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平成 30 年度事業計画

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(1)

平成 30 年度事業計画

(2)

Ⅰ 平成 30 年度財団経営方針

1 財団を取り巻く諸課題

(1) 第3期指定管理業務と財団運営

神奈川県民ホール、KAAT 神奈川芸術劇場、神奈川県立音楽堂の3館の第3期(平成 28 年4月~平成 33 年3月)の指定管理業務を、引き続き一体的に遂行していくととも に、次期指定管理についても業務の考え方などを前もって検討していく必要がある。

他方、県民ホール、音楽堂が相次いで長期休館を伴う改修工事に入ることとなった が、平成 32 年度には芸術劇場も開館 10 年を迎えるなど、電子機器の更新を伴う施設 の計画的な長期修繕や長寿命化について、設置者である県と協議を行い有効な対応策 を施していく必要がある。

また、平成 29 年度に発生した棟方志功版画事案などを踏まえて、県主導第三セクタ ーとして、また公益法人として、今まで以上に県民の信頼に応えることができるよう 適正な財団運営を行っていくことが求められている。

(2) 環境の変化

① 県の文化政策への対応

県の「かながわ文化芸術振興計画」に基づき、子ども・青少年の文化活動や国際文 化交流の充実とともに、「文化芸術事業の発信力の強化(マグカルのブランド力向 上)」の方策の1つとして、県と当財団との協働のもと、芸術劇場の機能を活用した神 奈川オリジナル作品の創作や、県域の文化振興などが期待されている。

合わせて、平成 30 年 4 月の県の局再編に伴う国際・観光等の関連分野と連携した施 策についても注目していく必要がある。

② ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックへの対応

2019 年のラグビーワールドカップ、2020 年の東京オリンピック・パラリンピックの 両大会の成功に向けた機運を醸成していくため、本県においても多彩な文化プログラ ムの展開が期待されている。

訪日外国人を含めた新しい観客を創り出す魅力的なコンテンツの提供や、障がい者 による芸術活動の紹介、文化芸術による県域の地域活性化が期待されるとともに、そ れらの成果を 2021 年以降にレガシーとして継承していくための仕組みづくりについて も考えていく必要がある。

③ 文化芸術基本法の改正など

平成 29 年 6 月に改正された文化芸術基本法では、観光・まちづくり・国際交流など

(3)

の関連分野が法律の範囲に取り込まれることとなり、さらに平成 30 年 3 月には文化芸 術推進基本計画(第 1 期)が閣議決定され、文化芸術から生じる社会的・経済的価値 との好循環に着目があったほか、人材育成や地域の文化芸術を推進するプラットフォ ームの整備が謳われている。

また、平成 24 年に制定されたいわゆる「劇場法」において、劇場・音楽堂等には創 造・発信の役割のみならず、地域社会の活性化や専門人材の養成等に寄与する文化拠 点としての役割を担うことが打ち出されている。

2 平成 30 年度の重点方針

(1) 第3期指定管理業務の着実な実施と自律的な運営能力等の向上

① 文化事業の着実な推進

文化事業においては、一柳慧財団芸術総監督と白井晃芸術劇場芸術監督の芸術方針 に基づき、各館の機能・強みを最大限活用して、創造性、企画性、発信性の高い公演 を積極的に展開する。

改修休館明けとなる県民ホールでは、リニューアルを記念して「ヘンゼルとグレー テル」「アイーダ」という名作オペラを上演するほか、神奈川芸術文化財団芸術監督プ ロジェクトのダンス公演、若手作家に着目した現代美術展を開催する。

芸術劇場では白井監督による演出作「バリーターク」「華氏 451」など同時代を問う 創作に取り組むとともに、若手演出家・劇作家の作品を採り上げるなど芸術文化の新 たな担い手の育成にも積極的に取り組む。同時に、引き続き劇団四季による名作ミュ ージカルのロングラン公演を実施するなど、賑わい作りや県民の鑑賞ニーズに応え る。

1 年間の改修工事休館となる音楽堂では、2市8町プロジェクトなど県西部での普及 事業を展開し、県域の文化振興に寄与する活動を行う。

なお、自主事業の実施に当たっては、事業収入向上や財源構成の適正化、外部資金 等の獲得により事業の拡充を図り、「芸術性」と「経済性」のバランスの取れた運営を 目指す。

② 自律的な運営能力等の向上

指定管理者の選定経緯を踏まえ、県民の期待に責任をもって応えられるよう、コン プライアンスに配慮した透明性の高い経営を行うとともに、適正な人材配置や効率的 な業務プロセスの構築など、機動的な組織運営を実現していく。さらに、運営改善の ための事業評価の仕組みを活用し、指定管理者としての自律的な運営能力とサービス 水準の一層の向上に取り組むことにより、説明責任を果たしていく。

(4)

③ 「財団ビジョン 2025」の策定

平成 29 年度から次期指定管理の考え方やその先の財団の望ましいあり方を考える、

職員有志によるプロジェクトチームと外部有識者による検討委員会を始動させたが、

平成 30 年度末を目処に検討内容を取りまとめて「財団ビジョン 2025」として策定し、

今後の財団運営の指針として活用していく。

④ 施設改修工事への対応

相次いで実施された県民ホール(平成 29 年度~30 年度)と音楽堂(平成 30 年度)

の改修工事に関して、来館者・利用者等と直に接する現場の指定管理者として、県に 適時、適切に情報提供をしていくほか、改修工事に伴う休開館に応じた事業計画の立 案・実施や適切な利用者対応、運営体制等の整備を進めていく。

(2) 財団を取り巻く環境変化について

① 県の文化政策への対応

平成 30 年度に改定が予定されている「かながわ文化芸術振興計画」について、県域 の専門的な文化財団としての視点から提言を県に行っていくほか、県域の文化資源の 調査、ベトナムとの国際文化交流プロジェクトなど、県の委託事業を積極的に応札し て獲得していく。

また、平成 30 年 4 月の県の局再編による国際文化観光局の設置に関して、分野横断 的な文化振興策や地域活性化策に対応できるよう、県や関連機関との連携や情報収集 に努める。

② ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックのレガシー

外国人や障がい者の芸術文化へのアクセシビリティの改善、障がい者の芸術活動へ の支援に取り組む。また、芸術表現の拡張、国際文化交流、広く多様な人々の参加の 実現、地域の文化コンテンツの発掘・紹介による活性化など、ワールドカップやオリ パラによって得られた種々の成果が、2021 年以降も継続されるレガシーとなることを 念頭に事業計画を行っていく。

