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まえがき 廃液処理の手引き は,1984 年に初版がつくられ, その際に必要に応じて改定 追補を行いつつより分かりやすく使いやすいものにしてゆくことが, 当時の排水処理運営委員会によって合意された. その後, 学内の排水処理方法が変更されたことや水質汚濁防止法等の法律の改正に伴い,1996 年に第

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山口大学総合科学実験センター

       排水処理センター

2006年3月

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ま え が き

 「廃液処理の手引き」は,1984 年に初版がつくられ,その際に必要に応じて改定・追補 を行いつつより分かりやすく使いやすいものにしてゆくことが,当時の排水処理運営委員 会によって合意された.その後,学内の排水処理方法が変更されたことや水質汚濁防止法 等の法律の改正に伴い,1996 年に第 2 版が作成された.この 10 年間で再び,排水処理に 関わる大学および社会の状況が大きく変わり,手引きの改訂が必要となった.  状況変化の第一は 2004 年 4 月の国立大学法人山口大学の発足である.法人化によって, 大学は労働安全法の適用を受ける事業所となり,労働基準監督署の管轄下に置かれること になった.そのため,大学構成員の安全衛生管理を担う労働安全衛生委員会が作られ,学 内での薬品管理や作業環境の安全について見直しを行い," 人 " の安全管理についての体 制が整いつつある.排水処理センターの任務は,このような労働安全衛生管理と表裏一体 であり,人と環境の双方の安全・保全のため,排水・廃液の取り扱いがよりいっそう適切 に行われるように努めることが,求められるようになった.  第二に,ここ数年で吉田,常盤,小串のすべてのキャンパスで,大部分の理系の建物ご とに p H 計が設置され,実験系排水のモニターが行えるようになった.これまでは,吉田 地区でのみ実験排水を 1 箇所に集め p H の監視を行っていたが,異常を検出しても発生場 所の特定が困難であり,酸・塩基の不適切な排出に対する防止効果はあまりなかった.現 在では,少なくとも吉田地区では建物ごとに常時 p H が表示され,異常排水の排出元とそ の時刻が分かるようになった.その結果,タイムリーに当該部局の教職員および学生に警 告を発することができるようになり,また異常排水の排出回数の統計が蓄積され,部局間 での排水に対する意識の高低が推察できるようになった.  第三に,環境に対する社会全体の意識がいっそう高くなったことが挙げられる.2005 年 4 月に「環境配慮促進法」が施行され,国立大学法人を含む全ての事業所は,年度ごと に環境報告書を作成し,公表することが義務付けられた.これによって,大学は環境マネ ジメント体制を整え,エネルギーの削減,C O2 排出抑制,環境汚染の防止など自然環境に 対する負荷の抑制や配慮を適切に実施することが求められるようになった.大学は,環境 保全に対する正しい認識を持った学生を育てるとともに,環境保全について社会に範を示 す存在となるように努める責任がある.  以上のことを踏まえ,今回の改訂は,第 2 版にその後の規則の改正や法律の改正を反映 させ,またより読みやすく利用しやすいものとなるように配慮して行った.今後も関係諸 氏からの意見をいただき,より良いものへと改訂を進める予定である.   2006 年 3 月 1 日 山口大学総合科学実験センター排水処理センター運営協議会 排水処理センター長  右 田 たい子

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  目     次

(まえがき) 1.排水処理の総論   1-1 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1   1-2 山口大学における実験排水管理体制・・・・・・・・・・・・・・・1   1-3 山口大学の排水処理施設・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2   1-4 山口大学の排水経路・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4   1-5 排水処理システム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5   1-6 廃液の区分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 1-7 排水の水質基準・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 2.無機系廃液の処理   2-1 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10   2-2 廃液の分類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10   2-3 廃液の収集・回収・貯留・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11   2-4 廃液の搬入・運搬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12   2-5 廃液処理の原理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15   2-6 廃液処理システムの概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16   2-7 無機系廃液施設の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 3.有機系廃液の処理   3-1 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21   3-2 廃液の分類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21   3-3 廃液の再利用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22   3-4 廃液の貯留および保管・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22   3-5 廃液の取扱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23   3-6 廃液の搬出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 4.写真廃液   4-1 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26   4-2 廃液の搬出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 5.生活排水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 6.実験排水   6-1 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28   6-2 実験排水モニター施設の監視機構・・・・・・・・・・・・・・・29   6-3 pH 計の設置 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30   6-4 実験系排水の pH 監視体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 7.不用薬品   7-1 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36   7-2 不用薬品の処分までのシステム・・・・・・・・・・・・・・・・36 8.薬品庫および廃棄物貯蔵庫   8-1 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37   8-2 薬品庫および廃棄物貯蔵庫・・・・・・・・・・・・・・・・・・37   8-3 吉田地区廃棄物集積場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 参考資料,その他    学内関係規則等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(付 1-23)   関連法令および参考資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(資 1-17) 参考文献

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1.排水処理の総論

1-1 はじめに

 大学から排出される廃液や廃棄物は,一般に他の産業活動や市民生活に伴う廃棄物 に比べて量的には大きくはない.しかしその内容は多岐にわたる.さらに季節や時期 により廃液の排出量の変動が多いのもその特徴の一つである.さらに,自然科学系の教 育・研究の結果排出される物質の中には,有害と認められている既知の物質だけでな く,その他にも,まだその性質が解明されていない中間生成物質あるいは細菌,ウィル ス等の微生物等,対応の容易でないものも含まれていることもある.このため,廃棄物 処理,廃液処理については正確な知識に基づき十分気を付けて行うことが必要となる。  本手引き書は廃液の取扱についてまとめたものである . しかし,廃液だけではなく固体 廃棄物や気体廃棄物についても,大気・水・土壌の環境汚染につながる可能性があるので, これらを取り扱う場合には,これら相互の関係についても常に留意する必要がある.

1-2 山口大学における実験排水管理体制

本学における実験排水は「国立大学法人山口大学排水処理規則(以下「山口大学排水処 理規則」と略す)」に基づいて,山口大学総合科学実験センター排水処理センター(以下「排 水処理センター」と略す)によって管理されている.排水処理センターは,本学の教育・研究・ 医療活動に伴い発生する排水による環境汚染を防止し,教職員,学生および周辺地域住民 の生活環境の保全を図るとともに,排水処理や環境保全に関する教育に協力することを目 的として設置されている.排水処理センターの位置付けを図 1-1 に示した.

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実験排水・廃液については排水処理センターが主体となってその回収,処理などを行っ ている.また,1995 年度より,山口大学環境汚染等防止対策委員会(当時)の委嘱を受けて, 不用薬品に関する情報提供や交換等の斡旋を行っている .

