田 酬 H H H H H H = ︱︱ ︱
ネ ッ トワークを利用 したイ ンタラクティプな ソフ トウェア
榊原
正明 。高見
和邦・堀内
敏史・増原
良子
物質工学科An httmctive Computtr Somare Progmm u前
増Network
Masaaki ,胞
漱 TAKAMI ttshifumiI‐IORIUCtt Ryoko MASUHARA
Dcparmcnt OfMtteri』 s S cnce,Faculty ofEn8inecring
Tottori U vcぉitちTottOri,68Cl-8552 Japan
E‐
mlと
sakaki@lclnOn.biooto的―
u.acjpAbsttctiThcuscOfIIHP C∞ KIES makesitpottbに Ю distinguish different∞mputcruscぉ .Usinghis systett an hteradive computtrpЮ gtana for qualitativc訂濾lysis expcnlncnts mvolving chcmical rcagcnts was convcrted tom stand alone usc by dividual∞mputcrs to Ncmork∽ mputcr
usc.勁ds∞mputcrproBrm pDvidcs clien偽 h guidancc and a rcoord ofthc quesliOns,phob8raphs and vidcos ofthc cxperimcnts
KeywordsI Edumional∞mputerproglam,Intcradivc,C「ookic,Qualitaliveanalysis expcrimen偽 ,web
1.は
じめ に 全 世界 にイ ンター ネ ッ ト網 が張 り巡 らされ,あ
らゆ る分野 で の利用 が推進 されて いる。イ ンター ネ ッ トにはスーパ ー コ ン ピュー タ,ワ
ー クステー シ ョンか らパ ソ コ ンに至 るまで接続 されてお り, 共通 の通信規則 (プロ トコル)で
ある TCP/1Pで情 報 をや り取 りして いる。現在,イ
ンター ネ ッ ト上 で通信可能な主な ものに 「FTP」,「
電子 メール」, 「Web」,な
どが ある[1].Webの
シスタム は,1989年
に,研
究者 間で の効 率的な情報共有 を 目指 して開発 された ものである。そ の後
,1998年
にGraphicalな User lnterfaceを持つ ブ ラウザ Mosaicが開発 され る と
,一
気 に普及 して いった[1].Webに
は,次 のような利点がある.① ハイパー
テキストによってユーザ制御を可能にする.② 視
聴覚,ア
ニ メー ション等のマルチメデ ィアによる 提示が行なえる。③CGIス クリプ ト等 による双方向 性が可能である.④
クロスプラッ トフォームであ る.⑤
ファイルの更新 と拡張が容易である. これ らの利点を生か して Webは ,化 学計算や様々 な実験 のデータベース として,化
学分野での利用 の試みが進んでいる[2].例 えば,Web上
で分子の 振動モエ ドや反応の様子 を動画で表示 した り,ゲ
ノムやタ ンパ ク質の巨大なデー タベースを作成す るといったものである. また,教
育分野 において も,い
ろいろな活用が 試み られている.矢
野 らは学内LANを
利用 した講 義 システムを試作 した [3].こ れは,Webシ
ステム を中核 とし,電
子掲示板および電子 メール システ ムを組み合わせたクライアン ト・サーバ システムで ある.こ
の講義 システムは自然科学学習のための 補習教育用 に開発 され,教
育 内容 をテキス トや画 像な どのマルチ メデ ィア教材 として有機的 に組み86
榊 原正 明・高見和邦・堀 内敏史 ・増原 良子 :ネ ッ トヮークを利用 したイ ンタラクテ イブなソ フ ト ウェア 合わせ て構 成 され て い る。 しか し,答
えた 内容 に 対応 して ヒ ン トを表 示 す る, とい ったイ ンタ ラ ク テ ィブな機 能 は持 って いな い. また,吉
村 らは,物