③ 文化庁補助金に関して

平成 30 年度から文化庁補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)が独立行政法人 日本芸術文化振興会(いわゆる日本版アーツカウンシル)に移管されることとなった が、同振興会のプログラムディレクター(PD)やプログラムオフィサー(PO)による 事業点検や意見交換などを通じて、波及効果の評価手法等を財団事業の水準向上など にも生かしていく。

(5)

神奈川県民ホール KAAT 神奈川芸術劇場 神奈川県立音楽堂

(KAAT 撮影:森日出夫)

※次頁以降の凡例(公1、収1、収2、および法人)は、公益認定および会計上の分類を示す。

◆公益目的事業

公1 芸術文化事業およびそのための施設運営に関する事業、芸術文化の情報収集提供、調査研究及 び人材育成

◆収益事業

収 1 駐車場の運営に関する事業

収 2 大会、集会、会議等芸術文化以外の施設運営に関する事業

◆法人会計

法人 法人の運営に関すること

(6)

Ⅱ 事業概要

1 3館合同プロジェクト

1

○目標

・「芸術監督プロジェクト」では、両芸術監督の高い芸術性と美学に裏付けられた自由な発想で、

様々なジャンルを横断的に取り上げ、次の時代を切り拓いていく芸術のあり方を提示する。

・「オープンシアター」では、横浜都心臨海部が1年の中で最も賑わう「横浜開港祭」の時期に合 わせて、同地域に点在する3館を面的にとらえ、施設を街へと開く事業展開で県民に向けた芸 術文化の普及啓発や多彩な芸術との出会いを提示するとともに、外国人や障がい者等への鑑賞 支援を推進する。

【3館合同プロジェクト】

芸術監督プロジェクト(芸術文化創造振興事業)[1事業]

開催予定日 会場名 公演名(予定) 内容

平成31年 3月9日(土)

10日(日)

県民ホール 大ホール

両監督プロジェクト

(仮題)

一柳慧芸術総監督、白井晃芸術劇場芸 術監督両者によるプロジェクト。平成 28年度は芸術劇場、平成29年度は音 楽堂にて実施し、平成30年度は県民 ホールにおいて“舞踊”をテーマに新た な作品を制作。それぞれの分野におい て第一線で活躍する両監督がタッグを 組み、当財団ならではの新しい表現を 追及した公演を実施する。

オープンシアター2018(芸術文化鑑賞普及事業)[3事業]

開催予定日 会場名 公演名(予定) 内容

6月3日(日) 県民ホール 複数施設

オープンシアター2018

(県民ホール)

フンパーディンク作曲オペラ「ヘンゼ ルとグレーテル」のハイライト版(日 本語台本)を新制作上演するほか、キ ッズ・プログラム、ギャラリー展覧 会、ワークショップ等関連事業も同時 開催。全館において手話および多言語 対応通訳者を配置予定。

6月2日(土)

~3日(日) 芸術劇場 オープンシアター2018

(KAAT)

劇場開放のイベントを実施。スタジオ でのバックステージツアーやアトリウ ムでのパフォーマンス等。

6月3日(日) 県民ホール ギャラリー

オープンシアター2018

(音楽堂)

県民ホールギャラリーにて「みんなで 創ろう!空想の音楽堂」(仮題)とし てワークショップとミニ・コンサート 等を実施。

(7)

2 神奈川県民ホール

(1) 芸術文化事業

1

ア 芸術文化創造振興事業

○目標

・国際的な水準を満たす多彩で良質な芸術文化を創造するとともに、県民により多くの鑑賞機会 を提供する。

・芸術総監督のディレクションによる新しい表現の追求と意欲的な芸術文化を創造発信する。

○特記事項

・大ホール開館に合わせ、6月にリニューアルオープンを記念した「オープンシアター」を実施。

・本年度の3館合同プロジェクト「芸術監督プロジェクト」は県民ホールが会場となる。(平成28 年度:KAAT、平成29年度:音楽堂)

・共同制作オペラの新規劇場との連携、横浜市「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2018」との 連携など、連携の取組みを進める。

【主催事業一覧】

芸術文化創造振興事業(ホール事業)[6事業]

★は3館合同プロジェクト(再掲)

◎はDance Dance Dance @ YOKOHAMA 2018参加 開催予定日 会場名 公演名(予定) 内容

9月1日(土) 大ホール

東京バレエ団

「プティパ生誕200年記 念ガラ」◎

マリウス・プティパ生誕200年を記念 し、日本バレエ発祥の地・神奈川にお いて、東京バレエ団によるプティパ振 付作品を上演。横浜出身の同バレエ団 芸術監督・斎藤友佳理とともに県民ホ ールオリジナルのプログラムを制作。

9月22日(土)

小ホール

近藤岳

オルガン・リサイタル 小ホールの舞台正面に設置されている パイプオルガンの特性を活かし、オル ガン音楽の魅力を広く紹介するシリー ズ。出演者には、各回気鋭のオルガニ ストを起用し、個性溢れる企画性の高 い内容にてコンサートを実施。

12月23日(日)

エルワン・ル・プラド&

青木早希オルガン・クリ スマスコンサート

(8)

10月20日(土)

21日(日) 大ホール

共同制作オペラ ヴェルディ作曲

「アイーダ」

札幌文化芸術劇場、兵庫県立芸術文化 センター、iichiko総合文化センター

(大分)、東京二期会らと共同制作 し、全国4劇場6公演を実施。ローマ 歌劇場のスケールの大きなプロダクシ ョンを日本版新演出として実施し、グ ランド・オペラの醍醐味を広く提供す る。

11月17日(土) 大ホール

上野水香プロデュース

「ジュエルズ・

フロム・ミズカⅡ」

平成26年度にも実施し好評を得たバレ エ公演第二弾。神奈川出身のプリマバ レリーナであり、かながわ観光親善大 使でもある上野水香を迎え、県民ホー ルとともにキャスティング、プログラ ミング、構成等を行う。

12月29日(土) 大ホール ファンタスティック・ガ ラコンサート2018

年末恒例の人気コンサート。大ホール の特性を活かし、オペラ、バレエ、オ ーケストラの名曲、名シーンを一挙に 集め、敷居が高いと思われがちなクラ シックの世界を県民がより身近に感じ られるよう工夫。

