれば,現在輸入して いる食材が手に入らなくなるかもしれない。. 引. 起. ・今の価格で食べられるものが食べられなくな る可能性がある。. 【課題】今後,私たちは食料問題に対して,どう対応したらよいか 5−1.食料自給率重視派の主張 ・なぜ,日本の食料自給率はこんな ① 【食料自給率重視派による食料危機の要因の説 明】. に低下してしまったのだろう。 課. ・世界人口の急増 ・新興国の需要増. 題 の. 価 値. に. ・異常気象による干ばつによる需給低下. 追 求. ・世界中で“奪い合い”が始まっている. ・農業に従事する人々の高齢化,生産力の低下 ・食料日給率が低下することで起こ. 十 五. る問題を調べてみよう。. ② う課題を調べ, ワークシートに記入させる。. 【食料自給率低下により発生する問題】 ・食の選択の幅が狭くなる ・日本の食の安全保障が低下する ・世界の中で食料の供給格差が拡大する ・日本など食料の買い占めに対する批判の増加. 212. す. 小.
(8) 市民性の育成を保障する社会科授業の開発. ★食料危機を主張する説の根拠を確認する。. 5−2.食料自給率重視派の根拠. ③ ・世界人口は増加する ・生産耕地は減少している. 科問題を考える。. 判 断 を. ・各国は自国の食料を優先する. 根 嘩. ・日本の生産者の実情. 団. ・「地産消費」を進めることのメリッ トは何か。. け る 他 者 の. 流通過程が消費者に見える安心感がある。 ・消費者が,地元で生産された旬のものを食べ ることで地域の農家を支える。 6−1.食料自給率軽視派の主張 ・なぜ,日本だけ食料自給率にこだ わり,危機感を持つのだろう。 課. 題 の. 分. ら. 価 値 に. ・温暖化による耕地適作地の拡人 ・食料の“奪い合い”は起こらない. 求. 五. あ. (決して西洋化しているわけではない). 追. 十. 識. ④ ★食料危機を否定する要因を挙げる。 【食料自給率軽視派による食料危機を否定する 要因の説明】 ・世界人口の増加の限界 ・新興国の食文化の実態. を 知. ・日本の農産物の競争力. ★日本で安定した食料を待ている背. ・食料自給率が低下する本当の理由 を調べてみよう。. 調べ,ワークシートに記入させる。. す. 【食料自給率向上により発生する問題】 ・食の多様化が進み贅沢になっている. 国. 自. 己 の. ・食料の生産過剰問題,値崩れが起こる. ・世界での食料供給格差は変わらない. 識 を. ・貿易問題が発生する ★食料危機を否定する説の根拠を確認する。. 62.食料自給率軽視派の根拠. 再 号刃. ⑤ す. ・世界人口は減少する. 料問題を考える。. ・生産耕地には余剰がある ・温暖化は食料生産を向上させる. 判. ・輸出禁止は各国の利益に反する ・戦後の食料不足に対する日本人の記憶. 根 拠. 断 を. づ. ⑥. け る. ・生産者が,生産性の向上,晴好性の追求,産. トは何か。. 地間の連携をすることにより消費者主体になる。 ・消費者が,よりよいものを求めて購入するこ. とで,日本の農家が活性化する。 課. 題. 7.今後,食料問題に対して,どう 対応したらよいのか。 ・食料問題を通して我々はどのよう. ★食料問題に関して,相反する二つの考え方か ら,我々が今後意識することは何か。 ・あらゆる考えを知った上で,自分の行動を振. 最. り返ってみよう. の. な姿勢で生活をおくるべきか。. ま と め. ・食料危機の到来の有無を主張する. ・注目するデータによっては,どちらの主張も. 正しくどちらの主張も誤りや問題点が見られ. 意見から,言えることは何か。. 終 主 確. る。 ・情報に流されないで冷静に自分で判断し行動 する. 十 五. 。. す. ・課題】今後,私たちは間対して,どう対応したらよいか 【資料】 ①柴田明夫. 『飢餓国家ニッポン』角川SSC新書 pp.14−46. ②柴田明夫. 『飢餓国家ニッポン』角川SSC新書 pp.144182. ③末松広行. 『食料自給率の「なぜ?」扶桑社新書pp.81−118. ④川島博之. 『「食料危機」をあおってはいけない』文贅春秋pp.18−62. ⑤川島博之. 『「食料危機」をあおってはいけない』文萎春秋pp.64−147. ⑥浅川芳裕. 『日本は世界第5位の農業大国』講談社+α新書pp.114−160 (授業の事実は小林が作成。綱かけで示した分析欄は,小林,藤本による。) 213.
