福島県環境放射線モニタリング・メッシュ調査（詳細調査）に基づく
空間線量率マップ作成業務委託特記仕様書
第１章 総則 １ 適用範囲 本仕様書は、福島県（以下「発注者」という。）が発注する「福島県環境放射線モニ タリング・メッシュ調査（詳細調査）に基づく空間線量率マップ作成業務委託（以下「本 業務委託」という。）」に適用する。 ２ 目的 本業務委託は、福島県が実施した「福島県環境放射線モニタリング・メッシュ調査（詳 細調査）（以下「メッシュ詳細調査」という。）」（平成３０年１０月１日から１１月 １４日まで実施。）の測定結果に基づき、福島県全域の調査対象地点ごとに空間線量率 別に色分けした公開用マップ（以下「メッシュマップ」という。）を作成する。 ３ 業務委託の範囲 本業務委託における受託者（以下「受注者」という。）の業務範囲は、「第２章 業務 内容」のとおりとする。 ４ 履行期限 履行期限は、契約締結日から平成３１年２月２８日までとする。 ５ 納入場所 福島県環境創造センター 調査・分析部 放射能調査課 福島県田村郡三春町深作１０番２号 ６ 提出書類 受注者は、本業務委託を実施するにあたり、以下の書類を提出するものとする。また、 提出した書類は、必ず発注者の承諾を得るものとする。 （１）着手届 （２）業務責任者選任届 （３）業務計画書 （４）打ち合わせ議事録又は協議書 （５）業務完了報告書 （６）その他発注者が必要とするもの ７ 業務責任者等 （１）受注者は、本業務委託を履行するうえで業務責任者を定め、業務責任者選任届によ り発注者に報告する。変更が生じた場合も同様とする。（２）業務責任者は、本業務委託の内容を熟知し、本業務委託の履行に必要な知識及び経 験を有する者であり、業務を総合的に把握し調整を行う。 （３）法令により業務を行う者の資格が定められている場合は、当該資格を有する者が業 務を行うこと。 ８ 工程管理 受注者は業務を受託するのに先立ち、業務計画（実施工程の作業予定を記載した作業 工程表を含む）を発注者に提出すること。なお、業務内容の詳細な調整については、そ の都度協議すること。 ９ 守秘義務 受注者は、発注者の書面による承諾を得ない限り、いかなる場合においても本業務委 託の履行中に知り得た業務に関する事項及び付随する事項を第三者に漏らしてはなら ない。 １０ 貸与品の扱い （１）貸与品 本業務委託の履行に必要な以下の資料については、その必要に応じて受注者に貸 与する。受注者は本業務委託に関する調査地点及び測定結果の数値の正確性を確保 するため、貸与品の整合性を精査することとし、疑義が生じた場合は速やかに発注者 に追跡調査を請求し、結果を反映させること。 ア 平成２９年度「メッシュマップ」：ＰＤＦ形式（別紙１） イ 平成３０年度メッシュ詳細調査結果 調査対象地点数：２２０地点、測定地点数：約１５，０００箇所 （ア）測定結果一覧 ･･･Ｅｘｃｅｌ形式（別紙２） 調査対象地点における各測定地点の緯度・経度（世界測地系）、 測定値等 （イ）測定地点地図 ･･･ＫＭＺファイル（別紙３） 調査対象地点全体における測定地点 （２）貸与品の管理 受注者は、貸与品について善良な管理者としての注意義務をもって適正に保管及 び管理をするとともに、データの保護に関しては特段の措置を講ずるものとする。 （３）貸与品の返還 受注者は、貸与品について発注者から返還の指示があった場合、必要がなくなった 場合または契約が終了したときには速やかに発注者に返還しなければならない。 １１ 損害の賠償 受注者は、業務中または業務中以外にあっても、受注者の本業務委託における作業不 良による原因で発注者またはその他第三者に対して損害を与えた場合は、その賠償の
全責任を負うものとする。ただし、発注者の責任または天災その他不可抗力により発生 したものは除く。 １２ 目的外使用の禁止 受注者はこの契約の内容を他の目的に使用してはならない。 １３ 瑕疵担保 受注者は、納入物件に瑕疵が認められた場合、すべての所有権移転後１年間、その責 を負うものとする。 １４ 関係法令等の遵守 （１）本業務委託の受注にあたり、特許権、実用新案、著作権等、第三者の権利の対象と なっているものの利用に際しては、受注者の責任と費用をもって処理するものとす る。 （２）本業務委託による成果物の著作権は、発注者に属するものとし、契約終了後も自由 に使用できるものとする。 （３）本業務委託においては、この仕様書によるほか、定めがある場合はその法令及び規 則によること。 １５ 疑義の解釈 本仕様書に定めのない事項、または本仕様書及び契約書の各条の解釈において疑義 が生じた場合は、受注者は、発注者と協議し決定すること。 １６ その他 （１）本業務委託の履行に必要となる作業場所や本業務委託に必要な機器及び検収に必 要な機材等については、受注者の負担で用意すること。なお、発注者との打ち合わせ 等の業務は、発注者の指定する場所で適宜行うものとする。 （２）受注者は本業務委託の受注にあたり、本業務委託の内容に関する十分な知識、理解 及び経験のあるスタッフを確保することが可能で、委託条件を遵守し、本業務委託が 確実に履行できるものとする。 （３）仕様の軽微な変更については、発注者と受注者が協議したうえで決定する。また、 仕様書に明示していない事項であっても、本業務委託の履行のための作業または技 術上当然必要と認められるものについては、受注者の負担で行うこと。 （４）その他不明な点については、別途発注者と協議し決定すること。
第２章 業務内容 １ 概要 福島県が実施した「メッシュ詳細調査」（平成３０年１０月１日から１１月１４日 まで実施。）の測定結果に基づき、「メッシュマップ」を作成する。メッシュマップ作 成にあたっては、平成２９年度（平成２９年１０月２日から１１月２８日）の調査結 果に基づく「メッシュマップ」を参考に、体裁や色合いを調整する。 （１）対象地点（メッシュマップ作成地点）は、平成２９年度からの継続地点の１８６ 地点及び平成３０年度新規地点（平成２９年度調査なし地点）の３４地点との合計 ２２０地点。 （２）各対象地点（メッシュマップ作成地点）当たりの測定箇所は、平均で約７０箇 所。 ２ 計画準備 業務着手に先立ち、業務の目的、内容等を十分に理解し、指示事項及び貸与資料を把 握したうえで、業務実施にあたっての方針・工程計画等を検討し、業務計画を作成する。 業務計画に基づき、適切に工程管理を行うこと。 ３ 基図調製及び基図データ作成 本業務委託では、福島県全域の地図データ及びＧＩＳ等を受注者が用意する。地図デ ータは、発注者と受注者が事前に協議し決定した最新版の電子地形図を用いる。基図調 製では、発注者が別途提供する基準点の座標を起点に、１００ｍメッシュに区切った基 図データ（以下「基図データ」という。）を作成する。メッシュはＵＴＭ５４等を基準 とした座標により作成する。作図にあたっては、調査対象地点ごとにＡ４版横にできる だけ大きくなるような縮尺設定を行うものとする（別紙４）。 ４ 測定地点図データ作成 メッシュ詳細調査の各測定結果より、測定地点の緯度・経度（世界測地系）を利用し て、基図データに測定地点および測定結果を記載した測定地点図データ（以下「測定地 点図データ」という。）を作成する。また、作成した測定地点図データと発注者より別 途提供する別紙２および別紙３の測定結果および位置情報についての整合性を精査す る（別紙５）。 ５ １００ｍメッシュマップ作成 ４で作成した「測定地点図データ」より、メッシュ毎の空間線量率の測定値で区分し た「メッシュマップ」を作成する。また、メッシュ詳細調査結果の「測定結果一覧」（別 紙２）の測定値を付与する。 測定値の凡例は平成２９年度「メッシュマップ」を参考にし、同様の凡例を使用して 空間線量率の高低を表示するための色分け、色塗りを行う。
６ 点検・修正 ５で作成した、「メッシュマップ」について、タイトル、メッシュ位置、メッシュ数、 メッシュ番号、色塗り等を目視にて点検し不具合が無いか照査を行う。 ７ データ出力 調査対象地点ごとに、「基図データ」、「測定地点図データ」、「メッシュマップ」をＰ ＤＦ形式でデータ出力を行う。また、環境創造センターで保有しているＧＩＳアプリケ ーション（ＡｒｃＧＩＳ）にデータをセットアップする。 ８ 打合せ又は協議 本業務委託を円滑に実施するにあたり、業務着手時及び成果品納入直前に打合せ又 は協議を行うものとする。また、その必要に応じて、適宜打合せを実施する。 ９ 成果品作成 受注者は、以下のとおり成果品を作成する。紙面、電子データともに１部作成し、発 注者に提出する。 （１）電子データ：ＣＤ-Ｒ等外部記憶媒体にて提出 「基図データ」、「測定地点図データ」、「メッシュマップ」･･･ＰＤＦ形式、 ＪＰＥＧ形式 （２）紙ベース：上記（１）の紙出力･･･Ａ４版、片面フルカラー出力 １０ 検収 委託契約書に規定する発注者が行う検査の合格をもって検収とする。なお、検収にか かる費用については受注者の負担とする。
