気づく。つなぐ。見守る。
江戸川区こころといのちの
ゲートキーパー手帳
(いのち見守り隊)
あなたもいのち見守り隊の
輪に加わりませんか
江戸川区保健予防課いのちの支援係
☎03-5661-2478
大切ないのちを守るために、私たちにできること
こころの体温計
ためしてみませんか?
こころの体温計
ためしてみませんか?
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ストレス度・落ち込み度のチェックができます。 ※こころの体温計 ご利用にあたって 利用料は無料です。(通信料は、自己負担となります。) 個人情報の入力は一切不要です。自己診断をするもので、医学的診断をするものではありません。 結果にかかわらず、心配なことが続くようでしたら早めに専門家などに相談することをおすすめします。江戸川区こころといのちの
ゲートキーパー手帳
(いのち見守り隊)
パソコンや携帯電話などで気軽にス
トレスや落ち込み度をチェックでき
るシステムです。詳しくは、区ホーム
ページをご覧ください。
アプリQRコードを掲載しています。
携帯電話用 QRコード本人モード
大切な人の心の健康状態をご家族や身近にいる方の目でチェックします。 ご本人の健康状態や人間関係、住環境などのストレス度や落ち込み度が、水槽の中で泳ぐ金魚、 猫などの絵になって表示されます。 赤ちゃんのいるママの心の健康状態をチェックできます。家族モード
赤ちゃんママモード
あなたのストレスはどのタイプ?ストレス対処タイプテスト
飲酒が心にどのような影響を与えているのかわかります。アルコールチェックモード
この手帳を手にしていただく皆様へ
自殺は防げるということ
平成10年以来3万人を超え続けた我が国の年間自殺者数は、
平成28年は21,897人、29年は21,321人と減少傾向にあります
が、依然として自殺により、大変多くの方が亡くなられています。
江戸川区では平成29年、115人の方が自殺で亡くなられました。
さらに自殺未遂者は少なくとも、自殺者数の10倍とも推測され
ています。自殺の背景には、失業・多重債務、健康問題、家庭問題
など様々な要因が複雑に関係しています。
自殺者の多くは、生きていたいと思いながらも心理的に追い
こまれた末の死であったことが明らかになっています。
自殺予防のためには、身近にいる人が自殺のサインに気づき、
受けとめ、相談窓口等につなげ、見守っていくことが大切です。
この手帳を皆様の大切な「気づき」
「声かけ」
「傾聴」
「つなぎ」
「見守り」のためにぜひご活用ください。
様々な危機要因がありますが、特に下記の10要因に集中しています。
さらにその人の性格傾向、家族の状況、死生観などが複雑に関係して
います。
様々な要因に
対応した、地域・
行政・民間団体
等の相談・支援
による適切な介
入や連携により、
多くの自殺は防
ぐことができる
のです。
(年間男女別自殺者数) 110 86 99 76 43 52 38 39 32 83 153 138 137 115 115 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 H25 H26 H27 H28 H29江戸川区の状況
計 男 女 うつ病 自殺 家族の不和 失業 過労 身体疾患 負債 生活苦 事業不振 職場環境の変化 職場の人間関係 第1段階 発生 きっかけ 第2段階 連鎖 第3段階 複合化・深刻化 ほとんどの場合、自殺でなくなる ときには、一人当たり平均4つの 危機要因を抱えていたと言われ ている。 参考:自殺実態白書2013 NPO法人自殺対策支援 センターライフリンク自殺の背景
自殺に至るプロセス
自殺念慮(思いめぐらす事) 自殺手段確保 自殺の計画 自殺企画(もくろみ) 様々な危機要因を抱え ストレスの高い状態 うつ状態 自責・焦躁(いらいら・あせり) 絶望・視野狭窄など 強い葛藤 激しく揺れ動く感情生きたい
死ぬしかない
「生きたい」という願望と、生きていくことの大変な苦しみから
のがれ「死にたい」という衝動がともに存在しているので、適切な援助
がさしのべられれば、生の願望が増していきます。
うつ状態や死にたいと考えている人は、こころやからだに変化が
生じサインを発している場合も多くあります。
いのち見守り隊の役割
眠れない、食欲がない、口数が少なくなった等、
大切な人の様子が
「いつもと違う場合」
・・・
もしかしたら、悩みをかかえていませんか?