(9) 小林 一博・村瀬 晴史・池田 泰弘・藤本 将人. どといった評価的な判断を獲得させている。 「市民としてのあるべき行動を示唆する」段階. 「対抗社会化」とは,社会化をできる限り阻み つつ,社会化を行っていくことである。文化様式. では,身近に行われている食料自給率の低下を克. の伝達もそれに対抗しうる新しい文化が台頭して. 服する解決策をまとめることで,「みんなで食料. きた時,瀬戸際に立たされることが現実生活では. 自給率の向上を図る姿勢や行動を行うべきであ. よく確認されるところである。その際,十分な時. る」といった規範的な判断に収束させる。. 間をかけて,これまでの文化様式が検討されるこ. この一連の過程は,社会認識形成において子ど. とになる。結果的に継承される文化もあれば,継. もの社会認識をあるべき姿に導き,日本人が食料. 承されない文化もある。子どもたちは,ある見方. 自給率に対してどのように対処すべきかを指し示. に対抗する新しい考え方が碇出された時,個人の. す個別的規範的判断に帰結するように組まれてい. 思考を成熟させることになる11)。. る。. 「対抗社会化」を目指す社会科授業を具体化す. 池田の授業は,農林水産省が作成したパンフ. るために,自己の認識を対象化し,他者の認識を. レットから,日本の危機的な食料問題について理. 知った上で,自己の認識を再確認させる授業を開. 解すると共に,食料自給率を上げるための方策と. 発した。. 心構えを習得し,市民としてあるべき行動を身に. 小林の授業は,「食料問題は起こると主張して. 付けさせる授業,つまり「社会化を目指す社会科. いる」専門家の見解と「食料問題は起こらないと. 授業」として開発したものである。このような授. 主張している」専門家の見解のそれぞれ相反する. 業は,現在社会を忠実に把握する訓練として有効. 意見について資料を収集し,望ましい食料自給率. に機能し,日本の食料問題に対する見方・考え方. のあり方について根拠をもとに自分たちで考え,. を効果的に習得させることができる。. 意見を形成することを目標としている。. 指導過程は,「社会化を目指す社会科授業」と 2.「対抗社会化」を目指す社会科授業 一未来社会を創り出す訓練−. 「社会化」を目指す授業は,現在社会の文化様. 比較するため,同様に「課題の把握」「課題の追求」. 「課題のまとめ」からなる3つのパートから構成 している。. 式を効率的に習得する上で,大変有効である。一. 「課題の把握」では,日本の食料問題について. 方で,市民形成を行うには,文化様式の習得の他. の現状を理解した上で,「食料問題は起こると主. に,また別の側面から見た訓練を用意する必要が. 張している」専門家の見解と「食料問題は起こら. ある。それは,多面的に考察し,判断する態度や. ないと主張している」専門家の見解を提示し,そ. 能力を育成するための訓練である。. れぞれ相反する事実をつかませる。そして,学習. 資料4は,小林一博(北海道教育大学附属釧路. 課題「今後,私たちは食料問題に対して,どう対. 中学校教諭)により実践された中学校社会科地理. 応したらよいのか」を提示して,二時間にわたる. 的分野(単元名「世界と日本の産業」)における. 授業を一貫する課題を明確化する。. 授業を,二時間構成の授業記録として表したもの である。. 小林の授業は,未来社会を創り出す訓練を意図. 「課題の追求」においては,「食料自給率重視派」 と「食料自給率軽視派」のそれぞれの主張とその. 根拠を「食料危機を抱く要因」「食料危機を否定. 的に試みた授業として開発されたものである。こ. する要因」「食料自給率低下により発生する問題」. の実践を,「対抗社会化を目指す社会科授業」と. 「食料自給率向上により発生する問題」「食料自. 位置づけ,その論理を明確にするため,授業記録. 給率の向上を重視することによる利点」「食料の. に分析欄を設けた。資料4の授業記録の網掛け部. 自由競争を重視することによる利点」の観点から. 分は,小林と藤本が分析したものである。. 分析・調査し,その結果をワークシートに記入さ. 214.