1-3 山口大学の排水処理施設

山口大学は,山口市の吉田地区(人文学部,教育学部,経済学部,理学部,農学部,大 学教育センター,事務局,学生部,図書館,農学部附属家畜病院および農場,教育学部附 属養護学校,保健管理センター,メディア基盤センター山口分室,埋蔵文化センター,総 合科学実験センター(アイソトープ分析施設,機器分析実験施設,実験動物施設,排水処 理センター), 吉田寮,椹野寮,職員独身寮および国際交流会館)と宇部市の常盤地区(工 学部,メディア基盤センター,地域共同開発センター,大学院ベンチャービジネスラボラ トリー研究施設,ビジネス・インキュベーション施設,有限会社 山口 TLO および常盤寮, 国際交流会館),および小串地区(医学部,附属病院,総合科学実験センター(生命科学 実験施設,アイソトープ実験施設,遺伝子実験施設)の3キャンパスに分散している. 吉田地区には排水処理センターが置かれ,無機系廃液処理施設,吉田地区廃棄物集積場, 実験排水モニター施設がある(図 1-2).常盤地区(図 1-3),小串地区(図 1-4)にも廃 棄物集積場がそれぞれ設置されている. 図 1-2 吉田地区と排水処理センターの位置

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図 1-3 常盤地区

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1-4 山口大学の排水経路

  山 口 大 学 の 排 水 経 路 は, 図 1-5 に 示 す よ う に 地 区 ご と に 異 な っ て い る.  吉田地区: 吉田地区は,雨水,生活排水(トイレ,流し、食堂等からのもの)および 実験洗浄水と排水経路が3系統に分かれている.雨水は雨水管を経て九田川に放流される. 生活排水は 1996 年 6 月から山口市の公共下水道に排出している.実験洗浄水(実験で発 生した原廃液を分離した後の器具の洗浄排水等について)は 2003 年4月から建物ごとに p H を測定している.さらに吉田地区の実験系の排水を実験排水モニター施設に集めて p H をチェックした後,生活排水に合流し,山口市の公共下水道に排出されている.              常盤地区・小串地区: 常盤,小串の両地区は主に雨水と生活排水・実験洗浄排水の2 系統に分かれている.しかし,建物の改修工事に伴い,一部の実験系の建物では生活排水 と実験排水を分離し,2003 年4月から実験排水の p H を建物ごとに測定している.一方, 雨水は雨水管を通って川に放流され,生活排水・実験洗浄排水は共に宇部の公共下水道へ 放流されている. 図 1-5 山口大学の排水経路 < 参考 >  学内のマンホールにはペンキで色が付けてある。実験排水は赤色,生活排水は黄色,雨 水は青色である.色の付いていないマンホールは電気配管用である.

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図 1-7 は廃液の発生源から処理までを示したものである.排出者自身が行う作業と排水処 理センターが係わる業務に分けて示してある. < 参考 >  一括処理とは,実験廃液を1カ所に集めた後,処理施設において収集した廃液の内の同 系統の物を合わせて一括で処理することをいう.  原点処理とは,発生源において何等かの処理を施し,排出者自身が廃液を無害化処理し て放流する.または,廃液をその内容に応じて適当に処理した後に分別して貯留する.即 ち,排出者が一括処理が可能になるよう発生源において廃液を系統別に貯溜し,かつ適当

1-5 排水処理システム

 山口大学の排水処理システムの全体図を図 1-6 に示した.  実験室から排出される廃液を無機系廃液,有機系廃液,写真廃液に大別して分別回収し, 無機系廃液は学内の廃液処理施設で一部を一括処理している.有機系廃液と写真廃液は業 者委託を行い学外処理を行っている.  無機系廃液と写真廃液は専用のポリタンクに貯められ,定められた日に集積場に搬入さ れる.小串,常盤地区の無機系廃液と写真廃液は産廃運搬業者によって排水処理センター (吉田地区)まで運搬される.有機系廃液はそれぞれの地区の集積場で集められた後,委 託業者に学外処理を依頼している. 図 1-6 山口大学における排水処理システム

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図 1-7 廃液の発生から処理までのフロー

1-6 廃液の区分

 実験廃液の区分の概略を図 1-8 に示した.図 1-9 には廃液の分別早見表を示した.  山口大学では,研究や学生実験で発生する廃液を無機系廃液,有機系廃液,写真廃液の 3種類に大別している.さらにそれぞれの廃液区分の中は細かく分類されている.  分類された廃液は,無機系廃液の一部は学内の無機系廃液処理施設において処理され, それ以外の廃液は学外で処理される.一方,有機系廃液,写真廃液は全量を外部業者に委 託して学外で処理される.  実験で発生した廃液が無機系または有機系廃液として区別しにくい場合には,廃液の内 容物を詳しく調べ排水処理センターに問い合わせてその判断を仰ぐことになっている.ま た,実験室で発生した廃液については実験を行った本人が責任を持たなければならない. 廃液によっては適正な前処理(原点処理)を行った後に初めて出すことができる場合もあ る.  また,分類区分の異なるタンクにその他の物質(特に水銀は要注意である)が混入した 場合,廃液処理が通常の処理方法では困難となり,その結果学内の処理施設では処理不可 能となることも出てくる.この場合,処理水が排水基準を超過し再処理費用の大幅な増大 にもなりかねない.これに伴い処理作業に危険を招くこともある.このため廃液の分類に は十分注意する必要がある.  これらの事態を防止する意味で 本学においては,特に無機系廃 液の貯留時には,タンクごとに 誰がどのような廃液をいつどれ だけ投入したのかを逐次記録す るカード(無機系廃液分別貯留 記 録 用 紙: 表 2-2, 付 11) が 用意されている.これに記入す ることにより廃液の排出者がい なくても問題なく廃液が処理で きると考えられる. 図 1-8 廃液の区分

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1- 7 排水の水質基準

 山口大学の吉田,常盤および小串の3地区の生活排水(実験系排水を含む)の放流先は 山口市あるいは宇部市の公共下水道である.従って,下水道法や市の下水道条例に定める 排水の水質基準に従わなければならない.  下水道への排出基準について表 1-1 に示した.また有害物質の一部の項目については下 水道法の基準と水質汚濁防止法(表 1-2,1-3)の基準が同じである.すなわち,これら の有害物質は下水道の終末処理場でも除去されることなく,公共用水域に排出されること として考えられている.また 2001 年6月から,窒素・リンの濃度に関する規制が,下水 道法および水質汚濁防止法に新たに加えられた.   その他注意する点として,写真廃液,有機系廃液,不用薬品,廃液処理施設から生成す る汚泥の処理を外部の業者に処理委託する場合には,委託業者の選定を厳密に行う必要が ある.委託業者が処分先で不法投棄等の環境汚染等の問題を起した場合には,排出者責任 (大学の責任)を問われることが廃棄物処理法に示されている.また研究教育には何を使っ ても自由ということではなく,研究者が廃棄する物(廃棄物)については最後まで責任が 伴うことを認識しておくことが重要である. 表 1-1 下水道法の排出基準

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表 1-3 水質汚濁防止法排出基準(有害物質) 表 1-2 水質汚濁防止法排出基準(生活環境項目)

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2.無機系廃液の処理

2-1 はじめに

 無機系廃液の処理はフェライト法による処理が行われる.  本学においては,無機系廃液の処理は中和凝集沈殿法により行われ(1978 年から 1994 年),その後フェライト法による処理(1995 年から現在)が行われて現在に至っている.フェ ライト法は,凝集沈殿法に比べスラッジからの重金属の溶出が少ないという点で優れた処 理方法である.しかし安定した処理(適正な処理)を行うためには,以下に示すような厳 密な廃液の区分と分別・回収が必要となった.