生活等の「変化」は悩みの大きな要因となります。
一見、他人には幸せそうに見えることでも、本人にとっては
大きな悩みになる場合があります。
声かけの仕方に悩んだら・・・
眠れてますか?
(2週間以上つづく不眠はうつのサイン)
どうしたの?なんだか辛そうだけど・・・
何か悩んでる?よかったら、話して。
なんか元気ないけど、大丈夫?
何か力になれることはない?
気づき
家族や仲間の変化に気づいて、声をかけるくわ
しく
は
P
.
5
声かけ
うつ
昇進 引越し 出産
・・・・
借金 死別体験 過重労働 配置転換
大切な人が悩んでいることに 気づいたら、一歩勇気を出して 声をかけてみませんか。紹介にあたっては、相談者に丁寧に情報提供をしましょう。
相談窓口に確実に繋がることができるように、相談者の了承を得たうえ
で、可能な限り連携先に直接連絡を取り、相談の場所、日時等を具体的
に設定して相談者に伝えるようにしましょう。
一緒に連携先に出向くことが難しい場合には、地図やパンフレットを
渡したり、連携先へのアクセス(交通手段、経費等)等の情報を提供す
るなどの支援を行いましょう。
まずは、話せる環境をつくりましょう。
心配していることを伝えましょう。
悩みを真剣な態度で受け止めましょう。
誠実に、尊重して相手の感情を否定せずに対応しましょう。
話を聞いたら、
「話してくれてありがとうございます」や「大変でしたね」
「よくやってきましたね」というように、ねぎらいの気持ちを言葉にして
伝えましょう。
傾 聴
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける 早めに専門家に相談するよう促すつなぎ
連携した後も、必要があれば相談にのることを伝えましょう。
温かく寄り添いながら、じっくり見守る見守り
本人を責めたり、安易に 励ましたり、相手の考えを 否定することは避けましょう。身体の症状
う つ 病 の 理 解
自死の原因は重症な病気、多重債務等様々ですが、特にうつ病との
関連が大きいと言われています。
要 注 意!! 3 つ の 症 状
1. 眠れない(疲れているのに2週間以上、よく眠れない)
2. 食欲がない
3. 気分が落ち込む(朝がひどく、夕方になると少し楽になる)
➡ うつ病は、脳内の神経伝達物質の働きが悪くなることで起こるといわ
れています。気力やがんばりで治るものではありません。ゆったりとした
気持ちで治療に専念することが大切です。
うつ病の症状は、憂うつ、気持ちが落ち込むなどの「心の症状」が
あることはもちろんですが、不眠や食欲不振といった「身体の症状」が
みられることがとても多いのです。
主な症状
心の症状
周りの人が
気づく症状
憂うつ・不安 気分が落ち込む 悲しい イライラ おっくう 自分を責める 自信がない 集中力が続かない 考えが進まない 決断できない 興味がわかない 楽しめない 反応が遅い 表情が暗い 人との交流を避ける 体調が悪いと訴える 飲酒量が増える 遅刻・早退・欠勤が増える 身なりにかまわなくなる 不眠 食欲不振 性欲の減退 疲れやすい 身体の痛み 便秘・下痢大切な家族や友人を自死で亡くされた方々は、死別の辛さや悲しみだけでな
く自責の念、混乱や不安や怒り、孤立感などいろいろな感情をいだき、心や体に
様々な変化があらわれます。誰でもおこる自然な反応ですが、いだく感情・症状
や程度は一人ひとり大きく異なります。
また他に経済的な問題、身内・親戚との関係等、様々な生活上の問題を抱え
ている方もいます。
遺族の方に対応するときは、こうした遺族の置かれている状況に寄り添い
など 丁寧な対応をこころがけましょう。
自死遺族について知ってほしいこと
声かけ 傾聴 つなぎ 見守り
