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第2次鎌ケ谷市男女共同参画計画骨子(案)

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第3次鎌ケ谷市

男女共同参画計画

(かがやきプラン)

令和3年度~令和8年度

令和3年2月

(2)
(3)

- 2 -

はじめに

平成 11 年6月に施行された「男女共同参画社会基本法」において、男女共同 参画社会の実現は、21 世紀のわが国社会を決定する最重要課題と位置付けていま す。そして、国及び地方公共団体や国民が果たすべき役割について、基本的な枠 組みを定めることにより、男女共同参画社会の形成を総合的かつ計画的に推進す ることを目指しています。 本市におきましては、平成 14 年度に「鎌ケ谷市男女共同参画計画」を、平成 22 年度に「鎌ケ谷市男女共同参画推進計画」を策定し、男女共同参画社会の実現 に向けて、様々な取組みを進めてまいりました。 その結果、令和元年度における市の女性管理職の割合が県内 37 市中1位とな り、審議会等における女性委員の割合も改善するなど一定の成果が表れていると ころです。 しかし、女性の就労問題、男性の家庭や地域への参画、性の多様性などの新た な課題や従来の施策の見直しが必要となっており、これまでの成果と課題を踏ま えつつ、男女共同参画施策をより一層推進していくため、第3次鎌ケ谷市男女共 同参画計画を策定いたしました。 今後、男女共同参画社会の実現のため、家庭、職場、学校、地域などあらゆる 分野におきまして、市民、事業者の皆様と協働して取り組んでまいりますので、 より一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。 終わりに、本計画の策定にあたり、ご尽力を賜りました鎌ケ谷市男女共同参画 計画策定委員会委員の皆様をはじめ、貴重なご意見をお寄せいただきました市民 の皆様に厚く御礼申し上げます。 令和3年2月 鎌ケ谷市

(4)

- 3 -

目 次

第1章 計画策定にあたって

1 計画策定の趣旨………1 2 男女共同参画に関する動き………1 3 鎌ケ谷市の現状………6 4 これまでの成果と課題………8

第2章 計画の基本的考え方

1 計画の位置付け………17 2 計画の名称及び愛称………17 3 計画の期間………19 4 基本理念………20 5 基本目標………20 6 計画の体系………21

第3章 施策の内容

目標Ⅰ 人権尊重と男女共同参画に向けた意識づくり………24 目標Ⅱ 誰もが自らの意思により、あらゆる分野に参画できる環境づくり…37 目標Ⅲ 誰もが安全・安心に暮らせる社会づくり………50

第4章 推進体制

1 計画の着実な推進………59 2 庁内体制の充実………61 3 男女共同参画推進センターの機能充実………61

資料編

1 計画の策定経過………64 2 鎌ケ谷市男女共同参画計画策定委員会設置要綱………65 3 鎌ケ谷市男女共同参画計画策定委員会委員名簿………66 4 鎌ケ谷市男女共同参画推進懇話会設置要綱………67 5 鎌ケ谷市男女共同参画推進懇話会委員名簿………68 6 鎌ケ谷市男女共同参画推進会議設置規程………70 7 男女共同参画社会基本法………72 8 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律………77 9 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律………89 10 政治分野における男女共同参画の推進に関する法律 ………100

(5)

- 0 -

第1章 計画策定にあたって

男女共同参画に関する動き

計画策定の趣旨

これまでの成果と課題

鎌ケ谷市の現状

(6)

- 1 -

1 計画策定の趣旨

鎌ケ谷市では、男女共同参画社会基本法(平成 11 年法律第 78 号)に基づき、 男女共同参画社会の形成に関する施策を計画的・体系的に進めるため、平成 14 年度に「鎌ケ谷市男女共同参画計画」を、その後、平成 22 年度には、令和2年 度までを計画期間とする「鎌ケ谷市男女共同参画推進計画」を策定し、男女共同 参画施策を推進してきました。 しかしながら、少子高齢化や人口減少の進展、高度情報化やグローバル化など によるライフスタイルや価値観の多様化など、市民を取り巻く環境や社会情勢に 大きな変化が生じている中で、政策・方針決定過程への女性の参画、家庭生活へ の男性の参加、また、女性の就労継続・再就職、深刻化するパートナーに対する 暴力などの課題が依然として残っています。 さらに、性の多様性や男女共同参画の視点を踏まえた防災対策など新たな課題 への対応が必要となっています。 今回、「鎌ケ谷市男女共同参画推進計画」が令和2年度に終了することを受け て、従来の施策の見直しや国の基本計画等を踏まえて、これらの課題に対応した 新しい計画「第3次鎌ケ谷市男女共同参画計画」を策定するものです。

2 男女共同参画に関する動き

(1)世界の動き

・国際連合(以下「国連」という。)は、①男女平等の促進、②経済・社会・文 化の発展への女性参加の確保、③国際友好と世界平和に対する女性の貢献の重 要性を認識し、昭和 50 年に「国際婦人年」を設け、昭和 51 年から昭和 60 年 までの 10 年間を「国連婦人の 10 年」として「平等・発展・平和」を目標に掲 げ、女性の地位の向上のための様々な取組みを展開しています。 ・昭和 54 年、国連総会で「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条 約(女子差別撤廃条約)」が採択されました。また、「国連婦人の 10 年」最終 年の昭和 60 年には「婦人の地位向上のためのナイロビ将来戦略」が採択され ました。 ・平成 5 年、世界人権会議で「女性に対する暴力撤廃宣言」が行われ、平成 7 年 の第4回世界女性会議において、平等、開発、平和のための行動(北京)「北 京宣言及び行動綱領」が採択されました。

(7)

- 2 - ・平成 12 年、国連特別総会「女性 2000 年会議」では、ミレニアム開発目標(MDGs) が設定され、目標3に「ジェンダー平等推進と女性の地位向上」が掲げられま した。 ・第4回世界女性会議から 10 年目に当たる平成 17 年、第 49 回国連婦人の地位 委員会「北京+10」閣僚級会合が開催され、「北京宣言及び行動綱領」及び「女 性 2000 年会議成果文書」を再確認し、完全実施に向けた一層の取組みを国際 社会に求める宣言が採択されました。 ・平成 22 年、国連「北京+15」記念会合において、国連グローバル・コンパク ト(UNCC)と UNIFEM(現 UN Women)が女性のエンパワーメント原則を共同で 発表し、平成 23 年に、UN Women が正式に発足しました。 ・平成 24 年、第 56 回国連婦人の地位委員会において、日本が提出した決議案「自 然災害におけるジェンダー平等と女性のエンパワーメント」が採択されました。 ・平成 27 年、国連「北京+20」記念会合が開催されるとともに、第3回国連防 災世界会議(仙台)において「仙台防災枠組」が採択されました。また、国連 本部で開催された国連サミットでは、「持続可能な開発のための 2030 アジェン ダ(SDGs)」が採択されました。

(2)国の動き

・国際婦人年世界会議で採択された「世界行動計画」を受け、国は昭和 52 年「国 内行動計画」を策定し、男女平等社会に向けた法制度の整備等の取組みを開始 しました。 ・昭和 59 年に「国籍法」(昭和 25 年法律第 147 号)の改正、昭和 60 年に「雇用 の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」(昭和 47 年 法律第 113 号)の公布が行われ、「女子差別撤廃条約」を批准しました。 ・昭和 62 年、「西暦 2000 年に向けての新国内行動計画」を策定し、昭和 63 年に は女子差別撤廃条約実施状況第1回報告審議が行われました。 ・平成3年、「育児休業等に関する法律」(平成3年法律第 76 号)が公布され、 平成7年には、介護休業制度を育児休業に盛り込む改正が行われました。 ・平成 6 年、ナショナル・マシーナリー(国の機関・機構・組織)として男女共 同参画室・男女共同参画審議会・男女共同参画推進本部が設置されました。