2-2 廃液の区分

 本学では無機系廃液は処理を厳密に行うため,6系統に分けて分別・回収している.廃 液の分別図を示した(図 2-1). その他,一般的注意として (1)固形物(ガラス片,ろ紙,その他)を混入しないこと(廃液中に入れてはならない). (2)放射性物質を含まないこと.科学技術庁の監督下にある人工放射性元素等は絶対に    混入させてはならない. (3)ウイルス,細菌に汚染されたものを含まないこと (4)有害物質を含まない強酸または強塩基の廃液は排出者自身が塩基または酸を用いて    中和し,その塩としての濃度が 5%以下になるよう水で希釈したのち放流すること    ができる.しかし,強酸や強アルカリを中和処理するには危険を伴うので少量なら 重金属廃液として出すことができる. 図 2 ー 1 無機系廃液区分図

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2-3 廃液の収集・回収・貯留

 廃液搬出者はそれぞれの廃液区分に従って分別収集する.分別収集した廃液は,決めら れたポリタンクに入れる(図 2-2 参照).ポリタンクに分別収集した廃液は排水処理セン ターに運搬する.廃液を運搬および回収するまでの間は排出者の責任において貯留する. [ 注意事項 ] (1)廃液とは,原液と 2 回目までの器具洗浄水を言う. (2)廃液は適正な条件になっているか確認する.    廃液を適正な状態にした後(pH 調整の処理),専用のポリタンクに入れる. (3)有機溶媒を混入させない   有機溶媒等の有機系廃液を含む場合には,廃液の成分を排水処理センターに申告し,   無機系廃液あるいは有機系廃液として取り扱うかについてその判断を仰ぐこと.   水と混じらない有機溶媒は可能な限り抽出,蒸留等により分離してそれぞれ無機系   廃液と有機系廃液に分けて出すこと. (4)有機物を含まない   有機物の共存はフェライト処理において結晶格子への有害金属イオンの組み込みを   妨げるため,できるだけ有機化合物の混入はさける.濃度の濃い有機物を含む廃液 は少量でも個別のポリタンクに入れて出すこと.    [ 個別の廃液に対する注意 ] (1)水銀廃液は無機水銀の状態で回収・収集する.  有機水銀は酸化分解することにより無機水銀に変わる.排出者自身が可能な限り酸化  分解を行うこと(2-7 参照).この際,酸化分解処理過程で水銀の蒸気が発生するこ  とがあるので,十分気を付けること. (2)シアン廃液はアルカリ性に保つこと.  シアン化物イオンは酸性側ではシアン化水素(HCN)の気体(猛毒)となって大気中  に拡散する.従って,シアン化水素が発生しないように廃液の pH を l2 以上にして保  存する. (3)錯シアン廃液は分別して回収すること.   錯シアン化合物(金属とシアン化合物の錯体)は,次亜塩素酸による酸化分解にお   いても処理困難であることからシアン廃液の中でも個別に分けて搬出する. (4)ふっ素,りん廃液は別にして回収すること.  ふっ素,りん廃液はフェライト処理を行う際に妨害する.フッ化物イオンは多くの金  属と安定な錯体を形成しやすいので,各種金属イオンの処理,除去にフッ化物イオン  の共存は好ましくない.従って,フッ化物イオンを含む廃液と他の廃液と混合しない  ように別に収集する.重金属と混合した場合にはふっ素・りん・重金属廃液に含める. (5)沈殿の生成を防ぐために重金属廃液は酸を加えて pH を下げた状態で廃液を出すこ   とが望ましい. ( 6) 特定廃液(ベリリウム,タリウム,オスミウム)はフェライト法では処理困難なため,   排水処理センターで別途保管し,まとめて業者委託し処分する.

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2-4 廃液の搬入・運搬

 排水処理センターの廃液回収日時については年度当初排水処理センターから通知され る.回収場所は吉田地区は排水処理センターの建物(図 1-2 参照),常盤地区および小串 地区は廃棄物集積場(図 1-3,1-4 参照)である.常盤地区の廃液回収の詳細については 工学部管理係から通知される.小串地区は毎月第3金曜日に無機系廃液を含むすべての廃 液を回収しており,詳細は管理課契約第 3 係から通知される.小串地区及び常盤地区にお いて,一部の廃液を廃棄物集積場に一時的に貯留することができる.廃液の回収時に廃液 および廃液ポリタンクが2-3の記述および下記の記述に適さない場合には受け取っても らえない. [ 搬出時の確認事項 ] 1.廃液ポリタンクにシール(図 2-2)および廃液履歴カード(表 2-1:3 枚綴りの 3 枚目) と分別貯留記録用紙(表 2-2)がプラスチックカードケースに入れられひもでくく りつけてあるかを確認する. 2.ポリタンクの廃液が 10L(色テープ)以上でないことを確認する(図 2-2 参照) 3.廃液の pH を確認する. 4.廃液カード(表 2-1)が正しく記入されているか確認する. < 参考 >  無機系廃液履歴カード(3枚綴り)および無機系排液分別貯留記録用紙は当該部局の事 務室に備えてある.無機系廃液履歴カードの1枚目は排水処理センターに提出,2枚目は 当該事務に提出,これらの記入例を表 2-1,2-2 に示した.  ポリタンクが必要な時は申請書(表 2-3)に必要事項を記入して排水処理センターまで 提出する. 図 2-3 廃液の出し方の悪い例 図 2-2 無機系廃液ポリタンク 破損したポリタンクに入れ たため廃液が漏れた 廃液が 10L 以上入っている カードケースに入れないで 直接貼り付けてある 廃液がガラス瓶に入れられて 出された