(10) 市民性の育成を保障する社会科授業の開発. せる。. ろう。. 「課題のまとめ」においては,提示された学習 課題に立ち戻り,食料問題に関して,相反する二. つの考え方から我々が今後意識することについ て,個人の主張を確立させる。. Ⅱ 各授業の特質と限界 1.「社会化」を目指す社会科授業. 小林の授業は,「社会化に基づく授業の復習」. −ある価値観を一元的に教える社会科授業構. をする段階,「相反する事実をつかみ価値の葛藤 を引き起こす」段階,それらを基に,「価値に基. 成一. 池田が実践した「現在社会を忠実に把握する訓. づく判断を下す①」段階,「判断を根拠づける①」. 練」としての社会科授業では,農林水産省の配付. 段階,「価値に基づく判断を下す②」段階,「判断. した資料を読み取り,事実判断を行わせている。. を根拠づける②」段階を経て,「最終的な判断を. その後,「食料自給率を上げるための取り組み」. 下す」段階の7つの過程から授業を構成するよう. を資料からの読み取りや話し合いによりつかま. に意図したものである。. せ,「食料自給率を上げるべき」という価値判断. 「社会化に基づく授業の復習」「相反する事実. をつかみ価値の葛藤を引き起こす」段階は,「自. に導いている。 「社会化を目指す社会科授業」では,「食料自. 己の認識を対象化する」過程として組織し,「価. 給率を上げなければならない」という主張のもと. 値に基づく判断を下す①②」「判断を根拠づける. 作成されたパンフレットから資料やデータを読み. ①②」は,「他者の認識を知った上で,自己の認. 取ることで,自ずと「日本の食料自給率を上げる. 識を再認識する」過程として組織した。また「最. 取り組みを考えよう」という個別的評価的判断が. 終的な判断を下す」段階は,「主張を確立する」. 下せるようになっている。. 過程として組織している。. 資料の事実をもとに判断を行ってはいるが,「口. 「認識を対抗社会化する過程」では,食料に関. 本の食料自給率は世界の中でも低く,食料自給率. するわが国の現状と指摘されている諸問題を,最. は上げるべきである」といったある一定の価値観. も支持されている価値観を用いて,社会問題の事. を一元的に教え込む授業となりうる点に,市民性. 実を把握するだけでなく,相反する事実をつかみ. 育成としての限界もまた存在していると指摘する. 価値の葛藤を促すことにより,自己の意識を事象. ことができる。「社会化を目指す社会科授業」だ. から対象化することをねらったものであった。. けでは,社会の要求に対して従順な子どもを育て. この一連の過程は,社会認識形成において既存 の知識や価値を対象化し,子ども自らの考えを創. ることに終始してしまう可能性があると指摘でき る。. 造させるように組まれている。相反する主張の正 当性や妥当性を吟味した上で最終的な判断を求め ることで,社会についてより良く知り,多面的に. 考察する力を育成しようとしている。また社会を 形成する一員として皆がより良く生きることので. 2.「対抗社会化」を目指す社会科授業. 一対立軸を設定する困難さを学んだ社会科授 業構成一 小林が実践した「未来社会を創り出す訓練」と. きる社会の在り方を提案する力も育成しているわ. しての社会科授業では,日本の食料自給率の問題. けである。. について農林水産省の資料からデータを読み取. 開発した授業を実践すれば,未来社会を創り出. り,「日本は食料自給率が低く,自給率を上げる. す訓練を通して,社会を多面的に考察し判断する. 取り組みが必要である」との価値にもとづいた事. 力をつけ,社会に対する関心・意欲の低下と思. 実判断を同じように行っている。. 考・判断の能力の低下を克服することが可能であ. 次に,「食料自給率は上げるべき」という常識. 215.
