“ITカイゼン”の取り組み
SCMとIT経営実践研究会
2012年3月24日(土)
株式会社 今野製作所 代表取締役 今野浩好
目次
2.ITカイゼンの取り組み
見積もり~生産管理業務システム構築
1.今野製作所の課題
会社の紹介 大阪営業所 〒550-0002 大阪府大阪市 西区江戸堀1-23-19 1101 TEL 06-4803-6565 FAX 06-4803-6566 福島工場 〒979-2700 福島県相馬郡 新地町北原154-5 TEL 0244-62-3470 FAX 0244-62-4263 本社・東京工場 〒123-0873 東京都足立区 扇1-22-4 TEL 03-3890-3406 FAX 03-3856-1740 油圧機器事業 自社ブランド商品イーグル爪つきジャッキの製造サービス。「持 上・移動・位置せの改善パートナー」を目指しています。 http://www.eagle-jack.jp 板金加工事業 クリーン環境のステンレス器具・備品のオーダーメイドサー ビス、ステンレス板金加工サービスです。 http://www.bankin-order.com 開発品事業 福祉機器等の製品開発。3次元CAD(solidworks)による 機械設計・構造解析から試作まで。 http://www. isudoko.jp 3名 営業 4名 技術 4名 16名 11名 営業 3名 製造 10名 業務 1名 製造 6名 業務 2名 3,020万円 (東京投資育成株式会社持ち株比率 49%) 事 業 内 容 資本金 2011年11月01日現在 創業 1961年
リーマンショック 2008
新しい受注の創造 「高付加価値化」
新しい受注を創ろう! 食っていくために。
油圧機器事業 /EAGLE 油圧爪つきジャッキ
油圧爪つきジャッキでは 業界シェア 70%
板金事業の主な製品
フィルタ部品、パンチング加工品 金網、パンチングメタル販売企業様の加工パートナーとして、 小ロット多品種に対応しています。 板金加工製品 個別受注生産のステンレス板金加工でお役に立 ちます。新商品・新市場
お
客
様
の
分
野
製 品
こ れ ま で あ た ら し い これまで あたらしい 現在 新分野への拡販 新製品の投入3.「受注設計生産」による新分野開拓 基本戦略(2011~2013) 1.アジア市場への拡販 2.台湾協力工場との連携 4.理化学・研究分野向けサービス強化 5.福祉機器の事業化(ソーシャルビジネス) 海外販売 海外調達/連携 個別受注/新分野 個別受注/連携 新分野/デザイン
設計要素の高い板金製作
受注設計製作を増やそう!
医療・理化学分野向け 14 スケッチレベルでの引き合い・相談 具 現 化 図面・仕様書・各種書類作成
板金部 受注前段階が忙しい・・・
引き合い対応
油圧部門 設計業務に負荷が集中
営業と打ち合わせ、考案、設計、外注見積もり、工場での 試作立ち会い・・・。負荷が集中してしまう。
情報の量・質・連携 ■「戦略」は良くても、オペレーションできなければダメ! ■情報の量が増えた ■情報の質の高さが求められる (非定型業務) ■情報の連携が複雑 (営業・技術・製造・業務)
高付加価値化
を目指したら・・・
生産形態が混在している 見込み生産 (組立型、小ロット後補充生産) 受注生産 (加工型、小ロット、同一形状繰返し) 受注設計生産 (部品加工、組立型) 受注生産 (組立型、要素部品組み合わせ)
ITをもっと活用
業務プロセス改革
ITカイゼン
ITをもっと活用して、組織能力を高めたい・・・+
プロセス参照モデルを活 用し、業務機能の複雑な 流れを整理し最適化する。 情報の流れ、データの流れ を良くするために、自分た ちで業務システムを日々カ イゼンする。目次
2.ITカイゼンの取り組み
見積もり~生産管理業務システム構築
1.今野製作所の課題
IT改善研修会に参加
東京都提案公募型産業交流促進事業 ”ITカイゼン”実践研修事業
NPO法人ものづくりAPS推進機構 法政大学デザイン工学部 西岡靖之教授
板金事業の内容
パンチングチューブ(フィルタ部品) 板金加工製品 ●小ロット、寸法違いの受注生産だがリピート生産 ●工程は決まっている ●一枚の板から成形し、部品は基本的にない ●都度受注生産 ●協力工場との連携多い ●設計要素を含むことが多い ●部品点数が多い、溶接組み立て生産生産形態、管理特性が違うため、
ひとつの生産管理システムでは
うまく業務をサポートできない・・・
仕事の流れ
見積り 受注 購買 生産 請求 買掛(検収)情報 当 社 要求部門 購買部門 お 客 様 (研究・開発・技術) 協 力 企 業 見積り 受注 購買 生産 請求 生産管理パッケージ 販売管理パッケージ 引き合い 見積依頼 技術相談 2次見積依頼課題と問題点
• 新しい分野の受注拡大が必要だが・・・ – 見積もりの業務負荷が大きく、担当者に集中している。 – 協力工場への2次見積もりの業務工数が大きい。 • 「個別設計生産」を売りにしているのだが・・・ – その都度、あらためて作るのは、やはり効率が悪い。 – 過去のリピートや類似品は、前回の図面・製造メモを活かしたい。 • 7年前導入の生産管理システム、更新時期なのだが・・・。 – 生産形態が多様になって、業務にマッチしていない。 – 更新投資が大きくて、効果が見合わない。 コンテキサーで 自前開発しよう!「見積もり」とは? 一口に 「見積もり」って 言っているんです けどね・・・ 1.設計補助 2.工法検討 3.材料取り 4.コスト積算 5.売価決定
情報の項目を洗い出す
• 見積書(エクセル)に記入している項目 • 現行生産管理システムのデータ項目 • 販売管理システムのデータ項目(品目コード等) • 現場で使っている帳票の項目 • 鋼材の仕入伝票の項目(kg単価) • パンチングチューブの仕様を確定する項目コンテキサーを使ったシステム構築
見積 受注 生産 購買 チューブ 受注専用 出荷 売上・仕入 データ受渡し ●原価積算機能 ●協力工場への2次見積もり依頼機能 (見積もり案件と外注見積もりの紐付け管理) ●過去実績データの再利用(コピー)機能 ●未入庫(発注残)一覧管理機能 ●受注情報と紐付いた発注管理機能 ●分納処理機能 ●生産指示書発行機能 ●未着手一覧、作業中一覧機能 ●図面等の参照機能 ●各種出荷伝票の出力機能 ●分納処理機能 ●当品目に最適項目 ●仕様・寸法の詳細管理 ●材料支給依頼機能 ●販売管理~財務管理システムへのデータ 受け渡し機能 デ ー タ 連 携 ・ 一 気 通 貫 の 実 現 !システム画面
受注登録
部品・材料登録 出荷情報
発注情報
【研修の成果】~生産管理システム 自前主義宣言!