理化 学 実験 の事 前学習 のた め に ビデ オ画像 を導入 し,CAL教
材 を開発 して個 々 の コ ンピュー タで活用 している[4].特に,開
発 し た化 学 ビデオ教材 をHTMLフ
ァイル に変換 して Web 上 の化 学CAL教
材 に して いる.教
材 の内容 は 「中 和熱 の測 定」,「
電池 の起電 力」,「
電位差滴定」, 「分配率」 の4つ
で あ る。そ して,そ
れぞ れ の実 験 の内容(理論 と目的,実
験装置,実
験方法,実
験 結果,考
察)が 書かかれて いる.HTMLフ
ァイル の化 学 ビデ オ教 材 を クライ ア ン トと して利用 した場合 は,サ
ーバ コ ン ピュー タか らの ビデオデー タの取 り込 み に時 間が か か って いるため,ビ
デ オ の第 一 画 面 のカ ッ ト・ ペー ス トによ る画像 イ メー ジで学 習 を進 めて いる。 教育 へ のマル チ メデ ィア の利用 は,ま
だ静 的 な ホームペー ジが多 く,イ ンタラクティブ(双方 向性) な ソフ トは十分 に開発 されて いない。今 回は,Web
上で イ ンタ ラクテ ィブな操作 を実現す るため に, ス タ ン ドア ロンのイ ンタ ラクテ ィブな定性実験 の ソフ ト[5]を用 いて,様
々な方法 を検討 した。 ここ でイ ンタ ラクテ ィブ とは,解
答 時 の,ユ
ーザ の 問 題 に対 す る進 み具合 を判 断 して,ユ
ーザ を識別 し て ヒ ン トを表示 す る ことを意味 して いる.間
違 え た場合 に,す
ぐに正解 を表 示す るので はな く,ヒ
ン トを示 す ことによ り,考
え る機 会 を与 え る こ と が出来 る。 ユ ーザ を識別 す るた め に,イ
ンター ネ ッ トのオ ン ラ イ ン シ ョ ッ ピ ン グ に利 用 さ れ て い る HTTP C00KIESの使用 を試みた.ま
た,ソ
フ トの操作性 を 考 えて,同
一画面 に ヒン トを表示す るため の方法 の検 討 を行 な った。 さ らに動画 を含 む画像 を取 り 入れ て マ ル チ メデ ィア利 用 の試 み を行 な った。 こ の際,動
画 の表 示 な どによ って学習 を中断す る こ とが な いよ うに,画
像 再 生 の時 間短 縮 につ いて も 検討 も行 った。2.ネ
ッ トワー クシステムの構築 CGI等を使用す る とサ ーバ に対す る負荷が大 き く な り,ま
た,共
通 に使用 す るサ ーバ で は障 害 が あ った場合 にそ のサ ーバ を使用 して い る他 のユーザ に迷惑 を及 ぼす ことが あるので。研 究室 内でサー バ を立ち上げ,ネ
ッ トワー クシステム の構築 を行 なった。 今 回構築 した,シ
ステムのサーバ は次のよ うな 仕様 となっている. サーバマ シンには NEC PC9821V20を 使用 し,OS
にはUNIX系 OSで
,パ
ソコン用であるFreeBSD(98)を使 用 し
,Webの
サ ー バ プ ロ グ ラム に Apache h Hpdを 使用 した。3.ユ
ーザの識別 図 3-1の よ うに IPア ドレスが固定 されている場 合,サ
ーバ0は
クライアン トAと
クライアン トB を IPア ドレスで識別することができる.し
か し, 同じパ ソコンを使っている,ユ
ーザ Alと ユーザA2 は,IPア
ドレスでは識別できない。 そ こで,HTTP coOKIES(CGIを
利用 してcookie と呼ばれるデータをWebサ
ーバか らブラウザ に送 り保存するシステム)を利用 した。 これ によって, ユーザの情報 を複数 回の接続 に対 して保持するこ とが可能 とな り,ユ
ーザの識別が可能 となった. なお,異
なるヒン トを出すだけな ら HTMLフ ァイ ル を使用 しても可能である.し
か し, これではユ ーザが選択 した答えが分か らないので成績 を表示 することが不可能である。cookieは
環境変 数 HTTP_cooKIEに 格納 されて HTTPヘ ッダーに含めて送信 される。cookieは 「(鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 29巻 クライアントA (IPア ドレス