(11) 小林 一博・村瀬 晴史・池田 泰弘・藤本 将人. を疑い,相反する事実を碇示し価値の葛藤を引き 起こす学習を展開した。「食料問題は起こると主 張している専門家の見解」と「食料問題は起こら. Ⅳ 現代社会に求められている社会科授業構 成 −「社会化」を踏まえた「対抗社会化」によ. ないと主張している専門家の見解」の二つの相反 する価値観を相対化させることにより,事実の選 択や解釈,推論を通して個別的説明的知識や一般 的説明的知識の獲得をも視野に入れていたためで ある。 「食料自給率重視派」の説も「食料自給率軽視. 派」の説も,どちらの説も論拠を明らかにして主 張されているものであり,子どもは両者の見解を 確認することにより,現在社会から距離を置いて 批判的に考えることができる。. そして,自己の認識を対象化し「食料自給率は こうあるべき」という社会化されている立場から. 解放され,対象から自立した立場に立って初めて 「今後,私たちは食料問題に対して,どう対応し. たらよいか」という学習課題に多面的にアプロー チすることができる。このことは,社会の要求に. 対して子どもを同調させる社会化の段階から,社 会の要求に対してそれを批判的・客観的に読み解. る社会科一. 本研究は,現在社会を生きる子どもたちに必要 な能力と現在の子どもの状況を鑑み,社会を多面 的に考察し判断する力をつけ,社会に対する関 心・意欲の低下と思考・判断の能力の低下を克服 する社会科授業構成を論じることを目的としてい た。 「社会化を目指す社会科」にも「対抗社会化を 目指す社会科」にもそれぞれ限界や課題があり,. 実践するには研究と授業を積み重ねる必要があ る。 とはいえ,理論仮説としては,「社会化の社会科」. を踏まえた「対抗社会化の社会科」の社会科授業 構成を目指すべきであろう。なぜなら,今,現に,. 子どもたちは社会に生きている。「社会化の社会 科」により,事実認識の育成を図り,個別的記述 的知識を押さえた上で個別的説明的知識と一般的 説明的知識の十分な習得が欠かせない。. かせ自立的に判断させる対抗社会化の段階へと発 展しているといえる。 二つの相反する事実をつかみ,他者の認識(考 え)を知った上で,自己の認識を再認識すること. で,より主体的で自立的な主張を確立することが 可能となる。この授業構成は,価値観を相対化さ せることにより批判的思考力を育成すると共に,. 価値的認識の習得を目指した授業構成であるとい うことができる。 しかし,上記のような影響が期待できるものの,. その授業構成の複雑さ,何より教育内容開発の困 難さのゆえ,すべての社会科単元で実践可能なも のとなるには研究の深化発展を待たねばならな い。対立軸を設定する困難さを苧むため,「対抗. 社会化を目指す社会科授業」にもまた限界がある ことを確認する必要がある。. そして,未来に,子どもたちは自分の力で社会. を創り上げることが求められる。「対抗社会化の 社会科」により,価値認識の育成を図り,評価的・. 規範的知識やメタ知識を習得することが必要であ る。 基礎的・基本的な知識・概念や技能の習得とと. もに,思考力・判断力・表現力及び社会参画への 関心・態度の育成が求められている今日,「社会 化の社会科」を踏まえた「対抗社会化の社会科」. のバランスのとれた授業構成が必要である。この ような授業構成を原理として一貫させることによ り,社会を多面的に考察し,判断する力を育成す. ることも可能であろうし,社会に対する関心・意 欲の低下と思考・判断の能力の低下を克服するこ とも可能であろう。「社会化」を踏まえた「対抗 社会化」による社会科を市民性の育成を保障する 社会科授業の有効なモデルとして捉えたい。. ?16.
(12) 市民性の育成を保障する社会科授業の開発 9)他学年においても同様な傾向を指摘することができ 【註】. る。附属釧路中学校では,CRT検査以外にも,例年ス. クールサーベイを実施している。その中の項目「あれ 1)国際化については,後藤一美監修『国際協力用語集』 国際開発ジャーナル社,p.75参照。また情報化につい ては,杉山あかし「情報化する社会」鈴木廣,木下謙治, 友枝敏雄,三隅一人編『社会学と現代社会』恒星社厚. 生閣,1993,pp.81∼83.を参照。 2)権五鉱「国際化」森分孝治・片山宗二編集『社会科 重要語旬300の基礎知識』明治図書,2008年,p.78 3)屈原康光「情報化」,同上p.86 4)例えば,新学習指導要領においても「習得すべき知識, 概念」を明確化することや,「地図や続計など各種の資. 料から必要な情報を集めて読み取ること」「社会的事象 の意味・意義を解釈するとともに事象間の関連を説明. もこれも覚えなくてはならぬことだらけだと思った」 科目は何かと尋ねたところ,58.3%の生徒が社会科を. 選択している。社会科が他教科と比べて「被強制と苦役」 な意識を伴って学習している傾向にあることがうかが える。この傾向は,学年を増すに従って顕著になって いくことが指摘できる(北海道教育大学附属釧路中学 校『平成21年度研究紀要 主体的に学びをひろげる生 徒の育成(T)』p.16.参照)。 