平成31年 3月9日(土)

10日(日)

大ホール 両監督プロジェクト ★ (再掲)

芸術文化創造振興事業(ギャラリー事業)[2事業]

開催予定日 会場名 展覧会名(予定) 内容

1期展:

9月5日(水)

~16日(日) 2期展:

9月19日(水)

~30日(日)

ギャラリー 第54回神奈川県美術展

昭和40年の創設以来、新人作家の育成 と美術文化の向上に努めてきた、国内 有 数 の規 模を 誇 る美 術 の全 国 公募 展

(平面、立体、工芸、書、写真部門)。

県内の中高生を対象とした「中高生特 別企画展」も同時開催。

厚木巡回展:10月3日(水)~13日(土)

(会場)厚木市文化会館・展示室

12月17日(月)

~平成31年 1月19日(土) 28日間

ギャラリー 5 Rooms Ⅱ けはいの純度

5つの広く個性的な展示室(のべ約1300

㎡)を生かし、ユニークな世界を切り開 く気鋭の 5 人の作家たちの仕事を紹介 する。現代美術の多様な表現を紹介す ると同時に、対話型鑑賞ワークショッ プなど、主体的な鑑賞体験を促す関連 企画を実施する。

(9)

【共催事業一覧】

ホール[16事業]

開催予定日 会場名 公演名(予定) 内容

5月29日(火)

小ホール

Ferris Concert Vol.66 フェリス・音楽の花束

主催:フェリス女学院大学

6月19日(火) Ferris Concert Vol.67 フェリス・音楽の花束

7月1日(日)

小ホール

横浜シティオペラコンサートシ リーズ9

主催:横浜シティオペラ

7月7日(土) 横浜シティオペラコンサートシ リーズ10

7月14日(土) 大ホール 神奈川フィルハーモニー管弦楽団

県民ホール名曲シリーズ第1回 主催:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

7月21日(土) 大ホール 横 浜 バ レ エ フ ェ ス テ ィ バ ル

2018 主催:ソイプランニング

8月25日(土) 小ホール オペラ映画「アイーダ」上映会 主催:ティアンドケイテレフィルム

9月16日(日) 大ホール

ローマ歌劇場 2018 年日本公演 プッチーニ作曲

オペラ「マノン・レスコー」

主催:日本舞台芸術振興会

10月2日(火)

10月3日(水) 大ホール 第58回「音楽堂・おかあさんコ ーラス」

主催:「音楽堂・おかあさんコー ラス」実行委員会

10月4日(木)

10月5日(金) 小ホール

第28回神奈川オペラフェスティバル ヨハン・シュトラウス2世作曲

オペレッタ「こうもり」

主催:横浜シティオペラ

10月27日(土) 大ホール モダン&バレエ2018 主催:神奈川県芸術舞踊協会

11月3日(土・祝) 大ホール 第67回神奈川文化賞・スポーツ 賞贈呈式

主催:神奈川文化賞・スポーツ賞 表彰事業実行委員会

12月21日(金) 大ホール

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 県民ホール名曲シリーズ第2回

(第九)

主催:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

(10)

12月23日(日) 大ホール 松山バレエ団Xmas公演

「くるみ割り人形」全幕 主催:松山バレエ団

12月25日(火) 大ホール キエフ・バレエ「白鳥の湖」 主催:神奈川芸術協会

平成31年

1月6日(日) 大ホール

Ballet Art KANAGAWA 2019 日本バレエ協会関東支部 神奈川ブロック第34回自主公演

主催:

日本バレエ協会関東支部 神奈川ブロック

平成31年

1月19日(土) 大ホール 神奈川フィルハーモニー管弦楽団

県民ホール名曲シリーズ第3回 主催:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

平成31年

2月23日(土) 大ホール 神奈川フィルハーモニー管弦楽団

県民ホール名曲シリーズ第4回 主催:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

ギャラリー [2事業]

開催予定日 展覧会名(予定) 内容

6月28日(木)

~7月11日(水)

平成30年度

第56回日本現代工芸美術展

主催:現代工芸美術家協会 神奈 川・静岡会

平成31年 2月20日(水)

~3月3日(日)

META2019(仮) 主催:META2019実行委員会

(11)

イ 芸術文化鑑賞普及事業

○目標

・外国人、障がい者、高齢者、子どもたち等の多様な人々が、芸術文化の鑑賞機会を広く得られ るよう様々な事業を提供する。

・舞台芸術に対する垣根を低くし、興味・関心を喚起する。

・人々が芸術に触れ親しみを持ち、劇場が地域に開かれ交流の場となる。

芸術文化鑑賞普及事業 [4事業]

★は3館合同プロジェクト(再掲)

開催予定日 会場名 企画名(予定) 内容 4月27日(金)

5月25日(金) 7月20日(金) 8月24日(金) 10月26日(金) 11月30日(金) 平成31年 1月18日(金) 2月22日(金) 3月29日(金)

小ホール オルガン・プロムナード・コンサ ート

1975年の開館以来継続してい る無料コンサート。オルガン 音楽に気軽に出会える機会を 提供することで、県民がオル ガンに親しむことを目的とす る普及事業。

6月3日(日)

(2回公演) 大ホール

神奈川県民ホール・リニューアル記念 オープンシアター2018 みんなでたのしむオペラ フンパーディンク作曲

「ヘンゼルとグレーテル」★

フンパーディンク作曲オペラ

「ヘンゼルとグレーテル」の オリジナル版(日本語台本)

を新制作。

キッズ・プログラム、ギャラ リー展覧会、ワークショップ 等関連事業も同時開催。

日英二ヶ国語字幕のほか、全 館において手話および多言語 対応通訳者を配置予定。

6月3日(日)

(2回公演) 小ホール

神奈川県民ホール・リニューアル記念 オープンシアター2018 音楽のおくりもの

「オルガンとヴァイオリンのコ ンサート」★

小ホールでは、オルガンとヴ ァイオリンによる室内楽コン サートを実施。同時に楽器見 学、トーク、レクチャーな ど、キッズ・プログラムの要 素も盛り込む。

5月30日(水)

~6月3日(日)