0
クライアント] (IPア ドレス B) 図3-1
パ ソコ ンの識別 とユーザ の識別 キー ワー ド)=(値)」 の形式で受け渡 しされる。 cookieの 一つの大きさは 4Kbyte以 下に制限され てお り,そ の大きさを超えた分は切 り捨て られる。 他の制限 としては,1つ
のブラウザに 300個 までし か登録出来ず,1つ
の ドメイ ンあた り20個
となつ ている。 この制限を越えると古 い c00kieか ら順に 削除 され る。HTTP C00KIESは Netscape 2.0以降, Internet Exproler 2.0以降 の ブ ラ ウザ に対 応 し ている.CGIプ
ログラム としては,今
回Perl言
語 を使用 した.4.定
性実験 ソフ トヘの適用 このシステムの適用例 として,イ
ンタラクテ イ ブな定性実験 のソフ ト[5]をスタン ドアロンのもの か らWeb上
のものに作 り替 えた。4.1
定性実験 のソフ トの説明 定性 実 験 で は1, 2, 3族
のみ を取 り扱 つて い る。1族
で は鉛,銀
, 2族
で は鉛,ビ
スマス,銅
,3族
で は鉄,ア
ル ミニ ウム,ク
ロム の各陽 イ オ ン を扱 つて い る.問
題 は化 学実験 書 を基 に作 成 し, 使 用 す る試薬 を選択す る もので ある.問
題 数 は1 族が10問,2族
は14問,3族
は 19間で ある. 選択 す る試薬 は,同
じ族 の問題 で は試薬 の種類(13種
)お よび表示 の順序 は 同 じで あ るが,試
薬 の種類 は各族 ごとに異な って いる. 試薬 を選 択 し,正
解 す る と得 点 が一 つ 増 えて次 の問題 へ移 り,誤
答 の場合 は ヒン トが表示 され, パソコンの識別 :IPアドレス ユーザの識別:HTTP C00KIES サーバ0 (IPア ドレス 0)88
榊原 正 明 ・高見和 邦 ・堀 内敏史 ・増原良子 :ネ ッ トヮークを利用 したイ ンタラクテ イブなソフ ト ウェア 減 点 され る。3回
間違 え る と正解 を表 示 して次 の 問題 に移 る。 同 じ設 間で も,間
違 えた回数 によ って異な る ヒ ン トが表示 され る.結
果 は,個
人別 の フ ァイ ル を 作成 して,保
存す る.設
問 フ ァイル はHTMLフ
ァイ ルで ある.4.2
実行画面 最初 の画面 (図4-1)で
学生番号 を入 力 し,送
信 ボタ ンを押す。 図4-2
ヒ ン トの表 示 画 面 図4-1
学 生番号 の入 力画面 設 問の画面で は,試
薬 の表示 にはTableタ
グを 使 用 して いる.画
面 上 の選 択肢 か ら答 え を選 び, ラジオボ ックスで試薬 を選択す る.答
えは Submit ボタ ンで送信す る。画像 はIMGタ
グで表 示 し,画
像 をク リックす る ことによ って,ビ
デ ォ の画 面 に な る.ビ
デ オの画面ではEMBEDタ
グを使用 して い る。 ヒ ン トの表 示 され た実行 画面 を図4-2に示 す. 全 て の設 問 が 終 了す る と,画
面 に成 績 を表 示 す る (図 4-3). 図4-3
成績表 示 の画面5,CGIプ
ログ ラム の説明 今回作成 したCGIプログラムは,3つ
の部分 「初 期化 の部 分」 「設 間 に答 え る部分」 「成績 を表 示 す る部分」か らな って いる。5,1
初期化CGIプ
ログラム 初めのCGIは,入
力 された番号 をcookieに保存 操作:第3族イオ ンの分離 操 作1両面4 t・畠長】fど韻祷卓なFhだュ│,こい試重 工盛とをJをき、ミ懸 趨 成績発表 あなたの成績は優です。 大変良く出来ikした。 」鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 29巻 ■ ■ ■ 旧 昭 I I I I I I I I I I I I し
,そ
の番号 をファイル名 として使用 したユーザ ファイルをサーバに作成する。これは cookieに 入 って いる他 の変数 を初期化す るためのプログラム である. クライア ン トのブラウザ とサーバ内のWebサ