(8)

- 3 - ・平成 11 年、「男女共同参画社会基本法」が公布、施行されました。平成 12 年 には、同法に基づく「男女共同参画基本計画」が閣議決定され、平成 13 年に は、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」(平成 13 年 法律第 31 号。以下「DV防止法」という。)が施行されました。 ・平成 15 年、「少子化社会対策基本法」(平成 15 年法律第 133 号)及び「次世代 育成支援対策推進法」(平成 15 年法律第 120 号)が公布、施行されました。 ・平成 17 年、「男女共同参画基本計画(第2次)」が閣議決定。「女性の再チャレ ンジプラン」が策定され、平成 19 年には「仕事と生活の調和(ワーク・ライ フ・バランス)憲章」及び「仕事と生活の調和推進のための行動指針」が策定 されました。 ・平成 22 年、APEC 第 15 回女性リーダーズネットワーク(WLN)会合が東京で開 催。「第3次男女共同参画基本計画」が閣議決定されました。 ・平成 23 年6月に成立した「東日本大震災復興基本法」(平成 23 年法律第 76 号) を受け、7月に策定された「東日本大震災からの復興の基本方針」に、「男女 共同参画の視点から、復興のあらゆる場・組織に、女性の参画を促進する」こ とが基本的考え方として明記されました。 ・平成 24 年に発足した復興庁に男女共同参画班が設置されました。また、内閣 府男女共同参画局は、平成 25 年に「男女共同参画の視点からの防災指針」を、 令和2年には、「災害対応力を強化する女性の視点~男女共同参画の視点から の防災・復興ガイドライン~」を公表しています。 ・平成 25 年、若者・女性活躍フォーラムを開催。平成 26 年には「女性が輝く社 会に向けた国際シンポジウム」(WAW! Tokyo2014)が開催されました。 ・平成 27 年、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成 27 年法 律第 64 号。以下「女性活躍推進法」という。)が公布・施行され、「第4次男 女共同参画基本計画」が閣議決定されました。 ・平成 29 年、強姦罪の構成要件及び法定刑の見直し等を伴う刑法改正が行われ ました。 ・平成 30 年、「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」(平成 30 年 法律第 28 号)公布、施行。「セクシュアル・ハラスメント対策の強化について ~メディア・行政間での事案発生を受けての緊急対策~」が策定されました。

(9)

- 4 - ・令和2年、「第5次男女共同参画基本計画」が策定されました。

(3)千葉県の動き

・昭和 52 年、「千葉県婦人問題行政連絡協議会」が設置されました。 ・昭和 56 年、「千葉県婦人施策推進総合計画」が策定されるとともに、千葉県青 少年女性会館が開設されました。 ・平成3年、「さわやかちば女性プラン」が策定されました。 ・平成8年、「ちば新時代女性プラン」が策定されるとともに、千葉県女性セン ターが開設されました。 ・平成 12 年、「青少年女性課女性政策室」を「男女共同参画課」に改組。 平成 13 年、「千葉県男女共同参画計画」が策定されました。 ・平成 14 年、DV防止法に基づく千葉県女性サポートセンターが開設されまし た。 ・平成 18 年、「千葉県DV防止・被害者支援基本計画」、「千葉県男女共同参画計 画(第2次)」が策定されました。 ・平成 23 年、「第3次千葉県男女共同参画計画」、平成 28 年には「第4次千葉県 男女共同参画計画」が策定されました。 ・令和3年、「第5次千葉県男女共同参画計画」が策定されました。

(10)

- 5 -

(4)鎌ケ谷市の動き

・平成3年、「婦人問題の研究に関すること」を行政業務として事務分掌に位置 付けました。 ・平成4年、「女性施策調査研究プロジェクトチーム」を設置し、調査研究を行 い、女性施策推進のための提言を行いました。 ・平成 10 年、「かまがや女性プラン懇話会」を設置し、鎌ケ谷市の男女共同参画 の必要性や施策の方向性について提言を行いました。 ・平成 13 年、鎌ケ谷市総合基本計画に「男女共同参画社会づくり」を市が取り 組んで行くべき施策として位置付けました。 ・平成 15 年、「鎌ケ谷市男女共同参画計画」を策定し、鎌ケ谷市の男女共同参画 社会の形成を総合的、計画的に推進する体制を整えるとともに、同年4月に、 同計画を推進する組織として、市長公室企画政策課に男女共同参画室を新設し ました。また、鎌ケ谷市の男女共同参画計画の推進について広く意見を求める ため、学識経験者、公募市民や関係団体代表者などで構成する「鎌ケ谷市男女 共同参画推進懇話会」を発足しました。 ・平成 18 年、「鎌ケ谷市男女共同参画推進センター」を設置し、鎌ケ谷市の男女 共同参画推進拠点を整備しました。 ・平成 20 年4月、組織改正により男女共同参画室を市民生活部市民活動推進課 に事務移管しました。 ・平成 22 年、第2次にあたる「鎌ケ谷市男女共同参画推進計画」を策定しまし た。 ・平成 26 年、「鎌ケ谷市男女共同参画推進センター」を生涯学習推進センターか ら、きらり鎌ケ谷市民会館へ移転しました。 ・令和3年、「第3次鎌ケ谷市男女共同参画計画」を策定しました。

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- 6 - 実績値資料:住民基本台帳(各年 10 月1日現在) 推計値資料:鎌ケ谷市人口推計(令和2年 10 月1日基準)

3 鎌ケ谷市の現状

(1)市内総人口と年齢3区分別人口の推移

市内総人口は、平成 28 年以降微増し続け、令和元年に 11 万人を達成してい ます。しかし、最新の人口推計(令和2年 10 月 1 日基準)によると、今後は微 減し、6年後の令和8年には 108,863 人まで減少する予測となっています。 一方、年齢3区分別人口割合は、年少人口が年々減少し、老年人口が年々増 加傾向となっています。

(12)

- 7 -

(2)合計特殊出生率の推移

合計特殊出生率は、平成 27 年までは 1.33 となっていましたが、平成 28 年 から平成 29 年にかけて減少し、令和元年は 1.22 で千葉県より下回っています。 資料:千葉県衛生統計

(3)女性の労働力率の推移

鎌ケ谷市における女性の労働力率について、平成 22 年と平成 27 年を比較す ると 20~79 歳においては平成 22 年より増加しており、30 歳代と 50~60 歳代 の増加幅が大きいことがわかります。また、女性が出産や育児等によって職を 離れ、30 代を中心に働く女性が減少する「M字カーブ現象」については、改善 されつつあり、「産休・育休・介護休暇」、「フレックス制」や「時短勤務」など、 様々な働き方が推奨されるようになったことや社会情勢が変化する中で、女性 がより活躍できる仕事が増加したことなどが要因として考えられます。 資料:国勢調査

