28 Ⅰ 地 域 貢 献 │ 毎年10月に京都中央信用金庫主催で地元企業や大学、行政等の研究機関による商談会が開催され、本年度で29回目に当 たる。当栄養クリニックは開設前年度から参加しており11回目となる。来場者数は約8,000人を想定している。今年は221 ブースの参加があり、大学からは13校が参加した。栄養クリニックは1ブースを使用し、指導員2名、スタッフ1名と食 物栄養学科学生ボランティアとして3回生3名、大学院生3名が参加した。学生たちのコミュニケーション力を養い、管理 栄養士の資質向上に役立てることを目的としている。 ◉ ◉日時:平成29年10月18日(水)10:00〜17:00、 19日(木)10:00〜16:00 ◉ ◉場所:京都府総合見本市会館(パルスプラザ) ◉ ◉対象:208名(一般市民、商談来場者) ◉ ◉内容:握力、ヘモグロビン(推定値)、骨密度の測定 および栄養相談 ◉ ◉配布資料:骨を元気にするレシピ集(栄養クリニック 作成冊子)、栄養クリニックの利用ガイド 栄養クリニックの開設目的や、これまでの活動事例の 一部をパネルで紹介すると共に、今後予定されている事 業紹介を行った。また、市民への健康維持や生活習慣病 予防の積極的な啓発活動の一環として、骨密度測定、ヘ モグロビン推定値測定、握力測定などを無料で実施し、 各自の健康への関心を深めていただいた。希望者には、 結果説明や栄養相談を行い、食事や運動について個別に 対応した。ボランティアの学生は、受付、測定の内容説 明、測定実施と簡単な結果説明を担当した。 【成果】 参加者は10歳代後半〜90歳までと幅広く、企業商談 会のため、参加者の過半数が40〜60歳代であった。測 定結果に応じて食事や運動を中心としたアドバイスを行っ た。「自分の骨密度を知ることができ、来た甲斐があっ た」、「聞きたいことがやっと聞けて、よかった」、「具体 的な食事の改善点が明確になった」などの感想をいただ いた。栄養相談の内容は、骨粗鬆症、メタボ、糖尿病、 高コレステロール血症、貧血、がんなどさまざまであっ た。20歳代でも骨粗鬆症のリスクがある方も見受けられ、 骨粗鬆症は生活習慣病の一つであるにもかかわらず、予 防や早期発見に対する一般の認識が甘いように思われた。 骨粗鬆症のリスクがある方には、受診勧奨し、早期発見、 早期治療の重要性を啓発することができ、成果は大きい と思われる。 測定の様子 ◉ ◉学生の感想:始めは参加者との応対に緊張したが、い ろいろな対応をしている内に、緊張感がとれてスムー ズに動けるようになった。一般の方の骨密度や貧血の 測定を通してコミュニケーションをとることができ、 大きな収穫であった。栄養相談の一部ではあるが、聞 くことができ、相手にわかるやさしい言葉でさまざま な質問に答えられているスタッフの先生の様子を見て、 幅広い知識の必要性を痛感し勉強になった。 (木戸詔子)
中信ビジネスフェア2017への出展による栄養アセスメント・栄養相談
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