ー バ と 3つ のファイル (CGIプ ログラム,HTMLフ
ァイ ル,デ
ータファイル)とのデータの流れは図 5■ のようになる.① ユーザがブラウザからユーザ番号
を入力する.② ブラウザは
Webサ
ーバに
URLを
指
① ユーザがユーザ番号を 入力する 定 して 初 期 化CGIプ
ログ ラム を要求 し,デ
ー タ を 送 る.③
Webサー バ はURLで指 定 され たCGIプログラムにデータを渡す
.④
初期化
CGIプ
ログラムが
実行されると
,デ
ータをファイル名に利用 したユ
ーザ ファイルを作成する。⑤
CGIプ
ログラムは
cookieを
初期化し
,初
めの設問ファイルを読み出
す。⑥
CGIプ
ログラムは
cookieと実行結果を
Webサーバに渡す
.⑦
Webサ
ーバは
cookieを含む受け
取った結果をブラウザに送信する。③ブラウザは
③cookieを 保存 ③結果表示 l c。。kie クライアン ト ② 初期化 CGIプ ログラム を要求 し、入力された 値 を送 る ⑦実行 結果 と cookie を 送 る サ ーバプログラムにおけるデータの流れ
Tebサー′ヽ ⑥実行結果 と初期化 さ れ た cookie を取得 ③CCIプログラムヘ データを渡す ⑤設問ファイルの 読み出 し 初期化 ④ユーザファイルの作成 ユーザファイル ユ図
5-1
初期化
CGI
榊原正明・高見和邦 ・堀内敏史・増原良子 :ネ ッ ウェア トヮー ク を利用 した イ ンタラクテ イプな ソフ ト 受け取つた CoOkieを 保存する。③ブラウザは実行 結果を表示する, 初期化 CGIプ ログラムの流れ図は図 5-2に 示す。 初期化 CGIプ ログラムは以下の通 りである。 11/usr/bin/perl
require'/us1/1ocl1/wYv/Cg■ bin/cg卜 lib,plj, &ReadPaFSe;
│クッキーに付ける名前 (他と重な らないようにす る)
$ooo【iC_nane = '■ un'I
‖記録す るクッキーを設定
$cook=$int"iid"};
1時刻取得 を国際標準時 とする
$ENV('lZ'}二 "GMT";
1ク ッキーを消化する時刻を設定 (30*24*60*60: 30日 後)
(tsecgJ$ml■g,Shou―rs Sndavs Snlongr Syear 3 swdayg,$vdays,i
sdstOこ 10Caltine(tine+1*60160); if(3vearg(1.0) (lyeaFg='0$yeargl;} if(3seogく 10) if ($ming( 10) if(Sholfgく 10) if ($ndavg ( 10) $vO二 "Sundav''i
Sy3itt Ved■esdav";
$ySギSaturd4v":
1帝Iと
'ia三
"!Vi“│」
だ
と
1$塩
必
亀
紺
:S瑠3」招
:争│』fm4」 Mav"$■5="Jun'':
$n6="Jul",Sm7="Auゴ'I Sm8="Scゴ'│ $n9="Oct";$■ 10」 'Nov'
$■11="DeC":
$nOnth
($れ0,4■1,$m2,$n3,S■4,患■5,$m613■ 713■8,S■9,$n1l oJ$nll) [JnO■ga i
$datettmt = "Syoubil
S10urgiSnl■g:isccg cMT"i
十ファイルの初期化
$f_result="./datafile/res$c00k球 i
00en(IN,"〉$firesult'); pFint IN "":
close(In i
$ndavgY― $month¥―Sycarg
S secg="03secゴ ; $■ing = "0$lning": $lourg i "0$lourg": tlndavg i "0$ndayg" i SyI="MO■dav"│ $y4=Ⅲthursdav"; $v2="Tuesday" $,5二帝FridavT 入力された値 を取得 クッキー を消化す る時刻を設定 入力された値 を利用 したファイル名 を作成 ユーザ ファイルを作成 ユーザファイルの初期化 codkicのキーワー ド(iunlに入力された値 を入れて送信する
