スーパー耐久シリーズ
2016 第 4 戦
富士
SUPER TEC
東 徹次郎
65 台の最多台数で争われた 9 時間のサバイバルレース!!
予選はポールポジションも
トラブルとペナルティーに悩まされた悔しい決勝!!
・開催サーキット:富士スピードウェイ ( 4.563km)
・レース時間:9 時間
・チーム:ARN RACING
・マシン:ARN SLS AMG GT3(Mercedes-Benz SLS AMG
GT3)
・カーナンバー:♯8
・クラス:ST-X
・ドライバー:A 白石 勇樹 B 佐々木孝太
C 山脇 大輔 D
東 徹次郎
占有走行(
9 月 1&2 日)
今回 9 時間という今年最長のレースということもあり、チームが各パーツを リフレッシュしてマシンを持ち込んでくれたので、初日から楽しみなレースウ ィークでした。
ARN RACING で走るのは開幕戦のもてぎ以来でしたが、自分も SUPER GT の テストと先日開催された SUPER GT の鈴鹿ラウンドでサーキットサファリの ときだけとはいえ、同じSLS を 2 台ドライブした経験があったので、必ずその 経験をドライブとセットアップに活かしていける自信もありました。 走り始めはフロントの応答性に対してリアがついてこないので、フロントを 軸にオーバーステアが強く、アクセルを開けてもリアが沈まない為に横滑りが 止まらないような感じで、ピーキーな動きでした。 まずは予選アタックをする白石選手と佐々木選手が良い状態のときのタイヤで ある程度のバランスを決め、自分はレースではピットでタイヤを交換しないで2 スティント目を行く想定の中古タイヤで、そのバランスをレースでのラップタ イムを想定して確認しました。 やはりここでSUPER GT で 2 台の SLS を乗ってきた経験が活きました。 まだオーバーステアが強かったので、自分のコメントからマシンセットを変更 したら更に乗りやすくなり、更にこの状態をNew タイヤで白石選手、佐々木選 手に確認してもらったところ、グリップレベルの高いときでも良い方向だった ので、今回が一番乗りやすいマシンになったと言えます。
自分は金曜の占有走行はその確認の一回だけ走り、残りの時間は C ドライバー の山脇選手が今回初でしたので山脇選手の練習時間に使い、マシンに慣れても らうことにしました。
公式予選(9月
3 日)
まずはA ドライバーの白石選手からの予選アタックです。 本人的にも完ぺきとまではいかない予選だったようですが、見事幸先良くA ド ライバー予選をトップで通過します。 B ドライバー予選は佐々木選手です。 22 号車がレコードタイムを出してきた為、合算タイムでは佐々木選手次第では 順位変動がという状況でしたが、最後にしっかりと自己ベストタイムを更新し てB ドライバー予選を 3 位で通過。 A&B ドライバーの合算の結果、我々がポールポジションを獲得しました。 C ドライバー予選からはタイヤを中古に変更し、燃料も少し積んでのスター トとなります。 また、フルブレーキング時に車の姿勢が前のめりになり過ぎてリアの荷重が軽 くなり過ぎてしまい、シフトが落ちづらい傾向でしたので、フロントの足回り のセットを若干変更して臨みました。 そしてD ドライバー予選の 20 分が自分の担当となります。 C ドライバー予選よりも少し燃料を積み、タイヤはそのまま交換せずに引き継 いで決勝を想定した予選となりました。 しかしながら最初の8 分くらいは翌日の決勝用のブレーキローターとパッドの 焼き入れをするのに時間を使いました。 その為、実質アタックしたのは焼き入れの終わった2 or 3 ラップでした。前日と比べると小さいコーナーで若干オーバーステア気味の傾向でしたが、中 古とはいえ前日に履いていたタイヤよりもライフも残っていてグリップもあっ たので、高速コーナーが楽に感じました。 タイム的にも43 秒台、そして決勝を想定するとマシンのバランスも悪くなか ったので、比較的手応え良く予選を終えることが出来ました。
予選結果
1 位:3’22.669(A・B 合算タイム)