ギャラリー 第1展示室

神奈川県民ホール・リニューアル記念 オープンシアター2018

203gow展 へんなあみもの

「おかしなおかしの家」★

大ホールで同時開催するオペ ラ「ヘンゼルとグレーテル」

にちなみ、編み師203gowによ る作品を展示。

(12)

6月3日(日)

(1回実施)

ギャラリー 第1展示室

神奈川県民ホール・リニューアル記念 オープンシアター2018

「ワークショップ 203gow さんと編み クラゲをつくろう!」★

203gow展の会場で、子どもか

ら大人までを対象に、編み物 によるクラゲを作るワークシ ョプ。

6月3日(日)

(2回実施) 大会議室

神奈川県民ホール・リニューアル記念 オープンシアター2018

「ワークショップ 203gow さんと編み ドーナツをつくろう!」★

小・中学生を対象に、編み師

203gowと一緒に編み物による

ドーナツを作るワークショッ プ。

9月29日(土) 平成31年 2月27日(水)

小ホール 舞台芸術講座

共同制作オペラの演目(アイ ーダ)を取り上げたプレレク チャー(オペラ講座)と、県 民ホールの保有楽器であるチ ェンバロを使用した講座の2 つを開催。

(13)

ウ 人材育成事業

○目標

・地域の芸術文化振興と創造発信力の向上を担う人材を養成する。

・文化芸術の拠点施設の特性を活かし、未来の芸術文化活動の担い手となる実演家を養成する。

・施設運営に関する課題や解決策を、県内の他の文化施設と共有することで全体のレベルアップ を図る。

○特記事項

・県内や近郊の音楽大学、美術大学等と連携した事業を実施する。

人材育成事業 [2事業]

開催日 企画名(予定) 内容

4月4日(水) 4月27日(金) 7月21日(土) 8月31日(金) 12月29日(土) 平成31年 3 月 29 日(金) ほか

県民ホール人材育成事業

プロフェッショナルアーティスト養成事業:

若手ダンサー育成プログラム、若手演奏家推薦プログラ ム、オルガンやオペラのアンダースタディのオーディシ ョン事業を実施し、才能ある若手アーティストに主催公 演等への出演機会を提供する。

劇場運営マネジメント・プロフェッショナル人材養成事 業:

「施設のユニバーサルデザイン化」と「劇場運営に関す る基本を学びなおす」との2つのシリーズで構成。劇場 運営経験を有する受講者に、劇場運営、利用手続、設備 維持、危機管理、障がい者対応等の劇場運営に必要な知 識とスキルのレベルアップを施す。

劇場体験インターン事業:

主にオペラなど、公演制作を行うにあたり、稽古や制作 実務でインターンを受け入れ、現場で体験し学ぶ機会を 提供する。

年間数回 県民ホール大学連携事業

プロフェッショナル演奏家養成:

将来演奏家を目指す音楽大学および大学院生を対象に、

ホールが所有する楽器(オルガン、チェンバロ等)を用 いて、専門の講師によるレッスンを実施。

(14)

(2) 施設維持管理運営事業

1 1 2

ア 芸術文化に関する施設管理運営事業

1

・県民が国内外の一流芸術公演や多彩な公演を楽しむための快適な会場環境を創出し、また県 民自らが様々な文化活動を展開する場を提供するため、適切な施設の維持管理及び運営を行 っていく。

・改修工事による長期休館を終えての開館に際し、利用者、来場者の方々への開館に関する情 報提供を行い、引続き県民の方にとって、芸術文化の鑑賞、発表の場となるよう、サービス の向上およびアピール強化に注力していく。

・大ホールの舞台改修工事(平成30年5月末まで)により、従来は難しかった舞台演出が可能 となる。これら舞台機構の機能向上を、利用者、舞台関係者に告知することにより、新しい 舞台機構を十分にいかす公演の誘致を図る。

・施設のバリアフリー化、ユニバーサルデザイン化整備に関し、継続して事例を研究し、また 劇場運営人材養成講座を通した県域の施設の担当者による課題共有を図りながら、オリンピ ック・パラリンピック東京大会と以降のオリパラ文化のレガシーを視野に、ハード、ソフト 面において文化施設に相応しい整備を図っていく。

・ホール運営において、自主事業と貸館の効率的かつ適切な利用調整を行う。貸館については、

首都圏、近隣の施設や社会状況を踏まえ、一般利用枠を確保しながら、特例利用制度を活用 した日程調整を行うことで県民ニーズに応える運営を行っていく。

・新しい舞台機構及び電気設備の習熟、各種保守点検の確実な実施による未然事故防止や、事 故発生及びトラブルに対しては迅速に対応するなど、委託業者の指導を含め適正な業務実施 体制を整え、引き続き「安全」「安心」「快適」な環境創出に取り組む。

イ 県民ホールの施設を活用する事業

2

・公益目的の利用(コンサートや音楽発表会等)は、休日、休前日を中心に特例利用や抽選会 で決まっていくため、空き日については平日の法人の会議利用、大会、講演会など利用を促 す。その収益は公益目的事業の財源に充当する。特に規模の大きな学会利用などは、大ホー ルの収容力が大きい、また、日本一の学会開催地である横浜みなとみらい地区に隣接してい るというメリットを活かし、積極的に誘致していく。

ウ 駐車場の運営等

1

(15)

3 KAAT 神奈川芸術劇場

(1) 芸術文化事業

1

ア 芸術文化創造振興事業

○目標

・舞台芸術の新たな表現の可能性を探る試みを発信し、芸術文化の発展に貢献する。

・舞台芸術の未来を担う創造者や担い手と協働し、芸術文化に関わる人材の発掘、育成を図る。

○特記事項

・国際性:フランス・アメリカ、またアジア各国など海外からの作品を複数招聘し、国際色豊か なプログラムを実施。

・実験性:演劇・ダンスという既存のジャンルの枠組みにこだわらない、ジャンル越境的な表現 を意識した実験性の高い作品を企画。

【主催事業一覧】

芸術文化創造振興事業 [19事業]

◎はDance Dance Dance @ YOKOHAMA 2018参加

◆はKAAT Dance Series 2018 開催予定日 会場 公演名(予定) 内容

4月~5月上旬 大スタジオ 「バリーターク」

白井晃演出

芸術監督・白井晃演出作品。

アイルランド生まれの劇作家・映画脚本家 で、イギリスを拠点に米英で活躍するエン ダ・ウォルシュの戯曲「バリーターク」を 上演。世田谷パブリックシアターとの共同 制作。

