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植物ホルモンがオリーヴ炭疽病菌分生胞子の發芽に及ぼす影響について-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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(1)

皇7

植物ホルモンカざオリーグ炭症病菌分生胞子の 登芽に及ぼす影響について

内 藤 中 人 d 谷 利 一

Ontheinfluenceofphytohormones′totheconidialgerminationof

Glクea5?orあ77Z OZZbar2∠77Z ALME‡D・もCauSlng the olive anthT■acnose

!ミ、

Na.払to NATTO And Tosムik8.Zu TAN工

(Labor乱如’y Of′P主1アt(暫athdogy)

Ⅰ緒

農作物貯対する格物生長ホルモンの利用が実用の城に達してより既に数年になり、叉最近はその遅効 奥を謄用した貯蔵問憲(1)に於でも伸展をみつつある。凛黒■合成植物生長ホルモンの−−L穣である2.4−・D の雑草駆除に関する研究は極めて廣範囲になさか(2)、この使用により釆毅好の生産増加掛賢司する可能 性も愈と濃掛乞なつて:釆た。叉これらホルモン弄りの植物拷及ぼす生理的放柿も漸承明らかとされてゐる (3)ユ然るに捕物柄原薗弊に及ぼす儲物常長ホルモンの影響に就いて‥は、実用面に於て掛こ重要な関係 があるにかゝわらず、これに関する報告があまり見当らない。元来普通農作物や雑草と槌物柄原蕾顆と で絃、営葦蹄取の方法で全く異り、従って格物埜長ホルモンの及ぼす生理的際構鴻匡ト・であると絃考へ られない。著し共通す∴る点があるとすれば異化作用の点に於てであらう。現祐判明L.てゐる2.4【・Dの有 管楷物陀及ぼす生理的櫻構(3)より推察すれば自己の体内で茸分合成を必畢としない病原儲蘭陀・対象と した場合は、これら異化作用転及ぼす膨響の研究には・.・或程安好都合であるものゝ様に恩はれる。即枯死 作靴こ関係する條件としての薬轍素合成の問題は、薬缶素を・炊ぐ病原責斯打∴対しては在等の考慮を耕ふ 必要もなく、呼吸盈の増加掠異化作用の旺盛な事を■示すものであらうから、催物より営番分を仰ぐ病掠 餞異にあっては、新陳代謝の一平衡が破れないばかりでなく、むしろ生活力が庄盈とたるのではなし\かと も推癒せられるからである。ともあれ植物生長ホんキンの影響が菌弊医とってニ、も岸本植物と同様である か青かと言ふ事絃、学理的陀■興味あるばかりでなく、笑用的薗よりも見逃す寄の出殊ない問題であらう0 筆者等は以上の見地よりして、オリーザ茨粗病菌G∠β♂0j如7衰〃乃一っム〃α7g′〝β ALMEすDA 分生胞子の 発芽管伸長に及ぼすα−ナフグレン鱈酸及び2.4r−Dの影響につき一・、ニ検討したのでこ」に報償する こと1した。侍本笑駄;こ使用したα−ナフクレン配酸及び2.4−Dは本学々長黒土博士より分誤配受げ たもので㌧ニ㌻リー・ヴ茨症病菌は本学野呂教授より戴いた祝事県より分離したもので、玄友紀感謝の窓を表 する次第である。 ⅠⅠ欝験胡料及び方法 供試覇和は 、香川贋/j、雷鳥産のオジーヴ被音県より昭和25年1月20日分離し、2%膜壁加際鉛薯煎汁、 替地塞天、アスパラギン加用合成の各種増薯基上控形成せられた分壕胞子む使用し允。内藤(4)は承薗 の増宅分生胞子の新鮮なものは井j3水で150Cよ、り350Cの間でよく発芽し、35OCが最適温度で25OCで 按約89、8%の孝吉芽率を\示し一たと報・督し挺。本報告に於てほ、巧者後日数を1経て、新鮮なものに比較して 相当発芽率の劣る分生胞子を材料とし、0..05%の溶液を用ひ、α−ナフクレン碍駿加盟塩並に2.4・−・Dの 250cに於ける分筆胞子発芽に及ぼす影響に就き笑験を試みた。 先づ井戸水及び井戸水で0.05%に稀釈したα−ナフクレン鰭教加旦塩(■α−NAAKS)鮎■好2.4−・D 5C..C..を注入した試紛管に、分生胞子を一針で採取して−胞子懸濁液を作り、クローム妖艶で粍洗し乾燥し

