(2)求人情報と学生の就活実態
-ある中堅私大Aを例にー
求人倍率
(大学求人ALL)
求人倍率
(オリジナル求人)
求人倍率
(一般求人) 求人総数 求職希望者数
サービス業 2.53 1.04 1.49 230 91
運輸業 1.15 0.47 0.68 46 40
不動産 1.59 0.66 0.94 70 44
金融・保険 1.73 0.71 1.02 64 37
飲食宿泊 2.70 1.11 1.59 62 23
求人倍率
(大学求人ALL)
求人倍率
(オリジナル求人)
求人倍率
(一般求人) 求人総数 求職希望者数
サービス業 0.61 0.25 0.36 17 28
運輸業 0.38 0.15 0.22 6 16
不動産 0.60 0.25 0.35 6 10
金融・保険 0.21 0.09 0.13 3 14
飲食宿泊 0.37 0.15 0.22 7 19
大学単位でみた、業種・勤務地別求人倍率
→
千葉県の求人倍率は、最も高いサービス業でも0.61と1.0を下回る
業種や職種は大学独
自の分類が多い。
今後データを有効活
用するうえで標準化
することが大切。
出所:リアセック作成資料より
*全国の大卒求人倍率=1.28倍(前頁)
(2)求人情報と学生の就活実態
-ある中堅私大Aを例にー
求人倍率
(大学求人ALL)
求人倍率
(オリジナル求人)
求人倍率
(一般求人) 求人数 求職希望者数
事務(総務・経理・人事・一般事務) 5.07 2.09 2.98 345 68
営業・企画営業 6.92 2.85 4.07 533 77
販売 2.55 1.05 1.50 102 40
フロント・宿泊 0.38 0.16 0.22 8 21
客室乗務員 0.00 0.00 0.00 0 23
求人倍率
(大学求人ALL)
求人倍率
(オリジナル求人)
求人倍率
(一般求人) 求人数 求職希望者数
事務(総務・経理・人事・一般事務) 0.49 0.20 0.29 19 39
営業・企画営業 0.30 0.12 0.18 23 77
販売 0.39 0.16 0.23 7 18
フロント・宿泊 0.00 0.00 0.00 0 15
客室乗務員 0.00 0.00 0.00 0 5
大学単位でみた、職種・勤務地別求人倍率
→
千葉県の求人倍率は、事務0.49、販売0.39と1.0を大幅に下回り、
東京の事務(5.07)、営業・企画(6.92)と大きな差がある。
⇒
地域のミスマッチは大きい!
出所:リアセック作成資料より
(1)インターンシップ神奈川での経験
後 前 差 後 前 差 後 前 差
親しみやすさ 6.57 5.41 1 .1 6 7.50 6.13 1.38 6.42 5.29 1.13
気配り 5.46 5.16 0 .3 0 6.38 4.75 1.63 5.31 5.23 0.08
対人興味 5.66 5.70 -0 .04 6.38 5.88 0.50 5.54 5.67 -0.13
多様性理解 6.41 5.95 0 .4 6 6.88 6.50 0.38 6.33 5.85 0.48
役割理解 5.91 5.23 0 .6 8 6.75 6.00 0.75 5.77 5.10 0.67
情報共有 5.43 5.09 0 .3 4 5.63 4.75 0.88 5.40 5.15 0.25
相互支援 5.45 4.96 0 .4 8 5.63 4.25 1.38 5.42 5.08 0.33
話し合う 4.95 4.41 0 .5 4 5.75 4.75 1.00 4.81 4.35 0.46
意見を主張する 5.18 4.43 0 .7 5 5.25 4.38 0.88 5.17 4.44 0.73
建設的な討議 4.79 4.29 0 .5 0 5.25 5.00 0.25 4.71 4.17 0.54
セルフアウェアネス 5.63 5.29 0 .3 4 6.00 4.50 1.50 5.56 5.42 0.15
ストレスコーピング 4.75 4.66 0 .0 9 5.63 5.13 0.50 4.60 4.58 0.02
独自性理解 4.86 4.43 0 .4 3 5.38 5.50 -0.13 4.77 4.25 0.52
自己効力感 5.88 5.73 0 .1 4 7.13 6.38 0.75 5.67 5.63 0.04
主体的行動 5.25 4.70 0 .5 5 5.88 5.38 0.50 5.15 4.58 0.56
完遂 6.04 5.61 0 .4 3 6.38 5.50 0.88 5.98 5.63 0.35
情報収集 5.63 5.04 0 .5 9 6.25 5.00 1.25 5.52 5.04 0.48
本質理解 5.20 4.80 0 .3 9 5.38 5.63 -0.25 5.17 4.67 0.50
目標設定 5.23 4.84 0 .3 9 5.75 4.25 1.50 5.15 4.94 0.21
シナリオ構築 5.14 4.73 0 .4 1 5.63 5.38 0.25 5.06 4.63 0.44
行動を起こす 5.93 5.29 0 .6 4 6.50 5.00 1.50 5.83 5.33 0.50
修正・調整 5.41 4.96 0 .4 5 5.75 5.13 0.63 5.35 4.94 0.42
5.49 5.03 0 .4 6 6.05 5.23 0.81 5.39 5.00 0.40
行動持続力
全体(56) 優秀(8) 優秀以外(48)
基礎力平均
課題発見力
計画立案力
実践力
対人
対自己
対課題
親和力
協働力
統率力
感情制御力
自信創出力
基礎力自己評価分析
平成23年度「神奈川県版インターンシップ」事業での参加3大学大学生の事前・事後評価比較
→インターンシップで大きく伸長した基礎力は、「親しみやすさ」「意見を主張」「役割理解」
「行動を起こす」の順で、対人基礎力の強化に繋がっているようだ。