5月中旬 中スタジオ

サンプル

「グッド・デス・バイ ブレーション考」

松井周演出

新生サンプルの第一弾。松井周による新作 公演。

6月上旬 中スタジオ 地点「山山」

三浦基演出

地点とKAATの共同制作作品。平成29 年、地点「忘れる日本人」で鮮烈なKAAT デビューを飾った作家、松原俊太郎による 新作を上演する。

(16)

9月~10月 ホール 「華氏451度」

白井晃演出

芸術監督・白井晃演出作品。

本の所持や読書が禁じられた架空の社会を 舞台に現代社会を鋭く風刺したSF小説の 名作を舞台化する。台本は長塚圭史。

9月中旬 ホール バレエ・ロレーヌ公演 Ballet Lorraine ◆◎

横浜市と主催プログラムを共同で実施。

ロレーヌ(フランス)のダンスカンパニー による、マーサ・カニングハムの「サウン ドダンス」等のトリプル・ビルを上演す る。

9月下旬 大スタジオ マチュラン・ボルズ Mathurin Bolze ◆◎

横浜市と主催プログラムを共同で実施。

リヨンを拠点に活動するシルク(サーカス) アーティストのダブルビルを上演する。

9月下旬 大スタジオ ウースター・グループ

「タウンホール事件」

ニューヨークを拠点に活躍する老舗前衛劇 団による、ウーマンリブ運動をめぐる 1971年のシンポジウムを題材にした異色 作。

10月6日(土)

~7日(日) 大スタジオ 横浜JAZZプロムナー ド

横浜の歴史、文化、ロケーションなどの利 点を総合的に生かした地域のジャズフェス ティバルに参画する。

10月中旬 大スタジオ 「Cross Transit 2」(仮)◆

気鋭のダンサー・振付家である、北村明子 構成・演出・振付・出演による、オリジナ ルダンス作品。

11月上旬 ホール 「セールスマンの死」

長塚圭史演出

芸術監督・白井晃が最も信頼を寄せる劇作 家・演出家の1人長塚圭史氏が、平成29 年秋の「作者を探す六人の登場人物」に続 き、近現代戯曲の上演シリーズに参加。

11月上旬 大スタジオ 伊藤郁女・森山未來「新 作」 ◆

新作を伊藤郁女に委嘱。フランス国立クレ テイユ振付センターとの共同制作。森山未 来とのデュオ作品。

11月中旬

~12月上旬 中スタジオ

KAAT EXHIBITION さわひらき展

「潜像の語り手」

ロンドンを拠点に、世界各地で多数の展覧 会を開催している映像作家さわひらきによ る現代美術展。室内や都会、田舎の風景を 舞台に様々なアイテムが登場する映像作品 等。

(17)

11月上旬

~12月上旬 大スタジオ

KAAT EXHIBITION

(さわひらき展)イベ ント

島地保武「新作」パフ ォーマンス

「さわひらき展」に関連したパフォーマン スイベント。

パフォーミングアーツを専門とする劇場な らでは企画性と空間構成で、映像作家・作 品とパフォーミングアーツが交差するとき に生まれる化学変化を見せるほか、ダンサ ーや、ミュージシャンなどを迎えKAAT ならではの先鋭的な表現を実現する。

11月下旬 ホール 三宅純コンサート

「The here and after」

白井晃芸術監督の演出作品において、多く の作品で音楽を手がけてきた三宅純氏のス ペシャルコンサート。

12月中旬 大スタジオ 杉原邦生演出

「オイディプス王」

若手演出家育成プログラムの演出家の一人 として、平成28年度に松井周脚本「ルー ツ」で好評を得た杉原邦生による「オイデ ィプス王」の新演出上演。

12月下旬 ホール 白井晃演出作品 芸術監督・白井晃による演出作品を予定。

平成31年

1月~2月上旬 中スタジオ 串田和美演出 新作公演

まつもと市民芸術館芸術監督の串田和美氏 と、KAAT芸術監督の白井晃によるコラボ レーション企画。

平成31年

1月~2月上旬 大スタジオ 「出口なし」

白井晃演出

平成26年の「DEDICATED2014」で初演し た白井晃の初ダンス作品「出口なし」をリ メイクして上演。

平成31年

3月中旬 大スタジオ

古典企画 木ノ下歌舞伎

「糸井版 摂州合邦辻」

ロームシアター京都との共同制作作品。

京都を拠点に活動する劇団・木ノ下歌舞伎 による「摂州合邦辻」を上演。有名古典作 品の再解釈・再発見に取り組む。

(18)

国際芸術交流創造事業 [1事業]

開催予定日 会場 公演名 内容

平成31年

2月 複数施設 国際舞台芸術ミーティング in横浜(TPAM) 2019

KAATを中心に、横浜市内の複数の文化 施設と連携し、開館の平成23年から継続 して実施している国際交流事業。舞台芸 術の実験精神と都市のクリエイティビテ ィとを融合させる試みや、国際的なコン テンポラリー・パフォーミング・アーツ に関する情報交換やプレゼンテーション を行い、広義の「出会い=ミーティング」

を作り 出す。

【主な提携事業一覧】

提携公演 [12事業](予定)

開催予定日 公演名(予定) 内容

4月 Rock Musical「5days」 主催:ワタナベエンターテインメント×シーエイ

ティプロデュース×ぴあ

5月

TAK in KAAT

①「紙屋町さくらホテル」

②「ラ・ラ・ラカウベル」

主催:神奈川県演劇連盟

5月 「さらばアメリカ」 主催:横浜ボートシアター

6月 「忘れる日本人」 主催:地点

6月 「カルメギ」 主催:東京デスロック、第12言語演劇スタジオ

9月 「MAKOTO」 主催:阿佐ヶ谷スパイダース

9月 「マリアと緑のプリンセス」 主催:tvkコミュニケーションズ

10月 「ダンスコレオクロス」 主催:ハイウッド

2月 「いきのね」 主催:Co山田うん

(19)

2月 「コンサート・リハーサル」 主催:時々自動

3月 「未定」 主催:神奈川県演劇連盟

日程調整中 その他提携事業

主催事業と合わせて劇場のラインナップ全体を 充実させ、多様な演目を県民に提供するととも に、劇場のイメージアップにも貢献する上質な 作品や、賑わいを創り出す作品を「提携公演」