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28 たスライドグラス上に′j、畳宛3満載せ、次に点滴が草乞かぬ楼;て:シャーレむ連署して中に′ト罷り水む入れ たもの」申にスライドグラス約7枚を・重ねて台とし、試料の載った前記スライドグラスを・之に納め、250 Cに調節Lた定温器に入れ、18時間後取出し、そのまゝ雇掴勘㍗改遷して点滴を/酪放させ、点滴め乾燥 した節朗に水滴を.・のせて槍鏡Lプご。 ⅠⅠⅠ実 態 結 果 実除絃9回繰返したがその結果は第1表の如ぐである。表中Cは梗準無処理区∴Nはα←∵ナフクレン 密雲酸力順境0.05%敲区、Dは2.4−・DO.05兇液区を示すものとす。表中発芽管の平均は測定胞子中発芽し た胞子の発欝管長の平均を示し、最長発芽管、最短裾孝管は測定したもの\中で最長及び最短の発芽管 の大いさを示す・ものである。備発芽管の2*出てゐるものや、分枝してゐるものはその合計した長さむ 以て示しプと。 第−∵表 α−・NAAKS及び2.4rDがオリトザ袈症柄菌分生胞子の発芽に∴及ぼす影響冥除結県

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■ 2ミ) ⅠⅠⅠⅠ考 察 2.4一一D(つ殺単作用は贋く米闊で実験されてゐるが、それケこよると什1%・−0い95%フk溶液の撒布按芝登 には無害で華〉るが、タンポポ、へラオホバコ、シぺツメクサ、ノ、コべ、ブタクサ、カタバミ等を粘托せ L.める,又.24−Dほ強力な合・成植物生長ホル・モンであつ■て、その作用はα−タフタレン酪竣より雪)∈肘ハ が、α−−づ一・フクレン日吉駿も霧濃度の時は成長を・抑制する技に作用して釆る寄世間知の事実である。簡奥 の発塚朝症摘ほ4トD牲0.03為、α叶∵デフクレン胎教姥0..05%で可能であると報告されてゐる(2)。さて一筆 脊等の行′:二)たオリーヴ2鋸自満菌分儀胞子の発芽に及ぼすα十ナフクレン酪酸及び2り4−・Dの影響につ)、て 見るのに.第l表により明かな如く、0‖05%の濃度,:こ於て株成程度発芽紅促進する傾向が窺‡.れる。王緒 に筆者等∴興味を■感ずるのは惧準区の発芽率の不良なもの軽植物生長ホルモンの発芽促進の劾・果が著し い寄で、比の傾向は.特に2り4・一Dに於て覇者の放である。今此の関係を・明示する■ために、第−・表の実験結 果む基として各実験毎に於ける処理区と燕処理区の発芽率の葺を・表示したものが第2表である。 第2表 α⊥NAAKS及び2.4−・D処理区と無処理.区のオザーザ茨疲柄蘇分生胞子発芽率の差異 更にα←ナフクレン酪酸と2・4一りの分生胞子軍芽促進の傾向を■比戟検討して見るの忙、槙準区の鶉 芽挙が比醒的良好なもの即40%以上の符号率を■示し・たものは第1衆で判る如く何れもα−∵デフクレン硝

酸の方が発芽促進の効果が大であるが、憬準区の発芽率の悪い場合即30%以下の萌芽率を示したものは

何れも2・4ト・Dの方が発芽促進の効力が大である。即第4衆がこの関係を明示トたもので、第4表は第1衣

の実験結果を基として械準区の発芽率40%以上のものと30%以下のものと町区別して集計ZF剛ノたもの である。本葉瞼のう、ち標準区好一於て発芽率の非常なて惑いものがちるが、この発芽不良の原因についで考

察してみ・るのミ.こ、増窄期間が長期‘。てこわたつ1たために分壁胞子の細胞膜や秤胞腎が質的一仁或輝度変性し、

叫痙の休打民約性状む帯びて来る結果で世考いかとも想像される。若し斯う言ふ推定が成立つノものとする

ならば、此の穣の樹物ホ′レモンは∴此の様な休眠性を得びた胞子の発芽を\則頗促進する効力を・持つのでは ないかと考へられる。此の見解を■とるならば標準膚.に於て発弊率の憩い¥)の程塞芽促進の影響の大き.′く なる寄が或程度理解されるのでは替ろまいか。 次に・発芽管の長さに及ぼす枝物ホルモンの影響履見るに、静・イ表の如く大体,:こ於て処理区のものは概