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表 2-2 無機系廃液分別貯留記録用紙の記入例

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2-5 廃液処理の原理

 << フェライト法 >>  フェライトとは鉄と金属(M)との複合酸化物である.MFe2O4あるいは MOFe2O3で代表さ れる亜鉄酸塩である.これらはスピネル尖晶(尖晶石,M g A l2O4)と同じ結晶構造をもち, また M が 1,3,4 価などの金属に置き換えられた物や,それらが複合したスピネル型以外の 結晶構造をもつ物をフェライトと総称する.フェライト生成反応を式(1)に示す. 2価の金属イオン(M2+)を含む廃液中に,2価の鉄イオンを混合し,アルカリを加えると, 式(1)の反応によって混合水酸化物の沈殿が生成する.この混合水酸化物は水溶液中で 加熱,空気酸化を行うと,再溶解,酸化,晶析を経て最終的に式(2)の反応によってフェ ライトが生成する.以上の過程を経て,廃液中の金属イオンもスピネルフェライトを生成 する.フェライト化処理できる金属イオンについて表 2-4 に示した.スピネル格子構造を 図 2-4 に,フェライト生成の相図を図 2-5 に 示した.またフェライト生成のビーカー実験 について図 2-6 に示した. 図 2-5 フェライト生成相図 図 2-4 スピネル格子構造および立体図 酸素 Fe, Metal 表 2-4 フェライト処理可能な金属イオン

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<< フェライト処理法の特徴 >> 1.多種の重金属イオンを一括して処理することが出来る.生成したフェライトは強磁性  であるため磁気分離が可能である.フェライト沈殿物は吸着作用をもっているため,   浮遊固形物も同時に吸着除去出来る. 2.重金属がスピネル型結晶中に取り込まれるため,埋め立て処分をしても重金属の再溶  出の危険性が少ない. 3.十数%の塩濃度の廃液でも処理できる. 4.水銀は処理困難なため前処理を必要とする.キレ-ト錯体を作っている重金属はフェ  ライト化しない. 5.フッ素,リン酸,アンモニウムイオンはフェライト化反応を妨害し,ケイ素,タンタ  ル,ニオブ,アンチモンなどの金属イオンは磁性フェライト化を妨害する.ベリリウム,  タリウム,オスミウム等は処理困難である.

2- 6 廃液処理システムの概要

 無機系廃液の処理はフェライト法を主にして行われる.しかし,全てがフェライト法に よって処理できる訳ではなく,水銀,シアン,ふっ素・りんについては別系統で処理する. 無機系廃液処理の全体のシステムを図 2-7 に示した.また,水銀,シアン,ふっ素・りん 廃液の個別のフローチャートを図 2-8 を示した. 図 2-7 無機系廃液処理システム

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<<2-6-1 水銀の処理 >>  水銀廃液はフェライト法では処理できない.水銀は酸化分解工程を経て,有機水銀を分 解した後,キレート樹脂塔を通して水銀を吸着処理される. <<2-6-2 シアンの処理 >>  シアンイオンは次亜塩素酸により分解される.分解反応は下記の2段階の工程で進む. <<2-6-3 ふっ素・りん廃液の処理 >>  ふっ素・りん廃液は塩化カルシウムを加えて難溶性のリン酸カルシウム,フッ化カルシ ウムにした後,固形物として分離し取り除かれる. <<2-6-4 重金属の処理 >>  2-5で述べたフェライト法によって行う.

2-7 無機系廃液処理の概要

 無機系廃液処理施設の図面については図 2-9 に示した.収集・搬入された廃液はまず廃 液の内容を確認した後,重金属,シアン,水銀,ふっ素・りん廃液に分類し,それぞれの 廃液受槽(原水タンク)に移される(図 2-9: 中央). 1)水銀,シアン廃液:これらは酸化分解による前処理が必要となり,酸化分解処理装   置によって前処理が行われる(図 2-9:酸化分解ユニット).  1-1) 水銀廃液:水銀廃液は有機物を酸化分解するために硫酸および過マンガン酸を加   え,その後約 70℃に加温して水銀を無機水銀にした後,水銀キレート樹脂に吸着    させる処理を行われる.  1-2) シアン廃液:シアン廃液は次亜塩素酸による酸化分解が行われる.その後,残っ   た難溶性のシアン化合物はシアンキレート樹脂を通して吸着処理される. 2) ふっ素・りん廃液および重金属廃液は重金属廃液処理槽(図 2-9,フェライト反応槽)  で処理が行われる.  2-1) ふっ素・りん廃液:塩化カルシウムを加えると沈殿が生成する.このままでは固   液分離が困難であるため高分子凝集剤を加えてフロックを生成させる.その後,脱水   装置により固液分離を行い,ふっ化カルシウム,りん酸カルシウムのスラッジが取り   出される.  2-2) 重金属廃液:廃液の一部を取り,重金属濃度を予め測定し重金属濃度が約 2000ppm

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図 2-9 無機系廃液処理施設 以下になるように希釈し,フェライト処理の条件を決めるためのビーカーテストが行われ る.その後,処理する廃液を重金属廃液処理槽(フェライト反応槽)に移液し必要に応じ て希釈し,酸を加え酸性(pH<2)にした後,硫酸第一鉄を加え撹拌する.次に水酸化ナト リウムを加えてアルカリ性(p H10)にする.この時重金属および鉄イオンは金属水酸化物 となる.その後ボイラーの蒸気により液温が約 70 度に加熱され,さらに空気が吹き込ま れることにより一部鉄 (II) が鉄 (III) に酸化されフェライトが生成する.フェライト生 成反応の終了は O R P(酸化・還元電位)の変化により判断される.フェライト生成後,脱 水装置によりフェライトスラッジは処理水と分離される.分離した後のフェライトスラッ ジは倉庫に保管し,後日搬出され産業廃棄物として処分される.処理水は中和槽で中和に した後,キレート樹脂塔(水銀キレート,重金属キレート,酸化アルミナ)を通すことで, 重金属および有機物を吸着除去した後,放流槽に貯えられる.放流槽の水質分析を行い排 出基準内を確認した後,学内の下水道へ放流される.しかし,放流槽の水質が排出基準以 上であればその程度に応じて重金属反応槽またはキレート樹脂塔に戻して再処理を行う. なお,これら処理工程で発生するガスは,排ガス洗浄塔にて洗浄される.ガス洗浄排水は 洗浄受槽に送られた後に重金属廃液の希釈水として処理される.廃液処理装置のフロー図 については図 2-10 に示した.

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3.有機系廃液の処理

3-1 はじめに

有機系廃液の処理は国立大学法人山口大学有機系廃液取扱要項(付 12)に従って行わ れている.この要項は廃液の分別貯留および回収の方法について規定したものである.本 学においては有機系廃液を処理する設備を有しないため,外部業者に処分を委託している が,有機系廃液の中には引火性のものや有害なものも多く,その取扱には十分な注意が必 要である.  1995 年2月から水質汚濁防止法の項目に揮発性溶媒等が追加された.廃液を不用意に 流しに流すことは論外として,実験室において単に有機系廃液として貯留回収しているだ けでは排水基準を守れない危険性がある.溶媒の減圧留去には必ずトラップをつけて溶媒 を回収するなど,有機溶媒が水に混入しない対策が必要である.また,有機溶媒と接触し た水相は有機溶媒が必ず含まれていることから実験排水として流すことができない.この 場合の水相は有機系廃液として処理しなければならない.実験・研究で発生した有機系廃 液の取扱いについては無機系廃液と同様十分に注意しなければならない.