oookteの キーワー ドlmarui batu,count,hint)を初期化 して送信する
一問目の設間のURLを とocatio■ ヘッダで指定してブラウザに表示させる
鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 29巻 ■ ■ ■ ■ 用 = 旧 I = = = = II I ll l Ⅲ T I I I I I I I I ‖ヘッダとして送信
print "Se $cookie_■ ame=$cooに
,
expires=$date_gmt¥n";
print "Set―Cookie: maru=Oi explFeS=$date_gnt¥五 ∵;
print"Set― Cobkiei batu=oi expires=$date_gntrll"i
print 'Set― Cookie: countこ-li expires=$date_gmtrn";
print WSet―Cookie: hint=i expires=$dat eignt¥■ ":
print"Location, 1問 目の設問 CCIプ ログラムのURL ¥ュTn";
5.2
設間のCGIプ
ログラム このプログラムは,ユ
ーザが選択 した答えをユ ーザ ファイルに保存 し,そ
の正誤を判断して設間 を進めていくプログラムである。 図5-3に
ブラウザとサーバとのデータの流れを 示す。データの流れは次のようになる。①ブラウザで答える。②ブラウザは
,URLを
指定して
CGIプログラムを要求し
,選
択した答えを送る
.③
Webサ
ーバは
URLで
指定された
CGIプ
ログラムに受け取
ったデータを渡す。④設間
CGIプ
ログラムはユー
ザファイルに選択した答えを書き込む
.⑤
設問
CGIプログラムは設聞ファイルを読み出す。⑥設問
CGIプログラムは実行結果と
cookiCをWebサ ーバヘ渡
す
.⑦Webサ
ーバはブラウザに実行結果と
cookieを送信する。③ブラウザは受け取った
cookieを保
存する
.⑨
ブラウザは実行結果を表示する。
ここでの
cookieにはヒント
,ユ
ーザ番号
,同
じ
設間での誤答数
(count),そして
,全
体の正答数
プラウザ ①答える ③じookieを 保存 ⑨結果表示 クライアン ト ②URLを指 定 して 設 問 CCI プログラムを要求 し選択した答えを送る ⑦ 実 行 結 果 と cookicを 送 る サ ーバ設問
cGIプ
ログラムにおけるデータの流れ
Webサーブヽ ⑥実行結果 とcookle を返す ③CGIプログラムヘ データを渡す ⑤設問ファイルの 設聞CCIプログラム 読み出し → 一 設 関 フ ァイル ④ユーザファイルヘ 選択した答えを書き込む ―ザファイル図
5‐3
」榊原正 明 ・高見和邦 ・堀 内敏史 ・増原良子 :ネ ッ トヮークを利用 したインタラクテ ィブなソフ ト ウェア (maru)と誤答数 (batu)が 含 まれている。 CGIプログラムの流れ図を図5-4に示す
.プ
ログ ラム の流 れ は以下 のよ うである。初 め にデー タが 送 られ る。次 にユ ーザ フ ァィル ヘ の書 き込 み を行 な う.そ
の後,正
誤 の判 断 をす る.間
違 えた場 合 は 「ヒン ト」 を,正
解 の場合 は 「正 解 です」 を,3回
間違 えた場合 は 「答 え」 をそれぞれ cookieに 入 れ る。次 に,読
み込 む フ ァィル を指定す る。 間 違 えた場 合 は同 じ設 間の ファイル を,正
解 あ る い は3回
間違 えた場 合 には次 の設 間の フ ァイル を指 定す る.そ
して cookieを送信 し,指
定 した フ ァィ ル を読 み込 んで送信す る。 ヒン トを表示す る場所 にはダ ミー の文字 ($hint)が 書 いて あるので,そ
の文字を置換して送信することによってヒントを表
示する,countが
-1の
場合,ヒ
ン トの表示 される 部分 を空白にして表示する.CGIプ
ログラムのソースを以下 に示す。なお下 線部の部分に具体的な番号,あ