として誘致する。

神奈川芸術劇場 地域・国際連携事業 [2事業](予定)

主催:KAAT神奈川芸術劇場(公益財団法人神奈川芸術文化財団)/神奈川県

◆はKAAT Dance Series 2018

開催予定日 会場 公演名 内容

10月26日(金)~

28日(日)

芸術劇場 ほか

A O SHOW~The Mist~世界発信プロジ ェクト ◆

平成 30年 2月に KAATで上演したベ トナム・ヌーヴォーシルクが再来日。今 秋はKAATの他、県内3か所(大和、

横須賀、小田原)でも上演予定。

ベトナムが生んだ世界を席巻する21世 紀型サーカス。

未定 未定(県内 ホール等)

神奈川県文化プログラム 障がい者等の関わる団体等 の舞台公演制作の委託事業

ラグビーW 杯・オリパラを契機にした 障がい者等の関わる団体等の舞台公演 制作の委託事業を、県が平成30年度か ら予定している。財団としてこの事業 に応募することとし、県の文化施策に 積極的に参画する。

(20)

イ 芸術文化鑑賞普及事業

○目標

・より多くの方々に舞台芸術の素晴らしさを知ってもらい、心豊かな生活の一助となるような作 品を劇場が創造し提供する。

・日本のみならず海外からの劇団も招聘し、多様な演劇の楽しみを幅広い年齢層に向けて紹介す る。

○特記事項

・青少年向けの作品にこそ、優れたダンサー・俳優を配して、上質な作品を提供する。

・海外の作品、また海外の演出家を招いての創作作品を通じ、子ども青少年に異文化の体験を届 ける。

芸術文化鑑賞普及事業 [8事業]

★は3館合同プロジェクト(再掲)

●はKAATキッズ・プログラム2018公演

開催予定日 会場 企画名(予定) 内容

6月2日(土)

~3日(日) その他 オープンシアター(KAAT)★

芸術劇場を気軽に楽しんでいただ くため劇場開放のイベントを実施。

スタジオでのバックステージツア ーや、アトリウムを使ったパフォー マンスなど、無料で公開する。

7月中旬 中スタジオ

「不思議の国のアリス」

神奈川公演●

(地域等連携事業含む)

平成29年夏にKAATプロデュース 公演として創作し、好評を得た同作 品の再演。ダンサー・振付家の森山 開次氏を軸に、一流のキャスト・ス タッフで作り上げた夢溢れるダン ス作品。

7月~9月

(調整中) その他 不思議の国のアリス

(全国ツアー)●

KAATプロデュース公演を、全国10 箇所以上の劇場をめぐる全国ツア ーとして実施する。

7月下旬 大スタジオ カート・サマー・

キッズパーティ●

未就学児から楽しめる年齢制限の ない、歌あり、ダンスありのオール スタンディング形式の芝居。

(21)

8月上旬 大スタジオ 「ホワイト WHITE」●

沖縄のりっかりっかフェスティバ ルとの共同海外招聘作品。二人の熟 練した俳優による緻密な演技が、時 にユーモラスでチャーミングな、こ ころあたたまるひとときを届ける。

8月上旬 大スタジオ 「 ニ ュ ー オ ー ナ ー NEW

OWNER」●

オーストラリアのクリエーター テ ィム・ワッツ率いるオーストラリア の カ ン パ ニ ーTHE LAST GREAT HUNTによる新作。

8月~9月上旬 大スタジオ 「グレーテルとヘンゼル」●

カナダ・モントリオールを拠点に活 動している劇団カル−セルの「グレ ーテルとヘンゼル」の日本版を制 作。「ヘンゼルとグレーテル」と同じ ようでちょっぴり違うものがたり を二人の俳優で演じる。

日程調整中 その他 鑑賞普及事業(KAAT)

舞台芸術講座、ワークショップ、バ ックステージツアー等を行い、広い 意味で劇場、演劇、舞踊等の舞台芸 術への理解と共感を深める。

地域等連携事業 [0事業] ※事業数は芸術文化鑑賞普及事業に計上 (再掲)

開催予定日 会場 企画名(予定) 内容

7月中旬

や ま と 芸 術 文 化 ホール(大和市)

相 模 女 子 大 学 グ リーンホール(相 模原市)

鎌倉芸術館(鎌倉 市)

「不思議の国のアリス」

神奈川公演● (再掲)

(22)

ウ 人材育成事業

○目標

・アートマネジメントの専門職員や舞台技術、劇場運営等を中心に、舞台芸術に関わる様々な人 材を育成する。

・舞台芸術に直接は関わらない方々にも舞台芸術や劇場について様々な視点から理解を深めるこ とのできる機会を提供する。

・障がいを持つ方々と舞台芸術との関係を、創作面、鑑賞面など多面的に深めていく。

人材育成事業 [2事業]

開催日 企画名(予定) 内容

日程調整中 芸術劇場人材育成事業

ドラマトゥルグ養成講座

小・中規模劇場等である程度経験を積んだ演出家・ド ラマトゥルグ等のステップアップを目的として、白井 晃芸術監督の創作現場にて実習を行う。

舞台技術ワークショップ

最新の機材や考え方、また舞台技術者が知っておくべ き、舞台芸術に関する一般的な内容の講義や実習等を 行う。

劇場インターンシップ(公演制作(演劇)、舞台技術)

これからの劇場運営・舞台技術を担っていくスタッフ の養成を目指して、現場実習を中心に研修を行う。

劇場間人材交流

①「バリーターク」の世田谷パブリックシアターとの 共同制作に合わせ、両劇場間で人材・知識・技術の 相互交流を行う。

②串田和美「新作公演」のまつもと市民芸術館との共 同制作に合わせ、KAATへの舞台技術者の研修受け 入れを実施する。

障がいへの意識改革・環境整備

2012 年のロンドンオリンピック・パラリンピックの 文化プログラムとして英国で展開された、障がい者に 対する意識の改革・環境整備に関するワークショップ や研修プログラムの日本版を実施。

音で観るダンスワークショップ

ダンス公演の音声解説をもとに、ダンス公演を視覚障 がいを持つ人も鑑賞できるプログラムとする取組み。

日程調整中 芸術劇場大学連携事業

横浜国立大学

横浜都市文化ラボ(代表:室井尚教授)と連携するプ ロジェクト。

(23)