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- 8 -

4 これまでの成果と課題

鎌ケ谷市では、平成 14 年度に男女共同参画計画を策定し、これまで様々な男 女共同参画施策を推進してきました。この間、鎌ケ谷市の管理職や審議会等にお いて、女性の視点を市政に取り入れるため、積極的に女性登用を推進するととも に、市の主催事業は、原則、一時預かり保育を実施するなど、女性や子育て世代 が市政等に参画しやすい環境づくりを推進してきました。また、女性の就労支援 を目的とした講座の受講により、実際に就職に結びついた方がいるなど、このよ うな取組みにより、男女共同参画を推進してきたところです。 一方で、令和元年度に鎌ケ谷市が実施した男女共同参画推進に関するアンケー トの結果(P 12.13 参照)では、性別による固定的役割分担意識、政策・方針決 定過程への女性の参画、家庭生活への男性の参加、また、深刻化するパートナー に対する暴力などの課題が依然として残っており、改善していく必要があります。

<成果>

(1)鎌ケ谷市の女性管理職比率

女性が働きやすく活躍できる環境づくりに向け、鎌ケ谷市では、平成 27 年9 月に制定された「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づく行動 計画策定指針」を踏まえ、職員の採用から管理職の登用に至るあらゆる段階にお いて取組みを進めており、性別にとらわれない公正な人事評価に基づく成績主義 の原則により、管理職への女性の登用拡大に努めています。 市管理職に占める女性の割合は、組織の見直しや定年退職等により、平成 28 年度から数値が下がっていますが、国の第4次男女共同参画基本計画が令和2年 度の数値目標を 20%としている中で、鎌ケ谷市では 21.8%と、1.8 ポイント上回 っており、県内の 37 市中1位(※)となっています。 さらに、令和元年度には、市制施行(昭和 46 年9月)以降はじめて女性職員 を部長職に2人(部長相当職を含めると計3人)登用するなど、積極的に女性職 員の管理職登用を推進しています。 【鎌ケ谷市の女性管理職比率】 単位(%)

H27

H28

H29

H30

R1

24.2

28.0

24.7

21.2

21.8

※資料 内閣府男女共同参画局HP「市町村女性参画状況見える化マップ」 鎌ケ谷市は、H28 からR1まで4年連続県内 37 市中1位

(14)

- 9 -

(2)審議会等の女性委員比率

毎年度当初、審議会等の女性委員比率を庁内全体で情報共有するとともに、女 性委員の登用促進について積極的に働きかけを行っています。 また、委員改選時期における女性委員候補者の選定について、各課からの相談 に応じるなど、女性委員の登用を推進しています。 【審議会等の女性委員比率】 単位(%)

H27

H28

H29

H30

R1

27.5

28.3

28.3

26.5

29.6

※前計画策定時(H21)22.1% → 令和元年度(R1)29.6%

(3)市の主催事業に伴う一時預かり保育の実施

平成 24 年3月に「男女共同参画の視点での保育活用指針」を定め、審議会や 研修、講座などの市の主催事業については、一時預かり保育を原則とするなど、 女性や子育て世代が市政等に参画しやすいよう改善を図っています。 また、一時預かり保育に係る保険料について、参加者の負担軽減のため、平成 27 年度から全額市の負担に変更しています。 さらに、令和2年度から市主催事業に係る一時預かり保育の人数の上限をこれ までの5人から1日最大 10 人に拡大し、より参画しやすい環境づくりを推進し ています。

(4)女性のための就労支援

平成 27 年度から女性のための就労支援の一環として、履歴書に記載できるパ ソコン検定3級のスキルを身に付ける就職促進支援事業を実施しています。 毎年、本講座を契機に就職している方もおり、一定の成果を上げています。 単位(人)

H27

H28

H29

H30

R1

受講者数

19

20

14

14

23

就職した人数 (※)

6

5

2

4

6

※年度末のアンケート調査で把握

(15)

- 10 -

(5)職員等に対する研修・啓発

①職員研修の実施 男女共同参画における意識向上や理解促進を目的とした職員研修を実施し ています。 ・男女共同参画研修(対象:新規採用職員等) ・男女共同参画研修(対象:管理職) ・DV被害者対応職務関係者研修 (対象:DV被害者関係機関(学校・保育園・幼稚園等含む)) ・マタニティ・ハラスメント研修(対象:主査職等) ②職員のための表現ガイドの周知 広報紙やホームページ等による情報発信や窓口での対応等の際に、男女共同 参画の視点から留意すべき点をまとめた「職員のための表現ガイド」を作成し、 性別による固定的な役割分担意識にとらわれることなく、多様性を尊重した対 応や表現を用いるよう庁内全体に周知しています。 この表現ガイドは、平成19年10月に作成し、社会の変化や価値観の多様化等 を踏まえて、鎌ケ谷市男女共同参画推進懇話会で検討し、平成25年3月、平成27 年3月及び平成31年3月に改定しています。

(6)男女共同参画推進センターの設置

男女共同参画推進拠点としての機能を有した「鎌ケ谷市男女共同参画推進セン ター」を平成 18 年 10 月に開所しています。 同センターでは、センター主催事業による学習機会の提供や国・県等の講座な どの情報提供を行うとともに、男女共同参画関係団体との連携を図り、協働事業 を行っています。また、男女共同参画に関する図書やミーティングスペースの貸 出(無料)を行うなど市民の自主的活動の場として重要な拠点であり、このよう な施設は、令和2年度時点で、県内に 13 施設(県1、市 12)のみとなっていま す。 【男女共同参画推進センターの利用者数】 単位(人)

H27

H28

H29

H30

R1

4,847

5,010

5,977

6,256

5,251

【男女共同参画推進センター主催事業の参加者数】 単位(人)

H27

H28

H29

H30

R1

1,513

1,407

1,836

2,358

2,112

(16)

- 11 -

(7)「女性のための相談」窓口の設置

女性が抱える様々な問題について悩む方のために、男女共同参画の視点を備え た女性のカウンセラーによる相談を行い、相談者が自らの問題を解決できるよう に支援する目的で、平成 18 年1月から開設するとともに、連絡先を記載した「相 談カード」を公共施設や大型商業施設の女性用トイレ等に設置するなど、相談窓 口の周知を行っています。なお、相談件数は、毎年 140 件前後で推移しています。 【相談件数】 単位(件)

H27

H28

H29

H30

R1

135

143

143

145

136

<相談カード> (表) (裏)

(8)中学生対象のデートDV予防セミナーの実施

平成 18 年度からDV予防啓発の一環として、中学校と連携し、相手を尊重す る関係づくりに視点を置いた講座を実施しています。 なお、平成 26 年度からは、中学在学中に必ず1回受講できるよう、実施回数 を年2回に増やしています。 【実施校】

H27

H28

H29

H30

R1

第四中学校 鎌ケ谷中学校 第三中学校 第五中学校 第二中学校 第五中学校 第二中学校 第四中学校 鎌ケ谷中学校 第三中学校 (※) ※新型コロナウイルスの影響により中止 <用語説明> デートDV 恋人など交際相手からの暴力被害のこと。

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- 12 -

(9)ワーク・ライフ・バランスに向けた環境整備

子どもを安心して産み育てられるよう仕事と子育ての両立支援策の一環とし て、民間保育所等の整備や放課後児童クラブの増設を進めています。 その結果、平成 27 年度から「待機児童ゼロ」を6年連続達成(毎年4月1日 時点)するなど、子育て環境の充実を図っています。 【保育所等・放課後児童クラブの待機児童数】 単位(人)