3-2 廃液の分類

 有機系廃液の取扱については,燃えやすい溶剤が多いことから,貯留に関して消防法上 の注意が必要である.また環境汚染に対する配慮から廃棄物処理法上の注意も必要である. 図 3-1 に示すように,本学では消防法に基づいて4種類に分類される.さらに水質汚濁防 止法に有害物質として規定されているベンゼンやトリクロロエチレン,テトラクロロエチ レン,ジクロロベンゼンなどの有機塩素系溶剤は,廃棄物処理法に定めるところにより, 廃棄物処分業者に特別管理産業廃棄物として委託しなければならず,これらについては別 個に扱う.従って,有機溶剤については,一般にできるだけ雑多な廃液を混合しないよう にすることが望ましい.区分については主に可燃性や引火点の違いによる4種類,有害物 質を含むか否か,あるいは塩素系か非塩素系かによって,細かい区分が必要となる.でき れば単一の薬品ごとに廃液タンクを分けることが望ましい. 廃液区分上の注意点を以下にまとめた. (1)塩素系の廃液あるいはベンゼンとその他の廃液とは出来るだけ混合しないこと. 塩素系の溶媒(ジクロロメタン,四塩化炭素,1,2- ジクロロエタン,1,2- ジクロロエ チレン,シス -1,2- ジクロロエチレン,1,1,1- トリクロロエタン,1,1,2- トリクロロ エタン,1,3- ジクロロプロペン)およびベンゼンは特別管理産業廃棄物(表 3-1,資 13)である.また,上記以外の塩素系溶剤についても燃焼処理をする際に,有害な塩酸 ガス等を発生するため,特別管理廃棄物なみに別途処理することが望ましい.なお爆 発や火災の危険性から,引火点が 70 度未満の薬品(第一石油類,第二石油が該当する) についても特別管理廃棄物として扱う(資 13). (2)重金属の混在する有機系廃液は各自で適正な処理を行い,有機系廃液または無機系 廃液として出せる状態にすること.金属錯体等については金属を水相に抽出するか,溶

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後の灰分は処理業者の産業廃棄物として処理される.この趣旨から鉛,砒素,水銀など の重金属類について混在しないようにする. (3)水の含有量が 99% 以上であっても,水質汚濁防止法等の排出基準を越える可能性が ある廃液の内,実験排水として流しに流すことができない薬品については有機系廃液と して出す事ができる.また水質汚濁防止法等で有害物質に規定されていない廃液であっ ても,有害と考えられる物については有機系廃液として出すことが可能な物もある.廃 液に関する不明点については排水処理センターに相談すること.

3-3 廃液の再利用

 有機系廃液中の溶媒は回収して再度使用できることが多い.従って,できるだけ溶媒は 回収して使用することが望ましい.溶媒の回収によって廃液量が少なくなり,薬品費が節 約できる.有機溶媒を多量に使用する研究室では,溶媒ごとに蒸留装置を組み立てて溶媒 を繰り返し使用できるようにするのも一つの方法である.

3-4 廃液の貯留および保管

 有機系廃液の多くは消防法に定める危険物である.従って,有機系廃液は消防法に準じ て取扱わなければならない.実験室等に貯留保管できる薬品および有機系廃液の全量は, 消防法に定める指定数量(資 9,10)の 0.2 以下でなければならない.消防法の定める危 険物の指定数量は種類別に特殊引火物 50L,アルコール類 200L,第一石油類 200L,濃硫 図 3-1 有機系廃液分別表

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酸 200k g 等々である.例えばジエチルエーテル 3L,エチルアルコール 20L,酢酸エチルエ ステル4L,濃硫酸 3kg を保管し取扱う実験室では指定数量を計算すると, 0.2 以下となり消防法の規制なしに取扱えることとなる.廃液量が指定数量を超える場合 には各地区の廃棄物集積場に保管することになっている.

3-5 廃液の取扱

 有機系廃液の取扱いについては次の注意が必要である. (1)有機溶剤中に混在すると危険な物質があるので,無闇に混入しないよう注意する   こと.含んではならない物質が混在している場合には,排水処理センターに相談し,   判断を仰ぐこと.廃液に内容物を不用意に混合してはならない. (2)廃液を入れる容器は石油缶またはポリタンクでも可能であるが,搬出貯蔵するた   めの容器は新しいものを使うこと.収納率は 90%以下にとどめること.なお,容器   も処理されるため返却されない. (3)貯留時に有機溶剤等が揮散しないように蓋をしっかり閉めること. (4)回収時,有機廃液回収カード(3 枚綴り)に必要事項を記入し(記入例 表 3-1),   有機廃液表示票(3 枚綴りの 3 枚目)はしっかりとテープで容器に張り付けること   (図 3-2). (5)回収運搬の日程はあらかじめ排水処理センターより通知される.   図 3-3 に廃液悪い出し方の例を示した.この様な事の無いように注意しなければ   ならない. < 参考 > 有機溶剤等使用の注意事項を図 3-4 に示した. 図 3-2 有機系廃液表示票の貼り付け方

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図 3-3 廃液の悪い出し方の例 ゲル状の物が廃液 として出された. 廃液が容器の体積の 90%以上入っている ガラス瓶に廃液が 入っている.       図 3-4 有機溶剤等使用の注意事項

3-6 廃液の搬出

 有機系廃液は吉田地区および常盤地区では回収日に回収され,即日に委託業者に引き渡 される.小串地区では回収後廃液物集積場に保管し,後日委託業者に引き渡される.  廃液搬出時の確認事項は以下の通りである. (1)廃液の量が容器の体積の 90%以下であること (2)有機廃液回収カードおよび表示票には必要事項が記入されているか.  回収カード ( 控 )(3 枚綴りの 2 枚目)は各学部の担当事務に提出,回収カード (3 枚  綴りの 1 枚目 ) は排水処理センターに提出. (3)有機廃液表示表はしっかりとテープで容器に張り付けられているか(図 3-2 参照). (4)産業廃棄物に対してはマニフェストを作成する.特別管理産業廃棄物(図 3-1  参照)に属する有機系廃液(ジクロロメタン,四塩化炭素,トリクロロエチレン等)  については,特別管理産業廃棄物用のマニフェストを作成し,業者に処理を委託する  こととなっている.