(2) 施設維持管理運営事業

1 1 2

ア 芸術文化に関する施設管理運営事業

1

・芸術劇場では、整備段階から管理運営計画において4ヶ月間程度の貸館公演の誘致を想定し ており、また、集客力のある優れた作品を上演することで神奈川の舞台芸術の振興と普及に 寄与できるとともに、観光振興など地域の賑わいづくりにも貢献できることから、劇団四季 のロングラン公演(貸館)を実施する(平成30年4月~8月、下記)。

・県民が国内外の優れた舞台芸術公演を楽しむための快適な会場環境を創出するとともに、劇 場の高度な舞台設備や専門人材を活用した創造活動がスムーズに行われるよう、適切な施設 の維持管理及び運営を行っていく。

・施設維持管理(ハード面)では、各種設備の特性や利用状況を踏まえ、日常の設備運用や保 守、利用者への情報提供等を行い、利用者と観客の双方にとってより安全で快適な施設とな るような維持管理を行う。

・施設運営(ソフト面)では、充実した設備やその機能を十二分に発揮できるスタッフの対応 能力の高さ、実績等が認知されてきたことで長期貸館の利用者がリピーターとして定着して きた。引き続きレセプショニストや警備も含めた一層のサービス向上に努めるとともに、き め細かな利用調整に努めて利用料金の増収を図る。

・2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会を見据えた、外国人・障がい者等の来館者 対応として、鑑賞サポートの充実、ホームページの改修、職員研修などを順次計画的にハー ドとソフトの両面から進めていく。

・ホール特定貸館として、以下の公演を実施する。

開催予定日 会場 公演名 内容

平成30年 4月~8月

(135公演予定)

ホール 劇団四季ミュージカル

「ノートルダムの鐘」

平成29年の「オペラ座の怪人」に次 ぐ、劇団四季によるロングラン公演 の第2弾。ヴィクトル・ユゴーの小 説をもとに2014年にディズニー・シ アトリカル・プロダクションズがミ ュージカル化した作品を日本語上演

(初演は2016年12月・東京)。

イ 芸術劇場の施設を活用する事業

2

・公益目的の利用(演劇・舞踊公演等)が見込まれない場合は、学術会議あるいは講演会など のための利用に提供し、その収益を公益目的事業の財源に充当する。

ウ 駐車場の運営等

1

(24)

4 神奈川県立音楽堂

(1) 芸術文化事業

1

ア 芸術文化創造振興事業

○目標

・改修工事による休館をきっかけに、音楽堂の恒例事業を紅葉ヶ丘地区で連携を進めている横浜 能楽堂で行うことで将来の連携体制に繋げるとともに、バリアフリー上演を積極的に行ってい る能楽堂のノウハウを参考にし、伝統芸能鑑賞者等音楽堂の新たな顧客層の創出につなげる。

・平日昼間の、特に高齢者が音楽を楽しむライフスタイルに合わせたプログラムの定着をはかる。

○特記事項

・ソリストに邦楽の藤原道山、関一雄の2名の尺八奏者を起用し、横浜能楽堂という伝統的な空 間を活用した公演とする。

【主催事業一覧】

芸術文化創造振興事業[1事業]

開催予定日 会場 公演名(予定) 内容

8月23日(木) 横浜能楽堂

アフタヌーン・コン サート 山田和樹/東 京混声合唱団in能楽 堂

音楽堂独自企画公演を県内の主要公益財団 と連携して開催する。シニア層に音楽を通 した暮らしの豊かさを届ける平日昼間の企 画。

連携先:横浜能楽堂(公益財団法人横浜市 芸術文化振興財団)

イ 芸術文化鑑賞普及事業

○目標

・音楽芸術に触れる喜び、またそこに至るにはさまざまなアプローチがありうることを、子ども 青少年に重点をおきつつ、幅広い年齢層の方々に届ける。

・遠方で音楽堂に来にくい地域に、アウトリーチを行うことで、音楽ホールへの最初の扉を開く。

・例年とは異なる会場での開催や各地域の諸セクターと協働することで、音楽事業の運営に関す る多様な視点を獲得し、今後の事業展開の厚みにつなげる。

○特記事項

・休館中の取組みが、音楽堂再開後の発展的展開につながるよう、各地域関係者や機関とのコミ ュニケーションや地域特性の把握などを丁寧に行っていく。

・特に「県西2市8町アウトリーチ」においては、音楽堂のこれまでの経験を生かしつつ、地元 のニーズや要望を丁寧に調査して個々の実施内容を調整する。

(25)

芸術文化鑑賞普及事業 [5事業]

★は3館合同プロジェクト(再掲)

開催予定日 会場 企画名(予定) 内容

6月3日(日) 県民ホール ギャラリー

オープンシアター2018

(音楽堂)★

県民ホールギャラリーにて「みんなで創ろ う!空想の音楽堂」(仮題)としてワーク ショップとミニ・コンサート等を実施。

8月12日(日) 横須賀芸術劇 場

三ツ橋敬子の「新♡夏 休みオーケストラ!」

in横須賀~みんなで ラブラブ!編~

音楽堂独自企画公演を県内の主要公益財団 と連携して開催する。子どもとその家族を 対象に、オーケストラ(神奈川フィル)の 魅力に触れる公演の実施。

※その他県内1箇所でアウトリーチ実施。

連携先:横須賀芸術劇場(公益財団法人横 須賀芸術文化財団)

12月8日(土) 相模女子大グ リーンホール

クリスマス音楽会

「メサイア」全曲演奏 会in相模原

音楽堂独自企画公演を県内の主要公益財団 と連携して開催する。音楽堂恒例事業の活 性化と世代を超えた交流、次代を担う青少 年育成につなげる事業。

連携先:相模女子大グリーンホール(公益 財団法人相模原市民文化財団)

※付随する未来プロジェクトに相模原市内 の県立高校生徒も参加予定。

日程調整中 横浜市内

/県内

子どものためのアウト リーチ

小学校/養護学校

子どものためのアウトリーチの訪問先を例 年より増やして実施(予定)。例年は小学 校2校、養護学校2校で実施しているが、

平成30年度は各3校での実施を予定。

日程調整中 県西地区 2市8町

県西2市8町アウトリ ーチ

県西地域「2市8町」で重点的なアウトリ ーチを実施。神奈川県で周辺に音楽ホール が少ない小田原市、南足柄市、中井町、大 井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、