H27

H28

H29

H30

R1

R2

0

0

0

0

0

0

※国基準

<課題>

(1)法律及び国・県の計画との整合性

(P 17) 前計画は、男女共同参画社会基本法に基づく計画として策定しましたが、国 は、この計画に加え、DV防止法や女性活躍推進法に基づく計画策定を市町村 に求めており、今回の計画は、これらの3つの法律に基づいた一体的な計画と して策定します。 なお、今回の計画に定める基本目標については、前計画では、8つの具体的 な目標を掲げていましたが、令和元年度に実施した男女共同参画推進に関する アンケート調査(市民・事業所・市職員・市教員)の結果や国・県の計画との 整合性、学識経験者、公募市民や関係団体代表者などで構成する「鎌ケ谷市男 女共同参画計画策定委員会」による意見を踏まえて、包括的な基本目標に変更 します。

(2)アンケート結果等からの主な課題

今回の計画策定にあたっては、鎌ケ谷市が抱える現状や課題などを把握する ため、令和元年度に男女共同参画推進に関するアンケート調査(市民・事業所・ 市職員・市教員)を実施しています。 このアンケート結果等から、主に6つの課題が浮き彫りとなっており、これ らを3つの基本目標に集約し、改善を図っていきます。

(18)

- 13 - ① 市民が男女平等と感じる割合が低い(P 25) 男女平等について、「社会全体」の分野において「男女平等で格差 がない」と感じている方の割合が 14.7%、「男性の方が優遇されてい る」「どちらかといえば男性の方が優遇されている」と感じている方 が 70%を超えています。 ② 性別による固定的役割分担意識の解消(P 33) 「男は外で働き、女は家庭を守るべきである」という考え方につい て、「反対」「どちらかといえば反対」とする方が 50.1%、「賛成」「ど ちらかといえば賛成」とする方が 35.3%となっており、固定的な性別 役割分担意識が根強く残っています。 ③ 性の多様性への理解(P 33) アンケート調査票の性別欄に「男性」・「女性」・「どちらでもない」 の項目を設けたところ、回答者 1,176 人のうち 20 人が「どちらでも ない」を選択しており、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者) の方への偏見が起きないような取組みが必要となっています。 ④ 政策・方針決定過程への女性参画について目標未達成(P 38) 鎌ケ谷市の審議会等における女性委員割合について、令和元年度が 29.6%で、国が定める目標値 30%を達成していません。 ⑤ 男性の家庭生活への参加が少ない(P 47) 家事、育児や介護などに携わる1日の平均時間について、男性が2 時間台であるのに対し、女性が7時間で約5時間の差があり、女性が 男性を大きく上回っています。 ⑥ 深刻化するDV等への対応(P 51) 配偶者等からの被害経験について、「これまでに身体的暴行を受け たことがある」女性の割合は 17.9%と、約5人に1人いることがわか ります。また、この設問に対する無回答が、70 歳以上の女性において 31.1%と突出しており、女性がDV被害を訴えにくい状況が考えられ ます。

(19)

- 14 -

〇アンケートの調査対象や回収結果等について

※アンケート結果を読む際の注意点 ・数値の集計は、小数点第2位を四捨五入しており、合計が 100.0%にならないことがあり ます。 ・複数回答の質問については、数値の合計が 100.0%を上回ることがあります。 ・クロス分析の各属性の回答者数[n]の合計は、「無回答」があるため、全回答者数とは一 致しないことがあります。 『令和元年度 男女共同参画推進に関する市民意識アンケート調査』 (1)調査対象 鎌ケ谷市内に居住する 18 歳以上の市民 3,000 人(無作為抽出) (2)調査方法 調査票を各戸に郵送し、記入後アンケートを郵送にて回収 (3)調査時期 令和元年 10 月9日(水)から 10 月 31 日(木)まで (4)回収結果 総回収数 1,177 人 有効回収数 1,176 人 有効回収率 39.2% 『令和元年度 男女共同参画推進に関する事業所アンケート調査』 (1)調査対象 常用雇用者 10 人以上の市内事業所から 300 事業所(無作為抽出) 総務省が保有する「事業所母集団情報」を活用 (2)調査方法 調査票を各事業所に郵送し、記入後アンケートを郵送にて回収 (3)調査時期 令和元年 10 月 30 日(水)から 11 月 30 日(土)まで (4)回収結果 総回収数 131 社 有効回収数 131 社 有効回収率 43.7% 『令和元年度 男女共同参画推進に関する市教員アンケート調査』 (1)調査対象 鎌ケ谷市内小中学校常勤教員 419 人 (2)調査方法 調査票を各学校に配布し、記入後アンケート回収袋で回収 (3)調査時期 令和元年8月 27 日(火)から9月 20 日(金)まで (4)回収結果 総回収数 396 人 有効回収数 392 人 有効回収率 93.6% 『令和元年度 男女共同参画推進に関する市職員アンケート調査』 (1)調査対象 鎌ケ谷市常勤職員 733 人 (2)調査方法 調査票を各課配布し、記入後アンケート回収袋で回収 (3)調査時期 令和元年8月 27 日(火)から9月 20 日(金)まで (4)回収結果 総回収数 606 人 有効回収数 605 人 有効回収率 82.5%

(20)

- 15 -   7 DV等あらゆる暴力の根絶 8 男女共同参画の視点に 立ったまちづくりの推進 9 生涯にわたる健康・生活支援 目標1 政策・方針決定への女 性の参画の拡大 目標2 男女共同参画の視点 に立った意識改革・慣 行の見直し 目標3 男女のワーク・ライフ・ バランス(仕事と生活の 調和)の支援 目標4 女性に対するあらゆる 暴力の根絶 目標5 男女共同参画の視点 に立った教育の充実 目標6 男女共同参画の視点 に立った安心・安全の まちづくり 目標7 だれもが生涯を通じて 健康に暮らせる支援の 充実 目標8 男女共同参画推進体 制の充実及び男女共同 参画推進センター運営 の充実 目標Ⅱへ 目標Ⅰへ 目標Ⅱへ 目標Ⅲへ 目標Ⅰへ 目標Ⅲへ 目標Ⅲへ 推進体制へ 目標Ⅱ 誰もが自らの意思 により、あらゆる分 野に参画できる環 境づくり 目標Ⅰ 人権尊重と 男女共同参画に向 けた意識づくり 目標Ⅲ 誰もが安全・安心 に暮らせる社会づ くり <推進体制> 指標と目標値の設定 男女共同参画基本計画(内閣府) 男女共同参画計画(千葉県) 男女共同参画推進に関するアン ケート調査(市民・事業所・市職員・ 市教員) 前計画 今回の計画 3つの基本目標 基本目標 男女共同参画社会基本法 DV防止法 女性活躍推進法 策定の検討過程 4 あらゆる分野における女性 の活躍推進 5 女性の就労支援と労働環境 の向上 6 ワーク・ライフ・バランス (仕事と生活の調和) の支援 1 広報・啓発活動の推進 2 教育・学習の推進 3 意識・慣行の見直し 女性活躍推進計画 『 4 ・ 5 ・ 6 』 男女共同参画計画 施策の基本的方向 学識経験者、公募市民や関係団体 代表者などで構成する「鎌ケ谷市 男女共同参画計画策定委員会」に よる意見 DV防止基本計画 『 7 』