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4 写真廃液の処理

4-1 はじめに

 写真廃液は現像液と定着液に分別され,写真廃液として回収する(付属病院を除く). どちらの廃液も高 C O D,B O D 成分であるため流しから放流することができない.定着液に は多量の銀を含んでいる.従って,定着廃液中の銀含有量によっては売払が可能であるが, 銀の売却単価が低くかつ銀濃度が低いことから現像廃液と一緒に処理を依託している.写 真廃液の処理は,1996 年1月からの海洋投棄が禁止されたため、処理工場で分解処理が 行われる.

4-2 写真廃液の搬出

 写真廃液は指定されたポリタンクに入れて廃液を出すこと.写真廃液は吉田地区では搬 出者自身が排水処理センターにある専用の容器に現像,定着廃液を別々に移すことになっ ている.常盤地区・小串地区では,無機系廃液と一緒に吉田地区に運搬し,排水処理セン ターの専用の容器に移す.ポリタンクは移液後に返却される. 1.ポリタンクに専用シールが付いていること(図 4-1 参照) 2.廃液量の確認:ポリタンクには廃液を 10L(色テープ)以上入れないこと   (図 4-1 参照) 3.シールに所属および研究室名が記入されているかを確認する. 4.現像液と定着液が間違いなく内容物と一致しているかを確認する. 5.現像液の混入した定着液は現像廃液として取扱う.   (注意)  写真廃液には回収カードが準備されていません.  廃液量は研究室単位で集計すること.  廃液の悪い出し方の例を図 4-2 に示した. 図 4-2 廃液の悪い出し方の例 図 4-1 写真廃液ポリタンク 廃液が 10L 以上入っている

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5.生活排水

 吉田,常盤および小串地区において,生活排水は生活排水管を経て,また実験排水は実 験排水管から pH 監視を経て生活排水管に合流し、下水へ放流される(図 5-1).生活排水は, 水洗トイレ,洗面所,給湯流し,調理室,学生寮,食堂厨房および体育施設のシャワー室 などからの排水を指す.  2001 年 6 月に下水道法および水質汚濁防止法が改正された.改正では「ふっ素および その化合物」の規制値が厳しくなると共に,新たに「ほう素およびその化合物」と「アン モニア,アンモニア化合物,亜硝酸化合物および硝酸化合物」の2項目が追加された.  本学は特定事業場であり,排水を定期的に調査し,記録する義務を負っている.本学で は,下水道出口排水の全項目(資 2 の別表 1)の水質検査を年 2 回実施している(図 5-2, 5-3, 5-4 参照 ).学内から排出される下水の水質が下水道法の規制範囲であるよう十分注 意する必要がある.自治体による下水道排水の抜打検査が年1回行われている. 図 5-1 生活排水経路 図 5-2 吉田地区排水経路 図 5-3 常盤地区排水経路

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6.実験排水

6- 1 はじめに

 実験排水とは,実験系研究室等の実験洗浄水を指す.実験排水は図 1-5 に示すように一 部を除いて p H 測定の後,実験排水管を通り生活排水管に合流し,下水道へ放流される. 吉田地区は実験排水モニター施設において実験洗浄排水の p H を測定しており,これまで 数回 p H 異常排水の流入を観測している.p H 異常排水は適正処理を行った後に,下水道へ と 放 流 す る こ と に な っ て い る.2003 年 4 月 に p H 異常排水を発生源に で き る だ け 近 い 所 で 検 出 で き る よ う に, 各 実 験 系 学 部 の 建 物 の 排 水 出口槽に p H 計を設置し た.実験排水の p H 測定 と p H 異常信号の発生お よ び そ れ 以 降 の 伝 達 経 路について図 6-1 に示し た.これにより,建物の位置と終末の実験排水モニター施設の p H の両監視体制ができあ がった.実験排水モニターシステムを図 6-2 に示した.実験排水のすべての水質項目をモ ニターすることは,物理的・予算的に無理であることから,ひとまず測定可能な p H を 24 時間観測することとなった.p H 異常排水には,他の有害物質も 含まれる可能性が高いため,実 験 排 水 モ ニ タ ー 施 設 で は,p H の調整だけでなく,吸着塔を通 して有害物質の除去が行えるよ うに設計されている.また排水 の p H 異常が発生した場合には, 迅速に関係部局に連絡して,実 験室の薬品等の取り扱いについ て担当教員に研究室内をチェッ クしてもらうことにしている.  一方,常盤・小串地区では,これまで実験排水は生活排水と区分されずに下水道に放流 されていた.しかし 2003 年4月から一部の生活系排水と実験系排水とを分割し,実験排 水の検水槽に pH 計を設置し,排水の pH の測定後に下水道に放流することとなった.また 排水の p H 異常が発生した場合には,吉田地区と同様に迅速に関係部所に連絡すること. また実験室の薬品等の取り扱いには担当教員に研究室内をチェックしてもらうことにして いる. 図 6-2 実験排水モニターシステム 図 6-1 モニター槽 pH 監視制御概要

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6-2 実験排水モニター施設の監視機構

実験洗浄排水モニター施設の 排水処理フロー図は図 6-3 に, レイアウトについては図 6-4 に 示した.排水の監視機構は次の ようになっている.実験排水モ ニター施設には,実験室で廃液 を専用のポリタンクに入れた後 の 3 回目以降のすすぎ水,およ び実験器具を洗った水などから なる実験系の教室の排水が流入 する.排水は,まず原水槽に入 る.排水は原水ポンプにより汲 み上げられスクリーン槽におい て p H 測定がなされる.p H の異 常がなければそのまま放流され 下水道へと流れる(A の経路). 一方,p H の異常があった場合 には排水は調整槽に入る(B の 経路).調整槽からポンプによ り汲み上げられた p H 異常排水 は,カートリッジフィルターを 通り浮遊物が除去される.次い で,薬注ボンプが始動しはじめ 硫酸または苛性ソーダが滴下さ れ中和される.さらに,活性炭 および金属キレート樹脂塔を通 過して処理され中和槽に流れ込 む.排水の p H 異常から,排水 に有害物質が含まれているとみ なし,有害物質を吸着除去する 仕組みである.排水の処理後, 中和槽にて p H を硫酸または苛 性ソーダを用いて調整した後, 放流槽から放流ピットを経て公 共下水道に放流される. 図 6-3 実験排水モニター施設処理フロー図

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6-3 pH 計の設置

 吉田地区は教育学部,理学部本館,理学部3号館,農学部本館,解剖棟,総合実験棟, 共通教育(7カ所)の p H 測定を 2003 年4月から行っている(図 6-5).p H 計の維持管理 および清掃については,実験排水モニター施設の維持管理業者が行っている.p H 異常値 の記録を各学部の事務が行い集計は排水処理センターが行っている.  常盤地区は SVBL 棟,インキュべーション棟および地域共同棟の3カ所が 2003 年4月か ら,電気電子棟および総合研究棟の2カ所は 2003 年 12 月から,工学部の本館,機械社建 棟の2カ所は 2004 年4月から稼働しており,2002 年からの pH 計設置計画案分は完了した. しかし,化学系が使用する建物(化学工学棟等)や下水道出口2に排出される建物につい ては,今後整備する予定である(図 6-6).p H 計の維持管理および清掃については 2005 年 11 月から行っている.  小串地区の医学部本館,臨床実験施設,基礎研究棟,共同研究棟,臨床研究棟およびの 総合研究棟に pH 計が設置され 2004 年 4 月から稼働している(図 6-7).残りの保健学科棟, 新中央研究棟は今後設置の予定である.これらの p H 計の維持管理および清掃については エネルギー管理業者が行っている.  