るいは urlが 入る. 十!/usr/bin/perlrequire "/usr/10ca1/wvw/cgi― bin/cgi― lib pl"; &RcadParse; #cookieを 環境変数か ら取 り出す loreach(split(/; /,$ENV('HTTP_C00KIE'}))( ($key,$nunber)=split(/=/); $cookieJar($key)=$■umberl } if(ScookieJar(count) == -1) ( $url='同じ設問ファイル': ScookieJar(cOunt)十十; $cookicJar thint) = ""; &dispheadi lelsct #結果のファイル
$f_result=" /dataFile/resScookieJar tュ um}";
Open(IN,"〉〉$f_result"); flock(IN,2);
性能
∞
虞器
(∬u耐,ポ
,粘
挽
k出 : print IN "¥n"; flock(IN,8); closc(IN); if13ド
飩
(;1li爵ll母評
壽
子
f書基
墾
聖
登
り
{ $cookieJar(cOunt} = o: $cookieJarthint}="正 解です "; lelse( $url='次の設問ファィル'; $cookie,ar(batul+十i のヒン ト"; 目のヒン ト": の試薬を表示"i $cookicJar(count}+十; if ($cookieJar tcount}== 1)( $cookie」aHhint)="1回 目 }Ыttf Oc肌ず
ai '手
$cookieJar(hint}="2回 lclsc t $url='同 じ設問ファイル ': $cookie,arthint)="正 解 $url='次の設問ファイル'; $count=0, } ) &disphead; ) sub disphead ( print expires=$date_gmtF "Set―Cooにic: maru=$cookieJar{maru}:
ユ:
expires=$date_gnt¥ "Set COokiei batu=$c00kieJar(batul;ni
expircs=$date_gntr"Set COokie: hint=$c00kieJarthint);■,
expires=$date_gnt予
"Set―CoOkiei cOunt=$,ookieJartcount};
wm"d;
,ontent―typei tex t/htnl¥nΥュ":open(fp, vhile (く "Surl"); (Fp〉) ( chop($_); if($_ eq 'Shinド
)(
print''$cookie」 ar thint)";
lelset print ) ' } close(fp), ) 「設間の解答」ウでは設 問毎 に別 の
CGIプ
ログラム を使用 して いる。 設 問 フ ァイル とCGIプ
ログラム の関係 を図 5-5 に示す。 ブラウザ か ら設 間1を答 える とCGIプ
ログ ラム が実行 され る(破線矢 印).CGIプ
ログラム1は,間
違 えた場合 には設問1のフ ァイル を読み込 んで(点 線矢 印)表 示 し, 正解 あるいは3回
間違 えた場合 に は設 問2の
フ ァイル を読 み込 んで(実線矢 印)表 示 す る.次に設問 2 に進 む.ブラウザか ら答 える とCGI プ ログ ラム2が
実行 され る(破線矢 印).1と
同様 に,間
違 えた場合 は 同 じ設 問(点線矢 印),そ
れ以 外 は次 の設 問 フ ァイル を読み込 んで(実線 矢 印)表﹁
︱
︱
︱
︱
︱
鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 29巻図
5‐4
設 問
CGIプ
ログラムの
NSチ
ャー ト
←HTTP COOKIES
+1
hint← ファイルヘの書き込みsiyaku=
正 解 ru←maru+1
unt<学o
hint←"正解です"$url←
次の設 問count←
―count十batu←
batu引-1
hint
← 一 回 目の ヒン ト$url←
同 じ設 問count = 2
Yes hint<‐ 二回 目の ヒン ト$url←
同 じ設問hint←
正 解 の試薬$url←