→インターンシップで企業からの評価が高い学生は、「気配り」、「セルフアウェアネス」、
「目標設定」、「行動を起こす」の伸長が著しい。
出所:筆者作成
(1)企業が学生に求める能力
質問紙 得点
3大
基礎力
平均値
全体
平均
基礎力
対人
1 年齢の違う人とでも、気軽に会話することができる 4.05
4.06
3.92
2 他者に対する気配りができる 4.28
3 相手の言いたいことを理解することができる 4.24
4 自分と異なる意見であっても受け止められる 3.86
5 チームの和を大切にし、他者と連携できる 4.27
6 進んで報告・連絡・相談し、情報を他者と共有する 4.29
7 周囲に気を配り、困っている人を見ると助ける 3.83
8 自分の考えを、筋道立てて伝えることができる 4.04
9 自分の意見を自信を持って話すことができる 3.88
10 前向きに建設的に討議することができる 3.82
対自
己
11 気分に左右されることなく、冷静に行動することができる 3.73
3.84
12 ストレスに対して適切に対処することができる 3.96
13 自分自身の強み弱みをよく理解している 3.46
14 やればできるという自信を持って業務にあたる 3.69
15 自ら進んで行動することができる 4.37
16 一度はじめたことは結果が出るまでやりきる 3.84
対課題
17 様々な情報ルートを使って情報を集める 3.48
3.76
18 物事の背景を含めて、本質を理解することができる 3.68
19 状況を勘案し、自ら目標を設定することができる 3.87
20 目標達成に必要な計画を立てることができる 3.86
21 困難な状況であっても行動することができる 4.01
22 間違ったとわかったら、すぐに方向転換できる 3.64
人材ニーズ調査から
得点の高いベスト10は
①主体的行動(15)
②情報共有(6)
③気配り(2)
④役割理解(5)
⑤対人興味(4)
⑥親しみやすさ(1)
⑦話し合う(8)
⑧行動を起こす(21)
⑨ストレスコーピング(12)
⑩意見を主張する(9)
→
ベスト10のうち
7つが
対人基礎力
【調査概要】
調査名
「人材ニーズ調査」
調査対象
全国の大卒を求人している企業
調査期間
2010年12月10日~2011年3月1日
回収数
有効回収数
680サンプル
出所:拙著『就業力と大学改革』より
(2)企業規模によって求める能力に違いはあるか?
100名
未満
100名
~
500名
未満
500名
~
1000名
未満
1000名
~
3000名
未満
3000名
以上
53 208 135 165 112
1 年齢の違う人とでも、気軽に会話することができる 4.05 3.94 3.96 4.09 4.09 4.17
2 他者に対する気配りができる 4.28 4.34 4.16 4.26 4.40 4.35
3 相手の言いたいことを理解することができる 4.24 4.28 4.19 4.23 4.28 4.24
4 自分と異なる意見であっても受け止められる 3.86 3.92 3.72 3.90 3.94 3.93
5 チームの和を大切にし、他者と連携できる 4.27 4.42 4.17 4.30 4.29 4.32
6 進んで報告・連絡・相談し、情報を他者と共有する 4.29 4.45 4.25 4.27 4.30 4.30
7 周囲に気を配り、困っている人を見ると助ける 3.83 3.75 3.73 3.78 3.93 3.99
8 自分の考えを、筋道立てて伝えることができる 4.04 4.00 3.93 3.99 4.17 4.15
9 自分の意見を自信を持って話すことができる 3.88 3.83 3.83 3.84 3.94 3.95
10 前向きに建設的に討議することができる 3.82 3.75 3.76 3.78 3.91 3.94
11気分に左右されることなく、冷静に行動することが
できる 3.73 3.77 3.63 3.69 3.83 3.82
12 ストレスに対して適切に対処することができる 3.96 3.79 3.78 3.99 4.13 4.13
13 自分自身の強み弱みをよく理解している 3.46 3.43 3.37 3.46 3.51 3.59
14 やればできるという自信を持って業務にあたる 3.69 3.83 3.64 3.71 3.66 3.79
15 自ら進んで行動することができる 4.37 4.34 4.22 4.41 4.45 4.54
16 一度はじめたことは結果が出るまでやりきる 3.84 4.00 3.78 3.78 3.76 4.06
17 様々な情報ルートを使って情報を集める 3.48 3.66 3.36 3.40 3.57 3.56
18物事の背景を含めて、本質を理解することができ
る 3.68 3.77 3.60 3.62 3.74 3.79
19 状況を勘案し、自ら目標を設定することができる 3.87 3.94 3.77 3.83 3.96 3.96
20 目標達成に必要な計画を立てることができる 3.86 4.02 3.80 3.84 3.87 3.91
21 困難な状況であっても行動することができる 4.01 3.98 3.96 3.97 4.03 4.17
22 間違ったとわかったら、すぐに方向転換できる 3.64 3.81 3.56 3.55 3.66 3.77
3.92 3.96 3.83 3.90 3.97 4.02
基
礎
力
対
人
対
自
己
対
課
題
基礎力項目
680社全体
平均
企業規模による違い
○ほとんどの項目で大企
業の方が得点が高く、
要望水準が高い傾向
○小規模企業特徴的なの
は、「チームの和を大切
にし・・」や「進んで報
告・連絡・相談し、情報
を他者と共有する」が比
較的高い傾向にある。
出所:拙著『就業力と大学改革』より
(2)業種によって求める能力に違いはあるか?