10)岡明秀忠「対抗社会化」森分孝治・片山宗二編集『社 会科重要語旬300の基礎知識』明治図書,2008年,p.118 11)同上. すること」「自分の考えを論述すること」を一層重視す る方向で改善が図られている。. 【参考文献】. また社会科教育学者の原田智仁も,教育「改革におい ては常に内容精選が課題となり,(社会科は)情報化や. 国際化といったより大きな社会の変化に対応できずに きてしまったのである。そのツケが現在の社会科軽視. ・森分孝治『社会科授業構成の理論と方法』明治図書, 1978.. ・森本直人「合衆国における市民的資質教育改革の方向. になって現われている」と指摘している。(原田智仁編. 性(Ⅰ)」『島根大学教育学部紀要(教育科学)』第17巻,. 著『社会科教育のフロンティア一生きぬく知恵を育む. 1984.. −』保育出版社,2010年,p.13) 5)小林一博・村瀬清史・寛豊「社会的事象を鋭く見つめ,. ・伊東亮三編『教職科学講座 第19巻 社会科教育学』 福村出版,1990.. 調べ・考えることができる児童・生徒の育成」『平成20. ・溝口和宏「現代アメリカ社会科における「市民的資質. 年研究紀要「生きる力」をはぐくむ義務教育のあり方』. 育成」論の研究(1)−「価値認識形成」論の分析を. 北海道教育大学附属釧路小学校・北海道教育大学附属. 手がかりに」『鹿児島大学教育学部研究紀要 教育科学. 釧路中学校,2008年,pp.23−36. 6)CRT検査とは,「測定結果(得点)を目標基準 (criterion)に準拠して解釈する(referenced)検査(test). のことである。目標基準に準拠した解釈とは,目標に どれだけ近づけたか,目標をどれだけ達成できたか, 目標全体を100%とした時何%達成できたかという解釈 の仕方」と説明されている。(宮島邦夫「目標基準準拠 検査(CRT)」辰野千春・北尾倫彦・石田恒好監修『教 育評価事典』図書文化,pp.166∼168.) 7)小林一博・村瀬清史「『社会科のよさ』を実感させる. 授業の構築一地理的分野における『市民的資質の育成』 を視点とした授業を通して−」『平成21年度研究紀要. 編』第49巻,1998.. ・佐藤学『「学び」から逃走する子どもたち』岩波ブック レットNO.524,2000. ・社会認識教育学会編『改訂新版 中学校社会科教育』 学術図書出版社,2000.. ・佐藤学『学力を問い直す一学びのカリキュラムヘー』 岩波ブックレットNO.548,2001. ・草原和博「社会科学教育としての社会科の成立理由一 社会科学力観の再検討−」全国社会科教育学会『社会 科研究』第56号,2002.. ・社会認識教育学会編『社会科教育のニュー・パースペ クティブ変革と提案』明治図書,2003.. 主体的に学びをひろげる生徒の育成(1)』北海道教育. ・浦上泰編著『社会科教育実践学の構築』明治図書,2004.. 大学附属釧路中学枚,2009年,pp.31−40.. ・桑原敏典「/ト学校中学年社会科教育内容編成の課題と. 8)具体的には,社会科で設定されている「社会的事象. への関心・意欲・態度」「社会的な思考・判断」「資料 活用の技能・表現」「社会的事象についての知識・理解」. 改革」『岡山大学教育実践総合センター紀要』第4巻, 2004. ・桑原敏典「/ト学校中学年社会科教育内容編成の課題と. である(小学校児童指導要録,中学校生徒指導要録,. 改革」『岡山大学教育実践総合センター紀要』第4巻,. 高等学校生徒指導要録,中等教育学校生徒指導要録並. 2004.. びに盲学校,聾学校及び養護学校の小学部児童指導要 録,中学部牛徒指導要録及び高等部牛徒指導要録の改 善等について(通知)平成13年4月27日より)。. ・草原和博「『社会科地理』をめぐる論争の構図」『鳴門 教育大学研究紀要(教育科学編)』第20巻,2005.. ・社会科認識教育学会編『社会認識教育の構造改革. 217.
(13) 小林 一博・村瀬 晴史・池田 泰弘・藤本 将人 ニュー・パースペクティブにもとづく授業開発』明治 図書,2006.. ・渡部竜也「批判的思考力を育成する地理学習の単元開 発−「構築主義的アプローチの罠」の克服を通して−」 『中国四国教育学会 教育学ジャーナル』第3号,2006. ・社会認識教育学会編『社会認識教育の構造改革−. ニュー・パースペクティブにもとづく授業開発』明 治図書,2006.. ・臼井嘉一「〈日本社会科〉の目的・目標と「公民的資質」 『福島大学総合教育研究センター紀要』第2号,2007.. ・梅津正美「社会科におけるテスト問題構成の方法」『鳴 門教育大学研究紀要』第22巻,2007.. ・服部一秀「政治的判断形成のための社会科地理授業」『教 育実践研究』13,2008.. ・小原友行編著『「思考力・判断力・表現力」をつける社 会科授業デザイン中学校編』明治図書,2009.. ′ト林 一博(附属釧路中学校教諭) 村瀬 晴史(附属釧路中学校教諭) 池田 泰弘(釧路市立春採中学校教諭) 藤本 将人(釧路校講師). 218.
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