6-4 実験系排水の pH 監視体制

 吉田地区: 吉田地区の排水の流れおよび p H 異常信号の流れの略図を図 6-8 に示した. p H 異常の情報については図 6-9 に示す経路で伝達される.具体的には次のようになる. 当該建物の排水の p H が排出基準(p H5.8-8.6)を超えた場合,p H の異常信号が発信され, 当該建物を管理する事務室に届き警報盤のランプが点灯し警報ブザーが鳴る.これと同時 に自動通報により当該事務室へ p H 異常の電話連絡が入る.事務が不在の場合には,排水 処理センターまで電話が転送される.電話通報を受けた事務から排水処理センターに p H 異常の連絡が入り,排水処理センターは pH 異常を確認する.確認の後,排水処理センター から事務へ p H 異常内容の報告及び薬品等の取扱についての注意行われる.さらに教員等 に連絡され,教員が各研究室の実験系流しを巡視することとなっている.  常盤地区: 常盤地区の排水の流れおよび pH 異常信号の流れの略図を図 6-10 に示した. pH 異常の情報については図 6-11 に示す経路で伝達される.排水が排出基準を超えると pH の異常信号が発信され,最初に当該建物を管理する事務室の警報盤のランプが点灯しと警 報ブザーが鳴る.p H 異常排水の情報は,工学部管理係に連絡が入りここから教員に連絡 される.さらに教員が各研究室の実験系流しを巡視することとなっている.p H 異常の発 生は排水処理センターにも連絡される.  小串地区:小串地区の排水の流れおよび p H の異常値を示す信号の流れの略図を図 6-12 に示した.p H 異常の信号は図 6-13 に示す連絡体制で関係者に伝えられる.排水が排出基 準を超えるとまず異常信号がエネルギーセンターに連絡される.ここから環境施設部施設 管理課に連絡される.さらに教員に連絡され,各研究室の実験系流しを巡視することとなっ ている.pH 異常の発生は排水処理センターにも連絡される.

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総合研究棟 教育学部 共通教育 理学部本館

農学部本館

吉田地区下水道出口 実験排水モニター施設 解剖棟

理学部3号館

農学部監視板 理学部監視板 6-5  吉田地区の pH 計設置場所および実験排水の流れ

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下水道出口3

地域共同 インキュべーション 機械社建棟 SVBL棟 総合研究棟 工学部本館 電気電子棟 警報板

下水道出口2

下水道出口1

化学工学棟 図 6-6  常盤地区の pH 計設置場所および実験排水の流れ

(36)

下水道出口 医学部本館 臨床研究棟

臨床実験施設

共同研究棟 総合研究棟

基礎研究棟

新中央研究棟 第2中央診療棟 保健学科A棟 図 6-7  小串地区の pH 計設置場所および実験排水の流れ ● は稼働中 ○ は今後設置予定

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図 6-9 吉田地区地区 pH 異常時の連絡体制

図 6-10 常盤地区実験系排水および信号のながれ 図 6-8 吉田地区実験系排水および信号のながれ

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図 6-12 小串地区実験系排水のながれ 図 6-11 常盤地区 pH 異常時の連絡体制

(39)

7.不用薬品

7-1 はじめに

 排水処理センターでは,1995 年度より,業務として各研究室の不用薬品を調査してそ の情報を学内に提供している.また固形薬品については処理業者の斡旋を行っている.  不用薬品の取扱に関して,注意すべき点は以下の通りである.  (1)排水処理センターの業務はあくまでその情報の提供であり,固形廃棄物を持ち込    まれても受理できないこと.ただし廃薬品の取り扱い方については排水処理セン    ターは相談に乗ることとしている.  (2)不用薬品は不用意に捨てた場合には,法律的には産業廃棄物の不法投棄となり,    環境に悪影響を及ぼす危険性があるので,注意して取り扱うこと.  (3)不用薬品および固形廃棄物を処分する費用については各部局の負担となることが    学内で決められている.

7-2 不用薬品の処分までのシステム

 不用薬品は以下のように,できるだけ量を減らし,処分することが望ましい. (1)まず研究室において,不用薬品と思われる(内容物のはっきりとした薬品)のリス   トを作り,このリストを排水処理センターに送付する. (2)排水処理センターは各研究室から送られた不用薬品のリストを集計して,薬品別に   見やすい形に整理し,そのできあがった物をホームページ上に載せて(学内限定)   閲覧できるようにする. (3)各研究室では,このリストを見て必要と思われる薬品があれば,まず薬品を持って   いる研究室に問い合わせて,薬品が使用できるかどうかを確認する.もし使用したい   薬品があれば,その薬品を使用する人が引き取ることになる. (4)薬品を提供した研究室の人は引き取ってもらった薬品はそこから無くなるので,そ   のことを排水処理センターに連絡する.排水処理センターでは定期的に,不用薬品の   リストを更新する.  不用薬品は最終的には,処分費の他に分析費を別途負担することになるので,不明薬品 を作らないよう努力する必要がある.ラベルがはがれそうな薬品については,早めに内容 物がわかるラベルを作り替えるか,元のラベルをきれいに張り付けるかの措置をする.不 明薬品の処理は安全性や環境汚染性の面で思わぬ問題を起こすこともあり,費用も高くつ くことになるので,薬品の管理については,十分注意を払う必要がある.

注意点

(1)内容物が不明の薬品については,たとえ溶液にしても排水処理センターでは廃液と   しては受け取れないので,くれぐれも注意すること. (2)山口大学から他へ移る時または退職の際には,不明薬品を残さないで処分するか,    後任者等にしっかり申し送りをして不明薬品の無いようにする.また後任者が処理を   行わなくても良いように配慮すること.