製造・建
設業
卸売・小
売業
金融・保
険業
情報通
信業
サービス
業
106 231 66 44 196
1 年齢の違う人とでも、気軽に会話することができる 4.05 3.99 4.15 4.12 3.59 4.05
2 他者に対する気配りができる 4.28 4.22 4.30 4.23 3.89 4.41
3 相手の言いたいことを理解することができる 4.24 4.16 4.28 4.32 4.14 4.22
4 自分と異なる意見であっても受け止められる 3.86 3.84 3.85 3.97 3.80 3.85
5 チームの和を大切にし、他者と連携できる 4.27 4.17 4.29 4.24 4.09 4.32
6 進んで報告・連絡・相談し、情報を他者と共有する 4.29 4.29 4.31 4.17 4.19 4.33
7 周囲に気を配り、困っている人を見ると助ける 3.83 3.69 3.87 3.74 3.50 3.95
8 自分の考えを、筋道立てて伝えることができる 4.04 4.14 4.00 4.05 4.16 4.00
9 自分の意見を自信を持って話すことができる 3.88 3.88 3.88 3.92 3.82 3.88
10 前向きに建設的に討議することができる 3.82 3.92 3.81 3.77 3.89 3.78
11気分に左右されることなく、冷静に行動することが
できる 3.73 3.66 3.75 3.79 3.50 3.75
12 ストレスに対して適切に対処することができる 3.96 3.87 3.96 4.06 4.00 3.96
13 自分自身の強み弱みをよく理解している 3.46 3.52 3.47 3.53 3.34 3.40
14 やればできるという自信を持って業務にあたる 3.69 3.68 3.71 3.76 3.75 3.66
15 自ら進んで行動することができる 4.37 4.39 4.38 4.41 4.27 4.37
16 一度はじめたことは結果が出るまでやりきる 3.84 3.82 3.86 3.88 3.68 3.84
17 様々な情報ルートを使って情報を集める 3.48 3.49 3.47 3.58 3.45 3.40
18物事の背景を含めて、本質を理解することができ
る 3.68 3.81 3.66 3.76 3.59 3.61
19 状況を勘案し、自ら目標を設定することができる 3.87 3.92 3.86 3.91 3.84 3.87
20 目標達成に必要な計画を立てることができる 3.86 3.91 3.87 3.95 3.75 3.83
21 困難な状況であっても行動することができる 4.01 4.07 3.96 4.00 3.93 4.06
22 間違ったとわかったら、すぐに方向転換できる 3.64 3.58 3.67 3.61 3.48 3.66
3.92 3.91 3.93 3.94 3.80 3.92
全体
680社
基礎力項目
基
礎
力
対
人
対
自
己
対
課
題
平均
業種による違い
○製造・建設業、卸
売・小売業は、全体
の傾向とかなり似
通っているが、それ
以外は少しずつ業界
の特徴を見せている。
○サービス業は他者
に対する気配りが
トップ
○情報通信業は自分
の考えを、筋道立て
て伝えることができ
るが、相対的に高め
である。
出所:拙著『就業力と大学改革』より
(4)中小企業のマッチング効率を高めるために
大学の機能分化(約
大学の機能分化(約
800
800
校
校
/60
/60
万人)
万人)
日本企業のランキング化(約
日本企業のランキング化(約
70
70
万社)
万社)
この辺りのマッチングが重要
求人ナビで就活を終了するのは全学生の約2割の上位層
→
ミドルクラス以下の大学にとっては、
中小企業との出会いを創出する努力が不可欠
出所:我が国の高等教育の将来像(平成17年1月28日 中央教育審議会答申)