(3)計画の進行管理

(P 59) 前計画では、8つの基本目標ごとに、男女共同参画に関する市民の意識を問 う指標を多く設定していました。 その結果、計画に位置付けた個々の取組みについて、各担当課が適切に実施 していても、その成果がわかりづらく、また、毎年、指標の進捗状況を把握で きないなど、計画全体として評価しづらいといった課題がありました。 そのため、今回の計画では、国県等の指標を参考に、具体的な指標をいくつ か設定することで、取組みの成果や進捗状況等を客観的に評価できるよう、9 つの施策の基本的方向ごとに、指標と目標値を定め、進行管理します。

(21)

- 16 -

第2章 計画の基本的考え方

計画の名称及び愛称

計画の位置付け

計画の期間

基本目標

基本理念

計画の体系

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- 17 -

1 計画の位置付け

(1)男女共同参画社会基本法(資料編:P 72)第 14 条第3項に基づく「市 町村男女共同参画計画」としての位置付け (2)女性活躍推進法(資料編:P 89)第6条第2項に基づく「市町村推進計 画」としての位置付け (3)DV防止法(資料編:P 77)第2条の3第3項に基づく「市町村基本計 画」としての位置付け (4)市の最上位計画の個別計画としての位置付け

2 計画の名称及び愛称

男女共同参画に関する計画は、平成 14 年度に「鎌ケ谷市男女共同参画計画」 を、続いて、平成 22 年度に令和2年度までを計画期間とする「鎌ケ谷市男女共 同参画推進計画」を策定しており、今回、第3次にあたる計画となるため、計画 の名称を「第3次鎌ケ谷市男女共同参画計画」とします。 なお、計画の愛称については、前計画策定時に決定した「かがやきプラン」を 継承することとします。 この計画の基本目標Ⅲ「誰もが安全・安心に暮らせる社会づくり」の施策の 基本的方向7「DV等あらゆる暴力の根絶」は、「鎌ケ谷市DV防止基本計画」 として位置付け、今回の「鎌ケ谷市男女共同参画計画」と一体的に策定します。 この計画は、「鎌ケ谷市男女共同参画計画」として位置付け、本市における 男女共同参画社会の形成を促進するための基本となる計画として策定します。 また、同計画は、国の「男女共同参画基本計画」、県の「千葉県男女共同参 画計画」を踏まえた計画とします。 この計画は、市の最上位計画である鎌ケ谷市総合基本計画(すべての市政運 営における基本的な指針となる計画)の中の個別計画として位置付け、市が実 施するあらゆる施策と連携しながら、総合的かつ計画的な推進を図ります。 この計画の基本目標Ⅱ「誰もが自らの意思により、あらゆる分野に参画でき る環境づくり」の施策の基本的方向4「あらゆる分野における女性の活躍推 進」、施策の基本的方向5「女性の就労支援と労働環境の向上」、施策の基本 的方向6「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の支援」は、「鎌 ケ谷市女性活躍推進計画」として位置付け、今回の「鎌ケ谷市男女共同参画計 画」と一体的に策定します。

(23)

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※性別に関わりなく、市民がいきいきと“かがやける”プランとなるようにとの 願いが込められています。

<最上位計画> 鎌ケ谷市総合基本計画

前期基本計画

めざすべき都市像 「緑とふれあいのあるふるさと 鎌ケ谷」

<基本構想の実現に向けて>

政策「市民協働・男女共同参画・多文化共生」

施策「共生社会の実現」

第3次鎌ケ谷市男女共同参画計画(R3~R8)

(かがやきプラン(※)

<基本理念>

「誰もが平等に尊重され、自分らしさを発揮し活躍

できるまち鎌ケ谷」

DV防止法

(配偶者からの暴力の防止 及び被害者の保護等に関す る法律)

市町村基本計画

女性活躍推進法

(女性の職業生活における 活躍の推進に関する法律)

市町村推進計画

男女共同参画社会基本法

市町村

男女共同参画計画

<体系図>

鎌ケ谷市

DV防止基本計画

鎌ケ谷市

女性活躍推進計画

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R3

R4

R5

R6

R7

R8

R9

R10

R11

R12

R13

R14

男 女 共 同 参 画 計 画 総 合 基 本 計 画

(仮称)第4次男女共同参画計画

(計画期間:R9~R14)

前期基本計画

(計画期間:R3~R8)

後期基本計画

(計画期間:R9~R14)

基本構想

(計画期間:R3~R14)

第3次男女共同参画計画

(計画期間:R3~R8)

3 計画の期間

この計画の期間は、令和3年度から令和8年度までの6年間とします。 市の最上位計画である鎌ケ谷市総合基本計画の計画期間などと合致させる(下 図参照)ことで、整合と連携を図っていきます。 なお、法制度や社会情勢の変化など必要な見直しが生じる場合は、計画期間に よらず、見直しを図るものとします。

(25)

- 20 -

4 基本理念

鎌ケ谷市の男女共同参画におけるめざす姿(将来像)を次のとおり定めます。

〈めざす姿〉

5 基本目標

本計画の基本理念に向けて推進していくため、次のとおり3つの基本目標を定 めます。

「誰もが平等に尊重され、

自分らしさを発揮し活躍できるまち鎌ケ谷」

目標Ⅰ

人権尊重と男女共同参画に向けた意識づくり

目標Ⅱ

誰もが自らの意思により、

あらゆる分野に参画できる環境づくり

目標Ⅲ

誰もが安全・安心に暮らせる社会づくり

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- 21 -

6 計画の体系

基本目標 施策の基本的方向 具体的施策 Ⅰ 人 権 尊 重 と 男 女 共 同 参 画 に 向 け た 意 識 づ く り 1 広報・啓発活動の推進 (1)人権週間・男女共同参画週間の周知 (2)人権・男女共同参画意識醸成に向けた啓発 事業の実施 (3)人権・男女共同参画に関する情報の収集 及び提供 (4)男女共同参画関係団体との連携・協働 2 教育・学習の推進 3 意識・慣行の見直し (1)学校教育における男女共同参画教育の推進 (2)生涯学習における男女共同参画の推進 (3)職員に対する男女共同参画研修の実施 (1)性別役割分担意識の見直し (2)多様性への理解促進 Ⅱ 誰 も が 自 ら の 意 思 に よ り 、 あ ら ゆ る 分 野 に 参 画 で き る 環 境 づ く り 4 あらゆる分野における 女性の活躍推進 (1)政策・方針決定過程への女性の参画の推進 (2)事業所、農業等における男女共同参画の推進 (3)女性のための起業支援 5 女性の就労支援と 労働環境の向上 6 ワーク・ライフ・バランス (仕事と生活の調和) の支援 (1)女性のエンパワーメントのための学習機会 の提供 (2)人材育成に関する情報の提供 (3)雇用の場における均等な機会の推進 (4)ハラスメント防止対策の推進 (1)ワーク・ライフ・バランスが実現できる 環境づくりの推進 (2)家庭生活(家事・育児・介護等)における 男女共同参画の推進 鎌ケ谷市女性活躍推進計画 Ⅱ Ⅰ