真鶴町、湯河原町の2市8町を対象に、地 域の住民、子ども青少年等のための公演や ワークショップ等を展開する。

(26)

(2) 芸術文化施設の管理運営

1 2

ア 芸術文化に関する施設管理運営事業

1

・平成30年4月からの1年間(予定)にわたる改修工事に当たり、利用者や来館者の声と現 場の実情を熟知した指定管理者として、県と密接に連携し工事対応を行う。なお、仮の執務 室は県民ホール内に設置する。

・休館期間中は、再開館以降の利用者に不便をきたさぬよう着実に利用受付業務を行うととも に、再開館後も引き続き高い利用率を維持するよう利用者サービスの向上に取り組む。また、

2020年東京オリンピック・パラリンピックを見据え、障がい者および外国人のための情報提 供及び館内の案内表示等の改良策を研究する。

イ 音楽堂の施設を活用する事業

2

・平成30年度は、改修工事休館中のため収益目的事業は発生しない。

(27)

5 本部事業、その他事業

(1)芸術文化に関する情報の収集提供

1

・情報誌「神奈川芸術 PRESS」を年6回(奇数月)発行し、芸 術文化に関する情報を発信していく。県民ホール、芸術劇 場、音楽堂等の情報や出演アーティストのインタビュー、県 域の文化芸術情報などを掲載するほか、様々なコラム記事 等を充実させ、幅広い県民が芸術文化に親しみを感じられ るよう内容を充実していく。

・また、最新号からバックナンバーまでのWEB版「神奈川芸

術PRESS」を公開し、フェイスブック、ツイッター等のSNS

と連動して、インターネット上でも広く情報を発信する。

(2)かながわメンバーズの運営

1

・会費無料のインターネットを活用した会員制度

「かながわメンバーズ(愛称KAme:カメ)」を運 営し、メールマガジンの発行による公演案内やチ ケット発売情報の提供、先行予約の実施などのサ ービスを行う。

・24時間インターネットで購入できるチケット予約 システムや、コンビニエンスストアでのチケット 引取りなどのサービスを継続するほか、英語対応 の予約ウェブサイトを供用するなど、利用者の一 層の利便性の向上に努める。

英語版チケット購入ページ

(3)チケットかながわの運営及び団体販売等の促進

1

・主催事業の票券管理やチケット販売、また共催・提携・貸館公演のチケット販売受託を行う ため、チケットセンター「チケットかながわ」を運営する。近年大半のチケット購入者が利 用するインターネット予約システムが安定稼働するよう整備維持するほか、特に高齢者への チケット販売時は電話・窓口で丁寧に対人対応するなど、利用者の立場に寄り添ったサービ スを提供し、利用者満足度を向上させる。

・引き続きウェブサイトの多言語化に取組み、インバウンド対応を推進する。

・チケットの団体販売については、各種団体等への斡旋販売、福利厚生会員組織向けのインタ

「神奈川芸術PRESS」20182・3月号

(28)

ーネットを活用した販売を継続する。

(4)資金調達活動

1

ア 文化庁等からの補助金・助成金の確保 文化事業、広報活動、人材育成等の充実を 図るとともに、他劇場・音楽堂等との共同・

連携の拡大に取り組むため、文化庁の「劇場・

音楽堂等機能強化推進事業」等の補助金、一 般財団法人地域創造、芸術文化振興基金助成 金及び民間の助成財団等からの助成金の確 保に積極的に努める。

イ 賛助会員制度(寄付金)の運営

現会員に継続いただくとともに、新規の会 員獲得のため、法人、個人への働きかけを積 極的に行う。また、来館者、一般の方々の賛 助会員制度への理解を深めるため、案内リー フレットの配布やウェブサイトの充実など の方策を実施する。

インターネットを活用した寄付の受け入 れを推進し寄付者数の拡大を図る。

ウ その他企業協賛金の獲得

賛助会員制度だけでなく、特定の公演や事業に対して支援をいただく個別協賛金や、広報媒 体への広告出稿、公演に合わせた飲料等の現物提供など、幅広い支援をいただけるよう、法人、

個人に働きかける。

(5)管理組合の運営業務受託

2

神奈川芸術劇場及び日本放送協会横浜放送会館合同施設全体の防災管理業務、並びに共用部 の敷地・建物の清掃、保全、保守、修繕、植栽、塵芥処理及び消毒業務等の施設維持管理業務 を受託する。また、合同施設アトリウム・レストラン・カフェの利用調整業務を行う。

(6)法人本部の運営

ア 法人本部の運営 法人

理事会・評議員会等の運営、職員の資質向上のための研修の実施、事業評価の実施、その他 公益法人の運営に関すること(総務、人事、会計、県との調整等)を行う。特に平成30年度は

インターネットを活用した寄付金募集

(29)

音楽堂の改修工事に伴い年度内は休館となるため、県との調整業務を着実に行う。

イ 地域文化振興事業の実施 1

インバウンドを意識したコンテンツや民間施設等の発掘・積極的な活用を図り、神奈川らし い魅力ある文化芸術の創出を促進することを目的に、マグカルの全県展開を推進する委託事業 が平成29年度から開始され、当財団が受託した。引き続きこの事業に応募し、ラグビーワール ドカップ及びオリンピック・パラリンピックに向けた県の文化施策に参画する。

ウ 寄付講座の実施 1

財団本部の事業として、平成 30 年度昭和音楽大学大学院の授業「音楽マネジメント特殊講 義Ⅵ」に出講(寄付講座として受託)し、当財団職員が劇場運営や事業等について分担して講 義を行う。(計15コマ)

(30)

○経営改善計画(第 5 次:平成 28 年度~平成 32 年度)より 来館者数(入場者数)、利用率等の目標数値(平成30年度)

来館者数(入場者数) 利用率

県民ホール 545,000人 82%(大ホール ※)

※利用率は、県民ホールを代表するものとして、大ホールを対象とする。

来館者数(入場者数) 利用率 芸術劇場 200,000人 81%(ホール ※)

※利用率は、芸術劇場を代表するものとして、ホールを対象とする。

来館者数(入場者数) 利用率

音楽堂 0人 0%

※30年度は通年の休館であるため、来館者数・利用率ともに0となる。

参照

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