自死遺族相談ダイヤル (全国自死遺族総合支援センター) 03-3261-4350 毎週(木)11時~19時 毎週(火・木・土)10時~18時 自死遺族傾聴電話 (グリーフケア・サポートプラザ) 03-3796-5453 毎週(水)12時~15時 全国自死遺族法律相談ホットライン (自死遺族支援弁護団) 050-3786-1980 (Eメール、FAX、手紙 の相談もあり) 相談先 電話番号 受付時間等 港区 「わかちあいの会みなと」 03-6400-0084 原則奇数月最終(水)14時~16時 原則毎月第4(木) 10時半~12時半 足立区 分かちあいの会「とまり木」 03-3880-5432 原則毎月第1(金)18時半~20時半 毎月最終(日) 13時半~16時半 東京自殺防止センター 「エバーグリーンの集い」(新宿区大久保) 03-3207-5040 毎月第3(日) 14時~16時半頃 グリーフケア・サポートプラザ 「分かち合いの会」(港区赤坂) 03-5775-3876火・木 10時~16時 毎月第1(土) 14時~17時 生と死を考える会 (千代田区神田駿河台) 03-5577-3935火・金 13時~17時 自死・自殺に向き合う僧侶の会 「いのちの集い」(中央区築地本願寺) http://www.bouzsanga.org/ 平日 10時~17時半 遺族の集い 名称大切な人を自死で亡くされた方が思いを分かち合う会があります。
お問い合わせ先 開催日時等 毎月1回(日または祝) (聖路加国際病院小児総合医療センター) グリーフサポートリンク「大切な人を亡 くした子どもとその家族のつどい」 <全国自死遺族総合支援センター> 080-5428-4350悩んでいる人に勇気をもって
声をかけてみませんか。
こころの 支 援 「りはあさる」
悩んでいる人への接し方~メンタルヘルス・ファーストエイド(※)による支援
自殺の方法について計画を練って いるか、実行する手段を有してい るか、過去に自殺未遂をしたこと があるか、を評価しましょう。 「消えてしまいたいと思っていま すか?」「死にたいと思っています か?」とはっきりと尋ねてみること が大切です。り
すく評価
リスク
現在の問題は、弱さや性格の問題ではなく、医療や生活支援の必要 な状態であること、決して珍しい状態ではないことを伝えましょう。 適切な支援で良くなる可能性があることも伝えましょう。あ
んしん・情報を与える
安心
どんな気持ちなのか話してもらうようにしましょう。 責めたり弱い人だと決めつけたりせずに聞き ましょう。 この問題は弱さや怠惰からくるのではないことを理解しましょう。 温かみのある雰囲気で対応しましょう。は
んだん・批評せずに聴く
判断
医療機関や関係機関に相談するように勧めてみましょう。 一方的に説得するのではなく、相 手の気持ちも踏まえて、「専門家に今抱えて いる問題を相談してみませんか」といった提 案をすると、相談の抵抗感を和ら げることができるかもしれません。 一緒に相談に行こうと勧めることも安心につ ながります。さ
ぽーとを得る ように勧める
サポート
アルコールをやめる、軽い運動をする、 リラクゼーション法(ゆっくりと呼吸をす る、力を抜く等)などを行うことによって、 メンタルヘルスの問題による症状が緩和 されることがあります。 家族などの身近な人に相談をすること や、自分に合う対処法を勧めてみたりす るのもよいかもしれません。る
ふへるぷ
せ
セルフヘルプ
※メンタルヘルス・ファーストエイドは、メンタルヘル スの問題を有する人に対して、適切な初期支援を行な うための 5 つのステップからなる行動計画で、オース トラリアの Betty Kitchener と Anthony Jorm に より開発されたものです。監修・指導
平成23年度科学研究費補助金基盤C「医療、精神保健、および家族に対する 精神科的危機対応の修得を目的とした介入研究班」