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- 22 - <推進体制> 1 計画の着実な推進 (1)指標による進行管理 (2)効果検証及び進捗状況の公表 2 庁内体制の充実 (1)庁内関係部署との連携 3 男女共同参画推進センターの機能充実 (1)男女共同参画関係団体への支援 (2)情報発信力の強化 具体的施策 施策の基本的方向 基本目標 Ⅲ 7 DV等あらゆる暴力の根絶 8 男女共同参画の視点に 立ったまちづくりの推進 9 生涯にわたる健康・生活 支援 Ⅲ 誰 も が 安 全 ・ 安 心 に 暮 ら せ る 社 会 づ く り (1)相談体制・啓発活動の推進 (2)DV・児童虐待関係機関との連携 (3)DV被害者と子どもの保護及び自立支援 (4)性的な暴力防止の啓発 (1)男女共同参画の視点に立った防災対策 (2)男女共同参画の視点に立った公共施設 の整備 (1)リプロダクティブ・ヘルス/ライツ に関する意識啓発 (2)性差に配慮した健康支援 (3)性差に配慮した高齢者・障がい者 への支援 鎌ケ谷市DV防止基本計画 Ⅲ

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第3章 施策の内容

目標Ⅰ 人権尊重と男女共同参画に向けた意識づくり

目標Ⅲ 誰もが安全・安心に暮らせる社会づくり

目標Ⅱ 誰もが自らの意思により、

あらゆる分野に参画できる環境づくり

<特記事項> 令和2年から世界規模で感染が広がっている新型コロナウイルス感染症は、こ れまでの市民生活を一変させるだけでなく、男女共同参画分野においても様々な 影響を及ぼしています。 本計画における各施策の実施にあたっては、新型コロナウイルスに感染しない よう、三密(密閉・密集・密接)の回避、ソーシャルディスタンス及び手指消毒 の徹底、検温の実施など、あらゆる感染対策を講じながら、取組みを進めてまい ります。

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- 24 -

目標Ⅰ

人権尊重と男女共同参画に向けた意識づくり

●『目標Ⅰ 人権尊重と男女共同参画に向けた意識づくり』における指標及び目標値 施策の基本的方向・指標 現状値(R1) 目標値(R8) 施策の基本的方向 1 広報・啓発活動の推進 講座等の年間受講者数 2,112 人 増加 刊行物の発行回数 2回 3回 施策の基本的方向 2 教育・学習の推進 市職員における男女共同参画研修の受講者割合 51.6% 60% 施策の基本的方向 3 意識・慣行の見直し 男女平等と感じる市民の割合 『男女共同参画推進に関する市民意識アンケート調査』 (1)家庭生活(2)職場(3)学校教育 (4)地域活動(5)法律や制度(6)社会通念・慣習 (7)政治・政策決定の場(8)社会全体 (1)29.0% (2)18.5% (3)65.4% (4)44.0% (5)37.8% (6)15.6% (7)14.1% (8)14.7% 増加 基本目標 施策の基本的方向 具体的施策 Ⅰ 人 権 尊 重 と 男 女 共 同 参 画 に 向 け た 意 識 づ く り 1 広報・啓発活動の推進 (1)人権週間・男女共同参画週間の周知 (2)人権・男女共同参画意識醸成に向けた啓発 事業の実施 (3)人権・男女共同参画に関する情報の収集 及び提供 (4)男女共同参画関係団体との連携・協働 2 教育・学習の推進 3 意識・慣行の見直し (1)学校教育における男女共同参画教育の推進 (2)生涯学習における男女共同参画の推進 (3)職員に対する男女共同参画研修の実施 (1)性別役割分担意識の見直し (2)多様性への理解促進 Ⅰ

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- 25 -

〈施策の基本的方向 1〉

広報・啓発活動の推進

国が目指す男女共同参画社会とは、男女共同参画社会基本法第2条において 「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野 における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、 社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」 であると定めています。 このような男女共同参画社会を形成していくためには、市民一人ひとりの男女 共同参画意識の醸成を図る取組みが必要不可欠です。 鎌ケ谷市が令和元年度に実施した『男女共同参画推進に関する市民意識アンケ ート調査』では、男女平等について、「男女平等で格差がない」と感じている方 の割合が高いのは「学校教育」(65.4%)、「地域活動」(44.0%)の分野であり、 一方で、「政治や政策決定の場」、「社会通念・慣習」、「社会全体」の分野では、 依然として「男性の方が優遇されている」あるいは「どちらかといえば男性の方 が優遇されている」と感じている方が 70%を超えています。 また、国・県との比較では、鎌ケ谷市は「学校教育」の分野のみ大きく上回っ ているものの、それ以外はほとんど下回っており、特に、「家庭生活」の分野は 10 ポイント以上の差があります。 このような状況を改善していくために、男女共同参画に関する理解や認識を深 めるための広報・啓発活動を積極的に行っていきます。 ≪男女平等と思う人の割合≫ ●国・県との比較 単位(%) 家庭 生活 職場 学校 教育 地域 活動 法律や 制度 社会通念 ・慣習 政治や政策 決定の場 社会 全体 鎌ケ谷市 29.0 18.5 65.4 44.0 37.8 15.6 14.1 14.7 国・内閣府 45.5 30.7 61.2 46.5 39.7 22.6 14.4 21.2 千葉県 40.2 19.7 51.5 43.4 37.6 13.6 11.8 13.6 資料 令和元年度 男女共同参画推進に関する市民意識アンケート調査 令和元年度 男女共同参画社会に関する世論調査 令和元年度 男女共同参画社会の実現に向けての県民意識調査

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- 26 - ≪男女平等について≫ 【問】次のような分野(①から⑧)で男女の地位が平等になっていると思いますか。 ①から⑧のすべての項目で、「男性の方が優遇されている」と「どちらかといえば男 性の方が優遇されている」の計(男性・計)の方が「女性の方が優遇されている」と「ど ちらかといえば女性の方が優遇されている」の計(女性・計)を上回っており、特に⑥ 社会通念・慣習、⑦政治・政策決定の場、⑧社会全体の3項目では、「男性の方が優遇 されている」と「どちらかといえば男性の方が優遇されている」の計(男性・計)の方 が 70%を超えています。 『令和元年度 男女共同参画推進に関する市民意識アンケート調査』

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- 27 -

―――――― 具体的施策 ――――――

(1)人権週間・男女共同参画週間の周知 事業名【担当部署】 概 要 1 新 規 人権週間の広報 【男女共同参画室】 国が定める人権週間(毎年 12/4~ 12/10)について、広報紙等を通じて、 市民に広く周知します。 2 男女共同参画週間の広報 【男女共同参画室】 国が定める男女共同参画週間(毎年 6/23~6/29)について、広報紙等を通 じて、市民に広く周知します。 (2)人権・男女共同参画意識醸成に向けた啓発事業の実施 事業名【担当部署】 概 要 3 新 規 人権に関する啓発事業の実施 【男女共同参画室】 人権について関心を持ち、理解を深め てもらうため、市民を対象とした講座 等を実施します。 4 男女共同参画に関する啓発事業の実 施【男女共同参画室】 男女共同参画について関心を持ち、理 解を深めてもらうため、市民を対象と した講座等を実施します。 (3)人権・男女共同参画に関する情報の収集及び提供 事業名【担当部署】 概 要 5 新 規 国・県等から人権に関する情報の収 集及び提供 【男女共同参画室】 国・県等から人権に関する情報や資料 の収集を行い、男女共同参画推進セン ターに配架するなど、情報を提供しま す。 6 国・県等から男女共同参画に関する 情報の収集及び提供 【男女共同参画室】 国・県等から男女共同参画に関する情 報や資料の収集を行い、男女共同参画 推進センターに配架するなど、情報を 提供します。 7 情報誌の発行 【男女共同参画室】 情報誌『センターニュース「ほほえ み」』を発行し、市内公共施設に配架 するとともに、自治会回覧を実施し、 情報を提供します。