(40)

8.薬品庫および廃棄物貯蔵庫

8-1.はじめに

 平成16年4月1日からの独立法人化に伴い,危険物(消防法)の管理について法律が 遵守できるよう整備することとなった(資 9,10).危険物の貯蔵については消防法による 指定数量が決められており,指定数量が 0.2 を越えると市町村の消防署に届けなければな らない.このため,建物の中に(研究室に)多量の危険物(実験に使用する溶媒,薬品等) を置くことが出来ず,量が多い場合には決められた場所(建物)に収納しなければならな い(3-4参照).本学では吉田,常盤および小串地区には廃棄物集積場が設置され,こ こには有機系廃液の貯蔵庫として指定数量を定め,利用できることが廃棄物集積場管理運 営要項(付 19)に決められている.以下に学内の廃棄物集積場および関連する薬品庫お よび廃棄物集積場についてまとめた.

8-2.薬品庫および廃棄物貯蔵庫

 学内では,理科系の実験系を中心に多くの危険物(薬品等)が取扱われており,山口 大学毒劇物取扱要項(付 21)に従って適切に取扱う事が定められている.学内の薬品庫, 廃棄物貯蔵庫および廃棄物集積場の場所についてそれぞれ吉田地区(図 8-1),常盤地区(図 8-2),小串地区(図 8-3)について示した.それぞれの倉庫の指定数量については,表 8-1 示した.  吉田地区には理学部,教育学部,共通教育,農学部および農場に実験系の研究室があり, それぞれの薬品庫・貯蔵庫に保安監督者を置き,薬品庫・廃棄物貯蔵庫を管理している(図 8-1).また吉田地区廃棄物集積場の利用申し合わせを施設部(当時)および吉田地区労働 安全衛生委員が作成した(付 23).これにより有機系廃液を危険物資格者の立ち会いのも とに搬入が可能となった.  常盤地区にも薬品庫および廃棄物貯蔵庫が設置されている.ここでは 2004 年の法人化 に伴う指定数量の変更はなかった.  小串地区は 2003 年に新しく廃棄物集積庫が作られ,指定数量が改正された.

(41)

付属農場油庫         吉田地区廃棄物集積場   農学部危険物屋内貯蔵庫 理学部危険物屋内貯蔵庫および薬品貯蔵庫 教育学部 共通教育危険物屋内貯蔵庫

       図

8-1 吉田地区危険物屋内貯蔵庫および薬品庫の設置場所

(42)

図 8-2 常盤地区廃棄物集積場および薬品庫の設置場所

廃棄物集積場

薬品庫

廃棄物集積場内部 廃棄物集積場

(43)
(44)

8-3 吉田地区廃棄物集積場

 集積場の利用する場合には,危険物有資格者の立ち会いの下に有機系廃液を搬入するこ とができる.吉田地区の廃棄物集積場(以下「集積場」と略す)を利用するには以下のこ とを守らなければならない.  利用者は所定の様式(様式 8-2-1)に必要事項を記入し,排水処理センターへ年度当初 提出する. 1)搬入  ・有機系廃液として次の回収日に搬出するために必要な有機系廃液の廃液カード(表   3-1)を記入する.同時に廃液の種類(消防法区分による区分)を確認し,危険物表   示表(表 8-2)を作成する.  ・有機系廃液搬入の旨を排水処理センター(電話 5137,[email protected])   に連絡し(責任者氏名,学部,学科,所属,廃液の量,その他),保安監督者の許可   を得る.  ・学部の事務(予算管理係)に行き集積場の鍵を受取り,鍵の貸出記録簿(様式 8-2-2)   を記入する.  ・危険物有資格者の立ち会いの下に集積場の決められた位置に危険物(廃液)を置く   (図 8-4).また,有機系廃液の廃液表示表(表 3-1) および危険物表示表(表 8-2)が   張り付けてあるか確認する(図 8-5).  ・危険物有資格者は集積場の記録用紙(様式 8-2-3)に必要事項を記入し,危険物毎の   指定数量を確認する.この時指定数量を超える場合は速やかに保安監督者に連絡する  ・集積場の鍵を閉め元の位置に戻す.学部の記入簿に鍵の貸し出し簿等を記入する. 2)保管および見回り    集積場に有機系廃液を搬入した場合には,集積場内を見回る義務が生じる.見回りは   廃液を搬入した研究室が交代で 1 週間に 1 回程度,廃液回収日まで行うこととする.   見回りは集積場内部を観察し,容器からの液漏れ等が無いかを確認し,記録簿(様式   8-2-4)に記入する.詳細については保安監督者が決める. 3)搬出  ・有機系廃液の回収日には,該当する廃液を回収時間前までに倉庫から,搬入者の責任   で搬出する.有機系廃液の引渡時には排水処理センター職員の有機系廃液のチェック   に立ち会う. < 参考 >  なお,ここでの「危険物有資格者」は 消防法危険物取扱資格者(甲種または乙 4種)である.  集積場内部は換気扇のスイッチを常時 オンにしておく(図 8-6). 表 8-2 危険物表示表

(45)

(様式

8-2-1)

(46)

8-2-2)

(47)

(様式

8-2-3)

(48)

学部毎に該当する危険物の位置に置く. 

学部毎に置いてください.特に場所は設定しません. 図 8-4 有機系廃液の保管配置図

(49)

(様式

8-2-4)

(50)

廃液の処理の手引き

   初 版 1984 年 3 月 発刊    第2版 1996 年 12 月 発刊 第3版 2006 年 3 月 発刊 編集発行 山口大学総合科学実験センター          排水処理センター 〒 753-8511 山口市大字吉田 1677-1        TEL(083)933-5137    FAX(083)933-5138 E-Mail:[email protected] http://ds22.cc.yamaguchi-u.ac.jp/^haisui/ index_j.html

図 1-3 常盤地区
図 1-7 は廃液の発生源から処理までを示したものである.排出者自身が行う作業と排水処 理センターが係わる業務に分けて示してある. &lt; 参考 &gt;  一括処理とは,実験廃液を1カ所に集めた後,処理施設において収集した廃液の内の同 系統の物を合わせて一括で処理することをいう.  原点処理とは,発生源において何等かの処理を施し,排出者自身が廃液を無害化処理し て放流する.または,廃液をその内容に応じて適当に処理した後に分別して貯留する.即 ち,排出者が一括処理が可能になるよう発生源において廃液を系統別
図 1-7 廃液の発生から処理までのフロー  1-6 廃液の区分  実験廃液の区分の概略を図 1-8 に示した.図 1-9 には廃液の分別早見表を示した.  山口大学では,研究や学生実験で発生する廃液を無機系廃液,有機系廃液,写真廃液の 3種類に大別している.さらにそれぞれの廃液区分の中は細かく分類されている.  分類された廃液は,無機系廃液の一部は学内の無機系廃液処理施設において処理され, それ以外の廃液は学外で処理される.一方,有機系廃液,写真廃液は全量を外部業者に委 託して学外で処理される.  実験で
表 1-2 水質汚濁防止法排出基準(生活環境項目)
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参照

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