① 「仕事の流れ」通りの業務システム
② 「品目特性」にあったデータ項目や管理画面
③ 「情報共有」と「知識の蓄積・再利用」
④ 現場改善、仕事の変化に応じて柔軟に変更
現場力を発揮するための支援ツール 経験から学ぶ、成長する組織業
務
シ
ス
テ
ム
は
自
分
た
ち
で
つ
く
る
!
今後の進め方
完全を求めず、とにかく使いだそう!
本格活用のためのRDB化
現場の使い勝手のきめ細かな反映
油圧部門の業務システム開発
取引先、協力先とのデータ連携
部分的に並行稼働テスト実施中
(2012年6月~、本稼働予定)
使いながら、カイゼンしていこう!
現在 当面の課題 次の課題 カイゼンはずっと続く・・・目次
2.ITカイゼンの取り組み
見積もり~生産管理業務システム構築
1.今野製作所の課題
挑戦するものづくり中小企業 • 量産受注の減少、単品・少量・変量への対応 • 下請加工から、開発支援・受注設計製作へ • 複合加工、一貫生産体制 • ネットワーク連携による受注拡大 • 新規取引先の開拓 • 異分野へのアプローチ • 航空宇宙分野など高度な品質保証体制 • 自社製品・自社ブランド製品の事業化 • 海外市場への販売 • 海外調達、海外協力工場との連携 • 海外拠点(生産・設計・販売)の設立 etc. 経 営 環 境 の 変 化 連 携( 社 内 ・ 社 外) の 複 雑 化 ・ 高 度 化 自社の強みを活かしてチャレンジ! I T 活 用 の 新 し い 段 階 へ !
知識創造型中小企業を目指して! ①対話と連携から価値を生み出す ②過去の情報を価値に変える ③情報の流れが速い ④非定型業務に強くなる 人間中心の経営 想定外に強い経営 知識創造型の経営 (高付加価値化)
①対話と連携から価値を生み出す 営業技術 設計技術 製造技術 顧客の要求を知識(情報資産) に変える技術 知識(情報資産)をモノ(製品)に 変える技術 情報技術 個々の要求と個々のアクションを つなぐ技術 顧客の要求と製品をつなぐ技術 (製品をお金に変える技術) 対話 対話 顧 客 対話 サ プ ラ イ ヤ ー 対話 ますます 重要!
②過去の情報を価値に変える 過去情報 過去情報 過去情報 こうだっ たよね! たよね! ああだっ こんどは こうしてみ よう!
対話
データ連携 データ連携 経験 経験 経験 参照 参照 参照③情報の流れが速い ~情報のムダ取り 情報7つのムダ TPS7つのムダ 法政大学 西岡靖之教授「情報7つのムダ」をヒントに今野加筆 ⑦そもそも情報を蓄積するムダ ■動作のムダ(IE) ①必要な情報を探すムダ、 ②情報の意味や精度を確認するムダ、 転記・重複入力のムダ ■不良をつくるムダ(QC) ③不正確な情報を修正するムダ ■加工そのもののムダ(VE) 情報をまとめて不要なタイミングで生成するムダ ■つくりすぎのムダ(TPS) ④不要な情報を生成するムダ ■運搬のムダ ⑤そもそも情報を伝達するムダ ■手待ちのムダ ⑥必要な情報の到着を待つムダ、情報の滞留のムダ ■在庫のムダ
④非定型業務に強くなる
① 業務の流れと進捗が見える
② 判断に必要な参照情報が得られる
③ コミュニケーションしながら判断できる
④ 判断の責任者が明確である
⑤ 結果がわかり対応のアクションがとれる
⑥ 記録が残り次回に活かせる
⑦
人
と
組
織
が
学
習
し
成
長
す
る
生成 output 制約条件 人 (知識・技能) 投入 input 業務遂行 もの (材料・設備) 人 (経験・熟練度) もの (中間製品・製品) 情報 (事実情報) 情報 (事実情報) マスター情報 参照 解析情報 付加価値UP (広義のマスター情報) 知識・ 経験・知恵 更新 図面 仕様書 品目マスタ 設計BOM 製造BOM 調達BOM サービスBOM マニュアル 作業手順書 ノート・メモ etc. 定型業務(ルール) 非定型業務(判断) 次 工 程 ・ お 客 様 へ 付加価値を生む業務要素の構造
IT≠情報技術 付加価値 情報技術