次 の設 問count←
0 設問ファイルか ら一行読み込む ($_に入れ る) `$hint' $_をhintで
置換 して を表示 J榊原正 明・高見和邦 ウェア 堀内敏史・増原良子 :ネ ットワータを利用 したインタラクテイブなソフ ト 画面 (プラウザ) 設問1
‖―
▲
‖
: ・¨¨""・・¨ n・・…:・ ""中中“") プログラム ファイル 設問CGI―プログラム 3 設間フ ァイル1 示する。以後の設問も同様 に進んでい く.5.8
成績 を表示す るCGIプ
ログラム 最後 に 「成績 の表示」では,CGIプ
ログラムは cookicに 保存 してある全体の正答数( aru)と誤答 数(batu)によ り成績 を画面に表示 し,ユ
ーザ ファ イル に保存する。 成績 を表示するCGIプ
ログラムの流れ図は図 5-6の ようになる, CGIプ ログラムのソースは以下に示す。 キ!/uSF/bin/peFlrequire '/usF/100と 1/WWw/Cgi一bin/cgi―li b,。1';
:oreach(split 71/す $ENV{'ITT吐 C00KIEj l))( (Sheyl$valuc)=split 7=か :
SCoOkiCJar($kev}=$valuc;
}
Sf_total = " /dataFile/10t$CookieJartn dm)Ⅲ :
St,tal =
ScookieJartmaru}/(`CookielaFtⅢ arul十$cookieJaF tbatЦ!)*100
open(IN,"鴻f_totall)│ print IN Stotal;
図
5-5
設問ファイル と設問
CGIプ
ログラムの関係
設問ファイル2 設聞ファイ 'レ 3 close(IN); 1結果のファイル$f_FeSult=― ./dataFile/res$90okieJar tnum)・ :
open(IN,"〉〉Sfircsultl);
flock(IN1 2);
priit IN 'naFu",''Υ:",,COokieJartnar」 };
pFint IN "¥■',
pri■t IN "batu","V:",ScookieJar(batu〕 ,
print IN "ヤ n",
olrint iN "total","平 :","Stotal";
print IN ttΥ■Wi flook(INI働│ lc10Se(IN); if($to141 〉= 90)( $hvoこii="壱き"; $cdment="大変良く出来ました,"; }elsif(StOial〉=80)( Shyo■ji="優"; $coment="良 く出来ました."; l elsif ($tOtal 〉= 70)( thvoui lゴ 良Ⅲi $coment=・ もう少し注意深く実験しましょう."; } elsi f (Stotal 〉= 50)( $hyouj i="可″; Scomentt'も う一息がんばりましょう.": l elsif($total〉 =40)( 袖vol,I="不 可〕│ $tonentゴかなりの努力が必要です.T: l elSet 訥youi iゴ'不可": $conentゴ '初めから勉強 し直す必要がありますと': l
pri■ t 'Co■ tent―type: telt/html¥■子■";
十文字化けする場合は,該当文字の直後に¥を書 ぐ (例
設問 CCIプ ログラム 2
鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 29巻 コメント A:大変よくできました。 B:良くできました。 C:もう少し注意深く実験をしましょう。D:もう一息がんばりましょう。 EIかな りの努力が必要です。F:初 めから勉強をしなおす必要があ りま 変数 ← HTTP_C00KIES
total ← maru/(■arulbatu)× 100
tdtal 評価=不可 コメ ン ト
=F
評価=優 コメ ン ト=A
評価=不可 コメ ン ト =E 評価=優 コメ ン ト=B
評価=良 コメ ン ト=C
評価=可 コメ ン ト=D
結果 の画面を表示図
5-6
成績
CGIプ
ログラムの
NSチ
ャー ト
ザ⊆チ明 ・高見和 邦 ・堀 内敏史 ・増原 良子 :ネ 機能¥) :j:〈;│1懲