A:1’41.645 B:1’41.024 C:1’44.517
D:1’43.751
決勝(
9 月 4 日)
朝は雨こそ降っていないもののスタート前、路面は濡れていてハーフウェッ トでした。 難しいコンディションではありましたが、我々に限らず全車がスリックタイヤ でのスタートです。 スタートドライバーは佐々木選手、そして山脇選手、白石選手、自分という順 番でそれを2 順する予定で自分はチェッカードライバーです。 予選ポールポジションだった我々は見事佐々木選手がホールショットを決め て、9 時間レースのオープニングラップを先頭で終えます。 しかしそれも束の間、佐々木選手から悲痛な無線が・・・。 シフトダウンがスムーズに落ちず、ほぼ全てのコーナーでシフトロックすると のこと。 そしてそこに予選では予想よりもタイムを伸ばさなかったものの、最も警戒し ているGTR 勢がどんどん迫ってきていました。 やはり、決勝のペースは明らかに速い・・・。 トップを守っていられたのも数周で、ファーステストラップを出しながら来 ていたペースで勝る24 号車に先に行かれてしまいます。 更に、まだハーフウェットでコントロールの難しい路面で警戒していたシフト ロックの症状が出てしまい、ベテランの佐々木選手をもってしてもスピンを喫 してしまいます。 これで大きく5 位まで後退してしまいます。 更に次の山脇選手のスティントでも白石選手と交代まで2 周というところで、 またもシフトロックによるスピン。 3 人目の白石選手のところで予定通りのタイヤ交換でしたので、このときに フロントの足回りのセットをリアがめくれてこないよう、少しでもシフトロッ クを抑えられる方向に若干変更しました。 これにより少し改善はされたのですが、それでもシフトダウン時にギアがスタ ックして固まってしまう症状は出ていました。 更に、白石選手のスティントで山脇選手のイエローフラッグ中の追い越しのペ ナルティーである10 秒のペナルティーストップを課せられてしまいます。 New タイヤですし追い上げて行きたいところでなかなかリズムに乗れません。そして自分の担当となります。 自分のときはタイヤ交換をせずにピットストップの時間を短縮し、今回のレー スウィークでもペースは悪くなかった中古タイヤをマネージメントしながらの 走行となります。 注意して走行はしていましたが、それでも自分のところでもシフトダウン時に ギアが2 周連続でスタックし、タイムロスしてしまいます。 結局走りの面では、いつもよりブレーキングで攻めないようにして(ブレーキ の踏力を抑えて)ブレーキング時にリアの荷重を軽くし過ぎないようにしてシ フトダウンもゆっくりと直線状態で終わらせる走りに切り替えました。 少しタイムは落ちてしまいますが、オーバーランやスピン、スローダウンなど のデメリットを考えると走りでの対処方はこれがベストでした。 そしてここからペナルティーの連鎖が・・・。 自分のときに、白石選手のスティントのイエローフラッグ中の追い越しによる ドライブスルーペナルティーを消化し、何と次の佐々木選手のスティントにい たっては、序盤の山脇選手のイエローフラッグ中の追い越しで60 秒のペナル ティーストップとなってしまったのです・・・。 更に佐々木選手から山脇選手に交代した際、メカニックの合図を勘違いしてし まい、給油中にエンジン始動してしまうというミスまで出てしまいました。
これにより、ピット作業違反も取られ、またしてもペナルティーが出て落ち着 いたときには5 位のマシンと 2 周差もついてしまい、単独の 6 番手に落ちてし まっていました。 それでも白石選手がNew タイヤで 44 秒台を連発してプッシュし、最後の自 分もそのままタイヤ無交換、給油のみでピットアウトしてタイヤをもたせなが ら45 秒台で追い上げましたが、前とのギャップは大きく届きませんでした。 9 時間の長丁場を無事に完走することは出来ましたが、序盤からミッションの 問題を抱えての走行、そしてペナルティーを5 回ももらってしまうという非常 に苦しいレースとなってしまいました。