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〈施策の基本的方向 2〉

教育・学習の推進

(4)男女共同参画関係団体との連携・協働 事業名【担当部署】 概 要 8 男女共同参画関係団体との連携・協 働 【男女共同参画室】 男女共同参画ネットワーク会議を開 催し、男女共同参画に関する情報を提 供するとともに、団体間との連携を図 り、協働イベント「男女きらりフェス タ」を実施します。 男女共同参画の意識づくりは、家庭、学校、地域、職場など、それぞれで行わ れる教育や学習と深い関わりをもっています。特に、次世代を担う子どもたちに とって、成長する過程の中で、子どもの頃からの意識の醸成がとても重要です。 人間形成の基礎となる義務教育期間において、その発達段階に応じて、男女共 同参画意識を自然に身に付けるための学校教育が求められています。 また、地域や社会においても、すべての人が違いを認め合い、対等な関係を尊 重し、その個性や能力を伸ばせるよう、生涯を通じて学習する機会を提供してい くことが必要です。 鎌ケ谷市が令和元年度に実施した『男女共同参画推進に関する市民意識アンケ ート調査』では、「男女共同参画社会基本法」について、「見たり聞いたりしたこ とがある」という方は 41.4%で、6割弱の市民が、法律が施行されて約 20 年経 過しても、いまだに知られていない(見たり聞いたりしたことがない)という状 況となっています。 さらに、『男女共同参画推進に関する市職員アンケート調査』では、「男女共同 参画社会基本法」について、「内容を理解している」という職員は 18.3%(「名前 だけは知っている」と併せると 85.6%)、『男女共同参画推進に関する市教員アン ケート調査』では、「内容を理解している」という教員は 28.1%(「名前だけは知 っている」と併せると 88.8%)といずれも3割を下回っており、『男女共同参画 推進に関する市民意識アンケート調査』の結果と単純に比較できないものの、低 率であり、市民だけでなく、鎌ケ谷市の職員や教員についても知識や意識の向上 を図る必要があります。 そのため、学校教育や生涯学習における男女共同参画の推進や職員研修等を実 施するなど、教育・学習の推進を図ります。

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- 29 - ≪市民の知識について≫ 【問】次のうち、見たり聞いたりしたことがある言葉をすべて選択してください。 91.1 83.9 81.7 72.0 62.4 60.5 44.3 42.9 41.4 27.0 23.4 16.9 12.2 12.2 7.1 2.6 1.6 2.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% DV:ドメスティック・バイオレンス 男女雇用機会均等法 DV防止法 LGBT セクシュアル・ハラスメント ジェンダー ワーク・ライフ・バランス ダイバーシティ 男女共同参画社会基本法 女性活躍推進法 女子差別撤廃条約 鎌ケ谷市男女共同参画推進計画 ポジティブ・アクション パープルリボン クォータ制 リプロダクティブ・ヘルス/ライツ 見たり聞いたりしたものはない 無回答 【n=1176】 「DV:ドメスティック・バイオレンス」が 91.1%で最も高く、次いで「男女雇用機 会均等法」が 83.9%、「DV防止法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関 する法律)」が 81.7%、「LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジ ェンダー)」が 72.0%と続き、「セクシュアル・マイノリティ」(62.4%)と「ジェンダー」 (60.5%)も 60%台であり、「ワーク・ライフ・バランス」(44.3%)と「ダイバーシティ」 (42.9%)、「男女共同参画社会基本法」(41.4%)は 40%台となっています。なお、鎌ケ 谷市男女共同参画推進計画は 16.9%と知っている人が2割にも満たない状況です。 『令和元年度 男女共同参画推進に関する市民意識アンケート調査』 <用語説明> ジェンダー(Gender) 「社会的・文化的に形成された性別」のことで、人間には生まれついての生物学的性別(セッ クス/sex)とは別に、社会通念や慣習の中で、社会によって作り上げられた「男性像」、「女性 像」があり、このような男性、女性の別をジェンダーという。 ダイバーシティ(Diversity) 多様性のことで、性別・性自認・性的指向・年齢・障がい・国籍等の違いや様々な価値観。 ポジティブ・アクション(Positive Action) 積極的是正措置のことをいい、人種や性別による不平等をなくし、実質的な平等を実現するこ とを目的とした暫定的な優遇措置のこと。 例えば、職場において、男性に対し女性の割合が明らかに低い場合、女性を優先的に採用・昇 進させるなどの暫定策をとり、是正する。 【n】は、回答者数 ※P14 下段参照

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- 30 - ≪市職員の知識について≫ 【問】男女共同参画等(①から⑧)に関して、どの程度知っていますか。 ②ドメスティック・バイオレンス、③ワーク・ライフ・バランス、④セクシュアル・ マイノリティ(LGBT)の3項目は「内容を理解している」と「名前だけは知っている」 の計(認知・計)が9割を超え、認知度がとても高くなっています。 一方、⑥特定事業主行動計画(P 45 参照)、⑦パープルリボン、⑧クオータ制の3項 目は「知らない」が6割を超えています。 『令和元年度 男女共同参画推進に関する市職員アンケート調査』 <用語説明> ドメスティック・バイオレンス (Domestic Violence) 配偶者や恋人などの親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力のことをいい、その 暴力は、身体的暴力に限定せず、精神的暴力や経済的暴力、性的暴力なども含まれる。 セクシュアル・マイノリティ(LGBT) LGBT とは、Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バ イセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)の頭文字をと った単語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつ。 なお、「人の属性を表す略称」として、性的指向(好きになる性)、性自認(心の性)の英訳の 頭文字を取った「SOGI(Sexual Orientation and Gender Identity)」は、異性愛の人なども含 めすべての人が持っている属性のことをいう。

パープルリボン(Purple Ribbon) 女性に対する暴力根絶のシンボル

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- 31 - ≪市教員の知識について≫ 【問】男女共同参画等(①から⑧)に関して、どの程度知っていますか。 ②ドメスティック・バイオレンスと④セクシュアル・マイノリティ(LGBT)の2項目 は「内容を理解している」と「名前だけは知っている」の計(認知・計)が 90%を超 え、認知度がとても高くなっています。 一方、⑥リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、⑦パープルリボン、⑧クオータ制の3 項目は「知らない」が7割を超えています。 『令和元年度 男女共同参画推進に関する市教員アンケート調査』 <用語説明>

リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(Reproductive Health and Rights)

性と生殖に関する「健康」と「権利」のことで、「健康」は妊娠や出産のみでなく、月経、避妊、 中絶、不妊、性感染症、更年期障害など幅広い範囲が含まれる。「権利」は、「子どもを産むか 産まないか、産むとすれば何人産むかなどを決定する自由」、「安全な妊娠・出産が保障される 権利」、「子どもが健康に生まれ育つ権利」などが含まれる。 クオータ制(Quota System) 女性の割合を一定数定めて積極的に起用する制度のことで、欧米の政治分野で活用されている。