;1麟
憩
麟
1摂∬
年
昇
I蠍島
謙
報予
1掌 ;績発
表
馨
ダ汎溺】
毬
ド
♯
{酬けあ
な
たの
雄は
$消町 マ砂
I♯
撞透挫 せ
≧
サ
与
学
,セЧ
ttr称
│ print "〈/30DY〉℃/HTML〉 ";6.画
像 につ いて 画像 には静止画 と動画の両方 を利用 して いる. 静止 画 はデ ジタルカ メラ(FUJIFILM DS-7)を 使用 して,JPEG形
式でパ ソコ ンに取 り込 んだ.こ
れ を 画像 フ ァイル のサイズ を小 さ くす るた めに,ィ
メ ー ジフ アイル のコンバー タによってGIF形
式 に変 換 して使用 した。 実験 中の溶 液 な どの変化 の様子 を示 すため に, 動画 の使用 も試みた。動画 を作成す るために8ミ
リビデォ(soNY HandycOmPRO CCD―V90)で 映像 を撮り
,I,O DATAの
キャプチャーッールを用 いて AVI形式でパ ソコンに取 り込んだ。 ビデオの形式は 24bitRGBを 使用
,ビ
デォのサイ ズは320×240を 使用 した.最
大キ ャプチャ時間は 10秒 に設定 した。 しか し,AVI形
式は,サ
ィズが大き く,フ
ァィ ル全てを受信 し終わるまで再生を行なわないダウ ンロー ドタィプのため,ブ
ラウザでの再生 まで に 時間がかか りすぎる.そ
こで,圧
縮 率が高 く,ビ
デオな どの ファイル を,ュ
ーザが受 け取 りなが ら 再生するス トリーミングビデォを用いた。今回は, ソフ トの操作性 を考 えて,ブ
ラウザのみで使用す るため,外
部 ビュアーが立ち上が らず,専
用サー バが必要 としな い,Vivo SOftware社
が 開発 したV oAct
eを
使用 した。 これに伴 い,AVI形
式から VivoActiveの 形式である
VIV形
式 に変換 して使 用 した。 この結果,動
画再生までの時間を短縮す る ことがで きた。 しか し,静
止画 に比 べてサィズが大 きいので設 間の画面 には表示せず,別の ウィン ドウを開いて, そ こで表示す るよ うに した.7,実
施結果 この ソフ トを農学部 の化学実験受講生 27名に実施 した。結果 として,実
験 のイ メー ジが しゃす か っ た等おお むね 良好であった。 8. 終わ りにWebサ
ーバ を中心 と した ネ ッ トヮー クシステム を構 築 す る ことによ り,イ
ンタ ラクテ ィブな機 能 を持 ち,ュ
ーザ を識別 した ソフ トの開発が可能 と な った。化 学領域へ の試み と しては,実
験 操 作 の 画 面 を簡 単 に示す ことができ,動
画 を用 い る こ と によ って実験 の操作 をイ メー ジ しゃす くな った. なお,動
画 にス トリー ミ ング ビデォ を使用 す る こ とによ って再生 まで の時 間 を短縮す る ことがで き た。 今後 の プ ログ ラム の改 良 につ いて は,選
択 す る 試薬 を操作 ごとに変更す る,試
薬 だ けでな く沈殿 の種類 (化学式),色
,反
応等 も問 うよ うにす る, 学 生が使 用 しや す く,わ
か りやす い画面構成 に す る とい った点 が挙 げ られ る。 また,実
際 の画 面 をさ らにきれ いな映像 と して取 り入れ るよ うにす る ことも考 え られる。 参考文献[1]Kris Jamsa Ph.D, Suleiman Lalani, steve
□
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総 亀離畦
本
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学 同人.
[3]鈴木久雄す 伊澤俊二
,尾
崎成子,矢
野敬幸 :ネ鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 29巻 ■ 門 II I 1l H H 日 日 脚 ︱ ︱ ︱ ︱ ッ トワーク新時代 に対応 した新 しい講義 システ の試み〕J.Chem.Software,3,165,(1997). [4]吉村忠与志