準区のもの忙比較して伸長が惑い楼で、此の傾向榛特忙2・・4−Dに於て管し浣。衛此の場合標準区の平均

発芽管長が短いもの程御制作用少くなり、特に2u4叫D灯於て此の傾向が著しい楼で、水滴申ぐ38.6/j以 下の平均管長のもの牲むし.ろ波長促進的な傾向さへ示Lてゐる。此の関係を示したものが、第3表せ、 第3黄緑筆1衆の実験結県を一基とトて、各実験毎の植準無欠理区の平均発芽管長と処理区の平均発芽管 長の差を示し■なものである。種本契粉に於て桔梗準区の平均発芽管長が笑験首線返す慶た著しく碧典を・ 見せ1たが、之は供試材料の轡基として2%庶勢加馬鈴穿審天、常油寒天、アスパラギン加用合成の3鱗 の培姜基む用い、然も培用日数が僅々に典る胞子を■実験毎町変更して供試した関係によるのではないか と想像されるが、此の点は衛牛後追求し■て\見る鋳りである。 第3表 αt・NAAKS及び2.4p・D処理慮■と無知埋区のオリー・ヴ羨抱病菌分生胞子平均発芽管長の差異

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第4表 無勉整区発芽の良計こよるα−N阜AKS放び2・・4−・、D¢)オリ・・・ヴ泉賂病菌分座胞子の雑芽に 及ぼす影響の差異 実験区別 無英理区発芽率 C N D 40%以上のもめ C N.D eO%以下のもの Ⅴ 摘 要 (1)オリーヴ黎疫病蔚分垂胞子(Gloeo5?oriumOZdモJaYu>nALME王DA)に対するα−ナフクレン酪酸

加里墟凍飢こ2.4−・Dの影響むみるため、浪鹿0.05%の水溶液を俊用して、250C18時間後の発芽率

及び発芽管長を測定した。

て2)α−・ナフタレン始酸加盟鴇、2二4・−D共て発芽む促進し、発芽管の伸長を∵抑別した二0

(、3)無処理胞子の孝吉芽挙が患いもの程、発芽促進の悌向は大きく、叉無処理胞子の賂弊皆の伸びが短

いもの程、成長脚部の作用掠小さか一つ衷:。

(4)2.4・−・D拭α−サフクレン把酸加盟塩よりも詣芽促進、発芽管の伸長に対する抑制何れの作尉匿

於■ても著しい慣向がちつた。 引 用 文 献 (り撰上春治、竹■松哲失:発芽抑制による焚の貯躍力噛蓮に関する研究(俸≡報)、香潮解立将業専門学校研究 和暦、箪1巻、第誓艶、8笠−S9貫(確ほ需㍍年) (ヨ) 生野ミ安夫・新於草剤J・・4ニーつi二′就て、農業及園絡Ⅶ第霊「櫓、5パ員(昭和群峰) (3) 将島康夫‥雲仙4−Dの殺串極帯、良業及!云も輩、第三5台、きヨさ;fl−一っ;;碩(曙和㍍摩) (り,内藤中人;オリーグ炭蔚病菌の研究、香川煉瓦農新大寺田究苺岱、第:鳩。第1・・鏑軋(昭和25年) ‡i占sl用壷

1・王ntbispaぎe‡ar?describedtbe stu∂ies(}n沌e effectヨOfph)t(−も(−で荘・OneS紬tbe coれト

dialger・minatiGn Oぎ C′ク“堕しク♂′′J■7∠77Z O為㍗研∠′ノー′ALM惹江蟻 Ca−ユSln昌 tbe o】ive arltbr・aCn()Se

2・Using t二he we〕1一ほter,005クる α・NaFhthalcr}e aCetic acid p血SSium salt£Oiutionand O“05ク名2.4−Dicbi(汀OpIlel−0Ⅹ.yaCet三cacまds()1u血,tber・elationto紘e conidノialgerminatioム

0デtbe caⅥSalfungusⅥaSねSte乳

3・Theperc?ntage OL theconidialeerminaJtion waぅhi3her ho沌in thelatter SOlutionsthan ㊦

inthe wellwafer,While the germ血besin them were sho珪er thanin the wellⅥater・

AccordinglywemaYreCOgnlZe ttiatti−eSePh押hormOne?喜一aVe the stimt11ating act・まon fo theconidialgermination,and alsotheinhibitin弓aCtion tothegrow・thoFgerm・tubes

4・The stimulati(一灯tothe cDnidialgermination bel二見megT・aヨuailYremarkablewith adecrease

OftheconidialgerlninabilitYin七helVellwatcr,Whiletheinhibiそion to the grt}Wth of

germ−tube$1es$Clear graduallywith a decreaseofthose growthinthewell−Water

5.2n4−D一∼aSinclinedtohemoreeffective thanα−Naphthalenacetic a〇idin the stiml】1ation

totheconidialgerminationaswellaちin沌einhibitiontothegrowth ofgerm加bes・

参照

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