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- 32 -

―――――― 具体的施策 ――――――

(1)学校教育における男女共同参画教育の推進 事業名【担当部署】 概 要 9 男女共同参画教育の推進 【指導室】 児童生徒の発達段階に応じて、男女共 同参画に関する教育を推進します。 10 性別にとらわれない進路指導の充実 【指導室】 児童生徒一人ひとりの個性を尊重し、 性別にとらわれない進路指導を行う とともに、社会体験学習の充実を図り ます。 11 メディア・リテラシーの育成 【指導室】 メディア・リテラシー(インターネッ トやテレビ、新聞などのメディアから もたらされる情報を主体的に読み解 き、活用する能力)を高める学習を行 います。 (2)生涯学習における男女共同参画の推進 事業名【担当部署】 概 要 12 家庭教育セミナーや親子教育等の実 施 【生涯学習推進課】 誰もが個人の尊厳を高め、男女共同参 画の大切さを学ぶための学習機会を 提供します。 13 ライフステージに応じた学習の推進 【生涯学習推進課】 ライフステージに応じて、男女共同参 画の視点に立った講座等を実施しま す。 (3)職員に対する男女共同参画研修の実施 事業名【担当部署】 概 要 14 職員に対する男女共同参画研修の実 施 【男女共同参画室・人事室・指導室】 男女共同参画を理解し、業務や生活に 活かせるよう、職員に対する研修を実 施します。

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- 33 -

〈施策の基本的方向 3〉

意識・慣行の見直し

男女共同参画社会の形成の阻害要因として、社会制度や慣行で「男は仕事、女 は家庭」といった性別に基づく固定的な役割分担意識があります。 鎌ケ谷市が令和元年度に実施した『男女共同参画推進に関する市民意識アンケ ート調査』では、「男は外で働き、女は家庭を守るべきである」という考え方に ついて、「反対」「どちらかといえば反対」とする方が 50.1%、「賛成」「どちらか といえば賛成」とする方が 35.3%となり、「反対」「どちらかといえば反対」の割 合が男女ともに高くなっています。男女共同参画を推進する法制度は整備されて きましたが、現実には固定的な性別役割分担意識は根強く残っており、女性の労 働や社会進出、男性の家庭への参加の妨げになっています。 これまでの社会通念や慣習の見直しを図るため、鎌ケ谷市では、平成 30 年度 に改定した「職員のための表現ガイド」に基づき、広報紙などの各種媒体を使っ て発信する情報について、人権尊重や男女共同参画の視点を持って作成、発信し ていきます。 また、鎌ケ谷市が令和元年度に実施した『男女共同参画推進に関する市民意識 アンケート調査』では、調査票の性別欄に「男性」・「女性」・「どちらでもない」 の項目を設けたところ、回答者 1,176 人のうち 20 人が「どちらでもない」を選 択しており、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の方が一定数いる現状 に鑑み、正しい理解や認識を深めるため、啓発を行っていきます。 さらに、年々増加傾向にある外国人などすべての人々がお互いに尊重し合って 安心して暮らせるよう、多様性について理解を深める取組みを進めていきます。 ≪「男は仕事、女は家庭」という考え方について≫ 【問】「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方について、どのよう なお考えですか。

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- 34 - 全体では、「賛成」4.6%と「どちらかといえば賛成」30.7%の計(賛成・計)が 35.3%、 「反対」21.6%と「どちらかといえば反対」28.5%の計(反対・計)が 50.1%で、(反対・ 計)が(賛成・計)を約 16 ポイント上回っており、女性の方が男性より反対の割合が 高い状況です。 年代別では、30 歳代の男女ともに(賛成・計)が 30%を超えています。また、70 歳 以上の男性のみが(賛成・計)が(反対・計)を2倍以上上回っています。 今回のアンケート結果では、(賛成・計)がすべての年代で、男女ともに 20%を超え ており、年代に関係なく、固定的な性別役割分担意識が根強く残っていることが確認で きます。 『令和元年度 男女共同参画推進に関する市民意識アンケート調査』

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- 35 - ≪LGBTなどの多様な性について≫ 【問】性的少数者の方に対する偏見や差別などをなくし、生活しやすくなるために、 どのような対策が必要だと思いますか。 法律等に、性的少数者の方への偏見や差別を解消す る取り組みを明記する 働 き や す い 職 場 環 境 づ く り の 取 り 組 み を す る 生徒や市民への対応を想定し、小中高等学校の教員 や行政職員への研修等を行う 相 談 窓口 等を 充実 させ 、そ の存 在を 周知 する 行 政 が 市 民 等 へ の 周 知 啓 発 を 行 う 当事者や支援団体、行政等を交えた連絡、意見交換 を行う 防災計画の策定や避難所の運営等において配慮する そ の 他 [n=1176] わ か ら な い 無 回 答 47.8 29.5 28.5 23.3 20.5 14.0 3.3 1.8 8.1 0.4 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 「法律等に、性的少数者の方への偏見や差別を解消する取り組みを明記する」が 47.8%で最も高く、次いで「働きやすい職場環境づくりの取り組みをする」が 29.5%、 「生徒や市民への対応を想定し、小中高等学校の教員や行政職員への研修等を行う」が 28.5%、「行政が市民等への周知啓発を行う」が 20.5%などと続いています。 『令和元年度 男女共同参画推進に関する市民意識アンケート調査』

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―――――― 具体的施策 ――――――

(1)性別役割分担意識の見直し 事業名【担当部署】 概 要 15 職場における旧姓使用の周知 【人事室】 女性活躍の取組みの一環として、職場 における旧姓使用の周知を行うとと もに、旧姓の使用状況の把握を行いま す。 16 行政刊行物等に関するガイドライン の周知 【男女共同参画室・広報広聴室】 『職員のための表現ガイド』を周知 し、性別役割分担意識の解消を図りま す。また、多様性に配慮した適切な表 現を勧めるため、行政刊行物等の確認 を行います。 (2)多様性への理解促進 事業名【担当部署】 概 要 17 新 規 多様性に関する意識啓発 【男女共同参画室】 LGBT(P 30 参照)などの性の多 様性について、情報誌等を通じて、啓 発を図ります。 18 新 規 多文化共生の推進 【企画政策室】 多文化共生への理解を深めるための 講座を実施するとともに、外国人が安 心して生活できるよう通訳派遣や情 報の多言語化を図ります。

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目標Ⅱ

誰もが自らの意思により、

あらゆる分野に参画できる環境づくり

●『目標Ⅱ 誰もが自らの意思により、あらゆる分野に参画できる環境づくり』における 指標及び目標値 施策の基本的方向・指標 現状値(R1) 目標値(R8) 施策の基本的方向 4 あらゆる分野における女性の活躍推進 ①審議会等の女性委員比率 ②地方自治法(第 202 条の3)に基づく審議会等の 女性委員比率 ① 29.6% ② 29.3% ① 35% ② 35% 市職員の女性管理職比率 21.8% 25% 自治会長の女性比率 8.7% 増加 家族経営協定(P 41 参照)の締結数 24 件 (累計) 増加 基本目標 施策の基本的方向 具体的施策 Ⅱ 誰 も が 自 ら の 意 思 に よ り 、 あ ら ゆ る 分 野 に 参 画 で き る 環 境 づ く り 4 あらゆる分野における 女性の活躍推進 (1)政策・方針決定過程への女性の参画の推進 (2)事業所、農業等における男女共同参画の推進 (3)女性のための起業支援 5 女性の就労支援と 労働環境の向上 6 ワーク・ライフ・バランス (仕事と生活の調和) の支援 (1)女性のエンパワーメントのための学習機会 の提供 (2)人材育成に関する情報の提供 (3)雇用の場における均等な機会の推進 (4)ハラスメント防止対策の推進 (1)ワーク・ライフ・バランスが実現できる 環境づくりの推進 (2)家庭生活(家事・育児・介護等)における 男女共同参画の推進 鎌ケ谷市女性活躍推進計画 Ⅱ

参照

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